子どもの感受性を育むアートの教育に関する研究-レッジョ・エミリア・アプローチを手がかりにして-
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(2) し、わが国の地域社会や学校に感受性を育む場を. た学校運営が行われていると述べているように、ア. 回復する可能性について探っていく。. 」トの教育を手がかりにして、子どもの感受性の育. n.論文構成. みについて考えることは、子どもに関わる大人たちの. 序章. 感受性の育みについて考えることでもある。. 第一章感受性を育む必要性と課題. 終章では、わが国の教育や社会の在り方に、レッ. 第二章 レッジョ・エミリア・アプローチの成立過程. ジョ・エミリアのアート教育が示唆するものは何である. 第三章 レッジョ・エミリア・アプローチにおけるアート. のかを明らかにする。秋田は、今の我々に問われて. の実践と子どもの感受性. いるのは、rア』トする主体が連帯し合い、身体化さ. 終章 子どもの感受性を育むア」トの教育の可能性. れた活動の根底となる共通感覚を基盤にすえた」ア. ート教育の実践を如何に理解し、その実践の前提. 皿.論文概要. になる教育学を「自らの手で解体し再構築すること. 第一章では、子どもの感受性を困難にしているわ が国の現状を、主に、規範的な到達点を目指してな. される狭陸化された人間形成概念(モレンバウア ー,2001)と、多様な価値の存在を前提としない学校 化された地域社会の問題(矢野、1998)を通して明ら かにする。. 第二章では、レッジョ・エミリア・アプローチの理念. で日本のアート教育をどのように創造できるのか」に あるとしている。しかし、国や地域の特性を活かした. 独自のアート教育を創造することは、決して容易で はないはずである。それは、まさに既存の学校や地 域社会への挑戦であり、今、我々に求められている のは、そうした挑戦の出発点に立つことなのである。. が、どのような歴史や文化の中で育まれ、世界的な. lV.結語. 注目を集めるに至ったかを明らかにする。. レッジョ・エミリアの幼児学校におけるアートの教. 第三章では、レッジョ・エミリアにおけるアートの教. 育をもとに、子どもの感受性の青みを考察すること. 育によって、子どものどのような感受性の青みが可. で、わが国の学校や地域社会の現状を認識し、学. 能となるのかにっいて、く十分な遊戯体験〉と〈聴くこ. 校と地域社会の再生や、子どもに関わる大人の感. との教育学の実現〉という観点から明らかにする。レ. 受性の育みについても明らかにできたことは、本研. ッジョ・エミリアの子どもたちは、第一に、十分な遊び. 究の大きな成果である。今後は、本研究では深く取. を通じて、ファンタジーの世界を創造すること、第二. に、グループ活動の中で、多様な象徴的言語を介. り上げられなかった、教師や保護者の心地よさとい う観点からも、レッジョ・エミリア・アプローチについて. 明らかにすることが、論者の課題である。. しての対話や、「一種の倫理」を伴う交渉を通して、. 仲間との連帯の精神を育むこと、第三に、r関わりの. 〔参考文献〕. システム」の中で、大勢の家族や地域住民との連帯. ・エドワーズ,C.他編(佐藤学他訳)『子どもたちのユ00の言葉』. の精神を育むこと、そして第四に、「聴く技法(ア』 ト)」を持つ大人に自分の考えを正しく理解されること. を通じて、多様で豊かな感受性を、相乗的に育んで. 世織書房、2001年 ・佐藤学他編『子どもたちの想像力を育む』東京大学出版. 会、2003年 ・中E日基昭『感受性を育む』東京大学出版会、2008年. いく。また、マラグッツィ(2001)が、レッジョ・エミリアの. 幼児学校では、子ども・教師・家族の全てを中心とし. 一35一. 主任指導教員:杉尾宏 指導教員:大関達也.
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