40 (3) 氏名(生年月日)
本 籍
学位の種類
学位授与の番号 学位授与の日付 学位授与の要件学位論文題目
論文審査委員
オ ザワ ミノル小 澤 稔(昭和31
医学博士 甲第167号昭和63年3月18日
学位規則第5条第1項該当(医学研究科専攻 博士課程修了者) マウスにおける腫瘍壊死因子(TNF・α/cachectin)の甲状腺ホルモン分泌,代 謝に及ぼす影響 (主査)教授鎮目 和夫 (副査)教授 平田 幸正,教授 降矢 三論 文 内 容 の 要 旨
目的 敗血症,エンドトキシンショック,慢性重症感染症 等の病態では,しばしばLow T310w T4 syndromeが みられる.この様な病態では,エンドトキシソの宿主 側のメディエィターであるtumor necrosis factor- alfa(TNFα/cachectin)が生体内で過剰産生される ものと考えられる.そこで,TNF一αの甲状腺ホルモン 分泌,代謝に及ぼす影響について初θ勿。,勿痂γoで 検討した. 方法 TNF・αの勿θ勿。作用Recombinant human TNF一α(1-100μg/day)を ICR系マウスに3日間8時間毎に腹腔内投与し,血中 甲状腺ホンモン濃度,体重,食事量を測定した.また, 肝5’脱ヨード酵素活性を測定した. TNF一αの加麗帥作用 バセドウ病甲状腺細胞を培養し,TNF一αの有機 ヨードの取り込みとホルモン分泌に及ぼす効果を検討 した. 結果 TNF一αの加θ勿。作用 TNF一α投与群では,食事摂取量,体重が減少し,ま た血中T3, T、, free T、濃度が容量依存性に減少した. T、,free T、濃度の減少はTNF一α投与群と同量の食事 量を与えたpair-fed control群と比較しても有意で あった.rT3濃度は, TNF・α投与群では減少傾向がみ られたが,pair-fed contro1群では著しく増加した. TNF一α投与群では, pair-fed control群と異なり, 肝5’脱ヨード酵素活性の減少を認めなかった. TNF一αの勿。伽。作用 甲状腺細胞のヨード取り込みとホルモンの分泌は, 濃度依存性に抑制され,いずれも1ng/mlのTNF一α添 加で有意の変化が認められた. 結語 TNF一αは,生理的にも生じえると考えられる濃度 で,甲状腺細胞のヨードの取り込みとホルモン分泌を 抑制した.また,マウスに投与したところ実際にLow T310w T4 syndromeを惹起した.とくにrT3の代謝 の点では,明らかに食事量減少による病態と区別され た. したがって,TNF一αが過剰産生されると考えられ る敗血症,エンドトキシソショック,慢性重症感染症 等の病態では,TNF一αがLow T310w T4 syndrome の成因として少なくとも一部は関与しているものと考 えられた. 一704一
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論 文 審 査 の 要 旨
本論文は,TNF一αが敗血症,エンドトキシンショック,慢性重症感染症等の病態におけるLow T3 10w T4 syndromeの成因として少なくとも一部は関与していることを示したもので,医学上価値ある ものと認める. 主論文公表誌 マウスにおける腫瘍壊死因子(TNF・α/cachectin) の甲状腺ホルモン分泌,代謝に及ぼす影響 東京女子医科大学雑誌 第58巻 第2号 288~295頁(昭和63年2月25日発行) 副論文公表誌1)Ahighly sensitive bioassay for PTH using ROS 17/2.8 subclonal cells(ROS 17/2.8
細胞を用いたPTHの高感度バイオアッセイ
法)
Acta Endocrinol 116(1)113~120(1987)