日 本 住 血 吸 虫 症 の 皮 内 反 應 に 関 す る 研 究
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(2) 968. 石. 井. す る特 異 反 応 の 有 無 に つ き解 明 を 企 て,本. 研. 淳 々 軽 く硝 子 棒 で 攪 拌 し, 2時 間 抽 出 し た 後, 1分 間3000廻. 究 に 着 手 した の で あ る. 日虫症 の臨 床症 状並 に病理 解剖 的 変化 に 鑑. 転30分. 遠 沈 し て,そ. 含 まな い 上 澄 液(a‑Ⅰ)と. の 虫卵 を. 虫卵 を 含 む 沈 渣. み れ ば,こ れ 等 の 一 部 は 日虫 々 体 自 己 に 因 る. とに 分 け,上. 澄 液 に 更 に そ の1/2量. に エ ーテ. 処 が あ る と し て も(風 間21),陳22),佐. ル を 加 え 分 液 漏 斗 に 入 れ 振 盟 後,エ. ーテル 溶. 川23)),. 主 と し て 虫 卵 乃 至 虫 卵 内 ミラ チ ヂ ウ ム の 毒 素. 質(a‑Ⅰ)と. に 因 り招 来 され る こ とは,弘. 分 け る.他 方 虫 卵 を 含 む 沈 渣 は,乾. 清 野‑村. 上26),川 村‑風. 中24),藤 浪25),. 間27)28),小 沢29)等 多. 乾 燥 後,乳. エ ー テ ル 不 溶 質(a‑Ⅱ)と. 鉢 で 充 分 に 磨 砕 し,エ. に. 燥器にて. ーテル を加. 数 の 学 者 の 認 め る と ころ で あ る.従 つ て,日. え て30分 間 宛1日3回. 振 盪 後,遠. 沈 しエ ー テ. 虫 症 の 皮 内 反 応 の 証 明 に は,寧. ル 溶 質 と同 不 溶 沈 渣 と に 分 け,エ. ーテル 層 に. 抗 元 材 料 とす る方 が,よ. ろ 成 熟 虫卵 を. り合 理 的 で あ り,一. 層 高 度 な 特 異 反 応 を 期 待 出 来 る と考 へ,私 井 上 等8)の 方 法 に 準 じ て,日 節 壊 死 物 質,日. は. 虫虫卵 を 含む 結. 虫 ア ル カ リア 及 成 虫 虫 体 よ り. 更 に 水 を 加 え分 液 漏 斗 を 用 い て,エ 質(a‑Ⅳ)と. 水 溶 質(a‑Ⅴ)と. て,一. は 水 を 加 え,他. の 中 小 学 校 生 徒,延1212名. 上 澄 液 の 水 溶 質(a‑Ⅵ)を. 虫 症 の病 変 の 特 徴 を な す 虫卵 壊 死. を 加 え た 沈 渣 は 振 盪 遠 沈 し,そ の. エ ー テ ル を 加 え て,エ. と り,更 に これ に. ー テル 溶 質(a‑Ⅶ)と. 物 質 が,本 症 に 対 し高 度 な る特 異 抗 元 を 有 す. 水 溶 質(a‑Ⅷ)に. る こ と を 証 明 し得 た の で こ ゝに 報 告 す る 次 第. を 加 え た 沈 渣 は 振 盪 し て,ク. で あ る.. (a‑Ⅸ)と. 分 離 した.ク. a). 製 法(附. 日 虫 セ ル カ リア の 性(田 の免 疫(福 して,初 に,初. 図 第1‑a参. 照). 部 教 授30))及 本 症. 谷31),田 中32),小 沢18))等 を 考 慮. 感 染 時 体 重0.4〜0.6kgの. 回 は 巻 貝1箇,次. 回 は2箇,爾. 幼 若家 兎 後3〜. 6箇 分 の セ ル カ リア を 少 数 重 複 感 染,即, 回30〜50隻 さ せ,初. あ て 約1週. 感 染 後6〜7ヶ. 間 隔 で10回. 者 を 更 に加 水. よ り第 二 次 水 溶 質(a‑Ⅹ). を とつ た.. 日虫 々 卵 結 節 凝 固 壊 死 物 質 を 材 料 とす. る抗 元(10種)の. ロ ヽ フォ ル ム. ロ ヽフォル ム 層. そ の 残 渣 に 分 け,後. 振 盪 遠 沈 し て,之 Ⅱ. 研 究 方 法. b) 種)の. 日 虫 セ ル カ リア を 材 料 とす る抗 元(4 製 法(限. 図 第1‑b参. 照). 巻 貝 を 流 水 で 充 分 に 清 洗 した 後,二. 昼夜室. 温 に 放 置 し,乾 燥 滅 菌 し た 載 物 硝 子 間 で 軽 く 圧 潰 して,セ. ル カ リア 含 有 の 貝 数 箇 を 滅 菌 時. 計 皿 に 移 し,少 量 の 滅 菌 水 を 加 え(室 1. い 時 は 孵 卵 器 を 使 用),次. 温 の低. 第 に 游 出 す るセル. 経 膚感 染. カ リア を ピ ペ ッ トで 予 め 滅 菌 水 を 容 れ た 試 験. 月を経 過 した本 症家. 管 に 移 入 す る.暫 時 の 後 ピ ペ ッ トを 用 い て 管. 兎 腸 壁 に 形 成 され た 多 数 の 拇 指 頭 大 腫 瘤 状 の. 底 の 水 を 捨 て,当. 虫 卵 結 節 巣 を 抗 元 抽 出 材 料 と した.. 度 滅 菌 水 を 加 え て 全 量 とす る.こ. この 病 巣 は,日. に二 分 し. に は ク ロ ヽフォ ル ム を. 加 え た.水. を 試 み,日. に 細 分 す る.. エ ー テ ル 不 溶 の 虫 卵 含 有 沈 渣 は,更. 各 種 の 抽 出 液 を 製 り,本 症 発 生 地 及 無 発 生 地 に 対 して 皮 内 反 応. ーテ ル溶. 虫 々卵 結 節 の 凝 固 壊 死 物 質. 初 の 約 三 分 の 一 量 と し,再 の や うに し. て 数 回 セル カ リア を 洗 滌 し た 後,試. 験管 中で. よ りな り,そ の 中 央 部 は 可 成 広 範 囲 に わ た る. 浮 上 し活 溌 に 運 動 す る も の を 毛 細 管 ピ ペ ッ ト. 乾 酪 巣 を 形 成 し,そ の 内 に 極 め て 多 数 の 日虫. で 吸 引 し,乾 燥 滅 菌 した 覆 蓋 硝 子 の 一 角 に 滴. 成 熟 虫 卵 を 含 む.. 下 し て,拡 大 鏡 下 に 算 定 し つ ゝ,そ の100隻. 抽 出 操 作 に は,本 0.25gに. 相 当)を. 物 質 の1.0g(乾. 燥す る と. 採 り,虫 卵 外 壊 死 物 質 及 虫. を 予 め 他 の ピ ペ ッ トに 吸 引 し た 滅 菌 水 を 以 て, 管 底 の 曲率 の比 較 的小 さい 硬質 スピ ッ ツグ ラ. 卵 内 容 各 種 成 分 の 分 離 を 目的 と し て,先 づ 生. ス 中 に 洗 い 落 す.こ. 理 的 食 塩 水 を 加 え,虫 卵 の 破 壊 及 孵 化 を 防 ぐ. に 附 着 した セル カ リア は 拡 大 鏡 下 に 注 意 深 く. た め に, 16℃. 管 底 に 落 し,直 に 遠 沈 し て そ の 上 澄 液 を 捨 て. 以 下33)で 強 い 振 盪 を 避 け,時. れ を 低 温 死 滅 さ せ,管. 壁.
(3) 日本住血 蚊虫症 の皮内反応に関す る研究 乾 燥 器 を 用 い て 乾 燥 後,管. 中 の セ ル カ リア を. この も の に エ ー テ ル を 加 え, 30分 間 宛3回 間3000廻. 転30分. 前 述 の 各 種 抗 元25種 を 使 用 し,人 体 に 皮 内 注 射 を 行 つ た.. 先 端 を 円 くし た 硝 子 棒 で 充 分 に 磨 砕 す る.. 振 盪 後1分. 969. 遠 沈 し て,エ. ー. 被 検 者 は 日 虫 症 発 生 地(広 村)654名,対. 島県 深 安郡 御 幸. 照 と し て 本 症 無 発 生 地(同 芦. テ ル 層 と 残 渣 と に 分 け,前 者 に 水 を 加 え て,. 品 郡 宜 山 村 西 部)558名. 分 液 漏 斗 を 用 い て,エ. 1212名 で あ る.反 応 の性 及 年 令 的 差 異(井. 水 溶 質(b‑Ⅱ)と. ー テ ル 溶 質(b‑Ⅰ)と. に 分 け,後. フォル ムを 加 え て,ク. 者 には クロ ヽ. ロ ヽ フォ ル ム 溶 質(b‑. の 中 小 学 校 生 徒,延. 等34),森 田 等11))を 考 慮 して,同. 女 相 半 す る如 く選 び,且. 加 え て 振 盪 遠 沈 して,そ ‑Ⅳ)を 採 る.. 組 合 せ,昭. の 上 澄 液 水 溶 質(b. の 門 脈 中 よ り採 取 した 新. 鮮 な 成 熟 日虫 々 体200匹(雌,雄. 温 め た 滅 菌 食 塩 水40ccを. に. 容 れ た ペ トリー 皿. に 移 し, 4時 間 恒 温 の 下 に 置 き蠢 動 して い る の を 確 め た 後,氷 室 に 入 れ,死. 亡す るのを ま. の 食 塩 水 を 遠 沈 して 上 澄 液,即. (♂+♀)の. 浸 出液(c‑0)を. ツベ ク リ. そ の 反 応 の 発 赤(硬. 結)を. そ の 縦 横 径 をmmを. 以 て 表 し,集 計 に 当 つ て. は 発 赤(発. 各100匹). を 滅 菌 食 塩 水 で 数 回 洗 滌 し,最 後 に37℃. つ て,そ. に 実 施 し た.. 皮 内 注 射 は 各 抗 元0.1ccを1/5針. 照). 人 工 感 染 家 兎2頭. 和26年5月. つ高 低学 年 を適 当に. ン 用 注 射 器 を 以 て 前 腕 内 側 に 施 し, 30分 後 に. 日虫 虫 体 を 材 料 とす る抗 元(11種)の. 製 法(附 図 第1‑c参. 一抗 元 に対. して は 可 及 的 両 地 生 徒 中 同 一 学 年 の も の を 男. Ⅲ)と 残 渣 とに 分 離 し,こ の 残 渣 に 更 に 水 を. c). 上. 測 定 した.計. 測は. 赤 を 伴 わ な い もの は 硬 結)の. 値 を 求 め, 0〜6mm未 下 同 様 に5mm毎. 満, 6〜11mm未. 平均. 満,以. に 区 分 した.. 因 み に 注 射 直 後 の 丘 疹 の 大 さ は 直 径7〜8 mmで. 虫体. あ る. Ⅲ. 実 験 成 績(附. 表 第 一 〜 第3参. 照). 採 る.死 亡 虫 体 A.. は 滅 菌 時 計 皿 に 容 れ て乾 燥 後,雌 雄 別 に 乳 鉢. 日 虫 々 卵 結 節 凝 固 壊 死 物 質 よ り製 つ た 各 種 抗 元 に よ る 皮 内 反 応 成 績.. で 充 分 に 破 砕 粉 状 と し,こ れ に エ ー テ ル を 加. 本 項 の 皮 内 反 応 成 績 は 附 表 第1に. え, 30分 間 宛1日3回. 振 盪 後1分. 間3000廻. 転30分 間 遠 沈 して,エ. ー テ ル 層 と残 渣 とに 分. で あ る が,本. 症 発 生 地,無. 示す 如 く. 発 生地 生 徒 につ い. け,エ. ー テル 層 に 水 を 加 え,分 液 漏 斗 を 用 い. て,発 赤(硬 結)の 縦 横 径 平 均 値11mm及16. て,エ. ー テル 溶 質(c‑Ⅰ)と. mm以. 水 溶 質(c‑Ⅱ). 上 の 強 い 反 応 を 示 した も の の 占 め る%. とに 分 離 す る.残 渣 に は 更 に ク ロ ヽフ ォル ム. を 各 種 抗 元 別 に 表 示 す る と,第 一 表 の 如 くで,. を 加 え て 振 盪 抽 出 し,ク. 本 症 発 生 地 生 徒 に 強 い 反 応 を 現 わ す 抗 元 は,. ロ ヽフ ォ ル ム溶 質 と. 残 渣 と に 二 分 し,そ の 各 々 に 更 に 水 を 加 え て,. a‑Ⅷ. ク ロ ヽ フォル ム 溶 質(c‑Ⅲ)及. ‑Ⅲ(以. Ⅳ 並 にc‑Ⅴ)を. 採 る.か. 雄 各 成 虫 材 料 よ りc‑Ⅰ. 水 溶 質(c‑ く してc‑0及. 乃 至c‑Ⅴ. 雌. 合 計11種. の 抗 元 を 製 る. 0.5%石. 炭 酸 及 生理的. 溶 液 又 は 浮 游 液 と し,虫 卵. 結 節 壊 死 物 質 よ り製 つ た 抗 元10種 は 原 材 料 の 200倍 液,セ. ル カ リア 及 虫 体 よ り製 つ た 抗 元. 15種 は そ の0.1cc中. に 夫 々 セ ル カ リア1隻. 分. 又 は 成 虫 半 匹 分 の 成 分 を 含 有 す る如 く調 製 し た. d) 実 験 方 法. 上 水 溶 性). 又,本. a‑Ⅰ. a‑Ⅹ,. , a‑Ⅳ,. (以 上 エ ー テ ル 溶 性)の. a‑Ⅰ,. a‑Ⅱ,. a. a‑Ⅶ. 順 に 弱 い.. 症 無発 生地 生 徒 に強 い 反応 を 現 わす. 抗 元 は, a‑Ⅵ,. 以 上 の 各 種 抗 元 は, 食 塩 水 を 加 え,水. が 最 も強 く, a‑Ⅵ,. a‑Ⅷ. に 少 い. a‑Ⅱ,. に 比 較 的 多 く, a‑Ⅶ, a‑Ⅲ,. a‑Ⅳ,. a‑Ⅹ. で は 強 い 反 応 を 呈 し た もの は 認 め られ な い. エ ー テ ル 層 中 の 水 溶 質(a‑Ⅴ)及 フォ ル ム 溶 質(a‑Ⅸ)で. は,軽. い 反 応 も認 め られ る が,本. クロ ヽ. 度 の,時. に強. 症 発 生 地 と無 発 生. 地 生 徒 間 で 反 応 の 差 異 は 認 め られ な い. 従 つ て,以 元 の 内,本. 上 の 成 績 よ り,こ れ 等10種 の 抗. 症 発 生 地 生 徒 に 反 応 が 強 く,無 発.
(4) 970. 石. 井. 淳. 第1表. 生 地 生 徒 に 弱 い,即,本. 症 に 対 して 強 い 特 異. 性 反 応 を 呈 す る 抗 元 は, a‑Ⅹ, a‑Ⅰ,. a‑Ⅲ. 含 み,後. の5種. で,前. a‑Ⅵ,. a‑Ⅷ,. 三 者は 虫卵 内容 を. 二 者 は 含 ま な い 抗 元 で あ る が,い. づ. れ も 水 溶 質 で あ る 点 で 一 致 し て い る. a‑Ⅱ,. a‑Ⅷ. は 夫 々a‑Ⅰ,. a‑Ⅵ. ー テ ル 溶 質 を 除 去 し た も の で,も で は,無. で は 反 応 の 発 赤(硬. 上,. で は21mm以. a‑Ⅷ. 見 出 さ れ ず,他 例 中8例(40%),. 結). ー テ ル,ク. ロ ヽフ ォル ム 操 作 後 の. 残 渣 の 水 溶 質 で あ るa‑Ⅹ 差 異 は 益 々顕 著 で, 11mm以 発 生 地 生 徒31例. 中の エ との 抗 元. a‑Ⅹ. 11mm以. 上 の もの に つ い て は. 方 本 症 発 生 地 生 徒 で は 夫 々20. 上 の ものは本 症 無発 生. 満 を 示 した.即,. い. B.. 日虫 セ ル カ リア よ り製 つ た 各 種 抗 元. に よ る皮 内 反 応 成 績. 本 項 の 皮 内 反 応 成 績 は 附 表 第2に で あ る が,こ. れ をA項. 示す 如 く. に 於 け る と同 様 に 表 示. の 如 くで, b‑Ⅳ. 度 最 も 強 く, b‑Ⅰ,. 応 の 差 異 は 一 層 著 明 で あ る.. の. の 抗 元 は10種 の 内 で は 特 異 性 が 最 も強. す る と,第2表. 31例 中12例(38.6%)を. に 至 つ て は,そ. 中18例(57.7%)で. 地 の40例 は い づ れ も11mm未. 発 生地 生 徒に 稀に 現わ れ た強 い 反応. も, a‑Ⅲ. 占 あ,反. 更 に,エ. b‑Ⅲ,. が 反応 の程. b‑Ⅱ. の順 に弱. 第2表. い.但. しb‑Ⅳ. を 除 い て は い づ れ も両 地 生 徒. 赤(硬. 結)の. 大 き16mm以. 間 に反 応 の差 異 は ない か或 は 却 つて 本 症無発. 本 症 発 生 地 生 徒 の49例. 生 地 生 徒 に 強 い 反 応 を 認 め る.. 発 生 地 の30例. 即,本. 項4種. 抗 元 の 内,エ. ー テ ル ・ク ロ ヽ. フ ォ ル ム 層 を 除 去 し た 残 渣 の 水 溶 質 で あ るb ‑Ⅳ. の み が ,日. 虫 症 に 対 し て 特 異 性 で,発. (44.9%),. c.. 中0,11mm以. 4例(14.3%)で. 上 を 示 し た も の は, 中11例(22.4%),無 上 は 夫 々22例 あ る.. 日虫 虫 体 よ り製 つ た 各 種 抗 元 に よ る. 皮 内 反 応 成 績..
(5) 日本住血 吸虫症の皮内反応に関す る研究 本 項 の 皮 内 反 応 成 績 は 附 表 第3に で あ る が,こ. れ をA項. す る と,第3表. 示す如 く. に於 け る と同様 に表 示. の 如 くで,本. 症発 生 地 生徒 に. 強 い 反 応 を 現 わ す 抗 元 は, c‑Ⅴ. が 最 も 強 く,. c‑Ⅹ Ⅶ, c‑Ⅲ. 971. が こ れ に つ ぎ,以 c‑Ⅰ,. c‑Ⅵ,. 下c‑0,. c‑Ⅳ,. c‑Ⅱ, c‑Ⅷ,. c‑. c‑Ⅸ,. の 順 に 弱 い.. 又,本 症無発生地生徒に強い反応を現わす. 第3表. 抗 元 は,. c‑0が. 最 も 強 く, c‑Ⅶ,. Ⅸ は 可 成 強 く, c‑Ⅹ,. c‑Ⅱ,. c‑Ⅰ,. c‑Ⅷ. e‑Ⅲ,. c‑Ⅵ,. c‑Ⅳ,. c‑Ⅴ. c‑. で は11mm以. 上. 項 抗 元11種. c‑Ⅰ,Ⅵ; Ⅸ の9種. の 内,. c‑Ⅱ,Ⅶ;. c‑0及. 雌 雄夫 々. c‑Ⅲ,Ⅷ;. の 抗 元 で は,両. c‑Ⅳ,. 地 生 徒間 に著 明 な反. 応 の 差 異 は 認 め ら れ ず,且. 括. 私 は 日 虫 症 の 皮 内 反 応 用 抗 元 材 料 と して, 新 に 日虫 セ ル カ リア及 び 日虫 虫 卵 結 節 壊 死 物. の 強 い 反 応 を 呈 し た も の は 認 め ら れ な い. 即,本. Ⅳ. 總. は 弱 い,. つ そ の反応 の強 さ. 質 を 用 い た.こ (雌 雄 別)よ. の 両者 並 に 併 せ て 日 虫 々 体 り,エ ー テル,ク. ロ ヽフォル ム. 溶 性 並 に水 溶 性 の 各 種 抗 元 を 製 り,日 虫 症 発 生 地654名,対. 照 と し て 無 発 生 地558名. の中. 小 学 校 生 徒 に 皮 内 反 応 を 試 み た.. も 生 き た 雌 雄 虫 体 の 食 塩 水 浸 出 液 上 澄(c‑0). 抗 元 は い づ れ も0.5%石. を 除 い て は 一 般 に 弱 い.. 炭 酸友 び 生理 的 食. 結 局,雌 雄 虫 体 と もに,破 砕 した 虫 体 の エ ー テ ル ・ク ロ ヽ フ ォル ム層 を 除 去 した 残 渣 の. 塩 水 を 加 え,水 溶 液 又 は 浮 游 液 と し,虫 卵 結. 水 溶 質,即,. 倍 液,日. c‑Ⅴ,. を 認 め,発. c‑Ⅹ. 赤(硬 結)の 大 さ11mm以. 応 を 呈 した も の は,雄 地 の33例. 中24例(72.7%),無. 生. 発 生 地 の27 雌 虫 体 の そ れ は,. 中21例(61.8%),. (12.7%)で,雌. 上 の反. 虫 体 の そ れ で は,発. 例 中2例(7.4%)で,又 夫 々34例. に強 い特 異性 反応. 47例 中6例. 雄 を 比 較 す る と,雄. 虫体 を. 材 料 と した 方 が,本. 症 発 生地 生徒 に 反応 が 一. 層 著 明 で 且 つ 亦,そ. の 反 応 の 差 異 も顕 著 で あ. る.. 節 壊 死 物 質 よ り製 つ た 抗 元 は,原 虫 セ ル カ リア,同. 元 は, 0.1cc中. 夫 々1隻. 虫 体 よ り製 つ た 抗. 分,半. 含 有 す る如 く調 製 し,そ. 行 い,そ. の 発 赤(硬. 匹分 の成 分 を. の0.1ccを1/5針. ベ ル ク リン用 注 射 器 を 以 て,被 側 皮 内 に 注 射 し た,本. 材 料 の200. ツ. 検者 の前腕 内. 反 応 の 検 査 は30分 後 に. 結)の. 大 さ を 測 定 して,. 両 地 生 徒 の 成 績 を 比 較 し た. そ の 結 果,虫. 卵 結 節 壊 死 物 質 で は,虫. 容 を 含 まな い 食 塩 水 上 澄(a‑Ⅰ),同 エ ー テ ル 不 溶 質(a‑Ⅲ)及 を 含 有 す る 水 溶 質(a‑Ⅹ),. 卵内. 上澄の. び 成熟 虫 卵 成 分 (a‑Ⅵ). (a‑Ⅷ).
(6) 972. 右. が,又. 井. 日虫 セル カ リア 及 び 同 虫 体 で は,エ. テ ル,ク. ー. ロ ヽ フォル ム 層 を 除 去 し た 残 渣 の 水. 溶 質(b‑Ⅳ),. (c‑Ⅴ). (c‑Ⅹ)が,本. 症発. 生 地 生 徒 に つ い て 極 め て 強 度 の 反 応 を 発 現 し, 他 方 無 発 生 地 生 徒 に 対 して は,殆 反 応 を 呈 しな い か,呈 過 ぎ な い.即,こ. ど見 る べ き. し て も低 率 に 認 め た に. れ 等 の 物 質 は 日虫 症 に 於 て,. 明 か に 皮 内 反 応 を 起 す 特 異 抗 元 性 を 有 す る. さ て,こ. 淳. た もの に,日. した もの が 高 率 に 認 め られ る が,こ. の 中 には. 無発 生 地 生徒 に 現わ れ た百 分 率 に相 当 す る非 特 異 性 反 応 が 含 まれ る と考 へ られ,結 等 三 者 の 抗 元 で は,日. 局 これ. 虫 々卵 結 節壊 死 物質 の. 水 溶 液 に よ る 反 応 が,特. 異 性 最 も高 度 で,日. 虫 々 体 の そ れ 以 上 に 日虫 症 に 対 す る特 異 性 反 応 が 期 待 され る.. れ 等 の 抗 元 は,虫 体 に つ い て 井 上. 等8)が 認 め た と同 様 に,い. 虫症発 生 地生 徒 に強 い 反応 を呈. Ⅴ. 結. 論. づれ も水溶性 であ. り,虫 卵 結 節 で は 虫 卵 内 容 を 含 有 しな い 壊 死. 1.. 日本 住 血 吸 虫(日. 虫)虫 卵 結 節 壊 死 物. 虫 セ ル カ リア,日. 虫 々体 の三 者 のエ ー. 物 質 中 に も反 応 を 発 現 す る物 質 が 存 在 す る こ. 質,日. と を 知 る と共 に,エ. ロ ヽフ ォル ム. テ ル,ク. ロ ロ フ ォル ム 層 除 去 後 残 渣 の 各 水 溶. 通 して 殆 ど 反 応 が 認 め られ な い. 質 は,日. 虫 症 発 生 地 生 徒 に 対 し特 異 性 皮 内 反. 溶 質 で は,共 か,或. ー テル,ク. は 稀 に 強 い 反 応 が 見 ら れ る と して も,. 非 特 異 性 乃 至 所 謂 類 属 反 応 と 見 倣 し てい ゝ性 質 の も の で あ る こ と が 解 つ た.. の 反 応 の優 秀 性 は,陽 性,陰. 性 の 判定. 基 準 の 決 定 が 容 易 な こ と,感 染 者 の 陽 性 率 高 く,非 特 異 性 反 応 の 可 及 的 少 い こ と で あ る. 従 つ て,今,虫. 卵 結 節壊 死 物 質,セ ル カ リア. 及 び 虫 体(雄)の. 主 な抗 元部 非特 異性 反 応 を. 起 す 物 質 を 含 む エ‑テ ル,ク. ロ ヽフ ォ ル ム 層. を 充 分 に 除 去 した 後 の 水 溶 質(a‑×, c‑Ⅴ)の. 溶 液 を 以 て,日. b‑Ⅰ Ⅴ,. 虫症 発 生 地 と無発. 生 地 生 徒 の 皮 内 反 応 成 績 を 比 較 検 討 す る と, 発 赤(硬. 結)の. 2.. 上 記 三 者 の 内,虫. 溶 質 は,最. そ もそ も,皮 内 反 応 の 臨 床 的 応 用 に あ た つ て,そ. 応 を 起 す.. 3.. 卵 結 節壊 死 物 質 の 水. も 高 度 に 特 異 性 皮 内 反 応 を 起 す.. 日虫 々体 の 水 溶 質 は 虫 卵 結 節 壊 死 物 質. の 水 溶 液 よ り,特 異 性 の や ゝ低 い 皮 内 反 応 を 起 す. 4.. 日 虫 セ ル カ リア の 水 溶 質 を 以 て す る皮. 内 反 応 は,特 5.. 異 性 が 最 も弱 い.. 日 虫 々卵 結 節壊 死 物 質 中,虫. な い 部 分 に 於 て も,そ の 水 溶 質 は,日 附記. 日 虫 セ ル カ リア を 抗 元 とす る 皮 内 反 応 に つ. 上 の強 い 反. い て は,そ. の 後Pesigan35)が. 応 を 現 わ した も の に つ い て,日. 虫症発 生地. 液 の600倍. 稀 釈0.2ccの. 44,9:13,3;. 々58,1:0;. 72,7:7,4で,又. い と 考 へ ら れ る 高学 年(中 は,又. 夫 々71,4:0;. 11,1と. な る.即,虫. 感染率の高. 学 生)の. 46,7:16,7; 体(雄)の. み の それ 84,2:. 水溶液 を 用 い. 虫症 に. 対 す る特 異 反 応 を 示 す.. 平 均 直 径11mm以. 対 無 発 生 地 百 分 率 の 比 は,夫. 卵を有 し. 虫 感 染 者(虫. そ の 食塩 水抽 出. 皮 内 注 射 に よ り,日. 卵 陽 性 者),未. 感 染 者 の反応を. 比 較 し,非 常 に 好 成 績 を 牧 め た こ とを 報 告 し て い る. (本論文 要 旨は,昭 和26年10月28日,日 本寄 生 虫 学 会第6回 近畿部 会で発 表 した).
(7) 日 本 住 血 吸 虫 症 の 皮 内 反 応 に 関 す る研 究. 附 表1. 附 表2. 日虫 々 卵 結 節 壊 死 物 質 よ り得 た 各 種 抽 出 液 に よ る皮 内 反 応 成 績. 日 虫 セル カ リヤ よ り得 た 各 種 抽 出 液 に よ る皮 内 反 応 成 績. 973.
(8) 974. 石. 井. 淳. 附 表3. 日虫 々 体 よ り得 た 各 種 浸 ・抽 出 液 に よ る皮 内 反 応 成 績(其. 附 表3. 日虫 々体 よ り得 た 各 種 浸 ・抽 出 液 に よ る皮 内 反 応 成 績(其. の1). の2).
(9) 日本 住 血 吸 虫 症 の 皮 内 反 応 に 関 す る研 究. 附 図 第1(其. 附 図第1(其. の1). の2). a.. 日本 住 血 虫 々卵 結 節 壊 死 物 質 を 材 料 とす る 各 種 抗 元 の 製 法. b.. 日虫 セ ル カ リア を 材 料 とす る各 種 抗 元 の 製 法. c. 日虫 々余 を 材 料 とす る 各 種 抗 元 の 製 法. 975.
(10) 976. 石. 井. 淳. 附 図 第3. 附 図 第2 主 な抗元 に よ る 日虫症 発生地(上),無 発生 地(下)中 ・ 小学 生徒 の皮 内反応成 績比較 図. 附. 圖(写 真)説. Fig. 1.. 主 な抗 元 に よ る日虫症 発生地(上),無 発 生 地(下)高 学 年生 徒 の皮 内反応 成績 比較 図. 明. 日本 住 血 吸 虫症 発生 地 生 徒. 戸○千 ○. 日虫 々卵 結 節 壊 死 物 質 の 水 溶 質(a‑Ⅹ), 38×61. Fig. 2.. 男. 200倍 液 皮 内 注 射 後30分 に於 け る反 応:. (22×21). 日本 住 血 吸 虫症 発 生 地 生 徒. 渡 ○武 ○. 日 虫 セ ル カ リア の 水 溶 質(b‑Ⅳ), 反 応:. 14才. 25×29. 第1図. 14才. 男. 1隻 分 を 含 有 す る溶 液0.1cc皮. 内 注 射 後30分. (11×12). 第2図. に於 け る.
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