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6. 労働事情

6.1 労働市場の状況

6.1.1 業種別労働者数(業種分類は ISIC 第 3 回改訂版による。) (単位:千人) 業 種 労働者数 農業、狩猟、林業 642 漁業 (農林水産・牧畜業として上 記の数字に一括) 鉱山・採石業 7 製造業 2,671 電気・ガス・水供給業 35 建設業 732 卸売り及び小売業・自動車・オートバイ及び個人・家庭用品修理業 1,727 ホテル・レストラン 602 運輸、倉庫、通信業 489 金融仲介業 386 不動産、賃貸及び関連業 74 公務・防衛;社会の安全を確保するための職 373 教育 533 保健及び社会奉仕 305 その他地域・社会・個人サービス活動 1,210 家庭内の仕事をするために雇用された者 (該当項目なし) 外国の組織に雇用された者 (該当項目なし) 合 計 9,786 2004 年の平均労働力人口は 1,024 万人(うち女性 43.7%)で、前年に比べて 16.4 万人 の増加であった。 2004 年の平均就業労働人口は 978.6 万人であった。(うち女性 40.2%) 業種別労働力の過去数年にわたる変遷を見ると、農林水産・牧畜業の衰退は明らかであ る。労働集約型の製造業は中国大陸に移動しつつあるが、それでも製造業の労働人口は引 き続き一定の水準を保ち、むしろ僅かながら増加傾向にさえある。これは付加価値が必要 で緻密な製造業などは尚台湾を基盤としており、現時点では中国大陸などに移動できない 業種も少なくないからである。サービス業や建設業の労働者の増加は、国が失業対策とし て 2003 年に推進した「公共サービス拡大就業計画」や「公共建設拡大計画」などに負う

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所も大きい。 過去九年間の職業別労働人口の変遷 (単位:千人) 業種 農林水 産牧畜 業 工 業 サービ ス業 年 ・ 月 ・ 合計 鉱 業・採 石業 製造業 電気・ ガス水 供給業 建設業 合計 卸売 り・小 売業 運輸・倉 庫・通信 業 金融・保 険業 1997 年 1998 年 1999 年 774 3 ,492 11 2 ,603 35 843 5,118 1,686 476 358 2000 年 738 3 ,534 11 2 ,655 36 832 5,220 1,701 481 367 2001 年 706 3 ,377 10 2 ,587 35 746 5,299 1,679 487 371 2002 年 709 3 ,332 9 2 ,563 35 725 5,413 1,693 477 378 2003 年 696 3 ,334 8 2 ,590 35 702 5,543 1,698 484 376 , 2004 年 642 3 ,446 7 2, 671 35 732 5,698 1,727 489 386 10 月 628 3 ,480 7 2, 703 35 736 5,729 1,723 493 395 11 月 623 3 ,496 7 2, 714 35 740 5,751 1,725 491 394 12 月 617 3 ,513 7 2, 723 35 748 5,758 1,719 488 391 2005 年 1 月 607 3 ,532 7 2, 735 34 756 5,762 1,721 483 395 2 月 599 3 ,530 7 2, 730 34 758 5,746 1,714 481 396 3 月 595 3 ,528 7 2, 722 34 765 5,755 1,710 484 395 4 月 600 3 ,534 7 2, 717 34 776 5,765 1,718 481 398 5 月 604 3 ,539 7 2, 713 34 784 5,776 1,726 479 399 6 月 597 3 ,544 7 2, 711 34 792 5,779 1,735 479 403 7 月 595 3 ,548 7 2, 708 34 799 5,798 1,739 479 406 8 月 590 3 ,560 7 2, 717 34 802 5,822 1,740 482 410 9 月 586 3 ,569 7 2, 720 34 809 5,796 1,728 475 412 10 月 580 3 ,591 7 2, 736 34 814 5,822 1,729 474 410

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過去九年間の職業別労働人口の変遷(続き) (単位:千人) 業種 職業 サービス業 年 ・ 月 ・ 教育サービス 業 ホテ ル・レ ストラ ン 公共・ 行政 議員・企 業管理職 専門人員 技術員 及び専 門アシ スタン ト 事務職 員 サービ ス・販売 農林水 産・牧畜 作業員 生産関 係・機 械設備 操作・ 肉体労 働 1997 年 ... ... ... 420 560 1,426 938 1,550 865 3,416 1998 年 ... ... ... 425 578 1,498 955 1,597 810 3,426 1999 年 477 483 318 414 601 1,571 995 1,667 764 3,373 2000 年 479 500 315 412 610 1,591 1,027 1,712 726 3,413 2001 年 483 528 327 406 615 1,615 1,025 1,745 695 3,281 2002 年 487 575 329 424 649 1,662 1,041 1,791 699 3,188 2003 年 512 585 369 427 678 1,716 1,062 1,817 683 3,191 2004 年 533 602 373 447 726 1,774 1,106 1,849 629 3,256 10 月 549 596 367 458 750 1,796 1,118 1,838 613 3,263 11 月 551 602 368 457 756 1,809 1,116 1,848 614 3,269 12 月 553 611 370 457 759 1,816 1,115 1,849 608 3,285 2005 年 1 月 555 621 360 454 768 1,813 1,120 1,851 593 3,303 2 月 552 624 355 452 772 1,811 1,121 1,844 584 3,291 3 月 548 626 357 457 775 1,809 1,119 1,850 580 3,288 4 月 546 628 348 455 784 1,806 1,124 1,858 588 3,285 5 月 542 634 337 451 793 1,805 1,130 1,865 594 3,281 6 月 539 629 340 447 794 1,808 1,134 1,872 587 3,279 7 月 546 632 343 444 797 1,820 1,138 1,881 582 3,280 8 月 554 635 347 442 802 1,836 1,140 1,887 574 3,292 9 月 555 625 350 447 810 1,847 1,133 1,864 568 3,283 10 月 563 629 354 449 813 1,869 1,142 1,870 565 3,286 過去 10 年間における台湾の労働人口の伸びは人口増加率より高くなっている。これは 子供が多数を占めていた人口構成の推移と女性の積極的な労働参与によるためである。台 湾の労働力人口を考察するに当たって、男子は19 歳から約 2 年間の軍務に服さなければ ならないことを考慮に入れる必要がある。近年では「代替奉仕」と呼ばれる社会奉仕に軍

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務と同期間(約2 年)服務する取り決めも設けられるようになっている。抽選で選ばれた 者や自主的に志願して許可された者は、これを選択することができ、警察・消防・政府機 関・医療機関・老人ホームなどでの割当てを受ける。 労働力人口を年齢的に見ると、若年層と高齢層の労働力率が減少しているが、これは高 学歴化によるものであると分析されている。このような高学歴者が増加しているのは、不 景気であるため少しでも高い学歴を得て就職に有利にしたいとの願いと、適当な就職先が 見つからないため就職を先延ばしにするなどの理由が挙げられている。 年齢及び教育程度別に見た労働人口(単位:千人) 2002 年 2003 年 2004 年 項目 合計 男 女 合計 男 女 合計 男 女 合計 9,969 5,896 4,074 10,076 5,904 4,172 10,240 5,968 4,272 年齡 15~24歲 1,215 537 676 1,144 495 648 1,109 489 621 15~19歲 223 117 105 192 98 93 175 94 82 20~24歲 992 420 571 952 397 555 934 395 539 25~44歲 5,895 3,453 2,443 5,938 3,442 2,496 6,007 3,442 2,565 25~29歲 1,452 797 656 1,482 804 678 1,538 822 716 30~34歲 1,476 868 608 1,469 855 614 1,458 839 619 35~39歲 1,519 911 608 1,509 893 616 1,510 885 625 40~44歲 1,448 877 571 1,478 890 588 1,501 896 605 45~64歲 2,705 1,786 919 2,835 1,847 988 2,968 1,922 1,046 45~49歲 1,222 764 458 1,260 781 480 1,303 798 505 50~54歲 820 542 278 895 585 310 955 621 334 55~59歲 395 282 113 407 286 121 439 307 132 60~64歲 268 198 70 273 195 77 271 196 75 65歲以上 155 119 36 160 119 40 156 116 41 教育程度 中学以下 3,351 2,142 1,209 3,230 2,055 1,175 3,109 1,983 1,126 文盲及び独学 149 62 87 131 49 82 107 40 67 小学校 1,445 854 590 1,383 812 571 1,317 774 543 中学校 1,758 1,225 532 1,716 1,194 522 1,685 1,168 516 高校 3,640 2,074 1,566 3,698 2,098 1600 3,776 2,132 1,644 普通高校 908 590 318 917 583 334 925 584 341 職業高校 2,732 1,484 1,248 2,781 1,515 1,266 2,851 1,548 1,303 大学以上 2,979 1,680 1,299 3,148 1,751 1,397 3,356 1,854 1,502 短大 1,657 911 745 1,702 931 770 1,748 950 798 大学以上 1,322 769 553 1,446 819 627 1,608 904 705

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出典:中華民国統計情訊網ホームページ: http://www.stat.gov.tw/ 行政院労工委員会ホームページ:http://www.cla.gov.tw/ 行政院労工委員会職業訓練局ホームページ:http://www2.evta.gov.tw/evta/index.asp 6.1.2 過去 3 年間の失業者数及び失業率 景気の回復に伴い、2005 年 10 月における失業率は 4.07%となった。一年間の統計がす でに出ている2004 年の年間失業率平均は 4.44%で、2003 年に比べて 0.55%の減少となっ た。男女の別を見ると、男性の失業率は4.83%で、前年に比べて 0.68%の減少、女性の失 業率は3.89%でこれは 0.36%の減少であった。年齢別にみると、2004 年では 15-24 歳の 失業率が10.85 と最高で、前年に比べ 0.59%の減少、25-44 歳の失業率は 3.97%で前年に 比べて0.50%減少、45-64 歳の失業率は 3.20%で、前年に比べて 0.56%の減少となった。 年間平均失業者数は45 万 4 千人で、前年に比べて 4 万 9 千人または 9.68%の減少であっ た。(ちなみに2004 年における平均失業率は香港 6.8%、日本 4.7%、韓国 3.7%、米国 5.5% である。) 就職状況 (単位:千人) 2002 年 2003 年 2004 年 労動人口 9,969 10,076 10,240 就業者数 9,454 9,573 9,786 労動率(%) 57.34 57.34 57.66 失業者数 515 503 454 失業率(%) 5.17 4.99 4.44 被雇用者数 6,771 6,898 7,131 年齢別に見た失業者数と失業率 (単位:千人・%) 25~44 歳 合計 15~24 歳 計 25~34 歳 35~44 歳 45~64 歳 年 別 人数 失業率 人数 失業率 人数 失業率 人数 失業率 人数 失業率 人数 失業率 2002 年 515 5.17 145 11.91 279 4.73 162 5.55 117 3.93 91 3.38 2003 年 502 4.99 131 11.44 265 4.47 154 5.21 112 3.73 106 3.76 2004 年 454 4.44 120 10.85 239 3.97 143 4.80 95 3.15 95 3.20 失業率を学歴別に見ると、2004 年における高卒者(あるいはそれと同等の教育機関卒業 者)の失業率が4.87%と最高で、前年に比べ 0.73%の減少となった。学歴が中学以下の失 業率は 4.31%で前年に比べ 0.86%の減少、短大以上の学歴所有者の失業率は 4.06%と前 年に比べて0.03%の減少を見た。

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学歴別に見た失業者数と失業率 (単位:千人) 総計 中卒以下 高校程度 短大以上 年 別 人数 失業率(%) 人数 失業率(%) 人数 失業率(%) 人数 失業率(%) 2002 年 515 5.17 172 5.14 215 5.92 128 4.28 2003 年 503 4.99 167 5.17 207 5.60 129 4.09 2004 年 454 4.44 134 4.31 184 4.87 136 4.06 2004 年の失業者の平均失業週数は 29.4 週間で、2003 年に比べて 1.1 週間の短縮となっ た。また 2004 年に求職活動を行った失業者(学校卒業後初めて求職活動を行った者を除 く)36 万 9 千人を対象に調査を行ったところ、元製造業からの離職・退職者が 10 万 8 千 人と最も多く、これは前年に比べて1 万 7 千人の減少であった。また職種別に見ると、生 産業の操作人員の離職・退職者が17 万 4 千人と最も多く、これは前年と比べると 3 万 4 千人の減少であった。 出典:行政院主計処「人力資源調査」 http://www.dgbas.gov.tw 6.1.3 就職する新卒者の現状 教育部(文部科学省に相当)の統計によれば、2004 年 6 月に大学及び大学院を卒業予 定の321,808 人のうち、工学系学部の卒業生は 82,638 人、商業・管理系学部は 77,850 人、 数学・コンピュータ関係学部は 31,265 人となっている。卒業者の数が多いため、このう ちの 64.95%が卒業後に就職できないのではないかとの懸念を抱いており、この数字は前 年の統計とほぼ同じである。 しかしながら2005 年 7 月から実施される「労働者退職新制度」(退職者のための退職金 積み立てを確立整備する新制度)の影響で、人件費の節約に迫られた多くの企業は経験あ るベテランを解雇し、若手新人の採用に踏み切ることになった。この新制度は失業を促進 したとの批判を受けてはいるが、逆に新卒者などの若手に就職の機会を開くものとなって いる。 新卒者の就職状況 卒業後すぐ就職 50.27% 進学 23.60% 就職試験準備 4.50% 自分で創業 14.05% 新卒者が就職に当たって考慮する要素 仕事の将来性 34.68% 趣味 16.31%

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履修学科との関係 12.61% 賃金 11.26% 通勤地点 7.66% 出典:1111 人力銀行(リクルート会社)ホームページ: http://www.1111.com.tw/zone/MEDIUM/news_lifec.asp?autono=1236&target=news 6.1.4 自発的離職者の現状 外国人労働者による就職と企業の中国大陸移動の影響を受け、多くの有能な台湾人の人 材が中国大陸へ職を求めて移動しつつある。また2005 年 7 月 1 日より「労働者退職新制 度」(退職者のための退職金積み立てを確立整備する新制度)が実施されるが、これは雇用 者が労働者のために毎月賃金の 6%を退職金用に積み立てるというもので、これを遵守し ない場合は一ヶ月につき2 万元から 10 万元の罰金が課される。これにより企業の労働コ ストが大幅にアップすることになった。各企業はこれに対処するため、賃金凍結・リスト ラ・アウトソーシング・賃金制度の変更などによる対応を迫られ、これらが労働者の名目 的な「自発的」離職に拍車をかけている。(「労働者退職新制度」については次項を参照) 出典:銘伝大学伝播学院ホームページ:http://mol.mcu.edu.tw/

6.2

従業員の募集・採用・解雇

1.募集 (1)新聞・雑誌:新聞や雑誌の求人広告。一般的にこの利用が最も多い。 長所:コンピュータの使用ができないブルーカラー階級またはあまり高い技術の要 求されない仕事を求める人々に多く利用されている。このような人々は普通、コ ンビニなどで新聞を求め求人欄から就職情報を入手する。上記のような求人対象 を持つ企業にとってこれは効果的な募集方法となる。 短所:出資額により広告のサイズや紙面が決定されるため、財力に限りのある小規 模企業にとっては、企業や仕事に関する十分な情報を提供することは難しい。ま た紙面広告はサイズの大小により配列されることが多く、系統だった検索が困難 であるため求職者が見つけられないことも多い。またこの方法による応募者は履 歴を送ってから返事を受け取るまでの待ち時間が比較的長く、別の応募先に乗り 換えることも多い。 (2)知人による紹介・推薦 長所:労使双方が互いに関する詳しい情報を入手することができ、採用の確立が高い 方法である。 短所:しばらく働いた後、労使双方あるいはその一方に不満などがあった場合、人情 的にその指摘が難しく、問題の解決が困難になりがちである。 (3)インターネットによるリクルート 長所:広告や企業紹介の内容や字数が企業の規模や財力によって変化することなく、 一律化した的確な情報が提供できる。系統だった分類により検索が容易で、地 域・産業・職種により自分の個性・興味・能力・専門に合った仕事の選択ができ

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る。自分の履歴表を公開して仕事を待つこともできるし、積極的に履歴表を送付 して就職活動を行うこともできるため失業時間の短縮となる。電子化により時間 と郵送費用の節約となる。直接企業と求職者とがコンタクトする方法を取ること もできるし、専門的な斡旋者(仲介者)のサービスを受けることもできるという ように選択可能である。インターネットによりリアルタイムの意見交換や情報交 換が可能であるため双方が迅速に理解を高めることができる。必要ならば求職者 に技能テストなどを施すことも可能である。 短所:コンピュータの使用ができないブルーカラー階級の人々や中高年層にはなじみ が薄い。 (4)公的・民間就職斡旋機関 長所:経験者や有資格者が転職を希望する際に機密性を保持できる。企業側としては 広告を出す必要がなく、限られた時間内に必要な人材を確保できる。 短所:費用が高くつくため、多数の人材募集には不向きである。 (5)人材派遣 長所:募集と人材訓練が委託されるため、そのための費用が節約でき、必要な人材が 比較的短期間に仕事に投入できる。業務の繁忙期と閑散期に応じた募集ができ、 不必要な費用の節約となる。 短所:一時的派遣人員が十分に会社や仕事に馴染むというわけにはいかず、表面的な 援助しか与えられない。被派遣人員にとっても一時的雇用ということで安全感が なく、賃金や福祉制度も正社員よりはるかに劣る。 (6)教育・訓練機関 一部の企業は(例:トヨタ)職業訓練学校と契約あるいは協賛し、カリキュラムの一 部として現場での仕事を経験させ、卒業時に有能で適性であることが実証された訓練 生に正社員としての就職を斡旋する。 長所:多数の訓練生の中から適性者を選択することができ、直ちに仕事に投入するこ ともできる。また卒業者の側からしても慣れた作業環境や熟知した企業で引き続 き働けるという安心感がある。 短所:持続して多数の作業員を必要とする大規模企業にのみ利用可能なシステムであ る。 (7)学校や求人機関に直接赴いて行う求人活動 長所:求人企業側による積極的な活動であるため、求職者は対象企業の沿革や文化を 理解し易い。 短所:求人に赴く代表者は往々にして仕事の内容を熟知している責任者ではないため、 求人活動が単なる企業の宣伝に終わることが多い。 出典:全国就業 e 網ホームページ: http://www.pro-dokument.de/privat/animation_salomonischer-tempel.wmv 2.採用 年齢・性別・学歴・就職歴などの条件に適う者に面接を通知し、合格者を採用するとい

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う日本とほぼ同様の方法が採用されている。 修正以前の労働基準法には「試用期間は 40 日を超えてはならない」との一文があった が、1996 年の改訂の際にこの一文が削除された。それはこの「試用期間」に対して労使双 方による認識や解釈の相違が生じたり、悪用の対象ともなったからである。『行政院労工委 員会』は「労使双方は、その仕事の性質により、契約違反とならないよう双方は誠意をも って適切な期間の“試用期間”を定めることができる」としており、事実上“試用期間” の存在を認めている。同委員会は、この「試用期間」に雇用者が採用予定者が不適切であ ると判断して離職を要求する場合、労働基準法に従った給与と退職費用を支給するよう規 定している。 労働基準法第16 条には、雇用者が労働契約を終了する場合、継続して 3 ヶ月以上 1 年 未満労働を提供した者に対しては、10 日前に労働契約の終了を通知することが定められて おり、その予告期間分の給与をも給付すべきことになっている。この条文は一つの目安と みなされ、一般的に「試用期間」は3ヶ月以下とされている。 出典:行政院労工委員会ホームページ:http://www.cla.gov.tw/ 3.解雇 労働基準法によれば、労働者に契約違反などの非がない場合、下記の予告期間に従った 解雇の通告がなされる。 (1) 連続して 3 ヶ月以上 1 年未満の勤務者は 10 日前。 (2) 連続して1年以上 3 年未満の勤務者は 20 日前。 (3) 連続して 3 年以上の勤務者は 30 日前。 またこれらの解雇者には規定に従った解雇保障費が支払われる。解雇保障費はそれまでの 勤務年数を計算し、一年の勤務に対して一ヶ月の平均賃金に相当する金額が支払われる。 契約違反など労働者側に非がある場合には、予告期間なしで直ちに解雇することができ 解雇保障費を支払わなくてもよい。 過去においては、雇用者による不当解雇などの行為がしばしば見られたが、労働者側の 権利の意識の向上と政府の規制により、労働基準法の遵守がますます重要視されている。 特に外国企業に対しては、労働者の福祉といった高い基準が要求されてしかるべきものと いう考え方が根強く、不当解雇などに対する批判や追及には厳しいものがある。 出典:行政院労工委員会ホームページ:http://www.cla.gov.tw/ 4.退職制度 2005 年 7 月 1 日より「労工退職金条例施行細則」と呼ばれる労働者のための新たな退 職金確立を目指した制度が実施されるようになった。新制度施行以前の雇用分については 一定期間内に旧制度適用か新制度適用かを従業員が選択できるようになっている。また新 制度適用後も、従業員が「個人口座制」か「年金保険加入制」のいずれかを選択できるよ うになっている。個人口座制では毎月6%の基金が積み立てられ、その口座は転職後の新 たな会社にも移動されるというものである。年金保険の加入は従業員が200 人以上の企業 に認められるが、これは会社と従業員の協働負担で年金保険に加入するというものである。

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現行の労働基準法(旧制)と新たな退職金制度との比較 現行労動基準法(旧制) 労工退職金条例(新制) 制度 確定給付制 確定拠出制 拠出方法 雇用主は毎月の賃金総額より2%から 15%を退職準備金として拠出 雇用主:毎月の賃金の6% 従業員:自己負担 毎月の賃金の6% 適用対象 労働基準法の適用を受ける労働者 労働基準法の適用を受ける台湾籍の労 働者 拠出金管理機関 中央信託局 労工保険局 退職金の計算方法 退職前の 6 個月の平均賃金 毎月賃金(積立賃金レベル表による) 勤続年数の計算方 法 同一事業機関での勤続年数 退職金の積立は事業機関が変更されて も続けられる 受領条件 勤続年数満 25 年,または勤続満 15 年,年齡が55 歳で自主退職が可能 満60 歳で退職如何にかかわらず受領可 能。60 歳以前に死亡した場合は遺族が 一括受領 給付基準 (1~15 年)×2 基数+(16 年~)×1 基数 45 基数 【基数:月平均賃金】 (6%×積立賃金× 12 個月×勤続年数)+投 資累積収益 給付方式 退職金を一括受領 勤続年数が満15 年で月払い退職金を, 15 年未満で一括退職金を受領 解雇保障費 満1 年につき 1 基数を給付 満1 年につき 0.5 基数を給付,最大給付 額は6 基数まで 退職金の所有権 雇用主 労働者 現在はこの新たな制度の移行時期にあるが、労働者は旧制と新制のどちらにメリットが あるかを計算してさまざまな選択をしている。また新制度により雇用者側の負担額が大き くなるため、雇用者側としても、さまざまな方策を見出し、例えば人件費負担の少ない中 国大陸への会社移転を決定して台湾従業員の大量解雇を行ったりしている。 「1111 人力銀行」(リクルート会社)が行った調査によれば、4 から 5 割の企業はこの 退職金新制度は、長所と短所が同程度でほとんど意味がないとしている。 退職金新制度にたいする各企業の反応 一長一短であまり意味があるとは思えない 45% 優れた改革であるため全力で支持したい 34% 失業を増やすだけの悪法であり問題である 20% これとは別に、労働者が自由に旧制と新制を選択できるというシステムについて意見を 求めたところ、60%の企業がこのシステムは良いものであることを認めており、不満であ った者は14%であった。さらに新制度は労働者の権益を一層保障するかという質問に対し、 57%の企業が「一層の保障となる」と答え、22%は「さほど変らない」、さらに 22%が「保 障とはならない」としている。またこの調査は、企業の「元老」や年長の職員の間で解雇 の危機感が強く、特に伝統的な製造業や金融業の中に不安感が見られることを示している。 (注:当該調査は2005 年 10 月 6 日から 2005 年 10 月 24 日までの間に、企業管理職を対 象にインターネットで行われた。回収された有効答案は343 であった。) 出典:台湾婦女網路論壇ホームページ:http://forum.yam.org.tw/women/index.htm

(11)

行政院労工委員会労工保険局ホームページ:http://www.bli.gov.tw/ 中国時報電子報ホームページ:http://news.pchome.com.tw/finance/chinatimes/

6.3

職種別技能労働者数(2004 年)

(単位:千人) 業 種 労働者数 製造業 2,671 卸売り及び小売業 1,727 建設業 732 その他のサービス業 716 農業、林業、漁業、牧畜業 642 ホテル・レストラン関係サービス業 602 教育関係サービス業 533 運輸・倉庫・通信業 489 金融・保険業 386 公共・行政事業 373 医療・保険・社会福祉関係サービス業 305 科学・技術的サービス業 302 文化・スポーツ・レジャー関係サービス業 192 不動産・賃貸業 74 電気・ガス・水供給業 35 鉱業・採石業 7 合 計 9,786 職種別技能労働者数の変遷 (単位:千人) 1995 年 2000 年 2004 年 職種 人数 比率(%) 人数 比率(%) 人数 比率(%) 議員・企業管理職 436 4.7 412 4.3 447 4.5 専門職 500 5.4 610 6.4 726 7.4 技術員・専門アシス タント 1,388 15.3 1,591 16.7 1,774 18.1 事務職 877 9.7 1,027 10.8 1,106 11.3 サービス・販売 1,479 16.3 1,712 18.9 1,849 18.8

(12)

農林水産・牧畜 942 10.3 726 7.6 629 6.4 生産関係・機会設備 操作・肉体労働 3,473 38.3 3,413 35.9 3,256 33.2 合計 9,095 100 9,491 100 9,787 100 出典:中華民国統計情訊網ホームページ: http://www.stat.gov.tw/ 行政院主計処ホームページ: http://www.dgbas.gov.tw

6.4

職種別賃金

業種別平均賃金 (単位:台湾元) 2004 年 前年に対する増減 業種 2002 年 2003 年 定常的賃金 実数 比率(%) 製造業 38,565 39,583 40,611 32,450 1,028 2.60 卸売り及び小売業 39,202 39,799 40,129 34,516 330 0.83 建設業 36,848 37,219 37,921 34,343 702 1.89 その他のサービス業 30,525 30,057 30,489 27,591 432 1.44 ホテル・レストラン関係 25,828 25,181 25,141 23,238 -40 -0.16 運輸・倉庫・通信業 51,564 51,396 51,704 41,331 308 0.60 金融・保険業 65,767 64,693 66,743 49,018 2,050 3.17 医療・保険関係サービス 業 54,115 55,999 55,638 45,947 -361 -0.64 科学・技術的サービス業 49,587 50,990 52,833 44,788 1,843 3.61 文化・スポーツ・レジ ャー関係サービス業 39,489 40,861 41,257 36,456 396 0.97 不動産・賃貸業 40,714 39,872 40,006 34,969 134 0.34 電気・ガス・水供給業 89,591 91,034 90,711 63,672 -323 -0.35 鉱業・採石業 45,006 47,263 45,297 39,002 -1,966 -4.16 出典:行政院労工委員会労動統計年報: http://www.cla.gov.tw/

6.5

労働時間の実情

労使双方は2週につき 84 仕事時間という条件で、2週置きの土曜休日制、あるいは全 面的な週休二日制のいずれかを採用することができる。または上記の条件を満たすため、 連休制を採用することもできる。仕事の性質やそれぞれの企業や事業所の必要に応じて採 用できる週ごとの勤務時間のパターンは下記の通りである。 制度名 具体的実施方法 隔週休二日制 毎日の仕事時間は 8 時間で,第一週は 44 時間(五日半),第二週 は40 時間(五日)とする。一年間の出勤不要日数は 110 日となる。 隔週連休二日半制 毎日の仕事時間は 8 時間で,第一週は 48 時間(六日),第二週 36 時間(四日半)とする。一年間の出勤不要日数は 110 日となる。

(13)

全面週休二日制 毎日の仕事時間は一年間の出勤不要日数は 123 日となる。 8 時間 24 分で,毎週 42 時間(五日)とする。 調整週休二日制 毎日の仕事時間は 8 時間 6 分で,毎週の出勤は五日,一年間の出 勤不要日数は 113 日となる。(労働基準法の仕事時間の基準により 公務員出勤日に従えば毎日の仕事時間を 8 時間 24 分となるが,国 定休日の 10 日分を出勤日に振り分け,毎日 18 づつ減らせば毎日の 仕事時間は 8 時間 6 分となる。) 公務員出勤日は毎年変更されるため,労使双方はそれに応じて調整 を図る。 毎週六日制 毎日の仕事時間はの出勤不要日数は 71 日となる。 7 時間で,毎週 42 時間(六日)とする。一年間 出典:全民労教 e 網ホームページ: http://cla.hilearning.hinet.net/index.jsp 企業の規模別に見た勤務時間制採用状況(2004 年) (単位:%) 職員数500 人以上の企業 職員数500 人以下の企業 毎週六日制 7.15 7.13~23.62 隔週休二日制 2.50 3.04~7.72 全面週休二日制 67.62 37.73~60.91 土曜変動制 16.46 22.10~22.52 その他 6.28 6.82~8.40 注:『土曜変動制』には下記の二種が含まれる。(1)週 5 日勤務と土曜全日の週6日勤務が毎週交替。(2) 週 5 日勤務と土曜半日の週 5.5 日勤務が毎週交替。 2004 年における工業及びサービス業従業員一人当たりの月平均勤務時間は 183.5 時間 であり、前年に比べて2.3 時間の増加であった。このうち通常勤務時間(残業とみなされ ない勤務時間)は173.5 時間である。各業種のうち、サービス業が 196.9 時間で最長、次 に製造業の190.7 時間が続く。金融・保険業は 169.1 時間と最短であった。前年との平均 時間に対する増加状況を見ると、不動産・賃貸業が7.5 時間の増加と最高で、卸売り・小 売業が4.1 時間とそれに続く。勤務時間が減少した業種を見ると、宿泊・飲食業が最高で 7.6 時間の減少であった。 一人当たりの月平均勤務時間 (単位:時間) 2004 年 前年に対する増減 業種 2002 年 2003 年 通常勤務時間 実数 比率 工業及びサービス業 181.4 181.2 183.5 173.5 2.3 1.27 製造業 187.6 188.3 190.7 172.9 2.4 1.27 宿泊・飲食業 175.7 177.3 169.7 168.5 -7.6 -4.29 金融・保険業 168.5 168.7 169.1 165.0 0.4 0.24 不動産・賃貸業 174.2 176.3 183.8 181.0 7.5 4.25 卸売り・小売業 177.4 176.0 180.1 175.8 4.1 2.33

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その他のサービス業 195.8 195.8 196.9 190.1 1.1 0.56 出典:行政院労工委員会ホームページ:http://www.cla.gov.tw/

6.6

労働組合の現状

台湾では1987 年に反共産・反社会主義的な国民党による戒厳令が解除されるまで、事 実上の一党独裁で、労働運動や社会運動は抑えられていた。労働運動の始まりも 1988 年 からであり、その歴史は浅いと言える。そのため、個別に活動する組織の統合や、組合費 調達や専属人員設置などの面で日本ほど組織だった活動がなされていないのが現状である。 現在の所、大局的な問題解決のための組織としての認識は浅く、これまで無視されてきた 弱い立場の労働者の個別、企業内での権利取得に重点が置かれている。それゆえ活発に労 働運動に取り組んでいるのは、比較的小規模の労働組織で、例えば労災問題を重視してき た団体が労災の被害者保護のための法律制定に成功している。 2004 年末における各種の労働組合(中国語で「工会」)の合計は 4,290 であり、これは 前年に比べて132 組織、すなわち 3.17%の増加である。会員数も 296 万 5 千人となり、 2.16%すなわち 63 千人の増加であった。このうち産業別に組織される動労組合である「産 業工会」は1,109 あり、前年に比べて 6 組織(0.54%)の増加であった。「産業工会」の会 員数は594 千人で 36 千人(6.40%)の増加であった。職種別に組織される「職業工会」 は3,024 あり、これは前年に比べ 122 組織(4.20%)の増加であり、その会員数 2,371 千 人も、2 万 7 千人(1.15%)の増加であった。 工会(労働組合)の内訳 工会数(組織) 会員数(千人) 工会別 2002 年 2003 年 2004 年 2002 年 2003 年 2004 年 総工会 39 48 53 ─ ─ ─ 産業工業連合会 22 23 23 ─ ─ ─ 職業公会連合会 80 82 81 ─ ─ ─ 産業工会 1,104 1,103 1,109 561 558 594 職業工会 2,848 2,902 3,024 2,299 2,344 2,371 総計 4,093 4,158 4,290 2,860 2,902 2,965 注:「─」は千人に未たないことを示す。 1.労働争議 2004 年の労働争議の発生件数は 10,838 件で、これは前年に比べ 1,366 件(11.19%)の 減少であった。このうち労働行政機関による調停を受けたものが5,827 件(53.76%)、民 間団体による調停を受けたものが 5,011 件(46.24%)であった。争議に関係した人数は 32,478 人で、前年に比べ 3,657 人(12.69%)の増加となった。 争議の原因(複数回答可能)は、賃金関係の争議が5,289 件と最高で、全体の 48.80% を占めている。次に契約関係の争議が4,851 件(44.76%)、労災関係争議が 922 件(8.51%)

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と続く。2004 年に調停を経て解決された争議(前年度に未解決であったものも含む)は 10,924 件で、前年に比べて 1,568 件(12.55%)の減少であった。2004 年末までに未解決 であった労働争議は151 件あった。 労働争議の件数と関係者数 項目 争議の件数(件) 関係者数(人) 2002 年 14,017 【9,392】 105,714 【97,436】 2003 年 12,204 【6,892】 28,821 【20,815】 2004 年 10,838 【5,827】 32,478 【25,932】 注:大括弧【 】内の数字は政府の労働行政機関により調停・解決されたもの。 出典:行政院労工委員会ホームページ:http://www.cla.gov.tw/ 2.ストライキ 工会法(労働組合法)によれば、労使双方の調停が不成功であった場合、組合員の無記 名投票を行い、全体組合員の過半数の同意によりストライキが可能になる。ただしストラ イキが公共の秩序や安寧、他人の生命や財産などに影響を及ぼすことがあってはならない とされている。1987 年まで施行されていた戒厳令下では当然ストライキは禁じられていた。 それゆえ中華民国以降の台湾には、ストライキの歴史が事実上ないと言える。戒厳令解除 後の台湾の歴史上始めて大規模ストライキが可決されたのは2004 年 12 月末のことである。 国営企業である中華電信の労働組合は、民営化に反対してストライキを起こすかどうかを 決定する投票会を開催した。休日であったにもかかわらず組合員の60%が終結し、17,700 人がストライキに賛成票を投じた。ここにおいてストライキは可決されたが政府が条件を 飲んだためストライキそのものは回避された。その後2005 年の 9 月には「台湾中小企業 銀行」の組合が、政府の公債発売による銀行合併に反対して、金融業界として初めてのス トライキを発動したが、政府は警察を発動して「銀行の正常な運営に影響を及ぼさない」 よう介入を図り、実質的に運営機能を麻痺させるようなストライキには至らなかった。こ のように、ストライキによる「実力行使」という強い考え方は台湾において一般的ではな く、現時点におけるストライキは単に「示威行動」に過ぎないとの指摘もある。しかしな がら上記のような例が最近生じているため、労働組合が活動することは十分予想され、雇 用者側には今後の動向を見守り、注意深い対応が求められる。 出典:行政院労工委員会ホームページ:http://www.cla.gov.tw/ 苗栗県教師会ホームページ:http://www.mlt.org.tw/ ユニオン・ネットワーク・インターナショナル・ホームページ http://www.uranus.dti.ne.jp/ unitokyo/index.html

6.7

そのほかの雇用慣行

1.給与の支給

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一般的に日本と同じく月ごとの支給である。会計や安全上の理由から金融機関への振込 みも普及している。 2.ボーナス 台湾の習慣として、旧正月(1月中旬から2月中旬)にボーナスとして月給の数ヶ月分 のボーナスを支払う。数年前までは月給の3-4 ヶ月分が支払われていたが、ここ数年はど の企業も財政緊縮で、2ヶ月分のボーナスを出せるところは良い企業だとみなされている。 もちろん全く支払わないところもある。 「104 人力銀行」(リクルート会社)の調べによると「景気復興の年」と呼ばれた 2004 年における年末ボーナス平均支払い額上位10 職種は次の通りである。(ちなみに、旧暦の 正月は2 月 9 日であったため、この“年末ボーナス”は実際には 2005 年の1月末から 2 月始めにかけて支払われている) 2004 年の年末ボーナス平均支払い額 順位 業種 ボーナス(個月分) 1 金融・保険関係 2.19 2 貿易 1.65 3 伝統的製造業 1.65 4 建築・不動産 1.48 5 IT 関係 1.48 6 百貨店・小売業 1.46 7 医薬・生化学 1.41 8 出版・文化・教育 1.36 9 広告・メディア 1.19 10 社会サービス 1.09 一方このボーナスを受け取って旧正月の年を越してから辞職し、新たな職を探すという 従業員も少なくない。ゆえに雇用主にとっては、旧正月後は離職や退職が多い要注意の時 期である。 出典:104 人力銀行ホームページ:http://www.104.com.tw/ 3.兵役 台湾の兵役法によれば、男子は満 19 歳で徴兵に応じる義務がある。兵役前の男子の採 用には要注意である。身体的な障害や家庭的な事情を持つ者には兵役が免除されることも あるため、19 歳以下の応募であってもその点も考慮することができる。一般に多くの企業 は就職の条件として兵役の終了を要求している。就学証明があれば兵役は免除されるため、 大学院まで出た場合の男子は、兵役を終えて最初の就職活動を始める年齢が 26 歳前後と なる。女性には兵役義務はない。 出典:123 兵役網ホームページ:http://www.geocities.com/tel080/ 4.乳幼児の育児のための無給休暇

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女性の権利確保を主眼とした「両性工作平等法」が 2002 年から施行されるようになっ た。この第16 条の規定によれば、雇用者を 30 人以上有する事業者に雇用されて満一年以 上経つ女性は、満3 歳になる前の子供の育児のため最高 2 年間の無給休暇を申請すること ができることになっている。この期間は賃金は支払われないものの労災保険などの適用を 受けることができ、職場への復帰が可能になる。休暇の期間は双方の協議により定められ、 同意した期日より早くまたは遅く復職する場合は、雇用主の同意を得る必要がある。 2002 年 3 月から 2005 年 9 月までの間にこの休暇の申請者は 11,507 人であった。2005 年に政府の労工委員会は3,036 の事業機関に対して遵守情況の調査を行ったが、その結果 は下記の通りである。 雇用者30 人以上の事業者の中で「乳幼児保育無給休暇」を提供した者は 56.7%、提供 しなかった者が43.3%であり、前者の割合は同法施行前に比べて 17.8%の増加となってい る。雇用者250 以上の事業者の中では遵守率は 84.7%にも上っている。 「乳幼児保育無給休暇」の実施状況 (単位:%)2005 年 1 月 項目 合計 実施 不実施 合 計 100.0 56.7 43.3 職員規模 30 ∼ 249 人 100.0 54.0 46.0 250 人以上 100.0 84.7 15.3 事業体の型態 公営 100.0 91.9 8.1 民営 100.0 51.7 48.3 復職後の賃金を見ると、休暇申請以前と同じ賃金であった事業者が90.5%、事業体の賃 金調整に合わせて賃金をアップした事業者は4.6%であった。 「乳幼児保育無給休暇」の実施状況 (単位:%)2005 年 1 月 項目 合計 休暇申請以前と同賃金レベルを維持 事業体の調整に 応じ賃金アップ その他 合計 100.0 90.5 4.6 4.9 職員規模 30∼249 人 100.0 90.4 4.8 4.9 250 人以上 100.0 91.5 3.4 5.1 事業体の型態 公営 100.0 82.0 2.8 15.2 民営 100.0 92.7 5.0 2.3 復職後の職務については、70.7%の事業者が「元の職務に復職させた」と回答しており、 15.2%が「人事部門に決定を委任」、また 9.5%が「本人の意思を尊重して調整」と応えて いる。

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「乳幼児保育無給休暇」が満了した際の復職率について見ると、平均復職率は75.6%で ある。事業体の規模ごとに見ると、職員が250 人以上の事業体の復職率は 93.9%と「30-249 人」事業体の70%を大きく超えている。また公的機関の復職率は民営事業体の復職率より 高くなっている。 「乳幼児保育無給休暇」満了後の復職率 (単位:%)2005 年 1 月 項目 合計 50%以下 50%~75%未満 75%以上 平均復職率 合計 100.0 20.4 6.8 72.8 75.6 職員規模 30 ∼ 249 人 100.0 26.2 6.7 67.1 70.0 250 人以上 100.0 1.1 7.3 91.6 93.9 事業体の型態 公営 100.0 1.0 1.2 97.8 98.6 民営 100.0 26.7 8.6 64.7 68.1 職員が「乳幼児保育無給休暇」を取っている間の人事的な対応については、「職員の補充 を行わず、同部門の職員によりまかなう」とした事業体が 48.4%、「派遣人員や一時職員 を雇用」としたものが19.8%、「別の部門から補充」としたものが 15.6%であった。 出典:行政院労工委員会による両性工作平等法ホームページ:http://www.cla.gov.tw/equalnew/ 5.身体障害者の雇用 1997 年に制定された「身心障礙者保護法」(身体障害者保護法)によれば、職員を 100 人以上有する私立学校や民間団体、また民営事業体は、職員の 1%以上の身体障害者(仕 事能力を有する者)を雇用する義務がある。この規定に満たない場合は、規定された「身 体障害者補助費」を毎月指定された口座に送金する。規定以上の身障者を雇用する事業者 に対しては奨励金が給付される。 出典:行政院労工委員会ホームページ:http://www.cla.gov.tw/ 6.原住民の雇用 2001 年 10 月 31 日に修正を受けた「現住民族工作権保護法」によれば、政府機関や公 立学校、また公的機関などが一定の比率で原住民族を雇用するように定める規定がある。 (原住民族の居住地域ではその雇用比率は高くなるよう定められている)現在のところこ れは公営機関だけに適用されるものであるが、2004 年からこれを民営企業にまで拡大する ようにとの修正案が検討中であるため、今後の動きに注意が必要である。 出典:行政院人事行政局ホームページ:http://www.cpa.gov.tw/ 7.外国人労働者 1990 年代の中期から台湾の労働力を補充するため、また安価な労働力確保のため、フィ リピン・タイ・マレーシア・インドネシア・ベトナムなどから外国人労働者の導入がなさ れており、2004 年末には 314,034 人の外国人労働者が登録されている。その内訳を多い 順に見ると、製造業関係167,945 人、老人・身障者・病人の看護 128,223 人、建設業関係

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11,285 人、船員 3,089 人、家政婦 2,844 人となっている。一頃は建設業や製造業により多 数の外国人労働者が雇用されていたが、現在それらの業種は減少を見せている。一方老人・ 身障者・病人の看護人や船員は国内でも働き手の確保が難しく、またその需要も増えてい るため引き続き増加を見せている。 現在、外国人労働者に対する政府の政策は、台湾国内の労働者にできるだけ就業機会を 与えるようことが主眼となっているため、特に経済活性化を図る必要があると政府が認め る製造業や工期の短縮化が要求される政府による重点建設(鉄道・病院・学校・社会福祉 機関)などに限って外国人労働者の導入が許可されるようになっている。また外国人労働 者によって引き起こされる社会問題や犯罪の増加も注目されるようになっており、その対 応や規制も急がれている。さらに外国人労働者の人権にも注意が払われるようになってお り、その待遇や労働時間などにも考慮が払われるようになっている。同時に労働市場を安 定させるためにその賃金を抑えすぎないようにとの奨励がなされている。 導入元の国々は、失踪による社会問題の発生などを理由に入国規制に変化が生じること がある。例えば失踪者が多かったインドネシアからの労働者導入は2 年半ほど一時的に禁 止されたことがある。インドネシア政府が失踪者防止のための措置を講じたため 2005 年 より禁止が解除された。2005 年現在、政府のホームページでは、フィリピン・タイ・ベト ナム・モンゴルからの労働者の申請が許可されている。現在はベトナムからの労働者が増 加しているが、最近その失踪も激しく、ベトナム政府に規制要求の勧告が出されている。 行政院労工委員会ホームページ:http://www.cla.gov.tw/ 【参考文献】 1. 出典:中華民国統計情訊網ホームページ: http://www.stat.gov.tw/ 行政院労工委員会ホームページ:http://www.cla.gov.tw/ 行政院労工委員会職業訓練局ホームページ:http://www2.evta.gov.tw/evta/index.asp 2. 出典:行政院主計処「人力資源調査」 http://www.dgbas.gov.tw 3. 出典:1111 人力銀行(リクルート会社)ホームページ: http://www.1111.com.tw/zone/MEDIUM/news_lifec.asp?autono=1236&target=news 4. 出典:全国就業 e 網ホームページ: http://www.pro-dokument.de/privat/animation_salomonischer-tempel.wmv 5. 出典:台湾婦女網路論壇ホームページ:http://forum.yam.org.tw/women/index.htm 行政院労工委員会労工保険局ホームページ:http://www.bli.gov.tw/ 中国時報電子報ホームページ:http://news.pchome.com.tw/finance/chinatimes/ 6. 出典:行政院労工委員会ホームページ:http://www.cla.gov.tw/ 苗栗県教師会ホームページ:http://www.mlt.org.tw/ ユニオン・ネットワーク・インターナショナル・ホームページ http://www.uranus.dti.ne.jp/ unitokyo/index.html 7. 行政院労工委員会ホームページ:http://www.cla.gov.tw/

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