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内視鏡システムの今後の展望

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Academic year: 2021

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最新内視鏡システムとその応用 も ある

内視鏡システムの今後の展望

(防衛医科大学 ) 体の中を覗くという発想は古くギリシャ時代からあったが,実際にはクスマウルと いう医師が口から金属の筒を食道に突っ込んで胃の中を覗いたことに始まるといわれ ている.胃の中は暗くて直視は困難であったが,やがて内部を照らす光技術が解決さ れて今日の内視鏡に繫がった.内視鏡は英語で endoscopeといわれるが,この言葉 を最初に ったのは 1850年代のフランスのデセルモという泌尿器科医であり,テレ ピン油を燃やした炎の光で膀胱内部を覗いている.体内臓器を内視するには,内視鏡 が曲がらないと患部まで到達できないので,光ファイバーを束ねたファイバースコー プが開発された.1950年にはわが国において世界に先駆けて胃カメラが開発された. また 1957年にはファイバースコープ内視鏡により体外で観察して画像をとる今日の 内視鏡の原型が完成した.その後,内視鏡先端に CCD カメラを装着した電子スコー プも開発された.さらに 21世紀に入るとカプセル内視鏡が開発され,イスラエルの GIVEN 社製カプセル内視鏡が 2001年 5月にヨーロッパで,8月に米国 FDA で承認 された.小腸は胃や大腸と異なり体腔内でほとんど固定されていない全長 7∼8 m を先端 消化管であるので,消化器病学にとっては“最後の暗黒大陸”と称されていた が,これにより内視鏡技術がようやく消化管全域の観察に威力を発揮する時代になっ た.一方,内視鏡システムは病変診断だけでなく,1965年以降のファイバースコー プ直視下生検から始まった胃ポリープ 断法,その後のレーザー止血法,胃粘膜切除 術など治療においても大いに威力を発揮している. 診断用内視鏡の今後としては,挿入・観察時の苦痛削減(カプセル内視鏡やバーチ ャル内視鏡など)と,診断能力の向上(超拡大内視鏡,共焦点レーザー顕微内視鏡 や,MEMS による超小型 光器 ゲーシ に取り付けた内視鏡による生検標本を採取し ないその場での「仮想生検」「仮想病理」可能なオプトバイオプシーなど)が期待さ れる.治療用内視鏡については,新たに内視鏡胎児手術や内視鏡脳手術などのように 内視鏡下低侵襲外科治療の適用拡大と,それを安全に実施するためのナビ の dr ョン 技術や手術支援システムとの連携が期待される.加えて従来の物理的エネルギーを中 心にした内視鏡治療から,薬剤溶出ステントと同様 合化内 ug delivery system や細 胞・遺伝子治療技術との融 視鏡システムへの発展が期待される.

巻 言

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