• 検索結果がありません。

上皮悪性腫瘍の肉腫様変化は骨芽細胞分化の側面を有する : 骨分化マーカーを用いた検討と解析

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "上皮悪性腫瘍の肉腫様変化は骨芽細胞分化の側面を有する : 骨分化マーカーを用いた検討と解析"

Copied!
5
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)学位論文審査結果の報告書 氏. 名. 生年月日. 村上哲平. 昭和弱年4月. 本籍(国籍). 大阪府. 学位の種類. 博. 学位記番号. 医第. 学位授与の条件. 2日. (医学). 士. 号. 1171. 学位規程第5条該当. (博士の学位). 論文題目. 上皮悪性腫傷の肉腫様変化は骨芽細胞分化の側面を有する 骨分化マーカーを用いた検討と解析. 審査委員 一P. ンy 1夕. (主査). 、、. 札碑. '. g. (副主査). d二. 、、. f. 倫即i') 而. (副主査). ^、『、. (副査) (副査). ⑳. -43-.

(2) 旨. 論. 容. 内. 文. の. 要. 1目的】. 上皮悪性腫傷の肉腫様変化にCADM1も含めた骨分化マーカーの発現の有無を検討し、その間 葉系組織において骨形成性の変化を伴う一群の存在を確認することで、分類が可能であるか検証 を行うことである。 【方法】. 近畿大学附属病院と泉大津市民病院において、病理診断の結果、上皮悪性腫傷内に肉腫様変化を. 認めた手術摘出標本を使用し、 HE染色・免疫学的染色(CADMI、 ALP、 osterix、 CD15Dを行 い、病理学的観察を行った。その結果をスコアリングすることにより、各骨分化マーカーと細胞 形態変化の結果を統計学的に検証した。 【結果】. 肉腫様変化における間葉系細胞の骨芽細胞分化のマーカーとして、今回使用した骨分化マーカー の中でCADM1が統計学的に最も優れていた。一方で組織学的な形態変化による骨芽細胞分化 に対する関連性は認められなかった。これらの結果より、上皮悪性腫癌の肉腫様変化による間葉 系細胞組織の一部は骨芽細胞分化の側面を有しており、その分化マーカーとしてCADM1の有 用性が示唆された。 【考察】. 肉腫様変化の組織内に複数の骨分化マーカーを発現する一群が認められ、分子マーカーとして CADM1を使用し分類が可能である。 CADM1は癌抑制分子としての一面も持ち合わせており、. この分類化が上皮悪性腫傷の肉腫様変化における予後判定基準のーつとなる可能性が考察され る。. 【結論】. 上皮悪性腫癌の肉腫様変化による間葉系組織の一部は骨芽細胞様の特性を有し、その分化マーカ ーとして CADM1が有効である。 年. 表. 左、. 出版物の種類および名称. 日. 月. 博士学位論文 出版物名. 容. 博士論文の印刷公表. 平成27年6月末公表予定. 仏. 内. 表. 近畿大学医学雑誌 第40巻 1.2号. 全文. と. 平成27年6月末発行予定. 要約. ー"ー.

(3) 雪△. 文. 査. イ 、. の. ^. 月庁、. 上皮悪性腫傷では腫傷組織内の一部で間葉系由来の細胞増生を認める肉腫様変化をきた. すことがある。肉腫様変化は症例ごとに方形様と紡錘様の2種類の細胞形態を認める。 方形様細胞は骨芽細胞様の形態を有しており、骨芽細胞様の性質を有している可育皀性が 想定された。 絢的】 上皮悪性腫傷の肉腫様変化に伴う組織学的特徴や骨芽細胞マーカーの発現を調ベ、肉腫 様変化の新たな分類が可能であるか検討することを目的とした。 【方法】 上皮悪性腫傷内に肉腫様変化を認めたⅡ症例を使用した。各症例に対し朋染色・免疫学 的染色を行い、病理学的検討を行った。使用したマーカーは骨芽細胞で発現を認める CAD服、 ALP、 osterix、 CD151の4種類である。免疫学的染色の結果をスコアリングする ことにより数値化し、その合計値と各マーカーの免疫染色の結果と関連性の検定を行っ た。また、2種類の細胞形態変化と各マーカーの発現との結果も同様に検討を行った。 【結果】 肉腫様変化の形態変化のーつである方形細胞は、従来の骨芽細胞マーカーの発現との間 に有意な関連性を認めなかったことから、骨芽細胞様の性質を有していると言えなかっ た。紡錘形細胞においても同様であった。しかし、細胞形態に関わらず肉腫様変化は CA醐那昜性の組織と骨芽細胞マーカーとの間に関連性を認め、CAD朧陽性の肉腫様変化は 骨芽細胞様の性質を有している可能性がある。 【考察】 上皮悪性腫傷の肉腫様変化の一部は骨芽細胞様の性質を有しており、そのマーカーと てCAD川の有用性が示唆された。そのことより肉腫様変化はCAD朧を用いて新たな分類が 可能であると考えられる。また、CADM1は一部の癌種では予後の増悪因子となることが 知られている。そのため、この分類は上皮悪性腫傷の肉腫様変化における予後判定基準 のーつとなる可能性が考察される。 【結論】 上皮悪性腫傷の肉腫様変化の一部は骨芽細胞様の性質を有し、そのマーカーとして CAD繊が有効である。 現在のところ、上皮悪性腫傷の肉腫様変の分類は報告されていない。肉腫様変化は上皮. 間葉転換(EMT)により引き起こされることが報告されている。本研究の結果により、 EMT が生じた間葉組織には上皮性細胞接着因子であるCADM功部昜性のものがあり、この場 口、 CAD槻発現は別Tに関与することが示唆された。今後、肉腫様変化がC肋朧により分 類され、それらの腫傷の性状やEMTの過程が研究されることは、新たな治療法の開発や 予後予測に役立つ可能性がある。 また、本研究においてCADM那昜性となる肉腫様変化は骨芽細胞様の性質を有することが. 示されたことより、整形外科的疾患、として骨肉腫との類似性が考えられ、骨肉腫と CAD脚の発現に関する追加研究を行なった。骨肉腫症例でCAD脚の免疫学的染色を施行し た結果、14/1N列でCADM1の発現を認めた。コントロールとして使用した平滑筋肉腫では. 0/10例と発現を認めなかった。また骨肉腫におけるC朋朧の発現と骨肉腫の予後不良因 子とされる血清ALP値の上昇との間には関連性が認められた。一方で、CAD脚には4種類 のアイソフォームの存在が示されており、中でもCADMICの発現する悪性中皮腫やATLで. は予後不良であることが報告されている。今回PCR法により検討が可能であった骨肉腫 13/14例でC肋繊 C の発現を認めた。以上より、 CADM1の免疫染色、 CADMIC PCRは骨肉腫 の病理診断に有用な可育獣生がある。しかしながら、今回使用した多くの症例は発症後3 年以内で追跡期間が短く、CAD朧が予後判定に有用であるかどうかの結論を得ることは 出来なかった。. -45-.

(4) 本研究結果はCADM1を用いた上皮悪性1重の<腫様変化におけるたな分類が可能で あることを示した。今後研究を進めていくことにより予後予測や治療法の選択などに利 用できる可能性がある。骨肉腫においてもCAD槻は病理学的な診断に有用となる可能性 が示された。また、今後症例数を増やし各種間葉系腫傷や他のマーカーとの比較検討を 行うことで、CADM1が骨肉腫診断の新たなマーカーとして利用でき得る可能性がある。 以上より本研究は臨床的に重要な意義を持ち、学位論文に相当する研究であると判断さ れる。. -46-.

(5) ^. ・'而博. 博士学位論文最終試験結果の報告書 平成. 'ノー. X. ノ. 伊 1互フ 、一. 員. 副主査. 枇博史. 副主査. 滋曵4f. 審査委. 副査. 学位申請者氏名 言△. Ξ而. 文題. 目. 2月. 10日. J. 、 苫'. 主査. 27年. !、、印1二. '{ιシ. .↓,,γ!'r:':.. iJて'EP ・!'・ .^^... @. 村上哲平. 上皮悪性腫癌の肉腫様変化は骨芽細胞分化の側面を有する 骨分化マーカーを用いた検討と解析. 要旨 上皮悪性腫癌では腫癌組織内の一部に間葉系由来の細胞増生を認める肉腫様変化をきたすことがある。肉腫様変化 は症例ごとに方形様と紡錘様の2種類の細胞形態がある。方形様細胞は骨芽細胞様の形態を有しており、骨芽細胞 様の性質を有している可能性が想定された。そこで我々は上皮悪性腫傷の肉腫様変化に伴う組織学的特徴や骨芽細 胞マーカーの発現を調ベ、肉腫様変化の新たな分類が可能であるかを検討した。上皮悪性腫傷内に肉腫様変化を認 めるⅡ症例を使用し、朋染色・免疫学的染色を行い、病理学的検討を行った。免疫学的染色では骨芽細胞で発現を 認めるCAD肌、 ALP、 osterix、 CD151の4種類のマーカーを使用した。スコアリングにより染色結果を数値化し、そ. の合計値と客マーカーの免痩染色の結果との関連性を検討した。ま元、2種類の細胞形態変化と各マーカーの発現と. の関連性も同様に検討を行った。方形様の形態変化は、従来の骨芽細胞マーカーの発現との間に有意な関連性を認 めず、骨芽細胞様の性質を有しているとは言えなかった。しかし、肉腫様変化では細胞形態に関わらずCAD脚と骨芽 細胞性マーカーとの間に関連性を認め、CADM1陽性の肉腫様変化は骨芽細胞様の性質を有している可能性が示され た。一方、肉腫様変化を生じていない部分では骨芽細胞マーカーは陰性であった。以上より、CAD繊を用いて新たな 肉腫様変化の分類が可能であると考えられた。また、一部癌種ではCAD槻は予後増悪因子として知られてぃる。その. ため、この分類が上皮悪性腫癌の肉腫様変化における予後判定基準のーつとなる可能性が考察された。結論'し. て、上皮悪性腫蕩の肉腫様変化の一部は骨芽細胞様の性質を有し、そのマーカーとしてCAD朧が有用であることが示 された。. 本研究においてCA則那昜性となる肉腫様変化は骨芽細胞様の性質を有することが示されたことより、整形外科的疾患. として骨肉腫との類似性が考えられ、骨肉腫とCAD朧の発現に関する追加研究を行なった。骨肉腫症例でCAD朧の免」. 疫学的染色を施行した結果、14/17例でCAD槻の発現を認めた。コントロールとして使用した平滑筋肉腫では0/10例 と発現を認めなかった。また骨肉腫におけるCAD地の発現と骨肉腫の予後不良因子とされる血清肌P値の上昇との間 には関連性が認められた。一方で、CAD川には4種類のアイソフォームの存在が示されており、中でもCAD脚Cの発 現する悪性中皮腫やATLでは予後不良であることが報告されている。今回PCR法により検討が可能であった骨肉腫 13/14例でCAD槻Cの発現を認めた。以上より、 CADM1の免疫染色、 CA則ICPCRは骨肉腫の病理診断に有用な可能性が ある。しかし、今回使用した多くの症例は発症後3年以内と追跡期間が短く、CAD槻が予後判定に有用であるかどう かの結論を得ることは出来なかった。. 公聴会および口頭試問では、(1)4種類の骨芽細胞マーカーの選択理由(2)免疫染色陽性の判断基準(3)上皮性細 胞接着因子であるCAD朧の特徴と骨芽細胞における機能(4)ウェスタンブロット法における組織サンプリングの方法. (5)上皮性腫癌と比較した肉腫様変化の組織学的な特徴(6)骨肉腫の初期診断が困難であった症例の特徴(フ)骨肉 腫と骨芽細胞におけるCAD槻発現の違い(8)CADM那昜注腫傷における転移・再発の検討にっいて質問があった。これ. らの質問に対し学位申請者は適釖な回答を行い、専門領域に対する十分な学識が確認された。よって、最終謡験に. 合格したものと判断した。"」゜'」 -47ー.

(6)

参照

関連したドキュメント

 内部構造(Fig.3-D2-4, Plate 2):花被の腺毛(D2)は(7. virgatumのものと同様で,頭細胞は球形または軸方向

 6.結節型腫瘍のCOPPとりこみの組織学的所見

の多くの場合に腺腫を認め組織学的にはエオヂ ン嗜好性細胞よりなることが多い.叉性機能減

断面が変化する個所には伸縮継目を設けるとともに、斜面部においては、継目部受け台とすべり止め

テキストマイニング は,大量の構 造化されていないテキスト情報を様々な観点から

尿路上皮癌、肉腫様 Urothelial carcinoma, sarcomatoid subtype 8122/3 尿路上皮癌、巨細胞 Urothelial carcinoma, giant cell subtype 8031/3 尿路上皮癌、低分化

上であることの確認書 1式 必須 ○ 中小企業等の所有が二分の一以上であることを確認 する様式です。. 所有等割合計算書

いられる。ボディメカニクスとは、人間の骨格や