高齢者にみられるバウムテストの特徴:GHQとの比較、青年との比較を手がかりとして
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(2) 手がかりを与えると考える。. 核分析を行った。その結果、年齢、GHQ得 点の主効果が1%水準で有意であり、青年群. 【方法】. 1.調査対象 高齢者群 ・60代以上の健康な高齢者66人に実施し、. の方が高齢者群より樹冠が高く(F= 211.06,ρ<.01)、GHQ低群の方がGHQ高群 より高かった(ア=7.34,ρく.01)。バウム木の高. さに関しては、年齢の主効果が有意で・あり、. 40人の有効回答が得られた。 青年群. 青年群が高齢者群に比べて、高かった(F=. ・10代後半∼30代の学生51人に実施し、46. 29.34,ρ<.01)。バウムの幹の幅に関しては、. 人の有効回答が得られた。. 年齢の主効果が1%水準で有意であり、青年. 2.調査期間. 群が高齢者群に比べて幹の幅が大かった(F=. 2010年9月∼10月。. 53.82,ρく.01)。. 3.調査内容 ・フェイスシート…性別・年代. 高齢者群における相関分析の結果、GHQ. ・バウムテスト…各自にA4版の画用紙、2B. のr身体的症状」とバウムr空間使用領域0」 との間に有意な負の相関がみられ(7=一.. もしくは4Bの鉛筆1本、消しゴム1個を配. 38,ρく.05)、GHQ合計点とバウム「樹冠の高. 布し、r1本の実のなる木を描いて下さい。」. さ」r樹冠の幅」の間にもそれぞれ有意な負の. と教示した。. 相関がみられた(月一.319,ρく.05、月. ・バウムテスト後の質問紙(QDんへ)の10項目. 一.331,ρく.05)。. のうち、質問1∼4の木や被験者の同一性に. バウムの空間使用量については、ほとんど. 関する質問項目を実施。. 先行研究と同じ結果となり、「身体的症状」が. ・GHQ30 精神的健康を測る。「一般的疾患 傾向」r身体的症状」r睡眠障害」r社会的活動. バウム空間使用量に関して、年齢・GHQ. 悪い高齢者ほど、バウム空間0の使用領域が 少ないという結果が得られた♀高齢者にとっ てr身体的症状」が心理面の中核課題になる ことも考えられ、人間の精神的側面と身体的 側面、両側面の関係を明らかにしていくこと の重要性が宗唆される。また、精神的健康の. 得点を要因とする2要因分散分析を行った。. 不良さとバウム各指標との一関連も指摘され、. 空間A使用量については、年齢の主効果が. 精神的健康の内実の広さを伺うことはできた. 1%水準で有意であり、青年群が高齢者群に 比べて空間Aの平均使用量が多かった(ア=. が、具体的な方向性まで言及する場合には、. 23.97,ρ<.01)。空間Bの平均使用量に関して. 床群ではないおおむね健康な者を対象に調査. は、年齢の主効果が1%水準で有意であり、 青年群が高齢者群に比べて平均使用量が多か. を行ったため、先行研究と比較するとGHQ 得点によるバウムの特徴の変化をあまり捉え. った(F=24.00,ρく.01)。空間Dの平均使用量. ることができなかった。一よって、今後は、臨. に関しては、年齢の主効果が5%水準で有意 であり、青年群が高齢者群に比べて、使用量. 床群を対象に調査を行うことの必要性が示唆. 障害」r不安.と気分障害」「希元念慮」という. 下位尺度からなる。 【結果と考察】. が多かった。空間丁の平均使用量に関しては、. 年齢の主効果が1%水準で有意であり、青年 群が高齢者群に比べて平均使用量が多かった. さらなる検討が必要と考える。本研究は、臨. された。また、半構造化面接等を用いた質 的研究を行うことにより、より臨床に役立 つ含蓄に富んだデータを得ることができる と考える。. (F=23.86,ρ〈.01)。バウム樹冠の高さに関し. 主任指導教員 市井雅哉. て、年齢・GHQ得点を要因とする2要因分. 指導教員 市井雅哉. 一139一.
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