Title
人民の自決権と国家の成立
Author(s)
東風平, 玄純
Citation
沖大論叢 = OKIDAI RONSO, 12(1): 1-31
Issue Date
1973-03-30
URL
http://hdl.handle.net/20.500.12001/11042
人 民 の 自 決 権 と 国 家 の 成 立
東 風 平 玄 純
呂 次 1 序 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 2 国際法上の「国家」 と国際法の「主体」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5a
.
国家の「国際法人格」と「承認」の関係K
関する従来の 理論及びその批判 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9(
1
)
創設的効霜見とその批判 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9
(2) 宣言的効果説とその批判 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11(
め
折衷説とその批判 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13 4. 国際法規定K
もとず〈国家の成立 一国際法人格の開始 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16 (1)国際連合と自決権の規範化 一 国 家 成 立 倣 立 ) (rC関する国際法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16 (2) 自決権K
もとず〈国家の成立 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17 ① 信託統治地域(rCj;~ける国家の成立・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 7 ② 非自治地域(rC$>ける国家の成立・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19 & 未承認国の地位及び承認の性質 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 21 (1)未承認国の地位 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・ 21 (2)承認の性質 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 23 6. 自決権と政府の変更 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 24 7. 結 語 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ー・・・・・・・・・・ 29 - 1一
1
序
会よそすべての法秩序は,r
その主体の何たるやを決定するとともに,その主体 が何時から存在を開始するかを決定しなければ左らない」食女(1)0 国際法K
ない ても「いか左る条件のもとV
L
,国家が国家として国際法的K
存在するか,ナ左わち 国際法上の権利義務の主体と左るかを規定してい念ければ左ら左い」史食(2}J とζろで,従来,国家の国際法人格の問題は,意識的K
か無意識的t
とか,国家法 上の「法的人格」のアナロギ-
V
L
よって論じられている。 たとえばホノレランドは,国家をA
人"
V
L
たとえて,新国家ができてもそれが各国か ら一般的K
承認されるまでは「成年JV
L
達したとはいえ左いとし,国家の一散的承 認をもフて,人の成年期声明K
たとえる北大(3):,また,クノレゼンは国家の成立を園 内法kの株式会社のアナロギ-
V
L
よって説明した大古(4)。したがョて,国家の国際 法人格を論ずるK
あたって,国家法K
なける「法的人格JV
L
ついて論及するととが 必要と左る。 言うまでも左(,国家法V
てなける法的人格K
は,自然人と法人とがある。自然、人 は文字通り自然的存在では左<,人│白]念るが故V
L
,法t
てよって極利能力を認められ た法的存在左のでるる。近代私法が,すべて人は平等K
私権を享有する資格をもっ 旨規定しているのは(たとえ悶虫民法l条は「人の権利能力は出生の完了をもョて はじまる」と左し,ま?と日本民法1条3項も「私権の享有は出生K
はじまる」と規 定している) ,人聞は生れながらK
して一般的K
法的存在(法の主体〉であるとい うととを明確K
表現したものである。とのようV
L
,人聞の法主体性が国家法K
よっ て一般的K承認されているという ζと,いいかえると人聞の法的人格の一般性,完 全性が近代法K
なける広的特質であるとされている大大(5)。 それでは,自然人の法的人格の基礎は何であるかo近代法K
むいて,すべての人 聞が権利義務の主体として認められている根低K
は,人聞はすべて個人として価値 を認められ,他の人聞から侵害され左いという原理(個人の尊厳)が承認されてい るO したがって,近代国家法K
ないては,権利能力は法主体性(人闘は他の人間K
-2一支配され念いで,自分が自分自身
K
対する唯一の支配者であるというとと〉のー内 容念いしコロラリーである。法的人格は,具体的K
は人格権(左いし自由権)とし て規定され,生命・身体・自由活動等K
対する権利bよび意思決定の自由として, 一般K
法の保護をうけるのである会食(6わ要ナるに「人格権」とそが,個人の法的 人格の基礎をなすものであるO 法人も圏内法K
よって法的人格を認められた法的存在である。法人の実体は社団 もしくは財団であるが,しかしすべての社団や財団が法人格を有するのでは念<, 圏内法Kよって権利義務の主体としての資格を認められたもののみが法的人格を有 する。したがって法律上公認された団体であっても権利能力を有し左いものは法人 ではないとされ,また,訴訟法上当事者能力を認められても実体法上権利能力の念 いものは法人では念いとされている(民訴47条)。とのようI'L.,現実K
は法人と 異なら左い性質を有するだけで念<,社会生活上独ー立の組織体として法的活動を行 なっている社団や財団が法人で左いという現象は,その国の法制と密接K
結びつい ている。一国の法制が一方K
ないては結社の自由を認めるとともI'L.,他方では法人 の自由設立主義を採用せず,特許主義,許可主義,準則主義といった制限主義を採 用して,一定の法律要件をみたした団体で左いかぎタ法的人格を与えない主義をと っている以上,社会生活上独立の組織体として活動していても,なな法的人格を有 し念い団体が出現するのは当然である。 したがって,社団及び財団の設立とその法的人格の取得とは全〈別の問題であると されている。要ナるI'L.,法人の場合はその実体でるる社団や財団は,設立と同時K
イ フツユーレK
法的人格を取得するのでなく,あるいは特許主義,許可主義K
よって, あるいは準則主義K
よって法的人絡を与えられるのであろc それでは,社団及び財団の法的人格の基礎は何か。 ζのいわゆる法人論争は,近 代法律学I'L.;J:,~ける最大の論争の一つであるとされているが,いずれK しても,団体 人格は援制的念面を有するζと交交{
η
.
法律関係単純化のための法律技術的性格を もっているとと古女(8),なよび目的財産の管理念いし自覚的目的の追求が主要なフ ァクターであるとと大大(9),在どは法人の一つの特質を表現したものとみて間違い-a_
では左いであろうoそして,すべての社会的実体がイプソユーレ
K
実定法K
よって 法的人格を付与されるようf'(~ってい左いのは,自然人と異なって,法的人格の基 礎K
直接f'(i
人格権」の問題を生じ左いととろK
存する。自然人と法人との聞の本 質的な差異は,まさに, ζとt
てある。 すでK
のべたようf'(,国家の国際法人格は圏内法上の法的人格からのアナロギ-K
よって論じられているoえだその際,自然、人と法人との前述のよう左本質的差異 が充分認織されてい左い点K
問題があるo筆者の理解Kよれば,一説(国家は成立 と同時K
イプソユーレK
国際法主体と左る,と在す宣言的効果説)は近代私法が人 は生れ左がらt
として法の主体であると規定する"自然人"からのアナロギ-f'(よっ て国家の国際法人格を論じ,他の説個家は既存の国家の承認K
よってはじめて国 際法人格を取得する,となす創設的効果説ー折衷説もとの中K
含める)は,特許主 義左ど制限主義K
よる"法人"からのアナロギ-f'(よって主張されているようK
思 われる交交(10)0 ととろが,人聞は,生れながらK
して権利義務の主体であるといっても,単なる自然 的存在ではなく実定法K
よって人格を付与された法的存在なのであるoそれ故,偲 人の場合と同様,国家も成立と同時K
イプソユーレK
国家としての国際法主体性を 有すると在す立場が妥当性を認められるためK
は,画家の成立は単在る自;然的事実 では念<,匡際法K
よって国際法人格を付与された法的存在としてのそれであると と,したがってそのととを示す明確左規定が示され左ければをらない。し:かし,と の宣言的効果説の立場は以上の点を明らかK
しえ左いので,自然法理論として批判 されるのである大大仰。他方,法的人格の基礎が主として目的財産叉は目的活動K
あり,取引的・技術的要素が強<,しかも特許主義・許可主義などの制限主義がと られる「法人」の理論をもって,匡僚の国際法人格を説明しようとする立場(創設 的効果説)は,国家の国際法人格の基礎を正しくとらえているとはいえ念い。 フランズ革命の指導原理であった主権在民説は,後K
影響して民主主義と民族主義 (念いし民族自決主義)と左って現われた。両者はほとんど同意義の解放運動で, 前者が個人の解放を目的としたのK
対し,後者は集団の解放の原理として主張され - 4ーたととは周知のと~.!'Jである。す左わち「民族自決主義と民主主義とは相提携して 進んだ」のである食女~。しかし自然人の基礎である自由権(人格権〉がいち早〈 近代憲法の基本原理として採用されたの
K
対し,民族自決主義は容易K
実定国際法 上の原理として承認され念かった。後でのべるようt
c
.
自決権が国際法の内容概念 として承認されたのは最近防ってからでるるが,とのととは近ft:憲法tc~いてそ うであったようt
c
.
国際法上画期的念できどとといわ念ければなら念い。それは国 家の国際法人格の根低t
c
r
人格権」を承認するととを意味するからである食食倒。 そして人格権の本質からいって,国家の国際法人格は他国の許可や認可(=承認〉K
よるので念<.国際法自身K
よって認められ左ければ念ら念い。したがって国家 の国際法人格も,個別的,相対的左ものでは念<.一般性・完全性K
その特質を見 出さ念ければ念らない。との意味で,国家の国際法人格の相対性K
帰着する創設的 効果説は採用しえない。 筆者の見解は,匡康の国関去人格は,他国の承認と関係念〈成立K
よって与えられ るという点では宣言的効果説K
属するが,しかし国家の成立を単なる自然的事実と みない点,いいかえると人格権(臼決権)を基礎とする実定国際法K
もとづ〈でき どととみる点では,従来の宣言的効果説とは全〈異念るo結局のと ζろ,筆者の見 解が妥当性を認められるためK
は,国家の国際法人格の基礎である人格権す念わち 自決権の存住を明らかK
するととが一つの課題と念る。2
国際法上の「国家」と国際法の「主体」
ととろで国家の国際法人格K
ついて論ずる際,国際法上の「国家」の概念K
つい て明らかK
して bかなければなら左い。国家という語の多義性K
ついては,いまさ ら指摘するまでも念い古育制。それらのうちの一つの意義だけを正当念もの,それ のみが承認されるべきものとして証明する目的で,国家概念をめぐる論争を行念う つもタは念いが,し;かし国家の国際法人格を論ずるK
当って,国際法上の国家概念 -5ーを明確
K
してお、〈 ζとは必要である。 国際法上の国家といわれるとき,国際法上の国家以外の国家というものが存在す るか,という問題を含んでいる。それは一つK
は,創設的効果説の立場から主張さ れるように.承認を与えられ左い国家は,実質 vr Ì>~いて独立であっても単なる事実上 の国家K
すぎ念いか,という問題を意識するoもう一つK
は,i
主権」という語の 内容と対応して考えられる。たとえば連邦制を採用する国家 vr Ì>~いて,連邦を構成 する単位も主権を有するととが連邦憲法K
よコて認められている場合,その構成単 位の国際法上の地位はどうかという問題である。前者Vてついては次章以下で論じる が,ととでは後者K
ついて,ソ連邦構成国の場合を初U
v
r
とって論及するととK
する。 ソグイエ卜連邦憲法K
よれば,連邦構成単位は「社会主義共和国」と呼ばれ,各 構成田はそれぞれ独自の憲法をもっとと (1 6条)をはじめ,主権をもち,国家権 力を独立K
行使するζとが定められている (1 5条)口乙内ほか構成国は連邦から 自由K
脱退する4
樹U
(1 7条) ,独立の軍隊の編成権(18条 の ロ , 国 家 権 力 機 関 (79条のへ) ,司法機関(1 0 6条) ,左どを有し,さらKは外交権(1 8条 のイ)を認められている。 与u
二のi点からみれば,ソ連邦構成田は国家としての性質を有しているようK
みえる。 もっとも,その主権は遥邦憲法K
定められた範囲内K
限定され(1 5条) .外交権K
ついても一定の基準K
従うととが定められている (1 4条のイ,その他種々の制 限がある)。それ故ソ連構成国は完全念独立主権国で念いζとは明らかであるが, しかしその国際法上の地位をどうみるかK
ついては異論があるc通説は,i
どく制 限された範囲内ではあるが国際法上の国家たる地位をもっ」大大帥 とする。しか し国家概念、を明確V
てする上からも,国際法k
の国家たる地位は独立主稚園V
てのみ与 えられるべきで,独立主権を有し左いものは困際法の「主体J (国家以外の〉とは ~.!?えても,i
国家」たる地位は有しすい(するととが妥当であろう。したがって, ソ連邦を構成する白ロシアとウイライナ矧国は,国連K
加盟し,国連憲章2条1項 によって,すべての加盟国との間で国際法k
の主権国家として認められざるをえ左い としても,それは'W!桝とみるべきであって,一般K
は「国家以外」の「国際法の主 体」としてみるべきであろうo-
←
以上のほか
K
国際法の主体と左タうるものは,個人,国際組織,交戦団体,保護 国 b よび民族ないし人民(自決権は,民族 ~0 し人民を国際法の主体として認めた ζとを意味する)大食帥,などがあげられるo当然のζと念がら,とれらの国際法 の「主体」と国際法の「主体としての国家(国際法上の国家)J
とは明確K区別さ れ左ければ左ら左い食古制。国際法上の国家を独立主権国(中央政府を有し,自己 の自由在意思K
したがって内外の事項全般K
わたってその国家を国際的K
代表しう る能力を備えた国〉として考えると,国家の国際法人格Kかける国家とは,独立主 権国家K
外なら念い。いいかえると,半独立国とか半主権国念る概念は,国際法上 の国家慨念、K
含まれ左い。それでは独立主権国は,それ自体当然K
法的存在である のか,或はその前提要件K
すき可いのかo ζの点K
ついて,従来の考え方を擬すし てみようc(1) Anz i lot t i, Cor日o di diri七七o ln七白rnazionale, 1 9 5 5, 一又正雄訳「国際法の基礎理論
J
1 7 7頁(2) H・KeユB円r., DaS probユemder Souver[nit~t und di自 Theori自
"
de.; Vo工kerrechte
,
1920,
SS. 228-229(3) Holland, Lecture on 工n七日 rna七ional law, Edi七ed T・A.Wa
ユ
k白r and W. L. Walker,
1 933,
P • 9 2似) H・Ke工sen,A工工gemeine S七aa七日 lehr自, 1925, S・127 (5)・(6) 川島武宣「民法総則」法律学全集 27 , 69-70頁
(
η
ザグイニーは,自由念意思主体である人間個人だけが法的人格者であるとい う前提から出発して,r
法人は国家K
よって単K
法律上の目的のためK
人為的K
一特許K
よってー財産権の主体(す左わち,もつばら取引の主体)として援 制された主体 (Fingi白r七日 pereon )である」とのべている 1 1(Savigny,System dee hei七igen ro皿iechen Rech七日, 1849,
Bd.2
,
S.235)(8) イエリングは,
r
単K
多数主体者の法律関係を単→ヒするための技術Kすぎ念い」と主張する (Jhering,Geietde日 rLmiaehenRech七日, Bd, 4,8. 3 4 0)
(9) シ ユ グ7ルツは,
r
法人は仮想された主体K
すぎず,現実K
は一定の目的K
仕える財産)がある
K
すぎ念い」とのベる (8chwarz,Recht日自ubjek七 and Rechtezweck Arch・F・b.
s
rg Recht,Bd,32.8.20)O帥 し た が っ て , 初 期 の ク ル ゼ ン が 宣 言 的 効 果 説 の 立 場 か ら 「 国 際 法 規 範
K
よ っ て 輪 郭 づ け ら れ た 事 実 が 存 在 す る な ら ば , 国 際 法 的 考 察 者K
とっ て,国際法的意味1'Ci?ける国家,国際法上の権利義務の主体が存在する。・・・尚,その上旧国家の意思表示
K
よ る 承 認 は 宣 言 的 左 意 味 し か 有 せ ず , 法 的K
は全〈意味の念いととであるoJ
(Kel自en,Dae Proble血der 80u自rdni七
l
l
t
und di自 Theorie de日 V'
o
lkerrech七日, 8. 231) とのべ念がら,国家の国際法人格を圏内法1'Ci?ける株式会社のアナロギ-I'Cょっ て説明するととは矛盾である (Keleen,Theorie General白 du droi七lnterna七ional public, Recueil de自 Cour日, 1932,工V,pp. 26
←
264)。
何故念ら,株式会社が法人格を取得するのは,各国の法制K
よっ て異な.!?,実体の事実的存在K
よJて自動的K
法的人格は付与され念いからである。また,ローターパクトも国家の国際法人格を圏内法上の法的人格(自然人と 法人)のアナロギ-I'Cよって説明するが,それは自然人と法人の本質的念差異を 看過するもので妥当では念い (Lau七erpacht,Recognition in
ユ
nternational law,
Ca皿brige 8七udie自 in lnternational and。
岨
para"tive law.vOl. IV,1947,
P・
45)。
帥 田畑茂二郎「国家承認とその陪題」法学諭叢第42巻 第5号 昭 和 15年 123頁o
帥 E
・
E・Carr,Condition of p白ace,1944,P ・37r
1 9世紀の自由主義哲学1'Ci?いては,自由は個人の権利であるとともI'C,民族 の基本的権利でもあったJ
(工bid " P.3η。
自決権が単なる哲学上の権念や政治的プログラムでは念<,国際法内容概念とし -8一
て確立されると,個人の場合と同様,国家(自決権
K
もとずいて形成される)K ないても,その法的人格の基礎 ~r人格権J (自由権)が認められていると いってよい。」
帥 Jellinek
,
Allgemeine S七aa七日工自hre,
SS.418-419(l't) Kel自由n,Allg白meine Staa七日lehre,1925, S. 1
帥 田 畑 茂 二 郎 国 際 法 工 法律学全集 5 5 , 昭和42年. 3 1 6頁o ソグィエト国際法(日刊労働通信組編,昭和37年〉も,
r
付庸制度,保護制 度,信託統治制度,非自治地域念どの場合を,従属状態K
ある国家の主権が事 実上のみ念らず法律上制限されている」形態とのべている (1 4 4頁)。 帥 たとえば,上掲ソグイエト国際法は「民族主権は,各民族の自決と独立的発 展の権利と解されている。との権利は,あれとれの民族が国家体制をもってい るかどうかK
かかわらず,各民族が保有しているものである」とのべ,国家を 形成してい念い「民族J
が国際法の主体となタうるととを示唆している (1 4 2 頁)。 伺 宮崎繁樹教授は,具体例をあげ「主権国家以外のものJ
~,国際法主体性が 認められるととを指摘される(国際法になける国家と個人J
.未来社, 1963 年:)1 7 - 1 8頁。3
国家の「国隊法人格
J
と「承認」の関係に
関する従来の理論及びその批判
(1)
創 設 的 効 果 説 と そ の 批 判 創設的効果説とは,一般~,国家の国際法上の人格を既存国家の承認Kかからし め,:
r
承詞をもって国家の国際法人格を創設する行為であるとし,承認前の国家K
ついては,その国際法的地位を否定する立場であるoたとえば,オツペンハームは 次のようK
のべている。 -!)-ー「園調ま承認される以前
K
会いては国際法K
よって何ら顧慮されるととの念いもの であ!J.ただ承認K
よってのみ始めて国際法上の人格をもち,国際法主体と念る。」 「国家はそれK
よって始めて自国を承認した諸国と外交関係を結ひ¥また条約を締 結する能力を取得するのである」食会(1)0また,立博士も roK成立せる国家が 国際法団体の一員として国際法上の権刺義務を有する為K
は,他の国家K
依る所謂 国家の承認を受け念ければ左ら念い安食(2).と主張される。 し:かし,創設的効果説~$>いても承認行為をどう見るか Kついては説が分れる。 一つは承認を双方行為(合意)とみる立場であ!J.今一つは一方行為とみる立場で ある。前者の代表であるアンテンロッテは.r
国際法秩序の主体は,原初的合意が 念されるときK
存在を開始する」・・・・・・「との合意は,か左b
不適当ではあるが, 従来普通K
っかわれている言葉では『承認』といっているものである』安食(
3
)
.
と のべている。後者の立場から,たとえば,立博士は国家の承認は「承認国訪轍承認 国K
与える一方的念もの」古女臼).と主張しているo 創設的効果説K
対しては従来種骨の批判がなされ疋いるが,法理的方面よタ念さ れるいくつかの批判は,尚正当性を失わ1i:いものと考えるo (1) まず,創設的毅謀説K
対する批判は.r
承認」を既成国家と新国家との「合 意(協約)J
とするととK
対して念され左ければ念らない。それは端的K
いえば, 法的存在でないものが,どうして法律行為である合意をなしうるかというととであ る食古(5)0理論的K
は,ある存在が法律行為を念しうるためK
は,それ以前K
法行 為を念しうる資格者で念ければ念ら念いからである。法行為を念しえ念い法的不存 在が法行為を行左ったとたん,その行為が無効とされ念いばかタかその時よタ法的 存在と念るというととは,あたかも圏内法K
ないて一定の行為を念しえ念い未青年 者が,その行為を行左ったとたん,その時よ!J.一切の法行為を念しうる成人と念 る,というK
等しい奇妙念理論といわなければなら念いだろう。 (2) 承認は,既存国家治噺国家K
対して行うう一方的行為とする見解はどうであ ろう治、たしかK
承勤ま宣言の形で一方的K
なされる場合が多い。しかし;宮殿的効 果説は黙示的承認(外交関係の設定及び条約の締結)を認めざるをえ念いから,承 -10一
認を常
K
一方行為として説明するととは困難であるo (3) 承認をもって,合意(双方行為)と解するK
せよ,一方行為と解するK
せよ, 創設的効果説~:Þいては承認の効果は相対的であるとされるo たとえば.前者に属 するアンチロッテは,一つの国家が「ある国家K
対しては人格者であるが,俗的国 家K
対しては,そうで念いというととが可能でるるという論理的帰結を生ずるので ある交交的とのべ,後者K
属する松原博士も「新国家は承認固との聞では権利主体, 即ち国際人格者であるが・・・・・・未承認固との間では国際人格者では念い」食会(7), とのべている。しかし承認の効果を相対的念ものとすれば,そとK
は承認国・被承 認国聞の相互関係の「数J
~.応じたこ国間(又は数カ国間)の特殊法秩序のみが存 在し古女(8),すべてに妥当する統一的・一般的国際法秩序といったものは認められ ないことになり,その主張は現実の法経験といういちじるしく矛盾するものといわ 老ければ左ら念い女食(的。創設的効果説は,一般国際際法にもとずく国家の国際法人 格の決定ということは不可能であるという帰結K
導かれるものであるo (4) 創設的効果説は,現実の国際関係を説明するととはでき左い。すでK
のべた よう~,創設的効果説は黙示的承認を認めるとと左 L~ は不可能であるが,しかし 現実K
は,黙示的承認とみられるととろの斜りの締結が承認を意味し念いという事 態がしばしば起るからである。もっとも新しい例として,東ドイツの完全承認の要 求K
対して,西ドイツのプラント首相は,両ドイツの関係は特別の条約K
よって規 定されるべきと提案したが,完全在外交的承認を与えるととは拒否した (197 0 年3月 19日発=ロイター)。とのととは,条約の締結が黙示的承認を意味し念い というととを物語っているといえよう。換言すれば国家は,承認とは関係な(,条 約を締結しうるとと,すjj:わち,国際人格を有するととを意味している。 以上のよう~,創設的効果説は理論的 K も実際的K も多くの矛盾を含んでいると とが明らかK
左った。 (2)宣 言 的 効 果 説 と そ の 批 判 宣言的効果説は,国家は他国の承認とは関係なく,成立と同時K
国際法人格を取 得し国際法主体と左る,という主張であるoたとえば,テエン (T・C.Chen)は, -11一
次のよう1'(<1.>'てている。「国家は事実上存在すれば,そのとき直ち
K
国際法の支配 を受けるoそじてとのととは,外国の意思や行為とは無関係であるoしたがって外 国の承認行為は国家的成立という事実の存在を宣言するだけであ9
,国家の法人格 を創設する意味はもた左い」食会事。。しかし宣言的効果説1'(;1:;-いても,国家の成立 をどのよう念ものとしてみるかK
ついては見解は分れ,多数の立場ま,国家の成立 は法問題では左〈単念る「事実問題J
I'(すぎ左いと念すoたとえばプライアリーは, 「るる社会が,・・・・・・・・組織された政府,一定の領域bよび自己の国際関係を管理 するととが可能な程度で,い沙諸左る他国による管理からも独立しているという特質 を取得したとき,新しい国家が存在を開始するoJ
r
新国家が実際K
存在を開始し たかどうかは純然たる事実問題」である女大仰,とのべているoしかし,との説K 対しては,単なる自然的事実が,いかなる法の約束も念<,どうして法自弛位を得 るととができるかという疑問が提出されなければ念ら左い。「事実はそれ自体とし て法的効果をもた念い」食会同,或いは「法人格は法の創造であ9
,自然の産物で 念い」古女(l$からであるo ζれK
対して,国家の成立を法問題として理解しtうとする立場が存するo国家 の成立を一般的K
法問題として主張する学者の代表は初期のクルゼンである。クル ゼンは次のようK
のべている。r
もっとも重要念ととは,・・・・・・国家が『国際法的 意味1'(;1:;-いて』決定されるべきとと」であって,r
国際法は何が国家であるかを, 自ら規定するとと左しK
は絶対K
不可能」であるor
国際法は,自分自身で,何が 国家であるか,また,何時国家が国際法領域1'(,国際法的認識の平面K
あらわれる かを規定してhる」のであって,国際法規範K
よって規定されたタートベスタント が存在するとき,・・・・国際法的意味I'(:l;>ける国家,国際法上の権利,義務の主体が 存在する食食仰 となし,国際法的意味I'(:l;>ける国家のタートペスタントとして「 一定の領域内K
ある人民の上K
独立の支配権力」が樹立される育大同ととをあげて いる。しかしクルゼンがのべているタートペスタントは,従来,国家の三要素と呼 ばれ,国家の"標識"を示す概念であるとされ,それ自体法的要素とはされてい左 いのである。タートペスタントがいわれるためK
は,その存在が必然泊K
一定の法 -12ー律効果,即ち「国際法的意味~i;-ける国家」を緩課する国際法規定の存在が示され念 ければ念ら左い。ととろが,クルゼンのいうタートペスタントは,創設的効果説
k
bいては「承認」の前提たる事実要件K
すぎないとされているのである。したがっ てタートペスタントを言うだけでは,それが「承認」の前提要件であるか,或いは 「国際法的意味~$~ける国家」の前提要件であるかは一般国際法上確立していると は言え念いのである食育制。それ故,クルゼン~;I:,~いては, r 国際法的意味~;j;~け る国家」は実定法上の根拠をもたず,法学的認識論の域を少しも出てい念いのであ る。 ζ のよう~,宣言的効果説も重大友欠陥を有しているととが明らかとをつた。 (3) 新 衷 説 と そ の 批 判 折衷説とは,前記いずれの立揚K
も属さ念い学説の総称であるから,その主張は千 差万別であるO一般に言えるととは,ある場合K
は創設的効果説の妥当を認め,ま たある場合K
は宣言的効果説の妥当を認めているという点である。クンツは,国家 の成立を国際法団体領域内外K
区別し,国際法団体領域内K
成立した国家叫承認と は関係なくイプソューレK
国際法主体と在るとし,国際法団体領域外(今日ではそ のよう念領域を与えるととは不可能である)~成立した国家は,国際団体への受容K
よってのみ一般国際法団体構成員相互の間K
一般国際法の妥当をうけるが,受容 以前の国家は承誌(部分承認)によってのみ承認を与えた匡康との聞に特男1怯関係を有する V亡すぎない三百羽仇と主張する。また,後期のクルゼンは,承認を政治的承認と法律 的承認K
区別し,前者は宣言的,後者は創設的とのべている食育制。田畑教授は, 独立した部分の国家性K
ついて争う余地が存在しない場合(母国が承認していると か,多数の国が承認している場合)~は,承認は宣言的,そうで念い場合は創設的 である大大帥と主張するO しかし, ζれらの見解は,前述の創設的効果説と宣言的効果説の欠陥を併せ持っ てw る。クルゼンがいみじくも言っているよう~,法の領域 K おかては,それ自体 事実たるもの,すなわちそれ自体法的効果をもっ事実というものは存在しない。ー -13ー定の事実
K
対する法律効果は,それを付与する法規K
よってのみ与えられる。じか らば,クンツの「国際法団体領域内J
t
c
$
>
いて成立した国家,クルゼンのf
政治的 承認」を与えられた国家,田畑教授の 国家性K
ついて「争う余地の存在し念いJ
国家が,それ自体として法僧9
効果をもち,当然K
法的存在と左るのは如何ね国 際法規定K
よるの治、ととろがイ市L
t
c
沿いてもその具体的左規定は何ら示されてい 念いのである。そうするととれらの謝ま,それ自体として法的効果を持つ事実を認 めるというととt
c
f.dJ.前記の法令題K
反する(との点は,先K
のべた宣言的効果 説への批判と一致する)0他方.r
国際法団体領域外Jtc
成立した国家.i
r
政治的 承認」を与え念れない国家,国家性K
ついて「争う余地の存在する」国家C
必らず しも明確念概念ではない)は,湖杯存在か或いは不完全な主体(田畑教授)t
c
すぎ ないとされる。しかし後でみるようt
c
.
とれらの国家も国際法上完全念主体性(国 際人格〉を認められているのである(創謝句効果説K
対する批判と一致する)。 趣きは異なるが,最近,r
事実上の承認」の新しい理論構成K
よって伝統的理論 を止揚し主うとする試みが行われている。とれは,嘉実上の承認の重要性を強調し, 承認を法律義務性と結びつけるととK
よって,その効果を充分発揮せしめ,それK
よって実質的K
は未承認国の存在というものを不可能左らしめ,他方では,法律上 承認との無差別K
到達し ιうとする意図をもっている。とれは究極t
c
$
>
いて未承認 国の存在を不可能念らしめようとする点で宣言的効呆説の帰結K
近ずくが,しかし 承認K
創設性を認める点K
為市、ても,むしろ実質的K
は創設的効果説とみるべきも のである。との説の主唱者はローターバクトであるが,広瀬教授も大体t
c
$
>
いてロ ーターパクトの見解を受け継いでいる。 ローターパクトの主張と従来の「事完上の承認」観念と,特 K異~る点は,条約 の締結を含む国家行為を類型化し,それK
よって「法律上の承認」と「事実上の承 認」を区別しようとする点である食食倒。伝統的創設的効果説のもとでは,法的効 果を生ぜしめる国家行為は,すべて承認(黙示的承認)を意味するととK
なるが, しかし実際K
は或る行為は承認を意味し友い旨の留保がしばしば行念われるのでる る。とれは創設的効果説K
とって困った問題である。 -14ーそζで,医塚行為を類型化し,一定の行為は法律上の承認を意味し左いが,事実上 の承認を意味するという考えが生れるわけである。しかも事実上の承認は法律義務 性と結びつけて主張されるので, i未承認国(法的不存在)Jなるものは現実Kは 存在しないこと1'C1.cる食会(21)。 との説でまず気がつくととは,すで
K
指摘したようI'C,それ自体矛盾的位指を有 する黙示的承認を乱用しているというととである。根本的再彊は,国家行為が国際上 の効果を伴うものである限t,それがどのような行為であっても,国家人格を前提 してのみ可能であるというととであるoアンテロッテがいうようI'C,公的な関係が 多〈付随するか或いは少念〈付随するかというととも,また,当事国K
よって,暫 定的な性質を有するものと考えられるかどうかというととも大した問題では念いの である交交 (22)。また,法律上の権利義務の観念では,事実上の承認を行念うζ とは法律的義務であるとすれば,未承認固との間K
具体的事件が発生したとき,そ れと法的K
対応し左ければ国際義務違反を構成するととK
在るはずであるが,しか し対応の拒否(不承識を理由として,相手国を義務違反で訴える可能性は全〈念 いであろう大古 (2 ⑤ o 承認の非義務性は国家の実行1'C:j:,~いても学説I'C :j:,~いても一 般K
認められているといってよいであろう。との説K
会いては,法律上の承認と事実 上の承認を区別するメルクマールとして,他K
承認条件及び承認の効果上の差異が 指摘されているが,しかしとの点K
関しでも,両者を区別する本質的要素は殆んど 存在し左いのであるo 以上1'C:j:,~いて,国家の国際人格の開始K 関する従来の理論 K ついて概観した。結 局,どの立揚K
ついてもいえるととは,現実の同家独立現象の本質を全〈看過して いるというととであるo国際法未発達のある時期I'C:j:,~いてはやむをえ念い ζ とであ ったが,しかし第二次大戦後定立された国際法,国際原則の中K
は国家の独立(成 立) I'C関するものも含まれているととを見のがしては念ら念い。 ζの観点から国家 の成立Vてついて論じようとするのが本稿のねらいであるが,それは国家の崩句成立 は,他国の承認とは関係なく,現実の国際法規定K
もとずいて達成されるというζ と,したがって国家の国際人格は相対的ではなしそれを認めると認めない主K
拘 -15一らず.一般的であるというととである。その意味では宣言的効采説
K
属するが,従 来のそれとの差異K
ついては以下K
明らかK
されるであろう。 (4)4
国際法規定にもとずく国家の成立
一国際法人格の開始
(
1
)
国 際 連 合 と 自 決 権 の 規 範 化 一 国 家 成 立K
闘 す る 国 際 法 第二次世界大戦後は国際法のいちじるしい発達を見るK
至ったo国際社会が拡大 し,その構成メンバJ が増犬すると,慣習法の形での一般国際法の成立は極めて困難 と念るととは明らかであるo固際連合憲章は,形式的K
は加盟国聞の特別国際条約K
すぎず,したがって国際連合も特殊の一国際機構K
すぎ念いo しかし国際社会の 大部分を包含している国連憲章の基本原則及び圧倒的多数の国連総会の諸決定は, 実質的K
一般国際法のBe自tandteilとして認めらるべきである食肯 (24)0 との 意味で国連憲章K
よってはじめて規定され,国連総会K
よって一国の反対もなく採 択された植民地独立付与宣言V
C
$
>
いて規定された「自決の権矛山 (独立を達成する 権利 ((4掬と政治的地位を自由K
決定しうる権刺((2項》を含む)は,今日一般 国際法として承認されているといってよいor
独立を達成する権刺J
,とれが国家 の成立(極駒K
関する一般国際法規定K
他念ら念い。 匡陸憲章は,従属地域=植民地K
関して特別左規定を設けているo非自治地域(第 1 1章) $>よび信託統治地峡(第12章・第13章:)V
C
関する規定であるo前者K
ついては後者K
比して簡単な規定し:か設けられてい念いが,非自治地域の統治は実 質V
C
j;~いて信託統治制度と同じ性質のものであるというととができる古女 (25) 。 国連の到すも実質的K
は両者をほとんど無差別化するととろまで進んでいるといっ てよいo根本的問題は,信託統治地域V
C
$
>
いても非自治地域V
C
$
>
いても,その旭位 の変更は該地域人民の多数の願望K
したがって(第73条D及び第76条B),最 -16ー終的~
r
自治(又は独立)Jを達成しうるというととであるO (2) 自 決 権K
も と ず く 国 家 の 成 立 (1) 信 託 統 治 地 域 に な け る 国 家 の 成 立 国連憲章は信託統治制度の基本目的の一つに,施政国の義務として,r
関係人民 が自由K表明する願望J~したがって,r
自治または独立j~向つての住民の漸進 的発達を促進するζとを規定している。言いかえれば,信託統治糊の人民は,r
自由K
表明する願望J
~したがって,r
自治または独立」を達成す:る権利(自決の 権利)を有するととが認められているoまた,憲章は信託統治K
闘する総会の権限K
ついても重要左規定を設けている(第87条乱・ b . c • c及び第88条〉。総 会は,自らの得た調査資料K
もとずいて信託統治制度の最終目標である信託統治協 定 の 終 了 =r
自治又は独立」を決定するようK
左っている。例えば,フランスの施 政地域であるトーゴランドは,国連監視の下K
管理されるべきととを決議されたが, フランスはとの決議K
反して,事前K
新法令を発布してとの却誠がフランス連合の 自治共和国と在る体制をつくタ上げ,国連の監視左しK
住民投票を行念い,その結 果は人民の願望K
一致するとして,
-;z__Ej-:r矢連合下K
なける「トーゴランド自治共 和国」を樹立し,完全在自治の達成を理由K
トーゴランドの信託統治の終了を主張 したoとれに対して,第11回総会は,フランスの右の措置を信託統治の本質及び国 連総会の決議K
反するものとして承認し左かった。総会は調査団の派遣を決定し, その報告K
もとずいて, 1 9 5 8年K
改めて国連監視のもとK
新議会召集のための 普通選挙を実施するとと,その後,残存主権の移譲,新議会の召集,信託統治の終 了K
ついて希望を確かめ,信託統治理事会K
報告するとと,念どを決定したo"j~"(2 6) 第8回信託統治理事会特別会期 (19 5 8年1 0月13日)~,第 1 2回総会決議K
もとずく選挙が19 5 8年4月2 7日K
行念われたとと,並びK
その結果が報告 され,さら~,フランスよ 9 ,選挙後の新首相を長とするトーゴランド代表団とフ ランス政府との交渉tてよって, 1 9 6 0年K
トーゴランドの独立を承認し,信託統 -11ー治を終了する用意がある旨の声明が念されたo信託統治理事会特別会期は.1 0月 1 7日,以上の点
K
したがってトーゴランドK
関する信託統治協定を終了させるよ う勧告する決議案を全会一致で採択し均な女 (2η。 との決議案は. 1 1月3日の 第 13回総会本会議(rLJo~いて,最終的 K 全会一致をもって可決された。フランスを 施政国とするトーゴランドの独立が決定されたのである食古 (28)0全〈同じととは, 他の信託統治地域の独立K
ついてもあてはまる。 かくして,信託統治地域の自治または独立は,関係人民が自由K
表明する願望K
したがって,総会の承認K
よって達成されるというとと,それ故,信託統治地域k
bける国家の成立は,国際法K
もとずくできどとであるというととは明らかである。 ζとで注意を要するζとは,クルセ・ンが国際社会K
は国家の国際法人格を認定する 公権機関が存在せず,.したがって国際法は,各国家K
それを委ねているとなし (H・ Ke工目白n,Recognition in internatュ
onal law, p. 607), 国家が国際法上成立するため
K
は公権的認定機関K
よる認定が必要であると主張しているζとで あるO ととろで国家法K
沿いて,たとえば自然人の場合,その人格は認定機関K
よ る認定K
よって与えられるので左<.法規定そのもの(たとえば日本民法第1条 31
質)(rLよって与えられるのである。クルゼンの主張は,意識的K
せよ無意識的K
せ よ,圏内社会(rLJo~いては具体的事実の存在は櫛艮ある特別な機関(たとえば裁判所)K
よってのみ法的K
確認されるとと(たとえば犯罪のよう(rL) ,会よび財団や社団 が公権的K
認可や許可等K
よって法人格を取得するととK
とだわタすぎているようK
思われる。そのよう左考え方は妥当とはいえ左い。匡際の国際法人格は集団の人 権ともいうべき「人民自決権Jの規定そのものK
よって与えられる(創設される)。 個々の国家や公権K
よる認定(=承認) (rLよって与えられるのではない。との意味 で,国家の国際法人格は,むしろ自然人の場合K
類似する。 ととろで,信託統治協定の終了を決定する権E
良が国連総会K
存するζとから,信 託統治地域(rLJo~ける国家の成立(非自治地域(rL$吋る国家の成立の場合も同様~) (rL 関しては,総会が認定機関としての役割を果しているというようK
みえるoしかし, 総会の認定は,形式的なものであ.!'>,その地域K
成立した国家の国際法人格を創設 -18一するととを意味するものではない。何故左ら,信託統治制度は,国際連合の権威の 下
K
なかれ,国際連合はその地域の施政権者の施政を監督する権限を有するから, 匡睦K
よって決定された信託統治協定の終了は,施政権者K
対して,単K
彼の義務 の終了を認定したK
とどまるからであるO ただその際,認定の基準が,その国家が 関係人民の自由K
表明する願望K
従って一自決権K
もとづいてー創設されたかどう かV
L
:j;;>かれるのであるOそれ故,国家K
国際法人格を付与しうるのは,施政権者で も左<,国連機関でも左<,人民自決権の規定自身であるというととができるであ ろう。との事実によって信託統治地域 VL ;jO~いて成立した国家は,イプソユーレ K 国 際法主体としての地位を有するのであり,したがってその後与えられる承認ま新国 家の国際人格を創設するという法的意味は全〈有し左いのである。 (2) 非 自 治 地 域V
L
;jO~ける国家の成立 非自治地域K
関しては,憲章は信託統治制度K
くらべて, 2カ条からえEる簡単ま 規定を設けているだけであるO施政国は「各地域及びその人民の特殊事情並びK
人 民の進歩の異念る段階K
応じて,自治を発達させ」念ければ念らないが,i
自治」 の程度の問題は国連での激しい論争点となった。 19 5 2年の総会はアドホック委 員会を設置して「その地域が自治を達成したかどうかを決定するためK
考慮される べき要件」の研究を命じた大古 (29)。同委員会は,ある地域が自治を達成したかど うかを決定するためK
考慮されるべき要件を①独立を示す要件,②他の形態の自治 を示ナ諸要件,@本国及び他国との自由左連合を示ナ諸要件の三つK
大別して,と の払彊K
関する報告書を作成し第七総会K
提出した。本会議は,第4委員会の審議 を経て, 1 2月10日,右の三要素を承認する決議 (648<羽>)を採択し・た大古 (30)0 1 9 5 3年の第八総会も右の三要素K
関するリ 1 トを承認したoかくして憲 章第11 章VL:;!>サナる地域が充分K 自治的と ~l? うる方法は,第:-VL は独立の達成に よるが,しかし他国との連合が自由K
且つ絶対的平等K
基づいて行左われる方法K
よっても自治が達成されうるζとか認められたのである会食 (31)0 右のζとK
関連して重要左ととは,自治が達成されたとき,ナ左わちある地域が -19一非自治地域でなく左ったとき,統治国
K
はもはやその地域K
対して情報を提出する 憲章上の義務は存し左いζとK
なるが,義務の終了を決定するのは誰かというζと である。もし義務の終了が統治国の意思K
もつばら依存する問題であるとすれば, たとえば,統治国K
合併され,統治国の府県を全く同ーの憲法上の地位を与えられ ているζとを理由として,該地域は非自治地域では左いとして資料の送付を一方的K
停止した場合,国際連合はその主張をそのまま認める外左いとすれば,資料送付 義務は有名無実と左ってしまうのであろう。 しかし国連総会は, 1 9 4 8 -5 5年間の期間K
わたb
多数の決議K
よって,非 自治地域の憲法上の地位K
変動があり,その結果として統治国が第73条自K
基づ
〈情報送付をうけるζとは,国漣K
とって不可欠であるζとを決定したのである大食 (32tそして統治国が情報送付の停止を通告してきたとき,国連総会は,その理由 が前記の「自治」の要件と合致しているかどうかを審査した上で,情報送付の停止 が適当であるか否かを最終的K
決定するという慣行が確立しているのであるO一例 をあげれば,アメリカが19 5 3年プエルトリコK
関する情報送付の停止を通告し たとき, 1 1月27日の総会本会議は次のような決議を行なったo(イ)プエルトリコ 人民が,その意思を自由V
C
,且つ民主的な方法で表明するζとK
よって,憲法上の 新しい地位を獲得したととを認める。(ロ)プエルトリコ人民が,その憲法上及び国際 法上の地位を選択するK
際し,自決の権利を有効K
行使したととを認める。十すζの 情報の送付を停止すべきととを適当と認める。また,情報送付の停止が延期された 例としては,たとえばフランスが19 5 9年,仏領西アフリカ,同赤道アフリカ, 同ソマリーランド,マタ・ガスカル,コモロ郡島が自治を達成した旨通告してきたの K対して,総会は事態は~;b~進展の過程K あるとして決議を延期した古女 (33)0 との他,同じよう左例はしばしばみられるのである。 独立K
よる地位の変更K
関しては,国連総会は,たとえばインドネシアが1 950 年K
独立を達成した時,インドネシアは独立K
引き続いて国連への加盟が認められ たから,第7 3条K
もとづく報告はもはや提出され左いであろう会古@の, との ぺた。非自治地域カ2独立を達成した場合K
は,それK
伴う情報送付停止の手続きは -20ー行左われない慣行である背古 (35)
。
とのようV
L
.
匡随の活動は,憲章の文言上の制限をのタ越えて新しい国際慣行を 生み出したのであるo 右の慣行は,非自治地域 VL j;~ける国家の成立(独立)は,人 民自決権K
もとづくものであるとと,総会は非自治地域V
L
i?いて成立した新国家K
対して,その国際法人格を実質的K
創設する認定機関としての機能を有し左いとと を意味しているo特VL1960
年以後は,憲章第11
主主K
関する総会の権限K
関し て,総会K
よって設定された上述の一般原則が受諾されたといってよく,自決権K
もとづかない国家の独立は困難止なっているO独立の宣言まで行念った南ローデシ アK
対して,総会は,その独立を認めず. J.非自治地被J
であると認定したととか らも明らかであろうo とのようV
L
.
非自治地域V
L
i?ける国家の成立は,信託統治地 域 VL j;~けると同様,個々の国家や公権的機関 K よる認定(=承認)V
L
よってでは左<
.国際法規範たる人民自決権自身K
よって与えられるのである。 品Uこのととから,従来の学説 VL j;~いて充分念解決を与えられなかった次の点が論 証されたととKなる。 ( 羽 田家の国際法人格は,単念る法的認識論左いし自然法理論K
よってではなく, 現実。世国際法規範たる自決権K
よって与えられる(宣言的効果説の難点を 克服)。 (2) 国家の国際法人格は,相互的,相対的なものでは左<,一般的なものである 〈創設的効果説の難点を克Jlll)。5
未承認闘の地位及び承認の性質
(
1
) 未承認国の国際法上の地位
国連憲章第2条4項は, rすべての加盟国は,その国際関係 VL j;~いて,武力 K よ る威嚇叉は武力の行使をいか左る国の領土保全又は政治的独立K
対するものも,ま た,国際連合の目的と両立し左い他のいかなる方法K
よるものも慎まなければなら-21-~い」と規定しているo 作、か念る国・・・・」というととほ
K
は,加盟国だけで 左 <,非加盟国(未承認国も含まれる)も当然含まれている。要するK非 加 盟 国 ( 未承認国を含む)も「領土保全文は政治的独立K
対する権利」をもっととが認めら れているのであるor
政治的独立」の観念は「法律的独立」の観念K
対して用いら れるが,前者は実質的,後者は形式的意味K
沿いていわれるのが普通である。そし て法衛悌立とは国際法上の行為能力G
条約の締結〉を意味するものとされている 大古 (38)0 ζ ζで注意を要するととは,国連憲章第2条4項の規定は,直接的K
国連未加盟国K
対して一般国際法上の権利を与えるよう左規定,謝立国家の成立( 法人格付与) (rL関する制度規定と解されてはをら左いというととであるO右の規定 が国連加盟国K
対して,他のすべての国(朝鮮民主主義共和国やグェトナム民主共 和国は,日本にとっては未承認国であると同時K
国連未加盟国)の政治的独立を害す るような武力行使,脅威を加えては左ら左いととを義務づけているのは,すべての 国がその"政治的独立を守る権利"をもっているからであると考えられる(全米連 合憲章第9条は,未承認国もその統一と独立を守る権利をもっと規定した)。 ζの 場合,未承認国というのは,独立国の要件を備えた国であって,単念る"地峡"で 左いととは言うまでも左ν
、。それ故,右規定自身が未加盟国(未承認国である場合 もある) (rL対して独立の権利(国際法人格)を付与する規定であるというのでは左 いが,未加盟国も一般国際法上独立の権利を有するととを前提としたものであタ, 加盟国K
対してそれを侵しては左ら念いととを義務づけた規定として理解してよい であろう。そして,特(rLr
政治的独立」としたととの意義は,それが国家の行為能 力=条約締結能力を意味する形式的在意味(rLj;~ける「法律的独立J (rL対して,実質 的観念として用いられているととろK
あるといってよい。それ故,政治的独立の権 利を有する国家は,ななさら行為能力(国際法人格)を有するζとは明白であろう。 国連憲章は「自決の原則J
(rLついて規定したらL
上,それK
もとずいて成立した国家 の主権(独立)(rL対する権利 Kついて,~す ζ とのできないものとして定めたとと は当然である。 いずれK
しても,画際法上の国家行為(能力)は主権(独立)の属性であるとい -22ーうととは疑う余地は~い大古 (39) 。 国連憲章
K
辛子いても,未承認国も政治的独立K
対する権利を認められているのであるから,それK
付随する諾権利(条約締結構, 使節権念ど〉を有するとともまた当然であるoそれ故,未承認国家は条約締結権や 使節権を有し念い存在であるとか,或は限られた行為のみを念しうる制限的または 不完全念主体であるとする創設的効果説や折衷説は,現実への妥当性を全〈有し念 いといわなければ念ら念い。また,匡瞳憲章は非加盟国(未承認国をも含tr) の政 治的独立K
対する権利,ナ念わち完全左国際法上の行為能力個際法主体働を前 提としているのであるから,国際連合への加盟が「承認(国際人格の創設という意 味での」を意味するとか,或いは加盟が認められてもそのととは必らずしも承認を 意味し念いとかいう主援は,トートロギーかさもまければ矛盾であるoとのよう左 主張は,同家の国際人格と承認は全〈別のものであるととを自ら立証するものであ る。(2)承 認 の 性 質
現実の承認現象をみると,それは.r
政治的・経済的・I
U
哩的観点から重要念意 味を有する」古女 (40) 行為であるというべきであるoまた.r
不承認」は深刻左 不一致又は敵対的態度の表明を意味する傾向を有しているo未承認固との間t'C.政 治的条約の締結や正式在外交関係の設定が行念われ左いのは,未承認国K
そのよう 念行為を左しうる法的能力が老いからでは念<,主として,承認を拒否する僻Ut'C, 種々の理由から未承認固との間K
そのよう念関係を樹立する意思が存在し左いとい うだけK
すぎ念いのである。たとえば米国の中共K
対する不承認について,ダレス 国務長官は. 1 9 5 7年6月8日,サンフランシスコで演説し次のようt'C<7Yくてい る。r
国際的K
は,中共政権は文明諸国の慣行K
従わ左いばかb
か,国際議接を遵 守せず,過去t'Cj;'"いて平和的で~(,さら K将来Kかいても平和的左態度をとるだ ろうという何らの証拠も念い。また,その外交政策は,わが国主Fよびわが医院つアジ アK
あサナる同盟国を敵視するものである。とのよう念事情の下t'C:1>-いて,わが国主F よびわが友好諸国を害するカを強化する中共と国交関係を樹立するようなととは愚 -23ーか念ととである」会女 (41)。 アメリカのとの政策は根本的
K
は現在も変ってい左 いといってよいc とのよう~,承認は,国家の国際人格を創設するという法的意味をもっ行為では なく,そえ以外の政治的,経済的,その他の諸要因K
よって動機ずけられた政治的 行為であるとみるべきものである食食 (4~06
自 決 権 と 政 府 の 変 更
国家K 内乱が発生し無政府状態~~ちい 9 ,国家の一つの要素である政府権力が 存在し念〈左った場合,それはもはや国家としての存在全失在ったととになるので あろうか。ペイテイ (T・Baty)は,r
旧政府が崩壊した後,数個の政府が抗争し 内乱状態が続くよう念場合,つま9
,全体を統一する一般的事実上の政府さえも存 在しない,無政府状態が続くような場合Kは国家自身も消滅したものとして,国家 としての国際法主体は否定され左ければならない」交交(必)と主張したo期ま,ペ イテイの見解は従来のどの立場K
従っても,到逮しなければ左らない当然の帰結左 のであるO ζれは従来の理論が形式的な「実効的支配権力」という要素K
とだわタ 過ぎて,政府の変更は国際法上どのよう在意味をもつかという問題K
対する認識を 欠いていたためと思われる。政府の変更は,一般K
看過されているととであるが, 自決権のもう一つの意味,す1,(わち人民が自分たちの政府を自由K
選択し或いは 変更しうる権利=政府変更権(政府選択権)~もとずく国際法上のできどとであるO 無政府状怒=内乱状態は,国際法的見地よタすれば,政府の変更過程(選拠邑程)t
ζ
他念ら友いのであって,国際法的K
真空状態を意味するものでは左いのである。 それ故,国家が一時無政府状態~i;>ちいっても,国家の国際人格は同一であるとい う論理は,政府の変更は人民の自決権K
もとずく国際法上の事態とみる立場K
立つ てのみ可能であるというととができるのであるO 右の乙とから,内乱=無政府状態を経て樹立された新政府は,自決権の行使K
よ -24ーって行なわれたものであるかぎタ(革命やクーデターも自決権の行使とみられる) . 当然その国家の正統左政府としての地位を認められるとと(tC~るのである o 国家人 格の同一性というのは,との意味
V
C
l>'いていわれなければ念ら左いのであって,国 家の人格の同一性会主張し:をがら,他方では,新政府は承認されないかぎ9
.
その 国家会正式K
代表する資格を有し左いとする主張は矛盾であるといわなければ左ら ない。との点K
関して,立博士が「国家が己K
国家の承認を受けて,権利主体とし て認められたものなるを以て,国際団体内の他の国家は,該国家の政府の変更ある も終始同ーの権利主体として該国の存続するを認むべ<.而して一つの権刺主体K
は,之を総悉的K
代表する機関たる政府を有するととを認めざるべからざるを以て, 新政府が人民の反対を受けずして全国的K
権力を行うK
至9
.
全国よb
見て一脚句 なる事実上の政府として確立したと認むべきK
至るときは,特別の法律上の事由を 存せざる以上は,他国は新政府を以て当該国家の法律上の政府として認めねばなら ぬ」決公 (44) とのべ,宣言的効果説会主張していることは,妥当念見解と評すべ きである。ただ,政府の承認が法的意味合もたず,宣言的効果を有するK
すぎ念い とすれば,承認会行左うも行左わ左いも自由であるとすべきである。承認され念く ても新政府はイプソユーレK
その国家の正統念政府だからであるoアンチロッテは 「承認の拒絶は,国家の圃傑人格K
無関係であって,単K
外交関係が停止するだけ のととである」育大 (45)とのべている。同じととは,アメリカの国務省が, 1923 年,当時未承認のメキシコ政府対グイアモンテ・イ・フェルナンデス事件K
関して, 検事総長K
対して行在った次の通告K
ないても明確K
表明てれている。I
アメリカ 合衆国政府は,メキシコ(tCi?いて現在統治を行在っている政府K
対して承認を与え ていまいから,現在,との政府との間K
は公式関係は存在しない。しかしこの事実 は,多年合衆国K
よって「国際人格」として承認されてきたメキシコ国家自身K
対 する承認に影響するものでは念い。現在の事態は,両国間K
公式の交通が左いとい うだけにすぎない」大大(46},新政府と公式の克直が左いというととと新政府の法 的地位とは,全〈別の問題である。 要するV
C
,国家の国際人格と政府の承認とは全〈別の問題であるとwうととであ9
,それはっきつめれば,国家人格の同一性の原則と政府承認K
関する創前拘効果 -2号一説の主張とは全く調和しえない問題であるというζと
K
念る。しかし,根本的Kは, 創設的効果説I'L:j;~いても,宣言的効果説I'L :j;~いても或いは他の知何左る立揚 K沿い ても,政府の変更が国際法規定K
もとずく法問題としてとらえられてい左いという 点K
帰着せしめられるであろう。法理上,法団体の機関の交替はそれK
ついて規定 する法自身K
よって定められてい左ければいけをい。国家機関である政府の交替( 変更) I'Lついても,国際法自身がとれを規定していなければ念らない。植民地独立 付与宣言の第2条は, [""すべての人民は日決の権利をもち,との権利K
よって,そ の政治的地位を自由K決定し」うると規定しているo故I'L,政府の変更は自決権K
もとず〈問題であり・,との規定K
もとずいて交替した政府のみが国際法上正統左政 府であるというとと1'L;1るのである。政府の変更が国際法規定K
もとずいた法問題 であるということを閑却して,無差別I'L.国家人格の同一性を主張するととは,理 論的K
不可能である。国家人格の同一性の理論は,政府の変更を法問題とする立場K
よってのみ矛盾左く説明するととができるのである。(1) L. Oppenheim, lnterna tional law vol・1, 1944.P. 121 ., (2) 立作太郎「平時国際法論J1 22頁O
(3) Anzi工ot七i
,
前掲書 177-178頁。似)立作太郎「現実国際法諸問題」昭和10年 3 7 - 3 8頁
(5) H・Ke工自由n
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Das problem der 80uv白T14nit1七und die Theorie"
de自 vo工kerrechts, 1920,8.226; J.Kunz,Die An自
rkenn-U唱 der SMatenlm{}olKerTecht
,
Handbuch d白日ずolkerrech七日Bi.n.T.3
,
1928,
S.64 (6) 却 zi工0七七i前掲書 1 8 4頁。 (7)松原一雄「国際問題及び国際法務院噛J
6頁。 (的田田茂二郎「国際法I'L:j;~ける承認の理論 J ([""法律学体系」第2部,法学理 論篇1 59)昭和3 0年 2 9頁O (9) 国連憲章も一般国際法の存在を予定している(前文)。 一2&-~Q) T
・
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7←
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ユ
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∞
n in 工ln凶七回白rn凶atはio叩n凶a叫工 law帆,
1947 (Cambridge Studi白日 in ln七erna七ional and compara七ive law
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P・
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~~ Kelsen
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帥 田畑茂二郎「国家承認と圃家の『国際法団体への加入
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J(i
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←
31 ,109同 Kel自由n
,
Recognition in lnternational law,
PP.60ト 旬 、帥 田畑茂二郎 「国際法
K
辛子ける承認の理論J
66-69頁。 制 Lau七白rpach七,op.ci'七.,PP.375-3770帥 広瀬善男 「国家及び政府承認の法構造(2)J (国際法外交雑誌」第 57巻 第 6号 〉 昭 和 34年, 5 0ー 59頁 凶 Anzilotti 前 掲 書188頁 -1 8 9頁
(
剖
皆川洗「国家承認の法理一イタりア国際法学説の研究o(
r
一橋論叢J
, 第54巻 第 1号) 4 7頁o (24) 総会決議の効力K
関しては問題の存するととろである。竹本幸雄「総会決議 の効力J
(i国際連合の研究J
,田岡先生還暦記念論文集,中ニ巻〉昭和38 年, 6 7ー 74頁 (羽横田喜三郎「圃際連合の研究J
:
1 3 5頁O肺~ Yearbook of uni七8礼 Na七ion日〈以下 Y. U. Nとして引用〉 1956
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P.354,
R自由・ l067(X1)脚~ Y.U.N.