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水平2方向地震動を受けるコンクリート充填円形断面鋼製橋脚の耐震性能に関する研究

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Academic year: 2021

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土木学会中部支部研究発表会

(

2

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3

.

3

)

1

-

0

1

4

水平

2

方向地震動を受けるコンクリート充壌円形断面鋼製橋脚の耐震性能に関する研究

輝 輝 吾ヨヒ 青木徹彦 学生会員 正会員 愛知工業大学 愛知工業大学 光

0

木 下 学生会員 愛知工業大学 ンクリートを用い,圧縮強度は約

22N/mm

2である. ノ、イブリッド実験は,非諌形挙動を示す橋脚について 載荷実験を行い,反力(抵抗力)を求め,これをオンライン で計算機に送り込み,橋梁システム全体を地震応答解析に よって得ようとするものである.すなわち,実験と地震応 答解析を混合して同時に進めるものである. ノ、イブリッド実験の入力地震波として,

1

9

9

5

年兵庫県 南部地震で観測されたJR西日本鷹取駅構内地盤上(11種 地盤)の地震波(以下, JRTと呼ぶ)を用いる. 実験計画を表-1にまとめる.同表の入力地震波は, 地震波名のあとに,

NS

EW

方向成分の記号を示したも のである.記号

2D

は,

NS

方向成分と

EW

方向成分を

2

方向同時に入力するものである.

3

.

実験結果 l方向と 2方向ハイブリッド実験で得られた

NS

あるい は

EW

方向の最大荷重 (Hmax),最大応答変位 (Omax), 残留変位 (Or)を充填率(無充填,

25%

50%)

および入力 方向(NS,

EW

方向)ごとに図

-

2

"

"

'

4

で比較する.ただし, 応答変位6と水平力Hは,コンクリート無充填供試体の 静的繰り返し実験で得られた降伏変位o

y

=

8

.

5

m

m

と降伏 水平力

H

y

=

8

6

k

N

で無次元化している.図中では,

1

方向 載荷時の結果を白および灰色で示し, 2方向載荷時の結 果を黒で示す.またグラフ上に数値を示す.なお,無充 填供試体での2方向同時載荷では,実験開始約 6秒で応 答変位が著しく増大し,倒壊したと判断したため実験を 中止した. (1)最大荷重の比較 図-2に示すように,最大荷重の比較では, 2方向載 荷実験の結果と 1方向載荷実験の値にほとんど違いが見 られない(差

2

.

5

%

以内).すなわち,

2

方向載荷時の荷重 の最大値は 1方向載荷の

NS

EW

方向のどちらかの最大 値から推測できると言える. またコンクリートを充填すると無充填橋脚に対して最 大荷重が上昇したが,充填率に比例せず,

25%

充填では 内部のコンクリートが鋼板との聞のせん断力にほとんど 抵抗で、きず浮き上がってしまったため, 1割程度しか上 昇しなかった.一方,

50%

充填ではコンクリートと鋼板 の接する面積が大きく,せん断抵抗力が大きいためにコ ンクリートが受けもつ荷重が増加したため約4割荷重が 上昇した.

1

はじめに 現在の高速道路高架橋の耐震設計では水平 2方向から の慣性力が同時に最大値をとる可能性が低いことから,橋 脚への水平2方向からの慣性力を橋軸方向,橋軸直角方向 それぞれ独立に作用させて耐震設計を行うとしている 1) しかし,実際の地震波は3方向成分を持ち,橋脚に対して, 鉛直方向力の影響は少ないとしても,水平2方向の地震力 が同時に作用する影響を明らかにしておく必要がある. 今まで、いくつかの研究機関で,コンクリート無充填及び 充填した矩形断面鋼製橋脚に対して,水平2方向地震動を 受ける時の耐震性能に関する実験及び解析的な研究 2)が 行われており, 1方向載荷時の場合と大きく異なる結果が 得られている.しかし円形断面鋼製橋脚を対象とした水平 2方向地震動が作用した研究はまだほとんど行われてい ない. 本研究では,水平2方向地震動を受けるコンクリート充 填円形鋼製橋脚の耐震安全性をl方向と 2方向ハイブリッ ド実験により明らかにする. コンクリート充填部 (a)側面 (b)断面 図-1実験供試体図

(

m

m

)

2

.

実験計画及び方法 実験に用いる供試体は,図

-u

こ示す材質

S

S

4

0

0

,外径

4

8

0

即 ll,板厚

6mm

の円形断面鋼製橋脚で,載荷点高さは

2250mm

,橋脚鋼断面の径厚比パラメータはRt=O.073,細 長比パラメータ

λ

=

0

.

2

8

6

である.今回無充填供試体の他に 基部からコンクリートを載荷点高さの

25%

まで充填した 供試体と,

50%

まで充填した供試体を用意し,計

3

種の充 填率について実験を行った.充填コンクリートは早強コ キ ー ワ ー ド : 鋼 製 橋 脚 , コ ン ク リ ー ト 充 填 , 水 平2方 向 地 震 動 , ハ イ ブ リ ッ ド 実 験 連絡先:干

470

0392

愛 知 県 豊 田 市 八 草 町 八 千 草

1247

TEL: 0

5

6

5

-

4

8

8121

,FAX: 0

5

6

5

-

4

8

30

円 i o “

197

(2)

1-014 (2) 最大応答変位の比較 図-3に示すように, 2方向載荷された橋脚の最大応答 変位は, 1方向載荷時の結果より大きい.すべての結果 の平均値をみると, 2方向載荷された橋脚は l方向載荷 された橋脚に比べ約4割大きくなっている. このように, 2方向載荷実験による橋脚の応答変位が 大きくなる傾向があるため, 1方向載荷実験に基づいた 結果のみによる耐震照査では,最大応答変位を過小評価 する可能性があることに注意が必要である. またコンクリートを充填すると鋼材の変形をコンクリ ートが有効に抑制するため,無充填橋脚に対し, 25%充 填では平均2割程度最大応答変位が低減され, 50%充填 では平均4割程度低減された. (3) 残留変位の比較 1方向載荷と 2方向載荷ノ、ィプリッド実験で得られた 橋脚の残留変位

ι

を図ー4に比較する.図に示すように, 2方向載荷された橋脚は1方向載荷された橋脚に比べ 少なくとも約3倍ほど大きくなっている.地震後の残留 変位の許容値である h/100(h:橋脚高さ)を図中破線で、示す. この値は,本研究の供試体では2.7oyとなる.25%充填の 結果に関して,1方向載荷では許容値を収まっているが, 2方向載荷では許容値を超えてしまっている. またコンクリートを充填すると最大応答変位と同様, 充填率が上がるにつれ,橋脚の損傷が小さくなり残留変 位が低減された.無充填橋脚に対し, 25%充填では平均 約7割低減され,50%充填では平均約8割も低減された.

4

.

結論 本研究では,コンクリートを部分的に充填した円形断 面銅製橋脚に対して, 1方向及び 2方向載荷によるハイ ブリッド実験を実施し,水平2方向地震動を受ける鋼製 橋脚の耐震性能を検討した.得られた結論を以下に示す. (1)水平2方向地震動を受けるコンクリート充填鋼製橋脚 の最大荷重は, 1方向載荷のNS,E W方向の値から推 測できると言える. (2) 2方向載荷時の橋脚の最大応答変位および残留変位は, 1方向載荷時に比べ,それぞれ約 4割および 3倍以上 大きくなってしまうため, 1方向載荷実験に基づいた 結果のみによる耐震照査では過小評価となる可能性が ある. (3)コンクリートの充填率を増加させると,最大荷重は 増加したが,その変化の程度は充填率に対して比例 せず, 25%充填では無充填とほぼ同程度となり, 50% 充填した場合,コンクリートが担う荷重が増加し,最大 荷重も増加した. (4)部分的にコンクリートを充填することにより,基部 鋼板の座屈が抑制され,最大応答変位及び残留変位 は低減され, 1方向と 2方向載荷実験の差も小さく なった. 土木学会中部支部研究発表会 (2013.3) 表

-1

ハイブリッド実験計画(入力地震波) 実験名 入力地震波 入力方向 最大加速度 (gal) JRT-NS NS 687 JRT-EW JRT EW 明673 JRT-2D NS+EW 711 4 3 理 事1方向日W 園2方向載荷 3.0 3.0 2.9 0 4

h Z

¥ g

r

1

4 2 0 t E 4 1 E L 旬 E ム 無充填 25% 図

-2

最大荷重の比較 口1方向・2方向

I

NS

I

11.7 50% c.68 、 、 、.. " c,oS 6 10.1 9.5 A A 9 4 n u 無充填 25% 50% 無充填 25% 50% 図

-3

最大応答変位の比較 無充填 25% 50% 無充填 25% 50% 図

-4

残留変位の比較 参考文献: 1) 日本道路協会:道路橋示方書・同儒見V臨穀制肩,丸 善"20位, 3. 2)党紀,中本扶郎,青木撤彦,鈴木森晶:玉方形断面銅製 橋脚の水平2方向載荷ノ¥イブ‘リッド実験,構造工学論文 集,かド学会,ぬ1.56,pp.367-380, 2010, 3. 3)哀輝輝,党紀,青木徹彦:水平 2方向地震力を受け るコンクリート充填鋼製橋脚の耐震性能に関する 実験的研究ラ第 32回 土 木 学 会 工 学 研 究 発 表 会

3

・221,2012.10. -28 -198

参照

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