原著論文
A Study of Social Capital Consciousness of a Community Sports Participants :
With reference to an exercise classes for the middle-aged women
Key words:Sports Participants, Social Capital, Middle and Elderly Women キーワード:スポーツ参加者、ソーシャル ・ キャピタル、中 ・ 高齢女性
1)専修大学経済学部 School of Economics, Senshu University 2)十文字学園女子大学 Jumonji University
Yoshiaki IIDA1) , Roka IIDA2)
地域スポーツ参加者におけるソーシャル・キャピタル意識の検討 :
中 ・ 高齢女性の体操クラブを対象として
飯田 義明
1)、飯田 路佳
2)Abstract
4. 結果
体操クラブ参加者の地域社会に対する信頼、つ きあい・ 交流、社会参加を含めた因果構造を明ら かにするために 27 項目に対して因子分析(主因 子法・Kaiser の正規化を伴うプロマックス法)を 行った。そこから因子負荷量の絶対値が .04 未満 の項目を削除しながら分析を繰り返し、項目内容 を検討した結果、10 項目、4 因子構造が妥当であ ると判断され抽出された(表1)。 この 4 因子に対し、第一因子は社会信頼、旅先 での信頼の2項目で形成されているため、「一般 的信頼」と命名した。第二因子はクラブ参加頻度、 継続年数、クラブの重要度の 3 項目で形成されて おり、「クラブ重要性」と命名した。第三因子は学 校 ・ 職場以外のつきあい、ご近所のつきあい頻度、 親戚とのつきあい頻度の 3 項目から形成されてお り、「つきあい ・ 交流」と命名した。第 4 因子は 地縁活動の参加、ボランティア・NPO 参加の 2 項 目から形成されており、「社会参加」と命名した。 次に抽出された潜在的因子の間に因果関係を導 入した構造モデルを SEM(構造方程式モデリン グ)分析により推定した。その結果、第 4 因子か ら第 3 因子間に対して .343、第3因子から第 1 因 子間に対して .307、そして第 3 因子から第 2 因子 間に対して .289 の因果関係モデルが描出された。 その際、適合度指標には GFI,AGFI,CFI,RMEA を 用い、採択基準としてそれぞれ GFI,AGFI およ び CFI の採択基準は一般的に .90 以上が当ては まりの良いモデルの判断基準とされている。ま た、GFI と AGFI の 間 に は、 必 ず GFI ≧ AGFI という関係がある。RMEA は 0 に近いほど良い とされ .08 以下であればモデルの適合が好まし く .10 以上で当てはまりが悪いとされている(小 島 , 2003)。この基準からモデルの適合度を検討す ると、各指標は、GFI=.968, AGFI=.945, CFI=.909分な技術やパーソナリティを備えているが、 様々な要因で敢えてスタッフを選択してこ なかった。教室から class への上向き太矢印 は、保健センター主催教室から自主活動の クラスとなり、体操クラブ所属への移行を 表す。Class 間を繋ぎ、共同作業空間へ示さ れている矢印は合同体操祭りへの参加例を 示している。 9) 図2における「e」は残差を表している。ま た、「社会参加」及び「つきあい・交流」「一 般的信頼」「クラブ重要性」における吹き出 し「e」は、分散を固定母数としていること を示している。図を書く際に、因子から観 測変数へのパスのうち、どれか一つは必ず パラメーターを1とする(このパラメーター を固定母数と言う)。 10) 多くの書籍においては、相関係数が 0.3 程度 では「非常に小さい相関」あるいは「ほと んど相関がない」と解釈するように書かれ ている。しかし、小島は一般的にアンケー トなどで人の意識を測定したデータは測定 誤差が大きく、相関係数が希薄化されてい るため、相関係数が 0.3 程度というのは決し て無視できない大きさの相関であるとして いる(小島 ,2003;23)。 11) この報告によると、自治会が諸団体とどのよ うに連携しているかを主成分分析により検 討している。そして抽出され第一因子に、「市 民活動団体」と命名されている。この因子は、 まちづくり団体、環境団体、介護・福祉団体、 スポーツサークル、趣味のサークルで構成 されている(辻中他 ,2009)。
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