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制約充足問題に対するタブー探索における評価関数の重みの自動調整

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Academic year: 2021

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1999年度日本オペレーションズ・リサーチ学会 春季研究発表会

1−A−2

制約充足問題に対するタブー探索における

評価関数の重みの自動調整

02401594 京都大学 *野々部宏司 NONOBEKoji

OlOO1374 京都大学 茨木俊秀 IBARAKIToshihide

3 タブー探索の適用

本研究では,

∑句=1,壱=1,2,・‥,几,

j∈βi が成立,すなわち,全ての変数ズiに対して値がちょう ど1つ割当てられている解芯全てから成る解集合ズ を探索空間とする.また,訂∈〝の近傍Ⅳ(諾)を,あ る1つの変数ズiの値Jを他の値j′に変えることに よってできる解の全てとする. 本タブー探索では,各反復において,値が割当て直さ れた変数ズ五をタブーリストに保持し,ある期間(tabu

tenureと呼ばれる),それらの変数の値の変更を禁止

する. 解の探索を効果的に実行するため,各制約C‘に対 して,それが満たされるならば負,満たされないならば 正の値をとるような関数別(諾)を導入し,ペナルティ 関数

動(諾)=maX(0,タJ(諾))

を定義する.さらに,各制約CJに対する非負の重み ひ=(ひ1,ぴ2,…,ひm)を用いて,全体としてのペナル ティ関数 p(町諾)=∑岬(諾) J により解の実行不可能度を表す.そこで,このペナル ティ関数p(乱㌧霊)を元の目的関数J(£)に加えた最′ト 化問題

1 はじめに

制約充足問題(Constraint Satisfaction Problem, CSP)は多くの組合せ問題を定式化できることが知 られている.我々はこれまでに,CSPの枠組みに基づ いて,様々な組合せ問題に対する汎用アルゴリズムの 開発を行ってきた【3j.そのアルゴリズムには,メタ戦 略と呼ばれる手法の一つであるタブー探索法を用いて きた.タブー探索法は,局所探索法を基本とした近似 解法であり,その基本要素である探索空間,近晩解の 評価関数などは,アルゴリズムの性能を大きく左右す るため,慎重に定義しなくてはならない.本研究では 特に,解の評価関数について検討する・ 本研究のタブー探索では,実行不可能解の探索も利 用するため,実行可能領域と実行不可能領域をバラン ス良く探索することが重要となる.これを実現するた め,本研究では,解の実行不可能度を表すペナルティ 関数にかかる重みを,探索状況に応じて動的に調整す る方法を提案する.さらに,計算実験によりその有用 性を確かめる.

2 問題定義

CSPは,それぞれ有限離散領域仇を持つm個の 変数ズi(五=1,2,…,几)と,m個の制約CJ(∼= 1,2,…,m)で定義され,全ての制約を満たすように, 各変数先に値J∈かiを割当てる問題である.各制 約C‘は変数弟1,ズ∫2,‥・,ズ招こ対するレ項制約であ り,それらの変数が同時にとることのできる値の組の 集合である.ここで,各制約C∫の表現方法は一意で はなく,線形(不)等式,論理関数,値の組の集合等,問 題に応じて適当な表現方法を用いることができる. 変数凡とその値J(∈玖)の組それぞれに対して, 値変数£ijを ェiJ= 〈三:警警孟げ値持とる, と定義し,割当てを0−1ベクトル諾=(芯ijl宣= 1,2,…,乃,J∈玖)で表す.また,全ての制約を満 たすような値の割当てを実行可能解と呼ぶ. 通常CSPは目的関数を持たないが,ここでは,m個 の制約Cl(∼=1,2,…,m)の下で,目的関数∫(諾)を 最小化する,目的関数付き制約充足問題を考える. minimize F(w,aC)=f(a:)+p(w,a:) Subjectto x∈X, (1) を考える.各ペナルティ関数に対する重み叫は,最

終的に実行可能解を得るためには,十分大きな値をと

る必要がある.しかし,重み叫が大き過ぎると,探索

空間が実行可能領域に制限され,本来の目的関数J(諾)

の最小化が達成されにくくなる.本研究では,次章で

述べる方法により,探索中,重みⅧを調整することで

効果的な探索の実現を図る. −8− © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

(2)

4 アルゴリズム

本アルゴリズムは以下のように書ける: Algorithmfbr CSPwithobjectivefunction 一般化割当て問題 一般化割当て問題(GeneralizedAssignmentProb− 1em,GAP)は,各エージェントの資源制約を満たしつ つ,コストを最小化するようれ個の仕事をd個のエー ジェントに割当てる問題である.GAPは,仕事を変数, エージェントの集合を値の集合と見なすことで,容易 にCSPに定式化できる. GAPのベンチマーク問題12問に対する計算結果を 表1に示す・ここで,GIY[1],LKGG[2]はGAPに対 する専用アルゴリズムであり,01dNI,neWNIは,そ れぞれ,重みを固定,および自動調整したときの我々 のアルゴリズムを示す. 表1から分かるように,重みを自動調整することに より,探索能力を向上させることができた.また,GAP に対する専用アルゴリズムと比べても,あまり遜色の ない解が得られており,汎用アルゴリズムとしての我々 のアルゴリズムの有用性が示されている. 表1:GAPに対する計算結果. ステップ1:初期解を生成する. ステップ2:各重み叫を十分大きな値に設定し,実 行可能解諾が一つ得られるまで,近傍探索を繰り

返す(初期ラウンド).f:=J(霊)とする.以下,f

は,それまでに得られた実行可能解諾′の目的関 数値J(諾′)の最良値とする. ステップ3:一つ前のラウンドにおける近傍探索で得 られた(ダ(町諾)を最小化するという意味での)最 良解を虎とし,以下の方法で重みwを更新する: (i)ダ(町豆)<fの場合‥ 直前のタブー探索で少なくとも一つの実行 可能解が探索された(されなかった)場合, エ=(1,2,…,m)(エ=(Jl別(豆)>0))と し,各J∈エに対して,

type n d GIY LKGG oldNI newNI

3 2 5 1 00 4 3 0 4 6 0 9 9 4 2 4 8 3 1 1 1 3 2 2 4 8 4 6 2 7 3 0 4 6 1 9 9 4 2 4 nO 3 1 1 1 3 2 2 1 3 5 7 2 6 3 0 4 5 1 9 9 4 2 4 8 3 1 1 1 3 2 2 1 2 5 6 7 3 3 0 4 5 0 9 9 4 2 4 8 3 1 1 1 3 2 2 5 0 0 5 0 0 1 2 1 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 1 1 1 1 C C C C W上:=maX (ii)ダ(町豆) 叫:=0, D lOO 5 6353 6386 6636 6362 D lOO lO 6360 6406 6705 6443 D lOO 20 6234 6297 6674 6374 D 100 5 12744 12788 13464 12883 D 100 10 12445 12537 13328 12527 D 100 20 12273 12436 13194 12480 ,m・ ステップ4:た回の近傍探索を1ラウンドとし(たは

プログラムパラメータ),これを実行する.fを更

新する.終了条件が満たされれば終了.さもなけ ればステップ3に戻る. ステップ3での重みひの更新は,ラグランジュ緩和 問題に対する劣勾配法における乗数の更新式を参考に している.しかし,場合(i)において,直前のラウン ドにおける近傍探索で実行可能解が得られなかった場 合,重み叫を更新する制約Ciを,解盃により破ら れている制約に限定している(すなわち,減少する重 み叫はない).その結果,探索領域を実行可能領域に 近付けるという効果が期待できる.また,任意の重み

Ⅷに対して,ダ(町㌶)≦fとなる解諾が存在するこ

とから,(ii)の場合,直前のラウンドで探索された領域

には,(目的関数J(諾)をfより小さくするという意

味での)良い解が存在していないと思われる・そこで, 重みを全て0にし,探索の多様化を実現している.

5 計算実験

上述のアルゴリズムを用いて,集合カバー 問題,一 般化割当て問題,時間割問題など,制約充足問題に定 式化できる問題に対して計算実験を行った.ここでは, それらの中から一般化割当て問題に対する計算結果を 示す.

6 おわりに

べナルティ関数に対する重みを自動調整することで, 効果的な探索の実現を図った.なお,さらに詳しい計 算結果は当日発表させて頂く.

参考文献

【1]Glover,F・,T・IbarakiandM・Yagiura,“Anec−

tion chainapproachforthegeneralized asslgn−

mentproblem”(tobesubmitted)・

【2]Laguna,M・,J・P.Kelly,J・L・Gonzま1ez−Velarde

and F.Glover,“Tabu searchfor the multi− levelgeneralized asslgnment prOblem,”Euro− peαれJo視rγ1αg扉qperαわ0れαJ月eβeα陀ん82(1995)

176−189.

【3]Nonobe,K・and T・Ibaraki,“A tabu search approach to the CSP(Constraint Satisfaction

Problem)as a generalproblem soIver”,Euro−

peαれJouγ乃αJo/qpeγα如mα‖‡e5eαrCん106(1998)

599−623.

一9一

参照

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