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眼窩内 cystic neurinoma の1例

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Academic year: 2021

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115 16.糖尿病膵組織内のsuperoxide dismutase(SODs)免疫局在の変化 付 強・金田良夫・豊田智里・小林球脚(第1病理) 座長 鈴木博孝(消化器外科) 17.主膵管とその分枝に広汎に進展した粘液産生膵癌と思われる1例 藤林真理子・大井 至1・熊沢健一2・梶原哲郎2 (第二病院中検病理,1同中央検査部,2同外科) 18.特発性門脈圧充進症の病理学的知見 河上牧失・相羽元彦(病院病理) 19.大腸癌肝転移症例の臨床病理学的検討一特に肝転移と静脈侵襲との関係について一 白井 聡(消化器外科) 閉会の辞 相羽元彦(病院病理) 1.髄膜腫における脳浮腫の発現因子に関する臨床 病理学的研究 (第二病院脳神経外科,1脳神経センター脳神 経外科) 井出 光信・神保 実・久保 長生1 髄膜腫は40∼50%の頻度で脳浮腫を伴うが,その発 生機序に関しては十分に解明されているとは言えな い。 今回,臨床病理学的見地から髄膜腫に伴う脳浮腫発 生のmechanismを解明することを目的に過去8年間 に手術的に摘出された39例の頭蓋内髄膜腫を対象とし て髄膜腫の組織所見および髄膜腫による脳皮質構造の 病理組織学的変化を検索し脳浮腫の発生との関連につ いて検討した.脳浮腫の有無はCT scanで評価した. 結果は以下の通りである.(1)腫瘍の大きさと脳浮 腫の発生には正の相関がみられた.しかし,腫瘍の部 位,腫瘍内のリンパ球浸潤,GFAPの存在と脳浮腫の 発生との間には統計的に関連はみられなかった.(2) 髄膜腫のsubtypeのうちでは, meningotheliomatous typeで脳浮腫を伴いやすい傾向がみられた.(3)髄膜 腫による脳皮質構造の破壊と脳浮腫の発生との間には 相関がみられた. 2.大脳鎌に転移を認めた胸腺癌の1例 (脳神経外科)山村 一仁・青木 伸夫・ 久保 長生・加川 瑞夫 胸腺腫瘍は比較的稀な腫瘍であるが,近年増加傾向 にあり,縦隔腫瘍の中で最も多数を占めるようになっ たが,本疾患の分類,悪性度の判定など,なお論議の あるところである,いわゆる悪性胸腺腫は局所浸潤性 が強く,遠隔転移は稀とされるが頭蓋内転移はさらに 稀で,悪性胸腺腫の頭蓋内転移例は我々の調べ得た範 囲では1894年(Meigsの報告)から1990年までに24例 が報告されているにすぎない.しかしこの中にも現在 ならぽ胸腺癌と診断されるべきものが含まれている可 能性がある.今回我々は縦隔腫瘍摘出後,組織診断に て胸腺癌と診断され,放射線,化学療法を施行後約4 ヵ月で左片麻痺を発症し頭蓋内大脳鎌に転移を認めた 症例を経験したのでこれを報告する. 3.ラット坐骨神経系の第1次感覚ニューロン中枢 性軸索の脊髄後索内分布 (脳神経センター神経内科) 山本 健詞・丸山 勝一

8頭のうットの右坐骨神経にdoxorubicinを投与

1ヵ月後,第1,3,8頚髄,第6胸髄,第3,5腰

髄,第2仙髄の各後索横断標本のエポン切片を作製し た.変性した坐骨神経系第1次感覚ニューロンの中枢 性軸索を明らかにするため,光学顕微鏡下にこれら切 片の定量的観察を行なった. (1)坐骨神経系第1次感覚ニューロンの中枢性軸索 は後索内で背腹方向に帯状の領域に分布し,この領域 は上行性に外側と腹側部が縮小し,後索の内官側部に 偏位した.(2)この領域の外側縁の指標として,後中 間溝は有用であった.(3)ラット坐骨神経系の第1次 感覚ニューロン中枢性軸索は上行性に線維数を減じ, 第3腰髄の線維のうち約40%が第3頚髄に達すると推 定された.(4)このニューロンの軸索は隣接する他の 線維より大径の軸索を多く含み,上行性の小径化が顕 著であった.(5)これらの知見はラット第1次感覚 ニューロンの中枢性軸索の病変を評価する際の基礎的 事項となる. 4.眼窩内cystic neurinomaの1例 (脳神経外科,1伊勢崎佐波医師会病院脳神経 外科) 村垣 善浩・久保 長生・ 門脇 弘孝’・加川 瑞夫 眼窩内に原発したcystic neurinomaの1例につい 一281一

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116 て報告した.症例は36歳の男姓で初診時視力低下,視 野欠損,眼球突出がみられ,視神経乳頭は萎縮してい

た.CTでは円形の等吸収域のmassで周囲が軽度

enhanceされた.手術は経頭蓋硬膜外にアプローチし, 腫瘍は被膜に包まれ表面は平滑で単一の嚢胞を持って いた.発生母地の神経は明らかでなかった.腫瘍細胞 は紡錘形で一部添上に配列している部分も認められ た.ヘモジデリンの沈着している部分も認められ繊細 な繊維網が存在した.S−100蛋白は多数の陽性細胞があ り,GFAP染色は陰性であった. 眼窩内neurinomaの中で嚢胞を持つこの症例は文. 献上非常に珍しいと思われた. 5.緑内障モデルの可能性一正apine g互aucomaの 1剖検例一 (実験動物中央施設,1眼科,2糖尿病眼科) 上芝 秀博・金井 孝夫・植木キク子・ 亀山 和子1・堀 貞夫2・小山 生子 ウサギの緑内障の自然発症は,諸外国では多くの報 告があるが,本邦ではその報告例は少ない.今回,本 施設において本症に遭遇し,検索の機会を得たので報 告する.【症例】日本白色種・雌.1988年2月茨城県よ り搬入,搬入時推定15週齢,体重2。45kg.【発症および 経過】同年3月,眼球拡大および角膜混濁を発見。そ の後同症状が継続して観察されるが,他の一般症状に 異常を認めず.同年12月,眼科学的検査で前房深度が 増し,網膜が薄く,視神経乳頭の萎縮が見られた.1990 年7月,眼圧値測定では右35.8mmHg,左13.1mmHg であった.その後,病理学的検索を行なった,【病理所 見】肉眼所見:眼球の拡大,角膜の混濁,前房深度の 増加が左右にみられた(左く右).組織所見:顕著な変 化は右側眼球の隅角線維柱帯の欠如,角膜実質部膠原 線維の配列異常,デスメ膜の断裂など眼房水排出障害 とその影響と思われる変化が確認された. 6.アデノウイルス12型誘発網膜腫瘍の遺伝子発現 (第1病理)小林 愼雄 Adenovirus 12型で網膜に誘発された腫瘍の遺伝子 異常について検討した.F344系ラット新生仔の硝子体 腔内に108PFUに濃縮したウイルス液0.005mlを注入 し,31∼288日後,ほぼ50%の動物に誘発できた.腫瘍 組織の形態は,不完全ロゼットをつくる未分化神経性 腫瘍で,ヒト網膜芽細胞腫に類似していた.腫瘍組織 から抽出したDNAのSouthern blot hybriσization では,AdenovirusのEIA断片が認められ,宿主細胞 核酸へのウイルスゲノムの組み込みが確認され,in

situ hybridizationでも網膜組織にEIA mRNAの発 現がみられた.ヒトRb遺伝子(H3−8)cDNAをプロー ブとすると全てに発現が観察できた.Bernardらは, ヒト以外の脊椎動物にヒトRb遺伝子類似の遺伝子が 存在してマウスにおいてはDNAレベルで84%の相同 性があると報告している.我々の結果は,マウスと進 化系統の近縁にあるラットにもヒトRb遺伝子類似の 機能遺伝子の存在を示唆するものである. 7.耳下腺sialosisの組織学的検討 (耳鼻咽喉科)吉原 俊雄・森田 恵・ 鍋島みどり・石井 哲夫 Sialosis(唾液腺症)は非炎症性,非腫瘍性に両側唾 液腺,特に耳下腺腫脹を呈する疾患群の総称である. これまで降圧剤の連用,アルコール中毒,糖尿病等の 代謝障害,性ホルモンの機能不全,自律神経疾患など 多くの原因が報告されている.今回は最近経験した6 例につき検討した.6例のうち5例は44歳から71歳の 男性で,3例は高血圧でうち1例は糖尿病を有し,女 性の1例はジギタリス剤を連用していた. 耳下腺生検による組織像は正常耳下腺の腺房に比べ 腫大しており隠味は一般に淡染し明るく抜けてみえ た.電顕的に4例は正常耳下腺の二相性分泌穎粒は認 められず電子密度は低く均一であった.PAM染色で は正常の二相性穎粒では辺縁が染まり,唾液腺症のそ れは全体にdiffuseに染色された.本疾患は自律神経 終末の変性が成因として考えられているが,今回の観 察では神経終末にはsynaptic vesicleを含み形態的に 正常なものが多く認められた.

8.耳介肉腫の1例

(耳鼻咽喉科,1病院病理) 森田 恵・吉原 俊雄・ 石井哲夫・相羽 元彦1 耳介に発生する悪性腫瘍のうち肉腫は極めて稀とさ れているが,病理診断が困難であった耳介肉腫の1例 馳について免疫組織学および電顕的検索を行ったので報 告した. 症例は20歳の男性で,耳介腫瘤を主訴に近病院を受 診し,肉腫の病理診断を受けたため当科ぺ紹介され肉 腫摘出術を行った.H.E染色により細胞質の豊かな紡 錘型細胞を呈した.ケラチン・デスミン・muscle actin S・100蛋白・Factor VIII・α一リゾチームは陰性であっ たが,ビメンチンは陽性に染色された.α一antitrypsin・ α一antichymotrypsinは陽性疑いであった.電顕所見で

は,マイトーシスが著明であり細胞内にはmulti

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