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大量輸血, 輸液 (Dextran) の実験的研究 主として血清蛋白を中心として

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Academic year: 2021

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原 著

大 量 輸 血,輸

液(Dextran)の

実 験 的 研 究

― 主 と し て血 清 蛋 白 を 中心 と して ―

名古屋大学 医学部第一外科 教室(主 任 橋本義 雄教授)仁 木 暢 第 一 章 緒 言 並 に 文 献 的 考 察 近 代 外 科 学 の輝 しい発 展 は 輸 血,輸 液 と麻 酔 の 進 歩 に そ の基 礎 を お い て いる とい つ て も過 言 で は ない で あ ろ う。 而 て外 科 的 侵襲 が 大 とな る に 従 い 出 血 量 も大 とな り,多 量 の 出 血 が 予 想 され る 手 術 に 際 して は 出血 量 の 測 定 を 行 い,又 出 血 量 不 明 の 大 出 血 に 於 て は血 圧 そ の 他 の臨 床 症 状 を 目標 と し て 出 血 量 と輸 血,輸 液 量 との 間 に 平 衡 が 保 た れ る 様 に 努 力 が な され て い る 。 従 来 実 験 的 又 は 臨 床 的 に 急 性 出 血 に 対 して 大 量 の 輸 血,輸 液 が行 われ た 時 の 血 液 性 状 に 関 す る研 究 も発 表 され て いる が,多 くは短 時 日の 観 察 に 止 り,或 は 手 術,外 傷 と関 連 した もの で あ つ て,純 粋 に 急 性 出 血 に 対 し輸 血,輸 液 を 行 い そ の 血 清 蛋 白 に及 ぼ す 影 響 を長 期 に わ た つ て 観 察 した 報 告 は 極 め て数 少い 。 私 は犬 を 用 いて 純 粋 に急 性 出 血 を 惹 起 し,こ れ に 対 して出 血 量 と等 量 の輸 血,輸 液 を行 つ た 場 合 並 に そ の後 に 起 る 生 体 の 変 化を 主 と して血 清 蛋 白 を 中心 と して検 索 し,併 せ て 人 工 冬 眠 及 び 刑 腎 皮 質 ホル モ ン投 与 を併 用 した 場 合 の 影 響 を 比 較 検 討 しい さ さか の 知 見 を得 た 。 次 に本 問 題 に 関 す る 文 献 的 考 察 を述 べ る 。 1)輸 血,輸 液 に つ い て 出血 死 の 原 因 につ い てGolz1)は 心 臓及 び 血 管 の 充 満 不 足 の 結 果 所 謂Leerpumpen des Herzens の 状 態 とな り心 臓 死 を 来す とい い,Kuttner2)は 出血 死 は 循 環 血 液 量 の減 少 が 組織 呼 吸 の 不 足 を 来 し,特 に 呼 吸 中枢 の麻 痺 を 招 来 す るた め で あ る と 述 べ,清 水3)は 循 環 不 全 に よる 脳 機 能 麻痺 を 主 な る死 因 とな した 。 何 れ に して も急 性 出 血 に対 して は輸 血,輸 液 を もつ て循 環 量 の 回 復 を は か る こ と が必 須 の 療 法 で あ る 。 1901年Landsteinerの 血 液 群 と凝 集 素 の 発 見 と,1914年Hustin, Agoteの ク エ ン 酸 ソ ー ダ を 主 剤 と す る 抗 凝 固 剤 の 発 見 に よ り輸 血 は 急 速 な 進 歩 を 遂 げ,本 邦 に 於 て も昭 和7年 桐 原,河 石 が 日本 外 科 学 会 に 報 告 し て 以 来 輸 血 は 大 費 な 関 心 の 的 と な つ た 。 近 時 外 科 学 の 進 歩 と共 に 外 科 的 侵 襲 が 大 と な る に 及 び 輸 血 の 童 と頻 度 は 急 速 に 増 加 し, 保 存 血 の 研 究 と 血 液 銀 行 の 設 立 に よ り そ の 要 望 に 応 え て い る 現 状 で あ る 。 一 方 輸 液 の 研 究 も古 くか ら行 わ れ て お り ,所 謂 血 液 代 用 品 と し て 品 質 液,Gelatin膠,Pectin, ア ラ ビ ア ゴ ム,Colloidin,蛋 白 分 解 物質,牛 ア ル ブ ミ ン,Polyvinyl alcohol,人 工 血 漿 ア ル ギ ン, Periston,メ チ ル セ ル ロ ー ゼ,Plasmonal,カ ラ メ ル 液 等 が あ る が,真 の 血 液 代 用 品 と し て は  1) 分 子 又 は 粒 子 が 椙 当 大 き く速 に 血 管 外 に 出 な い こ と,2)滲 透 圧 及 び 粘 稠 度 が な る べ く血 液 に 近 い こ と,3)抗 原 性 の な い こ と が 必 要 で あ る4)と い わ れ て い る 。

Gronwall and Ingelman5)6)に よつ てNative Dextranを 分 解 し て 分 子 量 を 下 げ た 所 謂Clinical Dextranは 著 明 な 血 漿 増 量 作 用 を も つ こ と が 報

告 さ れ て 以 来,Dextranは 急 速 にPlasma expan-derと し て 注 目 を ひ き,わ が 国 に 於 て も1954年 量 産 が 開 始 さ れ た 。Bollmann7)は 家 兎 で 血 液 量 の40% を 出 血 せ し め,Reisz8)は 家 兎 で30cc/kg の 出 血 を 来 さ し め,又Gropper9)は 犬 を 用 い て 呼 吸 停 止 ま で 出 血 せ し め て,い ず れ も出 血 量 と等 量 のDextranを 注 入 し 略 々 術 前 の 血 液 量 或 は そ れ 以 上 の 血 液 量 を 保 持 し得 た と い い,内 藤10)は 家 兎 の 血 液-Dextran置 換 実 験 に より 血 液 保 持 の 良 好 な る こ と を 認 め て い る 。 共 同 研 究 者 河 辺11)は 出

Tooru Niki (The First Surgical Department, Nagoya University Medical School, Direc t or: Prof. Y. Hashimoto): Experimental studies on massive blood transfusion and infusion of plasma expander (Dextran). Especially on serum protein. Blood and Bloodtransfusion 4 (6): 305-326, June, 1958.

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血 性 シ ヨ ツ クに 対 す るDextran注 輸 の効 果 に つ い て血 圧 保 持,貧 血 とAnoxia,呼 吸 系 諸 機 能, 出 血 傾 向,諸 循環 量,心 送 血 量 及 び 末 稍 血 流 量 等 を詳 細 に 研 究 し,Dextranを 血 液 代 用 品 と して 高 く評 価 し てい る 。 2)人 工 冬 眠 法 につ い て 元 来 進 化 した動 物 は そ れ を取 りま く外 部 環 境 に 反 応 して 内 部 環 境 の 恒 常 性 を保 持 せ ん とす る能 力 を有 して お り,Camon12)は これ をHomeostasis と呼び 交 感 神 経 副 腎 髄 質 系 の反 応 を 中心 と して 考 え,又Reilly13)は 侵 襲 に対 す る生 体 の反 応 に は 常 に共 通 の 症 候 群 が 現 れ,こ れ を 自律 神 経 系 の 興 奮, 過 剰 反 応 に 由 来 す る と述 べ た 。 更 にSelye14)は 各 糎 侵 襲 に 於 け る 下 垂 体 副 腎 皮 質 系 の役 割 を強 調 し, Stress学 説,適 応 症 候 群 の概 念 を提 唱 した 。 何 れ に して も生体 は 外 部 か ら加 え られ た 侵 襲 に 対 して 失 わ れ た 均 衡 を 取 り戻 そ うとす る能 力 を もつ てい る の で あ る が,侵 襲 の程 度 と生体 の 状 態 に よつ て は生 体 内 部 の 均 衡 を 維 持 す る こ とが 必 ず し も容 易 で は な く,往 々に して侵 襲 が 生体 防 禦 反 応 の能 力 を越 え る か 又 は 反 応 が過 剰 で か えつ て そ の 目的 を 越 え て し ま うた め に種 々の 障 害 が 惹 起 され,遂 に は 生 命 を お び や か す と と と もな り得 る 。 それ らの 反 応 は 主 と して 自律 神 経 及 び 内分 泌 系 に よ る もの で あ り,こ の 場合 自律 神 経 及 び 内 分 泌 系 を抑 制 安 定 した 状 態 に お い て侵 襲 に 対 し て 反 応 す る こ とに よつ て起 る被 害 か ら免 れ る と とを 目的 と してLa-boritら は 人 工 冬 眠 法15)16)を提 唱 した 。 この 発 表 以 来 人 工 冬 眠 法 は 急 速 に 発 展 し,本 邦 に於 て も数 多 くの17)18)19)20)21)22)報告 が あ る 。 人 工 冬 眠 法 に は全 身 麻 酔 に 冷 却 を 加 え て代 謝 の低 下 を はか る低 体 温 法 とPhenothiazine系 誘 導体 そ の 他 の 薬剤 を投 与 して 自律 神 経 を安 静 状 態 に お く こ とを 目 的 と した 薬 物 冬 眠 の2つ の流 れ が あ り,又 両 者 の 合 併 法 も研 究 され て い る 。 薬 物 冬 眠 の 出 血 性 シ ヨツ ク予 防 に 対 す る効 果 は Laboritは じめ,Kelan and Zweifach23),Her-shey24),植 草25)ら に よ り認 め られ て い る が,山 田26)は実 験 的 に 冬 眠 を施 せ る犬 に於 て 急 性 出 血 を 起 し,非 冬 眠 群 に 比 し血 圧 を 一定 に 下 げ た 場 合, 出血 量 を 一 定 に した 場 合 何 れ も冬眠 群 が 死 亡 率 も 少 く良好 な 成 績 を 得 た と述 べ て い る 。 然 し境22)は 急 性 出血 に対 して 冬 眠 を 施 せ る もの は 亡血 耐 容 量 が 低 下 して い る と述 べ た 。 3)副 腎 皮 質 ホル モ ン投 与 に つ い て Selye14)のStress学 説 は 下 垂 体 副 腎 皮 質 反 応 を 中心 とす る 生 体 防 衛 機 構 の 考 え で あ り,こ れ に 対 す る批 判 も あ る が副 腎 皮質 ホル モ ン が侵 襲 に 対 して重 要 な 役 割 を な す こ とに つい ては 異 論 が な い 。Davis28)は 血 圧 を よ く回復 す る とい い,Ra-gan29)は 循環 血 漿 量 を よ く維 持 す る と述 べ,又 植 草25)は副 腎 皮 質 ホ ル モ ンは 代 謝 面 に仂い て血 圧 を 高 め,循 環 血 流 量 を増 し,毛 細 管 透 過 性 を 保 ち, 生 存 期 間 を長 くす る とい つ て い る 。 渋 沢30)も輸 血 と 同時 に併 用 し,或 は 事 前 に予 防 的 に 使 用 され た 時 は有 効 で あ る とい つ た 。 又 外科 的 な 外 力 と蛋 白 の う ご きに 関 し,皮 質 ホル モ ン を 有効 量 使 用 す る こ とは 警 告 反応 を減 弱 させ る効 果 を もち得 る もの で あ り,従 つ て 同時 に 葡萄 糖3乙は ア ミノ 酸 を 併 用 す る か ぎ り外 力 後 の蛋 白代 謝 を 保 存 し,窒 素 平 衡 を 正 に 保 つ 唯 一 の方 法 とな り得 る とい わ れ てい る27)。 第 二 章  実 験 方 法 第 一節  実 験 動 物 体 重5.6∼13.0kgの 健 康 な 成 犬 を使 用 し,実 験 及 び 検 査 当 日は朝 よ り絶 食 と な し,終 了 後 は 平 常 通 りの食 餌 を 自 由に 摂 取 せ しめ た 。 第 二 節  麻 酔 血 圧 を測 定 した 場 合 の み 少 数 例 にRavonal 20 ∼25mg/kg腹 腔 内 注 入 に よる全 身 麻 酔 を行 つ た が,大 部 分 は麻 酔 の影 響 を 避 け無 麻 酔 で実 験 を行 つ た 。 第 三 節  出 血 方 法 実 験 動 物 を 固定 台上 に 背 臥 位 に 固定 し,水 平 位 に保 ち,大 腿 部 に小 切 開 を加 え露出 した 股 動 脈 よ リゴム管 を通 じ て陰 圧 場 の 中へ 急 速 な 潟 血 を行 な つ た 。 潟血 速 度 は10cc/kg/1∼2分 に な る 様 に ゴ ム管 を 圧 迫 して調 節 した 。 出血 の 量 と速 度 は大 切 な もの で,非 常 に急 速 に 出 血 す れ ば 少 量 で も死 に 至 る とい わ れ て い る。31) 致 死 的 出血 量 に つ い てはFeis32)は 体 重 の5.4% 以 上,進 藤33)は ♂4.73%,♀4.95% 平 尾34)は ♂4. 31%,♀4.67% を 挙 げ,清 水35)も急 速 出血 を 行 い 511cc/kgを 致 死 的 出 血 量 と した 。私 は一 応50cc/kg を 致 死 的 大 出血 量 と 見 な し,更 に30cc/kg, 20cc/kg(対 照),10cc/kgの 潟 血 を も行 つ た 。

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抗 凝 固 剤 と してはACD液 を 用 い,予 め 出 血 量 の1/4を 陰 圧瓶 の 中へ 入 れ て お い た 。 第 四節  輸 血,輸 液(Dextran)方 法 輸 血 法 に つ い ては 古 来 多 くの 考 案 がな され て い る が,私 は 現 在 広 く行 われ て い る 如 く潟 血 に用 い た 瓶 を 転倒 し一 本 の通 気 管 を 栓 に 取 りつ け,濾 過 装 置 の つ いた ゴム管 を用 い て露 出 せ る股 静 脈 に 注 入 した 。 Dextran注 輸 も同 様 ゴ ム管 を通 じて 股 静 脈 に 行 つ た 。 注 入 速 度 及 び 注 入 量 に 関 して は,急 速大量 の注 入 は 呼 吸循 環 系 へ の 負 荷 過 大 に よ り危 険 あ り とす る 発 表 が4)36)37)38)多い が,Pierce39)ら は 出 血 等 に よつ て生 体 が補 血,補 液 を 必 要 と して い る 間 は 高 速 度 大 量の 静 脈 内 注入 に も耐 え得 る とい い,福 田40),渋 沢21),笹 川41)も同 様 の こ とを述 べ て い る 。 私 は 出血 速 度 と同 じ く10cc/kg/1∼2分 の速 度 で 出 血 量 と等 量 の 自家 血 液 又 はDextranを 注 入 した 。 な お 潟血 終 了 よ り注 入 開 始 に 至 る ま で の時 間 は 2∼5分 で あつ た 。 第 五 節  薬 物 冬 眠 法 実 験 開 始 前20∼30分 にChlorpromazin 5mg/kg, Pmmethazin 10mg/kgを 筋 注 した 。 第 六 節  副 腎 皮 質 ホル モ ン投 与 法 17-oxy-11-hehydrocortioosteron acetate懸 濁 液 を 用 い,実 験 当 日に は 潟 血 開 始 と同時 に5mg/kg, 第1日 に も,5mg/kg,第2及 び3日 に は25mg/kg, 第4及 び5日 に は1mg/kg,の 注 射 を 行 つ た 。 第 三 章  検 査 事 項 及 び 検 査 方法 第 一 節  循 環 血 漿 量 循 環 血 漿 量 の 測 定 に は 色素 法 とIsotope法 が あ る が,私 はEvans Blue (T-1824)使 用 に よ る 色素 法42)に よつ た 。採 取 した 血 漿 は 島津QB50 型 光 電分 光 光 度 計 で 測定 して に よ り計 算 した 。 第 二 節  血 清総 蛋 白 濃 度 及 び 血 清 蛋 白分 屑 血 清総 蛋 白 濃 度 の 測 定 に は 日立屈 折 蛋 白 計 を用 い た 。 血 液 蛋 白分 屑 の 研 究 は1937年Tiseliusに よ り定量 的 電 気 泳動 法 が完 成 され て か ら急 速 に 進 歩 した が,Tiselius装 置 は高 価 な こ と,多 量 の試 料 を 必 要 とす る こ と,実 験 操 作 が複 雑 な と と,着 色 試 料 は 光 学 系 を利 用 して い る た め 使 用 出 来 な い こ とな どの欠 点 が あ る 。 近 年 各 国 で 行 わ れ る様 に な つ た 濾 紙 電 気 泳 動 法43)44)45)46)47)48)49)は上 記 の欠 点 を 補 つ て 満 足 す べ き もの で あ る と云 われ,又 濾 紙 上 で発 色 せ しめ てLipids44)46)及 びCarbohy-drates45)46)或 は放 射 能 物 質 の検 出46)等 更 に 応用 範 囲 の 広 い検 査 法 で あ る。 濾 紙 泳 動法 に よつ て得 た価 をTiselius法 の そ れ と比 較 して色 々の議 論 が あ る が,Grassmann49) はAlbuminとGlobulinを 種 々な る 割合 で 混 合 した も の を 泳動 して 信 頼 す べ き成 横 を 得 てお り, 又 再 現 性 の 問 題 につ い て も小 林43)は実 際上 問 題 と す る必 要 は な い と述 べ て い る 。 試 料 に 用 い る 犬 の 血液 は 溶 血 に 充 分 の注 意 を払 い,得 た血 清 は 冷 蔵 庫 の 中 に保 管 し,48時 間以 内 に 泳動 した 。 表1  生存並 びに斃死例数 泳 動 装 置 は小 林 式 涙 紙 泳動 器 を用 い,平 板 法 に よ り血 清 約0.005∼0.01ccを 線 状 に瀕 紙 上 に 引 き 泳動 した 。 使 用 涙 紙 は東 洋 涙紙No.51,使 用電 流 は電 流 方 向 に 直 角 に 漉 紙 巾1cmに つ き0.7∼ 0.8mA,泳 動 時 間 は5∼6時 間 に条 件 を一 定 した 。 使 用 した緩 衝液 はVeronal衝 液(pH8.9μ = 0.143))で あ り,蛋 白質 の確 認 はB.P.B.使 用 の 色 素 法43)に よつ た 。 蛋 白 質 を着 色 せ しめ た 濾紙 は パ ラ フィ ンで 固定 し小林 式 光 度 計 で 直接 定 量 して, 得 た定 量 曲 線 に よ リプ ラ ニ メーー を用 い て面 積

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を測 定 して 各 分 屑 の 百 分 率 を算 出 した 。 第 四章  実 験 成 績 第 一 節  斃 死 例 に つ い て(表1) 1)輸 血 群 50cc/kg潟 血輸 血 群(50cc輸 血 群 と略 す)で は 斃死は12例 中3例 で あ る が,そ の 中1例 は 瀉 血 終 了 後 輸 血 開 始 まで に 約10分 を 要 し遂 に 血 圧 の 上 昇 を 見 な か つ た例 で あ り,他 の2例 は 術 後 そ れ ぞ れ3日 目及 び1週 間 目に 大 腿 都 切開 創 か らの 大 出 血 に よ り斃 死 せ る もの で あ る 。 30cc/kg瀉 血 輸 血 群(30cc輸 血 群 と略 す)の6 例 中1例 は 術 後4日 目に 犬 温 熱 に よ り斃 死 した も の で あ る。 10cc/kg潟 血 輸 血 群(10cc輸 血 群 と略 す)に 於 て は 斃 死 例 を見 な か つ た 。 2)冬 眠 輸 血 群 薬 物 冬 眠 群 で は30cc/kg以 上 の 潟血 は 血 圧 が 0と な り困 難 で あつ て,直 に 輸 血 す る も全 例12時 間 以 内 に 斃 死 した 。 冬 眠30cc/kg潟 血輸 血 群(冬 眠30cc輸 血 群 と 略 す)6例 中 の1例 は 潟血 終 了 後 直 ちに 輸 血 した が血圧 の 回 復 を見 ず 術 後 約2時 間 に して 斃 死 した 。 3)Dextran群 50cc/kg潟 血Dextran注 輸 群(50cc Dextran 群 と略 す)10例 中2例 の 斃 死 例 を見 た が,1例 は 瀉血 終 了 後 注 輸 開 始 迄 に 約6分 を 要 し心 臓 停 止 を 来 した もの で あ り,他 の1例 は術 後4日 目 に犬 温 熱 に よ り斃 死 した もの で あ る。 30cck/g潟 血Dextran注 輸 群(30cc Dextran 群 と略 す)に 於 ては 斃 死 例 を見 な か つ た 。 10cc/kg潟 血Dextran注 輸 群(10cc Dextran群 と略 す)6例 中1例 は術 後4日 目 に犬 温 熱 に よ り 斃 死 した もの で あ る 。 4)冬 眠Dextran群 冬 眠Dextran群 も 冬 眠 輸 血 群 と同 様30cc/kg 以上 の 潟血 は 不 可 能 で あ り全 例 死 亡 した 。 冬 眠30cc/kg潟 血 注 輸 群(冬 眠30cc Dextran群 と略 す)6例 中1例 は 潟 血 終 了 後 直 にDextran 注 輸 を開 始 した の で あ る が,遂 に血 圧 の 回復 を見 ず 斃 死 した もの で あ る 。 冬 眠10cc/kg潟 血Dextran注 輸 群(冬 眠10cc Dextran群 と略 す)に 於 て は 全 例 生 存 した 。 5)輸 血 副 腎 皮 質 ホル モ ン投 与 群 30cc/kg濾 血 輸 血 副 腎 皮 質 ホ ルモ ン投 与 群(30 cc輸 血 副 腎 皮 質 ホル モ ン群 と略 す)に 於 て は斃 死 例 は な か つ た 。 以 上 斃 死 例 よ り急 性 出血 に対 して は 救 命 的 効 果 につ いて 輸血 群 とDextran群 との 間 に 差 は見 出 せ ず,潟 血 終 了 よ り輸 血3乙は 輸 液 迄 の時 間 が生 命 の予 後 に 重大 な 関 係 が あ り,又 冬 眠 群 は 非 冬 眠 群 表2  血 歴 の 変 化

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に 比 して急 性 出 血 に 対 す る鮒 容 量 が 低下 してい る, ご とを 観 察 した 。 第 二 節  血 圧 の 変 化(表2) 1)輸 血 群 50cc/kgの 瀉 血 に よ り血 圧 は全 例殆 ん ど0と な り呼 吸停 止 を来 し,実 験 を 続 け る 為 に は 人 工 呼 吸 を 必 要 と した 。 とれ に 対 して直 に 輸血 を 開 始 し 輸 血 終 了直 後 平均79mmHgま で 回 復 し,60分 後 に は 平 均104mmHgと な つ た 。 表3  20cc/kg血群(対照 群) 30cc輸 血 群 に 於 て は,瀉 血 に よ り血 圧 は 平 均 46mmHgに 低 下 した が,30cc/kgの 輸 血 終 了直 後 は 平 均136mmHgと な り,60分 後 で は 平 均 126mmHgと な つ た 。 10cc輸 血 群 で は 瀉 血 に よる血 圧 の 変化 は 少 く, 又 低 下 上 昇 不 定 で あ り,と れ に対 して10cc/kgの 輸 血 をす る も血 圧 の 変 化 は 僅 か で あつ た 。 2)冬 眠 輸 血 群 薬物 冬 眠 を 施 した 場 合 瀉血 前 に 既 に 大 部 分 の例 で は30∼40mmHgの 血 圧 低下 を 来 した が,中 に は80mmHg迄 下 降 した もの もあ り,又1例は か えつ て 僅 か に血 圧 の 上 昇 を来 した もの もあ つ た 。 冬 眠30cc輸 血 群 で は 瀉血 に よ り血 圧 は大 部 分 の 例 で は0∼10mmHgと な り平 均6mmHgに 低 下 す る 。30cc/kg輸 血 直 後 の 血 圧 は 平 均66mmHg で,そ の 後 次 第 に 上 昇 し て60分 後 で は 平 均143 mmHgに ま で 回 復 した 。 冬 眠10cc輸 血 群 で は10cc/kgの 瀉 血 に よ り血 圧 は 平 均90mmHgに 低 下 し,輸 血 終 了 直 後 は 平 均117mmHg,60分 後 で は 平 均148mmHgを 示 し た 。 3)Dextran群 50cc Dextran群 に 於 て も50cc輸 血 群 と 同 様 に 瀉 血 に よ り血 圧 は 全 例0mmHgと な り呼 吸 停 止 を 来 した 。 これ に対 して50cc/kgのDextran注 輸 を行 う と,そ の終 了直 後 血 圧 は 平 均84mmHg, 60分 後 で は 平 均127mmHgに 回 復 した 。 表6 10cc輸血 群 30cc Dextran群 で は 瀉 血 に よ り平 均52mmHg, 30cc/kg Dextran注 輸 に よ りそ の 終 了 直 後 は 平 均105mmHg,60分 後 で は 平 均122mmHgを 示 し た 。 10cc Dextran群 の 血 圧 変 化 は 極 め て 僅 か で あ つ た 。 4)冬 眠Dextran群 前 述 し た 如 く冬 眠 下 の 瀉 血 は 血 圧 に 与 え る 影 響 が 大 き く冬 眠30cc Dextran群 で は 瀉 血 に よ り 全 例20mmHg以 下,平 均6mmHg, Dextran

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注 輸 終 了直 後 で は 平 均58mmHg,60分 後 で は 平 均137mmHgに 回 復 した 。 冬 眠10cc Dextran群 で は10cc/kgの 瀉血 に よ り血 圧 は 平 均87mmHg, Dextran注 輸 終 了直 後 は 平 均117mmg, 60分 後 で は 平 均148mmHg を 示 した 。 以 上 血 圧 の 変 化 は30cc/kg以 上 の 瀉 血 に よ り所 謂 シ ヨ ツ ク レベ ル 以下 の 血 圧 とな り,且 冬 眠 群 は 非 冬 眠 群 に 比 し瀉 血 に よ り敏感 に血 圧 の 低下 を 来 し,冬 眠 下 の30cc/kg瀉 血 は非 冬 眠 群 の50cc/kg 瀉 血 に相 当 す る血 圧 の 低 下 が あ る こ とを 見 た 。 表5  30cc輸 血 群 第 三 節  循 環 血 漿 量 の 変 化 1)対 照 群 対 照 と して 行 つ た20cc/kg瀉 血 の み の場 合 の 循 環 血 漿量 の 変 化 は表3の 如 く術 後1時 間 で 一 旦 低 下 す る が,24時 間 以 後 は略 々術 前 値 に 近 い値 を 保 つ た 。5例 平均 術 前 値 に 対 す る 百分 率 は 図1 の如 くで術 後1時 間 に於 け る 低下 は10% で あつ た 。 2)輸 血 群 Ⅰ)50cc輸 血 群 表4の 如 く5例 中3例 は術 後1時 間 に て 術 前 値 よ り減 少,2例 は増 加 を 示 した が,5例 平 均 で は 300cc/kg減 少,術 前値 の95% で あ り,24時 間 以 後 は 略 々術 前値 に 近 い値 を示 した 。術 後 循 環血 漿 量 の 変化 の術 前 値 に 対 す る 百分 率 は 図2の 如 く で あ る 。 Ⅱ)30cc輸 血 群 表5の 如 く術 後1時 間 に 於 て稍 々増 加 の傾 向 に あ り5例 平均19cc/kgの 増 加,術 前 値 の95% で あ り,24時 間 以 後 は略 々術 前値 に近 い値 を保 つ た 。 術 後 の循 環 血 漿量 の 変 化 の術 前値 に対 す る 百 分 率 は 図2の 如 くで あ る 。 Ⅲ)10cc輸 血 群 表6  10cc輸血 群 表6及 び 図2の 如 く殆 ん ど変 化 は 無 か つ た 。 3)冬 眠 輸 血 群 Ⅰ)冬 眠30cc輸 血 群 表7及 び 図2の 如 く術 後1時 間 に 於 て 全 例 循 環 血 漿 量 の増 加 を 来 し平 均4.5cc/kg,術 前値 の8% 増 加 を 示 した 。 以 後 減 少 し1∼2週 で 略 々術 前値 に戻 る もの が 多か つ た 。 Ⅱ)冬 眠10cc輸 血 群 表8及 び 図2の 如 く術 後1時 間 に於 て増 加 し平 均6.6cc/kg,術 前値 の12% の 増 加 を示 して い る が,以 後 は 略 々術 前 値 に等 しい 値 を 保 つ た 。 4)30cc輸 血 副 腎 皮 質 ホ ル モ ン投 与 群

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表9及 び 図2の 如 く循 環 血 漿量 の 変 化 は5% 以 内 に止 り,余 り著 明 な変 動 を 示 さな か つ た 。 5)Dextran群 Ⅰ)50cc Dextran群 との群 の 循 環 血 漿 量 は 表10の 如 く術 後1時 間 よ り1週 迄 や や増 加 して い る が,2週 以後 は 略 々 術 前 値 に 近 い値 を示 す 。 図3に 示 す 如 く,そ の 増 加 は 術 前値 の10% 以 内 で あ つ た 。 Ⅱ)30cc Dextran群 表11及 び 図3の 如 く術 後1時 間 が 最 も増 加 し て お り,平 均7.5cc/kg,術 前 値 の15% 増 加 を 示 す 。以 後1∼2週 迄 漸 次減 少 し て3週 後 は略 々 術 前 値 に 近 い値 を示 した 。 表7  冬眠30cc輸血 群 Ⅲ)10cc Dextran群 表12及 び 図3の 如 く術 後1時 間 よ り1週 迄 は 増 加 し て い る が,以 後 次 第 に 術 前 値 に 近 くな つ た 。 増 加 の 術 前 値 に 対 す る 百 分 率 は8% 以 内 で あ つ た 。 6)冬 眠Dextran群 1)30cc Dextran群 こ の 群 の 循 環 血 漿 量 の 変 化 は 表13及 び 図3の 如 く術 後24時 間 ∼1週 に 於 て 増 加 し,平 均5日 目 が 最 も 多 く術 前 値 よ り5.5cc/kg,10% の 増 加 を 示 した 。 そ の後 も減 少 の 傾 向 が 少 く4週 に至 つ て 漸 く術 前 値 に近 くな つ た 。30cc Dextran群 に 比 較 す る と1週 間 ま で に冬 眠 群 よ り非 冬 眠 群 の方 が循 環 血 漿量 の 増 加 が著 明 で あ る 。 Ⅱ)冬 眠10cc Dextran群 表14及 び 図3の 如 く術 後2週 間 迄 循 環 血 漿 量 の増 加 が 見 られ た 。 第 四 節  血 清 総 蛋 白 濃 度 の 変 化 1)対 照群 20cc/kg瀉 血 の み を行 つ た群 で は 表3の 如 く3 日∼1週 が 最 も血 清 蛋 白濃度 が 低下 した 。5例 平 均 で は5日 ∼1週 が最 低 で術 前 値 に 比 して12g/dl の減 少 を 示 し,3週 よ り回復 に 向 うが4週 に 至 る もな お術 前 値 に 達 して いな い 。血 清総 蛋 白濃 度 に 循 環 血 漿 量 を 乗 じた 循 環 血 清 総 蛋 白量 の 術前 値 に 対 す る 百分 率 は 図4の 如 く術 後24時 間 が最 低 で術 前 値 の84%,1週 迄 は増 加 は 殆 ん ど見 られ ず2 週 以 後 漸 次 増加 の 傾 向 を示 し,4週 に至 つ て94% となつ た 。 表8  冬 眠10cc輸 血群 2)輸 血 群 Ⅰ)50cc輸 血 群 表4の 如 く血 清 総 蛋 白 濃度 は3日 ∼1週 が最 低

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とな り,以 後 増加 して4週 で は5例 中1例 は 術 前 値 以上 とな り4例 は術 前 値 よ りや や 低 い 値 を示 し た 。5例 平 均 で は3∼5日 が最 低 で術 前 値 よ り 109/dlの 減 少,4週 で は術 前値 に回 復 した 。 循 環 血 清 総 蛋 白 量 の 術 前値 に対 す る 百分 率 は 図5の 如 く24時 間∼3日 が 最 低 とな り83%,4週 で は 略 々 術 前値 に 戻 つ た 。 Ⅱ)30cc輸 血 群 表5の 如 く血 清総 蛋 白濃 度 は 術 後3∼5日 に 最 低 とな り,平 均5日 目が 最 低 で術 前 値 よ り0.9g/dl の減 少 を 示 した 。術 前 値 に回 復 す る に は2∼3週 を 要 した 。循 環 血 清 総 蛋 白量 は 図5の 如 く5∼7 日 が最 低 で 術 前 値 の90%,3週 間 で 略々 術 前 値 に 戻 つ た 。 表9  30cc輸血群 腎皮 質 ホル モ ン使 用群 Ⅰ)10cc輸 血 群 表6及 び 図5の 如 く血 清 総 蛋 白濃 度,循 環 血 清 総 蛋 白量 共 に殆 ん ど変 化 を見 なか つ た 。 3)冬 眠 輸 血 群 Ⅱ)冬 眠10cc輸 血 群 血 清総 蛋 白 濃 度 表7の 如 く3日 ∼1週 迄 減 少 しそ の 後 漸 次 増 加 す る が5例 中4例 は4週 に於 て もな お 術 前 値 に 至 らなか つ た 。5例 平 均 で は5日 が 最 低 で 術 前 値 に 比 し,0.7g/dlの 減 少 を示 した 。 循 環 血 清総 蛋 白量 は 図5の 如 く5口 が最 低 とな り 術 前 値 の91%,4週 に於 て も98% で あつ た 。 これ を 非 冬 眠30cc輸 血 群 に 比 べ る と4週 に於 て 血 清 総 蛋 白 量,循 環 血 清 総 蛋 白量 共 に冬 眠,30cc 輸 血 群 の 方 が低 く回 復 が 遅 れ て い る 。 Ⅲ)冬 眠10cc輸 血 群 血 清 総 蛋 白濃 度,循 環 血 清 総 蛋 白量 共 に表8, 図5に 示 す 如 く著 明 な変 動 を 認 め な か つ た 。 4)30cc輸 血 副 腎 皮質 ホル モ ン投 与 群 表9の 如 くホ ル モ ン投 与 中 は血 清 総 蛋 白濃 度 は 30cc輸 血 群 に比 しその 低 下 が著 明 で は な い が, 中止 後 低 下 を 来 し,且 回 復 も遅 く4週 で全 例 術 前 値 よ り低 い 値 を 示 した 。循 環血 清 総 蛋 白量 は 図5 の 如 く30cc輸 血 群 に比 して1週 迄 は 僅 か に高 や 値 を示 した が,そ の後 の 回 復 は 遅 れ た 。 表10  50cc Dextran群 5)Dextran群 Ⅱ)50cc Dextran群 この群 の 血 清 総 蛋 白 濃 度 の 変 化 は 表10の 如 く 術 後1時 間 で急 激 な 低 下 を 来 す が24時 間 に は既 に相 当 の 回 復 が 見 られ,5例 平 均 術 後1時 間 で 4.19g/dl,24時 間 で は5.0g/dlで あ つ た 。 そ の後 は 次 第 に 回 復 す る が,4週 間 で は5例 中3例 は術 前 値 よ り低 い 値 を 示 した 。循 環 血 清 総 蛋 白 量 は 図

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6の 如 く血 清 総 蛋 白 濃 度 と同 様 の 変 化を 示 し,平 均4週 で は 術 前 値 の96% 迄 回 復 した 。 Ⅲ)30cc Dextran群 血 清 総 蛋 白 農 度 は表11の 如 く術 後1時 闇 で 平 均4.5g/dlに 低 下 す る が,24時 間 以 後 次 第 に 増 加 して3週 で 略 々術 前 値 に 回 復 した 。循 環 血 清 蛋 白量 は 図6の 如 く5日 で殆 ん ど術 前値 に回 復 した 。 Ⅳ)10cc Dextran群 血 清 総 蛋 白 濃 度 の 変 化 は 表12の 如 く術 後1時 間 で 一 旦 低 下 す る が,3日 で5例 中2例 は術 前値 表11  30cc Dextran群 表12  10cc Dextran群 第13  冬眠30cc Dextran群 表14  冬眠10cc Dextran群

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に回 復 した 。 循 環 血 清 総 蛋 白 量5例 平 均 で は 図6 の 如 く24時 間 で既 に術 前 値 に 回 復 した 。 6)冬 眠Dextran群 Ⅰ 冬 眠30cc Dextran群 この群 の 血 清 総 蛋 白 濃 度 の 変 化 は 表13の 如 く 術 後1時 間 で 平 均4.6g/dl迄 低 下 す る が,以 後 次 第 に 増 加 し4週 で に5例 中2例 が術 前値 に 回 復 し た 。5例 平 均 で は僅 か に術 前 値 よ り低 い値 を 示 し た 。循 環 血 清総 蛋 白量 の術 前 値 に 対 す る 百分 拳 は 図6の 如 く4週 で術 前値 に 回 復 し,非 冬 眠30cc Dextran群 に比 し回 復 が 遅 れ た 。 図1  20cc/kg瀉 血 群循環血液 量の変化 術前値に対す る百分率(5例 平均) 図2  輸血群 循環血 液量の変化 術前値に対す る百分率(5例 平均) Ⅱ)冬 眠10cc Dextran群 血 清総 蛋 白濃 度 の 変 化 は 表14の 如 く術 後1時 間 で 一 旦 低 下 を見 る が3∼5日 で 略 々術 前値 に回 復 した 。 循 環 血 清総 蛋 白 量 は 図6の 如 く大 体3日 で 術 前 値 に 達 した 。 第 五 節  Albuminの 変 化 1)対 照群 20cc瀉 血 群 のAlbumin濃 度 の変 化 は 表3の 如 く1週 迄 は 低 下 の 傾 向 を 示 し,5例 平 均 で は5 日が最 低 で1.52g/dlで あ り,以 後 増 加 す る が4週 に 至 つ て も5例 中4例 は な お 術 前 値 に至 らな か つ た 。 循 環Albumin量 の術 前 値 に 対 す る 百分 率 は 図7の 如 く5日 が最 低 で58% を示 し,4週 間 に 於 て も87% の低 い 値 で あ つ た 。 図3  Dextran群 循 環 血 漿 量 の変 化 術 前 値 に 対 す る百 分 率(5例 平 均) 図4  20cc/kg瀉 血群循環血清総 蛋白量 の変化 術前値 に対す る百分率(5例 平均) 2)輸 血 群 1)50cc輸 血 群 50cc輸 血 群 のAlbumin濃 度 は表3の 如 く4∼ 5日 が最 低 とな り平 均5日 が 最 も低 く術 前値 に比 し1.01g/dlの 減 少 を 示 した 。4週 に於 て5例 中2 例 は術 前値 よ り低 い値 で あ つ た 。 循 環Albumin

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量 は 図8の 如 く3∼5日 が最 も低 く術 前 値 の62 %,4週 で は93% で な お 術 前 値 に至 らな か つ た 。 Ⅱ)30cc輸 血 群 この群 のAlbumin濃 度 の 変 化 は 表5の 如 く3 ∼5日 が最 も低 く5例 平 均 で は5日 が最 低 で あ つ て0.86g/dlの 低 下 を 示 す 。 術 前値 に 回復 す る に は 略々3週 間 を 要 した 。 循 環Albumin量 の 術 前値 図5  輸血群 循環血清 総蛋白量 の変化 術前値 に対 する百 分率(5例 平均) 図6  Dextran群 循環 血清 総 蛋 白 量 の 変 化 術 前 値 に対 す る百 分率(5例 平 均) に 対 す る 百分 率5例 平 均 は 図8の 如 く24時 間 ∼ 3日 が最 低 で76%で あ り,そ の後 次 第 に 増 加 し て3週 で 略 々術 前値 に 復 した 。 Ⅲ)10cc輸 血 群 Albumin濃 度 の 変化 は 表6の 如 く術 後24時 間 で 平 均0.23g/dlの 低 下 を み る が その 後 僅 か な が ら上 昇 し4週 で は 略 々術 前値 に 回 復 した 。循 環 Albumin量 の 術 前値 に対 す る 百分 率 は 図8の 如 く術 後24時 間 で94% とな る が3日 目に は100% とな り,そ の 後 多 少 の 変動 は あ る が大 体術 前値 に 近 い 値 を保 つ た 。 図7  20cc/kg瀉 血 群 循 環Albumin量 の 変 化 術 前 値 に対 す る百 分 率(5例 平 均) 図8  輸血 群 循 環Albumin量 の変 化 術 前 値 に対 す る 百 分 率(5例 平 均) 3)冬 眠 輸 血 群 1)冬 眠30cc輸 血 群 Albumin濃 度 の 変 化 は表7の 如 く3∼5日 に 最低 とな り,5例 平均 で は5日 目 が最 低 で術 前値 に 比 し1.06g/dlの 低下 を示 した 。4週 間 に 至 る も な お 術 前 値 よ り平 均0.09g/dlの 低下 を 示 した 。 これ を 非 冬 眠30cc輸 血 群 に 比 す れ ば 冬眠30cc

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輸 血 群 はAlbumin濃 度 の 低下 が 著 明 で,又 回 復 も遅 れ た 。循 環Albumin量 の 術 前 値 に対 す る 百 分 率 は 図8の 如 く5日 が最 も低 く63% で あ り, 4週 で は98% に 回 復 す る が 濃 度 と同 様 非 冬 眠 30cc輸 血 群 に比 し低 下 の 度 も大 き く且 回 復 も 遅 れ た 。 Ⅱ)冬 眠10cc輸 血 群 冬 眠10cc輸 血 群 のAlbumin濃 度 の 変化 は表8の 如 く3日 が最 低 で 平 均 術 前値 に 比 し て 0.53g/dlの 低 下 を示 し,非 冬 眠10cc輸 血 群 に比 し低 下 の 度 は大 で あ つ た 。 循 環Albumin量 の術 前 値 に 対 す る 百分 率 は 図8の 如 く3日 が 最 低 で 84%,3週 で 略 々術 前値 に 復 した 。 図9  Dextran群 循 環Albumin量 の変 化 術 前 値 に対 す る百 分 率(5例 平 均) 4)30cc輸 血 副 腎 皮 質 ホ ルモ ン投 与 群 Albumin濃 度 の 変 化 は表9の 如 く術 後 の 低下 は 30cc輸 血 群 に 較 べ 軽 度 で あ る が,1週 間 で は 平 均 術 前値 よ り0.62g/dlの 低 下 を 示 し4週 に至 る もな お 術 前値 よ り0.12g/dl低 い値 で あつ た 。循 環Albumin量 の術 前 値 に 対 す る 百分 率 は 図8の 如 く最低 とな る の は ホ ルモ ン投 与 中止 後 の1週 で 81%,4週 に至 つ ても98% で あつ た 。 これ を30cc 輸 血 群 に較 べ る とホル モ ン投 与 中,5日 まで の 低 下 は や や 少 い が2週 以 後 の 回 復 が 遅 れ た 。 5)Dextran群 Ⅰ)50cc Dextran群 Albumin濃 度 の 変 化 は表10の 如 く術 後1時 間 で 一 旦 非 常 に 低下 し,5例 平 均 で は術 前 値 よ り 1.32g/dlの 減 少 を 示 した 。 そ の 後1週 間 は 血 清 総 蛋 白 量 が増 加 す る に もか か わ らずAlbumin濃 度 の 大 き な増 加 は見 られ ず,2週 間 以 後 に なつ て 増 加 の傾 向 が 現れ る が4週 て至 る もな お 全例 術 前 値 に 回 復 しな か つ た 。5例 平均 で は4週 に 至 る も 術 前値 よ り0.45g/dlの 減 少 が 見 ら れ た 。 循 環 Albumin量5例 平均 の術 前値 に 対 す る 百分 率 は 図9の 如 く術 後1時 よ り1週 迄 の 間 は60% 前後 で 増 加 の 傾 向 な く,2週 以 後 漸 次増 加 して4週 で 85% とな つ た 。 図10  20cc/kg瀉 血群 循環 α1-Globulin量 の 変 化 術 前値 に対 す る百 分 率(5例 平 均) 図11  輸 血 群 循 環 α1-―Globulin量 の変 化 術 前値 に対 す る百 分 率(5例 平 均) Ⅲ  30cc Dextran群 30cc Dextran群 のAlbumin濃 度 の 変 化は 表11

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の 如 く術 後1時 間 で一 旦 低 下 し,5例 平 均 術 前 値 よ り1.02g/dlの 減 少 を示 す が,そ の 後1週 迄 余 り 著 明 な増 加 は な く,2週 以 後 次 第 に 増 加 して4週 で略 々術 前 値 に近 い 値 とな つ た 。 循 環Albumin量 は 図9の 如 く術後1時 間 で 75%,そ の後1週 迄 は大 きな 変 動 は見 られ ず2週 よ り増 加 して3週 で98% とな つ た 。 Ⅲ)10cc Dextran群 Albumin濃 度 の 変 化 は表12の 如 く術 後1時 間 で 平均0.64g/dlの 低 下 を 見 た が,5例 中2例 は3日 で既 に 術 前値 に回 復 し て お り 他 の3例 も 2∼3週 で術 前 値 に回 復 した 。循 環Albumin量 は図9の 如 く術 後1時 間 で 平均 術 前 値 の81% と な つ た が,2週 で は 平均99% の 値 を 示 した 。 図12  Dextran群 循 環 α1-Globulin量 の変 化 術 前値 に 対 す る百 分 率(5例 平 均) 6)冬 眠Dextran群 1)冬 眠30cc Dextran群 Albumin濃 度 の 変 化 は 表13の 如 く術 後1時 間 で 平 均 術 前 値 よ り1.02g/dlの 低 下 を 来 し,5日 迄 は 殆 ん ど増 加 せ ず1週 よ り増 加 の 傾 向 を 示 し て 4週 で 略 々 術 前 値 て 近 くな つ た 。 循 環Albumin 量 の 術 前 値 に 対 す る 百 分 率 は 図9の 如 く1週 迄 は 66∼71% で あ る が そ の 後 は 増 加 し て3週 で 略 々術 前 値 に 近 い 値 と な つ た 。 こ れ を30cc Dextran群 に 較 べ る と濃 度 及 循 環 量 共 に殆 ん ど大 差 が な い と い え る 。 Ⅱ)冬 眠10cc Dextran群 Albumim濃 度 は 表14の 如 く術 後 の 低 下 も少 く, 直 に回 復 に 陶5も の 或 は 回復 後 再 び や や 低 下 す る も のな どが あつ た が,5例 平均 で は3週 間 で術 前 値 に回 復 した 。循 環Albumin量 は 図9の 如 く変 化 は10% 以 内 で あ り非 冬 眠10cc Dexiran群 に 比 して 僅 か に低 下 の 度 が 少 い傾 向 に あ るが 殆 ん ど 差 は認 め られ な か つ た 。 図13  20cc/kg瀉 血 群 循 環a2-Globulinの 変 化 術 前 値 に対 す る百 分 率(5例 平 均) 第 六 節  α1-Globulinの 変 化 各 群 の α1-Globulinは 表3∼14に 示 す 如 く濃 度 の 変 化 は 非 常 に 区 々 で あ り 一定 の 傾 向 が 見 ら れ な か つ た 。 たゞ 循 環 α1-Globulin量 の 術 前 値 に 対 す る 百 分 率 は 図10∼12の 如 く冬 眠 輸血 群 が 非 冬 眠 輸 血 群 に 比 し高 い 値 を 示 した 。 第 七 節  α2-Globulinの 変 化 α2-GlobulinはAlbuminと竝 ん で 大 き な 比 較 的 規 則 正 しい 変 化 を 示 した 。 1)対 照 群 対 照 と し て 行 つ た20cc/kg瀉 血 群 のα2-Glo-bulin濃 度 の 変 化 は 表3の 如 く3∼5日 が 最 も 高 く,5例 平 均5日 目 が 最 高 で 術 前 値 に 比 し0.66g/dl の 増 加 を 示 した 。 循 環 α2-Globulin量 の 術 前値 に 対 す る 百 分 率5例 平 均 は 図13に 示 す 如 く5日 目 が 最 高 で230%',4週 間 に 於 て も158% の 高 い 値 を 示 した 。 2)輸 血 群 Ⅰ)50cc輸血 群

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α2-Globulin濃 度 の 変 化 は 喪4の 如 く1週 が 最 も高 く平 均 術 前 値 よ り0.25g/dlの 増 加,4週 に 至 る も5例 中3例 は 術 前 値 よ り僅 か に 高 い 値 を 示 した 。 循 環 α2-Globulin量の 術 前 値 に 対 す る 百 分 率 は1週 が 最 高 で131% で あ り,以 後 減 少 す る が4週 に 於 て も や や 術 前 値 よ り高 い 値 で あ つ た 。 1)30cc輸 血 群 α2-Globulin濃 度 の 変 化 は 表5の 如 く3∼5日 が 最 も高 く,5例 平 均 で は5日 が 最 高 で 術 前 値 に 比 し0.25g/dlの 増 加 を 示 し4週 に 至 つ て 略 々 術 前 値 に戻 つ た 。循 環 α2-Globulin量 の 術 前値 に 対 す る 百分 率 は 図14の 如 く5日 が最 も高 く平 均 144%,4週 で は 略々 術 前 値 に 下 つ た 。 図14  輸 血 群 循環α2-Gl6bulin量 の変 化 術 前 値 に 対 す る百 分 率(5例 平 均) Ⅲ)10cc輸 血 群 α2-Globulin濃 度 の 変 化 は 表6の 如 く3週 が 最 も 高 く平 均 術 前 値 に 比 し,0.20g/dlの 増 加 を 示 し た 。 循 環 α2-Globulin量 の 術 前 値 に 対 す る 百 分 率 は 図14の 如 く2∼4週 に 於 て 比 較 的 高 い 値 を 得 た 。 3)冬 眠 輸 血 群 Ⅰ)冬 眠30cc輸 血 群 αs-Globulin濃 度 の 変 化 は 表7の 如 く5日 が 最 も高 く平 均 術 前 値 に 比 し0.42g/dlの 増 加 を 示 す が,2∼3週 で 術 前 値 或 は そ れ 以 下 に な つ た 。 循 環 α2-Globulin量 の 術 前 値 に 対 す る 百 分 率 は 図14の 如 く5日 が 最 高 で168% を 示 し,2週 で 略 々 術 前 値 に 戻 つ た 。 Ⅱ)冬 眠10cc輸 血 群 α2-Globulin濃 度 の 変 化 は 表8の 如 く3日 が 最 も 高 く平 均 術 前 値 よ り0.22g/dlの 増 加 を 示 す が,1∼2週 で 術 前 値 に 戻 つ た 。 循 環 α2-Globu-lin量 も 図14の 如 く3日 が 最 高 で 術 前 値 に 対 す る 百 分 率 は141%,2週 で 術 前 値 に迄 下 つ た 。 図15  Dextran群 循 環 α2-Globulin量 の変 化 術 前 値 に対 す る百 率 分(5例 平 均) 4)30cc輸 血副 腎 皮 質 ホルモ ン 投 与 群 こ の 群 で は 表9の 如 く α2-Globulin濃 度 は 他 群 に 比 し3日 ∼1週 で 非 常 に 増 加 し,3例 平 均 で は3日 が 最 高で 術 前 値 よ り0.67g/dlの 増 加 を 示 す が,ホ ル モ ン 中 止(5日)以 後 減 少 に 向 い2週 以 後 は30cc輸 血 群 と大 差 の な い 値 を 示 し た 。 循 環 α2-Globulin量 も図14の 如 く3日 が 最 高 で 術 前 値 の234%,1週 に 於 て も197% の 高 い 値 を 示 した 。

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5)Dextran群 Ⅰ)50cc Dextran群 α2-Globulin濃 度 の 変 化 は 表10の 如 く1∼2 週 で 最 高 とな り以 後 漸 次 減 少 す る が,5例 平 均 で は2週 が 最 も高 く術 前 値 に 比 し て,0.31g/dl,4 週 に 至 る も な お0.1g/dlの 増 加 で あ つ た 。 循 環 α2-Globulin量 の 術 前 値 に 対 す る 百 分 率 は 図 ,15に の 如 く術 後1時 間 で 血 清 総 蛋 白 量 の 減 少 す る と共 一 旦 低 下 す る が,5日 ∼2週 間 に 於 て141∼144% の 値 を 示 し4週 に 於 て も な お111% で あ つ た 。 図16  20cc/kg瀉 血 群循 環 β-Globulin量 の 変化 術 前 値 に対 す る百 分 率(5例 平 均) 図17  輸 血群 循 環 β-Globulin量 の 変 化 術 前値 に対 す る百 分 率(5例 平 均) Ⅱ)30cc Dextran群 30cc Dextran群 の α2-Globulin濃 度 の 変 化 は 表11の 如 く3∼5日 が 最 も増 加 し て お り5例 平 均 で は5日 が 最 高 で 術 前 値 に 比 し0.28g/dlの 増 加,4週 で も な お0.12g/dlの 増 加 で あ つ た 。 循 環 α2-Globulin量 の 術 前 値 に 対 す る 百 分 率 は 図15の 如 く5日 が175% で 最 も高 く,4週 間 に て も129% の 高 い 値 を 示 した 。 Ⅲ)10cc Dextran群 α2-Globulin濃 度 の 変 化 は 表12の 如 く術 後1 時 間 に て 一 旦 低 下 す る が 平 均3日 が 最 高 で 術 前 値 に 比 し0.31g/dlの 増 加 を 示 し,3週 で 略 々 術 前 に 等 し い 値 と な つ た 。 循 環 α2-Globulin量 の 術 前 値 に 対 す る 百 分 率 に 図15の3日 が 最 高 で147%, 3週 間 で 術 前 値 に 復 した 。 図18  Dextran群 循 環 β-Globulin量 の変 化 術 前 値 に対 す る百 分 率(5例 平 均) 6)冬 眠Dextran群 1)冬 眠30cc Dextran群 α2-Globulin濃 度 の 変 化 は 表13の 如 く3∼5 日 で 最 高 と な り平 均5日 が 最 も 高 く術 前 値 に 比 し て0.48g/dlの 増 加,4週 に 於 て もな お 術 前 値 よ り高 い 価 を 示 し た 。 循 環 α2-Globulin量 も 図15 に 如 く術 後1時 間 に て 一 旦 低 下 す る が24時 間 以 後 は 増 加 し て お り,5日 で は 術 前 値 の194%,4 週 で は121% で あ っ た 。

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Ⅱ)冬 眠10cc Dextran群 冬 眠10cc Dextran群 の α2-Giobulin濃 度 は 表14の 如 く5日 ∼1週 に て 最 も増 加 し た 。5例 平 均 で は1週 が 最 高 で 術 前 値 よ り0.22g/dlの 増 加 を み,4週 で 術 前 値 に 回 復 し た 。 循 環 α2-Globulin量 の 術 前 値 に 対 す る 百 分 率 は 図15の 如 く平 均,1週 が 最 高 で138% を 示 し4週 で 略々 術 前 値 に 戻 つ た 。 第 八 節  β-Globulinの 変 化 各 群 の β-Globulinの 変 化 は 表3∼14,図 16∼18に 示 した が,個々 の例 に つ い て は 変 化 が 比 較 的 大 き いに もか か わ らず 増 減 一 定 の 傾 向を見 出 す こ とが 困 難 で あつ た 。 た ゞ30cc輸 血 副 腎 皮 質 ホル モ ン投 与 群 で は濃 度 及 び 循 環 量 共 に他 群 に 比 し減 少 が 著 しい傾 向に あつ た 。 図19  20cc/kg瀉 血 群 循 環 γ-Globulin量 の 変化 術 前値 に対 す る百 分 率(5例 平 均) 第 九 節  γ-Globulinの 変 化 各群 の γ-Globulinの 変化 は 表3∼14及 び 図 19∼21に 示 した 。β-Globulin同 様 に 増 減 一定 せ ず,傾 向を 見 出 す こ とは個々 の 例 に 於 て は不 可 能 で あつ た が,20cc瀉 血 群 及 びDextran群 に 於 て は1週 迄 低 下 を見 た 。 第 十 節  蛋 白商A/Gの 変 化 1)対 照 群 20cc瀉 血 群 の(A/G)の 変 化 は 表3及 び 図22の 如 く平 均5日 が最 も低 くなり,4週 に 至 つ て もな お 術 前 値 よ り低 い値 を 示 した 。 2)輸 血 群 1)50cc輸 血 群 表4及 び 図23の 如 く3日 ∼1週 が 最 も低 く4 週 に至 る も5例 中3例は な お 術 前 値 よ りも低 い値 を 示 した 。 Ⅱ)30cc輸 血群 表5及 び 図23の 如 く5日 目が最 低 で1週 よ り 回復 しは じめ,2∼3週 で略 々術 前 値 に 復 した 。 Ⅲ)10cc輸 血 群 表6及 び 図23の 如 く殆 ん ど変 化 は な か つ た 。 3)冬 眠 輸 血 群 Ⅰ)冬 眠30cc輸 血群 図20  輸 血1群循 環 γ-Globulin量 の 変化 術 前値 に 対 す る百 分 率(5例 平 均) 表7及 び 図23の 如 く3日 ∼1週 に 低 下 を 来 す が,非 冬 眠30cc輸 血 群 に 比 し低 下 の 度 も強 く又 回復 が遅 れ,む しろ50cc輸 血群 に 近 い 変化 を 示 した 。 Ⅱ)冬 眠10cc輸 血 群 表8及 び 図23の 如 く10cc輸 血 群 が 殆 ん ど変 化 を示 さな か つ た の に対 し軽 度 の 低 下 を みた 。 4)30cc輸 血 副 腎 皮 質 ホ ル モ ン投 与 群 表9及 び 図23の 如 くホル モ ン投 与 中 の5日 迄 の 変化 は大 き くな く,投 与 中止 後 の1週 に 於 ては 30cc輸 血 群 に比 して 低 下 の 度 が強 く,且2週 以 後 の 回復 は遅 れ た 。 5)Dextran群

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Ⅰ)50cc Dextran群 表10及 び 図24の 如 く1週 で 最 も低 くな り, 4週 に 至 る もな お 術 前 値 に 回 復 し な か つ た 。 Ⅱ)30cc Dextran群 表11及 び 図24の 如 く5∼1週 が 低 く,5日 迄 は 略 々50cc Dextran群 と 同 様 の 経 過 を た ど る が そ の 後 の 回 復 は 早 く,4週 で は 殆 ん ど術 前 値 に 戻 つ た 。 Ⅲ)10cc Dextran 表12及 び 図24の 如 く5日 ∼1週 で 軽 度 の 低 下 を見 た が,3週 で は 殆 ん ど術 前 値 或 は そ れ 以 上 に 回復 した 。 図21  Dextran群 循 環 γ-Globulin量 の 変化 術 前値 に対 す る百 分 率(例 平 均) 6)冬 眠Dextran群 Ⅰ)冬 眠30cc Dextran群 表13及 び 図24の 如 く3∼5日 に 於 て 低 下 を 見 た が,30cc Dextran群 に 比 し て 低 下 の 度 が 強 か つ た 。 Ⅱ)冬 眠10cc Dextran群 表14及 び 図24の 如 く10cc Dextran群 と大 差 は な か つ た 。 第 五 章  総 括 並 び に考 按 Whipple50)一 門 の 広汎 な 研 究 に よ り血 清(漿) 蛋 白 と組 織 蛋 白 との 間 に は 絶 えず 蛋 白質 の授 受 が 活 発 に行 わ れ て平 衡 状 態 が保 た れ てい る こ とが 明 らか とな つ た。 これ が動 的 平 衡 と名 付 け られ る も の で あ り,こ の 事実 は 更 にSchonheimer51)の N15を 用 いた 研 究 に よ り一 層 確 実 とな つ た 。 即 ち血 清 蛋 白 は体 組 織 蛋 白 の 一 表 現 で あ り,従 つ て 逆 に血 清 蛋 白 の 変 化 よ りして体 組 織 蛋 白 の 変化 を うか ゞ う こ とが 出 来 る の で あ る 。 更 に 血 清 蛋 白 と 体 組 織 蛋 白 の 関 係 に つ い てWeech52)は 低 蛋 白 症 で は 血 清 蛋 白 の20∼30倍 に ものぼ る体 蛋 白質 の 図22  20cc/kg潟 血 群A/Gの 変 化(5例 平 均) 図23  輸 血群A/Gの 変化

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低 下 が あ る こ と を 報 告 し,Sachar53)は 循 環Al-buminの 減 少,体 蛋 白 質 の 損 耗 の 比 が 略 々 一 定(0.03∼0.04)で あ る こ と を み て い る 。 故 に 血 清 蛋 白 又 は 血 清Albuminの 僅 か な 低 下 も そ の 背 後 に 大 き な 体 蛋 白 質 の 損 耗 が あ る こ と に な る 。 血 清 蛋 白 は 電 気 泳動 法 に よ りAlbumin及 び α, β,γ-Globulinに 分 画 さ れ る 。 上 田54)に よ れ ば Albuminは 分 子 量67,000で 血 液 膠 滲 圧 の 保 持 に 最 も重 要 で あ り,そ の 約80% はAlbuminに よ り保 持 さ れ て い る 。 又Albuminは 色 々 の 色 素, ビ リル ビン,種々 の 薬 物 と結 合 し これ を 運 搬 す る とい われ て い る 。 更 に 大 村55)に よれ ばAlbumin は 恐 ら く肝 臓 で作 られ,蛋 白 の資 材 と して の役 割 をな す もの と され て お り,急 性 に低 蛋 白 血 症 に な る場 合 循 環Albumin量 は 最 も鋭 敏 な指 尺 とな る とい う。 図24  Dextran群A/Gの 変 化 α-Globulinは 膠 透 圧,血 漿 ク リア ラ ン ス に 於 てAlbuminに 近 い 性 質 を もつ て い る と さ れ て お り血 漿 の リポ プ ロ テ ィ ン を 構 成 し て い る 。 近 時 a1-及 び α2-Globulinに 分 け て そ の 意 義 を 追 求 せ ん と す る 機 運 に あ る が,私 の 実 験 に 於 て は a1-Globulinは 少 量 の も の で あ りそ の 変 化 も 極 め て 不 規 則 で 意 味 付 け は 困 難 で あ つ た 。 β-Globulinも α-Globulinと 同 様 に 血 漿 リポ プ ロテ イ ン を轍 して お り,又Bence-Jones蛋 白体 の 主 成 分 を な し,チ モ ー ル混 濁 反 応 に関 係 が あ る とさ れ て い る 。種々 の 疾 患 で β-Globulinの 増 加 が 見 られ る が とれ は 実 は リポ イ ドが増 加 して β-Globulinと 結 合 す るた め で あ る とい わ れ る が, この 分 屑 の重 要性 に 関 す る知 見 は未 だ他 の分 屑 に 於 け る程 充 分 に 明 らか に な つ て い な い 。 γ-Globulinは 主 と して抗 体 との 関係 が 興 味 の 中 心 とな つ てお り,各 種 の 抗 体 が γ-Globulin中 に あ る とい われ て い る 。 以 上 は 血 清 蛋 白 各 分 屑 の 生 理 的 機 能 で あ る が, 従 来血 清 蛋 白 の研 究 に は 各 分 屑 の 百分率 或 は 濃 度 の変 化 の み を 述 べた もの が 多 か つ た が,武 内56), 大 村55)も述 べ てい る 如 く循 環 血 漿 量 の測 定 を行 い 全 循 環 量 の 変 化 を見 る こ とが 大 切 で あ り私 も循 環 血 量 の測 定 を 行 つ て て 各分 屑 の 循 環 量 を濃 度 と併 せ 観 察 した 。 1)輸 血 群 につ い て 循 環 血 漿 量 は 殆 ん ど変 化 を 見 ず,対 照 と して 行 つ た20cc瀉 血 群 のみ 術 後1時 間 で 約1000の 減 少 を 見 る が24時 間 で は既 に 回 復 し,以 後4週 ま で 術 前 値 或 は そ れ 以 上 の 値 を保 つ た 。 血 清 蛋 白 の 中 で も著 明 で 規 則 正 しい 変 化 を示 す の は 血清 総 蛋 白量,Albumin,α2-Globqlinで あ る。 50cc及 び30cc輸 血 群 では 血 清 総 蛋 白濃 度 は 3∼5日 に最 低 とな り以 後 回復 に 向 うの で あ る が, 循 環 血 清 総 蛋 白量 を 見 る と50cc輸 血 群 で は 平 均 術前 値 の−13%,30cc輸 血 群 で は−10% で あ り, 回 復 に 要 す る 日数 も50cc輸 血 群 で は4週 を 経 て も まだ 術 前 値 に 至 らな い もの が 多い が30cc輸 血 群 で は3週 で 既 に 略 々術 前 値 に 回 復 した 。10cc輸 血 群 で は循 環 血 清 総蛋 白 量 は 殆 ん ど変 化 を 示 さな か つ た 。 循 環Albumin量 につ い て見 る と50cc輸 血 群 で は3∼5日 が 最 低 で 平 均 術前 値 の−38%,30cc 輸 血 群 で は1∼3日 が最 低 で 平 均 術 前 値 の −24% で あ り,50cc輸 血 群 が4週 間 を 経 過 して も未 だ 術 前 値 に 回 復 して い な い の に 反 し30cc輸 血 群 で は 2∼3週間 で 略 々術 前 値 に 回復 した 。 更 に10cc輸 血 群 の 循 環Albumin量は24時 間 が 最 も低 く平 均 術 前 値 の−18% で3日 に は5例 中3例は 既 に 術 前 値 に 回復 した 。

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今血 清 総 蛋 白 量及 びAlbuminの 変 化 を血 圧 の 変 化 と対 比 す る と50cc輸 血 群 で は瀉 血 時 血 圧 は 0と な り全 例 人 工 呼 吸 を必 要 と し,30cc輸 血 群 で は瀉 血 に よ り平 均46mmHg,所 謂 シ ヨツ ク血 圧 とな つ た 。 とれ に反 し10cc輸 血 群 は 殆 ん ど血 圧 の 変 動 を 見 な か つ た 。 即 ち一 旦 シ ヨ ツ ク血 圧 以 下 に な る50cc輸 血 弾及 び30cc輸 血 群 で は 直 ち に 等 量 の 輸 血 を急 速 に 施行 して も術 後 の 血 清 総 蛋 白 量 及 びAlbuminに 及 ぼ す 影 響 は大 で あ り,潟 血 並 参 に輸 血 を 一 つ の 侵襲 と考 える な らば 侵襲 量 の 大 な る程 こ の低 下 も大 き く回 復 が遅 れ た 。 な お 武 内57)はAlbuminの 減 少を 肝前,肝,肝 後 の 三 型 に 分 け て循 環 血 漿 量 の 変 化 と組 合 せ て 老 察 し,肝 前 型 の み に循 環 血 漿 量 の減 少 を 伴 うとい つ て い る が,私 の 実験 成 績 で も循 環 血 漿 量 の 減 少 は 認め られ ず,こ れ は術 後 食餌 の 制 限 な く充分 に 摂 食 せ しめ た 為 と思 われ る 。 血 清 総 蛋 白 量及 びAlbuminの 減 少す る に反 し て α2-Globulinは それ を 補 うか の 如 く増 加 して 来 る 。50cc輸 血 群 で は平 均1週 が 最 も増 加 し術 前 値 よ り31% 増 加, ,4週 に至つ て も術前値 に戻 らなか つ た 。30cc輸 血 群 で は5日 目が 最 も増 加 し平 均 術 前 値 よ り44%高 くなつ て お り,又10cc輸 血 群 で は各 例 に よ り循 環 α2-Globulin量 は 区 々 の変 化 を示 した が,前 二 者 の最 も増 加 す る5日 ∼1週 で は5日 が 最 高 で 平 均 術 前 値 よ り32% 増加 した 。 即 ち α2-Globulinは 血 清 総 蛋 白量 及 びAlbuminの 変 化 と逆 の 態 度 を とる の で あ る が,そ の 増加 は 必 ず し も侵襲 量 に 平 行 的 な 関係 は 見 られ な か つ た 。 β 及 び γ-Globulinの 変 化 は少 く且 一定 の 傾 向 は見 られ な か つ た 。 γ-Globulinは 蛋 白奪 失 に 対 して 敏 感 に 反 応 して減 少 す る56)とい わ れ て い る が,一 方 感 染 に よる抗 体 産 出 に よ り増 加 し,又 侵 襲 に よる形 質 細 胞 の崩 壊 によ つ て血 清 中 に 増 加 す る とされ て お り,そ の 間 の 関係 は極 め て 複雑 で あ る 。 Albuminの 減 少 と α2-Globulinの 増加 に よ り A/Gは 低 下 す る の で あ る が 図23の 如 く略 々 侵 襲 量 に一 致 し,大 な る侵 襲 が 加 え られ た もの 程 低 下 の度 が 大 き く回 復 も遅 れ た 。 一 般 に手 術,外 傷 そ の他 の外 科 的 侵襲 の 後 に 低 蛋 白症 が 現 れ る と とは54)55)58)59)60)61)62)63)64)65)内外 共 に報 告 が 多 い 。 それ らを 要約 すれ ば 侵襲 が加 え られ た 後 約1週 間 は 低 蛋 白症 が見 られ,血 清 蛋 白 分 屑 に 於 てはAlbuminの 減 少,Globulinの 増 加 が見 られA/Gは 低 下 す る。Globulinの 中 で も 特 に α2-Globulin(或 は β-Globulinも 共 に) の 増 加 が 認 め られ てい る 。 この原 因 と して  1) 食 餌 摂 取 量 の制 限,2)蛋 白質 分 解 亢進 に よる 尿 中 窒 素 排 泄 増加,3)手 術 又 は 外 傷 局 所 に 於 け る 蛋 白質 の損 失,4)出 血,シ ヨツ ク,5)麻 酔 の 影 響,6)肝 機 能 障 害,7)感 染 な どが挙 げ られ てい る 。 私 の実 験 成 績 に 於 て もAlbumin減 少,Globu-lin増 加,血 清 総 蛋 白量 の 減 少,A/G低 下 等 が約 5日 ∼1週 間 続 き一 般 外 科 的 侵 襲 と同 様 の 経 過 を た どる の で あ る が,低 蛋 白 特 にAlbuminの 著 明 な 減 少を 示 す の は 肝 臓 機 能 障 害及 び 尿 中 窒 素 排 泄 増 加(蛋 白質 分 解亢 進)が 主 な原 因 と考 え られ る 。 肝 臓 機 能に つい て は共 同 研 究 者広 瀬66)が諸種 肝 機 能 検 査 を 同様 の実 験 に つ い て 行 つ た 結 果,術 直 後 よ り3∼5日 まで 障 害 が 認 め られ 侵 襲 量 と略 々平 行 して障 害 度 も大 きい こ とを 報 告 した 。又 大 曾 根, 77)山本68)も手 術 後1週 間 の 肝 機 能 低 下を 報 告 して い る。 私 の実 験 に 於 てAlbuminの 減 少 の 見 られ る 時 期 と肝 機 能 の低 下 の 時 期 とは 一 致 して お り, Albumin生 産母 地 た る 肝 臓 の 機 能 低 下 が一 つ の 大 き な原 因 と思 わ れ る 。 一 方 尿 中窒素 排 泄 増加 も術 後 低 蛋 白,特 にAl-buminの 低 下 の 大 きな 原 因 の一 つ と してCube-rtson69),Burnschwig70),藤 間62),高 山71)等の報 告 が あ る 。 との術 後 尿 中窒 素 排 泄 増 加 は 蛋 白質 分 解 亢 進 に よる所 謂toxic destruction of protein と して 知 られ て い る もの で あ り,異 常 刺 戟 に 対 す るSelyeのalarm reactionの 一 つ と して 認 め られ て い る72)。即 ちSelyeに よれ ばStressorが 加 わ る と下 垂 体 よ りACTHが 分 泌さ れ,そ れ に よつ て活 発 な 副 腎 皮 質 ホル モ ン の分 泌 が 行 わ れ る 結 果 蛋 白 の異 化 作 用 が 亢 進 され て 血 清 総 蛋 白量, Albuminの 低 下 を 来 た す とい うの で あ り,侵 襲 に 対 す る生 体 反 晴 の 一 面 と して説 明 され て い る 。 薬物 冬 眠 は 第 一 章 に も述 べた 如 く侵 襲 に対 す る 生 体 反 応 の柳 制 が 目的 で あ り,,こ の状 態 に於 て 侵 襲 が加 え られ た場 合 の血 清 蛋 白 の変 化 は興 味 深 い もの で あ つ て 当然 術 後 の蛋 白 代 謝 亢 進 を減 弱せ しめ る こ とが可 能 で あ る と考 え られ た 。 私 は薬 物

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冬 眠 犬 に 於 て 急 性 出 血 を起 した の で あ る が,堺22) の述 べ て い る ご と く出血 に 対 して は非 冬 眠 群 に 比 し明 らか に 耐 容 量 が低 下 してお り,30cc/kg以 上 の 瀉 血 に よつ て全 例 死亡 した 。 冬 眠30cc輸 血 群 術 後 の 血 清 蛋 白 の変 化 に 於 て も血 清 総 蛋 白量 は 殆 ん ど非 冬 眠 群 と同様 で あ つた が,循 環Albumin 量 は 明 ろか に 非 冬 眠 に比 し低 下 の度 が強 か つ た 。 な お 殆 ん ど変 化 を 認 め な か た 非冬 眠10cc輸 血群 に 比 して 冬 眠10cc輸 血 群 はAlbumin低 下 が 比 較 的 大 き く,術 後 血 清 蛋 白代 謝 の 面 よ り冬 眠 は 急 性 出血 に 対 して不 利 で あ る こ とを 知 つ た 。 冬 眠 の 不 利 な 原 因 と して は 出血 時 の 血 圧 の低 下 が大 きい こ とが 考 え られ る 。即 ち冬 眠 群 は30cc/kg の 瀉血 よつ て 血 圧 殆 ん ど0と な り非 冬 眠50cc輸 血 群 の 瀉 血 時 の血 圧 に等 し く,又 冬 眠10cc輸 血 群 も非 冬 眠10cc輸 血 群 に比 し瀉 血 時 血 圧 が 大 き く低 下 す る こ とが そ の後 の 血 清 蛋 白代 謝 に 不 利 な 影 響 を 与 え る もの と思 わ れ る 。冬 眠 が代 謝 低 下 に ま り組 織 ナ ノ キ シア に 対 して抵 抗 が強 くな り又 自 律 神 経 系 内 分 泌 系 の 抑 制 に よ り生 体 反 応 を減 弱せ しめ る とは い え,急 性 出 血 に対 して は 私 の実 験 の 如 く不 利 な 成 績 を 示 し,そ の適 応 又 は 処 置 につ い て充 分 な 検 討 を 要 す るこ とを強 調 す べ き で あ る 。 30cc輸 血 副 腎 皮 質 ホ ル モ ン投 与 群 で は,30cc輸 血 群,冬 眠30cc輸 血 群 に 比 しホ ル モ ン投 与 中(術 後5日 目 まで)は 血 清 総 蛋 白量 及 びAlbuminは 低 下 が少 く,投 与 中 止 後 急激 に 低 下 し且 回 復 が 遅 れ た 。副 腎 皮質 ホル モ ンは 元 来 が蛋 白 異 化 作 用 を もち,そ の大 量 投 与 は蛋 白代 謝 を 亢 進 せ しあ る も め そ あ る が,荒 木73)は 薬治 量 に 於 てはAlbumin に対 す る 作 用 は 増 加,不 変,減 少 と一 定 の 成 績 を 示 さな い とい つ て い る 。 私 の 実 験 成 績 に 於 て は 投 与 中 は他 群 に 比 しむ しろ血 清 蛋 白 の面 か らは 有 利 と思 わ れ る成 績 を 収 めた の で あ る あ る が 投与 中 止 後 の 急 激 に 来 る 低 蛋 白症 を 老 え る時,そ の投 与 法, 投 与 期 間 に つ い て は な お検 討 を 要す る 。 α2-Globulinを 見 る と副 腎 皮 質 ホ ル モ ン投 与 群 に 比 し3日 ∼1週 間 の 間 の 増 加 が著 明 で あ つ た 。 従 来 α2-Globulinは 性 質 がAlbuminに 類 似 してお り,Albuminの 減 少に 対 して これ を補 う もの とい われ た が,現 在 で は 単 な るAlbuminの 代 償の み で は説 明 出 来 な い と され,三 好74),平 井, 島 尾75)はAlbuminとGlobulinの 代 謝 速 度 の 差 か ら これ を説 明 してお り,渋 沢76)はStressに よ り副 腎 皮 質 ホ ル モ ン の 分 泌 が高 ま り リン パ 球 の デ ス オ キ シ リボ 核 蛋 白 のDNAが 放 出 され て血 清 中 に移 行 しa2-Globulinに 結 合 す る と云 い,武 内 56)は細 胞 壌 死 産 物(そ の 他)が α-Globulin生 成 器官 を 刺 戟 して その 生 成 を 促 進 す る の で は な い か と述 べ て い る 。輸 血 群 及 び 冬 眠 輸 血 群 で はAl-buminの 減 少 と α2-Globulinの 増加 とは 略 々平 行 した が,副 腎 皮 質 ホル モ ン投 与 群 で はAlbumin の 減 少 が未 だ高 度 で な い 時 期 に於 て既 に α2-Glo-bulinの 非 常 に大 きな 増 加 を見 て お り α2-Glbulin が 副 腎 皮質 に密 接 な 関係 が あ る と思 われ る 。 2)Dextran群 に つ い て 急 性 出血 に対 して 全 く蛋 白成分 を 含 まぬDex-tranを 注 入 して シ ヨ ツ クを 回 復 し循 環 量 保 持 を は か つ た 場 合,そ の 後 の血 清 蛋 白 の変 化 は輸 血 群 に 比 し蛋 白 奪 失 が あ る だ け 生 体 に 及 ぼ す負 担 が 大 きい と考 え られ る 。 実 験 成 績の 如 くDextranは 輸 血 に 劣 らず 血 圧 の 回 復 循 環 量 の保 持 に於 て 優秀 で あつ た 。 この際 血 液 とDextranと が 置換 され る 結果 術 後1時 間 で は血 清 蛋 白 は 一 に低 下 す る が24時 間 ∼3日 に か け て急 速 に 血 清 総 蛋 白量 の 増 加 が見 られ る 。 勿 論 血 液 とDextran置 換 量 の 多 い 程 低 下 が穴 き く 回 復 も遅 れ る こ とは い うま で もな い 。Albumin は 回 復 が著 明 にGlobulinに 遅 れ,又1週 間迄 は Albuminの 増 加は 極 め て 僅 か で あつ た 。Globulin の 中 で も特 に α2-Globulinの 増 加 が著 し くA/G は低 下 して 行 くが,Albuminの 態 度 は 輸 血 群 が 術 後 漸 次減 少 して か ら回 復 に 向 うの に 対 してDex-tran群 は僅 か で は あ るが 術 後1時 間 よ り増 加 の 傾 向 を示 した 。 堺Fib),大村55),に よれ ば 侵襲 後 の 尿 中窒 素 排 泄 増 加 は 栄 養 状 態 の良 い もの 程 多 く, 低 蛋 白 症 の 者 は さ ほ ど多 くな い と され て い る が, Dextran群 で は 血 液 とDextranを 置換 した 結 果 に な り,術 直 後 で は 著 明 な低 蛋 白状 態 とな るた め 同 様 の 機 序 で 同 中窒 素 排 泄 が 少 い もの と思 わ れ る が, 対 照 と して 行 つ た20cc瀉 血 群 と比 較 す る と200cc 瀧 血 群 で は 術 後5日 目迄Albuminの 低 下 が 見 ら れ,5日 目で 術 前 値 の約1/2,1週 間 で67%4週 で は87% で あ つ た 。30cc Dextran群 で は瀉 血 量 が 多 い に もか か わ らず5日 目が77%,1週 間 で 78%,4週 間 で は 術 前 値 を上 ま わ る成 績 を 示 し,

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単 にPoor Riskの 生 体 の 侵襲 に よる 蛋 白 異 常 崩 壊 の 程 度 が 少 い とい う事 の み で は 説 明 出 来 な い 事 で あ り,Dextranの 優 秀 な 循 環 保 持 力,蛋 白代 謝 抑 制 作 用 が取 上 げ られ る べ きで あ ろ う。 冬 眠Dextran群 で も冬 眠 輸 血 群 と同 様 に 非 冬 眠Dextran群 に比 して血 清 蛋 白 に 関 す る 限 り有 利 な成績 は得 られ な か つ た 。 第 六 章  結 論 犬 を 用 い て50cc/kg,30cc/kg,10cc/kgの 急 性 出血 を作 用 して とれ に 出血 量 と等 量 の輸 血,Dex-tran注 輸 を行 い,術 後 血 清蛋 白 の変 化 を 中 心 と して 観 察 し併 せ て 薬 物 冬 眠,副 腎 皮質 ホル モ ン投 与 の 影響 を観 察 して 次 の 結 論 を得 た 。 1)急 性 出 血 に対 して 直 に 出 血 量 と等 量 の 輸 血 を す る も,血 圧 が一 旦 所 謂 シ ヨ ツ ク血 圧 以 下 に な る30cc/kg,50cc/kg輸 血 群 では 術 後3∼5日 間 低 蛋 白症 が見 られ,そ の 間 に お い て 血 清 蛋 白分 屑 で はAlbuminの 減 少 と α2-Globulinの 増 加 が見

られA/Gが 低 下 す る 。 又Albmin及 びA/Gの

低 下 と回 復 の遅 延 は 侵 襲 量 に 比 例 す る が,α2-Globulinめ 増加 は 必 ず し も比 例 しな い 。β 及 び γ-Globulinは 一定 の 傾 向 を示 な か つ た 。 2)急 性 出血 に 対 して直 に 出 血 量 と 等 量 の Dextranを 注 輸 した 場 合,そ の直 後 で は 血 液 の稀 釈 が 起 る24時 間 以 後,Globulin,特 に α2-Globulin の 増 加 が認 め られ,Albuminも 輸 血 群 が 術 後 一 旦 低 下 す る に対 して 僅 か な が ら も術 直 後 よ り増 加 の傾 向を 示 す 。 3)薬 物 冬 眠 群 は 非冬 眠 群 に比 し 輸 血 及 び Dextran注 輸 何 れの 場合 もAlbumin及 び血 清 総 蛋 白量 の 低下 が 著 し く,回 復 も遅 れ た 。 この 原 因 は 著 明 な血 圧 低 下 に あ る もの と思 わ れ る 。 4)副 腎 皮質 ホル モ ン投 与 に よ り投 与 中 は 術 後 血 清 総 蛋 白量 及 びAlbumin共 に低 下 の抑 制 が 見 られ,α2-Globulinが 他 群 に 比 し著 し く増加 す る 。 投 与中止後は血清総蛋白量,Albumin共 に 急 激 な 減 少 を示 し且 他 群 に比 し回 復 が遅 れ た 。 筆 を お くに 当 り,御 指 導 御 校 閲 を賜 つた 恩 師 橋 本 義 雄 教 授,神 谷 喜 作 講 師 に深 基 な る 感 謝 の 意 を さ さ げ,又 協 同 研 究 者植 村 滋 人,中 神 信 男,桜 井 正 河 辺 充孝,上 条 潔 の 諸 兄 の終 始変 らぬ 御 援 助 に 対 して厚 く御 礼 申上 げ る 。 参 考 文 献

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In dogs, immediately after acute bleeding of 50, 30 and 10 cubic centimeters per kilogram of body weight, equivalent amounts of either blood or dextran solution were infused intra-venously. The changes in serum proteins as well as the effects of pharmacological hiberna-tion and of corticosterone following such treatments were observed.

1) Decrease of total protein, particularly of albumin, and increase of ƒ¿2-globulin were noted after blood transfusion exceeded 30cc/kg.

Other protein fraction did not show any changes. It required more than 4 weeks in the 50cc/kg blood transfusion group for complete recovery, while in the 20cc/kg group the required recovery time was 3 weeks.

These changes were more remarkable under condition of pharmacological hibernation. Corticosterone inhibited the decrease of albumin and total protein; upon discontinuance of this drug the decrease again occurred, followed by a slow recovery.

2) When dextran solution was infused under similar conditions, the changes in serum protein fractions were also observed, but the recovery time was distinctly shortened. Fur-ther pharmacological hibernation failed to show any effect.

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