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混紡織物に関する研究 : テトロン混紡の強度について

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(1)Title. 混紡織物に関する研究 : テトロン混紡の強度について. Author(s). 池田, ヨシエ. Citation. 北海道教育大学紀要. 第二部. C, 家庭,体育編, 19(2): 78-89. Issue Date. 1969-01. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/6521. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . 第19巻 第2号 .. 北海道教育大学紀要 (第二部C). 昭和44年1月. 混紡織物に関する研究 -テ トロン混 紡の強度について-. 池. ヨ. 田. シ エ. 北海道教育大学函館分校被服学研究室. A Study on B1ended Yarn Fabrics. -on Strength. of B1ended Tetoron--. Yos ie 工KEDA. 序 単一繊維では求め られない新しい総合性能を創造 し, 又織物の品質改善策の 一つとして数多くの 混紡織物が出現 して 市場をにぎわしている. 最近における合成繊維の混紡織物は, 形態的な面での 改善に力 がそそ がれ, 耐久性等についての配慮が不十分であると考え られる が, 被服の完 全消費を する為には常に耐久性を一義的にとりあつか わなけれ ばならない. 混紡織物 が最も有効適切に活用 される為には, 混紡, 交織に使用 される繊維の特性を充分発揮できるように, その種類及 び比率等 混紡状態による性能の 違いを明確に把握することが急務である, 今回は身近なものの一つとして, 多く出回っているテトロ ン混紡織物を実用的性能の向上よりみ て, 織物の耐久性に及ぼす影響につ いて究明しようとし, まず一般的な被服損傷の有力 な原因とみ られる引張力, 引裂力, 摩擦力等の外力に対する抵 抗性, 及びその損傷過程を靭性指数, 荷重伸度 曲線等により単 一繊維織物と比較検討して, 織物の強度内容の解析, 及び混紡織物における混紡効 果の実用的価値を明 らかにする一助にしたい.. 材料ならびに方法 1, 供 試 材 料 00 実 験 に用 い た 試 料 は, 木 綿, 亜 麻, レー ヨ ン, テ ト ロ ンの 4 種 の 単 一 繊 維 (1 %) よ り な る 織 物 と, 75 % テ トロ ンと 25 % 木 綿, 65 % テ トロ ンと 35 % 木 綿, 75 % テ トロ ン と 25 % 亜 麻, 65 % テ トロ ンと 35 % 亜 麻, 75 % テ トロ ン と 25 % レー ヨ ン, 65 % テ トロ ン と 35 % レー ヨ ン の 各 混 用 繊. 維よりなる織物6種で, いずれも平織物, 未染色のものを使用 した, なお厚さ, 密度等の諸元は表 1 の 通 り で あ る. 2 .. 方. 法. 混紡織物における混用繊維の種類, 混用割合等によって変化する耐久性を調 べる為に100%織物 と対比しながら引張, 引裂, 平面 摩擦, 屈曲摩擦の試験機をそれぞれ使用 して, その測定値及び強 度を出し, 更に各試料のもつ 強度的変化の推移を荷重伸度曲線, 引裂因数, 靭性指数等によって明 らか に す る こ と を 試 み た.. (78).

(3) . 混紡織物に関する研究 表1 試 料 試. 料. 10 0% T 100% C 75T/25C 65T/35C 100 % F 75T/25F 65T/35F. 100% R 75T/25R 65T/35R. 組. 織. 糸 密 度 (本/ ) c. の 諸 元. 雫誘導. 兎ゞ. 44. q8U. 58. n8 ソ ”. 12A i. 60. Q1U. 10n ←X U. 55. n0 ベ リ. 35. っ8ム. 33. (8 ソ. 32. (8 ソ. 48. n8 ソ. 40 42. 3 34. 7ハ h U. 考. 0 ,11 0 ,25. 0 ,22 11ハ ▲h U 0 .23 11ハ ▲h U 0 20 山 11 ・ n ▲ソ ム . 0 23 ム 1ハ ▲h U , 0 24 . ”ハ .8▲ U 4 0 ,14 7n X U 0 . ,16 80. 備. 0 ,17. T C. R. テ トロ ン. 木. 綿. 亜. 麻. レー ヨ、 ソ. 引張強度は, 試料が引張によって破壊してその伸長が停止する瞬間の応力をもって強度と し, 等 速引張式振 子型試験機 (ショッパ ー型) により, つかみ間隔loomm, 引 張 速 度 300 mm/min に お. いて, 切断荷重及び伸び率を測定し, その平均値を kg 及び % で表し, 同時に自記装置で荷重伸 度曲線を描画させた, なお, 織物は種類によって密度が大きく相違するので, 強度だけをく らべて もみかけだけの比較におわり内容的な検討ができにくいので, この引張強度の表わし 方 を POSY. 表示法に準 じた KGSC 表示法によ った,. 引裂強度について は今回二つの方法で行な い, その1として試料の引裂が進行しつつある時の応 力,すなわち外か らの仕事をどれだけ吸収消化しうるかを等速引張式振子型試験機によ って,試料に かかる荷重を舌状のタソグ法により測定 し, 更に単位の厚さあたりに換算した, なお引裂強度は, 強靭性に関連 して理解されるはずの物理量としてみることができるので靭性指数で表わした その . 2として衝撃的に破壊する振子衝撃型試験機 (エルメ ソドルフ型) を使用 して試みたが この試験 , 機の場合は, 振子の位置エネルギーが急速に試料に吸収され, 振子自身は減速停止するかわりに試. 料がひきさかれることになるので, 単位引裂長あ たりの吸収仕事量, すなわちエネルギーの貯蔵能 を衝撃強度と して測定した, 更に試料の衝撃強度を面積密度で除 し, これを100倍した引裂因数を もって比較値とした.. 摩耗強度は平面摩擦による摩耗と, おりまげの繰り返しによる摩耗の二者をとりあげ, カストム 式ュニバ ーサル型摩耗試験機により, 上述の平面摩擦はエメリ ペーパ600#で経一方向に行ない破 壊までの摩擦回数を出 し, 更にこの過程をみる為に5段階に分け各段毎に引張強度を測定 しながら 比較した. 又屈曲摩擦は経, 緯それぞれの供試片 に荷重を加えなが ら, 2 54cm の 間 を 往 復 摩擦 で , 破壊までの回数を出 し, 更に前述同様に分けて摩耗状態の過程をみた, 各試料におけるそれぞれの損傷機構による組織の変化を検鏡した,. 実験結果ならびに考察 各試料の引張強度, 引裂強度, 摩耗強度, 及び組織にあたえた変化は次の様になっ た, 引張力における切断強度は表2に示す如く, 縦, 横布共に100% テトロン (以下, 単に 繊 維 名. の み の も の は 同 様 100 % の も の で あ る) は 大 で 首 位 を 示 し, つ いで 75 % テ トロ ンと 25 % 木 綿 の 混. ず紡(以下テトロンの%は省略する)亜麻の順になり, 木綿とレーヨンはいずれも小さく下位で, 特に 木綿の縦,横布の強度の差が多く試料中2位を示 し,レーヨンはその差が最も少ない, 、又縦布と横布 (79).

(4) . 池. 田. ヨ シ エ. 表2 引張強度 及 び 伸 度. kg ) 引張切断荷重 ( 経 100 % T. 1 00% C 75T/25C 65T/35C. 100% F 75T/251 65T/35F. 1O0% R 75T/25R 65T/35R. 41 ,7. 緯. 引 張 強 度 / / ) (kg cm/g cm2 1 緯 経. 度 (%). 伸. 緯. 経. 33 ,3. 1828. 1460. 33. 28. 943. 427. 17. 15. 35 .2 46 ,1. 16 ,O 32 ,6. 1416. 1000. 40. 35. 1206. 543. 40. 30. 49 ,O. 40 .O 31 .6. 1405. 1120. 9. 20. 38 ,6. 1142. 937. 36. 44. 1076. 810. 32. 33. 785. 714. 21. 20. 24 .3. 18 ,1 20 ,2. 1038. 858. 33. 37. 1287. 800. 30. 28. 42 .2. 19 ,O. 37 .5 19 ,8. 28 ,3. 31 ,O. 19 ,2. 糸1本当り本の強度 / (kg / cm/ cm). 経. 緯. 0 .318 0 .202. 0 .292 0 .189. 0 .465 0 ,387. 0 .464 0 ,375. 0 ,137 0 .202. 0 .214 0 .203 0 .188. 0 .255 0 ,254. 0 .348 0 ,210. 0 ,390. 0 .335. 0 ,245. における強度の順位はほぼ同じ傾向を示 している が, 35% 木綿の混紡の場合のみ縦布が5位, 横 布は9位でその差がひ らき, 又強度の差も大きくひ らいている. 100% 織物と混紡織物の強 度の関 係は, 縦, 横布共 25% 及び35% 木綿の混紡においてかなり木綿より強 度の増大がいちぢる し い が, 35% 木綿混紡の横布だけはあまりめだたない, 亜麻混紡のものは亜麻と比 較して全体的にみ ると, 強度低下の傾向を示 している. 35% レーヨン混紡の縦布におし・て強度の増加 が大きく めだ ち, 35 % レー ヨ ン混 紡 の 横 布, 及 び 25 % レーヨン混紡の縦布はそれぞれ増加 の程度が最低 で あ. る. 切断強度における糸 1本当りの強度は表 2の如く, 亜麻の経, 緯糸 が共に強くて 首位を示 L, レーヨ ンの経糸, 及び35% レーヨン混紡の緯糸がそれぞれ最小である. 次に経, 緯糸の強度 の 相 5% レーヨンの混紡で, ついで35% 亜麻の混紡 と な 互関係をみると, 最も強度の差が多いのは 3 っている. 強度の差が最も少ないのは亜麻である. 特に経糸より緯糸の強度が大なも の は, 25% 木 綿 の 混 紡, レー ヨ ン, 25 % レー ヨ ンの 混 紡 の 順 で あ る が, 25 % レ ヨソの混紡は, 亜麻 と 同. 様その強度の差が極小である. 全般的にみて木綿混紡は経緯糸共 木綿よりいずれも強度を増し,.特 5% 木綿混紡の緯糸にその増加がめだ った. 亜麻混紡のものは亜麻よりいずれも強度は減少し に2 て い る が, テ ト ロ ンよ り 増 大 して い る, レー ヨ ン混 紡 の 経 糸 は 強 度 を増 し, 特 に 35 % 混 紡 の 経糸. における増加 がめだち, 又緯糸はいずれも少しづつではあ るが強度は減 じている.. 糸1本当りの強度において 25% 木綿の混紡と, レーヨンの緯糸 が経糸より強度の差が大きくひ らいたのは, 前者の場合物性の強さをもつテ トロン繊維のみによ って構成されている為であり, 後 者は, 個々の織糸の破壊応力の総和 が殆どそのまま一本の糸の強度になる為に, 緯糸が太いレーヨ ンでは当然緯糸が強くなったものと思われる.. 切断強度における伸度は表 2の如く縦布において 最も伸びの大なものは, 25% 木綿, 35% 木綿 の混紡で共に首位を しめ, 最も伸びの少ないのは亜麻である. 横布における伸度は25% 亜麻の 混. 紡が最大で, 木綿が最小である. 又各試料とも混紡織物は100%織物と比 較するといずれも伸び率 が多く, 特に 25%亜麻混紡の縦布は著しい, 35% レーヨン混紡の横布は伸び率が少ない,. 引張力による切断状態をみると, 亜麻,35% 亜麻混紡それぞれの縦, 横布及びテトロンの縦布は 最も組織の乱れが広範囲にわたり, 切断個所は切れている糸に直角に交わる他方の糸が大きく伸び て波状を呈し, その切断箇所付近は糸のひきつれによる縮みと, 糸ぬけ及び糸の づれによって組織 が一部欠損する等変化が顕著である. 次に 25% 亜麻, 35% レーヨン混紡の縦, 横布及び25% 木 綿混紡の縦布における状態は, 前述のものと比較 して組織の乱れはあまり広範囲にわたっていない が, 糸のひきつれにょる縮みや, 糸ぬけが一部にみられる程度であ る. 又切断箇所は波状を呈し伸 (80).

(5) . ・混紡織物に関する研究 びて 曲 り, 25% 木 綿 の混 紡 は む しり と られ た よ う に な っ て い る 木 綿 の 縦 横 布 と テ トロ ン 25 , , , ,. 5% レーヨンの混紡それぞれの横布の状態をみると, 切断箇所は殆ど真っ直く %木綿, 35%木綿, 2 に並んで切れそ の先は短く屈曲しているが, テトロンの切れ先はこれと直角に交叉 している経糸の 伸びにより殆どみえない. 組織の乱れは切断箇所付近に若干糸 のづれや, 糸のぬけがある程度で変 化は少ない. レーヨン, 35% 木綿混紡の縦布は切断箇所が一隅より斜めに移動 しなが ら切れてい. るのは他の試料にみ られない現象である, 組織の変化は一部経糸のゆがみ, 及び緯糸の伸びがみえ る程度である, レーヨンの横布の切断箇所は一直線に整然と並んで切れ, その付近の組織の乱れは 殆 どみ られ な い.. 引張力における切断状態の推移を荷重伸度曲線でみると図1 の如くテ トロン 2 , 5%木綿, 35% 亜麻混紡の縦布, 及び35% 木綿混紡の縦, 横布は前半において除々に変化の激 しさが増 し 後 半 , は そ の 激 しさ が 除 々 に ゆ る やか に な っ て 弓 の 弧 形 の 曲 線 と な り 亜 麻 25% レーヨ ン 混 紡 の縦 横 , , ,. 布, 及び35 % レーヨン混紡の横布は概 して等差級数的に変化 して直線に近い曲線になっ ている , 木綿の縦布, 及びテ トロン, 2 5% 木綿混紡の横布は S 形曲線となり レーヨンの縦 横布 及 , , , び35 % レーヨン混紡の縦布は初期の伸度が少なく , 後期におよぶにしたがい多くなって中高 の曲 線となり, 木綿の横布のみは 初期の伸度が多く, 後期におよぶにしたがって少ない中だるみの曲線 となり, 25% 亜麻混紡の縦, 横布, 及び35% 亜麻混紡の横布は S 形と弓の弧形の中間的曲線と な っ て い る.. 布 - 縦・. ′ . ・ ・ . . ′ . , /・ ・・ , . ′. . 〆 ‐7 ,/, . , 、 . / ・ 、 ′ . ・ ・ . ▲ ー /. / / ・′ . ダ . ′ ・ ‐ ・ ′ . . ・. ./ ./ /. ・ ″ ノ・ ,’ .. ‘ .′ / 7′ .. /・. // / , , ′ ノ /′. . // /. . /′. ・ /. ・ ,・ . /. . /・ . . /. ,. 「 伯 方 - ・ /. ー----ー 0 0% T 一一--1 0 0% C ,. C T , … …・7 / 5 2 5. ・一・一・6 T C 5 / 5 2 o o. 図1 荷 重 伸 度 曲 線 ‐ 8ヱ) (. 一一-- I D O% T --‐榊 1 0 0% F ….… 75T/25F T/ F .一・一・6 5 3 5. 縦軸-荷重(座) 横軸-伸度(%).

(6) . 田 . ヨ シ エ. 池. ./ /. 3 0 . . ・ . . ・ .. ・ ・ . . ・ . , ,. / / / . / / . / / / /. 0 2. . ・/ ・/ / . ′ / ÷ /. /. / / , /. . / / / ″. 1剛 T. ダ /. 0 0% R -暢--1 T/ R 5 2 5 ・ .7 ・ . ・”・ T/ R 5 3 5 - -・6 .一,-. / / /. ‘ 0. / ′ ′ ′ ′ / / ′ ′. . \. /. ・ ・ ノ. 、. 4 0. / 0 2. /. ′ /. . /. . ./ ・ / . .. ′ /. / /. - 0 0% T o o% F 一---- F T/ 5 2 5 ,,,.=.7 T/ F 5 3 5 .-.-.6. ’ ゾ ク. ′ / 〆夕 ... 2 0. 3 0. 2 0. 1 0. 3 0. ・ .. / /. /. I 0. 0 0. ・ ’ ヰ 黄,布. ′ / ′ / ′ . ・ イ . / / .. 三 ニこ:醐昌. ダ. 4 0. 3 0,. 0 2. 0 0% 丁 ---- - 0 0% C ---- -. 3 0. 0 4. ′ / ′ / / / / ノ. / 、 . . 〆. ″ .一 ′ モ ′ / メ /. , ・ ′.. 5 0. 0 o. 図1 荷、重 伸 度 曲 線. (82). , 。. 2 0. /. 0 0% T --- - 0 0% R ---■1 T/ R 5 2 5 …7 T/ R .一.一.6 5 3 5. …. 3 0. ,. kg ) 横軸-伸度(%) 縦軸-荷重(. 4 0.

(7) . 混紡織物に関する研究. 荷重伸度曲線において直線に近い曲線になったのは, 荷重と伸度との比率が一定して い る こ と で, 荷重が直接的に伸びに影響をあたえたものである. 荷重伸度曲線がそれぞれ特徴ある曲線に分. 布されたのは, 引張力に対する試料の強度内容の変形過程が複雑である為と考え られる. 表3 引 裂 強 度 及 び 伸 度. mm 2 . 1 ,7. 2 2. 24. 緯. 18 ,1 20 , 6 ,8 8 , 10 .9. 6. 29. 3. 14. 3. 15. 婚. 570 240. 9 , 8 ,. 299. 41. 14 , 15 .. 477 2276 53 2033. 12 ,. 431. 371 1220. 260. 33 1257. 11 ,I. 237. 316 1340. 10 ,. 335. 465. 213. 233. 1r4ハh hU U. 386. 390. n7ハX =U V. 217. 336. n5QxUU. 4n0ndU. 855. 32 ,. 1n4QdU. 2 114 ー. 2(3ハ= =V V. 508. 3 (= =V V 2(0. 437. 1リ Q ムU. 363. 1n0IソLエ ム ハ ー. 402. 1ー6←. 418. 100 ) 440 171 357 187 926 452 431 366 384 363. 引裂における強度について, 第 “こ引張式振子型試験機によって試みたところ表3の如く, 亜麻 の縦, 横布が共に首位を占め, テトロンがついで強く, 木綿の縦, 横布の強度は小で最下位にな っ ている. なお縦布と横布の強度の関係は殆ど横布が大き い傾向を示 してい る が, 25% 木 綿 の 混. 紡とレーヨンのみは, 縦布の方がややその強度が大になっている, しか しいずれもその強度の差は 少ない, 100% 織物と混紡織物の強度の関係は, 木綿混紡のみが木綿より強度を増し, 特に25% 木綿混紡の縦布はその差が他に較べて大きい, 亜麻, レーヨン混紡はいずれも亜麻, レーヨンより 強度の減少がめだち, 25% 亜麻混紡の横布にその差がきわめて 大きくあ らわれている,. 引裂強度における伸度は表3の如く, 全体的にきわめて 大きい傾向を示 しているが試 料相互のひ らきは少ない. 縦布において最も伸びが大なものは亜麻, 35% 亜麻の混紡で, 少しの差で25%亜 5% 木綿, 35% 木綿の混紡がつづいている, 伸度が小なのは3 5% レーヨンの混紡で 麻の混紡と2 最下位となっている. 横布においても縦布と同じ傾向をもち, 亜麻は1位で35%亜麻の混紡が2位 と な っ て い る が, そ の 伸 び は 大 で 縦 布 と の 差 が 大 きく ひ らいて い る. 最 下 位 は 35 % レー ヨ ンの 混. 紡 で あ る. 混 紡 に よ る 伸 び の変 化 を み る と, 木 綿, レーヨ ン共 に 少 しず つ 伸 びを増 して い る が, 35. % レーヨン混紡の横布においてのみ, 極少ではあるが伸びは減じている, 亜麻混紡は縦, 横布共亜 麻より伸びが減少しているが, 35% 亜麻混紡の縦布は伸びに変化がない.. 引製強度において横布が縦布より大な傾向を示 したのは, まず振子型試験機の機構では試料に対. する荷重の適用が中間速度的であり, 横布において緯糸の方向に引裂力をあたえた場合, この引裂 方向に直角に交わる糸(この場合経糸)の引裂力が伸びに吸収された値で引裂応力が示されるので, 経糸がもつ強伸度内容が緯糸より一般的に勝れている為と考え られる, レーヨンは外力に対する抵. 抗性が小な傾向を示 しているが, 特に引裂強度においては大になっている, これは糸が柔軟ですべ りがよい為に糸の変形が一所に集合して強い複合紐糸となり, これを破壊する格好になる為と考え られ る,. 引裂力による切断状態をみると, 切断箇所付近の損傷が大きくて 組織 が乱れているのは亜麻で, 一部には糸切れによる組織の欠損もみ られ, 又糸の伸び, 糸のひきつれによる組織の欠 損 も み ら れ, 又糸の伸び, 糸のひきつれによる毅がめだっ, レーヨンは特に縦布の切断箇所付近の糸 がひき (83).

(8) . 池. 田. ヨ ツ ェ. つれて雛がこまかい波状を呈 し, 横布においては糸 がづれて組織 が若干乱れている. なお35%亜麻 混紡, 木綿の縦布の状態もこれに似ているが, 35%亜麻混紡の縦, 横布共に切断箇所は丸く曲り更. 5% 亜麻混紡のそれぞれ縦布において糸 に細く折っ た様になっている. 25% 木綿, 35% 木綿, 2 のひきつれにょる搬, 及び糸づれ が一部にみ られ組織もやや乱れているが, 木綿, 25% 木綿, 35 %木綿, 25% 亜麻, 35% 亜麻混紡のそれぞれ横布においては, 切断箇所まぎわに糸の ひきつれ による 搬がごくわずかにでている程度で組織の乱れは殆どみ られない. 25% レーヨン, 35% レ ー ヨ ,ソ混紡の縦, 横布は刃物で切 った様に真っ直 ぐに切れ, 組織の乱れはない. 外か らあたえ られた仕事に対 して試料がどこまで耐えうるかという能力, すなわち強靭性を試料 が保有 しうるエネルギーの尺度を示すものとしての靭性指数でみると, 表3 の如く亜麻の縦, 横布. は他を大きくひきはなして 1位を示め, 次にテトロ ン, 35% 亜麻, 25% 亜麻の混紡とつ づき, 木. 綿の縦, 横布, 及び35%木綿混紡の縦, 横布が小で, 最下位は木綿の縦, 横布となっている. 縦布 と横布の強靭性を比較してみると, 殆ど横布が大な傾向を示 している が, 25% 木 綿 の 混 紡, 及 びレーヨンは縦布が大きくなっている. しか し, いずれも靭性指数の差は少ない. 100% 織物と混. 5% 亜麻, 35% 亜麻の混紡, 及び 紡織物の強靭性を比較すると, 木綿混紡のみが強靭性を増 し, 2 25% レーヨン, 35% レーヨンの混紡は減少がめだち, 特に25%亜麻混紡の横布はその差がきわめ て 大 きく な っ て い る.. 強靭性において亜麻が1位となったのは, 引裂強度内容か ら亜麻が保有しうるエネルギー, すな. わち応力ひずみで表わされる仕事量が大になっ た為と考えられる.. 引裂における強度の第2は, 振子衝激型試験機によっ たもので,表 3 の如く亜麻の縦,横布が共に 5% 他の試料を大きくひきはなして1位となり, 2位か ら4位までの縦, 横布それぞれの順序は, 2. 亜麻, 35%亜麻, 25%木綿の混紡とならび, 木綿の縦, 横布の強度は小で最下位である. 縦布と 横布における強度を比較すると, 縦布は大な傾向を示 しているが レーヨンのみはやや横布の強度が 大になっている. 強度の差は全般的に少なし・が, 亜麻と 35% 木綿の混紡はややその差にひらきが. みられる. 又100%織物と混紡織物の強度を比較すると, 木綿混紡とレーヨン混紡のそれぞれ縦布 レーヨン混紡の横布はいずれも強度が減少し, 特に において強度の増大がみ られるが, 亜麻混紡と←. 亜麻混紡においてはその差が非常に大きく減少しているのがめだっている.. 引裂因数によって各試料を比較すると, 亜麻の縦, 横布は他を大きく ひきはなして首位で, 次に 25% 亜麻の混紡, テトロ ン, 35%亜麻の混紡の順にならび, 木綿は最下位である. 縦布の引裂因 数はいずれも大きい傾向を示 しているが, レーヨンは小さくなっている. 100%織物と混紡織物を してみると, 木綿混紡と レーヨン混紡の縦布, 及び25% レーヨ ン混紡の横布はいずれも 大 に 比較・ なっているが, 亜麻混紡と35% レーヨン混紡の横布は小で, 特に亜麻混紡はその差が非常に多く な っ て い る.. 亜麻の引裂因数が大になったのは, 亜麻のもつ物性の強さと, 糸は太く剛直な為に高速的な衝撃 力に対応でき, 又木綿が最下位になったのは, 短繊維よりなり, 摩擦抵抗が小で糸の滑落がすみや かにつたわり吸収仕事量を最小にしたものと考え られる.. 引裂力による切断状態をみると, 特に切断箇所付近の組織 が著 しく変化しているのは亜麻で, 糸 のひきつれによる鮫がめだち, 糸のひきつれ等によって組織は乱れている. 最も組織の変化の少な. いのは レーヨン, 及びレーヨン混紡で切断箇所付近の組織の乱れは殆どみ られず, 糸の切れ先がぼ さぼさと短くなって切れている. 他の試料は, 若干糸のひきつれによる鮫や糸のずれによる組織の 乱れも一部にはあるが殆どめだっていない. なおテトロ ンの縦, 横布の切断箇所付近 は 丸 く 曲 っ て, お り た た ん だ 様 に な っ て い る.. (84).

(9) . 池 表4 摩 平. 100 % T. 面. 摩. 田. ョ・ ン エ. 耗. 擦. 耐 経. 熟覧 酵夢 耐久回数 噌 回 99. 100% C. 28. 75T/25C. 103. 65T/35C. 101. 100 % F. 83. 75T/25F. 107. 65T/35F. 104. 100 % R. 23. 75T/25R. 60. 65T/35R. 32. 強. 1 ,30 0 ,22 0 .95 0 ,87 0 .71 0 ,96. 0 .89 0 .27 0 ,76 0 .40. 度. 屈 久 回. 曲 数 緯. 1674. 1204. 1769. 795. 2563. 3071. 2357. 1888. 312. 224. 1496. 1285. 1829. 1768. 214. 134. 671. 482. 567. 401. 擦 摩 摩 耗 強 度 (回/g/m2 ). 経. 緯. 22 ,02. 1 4 ‐ .26 23 ,73. 20 ,31 2 ,68 13 ,35. 15 ,76 2 .54 8 .60 7 .08. 15 ,84. 6 ,41 28 ,43 16 ,18 1 ,93 11 ,47. 15 ,23 1 ,59 6 .17. 5 ,01. 一一一1 0 0%T ー--‐ 1 0 g%c 7 5 一…・ 1だ5 c Tな5 C 一.-・ 6 5. ・ : :: [二 二 ニ ↓, ,, 、 h , ,、 , ”,山”” ;=二 :に′ ニ也. 摩擦による摩耗強度について, 第 1 に平面摩擦. によ って試みたものは表4の如く強度の大きなも の は テ トロ ンで 1 位 を しめ, 次 に 25 % 亜 麻, 25. 5%木綿混紡の順につ づい %木綿, 35%亜麻, 3. i灘. て い る が, 特 に 7 位 の亜 麻 と 8 位 の 35 % レ ー ヨ. ンの混紡との間の強度のひ らきが大きく, 以下強. 度は小さくな って木綿が最下位である, 又100%. 織物と混紡織物との強度を比較すると, いずれも 混紡織物の強度が大になっており, な か で も 25. %, 35%の木綿混紡は著しく 大である. 摩耗強度においてテトロンが大になったのは,. \\ ” \\ \L- - - - -- --- - - - ----ー. テ トロ ンの も つ 物 性 の 強 さ と, 更 に よ く ひ き そ ろ. えられた平滑な条糸であるので摩耗の進行がおそ い為と考えられる,. 図2 平面摩擦による摩耗過程 k 縦軸一荷重( ) 横軸-段階 g. (85).

(10) . 混紡織物に関する研究. 平面摩擦 による摩耗状態をその過程よりみると図 2の如く, 各試料共第 1段階で急激な摩耗現象 がみ られ, 特にテ トロ ンと25%木綿の混紡のものが顕著である, 木綿は第 2段階において, 25%. レーヨンの混紡は第 3段階において, 更に下向きカー ブを示 したあと, かんまんで水平に近い状態. を 示 しな が ら切 れ て い る, テ トロ ン, 25 % 木 綿, 35 % 木 綿 の 混 紡, レー ヨ ン, 35 % レー ヨ ン の 混. 紡は, 第 2段階以後において殆どその差はなく水平に近い線状になっている, 亜麻の状態は他のも の と違って各段階における摩耗が比較的顕著である. 25%レーヨン, 25%亜麻, 35%亜麻の混紡 は しだ い に ゆ る や か な 下 向 き カ ー ブ を え が いて 切 れ て い る.. 平面摩擦による摩耗の過程において第1段階に急激な摩耗現象が でたのは, 摩擦仕事によって繊 維表面の小凸起 が 初期 において, まずいちはやく機械的に破壊されて摩耗 が進行した為と考え られ る.. 更に摩耗による組織の変化をみると, 木綿とレーヨンの切断箇所付近の組織の乱れが一番めだ っ ているが, 両者の組織の変化状態は異なり, 木綿においては糸が摩耗されて細くなり, 又一方では 毛羽立ちが顕著で糸の撚りも殆ど戻 っているが, レーヨ ンは糸 がおしつけられ, つぶされた状態に なって摩耗され, 一部には毛羽立ちもみえ, 切断箇所付近の糸の伸び, 及び糸切れ が め だっ て い. る, テトロ ンにおいては,切断箇所付近の一部に糸切れ があるのみで糸の摩耗は殆 どみられず,組織 の変化も少ない. 25%木綿, 35%木綿の混紡は木綿ほど毛羽立ちや糸の摩耗はめだたず, 組織の 乱れも殆どない. 亜麻は糸に撚りがかか っ たまま摩耗されて細くなって切れ, 又糸の脱落もみ える が, 亜麻混紡は亜麻ほど糸の摩耗もめだたず損傷状態が顕著でない, 25% レ ヨ ンの 混 紡 は し ‐ ヨソと比較すると, 一部に糸の伸びはあるが組織の乱れは殆どない. 35% レーヨンの混紡は若干. 糸 が摩耗 して細くなり, 糸の伸び, 糸切れもみえ組織も一部乱れている. 摩擦による摩耗強度の第2は屈曲摩擦によって試みたものである. 表 4の如く 25%木綿混 紡 の. 縦, 横布 が共に大で, 次に縦布ではテトロン, 横布は35% 木綿の混紡となっており, 最も小なの は縦, 横共にレーヨンである. 縦布と横布の強度を比較してみると, 殆ど縦布が大なる傾向をもっ ているが, 25% 木綿混紡の横布のみは大になっており; 強度の差をみると木綿が最も多く, つい でテトロンとなり, その差が少ないのは35% 亜麻の混紡である. 100% 織物と混紡織物との強度 ▼ ▼いずれも混紡織物は強度を増 しているが 特に木綿 亜麻混紡が著 しく 縦布にお を比較ずると, , , , し・ては35% 亜麻混紡, 横布は 25% 木綿の混紡がいずれも強度が増大している. 縦, 横布共に35 %レ←ヨ ンの混紡は強度の減少がめだっている . 亜麻はテトロ ンについで外力に対する抵抗性は大な傾向を示 しているが, 摩擦による摩耗強度は. 小で, 特に屈曲摩擦にきわめて弱いのは, 亜麻繊維自体の分子が殆ど完全といってよい程, 繊維軸 .で配向度が高く剛直である為, 逆に屈曲疲労抵抗力が小になり, 又弾性的挙動 に対して平行に並ん. も少なく脆い為と考え られる. 又屈曲摩擦においてのみ亜麻混紡が亜麻より大になったのは, 上述 の如く亜麻が屈曲性に乏 しい為にテトロンの強さが強調され, これが強度内容をかえた為と考えら れ る.. 屈曲による摩耗状態の過程をみると図3の如く亜麻, 25%レーヨ ン混紡の縦, 横布, 及び35% 木綿, 35% レーヨ ン混紡の縦布とテトロ ンの横布は段階の初期で摩耗 がかんまんで, 後期になっ. て急に摩耗が激しくなって中高の曲線となり, し←ヨ ンの縦布, 及び木綿, 25%木綿混紡の横布 は初期で急激に摩耗 し, 後期はかんまんになって中だるみの曲線となり, 35% 亜麻混紡の縦布の. みが S 形曲線になり, テトロンの縦布, 及び25% 亜麻混紡, レーヨ ンの横布は波形曲線 になり, 25% 木綿, 25% 亜麻混紡の縦布, 及び35% の木綿混紡の横布は概 して直線に近い曲線になって いる, 35%亜麻混紡の横布のみは摩耗が第1段 階で急にめだち, その後はかんまんになってい る (86).

(11) . 田. 池. 原. 1. 3. 2. ヨ シ!ェ. 4 原. ー. 原. - ・. 2. 3. 4. 5. 一一-- r o o% T 一一--ー 0 0% R T/ R 一.- - ・6 5 3 5. . ・ ・ ◆ .. \ \ \. . \ ′ . \ . . ・ ・ \. 原. 1. 2. 3. 4. 5. 図3 屈曲摩擦による摩耗過程 (87). 2. 3. 4. 縦軸「荷重(鯉) 横軸-段階. 5.

(12) . 混紡織物に関する研究・ 仙. 4 黄布 \. .. ー ーー1 0 0% T 0 0% F 一一--1 F T/ 2 5 5 .7 .・‘・・, F T/ 5 3 5 , .一.6. ー---1 0 0% T 0 0% R ー一一一1 R 2 5 ”…,・75T/ T/ R 3 5 5 .一,一・6. \・一・ 、.\. . \ \ \. . \. . . . . , . \ ・. 図3 屈曲摩擦による摩耗過程. kg ) 横軸-段階 縦軸-荷重(. 中高の曲線になっ たのは, 初期における糸の張力は殆どみられなし・が, 後期になってこの張力が 顕著になってきた為で, 中だるみの曲線になったのは, 初期にお いて糸の張力 が増加 した為で, つ. まり糸の圧力や張力 が増加すれ ば摩耗損傷が急激に促進されるものである. 屈曲摩擦による組織の変化は, 各試料とも切断箇所付近の織目が おしつぶされ毛羽立ち も多く,. 組織は部分的に糸ずれの為に疎密状態を示し, 糸は摩耗 が 激しく細くなり切れている所もみえ, 切 断箇所付近は丸く 曲って, おりたたんだ様になっている, 切断箇所はふぞろいになっ て 切 れ て い る 35% 亜麻混紡の縦, 横布, 及 び25%亜麻混紡の横布は, 切断箇所付近の組織の疎密状態が横. 筋の様な模様を呈しかなり顕著である. 切断箇所は平 らになって切れている. 組織の変化が最も少 ないのはレーヨ ンの縦, 横布のみで, 切断箇所付近の組織の乱れは殆どみ られないが, 糸は摩耗に よ っ て 細 く な り, ぼ さ ぼ さ に な っ て 切 れ て い る,. 引張力; 引裂力 (振子衝激型) , 屈曲摩耗, それぞれの強度において各試料の縦布が横 布よ り 大 きい傾向を示したのは, 経糸における密度, 撚度, 繊度が緯糸よりも強度内容 がすぐれている状態 にある為と考え られる.. 引張力, 引裂力, 摩耗に対する抵抗性はテトロンが最も大である. これは繊維を構成 している分 子の配向性とその大きさ等による繊維自体 がも っている物性の強さと, 繊維長 が大で均斉度のよい 織糸を抱合し, よくひきそろえ られた条糸 で織 られている為である. 木綿とレーヨ ンの抵抗性が小. なのは, 木綿は晶質部の繊維軸に対する配向度が中位程度である為と, 撚度 が小で摩擦抵抗 が充分 でない為と考え られ- レーヨ ンが小なのは重合度が低く, 分子網状化も強固でないので切断もすみ やかに分子同志が滑りあ っておこり, 又組織状態も疎で糸の脱落 が激 しい為と考える, 各試料の100%織物とテトロ ン混紡織物の引張, 引裂強度を比較すると, 木綿混紡において外力 に対する抵抗性 が大 になったのは, テトロ ンがもっている物理的性的な強さ が木綿 よりはるかに大 ▼ きく, これが混紡されたので強度内容を大きくかえて強度が大になっ たものと考え られる. 亜麻混. 紡にお↓・て外力に対する 抵抗性 が小な傾向を示 したのは. 亜麻繊維の分子は結晶性と方向性に富み (88).

(13) . 池. 田. ヨ シ エ. しかも分子量も大きく剛直な繊維集団として, テトロンに劣 らない為と, 更に両者の伸度に差があ る為に合計強力を有効に示さないものと考えられる. 結. び. 1 , 織物強度の内容は, まず繊維の強度内容を支配する分子構造と分子形態に深く関係し, 特に 分子の結晶性と方向性が基因となり, 更に糸として, 糸がつく られている繊維の種類, 加工工程等. の経過より条糸, 撚数その他紡糸上の条件がより重要な因子となり, 更に組織構造の諸条件も加わ る等, すべて有機的な関連のもとに決定されるもので, 織物強度の本質を明らかにすることはきわ. めて複雑で困難である. 2 混紡織物の性能は混用 した繊維の性能を算術的に加減した数字に必ずしも一致せず, その原 因が繊維固有の性質に基づく場合があり, 又混紡条件の適否にも影響される, 合成繊維を混紡すれ. ば強度は増加する傾向はあるが, 意外に低い強度を示すことも多く, 混用繊維の種類等, 混紡諸条 件が混紡織物強度の鍵をにぎるものである. 3 . テ トロ ン混紡織物において 25%亜麻, 35%亜麻, 25%木綿の混紡などが, 機械的な強力に. 耐 え う る も の で あ る.. こ の 実 験 に 使用 した 75 % テ トロ ンと 25 % 木 綿, 65 % テ ト ロ ンと 35 % 木綿 の混 紡 織 物 は, 日 本. 化学繊維協会より試験布として御寄付いただいたもので謝意を表する, 文 1 ) 2 ) 3 ) 4 ). 献. 196 4 3a 7~28 池田ヨシエ:( ) 北海道学芸大学紀要第2部, 1 . ,1 4 963b 1 1 池田ヨシエ;( ) 北海道学芸大学紀要第2部. 1 ,13~2 196 6 5~24 池田ヨシエ:( ) 北海道教育大学紀要第2部, 17 , ,1 1 962 繊維学会編:( ) 繊維物理学, 第3版, 丸善, 東京.. (89).

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