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9. ドセタキセル療法で前立腺癌肺転移が消失した1例(第52回日本泌尿器科学会群馬地方会演題抄録<セッションII>)

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Academic year: 2021

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腹膜炎の既往は 3回であった. 平成 20年 2月に右前腕 内シャント術を施行し, 4月に計画的離脱を行い血液透 析へ移行した. 約半年間 1日 1回の腹腔内洗浄を行い, 10月に CAPD カテーテルを抜去した. カテーテル抜去 から 2ヶ月後に腹部膨満と食欲低下が出現した.腹部 CT で腹腔内全体に著明な腹水貯留が認められた. 化性腹 膜炎と診断しメチルプレドニゾロン 24mg/day内服開始 とした. 症状をみながら約 1ヶ月ごとにステロイドを減 量していったところ, イレウス等の合併症なく腹水は軽 減した. 現在もメチルプレドニゾロン 2 mg/day内服継 続中である. 5.25年の経過で再発した巨大前立腺肥大症の1例 新田 貴士,濱野 達也,川口 拓也 (秩 市立病院 泌尿器科) 症例は 82歳男性. 25年前に経尿道的前立腺切除術の 施行歴あり. その後, 断続的な肉眼的血尿を主訴に度々 受診し, 膀胱頸部腫瘍として 2度の内視鏡的膀胱腫瘍切 除術を施行された. 病理結果はいずれも前立腺肥大の診 断であった.今回,30 毎の頻尿を主訴に受診した.膀胱 鏡, MRI で前立腺肥大症の診断のもと, 恥骨後式皮膜下 前立腺摘除術を施行した. 68g の腺腫を核出した. 病理結 果は前立腺肥大であった. 文献的 察を加え, これを報 告する. 6.右腎摘,左腎部 切除後に再発した腎癌に対し左再 部 切除術を施行した一例 柏木 文蔵,坂本亮一郎,大谷 和歌 斉藤 佳隆,内田 達也,竹澤 豊 小林 幹男 (伊勢崎市民病院 泌尿器科) 症例は, 52歳, 女性. 2002年 12月 12日右腎癌に対し 右根治的腎摘除術. 2005年 12月 12日左肺転移に対し左 肺部 切除術. 2008年 5月 22日左腎癌に対し左腎部 切除術の既往があった. 2008年 11月に施行した CT で 左腎上極に 10mm大の腫瘤認め画像診断にて腎癌の再 発を疑われた. 2009 年 3月に施行した CT で上記腫瘍の ほかに左腎中−下極にも 10mm大の腫瘤を認めるとと もに上極腫瘍の増大傾向を認めたため 2009 年 4月 28日 左腎部 切除術を施行した. 術中に CT では確認できな かった腎実質の突出を認めその部 も部 切除したとこ ろ 3mm大の腫瘍を認めた. 計 3個の腫瘍を摘出した. 病 理診断で, 3個全ての腫瘍が腎細胞癌であった.

セッション >

座長:古谷 洋介(国立病院機構 高崎病院) 7.小線源療法後に尿閉となり,TUR-P を施行した1 例 坂本亮一郎,大谷 和歌,柏木 文蔵 斎藤 佳隆,内田 達也,竹澤 豊 小林 幹男 (伊勢崎市民病院 泌尿器科) 原田 耕作,川村 英将,仲本 宗 (同 放射線科) 70歳男性. 平成 20年 PSA5.6と高値を指摘され前立 腺生検を施行. 12ヶ所中 1ヵ所より高 化腺癌 GS 3+ 3=6を検出. T1cN0M0の低リスク群であり, I-125小線 源療法を施行. その後 1ヶ月ほどあとに尿閉となり薬物 療法を開始したが抵抗性. 1年後に TUR-Pを行った. 術 後, 尿閉状態は改善. 尿失禁も出現していない. 小線源療 法後の尿閉に対し TUR-Pを施行したのは当院では初め てであり, 若干の文献的 察を加え症例報告する. 8.前立腺小細胞癌に対する VP-16+CDDP(EP 療法) の経験 大山 裕亮,奥木 宏 ,岡崎 浩 中村 敏之 (館林厚生病院 泌尿器科) 症例 1は 72歳男性. PSA79.417ng/ml, 中 化腺癌 GS 4+5, T1cN0M0, stage B0に対し MAB療法を施行. PSA は 1∼ 2 ng/ml程度で安定していたが, 治療開始から 1 年 10カ月後に肉眼的血尿が出現. 膀胱鏡にて腫瘍を認 め,NSE 220ng/ml (0-10),生検で小細胞癌の診断.EP療 法を 4コース施行し PR で現在治療継続中. 症例 2は 57 歳 男 性. PSA13.683ng/ml, 中 化 腺 癌 GS 4+3, T4N0M1b, stage D2に対し MAB療法を施行. 治療開始 から 2カ月後の PSA は 0.588ng/mlと改善したが, 会陰 部痛が出現. CT にて腫瘍の増大を認め, 生検では確定診 断を得られなかったが, NSE 40ng/mlのため EP療法を 施行. 6コース目で NC から PD になり中止. その後各種 加療に反応せず, 死亡. 当院で経験した 2例を検討する. 9.ドセタキセル療法で前立腺癌肺転移が消失した1例 藤塚 雄司,増田 広,大竹 伸明 関原 哲夫 (日高病院 泌尿器科) 【症 例】 68歳, 男性. 2005年 1月 12日, 腰背部痛を主 訴に当院整形外科を受診. 腰椎に造骨性変化を認め, PSA4803ng/ml,ALP3801IU/L で前立腺癌骨転移が疑わ れ当科紹介初診. 低 化型腺癌 GS 4+5, T4N0M1b, stage D2の診断. アンド ロ ゲ ン 除 去 療 法 を 行った が, PSA172ng/mlまで上昇し, CT 上左肺野に 26×37mmの 第 52回日本泌尿器科学会群馬地方会演題抄録 368

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転移を認めた. 2008年 11月 5日よりドセタキセル 80mg を開始. 好中球減少 Grade 4を認めたため, 2コース以降 は 4週間隔 70mg で投与継続. 6コース終了時 CT で肺 転移巣は CR を認めた.現在 PSA62ng/ml,新たな病変の 出現なく 8コース目を継続中. 【 察】 HRPC 肺転 移の症例にドセタキセル施行後, PSA 低下とともに肺転 移巣において CR を認めた. 肺転移に内 泌療法が著効 した国内報告例はあるが, HRPC 肺転移が消失した報告 例は少ない. ドセタキセル療法は肺への有効率が 62.5% と報告があり, HRPC 肺転移に対しドセタキセル療法は よい適応となると えられた. 10.ゲムシタビンを用いた術前化学療法を施行して病理 学的 CR を得た尿路上皮癌の2症例 冨田 介,牧野 武朗,野村 昌 横山 由就,新井 誠二,村 和道 廣野 正法,宮久保真意,森川 泰如 岡本 亘平,小池 秀和, 井 博 柴田 康博,羽鳥 基明,伊藤 一人 鈴木 和浩 (群馬大院・医・泌尿器科学) 【症例1】 57歳女性.前医 TUR-Btにて浸潤性膀胱腫瘍 を指摘, 当院 CT で cT3bN2M0の診断. M-VAC 療法 2 コース後 NC,TCG 療法 2コース施行後 PR,根治術施行 し病理から viable cellは認められなかった. 【症例2】 63歳 男 性. 左 腎 盂 尿 管 癌 cT3N1M0に 対 し GC 療 法 2 コース施行後 PR, 根治術施行. 病理から viable cellは認 められなかった. これらゲムシタビンを用いた術前化学 療法が著効した 2症例につき, 若干の文献的 察を加え 報告する. 臨床的研究 11.太田市における前立腺がん個別検診を開始して 武智 浩之, 見 勝,清水 信明 (群馬県立がんセンター 泌尿器科) 石川 博義 (石川皮膚泌尿器科) 2007年より太田市医師会主導で前立腺がん個別検診 を開始. 対象は 50歳から 74歳で, 太田市の住民基本台 帳または外国登録原票に登録されている男性. 一次検診 機関にて, PSA 単独検診を行った. 要精検者は二次検診 機関で精査し, がんの疑いがあるか判断. その後, 前立腺 生検可能な三次検診機関で確定診断をした. 平成 19 年度, 20年度の順に, 一次検診受診者数 3,702 人, 3,935人, 要精検者数 283人, 295人, 二次検診受診者 数 92人, 87人, 二次検診異常者数 43人, 52人, 二次検診 異常者のうち三次検診受診者数 (受診率) 19 人 (44.2%), 16人 (30.8%), 三次検診受診者 数 58人, 43人, 前立腺 がん症例数 25人, 19 人であった. 問題点として, 二次検診および三次検診受診率が低い ことがあげられる. 二次・三次検診を受診したかどうか 十 に追跡調査が行えなかったことが要因と えられ た. また, 三次検診受診者 数が二次検診異常者のうち の三次検診受診者数よりも多くなったことは, 二次検診 を受けずに三次検診を受診していることが理由として えられた. ビデオ症例 12.後腹腔鏡下腎摘除術における腎茎部処理の工夫 野村 昌 ,新井 誠二,小池 秀和 井 博,柴田 康博,羽鳥 基明 伊藤 一人,鈴木 和浩 (群馬大院・医・ 泌尿器科学) 大山 裕亮 (館林厚生病院 泌尿器科) 小林 幹男 (伊勢崎市民病院 泌尿器科) 症例は 60歳女性, 右腎下極に直径約 3cmの腫瘍あり, T1aN0M0 StageⅠの診断. 後腹腔鏡下右腎摘除術を施行 したところ, 腎静脈処理が困難であったため, 腎周囲剥 離を先に行い, 最終的に腹側からヘモロック をかけて 処理を行った. 腎腫瘍に対する後腹腔鏡下腎摘除術において, 通常の 手術手順では, 動静脈の処理後に腎周囲を剥離するのが 一般的であるとされている. 本症例では, 腎静脈処理の 際, ヘモロック をかける十 な距離を確保することが 困難であった. 原因としては右腎静脈の短さ, 処理した 2 本の動脈が邪魔になったこと, 後腹腔鏡下のアプローチ のため, スペースが狭く, 十 な牽引による術野の確保 が困難であったことなどが えられた. 腎周囲の剥離を先に行うことにより, 腎の可動性を増 し, 腎茎部の展開をより容易にすることができたと え られる. また腹側からのアプローチが, 新たな血管処理 のスペースを確保するのに有用だった. さらにこれらの 操作においてはフレキシブルな内視鏡カメラの 用によ る, 術野の確保が重要であると えられた.

特別講演>

座長:鈴木 和浩(群馬大学) 「Endourologyと腹腔鏡手術における内視鏡画像処理」 五十嵐辰男(千葉大学フロンティア メディカル工学研究開発センター 教授) 泌尿器科領域では 1970年代後半から起こった技術革 新により, 内視鏡をもちいた Endourologyという診療体 369

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