Title
子どもとまちづくり学習∼ふるさとの食自慢・具志川市
子ども物産展の開催∼
Author(s)
嘉納, 英明
Citation
沖縄大学地域研究所所報(23): 77-102
Issue Date
2001-10-26
URL
http://hdl.handle.net/20.500.12001/9822
Rights
沖縄大学地域研究所
子 ど も と ま ち づ く り 学 習
∼ふるさとの食 自慢 ・具志川市子ども物産展の開催∼嘉 納 英
明
A BST RACT (要旨) 本報告は、主として 「食」 に関連する市産品 (県産品を含む) を学習の対象にした 総合学習の実践記録である。報告の内容は,第一に、 …まち"の特産品の "よぎ'を 子 どもの視点か ら再発見 し、探求活動を展開した こと、第二に、子 どもの探求活動を 通 してとらえた特産品の "よぎ'を、子 ども主催の 「具志川市子 ども物産展」の場で 広 く市内外へ …まち"の情報 として発信 した過程 を分析的に記述 したものである。な お、本報告は、具志川市立あげな小学校 (平成12年度) における授業実践である。 1.子どもにとってのまちづくり学習の意義 子どもがまちづ くりに主体的に関わる学習機会をもっ ことは、将来の地蟻 (まち) づ くりに関わる人材を育てるという観点か ら重要であ り、また、まちづ くりの学習活 動を通 して、子 どもの心情の中に自分の住む地域 (まち) に対する愛着を育み,郷土 愛を育てるものになるにちがいない1)。 平成11年度.具志川市立あげな小学校5年 あ げ な 生は、校区内にある沈滞化 した商店街 (安慶名市場)に積極的に関わ りたいと願い、 商店街におけるボランティア活動や、ゴミ拾い等の環境浄化運動を展開し、一方では、 将来の安慶名像 「大壁画 :夢 と希望のまち あげな」を制作 し、具志川市長へ提案 し た。学習のまとめは、子 どもの企画立案による 「あげな子 ども市場」 を開催すること で、活況のあった商店街 を一 日再現するという貴重な経験 をした。 「あげな子 ども市 場」の開催は、一過性のイベン ト的な性格をもつものではあったが、商店街を活性化 したいとする子 どもの願いが具現化 したものとして意義深いものであった。子 どもが 地域 (まち)の問題の所在を探求 し、主体的に問題解決に関わる中で 「あげな子 どち 市場」の開催 となったというわけである (詳細は、拙稿 「子 どものまちづ くり実践∼ 商店街 (安慶名市場)の活性化 を考える∼」 『沖縄大学地域研究所年報』第15号、沖 縄大学地域研究所、2001年3月、91-111貢を参照されたい)。 ところで、 「あげな子 ども市場」の開催は、現状の商店街 を活性化 したいと願 う千 どもの創造的な活動であったといえるが、その反面、地域の ``よぎ'を市内外へ情報 発信すべきだという視点 も実践的な課題 として析出されていた。つまり、前回の実践 活動を通 して、子 どもの住む "まち''の "よぎ 'の掘 り起 こしと、その情報を発信す -77-るという実践的な意味を見出 していたのである。換言すれば,子 どもが地域情報 を取 捨選択 ・加工 し、発信す ることは,子 どもが …まち… を積極的にとらえかえし、よ り 主体的 にまちづ くりを考 えることになるのではないか、 ということである。以上の認 識 に基づき、 「食」 に関連する市産品を 「ふるさとの食 自慢」 として取 り上げること によ り、 "まち"の地場産業 を考える学習活動を計画 ・実践 した。以下、学習活動の ね らいを掲げ る。①地元 ・具志川市の特産物 (主 として 「食」 に関わる産物) の特徴 や生産 ・出荷 ・販売方法のあ り方 を探求す ることによ り、具志川市には県内外 にも自 慢できるものがあることを再発見する。②具志川市の特産物の再発見 を通 して、生産 に関わる人々の商品開発のための工夫や努力を学び とり、祢土 ・具志川市の発展 に対 する子 どもの思 いや願 いを育む場 とする。(》及び② をふまえた上で、③ 「具志川市子 ども物産展」 の開催 によ り2)、学校 と地域、地元の関連企業 との結びつきを深め、 学校 と地域が、共 にまちお こしを考 える機会 とす る (後掲の く資料
1
)
「学習活動計 画」参照)。子 どもが地元の特産物 を探求 していく中で、その "よぎ 'を再発見 し、 それ らを 「ふるさとの食 自慢」 として市内外へ発信する目的で開催 した 「具志川市子 ども物産展」 に至 るまでの過程 を、以下、分析的に述べていきたい。 2.具志川市の特産を知 らない地元の子 ども 「食」 に関わ る県産 品を問われ ると、ゴーヤー (苦瓜)、沖縄そば、 中味汁等 と答 え、あるいは、 さとうきびやパイナ ップル を挙げる人 も多いだろう。後者は、 日常的 に食す るものではないが、亜熱帯 に位置す る沖縄の特産物 として知 られてお り、社会 科の教科書 (小学校4年生版) にも掲載されている。前者の食材 ・料理は、 日常食で あ り,学校給食の中で も沖縄の伝統的な料理 として提供されている。本校3年生以上 に対 して実施 した沖縄 の郷土料理 に関す る調査では、 上記の料理名 も含 まれていた (次貢 「表1給食にでる郷土料理」『平成10・11年度 生活 リズム ・学校給食に関す る実態調査』具志川市立 あげな小学校)。平成12年度 の4年生 (表1の3年生)対象 の調査 において も、沖縄料理が子 どもの食生活の中に浸透 していることを示す結果 と なっている (「表2沖縄 の特産 ・名物」)。 以上の調査か ら、子 どもたちは沖縄の料理名についてある程度知っていることがわ かったが、地元 ・具志川市の特産や特産物 については どうだろうか。具志川市の特産 については、 「具志川そば」や 「豆腐」 を挙げ るもの もわずかなが ら見 られた ものの、 無回答 もしくは沖縄県 の特産 との混同がほとん どである。 「具志川の食べ物は、有名 な ものがない し、知 られていない」
「具志川の食べ物 について勉強 した ことがないか らわか らない」 というのが子 どもの率直な声である。表1 給食 にで る郷土料理 ゴーヤーチャンプルー 沖縄そば 中味汁 ミミガー てぴち 表2 沖縄の特産 ・名物 毘ゴーヤー やさとうきび □沖縄 そ ば 田いも 曹中味 汁 3.地元の特産 とは何か一子 どもの関心が深 まる-(1)特産品 と子 どもの関心 前述の子 どもの食に関す る調査結果 をもとに して、 4年生の 「ふ るさとの食 自慢」 の学習は始 まった。 まず、 「沖縄県 の特産は何だろ うか?」 に対す る子 どもの回答は、 多岐にわたる ものであった。 さとうきびやパイナ ップル を始 め、前述 の調査で得た沖 縄の郷土料理名 を次 々に挙げた。 これ に対 し、具志川市の特産 となると、地酒や飲料 水
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等 を答えるものの、わずかであった。そ こで、具志川市で生産 されて いるものを例示 した。地酒 (はんたぼ る)、菓子(
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ちんす こう、グ ワバ水鰻頭)、 ぬちマース、 ウコン黒糖、 ビーグ、カマ等 を提示す る と、子 どもたちは 目を見張 り、 驚き、その後、グアバ水鰻頭 を全員 に味見 させた。 市産品に興味 をもたせ るね らいで か つや 展開 したオ リエ ンテーシ ョン (第 1時) を終 えた勝弥 は、市産品 を含 む沖縄県 の特産 品の多 さに驚 いている。勝弥は、咋年度末、東京か ら転入 してきた子である。.
「沖縄 には、特 さんがいっぱ いある ことがわかった。東京 にはないもの もいっぱ いあったか ら、す ごいと思 った。 もず くとか、オ リオ ンビール とか、ゴーヤー もあるか らす ごい。 沖縄は、小 さいけ どす ごい」。第1時 を終 えた子 どもたちの反応 の多 くは、①沖縄県 や市の特産品を詳 しく調べてみたい ・試食 したい、②沖縄県 の特産品 と比べて市 のそ れが少ないのはなぜか、③沖縄県 の特産品の中には、意外 にも本市で も同 じものが生 産 されている ことに気 づいた こと (例 :ちんす こう)、④市 にも有名な特産品があっ - 79-て欲 しいという願 い.(9沖縄 の料理 には 「豚」 を使った ものが多 い,等である。 オ リエンテーシ ョンの時点で、子 どもが特 に興味を示 した特産品は、さとうきび、 ちんす こう (菓子),紅イモケーキ、乾燥梅干、 ウコン黒砂糖,具志川そば、ムーチ一、
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Ⅹ、グアバ、琉球ガ ラス,グル クン (県魚)等であった。 また、 これ らの特産 品について, どのよ うな探求活動を望んでいるのかを問 うと、①そばやちんす こう、 紅イモケーキ、赤野豆腐、乾燥梅干 を作 って食べてみたい、②ちんす こうの種類調べ と味比べ,③ゴーヤーの形や味の探険、③琉球ガ ラスの形状調べ と制作、④特産品の 生産地調べ、⑤昔の特産品調べ,⑥世界中の有名な果物や野菜の味比べ、⑦ 自分な り の特産品を作る、⑧ シーサーや琉球ガ ラス、太 田焼 を作る、等 を挙げてきた。子 ども の発言の中には、 「具志川市 には、有名な特産品がないので、 自分で作ってみたい」 あ や とす る亜弥 の願 いがあった り、 「ちんす こうの中にグアバ を入れた り、 いろいろな く ゆ り か ふ うをして、売ってみたい。そ して、大 きな賞 を取ってみたい」 (さとのり 夕季花) という声 もある。 また、 「沖縄の特産品を宣伝 したい」 (はるか里紀)、 「いろいろな沖縄の特産を使 っ て,料理 を作 り、本土の人 に宣伝 したい」 (晴香) の声 もあった。 これ らは、県産品 の知名度 の高さと比較 して、市産品のそれが低 いため、それをアピール しようとす る 態度の表れであるとみてとれ る。 (2)子 どもの市産品探 しと関心の深 ま り一焼 き豚見学の例か ら一 第2時か ら子 どもの市産品探 しが始 まった。 まず、子 どもの特産 ・名物探 しは、図 書館の本や資料、イ ンターネ ッ トを活用 しての情報収集であった。県産品に関する情 報 については、基本的な情報は得 られるものの、市産品については、印刷メディアや ホームペー ジか らの情報はほ とんど得 られない。そ こで、焼き豚 に関心 を示 していた な お き いつき 直樹 と樹は、電話イ ンタビューを試み、次のよ うにまとめている。 「ぼ くが調べてわ かった ことは、焼 きブタに入 っている栄ようは、 ビタミンBやたんぱ く質です。一番 いいブタは、体重が約30キ ログラムのブタで、油が多 いブタだそ うです。 ブタの焼 き方は、①ブタの口に棒 をさ して、炭火で焼 く焼き方、②石を熱 くしてバナナの葉っ ぱ を上 と下 において焼 くな ど、 いろいろわか りました」 (直樹)。 また、樹は、焼き豚 の歴史 を、電話イ ンタビュー を元 に次 のよ うにまとめている。 「フィリピンのある人 が とってもお腹 をすかせていました。 ある時、ブタ小屋が火事 になってブタが焼けて いました。そのにお いが とって もお い しそ うなので食べた ら、 とってもおいしかった そ うです。それが、焼きブタの始 ま りです。」 直樹 と樹は、実際 に豚 を焼 いている場面を見たいと望み, 「ぐしかわ焼ぶた」 を訪 れている。 「さい しょにかまを見せて もらいました。 いつ も使 っているかまが こわれ ていたので、よびのかまでブタをや いていました。そのあ と、 トルマ リン鉱石 という ものを見せて もらいました。 これは、 ご鋲 を炊 くときに入れて もいいそ うです。かま でや くとき、 この トルマ リン鉱石 というものをおいてか らや くそ うです。やきブタに、においをつけるためにムーチ-の葉っぱをのせてやいていました。 トルマ リン鉱石は 永久エネルギーをもっているそ うです。か まは600度の高熱でブタをや くそ うです。 やけるとき、皮がパ リパ リとやけるそ うです。20キ ログラムのブタは、30名分で、 ねだんは、 3万5000円ぐらいだそ うです。50キログラムの重さのブタは、80名分で 6万円ぐらいだそ うです」 (直輝)
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「ぼ くが見たブタは、かわいい子ブタで した。お じさんは、ブタがやけているか確かめるために、包丁をお しりにプサブサさしていま した。かまは、机の 2倍半 ぐらいです。大きなブタがかまに 5頭 ぐらい入るそ うです。 ぼ くは、やきブタを食べたかったけど、 このブタは、客にあげるものだか ら、食べる ことができないよ、 と言われました。やきブタの写真を写 した り、道具などを写 した りしました」 (樹)。 こうした直樹や樹の 「焼き豚」 に対する面白い発見は、後 日.学 年全体の場で報告された。 (3) 「EMプラザ」の訪問一学習テーマの広が りの期待①一 子どもの市産品 ・県産品に対する興味を高めるために、学校近郊の 「EMプラザ」 を訪れた。 「EMプラザ」は、 EM関連品の広報 と販売を促進 している店である。具志 川市は、一昨年, EMによるまちづ くり推進プロジェク トを市役所内に発足させ、 E Mの活用を市民にアピール していることか らも、子 どもにEM関連品に気づかせるこ とは大切なことだ と考えた。訪問当日、店内の品々に、子 どもの目は くぎ付けとなっ た。子 どもたちは、 2人のプラザ店員に、 「EMとは、いったい何ですか」「この牛乳 にもEMが使われているのですか」等 と矢継ぎ早に質問していた。見学後の子 どもの 感想を関心別に分類すると、(》EMそのものへの関心の高ま りがみ られたこと、(診E Mが活用されている様々な品があること、 また、それ らを家族に知 らせたいとする気 持ちが出てきたこと、③EMを開発 した人 (比嘉照夫 ・琉球大学教授)への関心が芽 生えたこと、④EM関連用品を仕入れて販売 したい、以上の4点にほぼ まとめ られる。 以下、①∼④の子 どもの関心別の感想を記 してお く。① 「EMは、びせいぶっの集 まりでできているそうです。びせいぶっは、さいきんだそ うです。 EMは、やさいと ひとし かをさいばいするときに、使 うそ うです。15-6年前に作 られたそ うです」 (斉)。② 「EMプラザに行 って、た くさん、勉強をしました。質問をした り、気づいた ことを 善いた りしました。牛乳やジュース,た くさんのものがあ り、 とても楽 しかったです。 今 日行ったEMプラザは、 今 日がはじめてです。今 日行った ことは、お父さん、お母 み す え さんに話 したいです」 (瑞枝)。③ 「今 日、 EMプラザ に行きました。EMという名前 をつけた人は、ひがてるおさんという人で した。その人は、すごいと恩いました。ぼ くは、 EMプラザ に興味がわきました。今度 も行ってみたいです」 (勝弥)。㊨ 「EM でできたいろいろなもの、 くだもの、やさい、おか しなどがあ りました。ぼ くは、ち んす こう博士になった ら、ゆりかさんとかっや くんたちと一緒に、 EMちんす こうを いたる 買って、それを売 りたいです」 (至)。 - 81-く だ かまさかつ (4) 「赤野 とうふ」の久高将勝 さんの話一学習テーマの広が りの期待( 診-具志川市赤野地区で長年豆腐作 りに勤 しんできた、久高将勝さんにゲス トティーチヤー として登場 して頂いた。生産 に関わっている方か ら 「生の声」を聞くことによ り、仕 事の苦労や工夫、そ して豆腐作 りの廉いを,子 どもたちに語って欲 しかったか らであ る。以下、当日の録音テープを書きおこし、一部抜粋 した。 久高さんの講話は、30分程度であった。 前半の内容は、久高さんが幼少の頃,普 楽や図工が苦手であったが、恩師か ら 「人間は、思い切ってや りなさい。人間は,請 りをもってできる仕事をしなさい。人間は、犬や猫 と違 う知恵があるので、いつも同 じではいけない。努力すれば何で も一番になれる」 と言われ、その教えが、今 日の豆 腐作 りに生かされていることを力説 したものであった。 ○期 日 2000年5月31日 (水)第5校時 ○場 所 あげな小学校
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年空き教室 ○話 者 久高将勝 (赤野 とうふ ・代表者) ○聞き手 4年生児童 (65名)及び担任 久高将勝 さん -私が、 5、 6歳の頃か ら、お父さん とお母さんは、豆腐作 りをしていたんだな。 豆腐 を作 って、それ を売って生活 していたんだな。お じさんたちの家族は、12名 だったんだな。お じさんやおばさんが多 くてね。私のおじいさんは、戦争で亡くなっ ていたか ら、 うちのお父さんが兄弟 とみんなの生活の面倒を見ていたんだな。そ う すると生活が苦 しいんだな。だか ら毎晩イモ。昔はイモしかないんだな。お米なん て、夢のまた夢。だか ら、お じさんは、いつかは沖縄-の仕事人になって、おいし い白いご飯を食べたいなあと思ったんだな。それで、夢を少 しずつ自分で努力すれ ば、できるのかなあと、熱中するタイプなんだな、お じさんは。人間というのは、 本人がやる気があれば、道が開かれるんだよな。心の持ちようによっては、パワー アップできるんだよな。あんなに苦手であった音楽 も、今では、ステージに立てる ようになったんだな。だか ら、努力すること、やる気があれば何でもできるんだよ。 前置きが長かったんだが、みなさんがたには、お じさんの年代にいかないうちに、 世界を制覇するみなさんになってほしいという気持ちで話をしたんだな。 お じさんはさっきも言ったように、世界一のものにな りたいといつも思っていま す。お じさんは 「結婚 してか ら豆腐を作 りなさい」 と言われていたので,豆腐作 り の前は、養鶏場と畜産関係ね、豚、鳥、ブロイラー とか、チキンなんかの仕事に行っ ていたんだな。みんなわかるかな、メスオスの鑑別。お じさんは、努力して独学で 99.5%までね、見分 けができるようになった。 これはね、人というのは、一生懸 命やろうとすれば、夢 中になるんだ。人は一生懸命すれば、 自然と道は開けるんだよね。 お じさんが、豆腐の後 を継 ぐようになって も、それで も生活がいっぱ いなんだな。 それで、毎 日、豆腐 を研究 していたんだな。 まあ、 もちろん、お じいちゃんの教え をそのまま守 りなが ら、お じさんはお じさんな りに、 こうした らいいかな、ああ し た らいいかな. と工夫 してやってきたんだな。それで、沖縄で も一番 とはいわない けど、良い方 に入 るようになったんだな。 区域は具志川市内を中心 に、遠 い所 は、 宜野湾、普天間あた りね、わかるかな、北谷 のハ ンビー店あた り、それか ら、嘉手 納、沖縄市、勝連、石川まで手を伸ばすようになった。お じさんは 「豆腐買ってちょ うだい」 と一度 も言った ことがない。 なんでかな ? (「自信があるか ら !」 という 子 どもの声あ り) いや まあ、 自信があるんだが、その前にね、 いろいろ勉強 してお 客 さんに書ばれるような豆腐 を作 ったんだな。 どんな した らお客 さんが青んで くれ るかな、ああ赤野 とうふだった らおい しい、 と。 前は、赤野 とうふではなかったんだな。お じさんの名前が久高だか ら 「久高 とう ふ」だったんだな。昔はね、赤野 という部落 に20軒の豆腐屋 さんがあったんだよ。 だけど、 どん どん年寄 りが豆腐作 りを辞めていって、残 ったのは、お じさんたちだ けなったもんだか ら、 1軒 しか残 っていないもんだか ら、お客 さんか ら 「赤野 とう ふにしなさい」 と言われて、そうなったんだよな。毎晩、工夫 しなが ら、豆腐 を作っ ていったんだよな。そ うした ら,お客 さん も教えて くれるわけだよな。 こうい う方 法よ りもこういう方法がいいよとかね。や っぱ り、お客 さんを大事 にすることが大 切だよな、僕 らは。お客 さんが言 うことをよ く聞いてお く。豆腐 を買って くれたお 客 さんか ら、 「今 日は味が薄かったよ
」
「今 日は辛かったよ」
「今 日は柔 らかか った よ」
「今 日は固かったよ」 と、 いつ も言 うんだよね。 これ嬉 しいわけ。お じさんの 豆腐を大事 にして くれているか ら。かわいがって くれているか らね。それで、お じ さんは、そ うか じゃあ、少 し塩 をひいてみようかな あ、少 しニガ リを足 してみよう かな あとかね、毎 日模索 してきたんだよね。そ して、やっと今 日きてはいるんだが、 それでもまだ完壁な豆腐ではない、お じさん としてはだな。 目標は世界一のす ごい 豆腐を作 ってや りたいな あ、 と。だか ら、今でも研究 している。世界 中に広めてみ たいなあと、 これは夢。夢は大きく持 とうと思っています。 お じさんは、 さっき話 したように、小さい頃イモ しかないもんだか ら、いつ も、 おいしいもの、 いいものを求めていたんだな あ、小 さい時か らね。だか ら、 これが 赤野 とうふの原点 じゃないか あと思 うんだよね。 講話後、久高さんは、OHPを活用 して大豆か ら豆腐が作 られる過程 を懇切丁寧に 説明して くれた。特 に、①遺伝子組替えのない大豆 を使用 していること、②衛生安全 管理には十分気をつけていること、③豆腐 (オカラ)の栄養の こと、④ニガ リを入れ て豆腐にすること、⑤木箱か らステンレスの箱 にして、衛生的にも味も格段によくなっ - 83-た こと等 を説明 し3-た。説明後の質問コーナーは活発であっ3-た。例えば 「豆腐 には、柔 らかいものと固いものがあるのはなぜか」 という質問に対 して,久高さんは、揚げ豆 腐、木綿豆腐、網 ごし豆腐 を挙げ、ゴーヤーチャンプルー等 の調理の仕方によって、 豆腐の固さに種類がある ことを述べた。 また、豆腐 の栄養 については、タンパク質が 豊富で体 に良いこと、豆腐が四角であるのは、固 くしやすい (水切 りが しやすい)か らであ り、白いのは、大豆 をつぶ した自然の色である、 と説明 した。久高さんは、一 日、2000丁の豆腐 を生産するとしたが、 これは1万人分の量に相 当する。子 どもに とっては、大変な驚きであった。 このあと、揚げ豆腐 と網 ごし豆腐 を学年全員で試食 した。 論詰後 の子 どもの感想 を読む と、①豆腐作 りにかける久高 さんの情熱や願 いに感動 を覚えた子 どもが圧倒的に多 く、② とうふ作 りの苦労や工夫に感心 した子 どもの声 もゆうか み られた。①の感想 には、夕香の 「久高さんは、 いそが しいときには、夜 もねむ らず に長男 と交代交代でやっていることがわか りました。 とうふ を売るとき,お客 さんか ら、『かたいよ』 とか、 『やわ らかす ぎだよ』 といわれたのが うれ しかったそ うです。 そ ういわれて、 また、研究 をしたそ うです。今で も研究をし続けていることがわか り ました。最後 (試食用) の とうふ も、工夫が こめ られていました」であるとか、 「お 客 さんに, 『これ、塩が多 いよー』 とか、 『とうふ、かたいよー』 とかを言われると、 久高さんは、そ ういう言葉が うれ しいと言 っていま した。私が思った ことは、 『苦労 しなが ら、一生けんめいがんば って、お客 さんを喜ばせたい気持ちがあるんだなあ』 と思いま した。そ して、 とうふを味見 した とき、ふ くろに入 っているとうふは、あた たか くて、 とろけるようなかん しょくがあ りました。そ して、パ ックに入っていると うふは、つめた くて、やわ らかいかん しょくで した。私は、 これか らもがんばっても ち あ き らいたいと、その気持ちを伝えたいです」 (千明)の声に表れている。 また、 「赤野 と うふは、カル シウムがあって、体 の健康 にいいということ。 あと、将勝 さんが 『赤野 とうふは、心をこめて作 っています』 と言っていました。最後 にとうふを食べました。 つめたいものとあたたかいものがあ りました。 とうふはとて もおい しかったです。将 勝 さんが 『心を こめてつ くります』 と言ったのは、 とって もおいしいよという意味な あ さ み のかなあと思います」 (麻美)。 ② に関 しては、 「今 日、久高さんが来て、学んだ ことは、 とうふづ くりの苦労や楽 しさです。遺伝子組みかえ大豆があ りますが、赤野 とうふは、その大豆を使っていな い、手作 りでおい しいとうふです。それか ら、 とうふを食べた とき、思った ことは、 あたたかいとうふは、ふわふわ していて、おいしいな と思 いました。 これか らも、 と うふづ くりを久高将勝 さんに頑張 ってほ しいです」 (亜弥) の声や、 「久高さんは、小 さい頃 に、ひいおばあちゃんが とうふを作 っていて、それで とうふの作 り方を習った そ うです。久高 さんは、 とうふ を作 るのに24時間かかった ときもあったそ うです。 久高さんがつかれて休んでいるとき、かわ りに息子 さんが作 って くれた ときもあった
そうです。試食のとき、あったかいとうふを食べると、ほかのとうふよ りおいしい気 が しました。新せんな作ったばか りのとうふだか ら、スーパーで買 うつめたいのとは 味がちがいすぎて、とてもおいしかったです。久高さんは、本当に沖棉-のとうふ しょ く人です」 (夕季花) という声 もみ られた。至は、 「とうふづくりの苦労、楽 しさな ど を、久高さんは、熱心に言っていました。ぼ くは、きっと、久高さんのとうふには、 久高将勝さんの気持ちが こめ られていると思いました。赤野 とうふの試食のときにも、 大豆を遺伝子組みかえ しないで.手作 りで したので、今 までで食べたことのあるとう ふの中で、今 日食べた赤野 とうふが一番おいしかったです」 と述べている。 4.特産品探求の始ま リー子どもがとらえた市産品の特徴一 数ある特産品の中か ら、子 どもたちが、学習課題 として取 り上げたのは、① ミネラ ル成分が世界一豊富な塩 (ぬちマース)、②赤野 とうふ、③EM関連品、④車えび、 ⑤具志川そば、⑥お菓子 (ちんす こうを含む)、⑦紅いも、⑧健頭 (「やきもちやき」)、 ⑨ゴーヤー、⑳ トイ レッ トペーパー (昭和製紙工場)、⑧ シーサー、以上の11課題、 20グループである。ゴーヤーは、本市の特産 というよ りも,沖縄県 の特産品 として 広 く知 られているものであ り、 また、 ここで子 どもが取 り上げたEM関連品や、ちん す こう等の菓子類は、市内外の生産物 に 「EM」 という付加価値 をつけて、本市が販 売促進をしているものであって、厳密な意味での市産品ではない。 しか しなが ら、子 どもが追究 したいという特産品を、あえて教師側か ら市産品という枠を設けず、また、 「食」だけの特産品に限定 しない方が、学習の広が りと深 ま りが期待できるものと考 えた。 市産品に関する情報は、実物や市広報のパンフレッ ト、電話イ ンタビューか ら得 ら れた。ネットか らの情報は、知名度の高い特産品でなければホームページが開かれて いないこと、開かれていたとしても4年生には、内容が難解であるなど、ネ ッ ト活用 のあり方を考えさせ られた。そのため、教師の支援 としては、ネッ ト情報を子 どもと 読み合わせた り、あるいは、見学や電話イ ンタビューの方法, ファックスの送信方法 を学ばせることにあった。 (1)活動事例1-ぬちマース (海塩)のグループー 「生命の塩、ぬちマース」 と名づけられた海塩は、霧状にした海水をネッ トに吹き 付け、温風をあてて瞬間的に水分を蒸発 させて塩を結晶させる 「常温瞬間結晶法」で 生成されている。海水中のマグネシウムやカ リウムなどの、人間に必要なミネラル成 分が豊富であることか ら、ギネス記録 とな り、市産品を代表するものである。本市か ら近距離にある浜比嘉島の海水 を100%使用 している。ぬちマースに興味を示 したのたける が、 「ぐしかわ焼きぶた」 を見学 した直樹であ り、彼は豪 と組んで 「ぬちマース探検 - $5
-隊」 なるものを組織 した。彼 らの学習計画 をみる と、ぬちマース工場の見学に始 ま り、 ぬちマース の効果や歴史、値段、 「ぬちマース を、直樹 と豪がつ くれ るか」等 を質問 事項 としている。特 に直樹は,父親が発毛促進 のために、ぬちマース を使用 している ことか ら、人間の体 にとっての効果 のほ どを聞きたがっている。豪 は、イ ンターネ ッ トでぬちマースの ことを調べて、 「ぬちマースの "ぬち… は、 「いのち」 という意味が ある」 こと、 「"マース"は、 「塩」 の意味がある こと」 に気づいている。直樹は、家 庭 で もパ ソコンを所有 しているため、 ネ ッ トで知 り得た情報 を素材 に しなが ら、 『電 子紙芝居 ソフ ト :ハイパ ーキ ューブ』 で紙芝居 を制作 し、のちの中間発表会で報告 し ている。 直樹 と豪 は、ネ ッ ト情報 を活用 しなが ら、ぬちマース についての知識 を広げ、 また、 一方では、ぬちマース工場の見学計画 を立てている。 「今 日,豪君 と僕 とで、ぬちマー ス工場 に電話 をかけて、 いつ行 くか聞いた ら、来週 の火曜 日の2時 に来て下 さい、 と 言 っていま した。新 しく知 った ことは, ミネ ラルが世界一だそ うです。 ミネ ラル とは、 カル シウムや鉄、マグネシウム、 リン、亜鉛 の ことだそ うです」 (直樹)
。
「ぼ くは、 今 日、ぬちマースにつ いて、イ ンターネ ッ トで調べ ました。わかった ことは、 コバル トブルーの海 か ら生 まれているそ うです。 ミネ ラル をそ のままと りこんだため、100 グ ラムあた りの塩化ナ トリウムの量が きょくたんに少ないそ うです」 (秦)。 この追究 の過程で、豪は 「このそ うごうは、楽 しいです。そのわけは、ぬちマースを調べたかっ た ら、 じっさいにそ のぬちマースを作 っている工場 にいけるか ら」 と言い、直樹は、 「イ ンターネ ッ トで調べた り、新聞を作 った りす るのが とって も楽 しいです」 と答え、 意欲的に学習 に取 り組 んでいる。 6月13日、工場見学 日である。塩 の出荷 日とい うこともあって、 「雪国のよ うな景 色」 は、見 る ことはできなか った ものの、従業員が手作業で塩の中か ら異物 を取 り除 いて いる作業 を見 て驚 いたよ うである。豪 は 「『ぬちマース』 は食べる もの、 『海 の 雪』 は、体 につける もの」で ある ことを聞き、 商品 『ボケ ジオ』 は、 「ポケ ッ トに入 れて、けいれん とか を した ときに食べた らす ぐ直 る」 という説明を受けている。直樹 は、デ ジカ メで現場 を撮 り、 中間発表会 の素材 に活用 した。 (2)活動事例 2-赤野 とうふのグループー 母親が赤野 とうふ に勤め、 また、 久高将勝 さんの講話 によ り、一層、赤野 とうふ に りゅういち けいすけ しょうご だ いすけ 関心 をもった、竜一は、敬育、笠倍,大介の3人 と 「赤野 とうふ探検隊」 を組織 した。 グループの学習計画 をみる と、20近 い質 問項 目が準備 され、豆腐探検 に対す る強 い 意欲が感 じられた。豆腐 の形や栄養、一 日の生産量、豆腐工場の仕組み等 の質問に始 ま り、 「なぜ、大豆か ら豆腐が作 られ るのか」
「なぜ、 ゴーヤーチ ャンプルーに、 とう ふが入 って いるのか」
「とうふは、なぜ、少 ししか味が しないのか」等、生産業務 に 就 いている人で も難解 な質問 も準備 している。竜一は、休 日、母親 と共にカメラを持参 し工場を訪れ、①豆腐の種類 (網 ごし豆腐、 ゆし豆腐、あっあげ、シマ豆腐)、②大豆の輸入元 (アメリカ、カナダ)、@納品 して いる店舗数
(
55
店舗)、④一 日2
000
丁の生産量、⑤一 日の売上(
30-35
万円)、⑥人 気のある豆腐 (シマ豆腐)、⑦オカラの使途 (スーパーで販売、飼料 としてブタやヤ ギ、牛、鳥、アヒル等にも与えている)等の質問を、代表者の久高さんに求めている。 また、 「おいしいとうふを作るために、研究 し、苦労 している」 ことをあ らためて聞 き出し,見学のメモには、 「久高お じさんのゆめは、世界一おいしいとうふ をつ くる こと」であると結んでいる。同グループは、豆腐が どのような調理方法に向いている のかを話 し合った結果、沖縄の代表的な家庭料理である、ゴーヤーチャンプルーに挑 戦することにした。 赤野 とうふのグループは、家庭科室でゴーヤーチャンプルー作 りに挑戦 した。食材 は、もちろん赤野 とうふを始め、ゴーヤー、卵等、ゴーヤーチャンプルーには欠かせ ないものばか りである。調理後の敬青の感想である。 「まず、ゴーヤーを切 って、箱 に入れ、塩を入れて手でかきまぜ ました。 とうふを手でつぶ して、そのあと、 とうふ をきつね色になるまでいためました。そ して、ゴーヤーをいためて、最後にゴーヤー と、とうふをまぜて、おわ りました。友寄先生が、おいしいと言ったので、よかった です」。赤野 とうふ とゴーヤーを組み合わせて調理 したチャンプルーに、子 どもたち は大満足である。 (3)活動事例 3- EMグループー あ つ み ち ひ ろ 学校近郊のEMプラザ に、早速、見学交渉をしてきたグループがある。温己、千尋、 な つ み ゆ う か 夏実、夕香の 4人である。 このグループの学習計画には、 「EMとは何か」 という基 本的な問いかけか ら、 「EMの名前の由来」 「いつ, どこで作 られたのか」 「EMと健 康の関係」 「EM関連商品の種類」等の質問を用意 し、 EMプラザでの職業体験 を希 望 している。 4人は、放課後、 EMプラザの店員に見学 ・職業体験 を申し出て確約 し こ のか ている。翌 日、早速4人 (後に好香が加わる)は、 EMについての基本的な質問をし、 関連ビデオを視聴 している。見学後の子 どもの感想である。 「今 日、わた しは、そ う ごうの時間に、グループを作ってEMプラザに行きました。 EMは、なぜ EM とつけ られたかという質問では、ゆうようびせ いぶっのこと、 といっていました。琉大の比 嘉照夫さんが開発 したと言っていました。 EMを使 うと、ゴミが少な くな り、家庭が さわやかになると言っていました。 EMは、地球のかんきょうにもや さしいという。 生ゴミを土にうめると、植物が育ちやす くなると言っていました。 EMプラザで働い ている人は、 3人。店長は、宮城さんという人です。 EMのぼか しは、ペッ トの小屋 にかけた りすると、においがな くなると言っていました。ぼか しは、いろいろな役 目 をしているそ うです。 EMのことをもっと知 りたいです」 (千尋)。 「EMのやさいは、 具志川市内や宜野座村か らきているそうです。 EMを使った ら、ゴミがへったそ うで -87-す。 EMは, トイ レそうじにも使えるそ うです。 EMは、地球のかんきょうにもいい そ うです」 (夕香)。 初 日のEMプラザ訪問は、質問とビデオ視聴が主なものであったが、 2日目か らは, レジに立った り、店内の商品の準備、陳列や整理、清掃、 EM晶のチラシ作 り等 と活 動が広がっていった。 こうした子 どもの活動は、プラザの店員の計画 と指導によるも のである。 「今 日、 EMに行って、お手伝いを しました。商品な らべやぞ うきんがけ、 レジのお手伝 いや値段づけなどをしました。そ して、千明さんたちがきたので、お茶 をだ しました。おわんを洗って、 シシ トウを200グラムに分けて入れました。その次 にジャガイモもや りました。つかれたけど, とっても楽 しかったです。今度は、 レジ で商品の説明 とかをします。 ちょっとむずか しそ うだけど、がんばってみます」 (堤 己)
。
「今 日、 EMプラザでそ うじをしました。そ うじ表みたいなものがあ りました0 私は、たなふきをやったあと、商品をな らべて、値段づけをす こしして、 レジを千尋 さん としました」 (夏実)。 EMプラザ体験学習の3日目3),夏実と夕香は、市内に ある熱帯植物研究所 を訪問している。同研究所は、 EMの研究機関として知 られ,品 種改良を進めている所である。夏実は、多種類のランの見学をした り、 EM入 りのパ ンを食べた りする等、 EMが活躍 している場面を体験的に学び とることを積み重ねて きている。 EMグループは、活動当初か らプラザ を中心 とした活動を展開してきた。子 どもの 活動のためにEMのスタッフは、一人ひ とりの子 どものためにファイルを作成 し、 「にっぽ う」 と称 してその日の活動をふ りかえさせている。 「にっぽ う」 をみると、子 どもたちは、割 り当て られたその日の当番である、店内の掃除担当、商品説明担当、 商品陳列担当、 レジ担当を通 しての感想 と 「お店に希望すること」 を毎 日綴っている。 それに対 して、スタッフは、子 どもたち一人ひとりに 「お店か ら一言」 として、毎 日、 励ましや感謝、諸注意の返事を書いているのである。 (4)活動事例4- ゴ-ヤーのグループ-え り か Jl つ み ゆ いか 沖縄県の名産、ゴーヤーを追究 しているのが、絵梨花 と粟津美,結香の3人である。 イ ンターネ ッ トでゴーヤーの由来等を調べていたこのグループは、いくつかの疑問を、 JA沖縄経済連にファックスで送 り、答えてもらお うと準備 した。主な質問は、次の 5つである。(Dゴーヤーのつぶつぶは,なぜあるのか、②なぜ、ゴーヤーは、若いの か、③ゴーヤーの種の量、④ゴーヤーを作っている農家は、 どこか,⑤ゴーヤーの種 類、である。 しか し、 ファックスの返信がなかなか こないため、近郊のJA具志川支 店を訪ねることを勧めた。3人はJAを訪れ、次の諸点を学びとっている。①ゴーヤー には、アバサゴーヤー、中長ゴーヤー等の種類がある、②苦いわけは、モモルデ シン という苦い成分がある、③ゴーヤーの表面につぶつぶがあるのは、熱帯地方の野菜な ので熱発 しないように冷やす役割を果た している、④ゴーヤーは, ビタミンCが豊富で火を通 してもこわれない、⑤最近では、ゴーヤーサ ラダ、ゴーヤーを乾燥 させて作 るゴーヤー茶、ゴーヤー天ぷ ら、ゴーヤーの漬物等 にして食べた りしている、⑥ゴー ヤーの花の色は黄色である。 菜津美は、 JA農協を訪問した ことが印象的だったようであ り、 この 目の日記に次 のように記 している。 「今 日、そ うじがおわ ってか ら、絵梨花 さん と結香 さん と私で ∫Aユイナに行きました。絵梨花さんが 『ゴーヤーのつぶつぶはなぜあるんですか』 と聞くと、ちょっと来て下 さいと言われ、 3人で女の店員 さんについて行きました。 一番お くの方に行ってみた ら,事む所があって、 JAユイナで働いているお じさんが いて、ゴーヤーのことについて質問しました。するとそのお じさんは、 どこかにでん わをかけていました。でんわがおわって、私たち3人の所 に来て、 『今お じさんもわ か らなかったか ら、東京のせんもん家の人に聞こうと思ってでんわ してみたんだけど、 みんな、でかけている』 と言いました。ちょっと時間がたって、お じさんは、 もっと おくの部屋か らちょっとふ とっているお兄さんがきました。そ してゴーヤーのつぶつ ぶがなぜあるのかをお しえて くれました。あと、ゴーヤーの種類をお しえて くれまし た。 しおかぜゴーヤー、むるぶ しゴーヤー,あば さ-ゴーヤー とた くさんあるそ うで す。ゴーヤーは、 ビタミンCがほうふで夏パテをふせ ぐそ うです。 JAユイナヘ明 日 手伝いに行きます。そのついでにゴーヤーのなえを買います。そ して、ゴーヤーをう えます。 とても楽 しみです。明 日のお手伝 いもがんば ります」 翌 日、再度JAを訪問した3人は、ゴーヤーの苗を購入 し、学級園で植え付けてい る。 「ゴーヤーのなえは、ひとつ50円でした。中長ゴーヤーを2つ、アバサーゴーヤー を2つかいました。学校 に帰って、植える所がわか らなかったので、理科の大城先生 に聞きに行って、 2組の畑の半分に植えました。はや く大きくなって、ゴーヤーがた くさんなった らいいなと思います」 (菜津美)。 3人のゴーヤー栽培は、今 も続 いてい る。 (5)活動事例5- 「やきもちやき」のグループー り な と もみ ゆ うり 理奈、ひとみ、朋美、悠里の 4人は、具志川市赤道 にある、 「はまやす」が提供す る 「やきもちやき」 に関心を寄せ、活動を展開してきた。 この商品は、担任が特産品 のオリエンテーションの時に持参 し子 どもに紹介、味見させたのが子 どもとの最初の 出会いである。 5個入 り 1パ ック (1個80円)で、 よもぎ、 うっちん、紅イモ、ニ ンジン、オ リジナル味の5つの味が楽 しめるところが ミソである。子 どもたちは、 3 日間、母親に引率されて 「はまやす」に出向き、 「やきもちやき」を実際に焼いた り、 チラシを作成 し配 り、あるいは、交代でレジの担当や店頭に立ち、お客の呼び込みを 経験することを通 して、 「やきもちやき」 の作 り方や 「物を売る難 しさ」 を体得 して いった。 とりわけ、理奈 と悠里は、県立中部病院の中でビラを配 り,朋美は、県道7 5号線の大通 りでビラを配ることで、子 どもな りの広報活動を展開 してきた。商品の ー 8
9-よさを描 いた看板 を制作 し、店頭 を飾 り、他のグループの看板作成のモデル ともなっ た。 また、ひ とみは、 「や きもちやき」 の作 り方 として 「タ レ (もと) を、型に入れ て、ゴマをふ りかける。ひっくりかえしてアンコを内がわにつけ、合わせる」 と図解 入 りでメモ している。一貫 して 「やきもちやき」 にこだわ りをみせるグループである。 手づくりの看板を背にして、店頭に立つ 「やきもち やき」探検隊。ビラを作ったり、実際に 「やきもちや き」に挑戦したりと、活動の幅が広がる
。
「物」を売 る難しさと喜びを体験した。徹頭徹尾、「やきもちや き」にこだわり、のちの 「子ども物産展」においても、 「やきもちやき」を販売する活動を展開した。(
6)
活動事例6-
おか し (ちんす こう) のグループ一 たかひろ 夕季花、至、貴弘の3人は、数あるお菓子の中で も、沖縄の銘菓 といわれる、ちん す こうに当初か ら関心 を寄せ、最終的には、家庭科室で市販のちんす こうにも負けな い、手作 りのちんす こうを焼き上げた。まず、グループの活動をみると、インターネ ッ トの情報か ら、ちんす こうの種類 を探 し出 し、図書館の本か らちんす こう作 りの 「レ シピ」 を入手 している。 夕季花の母親の見守る中、ちんす こう作 りが始 まった。豚の油であるラー ド、小麦 粉、上 白糖が主な材料である。 「ぼ くは,そ うごうの時間に、ゆ りかさん とたかひろ くんといっ しょに、ちんす こうを作 りました。ぼ くが、ちんす こうに使 う道具を集め て、ゆ りか さんがちんす こうに使 う材料 をもってきました。 ラー ドをボールに入れ、 上 白とうを入れ、 まぜ、小むぎこを入れました。 これを長方形の形 にして、オーブン でや きました。 あ じみをす ると、 とてもおい しかったです」 (至)。
「グループのいた るくん と、たかひろくん と、おかあさんで、かていか室にいって、ちんす こうをつ く りました。 まず、 ラー ドをはかって、それ に上白糖 をいれ る。上白糖がほとんどとけ た ら、小むぎ こをはか り、それに入れます。そ して、手でよ くかきまぜて、パ ンのき じみたいになるので、それをてきとうな大 きさ (長方形みたいな もの)の分をとって、 オーブンで150度でや く。かていか室のオープンは こわれていたので、ゆちゃ室のオー プンを使いました。30分や いたあ と、色がついていないので、あと10分やきました。 そ して、できあがったちんす こうを、洋子先生 とおかあさん と、 いたるくんとたかひ ろくんで食べて、職員室 にいた先生にも食べて もらうと、 ほとん どの人が 『できるん だね え』 と言 いました。お店 に売っているものと同 じ味が して、 とて もおいしかったです」 (夕季花)。 ちんす こうの個数が少なかったのか、夕季花は、 自宅で学級全員分のちんす こうを 焼き上げ、翌 日、みんなに1個ずつサービス している。手作 りのちんす こうを食べた 子 どもたちは、皆一様 に 「お いしい」 と声 を上げた。 「私は、 ゆ りか さんたちグルー プは、チームワークをとて も大切 にしているグループだ と思います。ゆ りかさんたち が力を合わせて作 ったちんす こうは、お店で売っているちんす こうよ りも心が こもっ ていて、いいと思 います。ゆ りかさんたちは、おか したんけんたいの中で一番、 じょ うずにおか しを作 るグループだ と思 います」 (菜津美)
。
「今 日、 ゆ りかさんたちのグ ループの手作 りのちんす こうをたべました。お店で売っているちんす こうと味がそ っ くりで した。あまさもお店よ りもおい しかったです。形 もちゃん とできていて、 とっとしえ てもおい しかったです。お もしろい形 もあ りました」 (利江)。
「今 日、 ゆ りか さんた ちが作った,ちんす こうを食べました。 とって もおいしかったです。ぼ くは、ぬちマー スを使 っておにぎ りとかをつ くりたいです。 さっき、食べたちんす こうをもう1回、 食べたいです」 (秦)。その後,ちんす こうグループは、具志川市洲崎にある 「まるひ ら製菓工場」 を訪問、手作 りのちんす こうと、工場で生産されているちんす こうの味 比べを楽 しんだ。ち
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-91-5,特産品 自慢大会- ポスターセ ッシ ョンにて-6月17日 (土) の第4校時、 グループが調べて きた こと,体験 して きた こと、見 学 してきた こと、ボ ランテ ィアとして手伝 って きた こと等 をポスター にまとめ、中間 発表会 と称 して、ポスターセ ッシ ョンを催 した。準備 のための時間が、前 日の2時間 程度 であったため、ポスター にま とめる ことが精 一杯 で、発表用 のシナ リオ作 りまで は行 き届かなかった。それで も、今 の段階で発表 (特産品の 自慢) をす ることで、他 のグループが特産品の何 を探求 し, 自慢 しよ うとしているのか を聞 く機会 を設定す る ことが大切である し、 ここで 「学びの共有化」 を図 りたか ったのである。 冒頭で,ぬちマース探検隊の電子紙芝居 の発表、続 けて,女子3人の 「や きもちや き探検 隊」 のベーブ ・サー トの発表 をモデル に して、各 コーナー に分かれての発表会 とな った。発表 は、基本的 にひ とつのグループがAとBに分かれ、発表者 と聞き役 に なった。4年広場は、活気 にあふれる会場 となった。最初、ため らいがちだったグルー プ も、 聞き役 の子 どもが集 まって くると、次第 に発表 にも熱が こもってきた。 ゆ う な 「紅イモ探検隊」は、説明用 ポスター を元 にセ ッシ ョンを開き、友奈は、母親 と夜 遅 くまで頑張 り作 った という紅イモムーチ-を展示、試食させていた ことが好評であっ た。 当初 このグループは、紅イモケーキのお い しさに関心 を示 したが、紅イモそのも ののよさ (低カ ロ リー、太 らない、食べやす い) を発見 し、ケーキ をやめて 「紅イモ な つ き ゆ う じ 探検隊」 に変更 している。 「黒糖探検隊」 (夏生、悠 司、里紀)は, 「純黒糖
」
「梅黒糖」 等 の10種類以上 もの黒糖 関連菓子 を持参 し、展示 しての説 明であった。夏生は、黒 糖が健康 に良い ことや 「黒糖でつ くるおか しがほかにもた くさんある こと」、インター ネ ッ トを活用 して、黒糖 の作 り方 を調べ、 「儀 間真常」 の ことにも言及 している点が 特徴的である。 「食」 に関係す る特産品ではな いが、一貫 して 「シーサー」 にこだわ り、 フィール か す き まさの り し上ういちろう しq)ん ド ・ワー クを進めてきたグループがある。和樹、正典、期一郎、俊 の4人である。 こ のグループは、 図書や コンピュータで調べ る前に、校 区内の安慶名区 と西原 区を歩 き 回 り、 形や色等 の形態が異なる シーサー を30数点 の写真 として記録 して いる。休 日 には、家族 と具志川市近郊 のシーサー作 りの焼 き窯 を探 している。発表は、主 にシー サーの起源 と歴史、 シーサーの意味を説明 していた。発表用 のフラッシュカー ドには、 ①14世紀 か ら15世紀 に中国か ら伝わ った、② シーサーの もとは、 ライオ ンがモデル、 ③ 昔、獅子 と呼ばれていた、④幸せ を呼ぶ のは メス (ロを閉 じている)、恵 を追 い出 す のはオス (口が開いて いる)、⑤ シーサー を作 る土 は、ヤ ンパル の土、等 と説明が 簡潔 に記 されていた。 子 どもたちは、各探検隊のポスター の出来栄 え (読みやす い、分か りやす い、カ ラ フルで楽 しい等)に驚き、市産品の説明に聞き入 っていた。 また,手作 りの紅イモムー チ-、 シーサーの写真、実物 の黒糖菓子、ベーブ ・サー トの実演、パ ソコンでの発表、ぬちマース (『ボケジオ』) の味見の提供 に感心 していた。ポスターには、特産品の "よぎ'が子 どもの言葉で記述されている点が特徴的であった。 「私は、一番す ごい なと思ったグループは、 2組の 「ぬちマースたんけんたい」 と、 くろざとうのグルー プと、 1組の 「ぬちマースたんけいたい」です。 2組のつかささんたちは、ぬちマー スを調べていました。ぬちマースの説明が終 ると、 『ボケジオ』 を5粒づつもらいま な お き した。 とてもすっぱかったです。 1組の 「ぬちマースたんけんたい」の直樹君たちは、 コンピュータでかみ しぼいを作って、スゴイ と思いました」 (菜津美)
。
「私は、なつ き君たちの黒 とうに感心 しました。いろいろな黒 とうがあ りました。 とっても感心 し ました。それと紅イモのはるかさんたちのも感心 しました。 自分で作った紅イモのモ チもあ りました。 「やきもちやき」のベーブ ・サー トがとても楽 しかったです」 (温己)。 「感心 したことは、やは り赤野 とうふです。赤野 とうふは、社長が学校 まで来て説明 をしたので、みんなむこうにいかないはず と思ったけれ ど、た くさん来ててす ごかっ たです。そして、ゴーヤー。ゴーヤーのつぶは、なぜあるのかを聞いた ら、水分が入っ ていると言いました。そ こまで調べるなんて、すごいと思いました」 (夕季花)。 他のグループを聞いての子 どもの学び とりは、以上の諸点であるが、一方、子 ども の探求活動を通 しての "特産品"の諸特徴、すなわち自慢や売 りは何であろうか。E Mプラザ に通ったグループは、 EMを開発 した比嘉照夫さんの ことや、 「生ゴミにぼ か しを入れると肥料になること」 「EMXセ ラミックスパウダーを配水管 に入れると (水にとか して)水が椅腰になること」 「EMのゴーヤーは、ふつうのゴーヤーよ り苦 くないこと」 (好香)等を自慢 していた。ちんす こうの種類の自慢 (夕季花)、ゴーヤー の表面のつぶつぶの秘密 (菜津美)、市内の菓子店での自慢の品 (利江)、車エビの生 し上う 態 (祥)、具志川そばのおいしさと店のサー ビスのよさ (樹)、赤野 とうふのおいしさ (敬育)、沖縄にひとつ しかない製紙工場 (昭和製紙)の トイ レットペーパーは、水に よく溶けるものであること (千明)等を、 自分たちが学習 した …特産品"の自慢でき ることが らである、 とまとめている。 今回、他のグループ(
4
年生)対象の自慢 (宣伝)大会を試みたが、続けて、市内 外の住民への情報発信 と即売のため、 「具志川市子 ども物産展」 の準備 に取 り組んだ。 - 93-ポ
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6. 「具志川市子 ども物産展」の開催 「具志川市子 ども物産展」 の会場は、具志川市のメインス トリー ト (県道75号線) に面 した空き店舗である。 この店舗は、以前、文房具店であったが、現在は貸 し店舗 となっている。同店舗の向かい側は、活況のあった安慶名市場であるが、郊外への大 型店舗の進出に伴い、客足が遠のき 「シャッター通 り」 と化 している。子 どもの特産 品に関する情報発信のために同店舗を活用 したいと考えたのは、①バス停の近 くであ り人通 りが多 く、情報を発信するためには最適な地であること、②店舗に隣接 した銀 行の駐車場が利用できること、以上の2点が主な理由である。 しば らく空き店舗 とし て放置されていたため、店舗内外の清掃が必要であった。 「子 ども物産展」の1週間 前か ら、子 どもたちと計画的に清掃活動を計画 し、物産展会場 として整備 していった。 一方、教室では、 「子 ども物産展」 を地域住民へ知 らせるビラとポスター作成が始 まっていた。 ビラの印刷枚数は、1000枚を超え、子 どもたちが校区内を手分けして 配っていた。 ポスター10数枚は、安慶名公民館 と西原公民館 をは じめ、 商店街の中 な おき で店頭への貼 り出しに、協力してくれる店を子 どもが直接交渉 した。直輝は、 自宅の パソコンを活用 して、 ビラを作成。デ ジカメで物産展会場を取 り込んでいるのが特徴 的である。 また,縦 4m、横 1mの垂れ幕作成 も始 まり、物産展への準備が本格的に 始 まった。 こ
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I. 日 時 7月 1日 (土 )午 前 1 1時3 0分 か ら 午 後 1時 ま で 2_ 場 所 沖 縄 銀 行 あ げ な 支 店 と な り 3.
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物産展 に出品す るものは、ゴーヤー、 ちんす こう、ぬちマース,黒糖、や き もちや き、 トイ レッ トペーパー、 クッキー、飲み物等である。事前 に、地元 の関係業者 に協 力願 いの文書 を発送 した ところ、無償 または仕入れ値で現物 を提供 して くれ る業者が あった。例 えば、地元 の製紙工場は、九州 ・沖縄サ ミッ ト記念のホテル ロール200巻 であった り (これは、サ ミッ ト出席の首脳が宿泊す るホテルでのみ使用 され る もので あ り、市販はされない限定生産品である)、 ある業者 は、 グアバ茶30袋の提供、西原 の住民か らは、ゴーヤー数十本であった りした。物産展 当 日、子 どもたちは、家庭科 室でちんす こう、 クッキー、紅イモ もちを作 り、 自作 ラベル を貼 って販売の準備 を進 めていた。手作 りの晶 を不特定多数の市民 に販売す ることについて懸念があったが、 事前 に保健所 に 「バザー等報告書」 を申請、物産展前 日の6月30日、 「営業報告済」 が発行 されて許可を得 る ことができた。 同 日、安座名公民館か らテーブル、椅子 を運 び、垂れ幕 を掲げ、会場 を整備 した。
自作ラベル
」 石 保 第 2000005号 業 種 営業報告 (バザー)営
業
報
告済
平成 12年 6月 30日 営業所 の名称 具志川市立あげな小学校 報 告 者 氏 名 具志川市立あげな小学校 大湾達一 営業所所在地 具志川市あげな市場 腐 周 稀 /2卯 D/D(10iB) 石川保推所長 柑久山 民子 - 95-物産展 当日、午前11時までに商品を搬入 し、 11時30分のオープニングを待った。 その間、絵梨花は、安慶名公民館 と西原公民館か ら、 「子 ども物産展」の案内を放送 した。会場では、あげな小学校PTA役員バ ン ドが雰囲気を盛 り上げ、 4年生全点に よるダンスで幕が開かれた。ダンス終了後,夕季花が開会宣言を行った。 「みなさん、 こんにちは。わた したちの 『ぶっさんてん』の会場にきていただき、 とてもうれ しい です。わた したち,あげな小学校4年生は、沖縄県や具志川市の 『とくさんひん』に ついて学習 してきました。具志川市で有名な、 EMのことや、赤野とうふ、ぬちマー ス、昭和製紙工場の トイ レッ トペーパー、そ して、やきもちやき,紅イモなどについ ても調べてきました。具志川そば、 くるまエビ、ゴーヤーについても、いろいろ学ん できました。パソコンで調べた り、 じっさいに工場を見学 した り、学校のかていかし っで作った りしました。わた しは、『ちんす こう』 にきょうみをもったので、『ちんす こう』 について調べ、 じっさいに 『ちんす こう』 を作ってみました。 これが、わた し たちのグループが作った 『手作 りちんす こう』です。工場で作 られた 『ちんす こう』 にまけない、 じぷんたちの 『とくさんひん』 を作 りあげました。ぜひ、味を比べてく ださい。それでは、 これか ら 『具志川市子 どもぶっさんてん』 をひ らきます」 (夕季 花)。開会宣言のあと、多 くの市民が詰めかけ、物産展会場は、盛況であった。 物産展会場には、 EMネギ120本、 EM野菜 100袋、 中部農林高校の野菜 (きゅう り80袋、ナス22袋)、ちんす こう (100セ ッ ト)、飴 (30セ ッ ト)、ゴーヤー (loo奉)、 グアバ茶 (15セ ッ ト)、ぬちマース ・ 『ボケジオ』等 (15箱)、 トイ レッ トペーパー (200巻)、飲み物 (150缶)、ぬちマースおにぎ り (50パ ック)、 「やきもちやき」 (50 価),手作 りちんす こう (30パ ック)、紅イモムーチ-、手作 りクッキー、おか らクッ キー等、品数は、1000点を超えた。
来店 した客か ら 「赤野 とうふの大豆は、 どこか らきたのか」 を質問された竜一は、 「アメリカやカナダか ら来たもので、浪伝子操作のない大豆が使われている」 と返答 したという。 また、ゴーヤーは、何故苦いのかを聞かれた絵梨花は、 「つぶつぶの中 に、モモルデシンというのがあって、 これが苦味の原因」 であることを答えている。 他方、市販のちんす こうのパ ック (4個入 り) の価格が30円であるのに対 し、手作 りのちんす こうの価格が50円であったため、「売れ残 り」 を心配 したが.夕季花は、 強気であった。 自慢の手作 りの品が売れないことはない、 というのがその理 由である。 物産展を振 り返った夕季花は、次のような感想を記 している。 「物産展でがんばった ことは、ちんす こうと、タンナフアンクルー とかは、す ぐに売れたのに、アメ玉だけ、 売れ残っていたので 『やすいよー、やすいよー』 と大きな声を出しました。うれ しかっ たことは、買ってきて売るちんす こうよ りも、手づ くりで出来たてのちんす こうか ら 先に売れた ことです。新聞記者みたいな人が来て、 しっ もんされて、 『手づ くりちん す こうか ら、売れたのでよかったです』 と言いました」。夕季花は、物産展の翌 日、 地元の新聞に、来店 した人たちに対 しての感謝の内容を投稿 している (資料3 参照)。 7.課題と展望 市産品の再発見を起点 とした 「ふるさとの食 自慢」の学習であった。子 どもたちは、 意外にも市産品の多さに気づき、市産品追究の過程では、工場見学や調理等の直接的 ・ 体験的な活動か ら商品開発 に関わる人々の工夫や努力を学び取 ってきた。市産品の "よぎ'を子 どもの視点か らとらえ直 し、その …よぎ'を広 く市民に対 し情報発信す る目的で 「子 ども物産展」 を開催 してきた。 この学習活動 を通 して、子 どもが 自分た ちの住むまちの "よぎ'を見出し、まちの発展に対する子 どもの思いや願いを育むこ とができたことは、今後、子 どもが主体的に …まちづくり" を考えていく上で重要で ある。 しか し、他方では、学校 と地域間での交流 と校外での学習活動が展開するにし たがい、①校外における子 どもの安全保障問題 (学校保険問題)並びに保護者の子 ど -
97-も送迎 に関わる安全保障問題、②講師への謝金、等の総合学習 を展開する上での課題 もここで指摘 しておきたい。以上の課題は、豊かな総合学習 を展開するためにも学校 全体 の議論 をふ まえた上で条件整備を図っていくことが重要である。 【注及び引用文献】 1)玉井康之は、総合的な学習や体験的な学習の教育効果について,次のように述べ ている。 「子 どもたちは地域 に学ぶ活動を通 じて、地域 を知れば知るほど、地域 を 誇 りに思 うよ うになる。体験的な活動を含めて、地域に学ぶ教育活動は地域の人 ・ 物に親 しみを持たせ る教育で もある」 (「地域 に学びを求める 『総合的な学習』の 可能性一社会教育の関わ り方 を探 る」 『月刊社会教育』国土社、2001年5月号、 37貢) 2)今回のまちづ くり学習の展開 している中、建設省は、 まちづ くりについて広 く住 民の理解 と協力を得 る ことを目的 とした 「まちづ くり月間」 を設け (2000年6月)I 住民 と国、地方公共団体 とによる豊かで うるおいのあるまちづ くりを推進す るため の諸施策を展開 している (建設省パ ンフレッ ト 『つ くろうよ。2000のゆめにであ うまち』平成12年度)。県産品奨励 月間実行委員会は、 「県産品の需要 を喚起 し、 本県産業 の振興 と雇用 の拡大 を図ることを目的」 として7月 1日か ら31日までの 1カ月間を 「2000県産品奨励月間」 として、県産品奨励 に関する事業 を積極的に 展開 している。そのため、 同委員会は、 「小 ・中学校の児童生徒の皆様 に、県産品 の優秀性 と地場産業振興の必要性な どについて理解 を深めていただ くための周知」、 及び 「県産品の 日」 に、 「県産食材 を活用 した料理 メニ ュー」 の普及を学校給食に 求めている (F奨励 月開発』第4号、平成12年4月27日)。 3)6月12日,EMプラザで学習す る5人にとっても、また、 4年生全員にとっても EMを活用 した栽培実習 を経験 させ ることは大切な ことだ と考え、ハッカネギ を植 える計画 をした。 6月12日 (月)、具志川市EM推進プロジェク トの平田仁、小島 慶太両氏 を指導者 に迎 え、 ポ ッ ト130個余にハッカネギ を植えた。腐葉土 とハッ カネギは農協か ら購入 し、植付け後、希釈 したEMをかけた。 これを7月1日 (土) の 「物産展」で販売 した。
学
習
活 動 責付一画 ( 2 7 時 間 ) < ふ れ る > (関連) 第二次 7-9時 10時 11
8
時 l 1 ☆ ふ る さ と・具 志 川市 の 特 産 物 を発 見 しよ う o 沖縄 を代表する特産物 (名物料理 も含む) と具志川市の特産物を例示 し、沖jQ県 (具志川市を含む)には、多 くの特産物があることに気づ く ・・<学級集団 >:
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讐 胃 孟漂 禦 蜂 書kjfTiaJ=O,!忌 Lk',警 級 集 団 .あ げ な っ子 タ イ ム ' o 学習の塀序や方法がわかる。 (ふれ る .つかむ-→たてる- しらべ ・やってみ る-ふかめる- まとめ ・つか う) o alべ方 .電話の仕方等、困った ときの解決方法を知る。 ☆ オ リエ ンテ ー シ ョン ・ ・ ・<学 年 集 団 > o 活動のねらい と活動の仕方を確かめる。 o 何のためにこの学習をするのか話 し合 う。 o 私たちができることは何か考える。 O これ までの学習をまとめ.市内外-発信す る活動であることを知る。 店舗 にお く花をプランターに構 える<チャレンジタイム> o グループ作 りをする。(2-4名) く つ カ ヽむ => ☆ テ ー マ を 決 定 しよ う ・ ・ ・ ・ ・< グル ー プ > o やってみたいことが自分たちのカでやれることか どうか調べる。 o 角人のテーマを整理 し.グループでテーマを決定す る。 (ウェ ビング法で) o テーマ名だけで、 どんな活動をするかわかるよ うにする。 o 何をするか、何が したいのかを考え、活動を話 し合 う ☆ゲス トテ ィーチ ヤー久義幕鴨 (蕎野 とうふ社員)の頓を鴨く 決 月≡し た テ - マ 名 o お か し o 車 え び o 具 志 川 そ ば o ゴ ー ヤ ー o 具 志 川 市 の お か L o 紅 い も の お か L o 沖 縄 の お か し o ト イ レ ッ ト ベ ー パ o シ ー サ ー o や き も ち や き o 赤 野 と う ふ o 黒 糖 o ぬ ち マ ー ス o ち ん す こ う o E 〟 < た で る=
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☆ 活 動 グ ル ー プ に分 か れ て . 学 習 掛 声 を 立 て よ う。 0 -人一人で考えた活動を整理 し、自分達でできるか どうか話 し合 う。 o 活動予定暗所や内容 ・方法 ・J頃序について話 し合い活動計宙を立てる。 < し ら --ミ ー や っ て み る > ☆白慎 す る特 産 物 につ い て 鋼 べ よ う < グル ー プ ・個 人 > 図書 ・パンフ等の ;;イ ンターネ ッ ト::現地 (電話 ・プアツ::食 してから綱べる ::作ってか ら 読み物で計べ よう ::で薦べ よう。 ;:クスも)で訴べ る・; ::漬べる。 o製法 .材料 o作業の様子 O特徴 ・しくみ oその他o製法 ・材料 ::o現地の様子 ・しく::o食べて違いや食感.I:oゲス トテ
o作業の様子 ; : を楽 しむ O- ・しくみ 冊 蓋雲写去詩 鵜 警 蒜の剛 -oその他 ☆作った L)・Ji充 した L)して休 職 して み よ う o ネギ(EM)を植 える<集 団 > ー9