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アニメ「めぐみ」をとおして子どもの人権について考えよう

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Academic year: 2021

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全文

(1)

児 童

・ 生 徒

1 ねらい

 アニメ「めぐみ」の視聴をとおして、人権の意義やその重要性について理解し、自他の人権を 守ろうとする意識を高める。

2 進め方

 (1) ワーク 1 について

① 子どもにはどのような権利があるのか考え、思いついたものをできるだけ多く書き出す。

 ※ すぐに書き出せないようであれば、資料「子どもの権利条約」を配付してどのような権   利があるのか書き出せるようにする。その際、自分の言葉に要約してもよいことを伝える。

     (例) 「第 9 条 子どもは、親といっしょに暮らす権利をもっています。」        →「親と住む権利」

  ② 書き出したものを発表する。

 (2) ワーク 2 について

① アニメ「めぐみ」を視聴する。

② 拉致問題とはどのような問題なのか確認する。

③ めぐみさんが拉致されたことによって奪われてしまった権利を考え、思いついたものをで きるだけ多く書き出す。

 ※ 「ワーク 1」に記入した権利の中から書き出させてもよい。それ以外にも気づいた権利   があれば書き足すように促す。ただし、拉致された後のめぐみさんがどのような生活を送っ   たのかについてはわからないので、あくまで奪われた可能性のある権利として想像して書   き出すように説明する。

④ 書き出したものを発表する。

⑤ 子どもとして守られるべき権利を奪われた、めぐみさんの気もちを考えて書く。

 ※ 気もちを表す単語だけを書くのではなく、その理由も書き添えるように促す。

   (例) 「悲しい。」 →「親と引き離されて悲しい。」

⑥ 書いたものを発表する。

 ※ 発表内容を教師が板書するなどして、生徒全員でめぐみさんの気もちを共有できるよう   にする。

 (3) ワーク 3 について

① 人権を大切にしなければならないのはなぜか考えて書く。

 ※ 「ワーク 2」2 で考えためぐみさんの気もちを受けて、考えるように促す。

  (例)  「日本に帰ることができなくて悲しい。」

    →「日本に帰ることができないのは、自由に行動する権利という人権が奪われている       からだ。」

    →「悲しい思いをする人を出さないために、人権を大切にしなければならない。」

16

拉致問題

アニメ「めぐみ」をとおして子どもの人権について考えよう

(2)

3 解説

 

拉致問題啓発アニメ「めぐみ」の指導事例(平成 23 年 11 月)を転載

アニメ「めぐみ」を活用するに当たって

 北朝鮮当局(注 1)による拉致は、日本の主権と国民の生命と安全に関わる問題であり、早期に 解決が望まれる国民的課題ですが、同時に拉致被害者やその家族にとっては重大な人権侵害そのも のであり、日本が現在抱えている人権課題の一つであると言えます。

 このため、平成 18 年 6 月に「拉致問題その他北朝鮮当局による人権侵害問題への対処に関する 法律」が制定されるとともに、平成 23 年 4 月 1 日には閣議決定により国の「人権教育・啓発に関 する基本計画」(以下「基本計画」という。(注2))における人権課題として、新たに「北朝鮮当 局による拉致問題等」が加えられ、「学校教育においては、児童・生徒の発達段階等に応じて、拉 致問題等に対する理解を深めるための取組を推進する」こととされました。

 そこで、平成 20 年に政府の拉致問題対策本部により制作され、全国の小・中学校、高等学校及 び特別支援学校等に配付された「北朝鮮による日本人拉致問題啓発アニメ『めぐみ』」を活用した 指導例を作成しましたので、児童・生徒一人ひとりが拉致問題を正しく理解し、関心を高めること ができるよう、「指導における留意事項」に留意して活用してください。

●北朝鮮当局による拉致問題とは

 1970 年代から 80 年代にかけて北朝鮮当局による日本人拉致が多発し、平成 23 年 10 月現在、

政府は 17 名を拉致被害者として認定しています。また、政府が認定した拉致被害者以外にも、拉 致の可能性が否定できない人

たちがいます。

 平成 14 年 9 月の第 1 回日 朝首脳会談において、北朝鮮 当局は日本人を拉致したこと を認め、謝罪しました。その後、

5 名の拉致被害者が帰国しま したが、残りの拉致被害者に ついては、いまだ問題の解決 に向けた具体的行動はとられ ていません。

図画は政府 拉致問題対策本部ホームページより

(3)

児 童

・ 生 徒

●指導における留意事項

 拉致問題は、他の人権課題とは異なる国際的な問題であるために、簡単に解決できない問題です。

そこで、基本計画では、「拉致問題の解決のためには、幅広い国民各層と国際社会の理解と支持が 不可欠であり、その関心と認識を深めることが求められている。」としており、学校教育においては、

人権の観点から児童・生徒が拉致問題についての理解を深めていくことを求めています。

 一方、本県の学校には朝鮮半島につながりのある児童・生徒が在籍していることから、拉致問題 を学習することによりこれらの児童・生徒に対する差別、偏見等が生じないように十分に配慮する 必要があります。

 児童・生徒一人ひとりを大切にするとともに、拉致問題に児童・生徒が関心を持ち続け、この問 題が今後とも風化しないように、次のことに留意しながら指導してください。

① 拉致問題は北朝鮮当局による人権侵害行為ではあるが、北朝鮮当局に対する非難に主眼を置く のではなく、人権課題の一つとしてこの問題を捉えさせる。

② 拉致被害者やその家族の心の痛みや叫び等を中心に取り上げ、そのつらい気もちに共感する心 情を育てるようにする。また、拉致問題を学習することにより育まれた共感する心は、他の人権 課題について考える際にも大切であるという点に気づかせ、今後の人権学習に生かす。

③ 拉致問題は、北朝鮮当局以外の北朝鮮の人々をはじめとした朝鮮半島の人々や日本で生活する 朝鮮半島につながりのある人々に責任を帰する問題ではないことを押さえる。また、この点を踏 まえて、差別や偏見についての学習を深めることも考えられる。

④ 拉致問題を学習する場合には、道徳、総合的な学習の時間、教科(社会科等)、特別活動、全校集会、

学年集会、その他の人権教育に関する行事(人権教育講演会等)等における取組みが考えられる。

また、北朝鮮人権侵害問題啓発週間(12 月 10 日~ 16 日)が設置されていることを踏まえ、こ の時期に合わせて学習の機会を設けることも考えられる。

⑤ 北朝鮮当局による拉致問題の詳細については、政府の拉致問題対策本部のホームページ(http://

www.rachi.go.jp/)を参照する。

  

<参考資料など>

・「拉致問題啓発アニメ『めぐみ』の指導事例」神奈川県教育委員会 ( 平成 23 年 )

・「人権教育・啓発に関する基本計画の一部変更について」閣議決定(平成 23 年)

・「すべての拉致被害者の帰国をめざして -北朝鮮側主張の問題点-」政府拉致問題対策本部 ( 平成 25 年 )

・ 政府拉致問題対策本部ホームページ

(4)

(   )年 (   )組(   )番 (      )

         子どもにはどのような権利があるのか、できるだけ多く書き出してみましょう。

1 めぐみさんが拉致されたことによって奪われてしまった権利を書き出してみましょう。

   (※ 拉致された後のめぐみさんがどのような生活を送ったのかについては分からないので、

     あくまで奪われた可能性のある権利として想像してみましょう。)

2 子どもとして守られるべき権利を奪われた、めぐみさんの気もちを考えて書いてみましょう。

1 人権を大切にしなければならないのはなぜか、考えたことを書いてみましょう。

ワーク 1

ワーク 2

ワーク 3

アニメ「めぐみ」をとおして子どもの人権について考えよう

1 -⑯

(5)

児 童

・ 生 徒

第 1 条 第 2 条

第 3 条 第 4 条 第 5 条 第 6 条 第 7 条

第 8 条

第 9 条 第 10 条

第 11 条

第 12 条 第 13 条 第 14 条 第 15 条

第 16 条 第 17 条

第 18 条 第 19 条 第 20 条 第 21 条

第 22 条

 18 歳になっていない人を子どもとします。

 子どもは、国の違い、性別、言葉、宗教、意見、障がい、貧富の差などで差 別はされません。

 子どもにとって最もよいことは何かを第一に考えなければなりません。

 国は、この条約に書かれた権利を守らなければなりません。

 保護者は、子どもの発達に応じた適切な指導をしなければなりません。

 子どもは、生きる権利をもっています。

 子どもは、名前や国籍をもち、親を知り、親に育ててもらう権利をもってい ます。

 国は、子どもの名前や国籍、家族の関係が奪われないように守らなければな りません。

 子どもは、親といっしょに暮らす権利をもっています。

 子どもは、親がちがう国に住んでいても、いつでも親と連絡をとることがで きます。

 国は、子どもが無理やり国外へ出されたり、自分の国に戻れなくなったりし ないようにしなくてはなりません。

 子どもは、自由に自分の意見を表す権利をもっています。

 子どもは、自由な方法で情報や考えを伝える権利、知る権利をもっています。

 子どもは、思想・良心及び宗教の自由についての権利を尊重されます。

 子どもは、他の人々と自由に集まって会を作ったり、参加する権利をもって います。

 子どもは、プライバシーや名誉を守られる権利をもっています。

 子どもは、自分に役立つ情報を手に入れることができます。国は、よくない 情報から子どもを守らなければなりません。

 子どもを育てる責任は、まずその父母にあります。国はその手助けをします。

 国は、子どもが虐待されないように守らなければなりません。

 家庭を奪われている子どもは、国から守ってもらうことができます。

 子どもを養子にする場合には、国や公の機関だけがそれを認めることができ ます。

 それぞれの事情でよその国に逃れた子ども(難民の子ども)は、その国で守

子どもの権利条約

資 料

(6)

第 23 条

第 24 条

第 25 条

第 26 条

第 27 条 第 28 条

第 29 条

第 30 条

第 31 条

第 32 条

第 33 条 第 34 条

第 35 条

第 36 条

第 37 条

第 38 条 第 39 条

 心や体に障がいがあっても、その子どもの個性や誇りが傷つけられてはなり ません。

 子どもは、病気になったときや怪我をしたときには治療を受ける権利をもっ ています。

 子どもが病院などに入っているときには、その扱いがその子どもにとってよ いものか定期的に調べてもらうことができます。

 国は、子どもやその家族が生活していくのにじゅうぶんなお金がないときに は、その暮らしを手助けしなければなりません。

 子どもは、心や体の成長に必要な生活を送る権利をもっています。

 子どもは、教育を受ける権利をもっています。学校の決まりは、人間として 大切にされるという考え方からはずれるものであってはなりません。

 教育は、自分も他の人も同じように大切だということや、みんなと仲よくす ること、自然の大切さなどを子どもが学べるようにしなければなりません。

 少数民族の子どもや、もとからその土地に住んでいる人々の子どもは、その 民族の文化や宗教、言葉をもつ権利をもっています。

 子どもは、休んだり、遊んだり、文化・芸術活動に参加する権利をもってい ます。

 子どもは、無理やり働かされたり、そのために教育を受けられなくなったり、

心や体によくない仕事をさせられたりしないように守られる権利をもっていま す。

 国は、子どもを麻薬や覚せい剤などから守らなければなりません。

 国は、子どもが性的な暴力を受けたりすることのないよう守らなければなり ません。

 国は、子どもが誘拐されたり、売買されたりすることのないように守らなけ ればなりません。

 国は、どんな形でも子どもの幸せを奪って利益を得るようなことから子ども を守らなければなりません。

 どんな子どもに対しても拷問やむごい扱いをしてはなりません。もし罪を犯 して逮捕されても、人間らしく年齢に合った扱いを受ける権利をもっています。

 国は、15 歳にならない子どもを兵士として戦場に連れていってはなりません。

 国は、戦争などで心や体を傷つけられた子どもの傷を治し、社会に戻れるよ

参照

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