観点別評価の効果を高めるための基礎的検討 : 連続性をもたせた統合的評価を目指して
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(2) 考 ・ 判 断 ・ 表 現 」 「 主 体 的 に 学 習 に 取 り 組 む 態 度 」 の 三 観 点 に 整. 観 点 か ら 、 小 ・ 中 ・ 高 等 学 校 の 各 教 科 を 通 じ て 「 知 識 ・ 技 能 」 「 思. 科 ・ 校 種 を 超 え た 共 通 理 解 に 基 づ く 組 織 的 な 取 り 組 み を 促 す. 観 点 別 評 価 に つ い て は 、 目 標 に 準 拠 し た 評 価 の 実 質 化 や 、 教. 方 策 等 に つ い て ( 答 申 ) 」 で は 、 「 育 成 す べ き 資 質 ・ 能 力 」 を 以 下 の 三 つ. 高 等 学 校 及 び 特 別 支 援 学 校 の 学 習 指 導 要 領 等 の 改 善 及 び 必 要 な. 十 一 日 、 中 央 教 育 審 議 会 か ら 出 さ れ た 「 幼 稚 園 、 小 学 校 、 中 学 校 、. 複 雑 で 予 測 困 難 な 社 会 が 到 来 す る 中 で 、 平 成 二 十 八 年 十 二 月 二. 同 答 申 で 次 の よ う に 述 べ ら れ た 。. 「 学 習 状 況 を 分 析 的 に 捉 え る 観 点 別 学 習 状 況 の 評 価 」 に つ い て は 、. め る 「 目 標 に 準 拠 し た 評 価 」 と し て 実 施 す る こ と と な っ て い る 。 特 に 、. 習 状 況 の 評 価 」 と 「 総 括 的 に 捉 え る 評 定 」 と を 、 学 習 指 導 要 領 に 定. こ れ ら の 評 価 に つ い て は 、 「 学 習 状 況 を 分 析 的 に 捉 え る 観 点 別 学. (231). −231−. 一 、 は じ め に ( 問 題 の 所 在 と 研 究 の 目 的 ). 連 続 性 を も た せ た 統 合 的 評 価 を 目 指 し て ─. 理 す る こ と 。 ( 六 一 頁 ). の 柱 で 整 理 す る こ と が 示 さ れ た 。. ─. 国 語 科 に お い て も 、 こ れ ま で の 「 国 語 へ の 関 心 ・ 意 欲 ・ 態 度 」 「 話 す ・. ① 習 何 得 を ) 理 解 し て い る か 、 何 が で き る か ( 生 き て 働 く 「 知 識 ・ 技 能 」 の. . 聞 く 能 力 」 「 書 く 能 力 」 「 読 む 能 力 」 「 言 語 に つ い て の 知 識 ・ 理 解 ・ 技 能 」. の 五 観 点 か ら 、 「 知 識 ・ 技 能 」 「 思 考 ・ 判 断 ・ 表 現 」 「 主 体 的 に 学 習 に 取. で き る 「 思 考 力 ・ 判 断 力 ・ 表 現 力 等 」 の 育 成 ). ② 理 解 し て い る こ と ・ で き る こ と を ど う 使 う か ( 未 知 の 状 況 に 対 応. . 涵 人 養 生 ) や 社 会 に 生 か そ う と す る 「 学 び に 向 か う 力 ・ 人 間 性 等 」 の. ③ ど の よ う に 社 会 ・ 世 界 と 関 わ り 、 よ り よ い 人 生 を 送 る か ( 学 び を. 釘 宮 里 枝. 観 点 別 評 価 の 効 果 を 高 め る た め の 基 礎 的 検 討.
(3) あ る 。 ( 六 三 頁 ). こ れ か ら の 国 語 科 教 育 も 観 点 別 評 価 の メ リ ッ ト を 生 か し な が ら 、. と ど ま ら な い 、 多 面 的 ・ 多 角 的 な 評 価 を 行 っ て い く こ と が 必 要 で. 場 に も 混 乱 を も た ら し て い る 。 ( 七 頁 ). 組 ま せ る パ フ ォ ー マ ン ス 評 価 な ど を 取 り 入 れ 、 ペ ー パ ー テ ス ト に. ピ テ ン ス ( コ ン ピ テ ン シ ー ) 研 究 の 中 で は や や 特 異 で あ り 、 教 育 現. グ ル ー プ で の 話 合 い 、 作 品 の 制 作 等 と い っ た 多 様 な 活 動 に 取 り. 指 導 と 評 価 の 一 体 化 を 図 る 中 で 、 論 述 や レ ポ ー ト の 作 成 、 発 表 、. 力 ・ 判 断 力 ・ 表 現 力 等 」 と い う 柱 を 立 て る と い う 考 え 方 は 、 コ ン. 「 知 識 ・ 技 能 」 を ま と め て 一 つ の 柱 と し て 、 技 能 と は 別 に 「 思 考. 資 質 ・ 能 力 の バ ラ ン ス の と れ た 学 習 評 価 を 行 っ て い く た め に は 、 述 べ て い る 。. 松 下 ( 二 〇 一 九 ) は 、 「 資 質 ・ 能 力 の 三 つ の 柱 」 に つ い て 、 次 の よ う に. 二 、 調 和 的 評 価 の 必 要 性 に 関 す る 基 礎 的 検 討. と 言 っ て も い い 。 現 場 で の 周 知 は か な り 進 ん で い る 。. に な り 、 定 期 考 査 の み で 評 定 を つ け よ う と す る 教 員 は も は や い な い. 評 価 の 実 際 に お い て は 、 複 数 の 方 法 を 用 い る こ と が 当 た り 前 の よ う. . . る 。 以 下 は 前 に 挙 げ た 答 申 ( 中 央 教 育 審 議 会 、 二 〇 一 六 ) の 一 部 で あ. 整 理 し た 上 で 、 ポ ー ト フ ォ リ オ 評 価 の 重 要 性 を 示 し て い く こ と に す る 。. こ う し た 問 題 意 識 に 基 づ き 、 本 稿 で は 、 育 成 す べ き 資 質 ・ 能 力 を. (232). −232−. こ と な く 指 導 し な け れ ば な ら な い と い う 意 識 を 強 め て き た 。 ま た 、. れ つ つ あ る 。 観 点 別 評 価 の 推 進 に よ っ て 、 教 師 は 観 点 の す べ て を 偏 る. 観 点 別 評 価 の 考 え 方 や 利 点 に つ い て は 現 場 で も お お む ね 理 解 さ. 踏 み す る こ と に 陥 っ て い る と 思 う こ と も あ る 。. ず に い る こ と も 、 お そ ら く あ る 。 評 価 が そ の 場 そ の 時 の 学 習 者 を 値. 評 定 を 出 す ご と に 完 結 し て し ま い 、 年 間 を 通 し た 成 長 を 見 取 ら れ. 置 き 換 わ る と い っ た 事 態 に 止 ま る こ と を 稿 者 は 憂 慮 し て い る 。. 必 ず し も 行 わ れ て い る わ け で は な い 。 こ の ま ま 、 形 式 だ け が 三 観 点 に. 実 務 上 の 課 題 ば か り が 話 し 合 わ れ 、 改 訂 の 主 旨 に 迫 る よ う な 議 論 が. る が 、 学 期 末 の 評 定 を 出 す 際 に 観 点 の 割 合 を ど う す る の か と い っ た. 稿 者 が 身 を 置 く 教 育 現 場 で も 、 こ の 改 訂 へ の 対 応 に 取 り 組 ん で い. そ れ ぞ れ の 単 元 で 多 面 的 ・ 多 角 的 な 評 価 を 試 み た と し て も 、 学 期 の. 適 切 に 評 価 し き れ な い ま ま 単 元 を 終 え て し ま う こ と も あ る 。 ま た 、. 話 し ぶ り に 引 っ 張 ら れ る こ と も 多 い 。 生 徒 の 内 に 潜 む 思 考 や 判 断 を. ら れ 、 口 頭 で の 「 発 表 」 や 「 話 合 い 」 で は 、 声 の 大 き さ や 速 さ と い っ た. や 「 レ ポ ー ト 」 で は 、 流 暢 な 言 い 回 し や 整 然 と し た 出 来 栄 え に 引 っ 張. り 組 む 態 度 」 の 三 観 点 へ と 改 訂 さ れ る 。. こ う し た 評 価 が 現 場 で 適 切 に 行 わ れ て い る と は 言 い 難 い 。 「 論 述 」.
(4) 主 要 な も の を 「 キ ー コ ン ピ テ ン シ ー 」 と し 、 「 相 互 作 用 的 に 道 具 を 用 い. 二 〇 一 〇 ・ ) 。. プ ロ ジ ェ ク ト に お い て は 、 「 コ ン ピ テ ン シ ー 」 の 中 で も. な 影 響 を 与 え て い る の が OECD DeSeCo. る 」 「 異 質 な 集 団 で 交 流 す る 」 「 自 律 的 に 活 動 す る 」 の 三 つ の カ テ ゴ リ. ・. プ ロ ジ ェ ク ト で あ る ( 松 下 、. 1.A. 1.B.. (233). −233−. ま ず 、 日 本 に 限 ら ず 、 近 年 の コ ン ピ テ ン シ ー ベ ー ス の 学 力 観 に 大 き. ま た 、 立 田 ( 二 〇 一 四 ) は 、 次 の よ う に 述 べ て い る 。. 和 的 評 価 の 重 要 性 を 確 認 し て い く 。. 以 下 に は 、 こ れ ま で 提 唱 さ れ て き た 学 力 観 を 取 り 上 げ な が ら 調. あ る 」 と 定 義 さ れ て い る 。 ( 一 一 七 頁 ). だ か ら で あ る 。. も に 、 自 ら の 成 長 を 求 め て 、 粘 り 強 く 取 り 組 も う と す る こ と が 重 要. 習 に 取 り 組 む 態 度 」 は 、 単 元 を 越 え て 教 科 へ の 関 心 が 持 続 す る と と. 表 現 」 の 中 で 活 用 さ れ て い る の か ど う か が 重 要 で あ り 、 「 主 体 的 に 学. そ の 単 元 の 中 で 再 生 さ れ れ ば い い の で は な く 、 そ の 後 の 「 思 考 ・ 判 断 ・. た め に 、 書 か れ た テ ク ス ト を 理 解 し 、 利 用 し 、 熟 考 す る 能 力 で. 自 ら の 知 識 と 可 能 性 を 発 達 さ せ 、 効 果 的 に 『 社 会 に 参 加 す る 』. 枠 組 み で あ る 。 す な わ ち 「 読 解 力 と は 、 『 自 ら の 目 標 を 達 成 し 』 、. 生 徒 の 学 習 到 達 度 調 査 ) に お い て 定 義 さ れ た 読 解 リ テ ラ シ ー の. も 呼 ぶ こ と が で き る 。 ( 中 略 ) こ の キ ー 能 力 の 例 は. の 充 実 を 模 索 し て い か な け れ ば な ら な い 。 な ぜ な ら 、 「 知 識 ・ 技 能 」 は 、. こ の キ ー 能 力 は 「 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 能 力 」 あ る い は 「 リ テ ラ ( シ ー 」 と PISA OECD. 考 い や 「 力 る 情 を 、 力 報 言 」 用 は を 語 、 相 、 い た 能 そ 互 記 問 力 れ 作 号 題 と ぞ 用 、 解 し れ 的 テ 決 て に ク ス 能 、 用 ト 力 に い を と お る 相 し い 力 互 て で て 」 「 作 、 は 、 読 用 測 定 、 読 解 技 的 が 解 力 術 に 行 力 、 を 用 わ や 数 相 い 学 る れ 互 て 数 力 作 力 」 「 お 的 、 り 思 科 用 、 考 学 的 今 力 的 に 知 後 、 思 用 識 1.C.. は 、 そ の 他 の キ ー ・ コ ン ピ テ ン シ ー に つ い て も 調 査 が 行 わ れ て い く. ー か ら 構 成 さ れ て い る と 定 義 し て い る 。. PISA. 予 定 と な っ て い る 。 ( 四 〇 頁 ). 例 え ば 、 キ ー ・ コ ン ピ テ ン シ ー の 一 つ で あ る 「 相 互 作 用 的 に 道 具 を 用. ・. い る 」 に は 、 次 の よ う な 下 位 項 目 が 設 定 さ れ て い る 。 「 言 語 、 シ ン ボ ル 、. PIAAC. こ れ ら を 見 る と 、 「 相 互 作 用 的 に 道 具 を 用 い る 」 と い う コ ン ピ テ ン シ. テ ク ス ト を 相 互 作 用 的 に 用 い る 」 「 知 識 や 情 報 を 相 互 作 用 的 に 用 い. ICT. ー は 、 知 識 や 情 報 、 技 術 を 習 得 し て い る こ と だ け で な く 、 そ れ ら を. る 」 「 技 術 を 相 互 作 用 的 に 用 い る 」 で あ る 。. ICT. 活 用 す る コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 能 力 や 読 解 力 、 思 考 力 、 そ し て 、 問 題 解. ド ミ ニ ク ( 二 〇 〇 六 ) で は 、 「 言 語 、 シ ン ボ ル 、 テ ク ス ト を 相 互 的 に 用. OECD DeSeCo. い る 」 に つ い て 、 次 の よ う に 述 べ ら れ て い る 。. そ こ に 長 期 的 な 観 点 を 加 え 、 多 角 的 に 学 習 者 の 成 長 を 見 取 る 方 法.
(5) れ た も の だ と 考 え る こ と が で き る 。. さ ら に 、 こ の 「 基 礎 力 」 は 学 力 の 三 要 素 の 一 つ で あ る 「 基 礎 的 ・ 基 本 項 目 が 含 ま れ て い る 。 「 二 十 一 世 紀 型 能 力 」 の 「 基 礎 力 」 は 資 質 ・ 能 力. 「 読 む こ と 」 の 領 域 が 設 定 さ れ て お り 、 そ の 中 に は 情 報 収 集 や 共 有 の. 段 ( メ デ ィ ア ) の 活 用 能 力 の 育 成 が 鍵 と な っ て い る の で す 。 ( 一 九. 現 す る 力 ( 話 す 力 、 書 く 力 、 作 る 力 ) 、 つ ま り 、 基 本 的 な 媒 介 手. ( 聞 く 力 、 読 む 力 、 見 る 力 、 感 じ る 力 ) 、 及 び 、 世 界 に 向 け て 表. て 双 方 向 的 に 使 い こ な し て 、 世 界 の 情 報 を 収 集 し 処 理 す る 力. 絵 、 形 、 音 な ど の 道 具 や 道 具 と し て の 身 体 を 心 身 の 働 き に よ っ. 「 思 考 力 ・ 判 断 力 ・ 表 現 力 等 」 に は 、 「 話 す こ と ・ 聞 く こ と 」 「 書 く こ と 」. 九 年 告 示 の 中 学 校 学 習 指 導 要 領 の 国 語 科 の 指 導 事 項 を 見 る と 、. て 表 現 す る 力 は 、 「 知 識 ・ 技 能 」 に 収 ま り き る も の で は な い 。 平 成 二 十. る 状 態 』 ま で 引 き 上 げ る 」 情 報 を 収 集 し 処 理 す る 力 や 、 世 界 に 向 け. 能 の 習 得 を 目 指 す 「 知 識 ・ 技 能 」 と 重 な る 。 し か し 、 「 自 ら を 『 知 っ て い. 世 界 に ア ク セ ス し 社 会 に 参 加 し て い く た め に は 、 言 語 、 数 、 、. 一 つ 目 の 特 徴 は 、 個 別 の 知 識 ・ 技 能 で は な く 、 生 き て 働 く 知 識 ・ 技. こ と が 想 定 さ れ て い る 点 ( 一 九 六 頁 ). (234). −234−. 国 立 教 育 政 策 研 究 所 ( 二 〇 一 六 ) は 、 「 基 礎 力 」 に つ い て 、 次 の よ う. ・ 様 々 な ス キ ル が 可 能 な 範 囲 で 相 互 作 用 的 か つ 一 体 的 に 使 わ れ る. ら れ て い る 。. 技 能 」 と 「 思 考 力 ・ 判 断 力 ・ 表 現 力 等 」 は 分 か ち 難 い も の と し て 考 え. 引 き 上 げ る 」 力 を 指 す 点 ( 一 九 五 頁 ). 層 で 構 造 化 し て い る 。 こ の 「 二 十 一 世 紀 型 能 力 」 に お い て も 、 「 知 識 ・. ・ 情 報 ス キ ル に 代 表 さ れ る よ う に 「 自 ら を 『 知 っ て い る 状 態 』 に ま で. そ れ を 支 え る 「 基 礎 力 」 と 思 考 の 使 い 方 を 方 向 付 け る 「 実 践 力 」 の 三. 能 力 目 標 に 求 め ら れ る 階 層 性 を 踏 ま え 、 「 思 考 力 」 を 中 核 に 据 え 、. 上 げ て も 同 様 の こ と が 見 え て く る 。 「 二 十 一 世 紀 型 能 力 」 は 、 資 質 ・. 国 立 教 育 政 策 研 究 所 ( 二 〇 一 四 ) の 「 二 十 一 世 紀 型 能 力 」 を 取 り. ラ シ ー と な っ た も の を 指 す 点 ( 一 九 三 一 九 四 頁 ). か ら 、 特 に 「 生 き て 働 く 道 具 」 と し て 日 々 使 う こ と が で き る リ テ. ・ 基 礎 的 ・ 基 本 的 知 識 ・ 技 能 を 含 め た 教 科 等 の 内 容 を 学 習 し た 中. -. に お け る 「 知 識 ・ 技 能 」 と 「 思 考 力 ・ 判 断 力 ・ 表 現 力 等 」 の 両 方 が 含 ま. 〇 頁 ). に 述 べ て い る 。. ICT. 的 な 知 識 ・ 技 能 」 と 同 一 で は な い と し た 上 で 、 そ の 特 徴 を 三 つ 挙 げ て. 力 ・ 判 断 力 ・ 表 現 力 等 」 は 、 分 か ち 難 く 密 接 に つ な が っ て い る 。. 決 能 力 な ど を 含 む も の だ と わ か る 。 こ こ で は 、 「 知 識 ・ 技 能 」 と 「 思 考 い る 。.
(6) 知 を 促 す の で あ る 。 ( 一 四 〇 頁 ). っ て 、 学 び 方 の 蓄 積 は 大 変 重 要 で あ り 、 生 き て 活 用 し う る ポ ー. も 蓄 積 さ れ て い る 。 国 語 科 の よ う な い わ ゆ る 螺 旋 的 な 学 習 に と. し て 調 整 し て い く こ と の 重 要 性 が 認 識 さ れ る よ う に な っ て き た 。. る 。 ま た 、 学 習 の 過 程 が 収 め ら れ た ポ ー ト フ ォ リ オ に は 、 学 び 方. た め に は 、 メ タ 認 知 、 つ ま り 学 習 者 自 身 が 自 ら の 学 び 方 を 意 識. て と ら え る と と も に 自 分 の 課 題 に つ い て も 確 認 す る こ と が で き. 学 習 に 対 す る メ タ 認 知 の 重 要 性 で あ る 。 学 習 の 効 果 を 上 げ る. 習 者 は こ れ を 通 し て 自 分 の 成 長 や 進 歩 を 目 に 見 え る も の と し. ま た 、 ポ ー ト フ ォ リ オ に 蓄 積 さ れ る 学 習 物 は 長 期 に わ た る 。 学. 認 知 す る こ と に つ な が る 。 渡 辺 ( 二 〇 一 五 ) は 、 ポ ー ト フ ォ リ オ 評 価. ま た 、 ポ ー ト フ ォ リ オ 評 価 は 、 学 習 者 が 自 ら の 学 び の 過 程 を メ タ. を さ ま ざ ま な 角 度 か ら 見 取 る こ と が で き る 。. る に に 。 言 お 語 い 形 て 式 有 面 効 の に 目 働 的 く を と 意 し て 識 、 さ 国 せ 語 る 科 こ で と 実 に 践 続 す い る て 意 、 次 義 の に よ つ う い に て 述 、 学 べ 習 て い 者 (235). −235−. 的 な 評 価 を 可 能 に し 、 学 習 者 が ど の よ う な 学 び の 過 程 を 辿 っ た の か. 山 本 ( 二 〇 〇 四 ) は 、 ポ ー ト フ ォ リ オ 評 価 は 、 特 に 国 語 科 単 元 学 習. も 成 長 を 評 価 で き る 方 法 で あ る 。 よ っ て 、 蓄 積 し た も の に よ る 長 期. リ オ 評 価 は 、 系 統 的 ・ 継 続 的 に 収 集 し 、 教 師 側 か ら も 学 習 者 側 か ら. 践 研 究 を 進 め て い る ( 釘 宮 ・ 花 坂 二 〇 二 〇 、 二 〇 二 一 ) 。 ポ ー ト フ ォ. 稿 者 は 、 ポ ー ト フ ォ リ オ 評 価 を 国 語 科 の 評 価 活 動 に 取 り 入 れ た 実. え る こ と を 可 能 に す る は ず で あ る 。. 成 す る 評 価 が 必 要 で あ る 。 そ れ が 、 よ り 多 角 的 に 学 習 者 の 成 長 を 捉. さ れ る 資 質 ・ 能 力 の 成 長 を 見 取 る と と も に 、 学 習 者 の メ タ 認 知 を 育. も 学 習 と 評 価 を 繰 り 返 す 中 で 身 に 付 く も の で あ る 。 長 期 的 に 育 成. 三 、 ポ ー ト フ ォ リ オ 評 価 の 有 効 性 . ト フ ォ リ オ と な る 。 ( 一 八 七 頁 ). 自 分 の 学 習 の 軌 跡 を 示 す 具 体 的 な 資 料 に よ っ て こ う し た メ タ 認. が 活 用 さ れ る 理 由 を 次 の よ う に 述 べ て い る 。. . 省 察 を 伴 う メ タ 認 知 は 、 そ れ ぞ れ の 資 質 ・ 能 力 を 振 り 返 る こ と を. こ う し た メ タ 認 知 は 、 一 つ の 単 元 で 育 成 で き る も の で は な い 。 何 度. 節 を 繰 り 返 し て い く こ と も メ タ 認 知 は 可 能 に す る 。. り 、 調 和 的 な 観 点 で 実 践 し て い く べ き こ と が 見 え て く る 。. の 評 価 は 、 観 点 別 の 評 価 を 分 離 的 に 行 う 方 法 だ け で は 不 十 分 で あ. こ の よ う に 資 質 ・ 能 力 の 捉 え 方 を 改 め て 整 理 し て い く と 、 こ れ か ら. て い く 上 で 、 自 分 の 現 状 を 知 り 、 次 の 目 標 を 見 据 え な が ら 、 自 己 調. こ と を 可 能 に す る 。 ま た 、 過 去 、 現 在 か ら 未 来 へ と 自 律 的 に 生 活 し. 可 能 に す る と と も に 、 三 つ の 資 質 ・ 能 力 の 全 体 の バ ラ ン ス を 俯 瞰 す る.
(7) 時 代 に お い て も 重 要 な 資 質 ・ 能 力 で あ る 。. と う ま く 関 わ る 」 「 協 働 す る 」 「 紛 争 を 処 理 し 、 解 決 す る 」 は 、 い つ の. う 。 確 か に 、 「 異 質 な 集 団 で 交 流 す る 」 の サ ブ カ テ ゴ リ ー に あ る 「 他 者. テ ン シ ー の 内 容 を 見 た 時 に 必 ず し も 最 先 端 の 能 力 と は 言 え な い と 言. 策 に 甚 大 な 影 響 を 与 え て 続 け て い る 。 そ の 上 で 、 中 村 は キ ー ・ コ ン ピ. な 能 力 だ と 言 わ れ て い る 。 そ れ ゆ え 、 世 界 的 に も 様 々 な 国 の 教 育 政. め に は 、 実 践 の 積 み 重 ね と 研 究 が 必 要 で あ る 。. ば さ み 」 に と ど ま っ て い る こ と も 多 い 。 そ の 有 効 性 を 実 現 し て い く た. 景 に あ る 思 想 で あ り 、 二 一 世 紀 の 世 界 を リ ー ド す る よ う な 最 先 端. ン ピ テ ン シ ー は 今 や 世 界 中 の 教 育 政 策 担 当 者 が 注 目 す る. ポ ー ト フ ォ リ オ 評 価 の 有 効 性 が 叫 ば れ る 一 方 で 、 実 践 の 場 で は 「 紙. ま た 、 中 村 ( 二 〇 一 八 ) は そ こ か ら さ ら に 踏 み 込 ん で 説 く 。 キ の ー 背 ・ コ. る 。 ( 一 一 九 一 二 〇 頁 ). か わ り の あ り 方 は 、 実 践 レ ベ ル で さ ら に 考 究 さ れ る べ き も の で あ. か わ り を 持 つ こ と に よ っ て 、 評 価 が 学 習 者 の も の に な っ て い く 。 か. た も の を 基 に し て 教 師 が 学 習 者 に 対 し て カ ウ ン セ リ ン グ 的 な か. れ な い と 、 集 め た だ け と い う も の に な り か ね な い 。 さ ら に 、 集 め. け ら れ 、 教 育 の 過 程 の 中 に 深 く 入 り 込 ん で い る こ と で あ る 。. 能 力 に 及 ん で い る こ と 、 そ し て 、 教 育 目 標 や 評 価 内 容 と し て 位 置 づ. く 対 人 関 係 的 な 能 力 や 人 格 特 性 ・ 態 度 な ど も 含 む 人 間 の 全 体 的 な. 能 力 〉 と 呼 ん で い る 。 〈 新 し い 能 力 〉 の 特 徴 は 、 認 知 的 な 能 力 だ け で な. な っ た 「 生 き る 力 」 や 「 人 間 力 」 等 の 多 様 な 能 力 の 概 念 の 事 を 〈 新 し い. 松 下 ( 二 〇 一 一 ) は 二 〇 〇 〇 年 代 に 入 っ て か ら 議 論 さ れ る よ う に. (236). −236−. 計 画 の 立 て 方 、 計 画 に 従 っ て 何 を 残 し て い く か が 十 分 に 吟 味 さ. ポ ー ト フ ォ リ オ 法 は 、 近 年 注 目 さ れ て き た 方 法 で あ る が 、 評 価. 間 の 全 人 的 な 資 質 能 力 で あ る 。. ン ピ テ ン シ ー 」 と は 、 知 識 だ け で な く 、 ス キ ル 、 さ ら に 態 度 を 含 ん だ 人. ド の 策 定 、 取 り 組 み や 支 援 体 制 の 工 夫 な ど が み ら れ た 。 こ こ で の 「 コ. 次 の よ う に 指 摘 す る 。. 摘 さ れ て い る 。 ま た 、 同 じ 国 語 科 教 育 の 立 場 か ら 三 浦 ( 二 〇 〇 四 ) が. す で に 、 国 語 科 に お け る ポ ー ト フ ォ リ オ 評 価 の 有 効 性 に つ い て は 指. 教 育 革 命 が 起 こ っ て お り 、 ナ シ ョ ナ ル カ リ キ ュ ラ ム や 教 育 ス タ ン ダ ー. い 。 松 尾 ( 二 〇 一 七 ) に よ る と 、 諸 外 国 で は コ ン ピ テ ン シ ー に 基 づ い た. こ う し た 求 め は 国 内 情 勢 の み を 踏 ま え て な さ れ て い る わ け で は な. ・. 四 、 今 後 の 「 評 価 」 に 向 け て. ・. 平 成 二 十 九 年 に 新 し い 中 学 校 学 習 指 導 要 領 が 告 示 さ れ た 。 そ こ. -. に は 、 生 産 年 齢 の 減 少 、 グ ロ ー バ ル 化 の 進 展 や 絶 え 間 な い 技 術 革 新. PISA. 等 に よ り 、 予 測 が 困 難 な 時 代 と な り 、 「 何 を 知 っ て い る か 」 か ら 「 何 が. . こ う し た 言 説 を 踏 ま え れ ば こ そ 、 教 育 行 政 の 施 策 に 過 剰 な 反 応. で き る か 」 と い う コ ン ピ テ ン シ ー ベ ー ス の 教 育 へ の 移 行 が 必 要 で あ る こ. . と が 示 さ れ た 。.
(8) . ―. -. ―. ―. ─. ラ シ ー ・ コ ン ピ テ ン シ ー 』 ミ ネ ル ヴ ァ 書 房. ―. ―. ─DeSeCo. 松 松 中 ド ミ 尾 下 村 佳 二 外 知 筑 高 書 ク な ニ ク 代 二 の 明 摩 康 店 編 『 課 ・ 書 ( 、 キ 題 S ( 頁 教 ( 二 育 二 房 二 八 ー に ・ ラ 〇 五 〇 課 〇 ・ 対 イ 一 一 コ 応 程 一 チ 八 一 ン す ェ 〇 改 七 二 ピ ) ) 『 ) 『 る ン 革 二 〈 暴 六 テ 、 ( 二 、 ン 新 『 十 頁 走 シ ド 〇 し 国 一 す ー ミ 〇 い 立 世 ニ る 能 ク 六 紀 教 能 国 ・ ) 力 育 に キ 力 際 S 〉 ・ ー 政 求 は 主 ラ 標 教 ・ 策 め 義 準 イ コ 育 研 ら ン チ の ピ を 究 れ 教 学 ェ る ン テ 変 所 コ 育 力 & ン え 紀 ン と を ロ シ る 要 ピ 現 め ー ー か 』 テ 代 ざ ラ 、 ン 社 し ・ 一 シ H 人 学 ー て ・ 生 会 四 力 』 サ の の 六 と ・ 明 ル 病 リ 、 国 ガ 重 九 内 理 石 ニ 要 テ 』 -. PISA. リ テ ラ シ ー の 検 討 、 『 日 本 労 働 研 究 雑 キ. 適 切 な 評 価 の 在 り 方 を 探 っ て い か な け れ ば な ら な い 。. ―. -. ―. 松 下 佳 代 ( 二 〇 一 一 ) 〈 新 し い 能 力 〉 に よ る 教 育 の 変 容. 主 要 参 考 文 献. -. ―. -. な ぜ 、 「 深 さ 」 を 求 教 め 科 る と の か 子 ど 、 も グ の ル 視 ー 点 プ か ・ デ ら ィ 』 ダ 勁 ク 草 テ 書 ィ 房 カ 、 編. ー ・ コ ン ピ テ 四 ン 九 シ 頁 ー と 誌 』 、 三 九. た 教 育 課 程 の 基 準 の 原 理 」 ( 教 育 課 程 の 編 成 に 関 す る 基 礎 的 研. -. す. 松 下 佳 代 ( 二 〇 一 九 ) 資 質 ・ 能 力 と ア ク テ ィ ブ ・ ラ ー ニ ン グ を 捉 え 直. 究 報 告 書 7 ) 、. 国 釘 釘 立 宮 宮 『 教 頁 分 整 里 国 の 里 大 力 枝 語 開 枝 育 政 学 の ・ 論 発 ・ 策 教 育 花 集 と 花 研 育 成 坂 』 試 坂 歩 、 行 歩 究 学 ( 一 所 部 中 ( 二 二 ( 学 〇 七 運 〇 附 二 用 属 校 二 、 二 可 二 〇 国 教 〇 〇 一 一 育 語 ) 二 能 ) 四 生 な 実 科 ポ ) 「 ー 二 ポ 徒 践 の 資 ー セ 通 ト 〇 ト の 質 ン 年 フ 九 フ 自 や タ 指 ォ 頁 ォ 立 能 ー 導 リ リ を 力 紀 の オ オ 促 評 の 要 記 評 す 包 』 録 価 価 自 、 括 を を 己 三 の 的 用 目 評 検 八 育 い 指 価 討 、 た 成 一 し サ 自 に て イ 『 己 一 、 向 ク 〇 大 調 け 、 ル ―. 2021/02/12. 三 二 五 頁. 『 深 い 学 び を 紡 ぎ だ す. https://www.nier.go.jp/05_kenkyu_seika/pdf_seika/h25/2_1_allb. .pdf. 立 国 田 立 慶 版 教 裕 社 育 、 ( 政 閲 二 策 覧 〇 研 一 究 四 所 ) 『 ( キ 二 ー 〇 ・ 一 コ 六 ン ピ ) 『 テ 資 ン 質 シ ・ ー 能 の 力 実 践 理 論 学 編 び 』 を 東 続 洋 け 館 る 教 出. (237). −237−. の 前 の 子 供 を 真 摯 に 見 つ め 、 そ の 個 性 を も 観 点 別 に 分 断 し な い よ う 、. い て ( 答 申 ). お い て も 重 要 で あ る 。 「 主 体 的 ・ 対 話 的 で 深 い 学 び 」 も 同 様 で あ る 。 目. 表 現 」 「 主 体 的 に 学 習 に 取 り 組 む 態 度 」 の 三 つ の 観 点 は い つ の 時 代 に. び 特 別 支 援 学 校 の 学 習 指 導 要 領 の 改 善 及 び 必 要 な 方 策 等 に つ. 中 央 教 育 審 議 会 ( 二 〇 一 六 ) 幼 稚 園 、 小 学 校 、 中 学 校 、 高 等 学 校 及. を 示 さ な い こ と の 重 要 性 が 際 立 っ て く る 。 「 知 識 ・ 技 能 」 「 思 考 ・ 判 断 ・. 師 の た め に 』 明 石 書 店.
(9) 人 を 育 て る 評 価 の. 店 、 一 七 四 一 八 八 頁. 地 潤 家 監 修 『 朝 倉 国 語 教 育 講 座 5 授 業 と 学 力 評 価 』 朝 倉 書. 山 本 茂 喜 ( 二 〇 〇 四 ) 学 習 記 録 に よ る 評 価 法 と 試 行 、 倉 澤 栄 吉 ・ 野. 〇 監 六 修 『 一 朝 二 倉 五 国 頁 語 教 育 講 座 5 -. 一 四 二 頁. 井 英 真 ・ 田 中 耕 治 編 『 新 し い 教 育 評 価 入 門. -. (238). −238−. -. ( く ぎ み や り え / 大 分 県 杵 築 市 立 山 香 中 学 校 ). た め に 』 有 斐 閣 、 一 二 二. 渡 辺 貴 裕 ( 二 〇 一 五 ) 学 力 を 把 握 す る た め の 方 法 、 西 岡 加 名 恵 ・ 石. 授 業 と 学 力 評 価 』 朝 倉 書 店 、 一. 三 浦 和 尚 ( 二 〇 〇 四 ) 評 価 研 究 の 意 義 と 方 法 、 倉 澤 栄 吉 ・ 野 地 潤 家.
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