共感性とおもてなし態度が社会的迷惑行動の実行に及ぼす影響に関する発達心理学的研究
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(2) (2)祉会的迷態行動尺度の因子構造 因子構造を明. =.070(pく.OO1))であり,社会的迷惑行動に影響を及ぼ. らかにするため,主因司法・バリマックス回転による因. している尺度は,情緒的反感(β=・1138(pく.05)),情緒. 子分析を打つだ。その結果,解釈可能な2因子12項目. 的共感(β=.127(pく.05)),憐偶の情(β=・.177(pく.O1)). が抽出された。各因子に含まれる項目の内容を考慮し,. であった。情緒的共感は正の影響を示し,情緒的反感,. 第一因子をr公共の迷惑(α=.782)」,第二因子をr仲. 憐欄の情は負の影響を示した。. 間外し(α=.754)」とそれぞれ命名した(全体α=.816)。. (7)階層的貫回帰分析 階層的重回帰分析を行った。. (3)児童脅年用共感性行動目録の因子情追 主因司. 社会的迷惑行動を従属変数とし,おもてなし態度・共感. 法・バリマックス回転による因子分析を結果3因子に分. 性を独立変数としたが,有意な結果は得られなかった。. かれ,第一因子を「情緒的反感(α:.757)」,第二因子. おもてなし態度を従属変数とし,社会的迷惑行動・共感. をr情緒的共感(α=.716)」第三因子r憐欄の情(α. 性を独立変数とした場合も同じく,有意な差は見られな. =.548)」とそれぞれ命名した(全体α=.776)。. かった。しかし,共感性を従属変数とし,社会的迷惑行. (4)性差の検討 3(年齢群)×2(性)の分散分. 動・おもてなし態度を独立変数とすると交互作用が確認. 析によりそれぞれの平均点の比較を行ったところ,おも. できた。これらの結果から,共感性に対して,社会的迷. てなし合計(f(1.31):1O.98(pく.OO1)),歓待の精神. 惑行動・おもてなし態度が影響を及ぼすことがわかった。. (f(1.31)=15.20(pく.OO1)),共感性合計(f(1.31)=68.50. 考察. (pく.OO1)),情緒的反感(f(1.31)=22,068(pく1OO1)),情. 今回の調査より、共感性の低い者は高い者より社会的. 緒的共感(魚1.31)=72.43(pく.OO1))、憐欄の情. 迷惑行動をより迷惑と認知する(小池,2007)のみでなく,. (f(1131)=21.96(pく.OO1))において男性より女性の方. が有意に高得点であった。. (5)年舳差の検討 年齢間の差異を検討するために. 共感性が高いことが社会的迷惑行動を抑制するという 結果となった。また,谷(2008)の,共感性が公共場面で. の迷惑行動に与える影響について検討した研究にあっ. 3(年齢群)×2(性)の2要因分散分析が実施された。. たように,共感性の有意な主効果や交互作用はともに認. その結果によれば,社会的迷惑行動のr仲間外し(ト4,41. められなかった,という報告とは反する結果となった。. (pく.05))」,おもてなし態度のr事前準備. 今回の研究からは,共感性が高いことが,社会的迷惑行. (仁4.38(pく.05))」について中学2年生群の得点が高校. 動を抑制しているという結果となった。また,廣岡他. 2年生群・大学生群よりも有意に高いことがわカ・った。. (2006)による小学生・中学生・高校生の規範意識と. また,共感性については「共感性合計(f=1O.46(pく.OO1))」,. 関連する要因の分析では,学年が上がるにつれて規範意. 「情緒的反感性3.85(pく.05))」「情緒的共感. 識が低下すること,違法・暴力行動や迷惑行動に対する. (f:28.10(pく.001))」のいずれも大学生群の得点が他の2. 規範意識は,男子は学年が上がるほど低下するが,女子. 郡よりも有意に高い結果となった。. は中1∼中2以降は低下しないということ,遊びや快楽. (6)重回帰分析 下位尺度得点の影響過程を検討す. を追求する行動に対する規範意識は女子の方が低いこ. るため,重回帰分析(強制投入法)を行った。社会的迷. とを見出しているが,本研究も,この研究を支持する結. 惑行動(合計得点)を目的変数,おもてなし尺度・共感. 果となった。 主任指導教員 浅川潔司. 性行動目録を説明変数とした。重決定係数は有意(R2. 指道薪昌 性111潔司 」目1■ト仏』ぺ I^’ 1.月、 I」.
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