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IRUCAA@TDC : №22:Treponema denticola の環境ストレス応答機構の解明

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Academic year: 2021

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Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/

Title

№22:Treponema denticola の環境ストレス応答機構

の解明

Author(s)

深澤, 俊也; 北村, 友里恵; 菊池, 有一郎; 国分, 栄仁;

齋藤, 淳; 石原, 和幸

Journal

歯科学報, 120(2): 213-213

URL

http://hdl.handle.net/10130/5190

Right

Description

(2)

目的:口腔内において,細菌は環境ストレスに曝さ れている。これに対する応答は,細菌の遺伝子発現 調節により行われている。Treponema denticola は重 度慢性歯周炎患者の歯周ポケット内から高頻度に検 出される。本菌が生存し病原性を発揮する際にも 様々な環境ストレスに順応している。我々はその1 つである低栄養ストレス下での T. denticola の培養 において,TDE_1382を含む複数の遺伝子の発現変 化が起きることを報告している。そこで,本研究の 目的は,T. denticola の環境ストレス応答における TDE_1382の役割について検討することとした。 方法:T. denticola ATCC 35405株(野生株)を供 試し,エリスロマイシン耐性遺伝子の相同組み換え に よ り TDE_1382の 遺 伝 子 欠 損 株 を 作 出 し た。 DNA マイクロアレイにより欠損株の遺伝子発現の 変化を解析した。低栄養ストレス下での増殖能につ いて1%,10%,20%血清添加培地(TYGVS)で 培養し,各タイムポイントで濁度を測定した。同様 に,低栄養ストレス下での dentilisin とアルギニン 特異的オリゴペプチダーゼ活性について,合成基質 (SAAPNA と BAPNA)を用いて測定した。さら に,酸素,低浸透圧,温度ストレス下で培養後, ATP の蛍光強度により生菌数を測定した。 結果:今回,初めて T. denticola TDE_1382欠損株 の 作 出 に 成 功 し た。マ イ ク ロ ア レ イ 解 析 で は, TDE_1382欠損株において,環境ストレスに応答す る可能性のある遺伝子群の発現に変化が認められ た。1%TYGVS において,欠損株の濁度は,培養 後24∼96時間で有意に低い値を示した。欠損株の dentilisin 活 性 は,1%TYGVS に お い て,野 生 株 と比較して約45%減少した。酸素ストレス下での生 菌割合は曝露後1,2時間で野生株と比較して欠損 株で有意に減少し,温度ストレスでは上昇したが, 低浸透圧条件下では差がなかった。 考察:T. denticola TDE_1382は低栄養状態ストレス 下での本菌の増殖と dentilisin 活性,および酸素, 温度ストレス下での生存に関わることが示唆され た。今後,本遺伝子がどのようなメカニズムを介し てこれらの応答に関与するかについて,解析を行っ ていく。 目的:Apert 症候群は頭蓋骨早期癒合と骨性合指を 特徴とする遺伝性疾患で,FGFR2遺伝子の機能亢 進型変異による骨芽細胞分化促進が原因とされてい る。しかし Apert 症候群の骨形成亢進は頭蓋骨や 手指に限局し観察されることから,発症には FGFR 2遺伝子の変異に加え,局所で機能する未知因子の 介在が想定され,骨癒合部位の特徴からメカニカル ストレスが骨形成異常の一因となる可能性が考えら れた。そこで本研究ではメカニカルストレスと Ap-ert 症候群発症の関連を調べるとともに,局所的な 骨形成促進因子の同定を試みた。 方法:実験材料としてヒト間葉系幹細胞(hMSC) を用いた。培養細胞伸展システムを用いて伸展率 3%,0.25Hz のメカニカルストレスを連続負荷し, qPCR 法による遺伝子発現解析と WST1法を用い た細胞増殖測定により骨芽細胞分化に与える影響を 調べた。また Apert 症候群患者由来 cDNA ライブ ラリから野生型および変異型 FGFR2遺伝子をク ローニング,レンチウィルスベクターを作成し遺伝 子導入実験に用いた。 結果および考察:hMSC における FGF ファミリー の発現変化を調べたところ,メカニカルストレス依 存的な FGF2遺伝子の発現亢進が観察された。さ らに,hMSC にメカニカルストレスを負荷して得 た 馴 化 培 養 液(Conditioned medium)を 用 い て hMSC の培養を行ったところ,細胞増殖が促進さ れ,抗 FGF2中和抗体の共存下で抑制された。次 に FGF2と骨芽細胞分化の関連について調べたと ころ,FGF2は骨芽細胞分化初期において細胞凝 集を促すことで骨芽細胞分化と石灰化結節の形成を 促進した。次に Apert 症候群における骨形成異常 とメカニカルストレスの関連を調べるために変異型 FGFR2の強制発現細胞株を作成し同様の解析を 行ったところ細胞増殖の有意な上昇が確認できた。 以上の結果から,メカニカルストレスは FGF2 遺伝子の発現上昇を介した細胞増殖を増強させるこ とが明らかとなった。Apert 症候群患者頭蓋発生期 におけるメカニカルストレスは FGF2の局所濃度 上昇をきたし FGFR2変異による恒常活性化を相乗 的に増強する。これらは主徴である限局的な骨癒合 の原因となりうることを示すものである。

№22:Treponema denticola の環境ストレス応答機構の解明

深澤俊也1)2),北村友里恵1),菊池有一郎2)3),国分栄仁2)3),齋藤 淳1)2),石原和幸2)3) (東歯大・歯周)1)(東歯大・口科研)2)(東歯大・微生)3)

№23:メカニカルストレスは FGF2による細胞増殖を介して骨形成を促進し

Apert 症候群発症に関与する

小倉弘之1),中村 貴2),石井武展1),齋藤暁子2),小野寺晶子2),西井 康1),東 俊文2) (東歯大・矯正)1)(東歯大・生化)2) 歯科学報 Vol.120,No.2(2020) 213 ― 111 ―

参照

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