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7ッ化物洗口はプラークの酸産生を短時間において抑制する : フッ化物の口腔内プラーク細菌への影響(受賞報告,歯学情報)

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Academic year: 2021

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(1)

7ッ化物洗口はプラークの酸産生を短時間において

抑制する : フッ化物の口腔内プラーク細菌への影

響(受賞報告,歯学情報)

著者

柳下 陽子

雑誌名

東北大学歯学雑誌

29

1

ページ

29-29

発行年

2010-06

URL

http://hdl.handle.net/10097/48738

(2)

東北大歯誌 29: 29, 2010 汀Ohoku Univ. Dent. J.)

フツ化物洗口はプラークの酸産生を短時間において抑制する

∼フツ化物の口腔内プラ-ク細菌への影響∼

柳 下 陽 子 2007年度 東北大学大学院歯学研究科 口腔生物学講座 口腔生化学分野 基礎研究実習生

第50回歯科基礎医学会学術大会

(2008年9月),学生ポスター発表部門 において優秀ポスター発表賞を拝受致 しました。私は本学学部5年時の基礎 研究実習として口腔生化学分野を選択 しました。そして同じく同分野を選択 した柴田哲伸,浅海友文と共に,本研究 を,基礎研究実習を含めて約1年間継 続し,学部6年時に学会にて発表し,受賞に至りました。本稿 ではその研究内容について紹介させて頂きます。 フッ化物洗口の舶蝕抑制機構として,エナメル質の脱灰抑制 と再石灰化促進が広く知られています.またin vJ'troの実験で は, 8ppm程度のフッ化物がミュータンスレンサ球菌の酸産 生を抑制することが分かっていますl)。一万, 225ppmフッ化 ナトリウム(NaF)で洗口し,30分後に採取したヒトプラーク では,糖代謝(酸産生)の抑制は認められず,フッ化物洗口に よる酸産生抑制効果は低いと報告されています2)。そこで私達 は,これらInVItrOとIn VI-voの結果の蔀顔に答えるために,異 なる濃度のNaF洗口後のヒトプラークにおける「糖添加によ るpH低下能」および「残留F 濃度」の経時的な検討を行いま した。 インフォームドコンセントを得た9名(27±5歳)に, 24 時間口腔内清掃を控え,プラークを形成してもらいました。 NaF洗口前(コントロール)および3種類のNaF (250, 500, 900ppm F )洗口後, 15分および30分経過した歯肉線上プ ラークを採取し,糖添加後のプラークpH低下と残留F 濃度 を測定しました。その結果,糖添加25分後,コントロールの pHは43±0.3まで低下しましたが, 250, 500, 900ppm洗口 後15分のpHは,それぞれ4.8±0,3, 53±0.2, 5.4±0,5を保 持しました。洗口後30分でも250ppm洗口以外は同様の結 果が得られましたが, 250 ppm洗口はpH4.1±0.4まで低下し ました。いずれの濃度のNaF洗口後においても,残留F-濃度 は,時間経過と共に低下しましたが,30分後においてもコント ロールよりも高い値を示しました。 以上の結果から, NaF洗口はプラークの酸産生能を短時間 抑制し,その抑制程度は濃度に依存することが分かりました。 さらに, NaF洗口によるプラークのpH低下抑制程度は, 29 (受賞報告) ミュータンスレンサ球菌にフッ化物を添加した場合のJn Vitro における抑制の程度3)と一致していたことから,その抑制効果 はプラーク中に残留したフッ素イオンによるものと考えられ ました。したがって, NaF洗口は, /∩Mvoにおいても,プラー ク細菌の糖代謝による酸産生抑制を通した嚇蝕予防効果が期 待されます。 今後は,フツ化物濃度を低くした場合でも,プラークのpH 低下抑制効果の延長が可能な方法を検討し,フッ化物洗口の効 果的な応用法について研究を進めていく必要があると思いま す。今後の展開については,口腔生化学分野において基礎研究 実習を行う後輩たちに委ねたいと思います。研究計画から学会 発表まで,口腔生化学分野の先生方にご指導頂き,研究の楽し さと研究に取り組む姿勢を学ぶことが出来たことは,私にとっ て費重な経験となりました。この場を借りて先生方に感謝いた します。

参考文献

l) Maehara, H.. lwami. Y. Mayanagl. H. and Takahashi. N l. SynergistlC lnhlbltl0n by combination of fluorlde and xylEtOJ on glycolysis by mutans streptococci and its biochemlCal

mechanism Caries Res. 39(6). 521-528, 2005

2) Glerlsen- E, Emberland, H. and Schele- AA. E什ects ot mouth rLnSeS Wlth xylitol and fluoride on denta[ plaque and

saliva. CarleS Res. 33(l) '23-3l, 1999.

3) Nakajo, K , lmazato. S., Takahashi, Y., Kiba, W▲‥EbISU, S. and Takahashl, N 'FIuoride released from glass-ionomer cement is responslble to lnhlblt the acid productIOn Of carleS-related oral st「eptococcI. Dental Mater 25(6).

703-708. 2009 略   歴 2009年3月 東北大学歯学部卒 2009年4月 東北大学病院歯科臨床研修医 2010年4月 東北大学大学院歯学研究科(歯学履修課程)入 学 (現在に至る)

参照

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