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在宅介護支援センターの位置と役割

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長野大学紀要 第15巻 第4号 106-137頁 (475-506頁 )1994

在宅介護支援セ ンターの位 置 と役割

Position and Role in Home Care Center

Ⅰ.は じめに

本研究は、今後全国的に展開 され る在宅介護支 援セ ンター の機能 と役割 を、設置間 もない時点で の位置づけ を明 らかにす ることによって、今後の 在宅福祉の 「かなめ」 とな りうる内容 を先駆的に 分析 ・研究 した ものである。平成元年

1

2

月に策定 された 「高齢者保健福祉推進十か年戦略」(高齢 者福祉十か年 ゴール ドプラン)の中の一つ として 位置づけ られた、新 しい相談 ・援助機閑である在 宅介護支援セ ンター を研究対象 とし,まとめた も のである。 研究の全体像 をい くつかの特徴的分析視 点 とし て、以下の ような整理 をす ることができようO 第-は、在宅介護におけ る相談 ・援助機関 とし て、在宅介護支援セ ンターが どの様な役割や機能 を持 っているか を調査 を通 して現状 を明 らかにす ることである。具体的には、最初に調査に先立 っ て、ゴール ドプランに位置づけ られた在宅介護支 援センターが全国に設置 されつつあるなかで、設 置にいたる経緯及び背景について、在宅介護支援 セ ンター設置要綱の内容 を参考に現状 を整理す る。 また、在宅介護支援セ ンター連絡協議会による全 国調査の報告 を参考に、その一般的特徴について も整理 してお きたい。 また、この研究では、在宅介護支援センターの 一般 的な動向 を単に既存の調査に よる数量的な把 握 をす るだけではな く、全国の どこにで もある一 般的な人 口規模 と地域 を想定 して、その地域 をイ ンテンシブに調査す ることに よって、在宅介護支 援セ ンターの具体 的な状況 をできるだけ詳細に明 らかにす ることが重要 であると考 える。その理由 として、在宅介護支援セ ンターが設置 される地域 は、大都市や地方都市 、農山村地域 など多様な地

六波羅

Shiro Rokuhara

域の中学校区に

1

カ所ずつに設置が予定 され るの であるか ら、少な くともい くつかの典型 とな り得 る地域の調査が必要 となってこよう。本来であれ ば、これ らの典 型 となるべ き地域 をそれぞれ選定 して調査 をす る事が必要 であるが、現状 では、在 宅介護支援セ ンターは設置 されて間 もないことも あ り、調査に よって十分 なデー タが得 られる可能 性 は少ない と考 えられ よう。そこで、本研究にお いては、この ような限 られた条件 を考慮 して、ど この都道府県に もあ りそ うな中間的都市 (地石都 市)を想定 して調査対象 を設定 し、しか も設置 し てか ら一定の期間を経た実績 を持 っていることが 条件 とな る。今 後全 国的に設置 され る在宅介護 支援センターの機能や役割 を具体的に検討す る場 合には、以上の ような条件 を最大限満たす地域 を 調査対象 として考 えるこ ととした。この ような点 に配慮 しなが ら、また物理的な条件 をも考慮 して、 典 型的地方都市 であ る調査 地城 として長野県の 松本市 を選定 し、現在全国で もっとも多 く設置 さ れている特別養護老人ホーム を母体施設 とした在 宅介護支援セ ンター を対象に調査研究 を進め るこ ととした。 第二は、在宅 介護 支援 セ ン ターの相 談内容 と それへ の対 応 を前述 の松本 市 の在宅 介護支援セ ンター を例 に数 量 的に検 討 してい る。 その際、 できるだけ客観的なデー タをまず把握す るために、 相談記録 カー ドか ら基本的事項 を抜 き出 し数量化 す ることとした。さらに、相談記録 カー ドの相談 内容及び相談への対応について把握す るため、項 目を類型化 し、これについて もできるだけ数量化 す ることができるように事前に相談記録 カー ドに 目を通 し、具体的な分類項 目を例示す ることとし た。 第三は、在宅介護支援セ ンターが相談 ・援助 を 行 う民間の機関 とされてお り、公的福祉機関、特

(2)

に福祉事務所 との関連や他機関 との連携の重視 と い う点か ら、その現状 と課題について検討 ・整理 す ることとした。

Ⅰ.

在 宅 支 援 セ ン タ ー の 設 置 とそ の 動 向

1

.在宅 介護 支援 セ ンターの動 向 (I)在宅介護支援セ ンターの内容 とその位置 在宅介護支援セ ンターは、平成元年12月に策定 された高齢者保健福祉推進十か年戦略 (ゴール ド プラン)におけ るデイサー ビス、ショー トステイ、 ホーム-ルプの各サー ビスの充実 と、これ らの在 宅福祉 サー ビス を円滑 に援助 を必要 としている 人に対 して結 びつ けて い く機 能 を担 うためにの セ ンター とい うこ とが で きよう。具体 的には、 在宅福祉サー ビスの整備 目標 を掲げ、サー ビスの 量的拡充、サー ビス供給主体の多様化等に対応す るため、「介護 で困 ってい る家庭 に必要 なサー ビ スが的確 に結びつけ られ積極的に利用 され るため のソフ ト面での仕組み を強化す る」 とい う視点か ら、在宅介護支援セ ンターが位置づけ られている。 以下では、具体的に在宅介護支援センターの運 営及び採択方針等の実施 に関す る諸点につ いて整 理 してお くこ ととす る。 在宅介護支援センター運営事業の 「実施要綱」 に よれば、その 目的は、在宅の雇 たきり老人の介 護者に対 して、在宅の介護 を可能にできるような 相談 を行 うことが期待 されている。具体的には、 ゴール ドプランに代表 され る在宅福祉サー ビスや 施設入所のサー ビスな どを断片的に利用 ・活用す るのではな く、保健 ・福祉サー ビスの視 点か ら、 介護者や老人のニーズにあったサー ビスが、行政 機関やサー ビス実施機関等 との円滑な連絡調整の もとで利用できるような相談 ・援助機能 を果 たす ことが求め られている新 しい機関である といえよ

う。

(2)在宅介護支援セ ンターの実施主体 在宅介護支援セ ンターの事業 を実施す る主体 は 市町村 とされているが、これは、老人福祉法に規 定 されている 「老人福祉に関す る相談に応 じ、必 要 な調査及び指導 を行 い、並びに これ らに付随す る業務 を行 うこと」(老人福祉法第五条の四第二項 第二号 )の内容 を具体化 した ものである。 さらに、 この内容 は、「介護 支援相談」 として市町村の直 接相談 及 び指 導 を、「居宅 において介護 を受け る 老人及び養護者に関わるものであって特別に専 門 的知識及び技術 を必要 とす るものについては、当 該市町村の設置す る老人デイサー ビスセ ンターそ の他 の厚生省令で定め る施設の職員に行 わせ 、又 はこれ を当該市町村以外の ものの設置す るこれ ら の施設に委託す ることができる」(老人福祉法第六 条2) とされている。さらに、実施要綱では、こ の事業の運営の全部 または一部 を適切 な事業運営 が確保 で きると認め られる地方公共団体 、社会福 祉法人、及び医療法人に委託す ることができると している。 しか し、当初の 「在宅介護支援センタ ー運営事業の採択方針 について」(平成

2

5

1

1

日老福 第

9

0

号大臣官房老人保健福祉部老人福祉課 長通知 )では、設置の条件 をかな り厳 しくしてお り、以下に掲げる項 目内容 を満たす特別養護老人 ホーム、老人保健施設及び病院等に設置す ること ができると定め られている。

A.

特別養護老人ホームに併設す る場合 (1)地域の在宅保健福祉サー ビスの拠点 として 十分な実績 とノウ- ウを持 っているこ と

(

2

)

協力連携関係 (市町村、民生委員、社会福 祉協議会 、保健医療福祉関係者及びボランテ ィア等 )が得 られ ること

(

3

)

シ ョー トステイ及びデ イサー ビス事業 (刺 用人負、家族介護者教室等)を適正 に実施 し ていること

(

4

)

当該併設施設 (法人)が家庭奉仕員派遣事 業 を受託 しているか、平成

2

年度に受託予定 であること (5) (4)及び(5)の事業の利用者の処遇に必要 な情 報の記録 、管理 、活用が適正 であるこ と (6)施設の入所老中痴呆性老人が相当程度の割 合 を占め、処遇についての十分 な知識、経験、 技術 を有す ること (7)市町村の在宅サー ビスの適用 申請の経由機 関 としての実績のあること

(3)

477 長 野大学 紀要 第15巻 第4号 1994

B.

新設施 設の場合の要件 (1)

A

(

1

)

の要件 を満 た し、設置す る法人が従 来の施 設運営か ら在宅保健福祉サー ビスの拠 点の活動 の ノウ- ウを生か し

、(

2

)

、(

3

)

、(

5

)

、 (6)、(7)の要件 を満 たす こ とが予定 できるこ と

(

2

)(

4

)

につ いては、平成

3

年度 までに受託す る こ とが見込め るこ と

C.

在宅介護支援 セ ンターの業務 等に関す る要件 (1)有能 なソー シャル ワー カー又は保健婦 、及 び看護婦又は介護福祉士が配置で きるこ と

(

2

)2

4

時間 を通 して、緊急相談 に対 して も適切 な助 言、関係機関等- の連絡及び シ ョー トス テイのベ ッ ドの緊急活用等の対応 (3)相談や介護機器の展示 に必要 なスペースの 確保 (4)市町村 との業務 の連携 、保健 、福祉 、医療 の各分野の関係機関、団体 との連携のネ ッ ト ワー クの構築

D.

老人保健施 設、病 院等に併 設す る場合 原則 として、特別養護老人ホームへ移設す る 場合 と同様 の機能が確保 で きる と認め られ る場 合 とす る (具体 的な要件 は別途指示 )

E.

実施す る市町村に関す る要件 高齢者サー ビス調整チームが有効 に機能 して いるこ と 以上の ように、当初 設定 された在宅介護支援 セ ンターの採択方針 の内容 は、個別具体 的で非常 に きび しい条件 の もとに位置づ け られていた。 しか しなが ら、この ような きび しい採択方針 に よって在宅介護支援セ ンター を設置す るこ とが で きた施設は、全 国的にみて も当初 計画か らみ る と か な り少数 で、結果的に地域 におけ る先駆的活動 を行 っている施 設に限 られ るこ とにな った。その 後 この採択方針 は、「介護 支 援 セ ンター運営事業 の採択方針 につ いて」 (平成3年9月9日 厚生省 大 臣官房老人保健福祉部老人福祉計画課長通知 ) に よ り採択方針 の内容が緩和 され、変更の要点 を 整理す る と、以下の内容 に ま とめ るこ とがで きる。 採択方針改正の要点 (平成3年 9月改正) ケ ー ス 改 正 前 改正後 新 設 法 人 デイサー ビス等の在宅サー ビス事業の実績がないため認めず 諾める 既設法人の僻 法人自体に在宅サービス事業の実績があ 諾める 設施設が新設 れば認めるが、実績がなければ認めず 老人保健施設 病 院 -ビリテ-シヨン事業の実績があれば認めるが、実績がなけデイケア又は適所 リれば認めず 諾める 新設法人等の運営の担保策の導入 (丑市町村か らの適切な後方支援体制の確保 ②職員の事前研修等による業務遂行能力の確保 (D特別養護老人ホームは、シ ョー トステイ及び デイサー ビス事業 を適正 に実施 してお り、ホ ーム- ル7サ ー ビス事業 を受託 または受託予 定のあることが原則 とされている。 (卦老人保健施設、病 院の場合 は、デイケア また は適所に よる リ- ビ リテ- シ ョン事業 を実施 しているこ とを原則 とし、特 に病 院の場合 は、 訪 問看護事業 を継続的な事業 として実施す る 予定があるこ とも原則 とされている。 ③ 共通す る事項 としては、協力連携関係 (市町 村 、民生委員 、社会福祉協議会 、保健 医療福 祉 関係 者及びボランテ ィア等 )が得 られ るこ と、在宅の要介護老人の介護者に対 して、介 護 に関す る研修や啓発のための事業の実施 、 事業利用者の処遇に必要 な情報の記録 、管理 及び活用の適切化 、市町村の在宅サー ビスの 適用 申請の経由機関 となるこ と、運営に よ り 在宅保健福祉サー ビスの拠点 として活動 が期 待 され るこ と。 この よ うな採択方針 の変更は、 もともと在宅介 護支援 セ ンターが 中学校 区に

1

カ所 をめ ざしてい るこ とか らもわか るように、量的な普及が必要 な こ と、在宅介護支援 セ ンターの全国的組織が で き るこ とに よって相互の連絡調整が可能 になって き

(4)

図1 在宅介護支援セ ンターのシステム 資料 :シルバー新報編 「在宅介護支援センターノ、ンドブック'93」環境公害新聞社、1992年、11頁。 た こ と、新 設 の施 設 をつ くる際 に在宅 介護支援 セ ン ター を併 設 したい とい う希 望 が 多い こ とな どが 大 きな理 由 であ った と思 われ る。 また 、老 人保健 図2 在宅介護支援セ ンター と 訪問看護ステーシ ョンとの関わ り 施 設や病 院 につ いて は 、新 し く施 設整備 費の 国庫 補 助 が な され るこ とに な り、従 来 、自前 の資金 でな けれ ば設置 で きな い とい う条件 が緩 和 され た こ と に よ り、在宅 介護 支援 セ ンター を併 設 し易 い条件 整備 が整 うよ うにな った。 そのため 、 これ まで は 、 特別養 護 老 人 ホー ム に併 設 の在宅 介護支 援 セ ンタ ー に片寄 りが み られ たが 、市町 村 が実施 計 画す る 「地域 老 人保健 福 祉 計画」に在宅 介護支援 セ ンター が位 置づ け られてお り、保健 、医療 面 の専 門的機能 を重視 す る とい うこ とか ら、老 人保健 施 設や病 院 につ いて も在宅 介護 支援 セ ン ター の設 置 を行 いや す い よ うに変 更 され る と考 え られ る (図

1

及 び図 2参照 )0

(

3

) 実施施 設 と利 用対象 者 実施施 設 は 、 この事 業 の特徴 であ る在宅福 祉 サ ー ビス (ゴー ル ドプ ラ ンに位 置づ け られ た在宅 の 三 本柱 )や要 介護 老 人に対 す る保健 、医療 サ ー ビ

(5)

479 長野大学紀要 第15巻 第4号 1994 ス (訪問看護 、訪問 リ- ビ リ、デイケア等 )の実 施機関 との連携 をめ ざした運営が重視 されている。 さらに、24時間体制の相談が支援セ ンターの一つ の重要な柱 とされてお り、介護 を行 っている家族 へ の援助 とい う従来の行政機関では行 うことが困 難な問題への積極的な対応が強調 されている。 利用対象者は、前述の実施施設の特徴 とも関わ って

、6

5

歳以上の身体が虚弱又は寝 たきりもしく は痴呆等の為 に 日常生活 をす る事に支障のある者、 及びこれ らの人を抱えて介護 を行 っている家族等 が対象 となっている。 (4) 在宅介護支援セ ンターの事業内容 と運営体制 事業内容は、①地域の要介護老人の実態把握 と 公的保健福祉サー ビスの広報 、利用の啓発 ②介 護に関す る総合的相談 (電話 ・面接相談等) ③公 的保健福祉サー ビスの利用 申請手続 きの便宜及び 適用の調整 ④要援護老人及びその世帯の介護ニ ー ズの評価 と処遇'のあ り方等に関す る諸資料の作 成(市町村の公的サー ビスの円滑な適用 ) ⑤家族 や相談協力員か らの連絡に対 しては、訪問等によ り在宅介護方法の指導 ・助 言 ⑥介護機器の展示 、 紹介、選定 、使用方法等の相談 ・助言 ⑦相談協 力員への研修 、情報交換等 日常的な連絡調整の実 施 ⑧在宅介護支援センター運営協議会の定期的 開催 な どとされている。 全体 としての特徴 は、在宅介護支援センターが 地域に積極的に出向いてい くことが前提 ちされて いると同時に、公的な保健福祉サー ビスのいわば コーデ ィネー ト的事業内容が掲げ られているo 次に、職員の配置については、在宅介護支援セ ンターの管理責任者 を定め ると同時に、(》ソー シ ャルワー カー又は保健婦一 人 ②看護婦又は介護 福祉士一 人 を常勤で配置す ることとされている。 また、上記の①及び②の組み合 わせ は、その職貞 配置におけ る福祉関係職種 と保健医療関係職種の 組み合 わせ による配置が特に強調 されている。 在宅介護 支援 セ ンター事 業 の実施 にあたって は、従来の公的保健福祉機関が実施 していた業務 との関係性か ら連携 とい う視 点で詳細に規定 され ているが、ここでは、その特徴的な点について整 理 してお くこととす る。 第 1は、この事業が市町村の委託事業であると い うこ とか ら、行政 との協議 に基づ く年 間及び月 間の事業計画 を定め、夜間等の緊急の相談に備 え るため関係機関 (具体 的には併設施 設や病 院、消 防若等 ) との協議 を行 うもの とされている。第2 は、公的サー ビスの利用 申請についてである。従 来は、市町村がサー ビスの利用の申請については すべ て対応 していたが、緊急時 も含めて、対応手 順 の協議 を前提にその取扱いに便宜 をはか ること とされている。第3は、相談 を受けた世帯 に関す る記録の整理及び確保 について特に強調 されてい る。その内答は、当該世帯に対す る基本的事項、 支援 ・サー ビス計画の内容 と実施状況、処遇 目標 の達成状況 と今後の課題等につ いての台帳の作成・ 管理 、これに基づ く継続的支援及び処遇の適切 な 実施が求め られている。第4は、職員体制 につ い てである。支援セ ンターは、24時間の相談対応が 求め られているが、そのためには、従来の8時な いし

9

時か ら夕方の

5

時 まで とい う勤務体制 を弾 力化 して、フレックス勤務体制 を原則に住民の相 談にあたることが求め られている。 最後に、在宅介護支援セ ンターの設置に伴 う運 営方式について整理 してお くこ とにしよう。第

1

は、運営協議会の設置についてである。 この協議 会は、事業計画や事業実施上の問題 を協議す るこ とを目的に設け られてお り、行政の老人福祉、保 健 、医療担当部門の長及び保健所の代表者 、福祉 事務所 ・地域医師会 ・市町村社協の代表者及び老 人福祉施設 ・老人保健施 設の長 、民生委員の代表 者、支援センター所長等で構成 され る。第2は、 相談協力員の配置についてである。協力員は、地 域活動 団体 (老人 クラブ、 自治会、婦人会等)の 役員及び地元の商店 、薬局 、郵便局 といった介護 す る家族 との接触の機会が 多い と想定 され る地域 の人を運営協議会の意見 をもとに決め られ る。 こ の相談協力員は、福祉サー ビスや支援セ ンタ-の 紹介 を行 うとともに、サー ビスの広報 とその積極 的な活用の啓発 を業務 とす ることとされてお り、 協力員の委嘱は、市町村が行 うと規定 されている。

(6)

2.在 宅介 護 支援 セ ンタ ーの 現況 とその動 向 (1)全国調 査からみた在宅介護支援センターの実態 全国の在宅介護支援 セ ンターは、平成5年9月 現在、1191カ所が設置 されている。設置母体別 で は、特別養護老人ホームに863カ所、老人保健施 設に165カ所 、病 院に107カ所 、その他56カ所 とな っている。設置個所 の特徴 は、設置個所 の多い と ころでは大阪53カ所 、熊本48カ所 、東京45カ所 、 兵庫44カ所 である。 また、設置個所の少ない とこ ろでは、山梨3カ所 、鳥取8カ所 、北海道及び福 島10カ所 な どであ るが、指定都市の横浜市 、大阪 市 、神戸市、福 岡市 では一つ も設置 されていない。 この ように、都道府県、指定都市 を含めて、在 宅介護支援 セ ンターは、地域 に よってかな り設置 数 に偏 りのあるこ とが わか る。 また、在宅介護支援 セ ンターの設置施 設数 だけ ではな く、母体施 設に よって も偏 りがあ り、病 院 に設置 された在宅介護支援 セ ンターがない県は、 秋 田、山梨、岐阜 、滋賀、京都 、奈良、和歌 山、 鳥取 、島根 、徳 島、佐賀、及び京都府 と広 島市 を 除 くすべての指定都市 で設置 されていない。 また、 老人保健施 設に設置 されていない都道府 県は、特 別 区 を除 くと東京 、島根 であるo この ような数字 を見てみ る と、全国的には大都市地域 での設置が 遅 れている一方 、地方 では偏 りがある ものの設置 が着実 に進め られてお り、この ような傾 向は当分 続 くと思われ る1)0 ここでは、全 国社会福祉協議会の在宅介護支援 セ ンター調査研究委員会 に よって実施 された 「全 国在宅介護支援セ ンター実態調査報告 (速報)」 を 参考に、全国的な動 向につ いて まとめてお くこ と に したい2)(調査 に基づ く表は、本論文 の最後に ま とめて示 している)。調 査 対 象 は、平成4年 度 ま でに国庫補助対象 となった在宅介護支援セ ンター (798カ所 )を対 象に、平成5年3月未実現在宅介 護支援セ ンター もし くは平成4年度 1年 間の実績 につ いて調査票の回答 を求めた結果 である。調査 の回収状況は、平成5年7月末 日で416施設 (回収 率52.1%)である。 ちなみに、この ように回収率 の悪 いのは、設置間 もない施設が 多いこ とに起因 す ると思 われ るが 、この よ うな調査 の場合には、 実績 につ いての項 目が 多いため 回答で きないこ と に よるこ とも予想 され るこ とを付 言 してお く。 在宅介護支援 セ ンターは市町村の委託事業 とさ れているこ とはす でに述べ た とお りであ るが、そ の具体 的な設置根拠 は、市町村の設置 (運営 )要 綱 に もとづ くものが69.7%ともっ とも多い(表 1)0 また、委託先 の運営主体 は社会福祉法人(77.2%) が もっ とも多 く、医療法 人13.7%である(表2)0 これは、当初 の支援セ ンター 設置につ いての条件 が厳 しいこ とか らもた らされた結果 といえるが、 2年 前の調査 の5.4%か ら9.7%そ して今 回の13.7 % と全体 の

1

割以上 にな り、着実 に増加 して きて いるO この結果は、支援セ ンターの母体施 設別 の 結果に も現 れてお り、特別養護老人ホーム を母体 に設置 され て い る ものが74.2%、 老人保健施 設 14.2%、病 院8.2%の順 となっている(表3)。 運営主体 が実施 している在宅サー ビスの内容 で は、設置要項 に関連 して、シ ョー トステイサー ビ スが全体 の91.1%、デイサー ビス81.0%、ホーム -ルプサ- ビス58.7%であるOそのほか 、訪 問給 負 (配食)サー ビス40.6%、 訪 問 入 浴 サ ー ビ ス 58.9%、訪 問看護 (指導)25.0%、デ イケア23.1%、 機能訓練31.3%な どが在宅サー ビス としてあげ ら れている(表4)。また、訪問看護 ステー シ ョンの実 施状況では、実施 している (予定 も含む ) と回答 したのは58カ所 (13.9%)でまだ全体か らみ る と 少数 であるが 、今後設置母体 の医療法人が増加す るに従 い増加 してい くもの と思 われ る(表

5

)。 在宅介護支援セ ンターの利用対象者の範囲 (複 数 回答 )は、ねた きり老人97.8%、 痴 呆 性 老 人 97.1%、一 人暮 らし老 人96.9%、高齢者 のみ世 帯 95.2%、子供夫婦 と同居世帯85.1%な どとなって いる(表

6

)。 しか し、この調査か らは、施 設全体 の対象者の割合や家族介護者の利用 といった個別 の状 況につ いては明確 ではない。 支援 セ ンターの職 員配置の状況 では、 この調査 結果か ら見 る とソー シャル ワー カー と看護婦の組 み合 わせ の多いこ とがわか る(表

7

)。注 目すべ き は、社会福祉士 の資格 を持つ ソー シャル ワー カー が53人(前々臥 前 回調査 では14人及び53人) と増 加 しているこ とであろ うo支援セ ンターの先の説 明で も述べ たが、24時間体制 を譲 ってい るものの、

(7)

長野大学紀要 第15巻 第 4号 1994 フレックスタイム制 を導入 しているところは

1

1.

5

%にす ぎず、実際の夜間の職員体制は、母体施設 の夜勤者が施応 しているところが

6

2.

5

%

、施設職 員 と支援セ ンターの職員 を一体 に した夜勤体制 で 行 っているところが

2

7.

4

%

となっている(表

8

)0 この ように、現実には

、2

4

時間体制 の内容は不十 分 な ものであるといえようが、 その背景には、支 援セ ンターの二人体制の職 員状況では、 どうして も母体施設に頼 らざるを得 ない現状 を示 した もの とい うこともで きよう。そのため、夜間態勢の工 夫 として、ポケ ッ トベルの使用

3

4.

6

%

、転送電話 の利用

1

7.

3

%

な ど、現状 での問題に対す る工夫 を 行 っていることも重視すべ きであろう(表

9

)。 相談状況については、平均

5

2.

5

4

ケース(1カ月 平均 )で、電話

1

8.

9

8

、来所

1

6.

2

7

、訪問

1

7.

2

9

ケー ス となっている。相談者の割合 は、家族が

3

0.

5

5

ケ ースで全体の

6

割近 くを占め、つ いで本人

1

0.

7

8

ケ ース

(

2

0.

5

%)

となっている(表

1

0)

0

申請の代行 という点か ら公的保健福祉サー ビス の利用 申請 (代行 )手続 き状況については、シ ョ ー トステイ、デイサー ビスが全体の

9

0

%

台、ホー ム-ルプサー ビスの

8

3.

9

%

となっている(

義l

l

)

。 また、この点に関連 して、利用 申請書 を支援セ ン ターに常備 しているところは

2

4

7

カ所

(

8

9.

4

%

)と なっている(表

1

2)

。これは、母体施設が特別養護 老人ホームの割合が高 く、施設の在宅福祉サー ビ スにつなが る相談が 多いことと関係があるといえ よう。訪問看護指導は

1

6.

4

%

であ り、老人保健施 設、病 院を母体 とす るセンターの場合 に、同様に 利用 できるサー ビスの助言か ら申請手続 きにつ な がってい く経路が読み取れる。 このような在宅介護支援セ ンターの相談内容 と サー ビスへの結びつ きは、一面では前述の施設の 持つサー ビス とのつ なが りに重点が置かれてお り、 市町村 とい う広域の視点か ら、行政 との関係性 に つ いて見てお くことに したい。具体 的には、対応 手順や範囲等は特に定めず、必要に応 じ協議 し対 応 をしている場合が

3

0

8

カ所

(

7

4.

0

%)

と圧倒 的に 多い(表

1

3)

。行政 の窓 口が開いている時間に利用 申請等についてマニ ュアル を定めて手続 きを行 っ ているところが

2

2.

4

%

、休 日 ・夜間 ・緊急時の場 合のマニュアル を定めているところは

1

4.

4

%

であ った。この ような傾 向は、設置間 もないセンター があるこ とか らもた らされた面 もあろうが、必要 に応 じて定め るとしているところが

6

2.

7

%

で、今 後、市町村 との連携や相談内容等 を含めて、何 ら かのマニ ュアルの作成や相談内容等 を含めて、何 らかのマニュアルの作成や 申請代行 といった内容 についての詳細な調整 を必要 とす るように思われ る(表

1

4)

支援 ・サー ビス計画立案お よびサー ビスの適用 調整 (ケースマネジメン ト)の機能に関 しては、 たいていマニュアル化 された基準があ り、その路 線に沿 って対応 している。 また緊急 ・夜間対応に 関 しては、対応者が母体施 設の当直者に変わる場 合 も多 く、 とくにマニュアルや研修によって問題 を取 りこぼ さないように工夫 をしている。 通常は、 とくに母体施設の在宅サー ビス利用可 能性につ いては併設支援セ ンターで把握 されてお り

(

6

6.

6

%

)、他機関 ・施設の利用可能状況につ い ての把握はやや低 く

(

2

4.

5

%

)他機関 ・施設につ ないだ場合 のその後のケース把握状況 も不十分 な 値

(

3

5.

1

%)

となっている(表

1

5)

0 介護機器については、展示 ・紹介 ・斡旋は どの 支援センターでも効果 をあげてお り、おむつ、車椅 子・歩行器 ・杖、調理 ・食事 自助具等の展示の平均 は

6

7.

4

%

となっている(表

1

6)

。機器選定については、 セ ンターで独 自に選定す る場合が

9

2.

1

0/.と圧倒 的 に多 く、販売 ・紹介の方法については、カタログ を置 きメー カー を紹介す る

(

7

8.

6

%)

、業者委託に よる

(

6

2.

0

%)

、購 入 で きる近 くの店 を紹介す る

(

3

6.

5

%

)の順 であ り、法 人内の売店で直販販売 は

1

4.

2

%

と少ない(表

1

7、1

8)

。 運営協議会の構成、開催状況等については、運 営協議会 を設置 しているところが

6

4.

7

%

、設置 し ていない (調整中)が

3

5.

3

%

3

分の

2

が設置 し ている(表

1

9)

。構成員は民生委員、老人福祉施設、 老人福祉行政担当、社協 、保健行政担当、保健所 、福 祉事務所 、医師会、医療行政担当、老人保健施設な どの要綱等 を反映 したメンバー構成である(表

2

0)

0

高齢者サー ビス調整チーム との関係では、チー ムに参加 は しているが、その半数が運営協議会 と 関連 をもってお らず、参加 していない と こ ろ も

2

2.

1

%

ある(表

2

1)。このこ とは、市町村におけ る 高齢者サー ビス調整チームの実情 とパラレルな関 係 にあることを意味す ると思われ、今後の大 きな

(8)

課題 とい うこ とが できよう。 相談協力員につ いては、設置 している ところが 3分の 2 (69.2%)で、後のセ ンターは調整 中で ある(表22)。前述の ように、民生委員 (74.6%) が圧倒 的に多 く、老人 クラブ、 自治会 、商店 、郵 便局な どもあるが きわめて少 ないのが実状 であ る (表23)。 また相談協 力員の確保 につ いては、行政 が確保 した(58.3%)、行政 と支援 セ ンターが協 力 して確保 した(36.1%)、支援セ ンターが独 自に確 保 した(13.5%)、支援セ ンター と福祉 関係団体 と が協 力 して確保 した(5.9%)の順 とな ってお り、 行政 の指示 、影響 力の大 きいことがわか る。 以上 、全国調査 をもとに在宅介護支援セ ンター の現 況 ・動 向 を概観 して きた。 ここでの特徴 は、 第1に、在宅介護支援セ ンターの母体施 設が特別 養護老人ホームに偏 っているため、母体施設 との 関わ りが 多 く見 られ るこ とであろ う。第2は、市 町村の委託事業 である とい う点か ら、行政主導的 な部分 もまだ存在 してお り、 しか も要綱 に拘束 さ れが ちな枠組み を持 ってお り、支援 セ ンターが地 域 の実情にあった運営 を進めてい くには、今後の 経験や積極的な他機 関 との調整等が求め られ るよ うに思われ る。 しか し、い くつかの在宅介護支援 セ ンタ- では、独 自の運営方式 を元に、 自治体 と の役割分担 を決めた り、マニ ュアル等の作成 を通 して独 自の運営 を進めてお り、それ らの経験 を今 後 どの ように進め るか といった問題は、在宅介護 支援セ ンター連絡協議会等の当事者組織の発足 と ともに今後の進展が期待 され ようo

I

I

I

.在宅介護 支援セ ンターの

相談 ・援助活動の実際

1.調 査研 究の 員的及 び分 析 視 角 (1)調査研究の 目的 全国の在宅介護支援セ ンターは、1992(平成4) 年2月現在で 402カ所設置 されている。今後中学 校 区に- カ所が予定 されているが 、現在の ところ 大半が特養併 設であ るため、特菱 の もつ介護機能 や提供 で きる在宅サー ビスが在宅介護支援セ ンタ 一事業に も影響 を与 えているO ここで私 たちは在 宅介護支援セ ンターの機能 と役割 を研究す るにあ たって、① 特義 に併 設 されている支援セ ンター を 選択す る必要があ るこ と、② 大都市 の先駆的な在 宅介護支援セ ンター よ りは地方都市の ご く-般 的 な在宅介護支援セ ンター を対象 とす る方が研究に は適切 である と考 えた。 以上の観点か ら、人 口約20万の地方都市で、 ご く一般 的な特養施 設に併 設 されてい る支援 セ ンタ ーである松本市在宅介護支援 セ ンター (以下 、松 本市支援 セ ンター とす る) を調査研究す るこ とと した。 松本市在宅介護支援 セ ンターは1990(平成2)午 5月、特別養護老人ホーム真寿固 (50床 )に併 設 されたセ ンター である。同施 設では在宅サ- ビス として、デイサー ビス、シ ョー トステイサー ビス、 介護教室 を実施 してお り、地元の病 院 と協 力提携 してい るo職 員は看護婦 とソー シャルワー カー と の2名か らな り、相談協 力員 として民生委員29人 がかかわ っている。介護機器 ・用 品の展示 と説明、 購入方法につ いて も相談 を受 け付 けている。主 と して、雇 た き り、痴呆老人の介護相談、各種サー ビス利用の説明、手続 き申請 な どを行 っている。 電話 、来所 、訪問に よ り、 自前のデ イサー ビスに 結 び付けた り、措置 申請の方法 な どを助 言 ・指導 している。 この松本市支援 セ ンター は、特養施 設 と して比 較 的 開設 が新 し く、 デ イサ ー ビス事業 (重 ・軽度対象 )をもち、かつ 、支援 セ ンタ-運営 要綱 の範囲で援助 を展開 しているセ ンターである。 そこで本調査研究は、松本市支援 セ ンタ-にお け る援助 の実際や相談 ・援助機関 としての役割や 機能 につ いて把握す るこ とである。そのため 、以 下 の視 点 とそれに基づ く調査方法 を試みたのであ る。

(

2

)

調査対象 松本市在宅介護支援 セ ンターの相談記録 カー ド (1991年4月か ら1992年9月までの記録分 )756ケ ースである。 (3) 分析視 角 これ まで在宅介護支援セ ンターの現状 は、全国 在宅介護支援 セ ンター協議会に よる 「在宅介護支

(9)

483 長野大学 紀要 第15巻 第4号 1994 援 セ ンター実態調査速報

(

'

9

2.

9.

2

)」及び在宅介護 支援 セ ンター調査研究委員会 に よる 「全 国在宅介 護 支援セ ンター調査結果

」(

'

9

2.

1

2.

1

6)

のなか で 明 らかに されている。 しか し、そこではあ くまで も相談件数 、相談経路 、相談 内容 、相談対応の状 況な どの調査項 目に基づ く単純集計結果が報告 さ れているだけで、立 ち入 った分析 はお こなわれて いない。そこで、私 たちは一歩踏み込んで、統計 的及び事例 的研究か ら相談 と対応 との類型化 を試 みた。 その類型化 にむけての作業 をさらに具体 的に説 明す る と、 まず 第1に、同時期 に実施 された2つ の「全国調査」の調査項 目に加 えて独 自の調査項 目 を設計 し、松本支援 セ ンター と「全国調査」との統 計上の比較研究 をおこなった。この比較はあ くまで も単純集計結果の比較ではあるが、これにより一般 的傾 向 と松本市支援セ ンターの独 自性 -特殊性 の 傾向 をみ ようとした。独 自の調査項 目とは、松本市 支援セ ンターで使用 されてい る相談 カー ドをもと に相談内容 と対応について検討 を加 え、整理 した項 目である。各項 目につ いては数量的分析の ところ で詳細にふれ られ るのでそれ らを参照 されたい。 第

2

は、相談 と対応の類型化 を考 えるために、 どの ような相談が持 ち込 まれ、それ らに どの よう な対応がなされているかにつ いて、男女別 、家族 構成別 な どの基本的属性 ごとに分析 している。 第

3

は、事例分析 を試みたo 統計的把握や分析 では一般 的傾 向は把握す るこ とがで きるが 、よ り 相談 とその対応につ いて理解 を深め るには具体 的 ケースの流れ を把握 し、その分析 をとお して対象 者- の専 門的援助 の実際や そのプロセス をみ るこ とが不可欠である。 その場合 で も家族の状 況や相 談にいた る経緯 な ど、相談者 と介護者 とをとりま く家族背景、社会的背景への洞察 も重要 である (本 稿 では、詳細な事例 の内容 は示 していないが 、全 体 の まとめの ところで触れ るこ とに した)。 以上の視 点に よ り、松本市在宅介護支援セ ンタ ーにおけ る事業の相談機能 の方向性 -一般性 ・普 遍性 と特殊性 を明 らかにで きるだろ う。 これ らの 研究に よって、さらに具体 的な相談- の対応の充 実が図 られ る と確信 している。 2.校 本 市 在 宅 介 護 支援 セ ンターの 相 談 ・援 助 内容 とその 数量 的分 析 (1) 相談内容 と対応 の頬型化の試み 松本市在宅介護支援 セ ンターで、平成3年4月 か ら平成

4

9

月までの

1

年半に扱 った相談記録 票

7

3

6

ケー ス全数 を今 回の数量分析 デー タ として 取 り上 げ る。 この時期 の選定理 由は、同支援 セ ン ターが平成2年5月に特別養護老人ホーム真寿園 (50床 )に併 設、開始 されているが 、機能 的に内容 が定型化 し、同セ ンターの特徴が捉 えやす い軌道 に乗 って きた時期 と考 えられ るこ とに よる。同老 人ホームでは、他 にデイサー ビス (A型、C型 ) シ ョー トステイサー ビス を実施 している。 この ような、 とくに特菱 を背景に もつ 同セ ンタ ーの相談援助状況 、その対応状況 を、相談記録 カ ー ドか ら基本的項 目を転記 し、数量化 を行 い、単 純集計お よび クロス集計の分析か ら、相談 と対応 の類型化 を試み 、同セ ンターの特徴 と一般化要 因、 す なわち在宅介護 支援 セ ンターの独 自性 を明 らか にす るこ とを調査 の主 たる目的 とす る。 【集計結果の概要

上述 の ように、相談記録 カー ドか ら基本項 目を 転 記 し、相談 区分 とその対応の頬型化 を試みた も のであ るが、 もともと文章化 された記録か ら再分 類 した項 目もあ り、必ず しも十分 に数量化 されて いない とい う限界があ るこ とを最初 に明記 してお きたい。そのため 、後述す る相談援助事例分析 を とお しての補 足が必要 であ ると考 えてい る。 また、在宅介護支援セ ンター調査研究委具合参 考 資料 として

、9

2

1

2

1

6

日付 で 「全国在宅介護 支援 セ ンター調査結果概要」 を出 してお り、全国 的動 向 との比較 につ いてはこの調査 (以下全国調 査 ) をもとに行 うこ とにす る。 1)月別相談 ケー ス 月平均約

4

1

件 (表

1

)で月ごとの きわだ った ば らつ きはみ られず、平均 して相談量は コン スタン トにあ る。 これは、全国調査 のケース 数 と大 きな差 はない といえるo

(10)

2)相談経路 電話(43.5%)、訪問(29.8%)、来所 (25.3 % )の順 で、電話に よるものが半数近 くを占 めている。相談経路別所用時間 をみ ると、訪 問の際には30分以上が半数以上 を占め るが、 電話では15分未満が50%強 となっている。 こ の相談経路のデー タは、初めて相談 をした人 か ら、何度 も支援セ ンターに相談 しているケ ースまで含 まれている。来所の場合 には、訪 問 と同様30分以上が半数以上 を占め る傾 向が み られ、支援センターの相談の流れは、電話 で受け付け、その後訪問 ・来所 とい うかたち で進行す る。 また、来所の内容 を見ると、そ の 目的は、介護機器相談 であることが52%と ポイン トが他 を引 き離 して高 く、展示機器の 見学、購入相談に結びついているもの と思 わ れるO 電話相談は24時間体制 で受けてお り、全国 調査 でも95%に及んでお り、全国動向 との一 致がみ られ る。 また、相談専用の電話番号が 設置 されてお り、この電話番号 を名刺サ イズ の案内カー ドの形で、公的機関の窓 口等に置 いている。全国調査 では、74.5%が専用電話 を設置 し、関係機関 を通 しての周知方法 とし て役立てているのは全国調査の81.7%にあた り、この傾 向に合致 した周知 に継 ぐ順の周知 方法 を松本で も採 っている0 3)相談者の性別 女(58.3%)、男(32.9%),不明(8.8%)で、 女性が男性の倍近 くにのぼ っている。相談者 には、後述す るが本人、家族 、その他 の人々 が含 まれてお り、実際の介護者は、女性のポ イン トが高いため相対的には女性が担 ってい ることを示 している。 しか し、後述す るよう に誰が相談す るか とい う点では、必ず しも介 護者だけではな く、世帯主 である男性が相談 をす る傾向のあることに注意す る必要がある。 4)相談者の年齢 不 明(79.6%)、70歳以上(12.0%)、60 歳-70歳未満(5.3%)と60歳代以上が17%強 を占 めて多い。 また不明が 多いのは、電話や来所 した際に、必ず しも年齢 を聞いていないこと によるとみ られる。また、単発的に気軽に相談 の電話 をかけてきていることが予測され、他の 福祉サー ビスになか った特徴の一つ といえる が 、松本以外のセンターには登録制 の ところ もあ り、必ず しも支援セ ンターの全国的動向 とはいえず 、後述す る松本の特徴 と考 えられ る。 5)相談者の居住地域 松本市内(84.8%)、松本隣接市町村(2.2%)、 長野県内 ・その他 ともに(0.7%)、不明(ll.7 % ) となってお り、松本市内が圧倒 的に多い が、不 明は電話によるもの とみ られ居住地域 が確認 されていない、匿名者によるもの と思 われ る。中には、松本市内の高齢の両親の問 題 を他県に住むこともが相談 して くるケース も相談 カー ドか らみ られている。 6)対象者の性別 と年齢 女(53.8%)、男(36.3%)、不 明(9.9%)で、 相談者の比率 と近似 している。 70歳以上(56.9%)、60-70歳未満 (8.6%) と60歳代以上が65.5%を占め、不明(34.1%) を除けば60歳代以上が99%強 となってお り、 在宅生活の具体 的な不安や問題 を抱える年齢 期 とみ ることができる。

7

)対象者 との続柄 本人(19.3%)、息子(16.2%)、嫁(13.9%)、 秦(13.3%)、娘(12.1%)とい う回答が10%代 で ポイ ン トが高 く、夫 (5.3%)が これにつ いで、全体的に親族の間で問題 を抱 え、相談 をす ることが多いようである。他 に、民生委 員(3.4%)、ケースワ-カ-(3.3%)か らの相 談 もあ りそれぞれ25人程度 であるが、他 の福 祉サー ビス利用者について関わ りをもってい る人あるいは専 門職が同支援セ ンター との連 携 を求めて相談 を持 ち掛けて くることもある ようである。 相談者は本人についで、息子 、嫁 、妻、娘 の順 に多 く、松本市内の相談者が84.8%を占 めていることか ら、息子が多い ところは松本

(11)

4

8

5

長野大学紀要 第

1

5

巻 第

4

1

9

9

4

市の地域特性が反映 されているように読み取 れ る。民生委員 、ケースワー カー な どが

3%

程度 占めているの も見逃せ ないが、実際の介 護者が嫁 であって も相談 は息子がす ると考 え られ よう。 対応内容 は、息子 、本人、娘 とも、施 設(併 設、他施 設 )サー ビス利用手続 申請が 多 く、 民生委員、ケー スワー カー は他 の公的機関 と の連携 に結びつけ る といった傾 向がみ られ る。 全国調査 でみ る と、家族 (家族 関係 の内訳 は調査 されていないが

)

(

5

7.

8

%)

、本人

(

2

1

.

3

% )、関係機関

(

8.

7

%

)、相談協力員

(

3,

1

%)

、 その他

(

9.

1

%)

の順 となってお り、松本の家 族 の分類 を合 わせ てみ る とほぼ近似 した比率 がみ られ る。関係機 関か らの割合が全 国調査 の万が5ポイン ト程高 く、松本市の社会資源 の少なさが ここに特徴 として表れている。 8)家族形態 他 の家族 と同居

(

4

0.

6

%

)、老夫婦 のみ

(

1

4.

8

% )、一 人暮 らし

(

3.

9

%)

と、同居家族が 多い ところに松本の地域性 の特徴がみ られ るO

9

)相談者の銘記状況 本名

(

7

9.

1

%)

、匿名

(

1

6.

4

%)

で、電話の場 合 に匿名 で相談 を受 け る状況が伺 える。 これ は、同支援 セ ンターの方針 として気軽 な相談 窓 口 としての役割 とい う認識か ら匿名 の相談 者にはあえて身元 を問わない姿勢 、さらには 都市部 と異な り身元がわか って しまうと相談 しに くいのではないか とい う配慮 も働 いてい る ところが独 自性 を示 している点で もあろ う。

1

0)

相談所要時間

3

0

-4

5

分未満

(

1

9.

6

%)

5-1

0

(

1

7.

7

%)

2

0

-3

0

分未満

(

1

3.

3

%)

の順 と

4

5

分未満が 全体 の

8

2

%

を占め 、相談時間は短 い といえる が、これは電話 に よる相談件数 と比例す る も の と思 われ る

。6

0

分以上 となる と来所 、訪 問 とい う直接対面的援助 、あ るいは直接看護指 導に要す る時間が取 られてい る とみ るこ とが で きるD

l

l

)

相談時間帯

1

0

11時代

(

3

4.

1

%)

1

4

∼1

6

時代

(

3

4.

0

% )が もっ とも集 中す る時間であ り、合 わせ て

6

8.

1

%

に及んでいる。 また

、1

2

-1

3

時代

(

9.

8

%

)

、7

∼9

時代

(

7.

7

%

)

、1

7

時∼1

8

時 代

(

6.

8

%)

、夜間の相談 は極めて少 な く

1

9

時 代

∼6

時代 は合 わせ て

1.

9

%、1

7

時代 か ら を 含めて も

8.

7

%

となっている。

1

2)

相談 内容 施 設 ・サー ビス利用の手続 き

(

3

5.

7

%)

、介 護相談

(

2

5.

0

%

)、介護機器相談

(

2

3.

9

%)

、介 護者側の相談

(

7.

7

%)

の順 となっている。 相談 内容 に対す る対応は、介護相談 、施設 ・ サー ビス利用の手続 き、介護者側の相談-の 対応が 多岐 に渡 ってお り、電話や訪 問に よる 指導 ・助 言、情報提供 、併 設施 設、サー ビス 利用の訪問指導 、デ イサー ビスの利用 の勧め 、 な どが ポイン トが高 くなっている。 全国調査の特別養護老人ホームにおけ る相 談件数 との関連 をみ ると、シ ョー トステイ、 デイサー ビス等に関す る回答が合わせ て約

3

0

%、介護相談

(

1

6.

2

%)

、機器 ・住宅相談

(

7

.

9

% )、施 設入所

(

7

.

6

%)

、ホーム-ルパー派遣

(

5.

7

%)

、医療相談

(

4.

1

%)

、 といった分類 と 順 になっている。 これ を松本 と比較す ると、 介護相談の割合が9ポイン ト近 く高 く、介護 機器 につ いて も

1

5

ポイン ト程度高い特徴がみ られ るOホーム- ルパー派遣等は松本 では実 施 していないので 、他の行政 ・機関 との連携 の割合が低 いこ とと相関 してい るとみ るこ と が で きる。

1

3)

介護 (医療 技術 )に関す る相談内容 本相談

1

8

4

件 中、在宅生活の困難

(

2

7.

7

%)

、 入浴 困難

(

1

8.

5

%)

、痴呆への対処方法

(

1

7

.

4

% )、失禁

(

9.

2

%)

、床 ずれ

(

8.

7

%)

、歩行 困 難

(

6.

5

%)

が主だ った ものである。 介護相談の特徴 として、他 の家族 と同居 し ている、本名の人か らの相談が 多 く、介護者 が具体 的な相談 を持 ち掛けてい るとみ られ る。 介護相談の内容 としては、在宅生活困難の訴 えが 多 く、指導 ・助 言、併 設施 設の利用助 言

(12)

な どの対応が 多い。数 は少ないが、機器の紹 介、福祉事務所 ・病院、老人保健施設への紹 介な ど対応は多岐に渡 り、介護問題の内容が 多様 であることを示 している0 14)施設 ・在宅サー ビス利用の手続 きに関す る 相談 本相談263件 中、デイサー ビスの説明 ・利 用 ・手続 き(63.5%)、ショー トステイの説明・ 利用 ・手続 き(17.1%)、老人ホームの入所説 明 ・手続 き(7.6%)、ホー ム- ルパー の派遣 相談 ・手続 き(4.6%)が主な相談内容 の順 に 上が っているO 在宅サー ビス利用 ・手続 きの相談に対 して は、併設施設のデイサー ビス利用に関す る助 言、訪問指導助 言、あるいはデイサー ビスの 勧め、 といった 自前サー ビスの利用 を活用 し ようとす る対応が 目立 っている。 15)医蝶サー ビスに関す る相談 本相談 は全体 で

7

件 あ り、 訪 問看護

4

件 (57.1%)、老人保健施設1件 (14.3%)と福 祉施設が母体 であるためか少ない傾向にある。 16)介護機器 (用品)に関す る相談 本件有効総数176の うち、展 示 機 器 購 入 (32.7%)、私的購入方法 と業者の斡旋 (26.1 %)、展示機器見学(21.0%)、機器の選定(ll.4 %) と、具体 的な在宅生活維持のための介護 用品に関す るニー ドが高いことがみて とれ るO 介護機器相談に対 しては、機器の紹介 ・代 行が84.1%と、相談 目的に対す る対応内容が 明確 になっている。全国調査 で も57.2%が業 者委託等に より販売 ・斡旋 を行 っている。法 人内での直接販売 をす るところは13.7%と少 な く、松本で も同様 にこれは行 っていない。 カタログ等 を置 きメーカー を紹介81.70/.で、 こうした紹介 ・斡旋が松本 と同様に もっとも 多いようである。

1

7)住宅 に関す る相談 本件有効総数6の うち、住宅改造貸付2件 、 住宅の改造方法

4

件がその内訳である。 18)介護者側の抱 えている問題の相談 本件有効級数57の うち、身体的 ・精神的疲 労(52.6%)、介護者がいないこと(21.1%)、 在宅介護の不安(15.8%)、家 族 関 係 の 調 整 (8.8%)の順 に問題があげ られてお り、被介 護者が存在す ることに よって生 じる副次的問 題が、家庭 の大 きな問題にな り得 る要素 をみ せ ている。 介護者の抱えている問題の相談に対 しては、 併 設サ- ビス利用の助言や訪問指導、福祉事 務所-の紹介な どが 、数 は少ないがあげ られ ている。 19)その他の相談 この相談は41件 あるが、苦情は全 くな く、 上記の分類に入 らない問題の ようである。ケ ース総数736件の うちの5.6%.にあたる0 20)相談 内容への対応 介護機器の紹介 ・斡旋(24.0%)、併 設サー ビス利用の訪問の指導 ・助言(12.6%)、併設 施設のサー ビス利用の助言(12.4%)、情報提 供(9.1%)、電話での介護 ・看護の指導(9.0%)、 訪問に よる介護 ・看護の指導 ・助 言 (7.5%)、 デイサー ビスの利用 を勧め る (6.3%)、福祉 事務所への紹介 (4.9%)、併 設施設のサー ビ ス利用の代行 (2.9%)、シ ョー トステイの利 用 を勧め る(2.3%)の順 で、介護機器の紹介 ・ 斡旋がひ じょうにポイン トが高い。 相談経路別相談内容 に対す る対応の特徴 に つ いてみ ると、訪問の場合 には、圧倒 的に施 設 ・サー ビス利用の手続 きのための事前調査 としての訪問指導 ・助言が多い。来所の場合に は、介護機器の斡旋 ・紹介が圧倒的に多いが、 施設サー ビス利用手続 きに関す る相談には 自 前サー ビスであるショー トステイサー ビス ・ デイサー ビスの利用 を勧め る対応が見 られる。 電話の場合 には、介護相談 、併 設施 設サー ビ ス利用の助言が主な対応 となっている。介護 機器の相談 も46人 と多いが、通常 この後来所 を勧めて展示機器 を紹介す る前段階 としての 対応 となっているようである。 家族形態別では

、1

人暮 らしの相談者は全

(13)

487 長野大学紀要 第15巻 第4号 1994 体 で29人 と少 ないが 、併 設サー ビス利用 の訪 問助 言相談 に結 び付 いてい るよ うであ り、来 所が 困難 な対 象者か らの相談 と考 え られ る。 老夫婦世 帯 の相談者 は109人であ るが 、夫婦 の どち らか一方が介護 者 として相談 を求 め て い る とみ られ る.併 設サー ビス利用 の訪 問調 査 で対 応 してい る場合 が 多いが 、少数 なが ら 福祉事務所 ・病 院 ・老 人保健施 設- の紹介 、 とい った今 後 の具体 的対 応 に結 び付 け るマ ネ ジメン ト的役割 を担 って い る ともみ るこ とが で きる。他 の家族 と同居 の相談者 は298人 と もっ とも多いが 、 この家族形態が もっ とも多 1)月別相談受付件数 様 な対 応 を受 けてお り、併 設サー ビス利用 の 助 言 、他 の施 設利用 の 申請 、病 院 ・老 人保健 施 設へ の紹介 とい った指導助 言 、手続 きに関 す るこ とがみ られ るが 、介護機器や住宅改造 問題 、介護 者の抱 え る多様 な問題 に関 して 、 まず は併 設施 設サー ビスの利用 を勧 め る対 応 が 多い ようであ る。 これ らは、全 国調査 にお いて も類似 した傾 向にあ り、デ イサー ビス 、シ ョー トステイの 利用 申請手続 きは90%強 であ り、母体施 設 で の提供率 の高 さが読 み取 れ る。 この こ とは利 用 申請 窓 口 としての機能 の発揮 ともいえる。 松本市在宅介護支援センターの調査結果 3)相談者の性別 月 件 数 (% ) 4 月 43 (5.8) 5 月 40 (5.4) 6 月 4? (5.7) 7 月 45 (6.1) 8 月 39 (5.3) 9 月 40 (5.4). 10 月 44 (6.0) 11 月 45 (6.1) 12 月 35 (4.8) 1 月 31 (4.2) 2 月 35 (4.8) 3 月 33 (4.5) 4 月 46 (6.3) 5 月 39 (5.3) 6 月 41 (5.6) 7 月 44 (6.0) 8 月 47 (6.4) 9 月 47 (6.4) 合 計 736 100.0

2

)相談経路 相 談 経 路 人 数 (% ) 訪 問 219 (29.8) 来 所 186 (25.3) 電 話 320 (43.5) 不 明 ll (1.5) 性 別 人 数

(

%)

男 242 (32.9) 女 429 (58.3) 不 甲 65 (8.8) 合 計 736 100.0

4

)相談者の年齢 年 齢 人 数 (% ) 40歳 未 満 6 (0.8) 40-50歳未満 7 (1.0) 50-60歳未満 10 (1.4) 60-70歳未満 39 (5.3) 70歳 以 上 88 (12.0) 不 明 586 (79.6)

5

)相談者の居住地域 地 域 人 数 (%) 松 本 市 内 624 (84.8) 隣 ]妾 市 町 村 16 (2.2) 長 野 県 内 5 (0.7) そ の 他 5 (0.7) 不 明 86 (ll.7) 合 計 736 100.0

(14)

6)相談対 象者 の性別 10)相談 者の銘記状況 性

人 数 .(% ) 男 267 (36.3) 女 396 (53.8) 不 明 73 (9.9) 合 計 736 100,0 7)相談対象者 の年 齢 年 齢 人 数 (% ) 50歳 未 満

0

(0.0) 50-60歳 未満 3 (0.4) 60-70歳 未 満 63 (8.6) 70- 以 .上 419 (56.9) 不 明 251 (34.1) 合 計 736 100..0 8)対 象者 との続柄 続

人 数 (% ) 本 人 142 (19.3) 秦 98 (13.3) 夫 39 (5.3) 嫁 102 (13.9) 息 子 119 (16.?) 娘 89 (12.1) 兄 4 (0.5) 柿 4 (0.5) 弟 2 (0.3) 妹 7 (1.0) 蘇 7 (1.0) 知 人 ll (1.5) 友 人 7 (1.0) 民 生 委 員 25 (3.4) ケー スワー カー 24 (3.3) そ の 他 29 (3.9) 不 明 27 (3.7) 合 計 736 100.0 家 族 形 態 人 数 (% ) 老 人 夫 婦 の み 109 (1.4.8) 他 の家族 と同居 299 (40.6) そ の 他 24 (3.3) 不 明 275 (37.4) 銘 記 人 数

(

%)

匿 名 121 (16.4) 本 名 582 (82.8) 不 明 33 (4.5) ll)相談所要 時間 時 間 人 数

(

%)

0- 5分 未満 16 (2.2) 5-10分 未 満 130 (17.7) 10-15分 未満 113 (15.4) 15-20分 未満 96 (13.0) 20-30分 未 満 124 (16.8) 30-45分 未満 144 (19.6)1 45-60分 未 満 19 (2.6) 60-90分 未満 34 (4.6) 90分 以 上 5 (0.7) 不 明 55 (7.5) 12)相談 の時間帯 時 間 帯 人 数 (%) 7- 9時 57 (7.7) 10-11時 251 (34.1) 12-13時 72 (9.8) 14-16時 250 (34.0) 17-18時 50 (6.8) 19-20時 ll (1.5) 21-24時 2 (0.3) 1- 6時 (深夜 ) 1 (0.1) 不 明 42 (5.7) 相 談 内 容 人 数

(

%)

介 護 相 談 184 (25.0) 施 設 .サー ビス利用手続 263 (35.7) 医療サ- ビス相談 .7 (1.0) 介 護 機 器 相 談 176 (23.9) 住 宅 相 談 6 (0.8) 介護 者側 の相談 57 (7.7) そ の 他 41 (5.6) 不 明 2 (0.3) 合 計 736 100.0

(15)

489 14)介護 (医療 技術 を含 む )相談 長 野大学紀要 第15巻 第4号 1994 18)住宅 に関す る相談 相 談 内 容 人 数

(

%)

入 浴 困 難 34 (18.5) お む つ か ぶ れ 4 (2.2) 在 宅 生 活 の 困 難 51 (27.7) 床 づ れ 16 (8.7) 医 療 機 器 の 交 換 1 (0.5) 痴呆へ の対処 方法 32 (17.4) 失 禁 17 (9.2) 歩 行 困 難 12 (6.5) そ の 他 17 (9.2) 合 計 184 .100.0 15)施 設 ・在宅サー ビス利用 ・手続 き 相 談 内 容 人数

(

%)

デ イの説 明 .利用 .手続 き 167 (63.5) シ ョー トの説明 .利用 .手続 き 45 (17.1) 老 人ホー ムの入所説明 .手続 き 20 (7.6) ホー ム- ルパーの派遣相談 .手続 き 12 (4.6) 訪 問入浴サー ビスの相談 .手続 き 4 (1.5) そ の 他 15 (5.7) 合 計 263 100.0 16)医療サー ビスに関す る相談 相 談 内 容 人 数

(

%)

訪 問 看 護 4 (57.1) 老 人 保 健 施 設 1 (14.3) 医 療 機 関

0

( 0.0) そ の 他 2 (28.6) 17)介護機器 (用 品)に関す る相談 相 談 内 容 人 数

(

%)

展 示 機 器 見 学 37 (21.0) ・ 展 示 機 器 購 入 56 (31`8) 公 的 機 関 の 生 活 用 兵 3 (r.7) 購 入方法 と業者 の斡旋 46 (26.1) 機 器 の 選 定 20 (ll.4) そ の 他 14 (8.0) 合 計 176 100.0 相 談 内 容 人 数

(

%)

住 宅 の 改 造 方 法 4 (66.6) そ の 他

0

(0.0) 19)介護 者 の抱 えてい る問題の相談 相 談 内 容 人 数

(

%)

身体 的 .精神 的疲 労 30 (52.6) 介護 者 が いない こ と 12 (21.1) 家 族 阻 係 の 調 整 5 (8.8) 在 宅 介 護 の 不 安 9 (15.8) そ の 他 1 (1.8) 合 計 57 100.0 20)その他 の相談 そ の 他 人 数

(

%)

苦 情

0

( 0.0) そ の 他 41 (100.0) 21)相談 内容へ の対 応 相談 内容へ の対 応 人 数 (%) 情 報 提 供 67 (9.1) 電話 での介護 .看護 の指導 66 (9.0) 訪 問 に よる介護 .看護 の指導 .助 言 55 (7.5) 併 設施 設のサー ビス利用 の助 言 91 (12.4) 併 設サー ビス利用 の訪 問指導 .助 言 93 (12.6) 入浴サー ビスの利用 をすすめ る 5 (0.7) シ ョー トステイの利用 をすすめ る 17 (2.3) デ イサー ビスの利用 をすすめ る 46 (6.3) 併 設施 設サー ビス利用 の 申請代行 21 (2.9) 併 設施 設の入所 申請の代行 1 (0.1) 他 の施 設利用 の代行 16 (0.8) 介護機器 の紹介 .斡旋 ・77 (写4.0) 福祉事務 所へ の紹介 36 (4.9) 保健 所へ の紹介 0 (0.0) 病 院 へ の 紹 介 6 (0.8) 老 人保健施 設へ の紹介 5 (0.7) そ の 他 44 (6.0) 合 計 736 100.0

(16)

(

2

)

相談 ・援助内容の特徴 これ までの数量調査結果か ら、松本市在宅介護 支援セ ンターの相談 ・援助 内容の特徴 をつ ぎの よ うな視 点か ら整理 してみたい。 地域特性 、母体施 設の在宅サー ビス機能、在宅 介護支援セ ンターの方針 、職員の職種 、他の社会 資源の質的 ・量的充足状況、それに ともなう連携 ・ マネジメン トの問題 、 といった点か らみた特徴 の 明確化 を探 ることにす る。 1)地域特性 地方都市 としての構造的 ・機能的経済、文化、 政治の一定の要素 を備 えた、山岳 ・平野 を擁す る 松本市は、城下町 としての名残か ら古 い文化的慣 習、生活観 を背景に伝統的工芸、食文化、観光等 に特色 を生か し、他の地域の人々の 自然環境や レ ジャ- を目的 とした訪問 を経済活動 に結び付け活 性化 を図ろうとしている地域 である。 この ような 地域では、住居規模 、家族形態、家族関係 に対す る考 え方 も、中央都市に相対 し、持 ち家に同居家 族 を得て生活す る高齢者が多い。高齢者の在宅生 活に関す る相談者が息子が多い とい う特徴 をあげ たが、実際に介護す るのは娘 ・嫁 であって も一家 の中心 とい う考 え方か らまず最初 の問い合 わせ は 男性が役割 を担 うとい う傾 向がみ られる。 しか し、 息子世代が中央都市部に流出している老夫婦世帯 等では、本人あるいは高齢の介護者すなわち配偶 者に よる相談が もちかけ られるようである。松本 市には現在、在宅介護支援セ ンタ-は1か所 であ るため、地理的管轄圏域 は広 く、市内に限 らず周 辺町村、他県に住む家族か らの相談に も対応す る とい う広範な地域に対 し役割 を担 ってお り、これ を限定 しようとす る方針は もっていない。 2)母体施設の在宅サー ビス機能 先に述べ たように、母体施 設の特養真寿園では、 ショ- トステイ ・サー ビス、デイサー ビス を実施 している。母体施設のサー ビス機能の範囲によっ て在宅介護支援セ ンターの対応がある程度規定 さ れて くる動向がみ られてお り、全国調査 で もこの 傾 向は顕著である。松本市では、対応内容が、そ ういった意味でデイサー ビスの利用に結び付 くも のが 多 くなっている。 3)在宅介護支援セ ンターの方針 これは、母体施設の機能 と深 く関わっている場 合が 多い。その機能によって、ケースが単発的に 扱われるか継続的な ものになってい くかが規定 さ れて くるか らである。ホーム-ル70サー ビスな ど を受託 ・実施 しているところでは、当然なが ら継 続的に関わ り合いをもつ ことになるし、エ リア を 定めて登録制に しているところで も継続的にケー スを追跡 してい く形になる。 これに対 し、松本市在宅介護支援セ ンターは、 匿名 ・電話 といった固定的でない対象 を実際に業 務 に取 り込 んでいこうとす る明 白な方針 をもって いる。 このことは、他に地域の社会資源が少ない 中にあって、在宅の住民に とって心強いア クセス しやすい方針 と評価す ることができよう。 4)職 員の職種 在宅介護支援セ ンターの職員の職種は、保健 と 福祉の連携 を目指 して保健 ・看護職 と福祉職が組 み合 わせ て対応できる配置になっている。本調査 を行 った松本市在宅介護支援セ ンターでは、看護 婦 とソー シャルワ- か- とい う組み合 わせ で配置 されている。看護職 が相談に関わることで、具体 的な在宅 での介護方法や その工夫 を介護者は知 る ことがで き、 とくに訪問 を受けてア ドバ イスが得 られ ることは効果的の ようであ り、まさに在宅介 護 を支援す る機能 を発揮 しているといえる。他 の 社会資源 との関連の面では、ソー シャルワーカー に よるコーデ ィネー トが有効 に機能 してお り、保 健 と福祉の組み合 わせ は、同支援 センターでは両 輪 として期待 どお りの役割 を果たしている。他 の 支援セ ンターでは保健婦 と介護福祉士 とい う組み 合わせ も当然あ り、組み合 わせに よって、対応に 差異 を生み出 している傾 向が見受け られる。 5)他の社会資源の質的 ・量的充足状況、それに ともな う連携 ・マネジメン トの問題 対象領域 として設定 された地域に どれだけの社 会資源があるか、またそれ らが どのように 日常的 に連携 をもってい るか とい うことが、この新 しい 在宅介護支援セ ンターの機能に大 きく影響 を及ぼ

図 1 在宅介護支援セ ンターのシステム 資料 :シルバー新報編 「 在宅介護支援センターノ 、 ンドブック ' 9 3 」環境公害新聞社 、1 99 2 年 、 1 1 頁。 た こ と、新 設 の施 設 をつ くる際 に在宅 介護支援 セ ン ター を併 設 したい とい う希 望 が 多い こ とな どが 大 きな理 由 であ った と思 われ る。 また 、老 人保健 図 2 在宅介護支援セ ンター と 訪問看護ステーシ ョンとの関わ り 施 設や病 院 につ いて は 、新 し く施 設整備 費の
表 8 相談延べ件数 ( 相談者別 ) 〔1 カ月平均件数〕 電 話 計 面 来 所 接 訪 問 日 計 左 夜 間緊急対応の内 相談者 家 族 l l . 8 4 1 8
表 9 相談延べ件数 ( 相談 内容別 )〔1カ月平均件数 〕 相 言 炎 内 容 特 別 葦 讃 老 人 ホ ー ム ‑ 老 人保 健 施 設 病 院 そ の 他 合 計 G)介 護 方 法 や 介 相 談 件 数 (A ) 7
表 1 0 公 的保 健 福 祉 サ ー ビス の 利 用 申請 ( 代 行 )手 続 きの実 施 件 数 〔1 カ月平均〕 サ ー ビ ス の 種 類 特 養 老 優 病 院 その他 合 計 ホームヘル70 母体施 設のサ‑ ビス提供件数利用 申請 (代行 )件数 (( A)B) 0.0
+4

参照

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