RCフィルタの減衰特性及び位相特性(第一報)
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(2) . 北海道教育大学紀要 (第2部A) 第2 7巻 第1号 昭和51年 9月 l ido Uni i i i t I A) Vo lo f Hokka emberl976 on(Sect on l s Journa ver y ofEducat .ISept .27 , No. RC フ ィ ルタ の減衰特性及 び位相特性 (第一報). 中. 村. 岩. 美. 北海道教育大学岩見沢分校電気工学研究室.. i At ies of RC‐ tenuat f i l on and Phase Propert ters 工 lwAMI NAKAMURA Laboratory ofE E 1 i IEng i i t l l ec r ca nee r ng r n l zawa Co ege ,lwa , Hokka i do Un i i i ty of Educa t s ver on 068 1wami zawa. Abstract Co i l f i th LC‐ ter in IC,and so much progress of t t tls easy totput RC‐f lnpar lng wi he er ,l i ive f f RC‐ f i l i l h f i i t b l l ter d h i h a c t m t t cal use o t t t a n a s e r a s e e e x e r l e n n c pract a a e n s ee x am p 1na‐ , . , , i i f RC‐ t tenuat t f i l t ons of the at lon and phase proper es o er s n both the l ow-pas s and the ,i. f ively, hi th the one,two and thr ee steps,respect gh- pass ,were perormed wi i lume and the phase angl Asthe results,both the attenuat on vo e became greater in pro‐ i i f d h l l t d i h t t h l l d t n o e t t t n c r a r e e o r o o e a s e s s e g w e cacuae values. p p ,an we. 1,. 緒. 言. フィ ルタは最近の通信技術の中 で各種情報の伝送装置に最も主要な 役割を果たしているものの一つ である. 電話の市外回線 では1本のケー ブルに何人分もの音声を多重化して伝送される, 周波数分 割 多重搬送装置 では 必要な1 則帯波のみ歪なく通過せしめ、 不要側帯波や搬送波を阻止するための フィ ルタが多量に使用されている. またVSB変調されたTV, データ, ファ クシミリ伝送装置に は, 振幅のみならず, 位相特性ま で考慮されたフィ ルタが必要 である, フィ ルタの中 で能動RCフィ )は使用部品個数がLCフィ ルタの数倍必要 であり 経済性およ び信頼性 においても LCフィ ルタ1 , , ルタにくらべ必ずしも優れているとは考えられず,設計理論の進歩にもかかわらず, 実用化は進まな. かった. ところで最近のモノリシッ クの発達と薄膜技術, 特にタンタル薄膜技術の進歩は小形, 軽 量, 高信頼性, 経済性という要求を一挙に解決しそう であり, 実用化が急速に進ん でいる一 受動R )ま た は マ ルチ C フ ィ ル タ は 低 周 波 数, 特 に 可 聴 周 波 数 で 多く 利用 さ れ て お り, ト ー ン コ ン トロ ー ル2. チャンネル方式の一部な どの音質調整回路に実用化されている, 能動RCフィ ルタは受動RCフィ ルタを基礎として, 増幅回路を加えたもの で, 今回は能動RCフィ ルタについて研究するための予. 備実験として行なっ た, 実験は受動RCフィ ルタの一段, 二段および三段回路に ついて減衰特性お よ び位相特性を計算, 測定したもの である。 (1 9 ).
(3) . . 20. 中 村 岩 美 2. 減 衰 特 性 に つ い て C. た. 左 (). ● * .. ( )尺C直列回路 a. R. 劇,. 左 ハ). b ( )ハイバスフィ ルタ. C. 農.. ( ) ローパスフィ ルタ c .. 第1図 尺C一段フィ ルタ回路. a 図1( )に示す回路においては次のような関係式がある.. 1) ( b ) c )の よ う に お き か え, 抵 抗 R と コ ン デン サ C の 両 端 に か か る 電 庄 を ER こ れ を 図 1( ., Ec ,と ,(. すると. だ 』 謎 ド ラ声粉 メド. 島一元諾メ マ 話. -. 1の R ‐ C a n Eざt 扉 i. -. . 2 ) ( , (3). 電圧の大きさのみを比較するために絶対値をとり振幅比を求め ると CR 1Eだ 1 , -- の. IEI. (4 ). 2十1 ノ (のCR). I IEQI - 2+1 IE- /(のc尺). (5) I. とし,他の任意の周波数を/ とし,/ と ん との比を た とすると ここ で,基準の周波数をたニララ ネご矩 . た. ‐ ′= れを ; 2刀CR. . (6). となり, これを (4) , (5) に代入すると 2 E 疑 +1 I - ,. IEc 1- ,. -占1. (7) $. I. ( 8). 魚2+1. ・ となる. 振幅比を デシベル単位で表わしたものをGとすると,. (2 0 ).
(4) . RCフィ ルタの減衰特性及び位相特性. 21. 2 cm= mo +1 )㈱〕 g 帯 = m 噺 … 啄を 2+1 … 啄を ). cC 01 0g 帯 = ,=2. (9 ). ㈱〕. ( 1 0). E ~. ( )ハイバスフィルタ a. b ( ) ローバスフィルタ. 第2図 尺C二段フィ ルタ回路. 図2( a )に示すよう なRC二段フィ ルタ回路 では次式のような関係式がある.. . 抵抗Rの両端にかかる電圧を おR 2 とし, これを求めると ・. 一 殿 一. ・. -た. た2 1. となり, 振幅比を求めると . I E- -. r-. . . ●. (1 1). 3尺. , メ ー 塩諺. . 2 ム ー2 (是)+覆ら戸+ . 金). (1 2). ず矛ご扉 を代入すると. ーER1 - -. IE-. 〆 2+1 ノメ+7た. 1 ( 3). これをデシベルで表わすと次のようになる.. c謄 帯. ー1 1噺 撒2 0 鯖々 + 川. 犯 〕. (14). b 図2( )に示す回路 では次式のような関係式がある.. 』 尺た+ ☆〆. (15) 1 (2 ).
(5) . ・ 岩 中 村 右 美. 22. o=Rム+ * メ ー 面 1. (1 6). ム ニ 五十左. 1 ( 7). 2とすると コンデンサCの両端にかかる電圧を Ec . Ec 2ニ. 2 (の c) ー. -- - R2- ( 2 -7冴 で の C). となり, 振幅比を求めると .. -βα- -. 面-. , .3 R. E. I. 2 (の c). 扉で ≧野〒三斤 ÷. (19). に たた‐ 凍ら声を代入すると 逗 熱-. 1. . -4 2十1 +7た 1左ー ノた これを デシベ ルで表わすと次のように なる. 4十7た2十1) Gc og(た 2 ニ ー10l C. C. る ↓. 〔dB〕 R. C. (20) R. R;. b ( )ローバスフィルタ. ( )ハイバスフィルタ a. 第3図 RC三段フィ ルタ回路. 図3 (a) に示すよう なRC3段フィ ルタ回路 では次式のような関係式がある.. (R十 ☆ )′ 岳〆 .+ブを た十ブ 。 = - 臨 + ぽ + メ )左 C. ( 2 1 ). 毒 た C. (22). 。 ≠ 脇 瞭 + ☆ )ゐ. (2 3). 上式より ム を求めると. (2 2 ).
(6) . RCフ ィ ル タの 減 衰 特 性 及 び位相 特性. 23. . 但し 4=. -R. R+ ☆. 0. ムニ. 一尺. . 声. R+ ☆. (2 4) Rの両端にかかる 電圧を Eた3 とすると. 』. 振幅比を求めると. E- -. IEI. -. L 瀞}奇 声デー黒. (25 ). 3 (のCR). (26). 6十26(のCR) 2+1 4十13 J( (のCR) のCR) . ′ = 々た = ?招じ :だ を代入すると 3 た. -Eた L. 2 ( 7). が十26が十13群十1. 1E1. これをデシベ ルで表わすと 6十13〆+26が十1) GR og痔-10l og(左 3 = 601. 〔証字 〕. (28). 図3 (b) に示す回路でも同様にコン デンサの両端の電圧 Ec 3を求めると . Ec 3=. E. ・. (29). 2 3-6 (のCR) (のCR) }-バ(のCR) } {115. 鎧C 3L. IEI. 1. (30). 沢 のCRF十13 のCRr十26 のCR F十1 1. /= 房α= 謬定方 を代入すると 1&3 1 -. 1E1. 1 が十13が十26〆十1. 1) (3. これを デシベ ルで表わすと 6十13左 2+1) 4十26左 Gα ニ ー10l og(た. … ≧ 〕 扇Z. (32). 4) 1/ 10 00としてGを となる, 以上の (9) 0~1 ,(1の, (1 ,(20) , (28) , (32) 式において々の値を, 計算した減衰特性を図4に示す,図4からわかるようにRC一段フィ ルタでは直線部分で々が 汚倍 t であ る と い に な る ご と に 6 dB の 減衰 (この場 合にオクター ブあたり6 dB の 減 衰, 6 dB/oc ) t う3 ) と なり, R C 二段 フ ィ ル タ では 12dB/oc , R C 三 段 フ ィ ル タ では 18dB/oct と な る.. ) 3 (2.
(7) . 中 村 岩 美. ー. -. - --. -. ]11司且」 」ぶた ‐ 高 。煽す” 商÷. 島 『r-[『… 『. --. -. 「 ー-・. 」 リ n きLLLi d : 蓋 f 。. を. ” ‐J『』Jー両f . 。 周波数 →. 第4回 尺Cフィ ルタの減衰特性. 3. 位相特性について 図 1 ~ 3のようなCを含む回路 では入力電圧Eと出力電圧 βた Ecとの間に位相差を生 じる ,. .抵. R の 両 端 の 電 圧 ER 3 と 入 力 電 圧 βと の 位 相 差 を &, , 2 , Eだ , ER , &2 , 金3 と し, コ ン デ ンサ C 両 端 の 電 圧 Ec . 2 3 とEと の 位相 差 を β . c , Ec , 品2 , 俵3と す る と (2) ,Ec , (3) , (11) , (18) ,. 5) 29) 式より βはそれ ぞれ次式のように なる ,( . ÷▲÷. I &1 = tan-. ( 3 3). . 3のCR &2 = ta『1 2-1 (のc尺). ( 34). 1議さ - さ 僻t 宗きき n a 饗 毒. ( 35). 而1 βC , = -tan のcR 金2 = tan‐1. (36). 3のCR 一″ (のcR)211. ( 3 7). 3 一. (のCR) -6のCR .7 a7 r 3 = -tan 5(wC尺)2-1. ( 38) (2 4 ).
(8) . RCフィ ルタの減衰特性及び位相特性. ′= たた =. 1. 2ガCR. 25. を(33)~(38)式に代入すると. &, 一 如 -, ★. (鋤. 』 - 如- す ぎr. 4 ( 0). 1峯 論 伽 - 加-. (41). βc, = -tan-1た. (42). ・ 鼻 』 -ガ 命 - 如-. (43). 』 - - 獅 1 券 ギ ー刀. (44). 以上の (39) ~ (44) 式においてた の値を1/1 00としてβを計算した位相特性を図 5に示す 00~1 . 位 和 角( 進 み ). 位 和 角 ( 遅 れ ) 0 2 ‐. 0 5. 0 1 f . Q ,. 0 2. 0 5. 1 f . 。. 2. 第5図 尺Cフィ ルタの 位相特性. 5. 1 0 f . 。. 2 0. 周波数 →. f 0 0 1 . o. 4, 実験結果及 び考察 図 6 ~ 8 に 基 準 周 波 数 ル ニ230Hz 750Hz 1.okHzの と き の 減 衰 特 性 を 示 す. こ れ は C =0,22 , , F 2として, 電源電圧は I V 一 定 と し た と き の も の であ る, “ 一 定 と し, R =3.4kg, 0.96kg, 700S. 2 5 ) (.
(9) . 中 村 岩 美. 26. 0 0. lk. 2k. 5 周波数〔H ]→ z. 第6図 fα=230HZの減衰特性. 減 衰 豊 鄭. 節. 5 0. 1 仰. 5 0 0 , ーk. 第7図 fα=750HZの減衰特性. ( 2 6 ). 2k. 1. Uk 、 Gk ・I Hz 周波数〔 ]→.
(10) . RC フ ィ ル タの 減衰 特性及 び位相 特 性. 27. ・ 2k H 周波数[ z ]→. okHzの減衰特性 第8図 fα=1 . 位 相 角 ( 進み. 位 相角 ( 遅 れ ) 周波数[H z ]→ 第9 図 fα=750Hz の位相特性. (2 ) 7.
(11) . 中 村 岩 美. 28. okHz の位相特性 第10図 fα=1 .. 周波数[ H z }→. 位 相角 ( 進 み). 位m 相 角 (一 遅 れ ). 3kHzの 位相特性 第11図 fα;3 .. 28 ( ). 周波数〔H z l→.
(12) . RCフィ ルタの減衰特性及び位相特性. ( a)を= 1 の と き. 2 9. b)左=o,5の と き (. 第12図 尺C二 段ハイ パ スフィ ルタ回路のベ クトル図. 4に示した計算値と多少の差はあるが計器の精度を考えると測定値はほぼ良い特性をしていると. 、ら れる . ヌ 9 ~11 に 基 準 周 波 数 fα=750HZ 1 okHz 3 3kHz のときの位相特性を示す 図5と比較す , . , , .. と誤差が大きいのはシンクロ スコー プの読み取り誤差によるものと考えられる. また, 波形の歪 百期の ズレなども誤差の原因と考えられる. ここ で位相差 を確める ため に 々 = 1, 0.5 の と き ぐク ト ル 図 を 書 い て み る 図 12 は R C 二 段 ハ イ パ ス フ ィ ル タ の 々 = 1 0 5 の と き の ベ ク ト ル 図 , , .. り, それぞれの値の大きさは図2 (a) の回路から計算すると次のようになる.. を = 1 の とき. . 0 を 序 言 彫り ,. に 群ねE ヂ. Rムー. た ,. 々 =0,5 の と き. ゲ ヂ o 鴎 ; o5 ム ーo ,5β デ , も = 馬 ム , , ,. 々 = 5 のと き o 3 2 9〆 』 -o , ,. 右 コ. o 1 l 晦 ■ブ. Rム ー 5. . 5 ・十 虐 ゴ )ね ムー( ・ 6 4 ふ る-(,十 霜 6つ )た. た ,. . 1 -ブ1 )左 oG ム ー(1+1 .. 図 13 は RC 二段 ロ ー パ ス フ ィ ル タ の 左 = 1, 0,5 の と き の ベ ク ト ル 図 で あ り, そ れ ぞれ の 値 は 図. (b) から計算すると次のようになる,. を= 1 の と き. o o ゑ…=-★β 9 ,. o 5 崩履 ば. 惑に. た =0.5 のと き ( 2 9 ). ん. . ← (什 荏 ぞ )ふ.
(13) . 30. 中. ・. o 4 ーo 6森 戸, .. 』. 々 = 5 のとき. F E か -o .鵬 E. . . . ん. 岩. o ガ ,. 美. Rん -o 5 泌 も .. o 7 9 ム ー メ ,. ん -( ・十L1. Rムー5 あ ム,. o 2 7 )‘. ム ( ・+5 ぞ ). . る. . ・メ ム ゴ.. 村. . . ( a声 = 1 の と き. . (b)々 = 0.5の と き. 第13図 RC二 段ロー パ スフィ ルタ回路のベ クトル図 E 2, Ed と E と の 位 相 差 は 図 5 の 値 と よく 「 致 して 図 12 , 13 の ベ ク ト ル図 か ら も わ か る よ う に R い る.. ・ 5, ま. め. と. フィ ルタ回路の第一報としてRCフィ ルタ回路について減衰特性および位相特性の実験を行なった. 減衰特性については電子電圧計を使用 したがRC二段および三段フィ ルタでは 減衰量が多く, 測定範. 囲が非常に 広く なるので減衰量が30dB 以下 では目盛の読み取り誤 差が大きくなっ た, また位相特 性についてはシンクロスコー プ で位相差を測定したが同期を取るのがむずかしく, 大きな読み取り誤 差を生じた. さらにRC三段ハイ パスフィ ル タでは減衰量が大きく なると波形に歪を生じてきた. しかし特性としては 理論式より導かれた計算値の 特性とよく一致している. 6. 参. 考. 文. 献. 4年)3 1頁. 7 岡村廼夫:フィー ドバック・ルー プの特性と応用, トラ技別冊インターフェース, CQ出版 (19 97 2年)3 2頁. iアン プの設計と調整, ステレオマニア製作読本, 訳文堂新光社 (1 藤本伸一: プ1 96 9年9月)3 1頁, の設計, 電子科学, 産報 (1 海野 哲:RCフィ ルタ ,. (3 ) 0.
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