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IRUCAA@TDC : №7:高用量のアデノ随伴ウイルスベクターは低ホスファターゼ症の大腿骨伸長不全を改善する

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Academic year: 2021

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Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/

Title

№7:高用量のアデノ随伴ウイルスベクターは低ホスフ

ァターゼ症の大腿骨伸長不全を改善する

Author(s)

高橋, 有希; 棚瀬, 稔貴; 松永, 智; 阿部, 伸一; 新谷,

誠康; 笠原, 正貴

Journal

歯科学報, 118(5): 476-476

URL

http://hdl.handle.net/10130/4715

Right

Description

(2)

476 学 会 講 演 抄 録

№7:高用量のアデノ随伴ウイルスベクターは低ホスファターゼ症の大腿骨伸長不全を

改善する

1) 高橋有希1),棚瀬稔貴2),松永 智3),阿部伸一3),新谷誠康2),笠原正貴1)(東歯大・薬理) 2) 3) (東歯大・小児歯)(東歯大・解剖) 目的:低ホスファターゼ症(HPP)は,組織非特異 筋に,筋組織が ALP を発現するように構築した 的アルカリホスファターゼ遺伝子( TNALP)の変 AAV ベクターを筋肉注射し,90日齢における血中 異により,血中アルカリホスファターゼ(ALP) ALP 活性,延命効果,体重,行動量を観察した。 濃度の低下をきたし,硬組織の石灰化不全,乳歯の また,骨・軟骨については放射線学的解析,および 早期脱落などを主徴とする遺伝性疾患である。本邦 通法に従い対象部位の薄切切片作製後,H&E 染 においては,致死性となる周産期型や乳児型の頻度 色,アルシアンブルー染色,ALP 染色を施し組織 が高い。現在,酵素補充療法が行われているが,酵 学的解析を行った。 素の半減期が短いため長期反復投与の必要性があ 結果:高用量(4.5×1012 vector genome/body)で遺 り,また侵襲性も高い。これまでに我々は,重症 伝子治療を行った結果,正常な体重増加,行動量の HPP モデルマウスを対象とした研究において,ア 正常化が認められた。また,大腿骨の形態不整や伸 デノ随伴ウイルス(AAV)ベクターによる遺伝子 長不全の改善が確認され,成長板軟骨細胞層の配列 治療により,単回投与で延命効果を得ることに成功 不整に関しても改善が認められた。 している。しかしながら,硬組織石灰化不全の治療 考察:今回の結果より,硬組織に十分な量の ALP 効果に関しては課題が残され,低身長や易骨折性, を補充することにより,その形態不整や伸長不全の 乳歯の早期脱落に対しての有効な治療法はない。こ 改善が可能であることが示唆された。このことか れらの問題は,直接生命を脅かすものではないが, ら,重症乳児 HPP 患者の QOL を高められること QOL を著しく低下させる原因となる。したがって が示唆された。今後,µCT 撮影による骨の評価, 本研究では,硬組織に分布する ALP 濃度を上昇さ 血中 ALP 濃度を増加させたことによる全身および せるための至適 AAV ベクター投与量を検討し,硬 局所の安全性の評価,発現効率の上昇による投与ベ 組織治癒不全の改善を検討することを目的とした。 クターを減量した上での局所 ALP 濃度増加等を検 方法:生後1日齢の HPP モデルマウスの大腿四頭 討していく予定である。

№8:スポンジと中性過酸化物系義歯洗浄剤による清掃がシリコーン系軟質リライン材

の表面粗さに及ぼす影響

齋藤 壮,和田 健,久保慶太郎,上田貴之,櫻井 薫(東歯大・老年補綴) 目的:軟質リライン材は口腔微生物が付着しやすい 月相当)行った群(S),洗浄剤浸漬後にスポンジ ため,清掃が重要である。義歯清掃には機械的清掃 刷掃を行った群(D)の3群で比較を行った。各群 と化学的清掃があり,どちらか一方より両者を行う の 算 術 平 均 高 さ(Sa),最 大 高 さ(Sz)を 計 測 し, 方が清掃効果は高い。しかし,清掃法によっては軟 Kruskal-Wallis 検定後,Munn-Whitney の U 検定を 質リライン材表面が粗造になり,口腔微生物が付着 行い,Bonferroni 補正した( α=0.05)。 しやすくなるため,表面を粗造にしない義歯清掃が 結 果:ソ フ ト の Sa は I で2.5±0.5μm,S で2.3± 望まれる。これまで,我々は機械的清掃ではスポン 0.2μm,D で2.4±0.2μm,Sz は I で64.8±6.7μm, ジ刷掃,化学的清掃では中性過酸化物系義歯洗浄剤 S で60.9±13.7μm,D で68.4±9.8μm で あ っ た。 の使用は,シリコーン系軟質リライン材表面粗さの Sa,Sz ともに,すべての 群 間 で 有 意 差 を 認 め な 増加が少ないことを明らかにしてきた。しかし,両 かった。スーパーソフトの Sa は I で2.7±0.5μm, 者を併用した際の影響については明らかではない。 S で4.2±0.3μm,D で4.4±0.8μm,Sz は I で64.8 そこで今回,軟質リライン材表面を粗造にしない義 ±6.7μm,S で115.5±22.9μm,D で121.0±11.3

歯清掃方法を明らかにするため,スポンジ刷掃およ μm であった。Sa,Sz ともに,I-S 間,I-D 間 に 有

び中性過酸化物系義歯洗浄剤の使用がシリコーン系 意差を認めた。 軟質リライン材の表面粗さに与える影響を評価し 考察:中性過酸化物系義歯洗浄剤浸漬後にスポンジ た。 で刷掃をした群は,刷掃のみの群と比較し,リライ 方法:シリコーン系軟質リライン材は,ジーシーリ ン材表面粗さの増加は変化なかった。スポンジと中 ラインⅡソフト(ソフト)とソフリライナースー 性過酸化物系義歯洗浄剤は併用してもシリコーン系 パーソフト(スーパーソフト)を用いた。中性過酸 軟質リライン材の表面粗さが増加しないことが判明 化物系義歯洗浄剤に1,440時間(6ヶ月相当)浸漬 した。 した群(I),スポンジの刷掃を50,000回刷掃(6ヶ ― 108 ―

参照

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