• 検索結果がありません。

小学生の給食時の食事行動に関する研究

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "小学生の給食時の食事行動に関する研究"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)小学生の給食時の食事行動に関する研究 教科・領域教育学専攻 生活・健康系コース. M06292K 石」■1千佳絵. 食べ始めから食べ終わりまでの表情,口の動き,. 【日的】.  学童期は「食べ方」の機能発達期であり,食生. 手の動き,食器の様子,残量が映るように設置し. 活の基礎が完成する時期である(二木,1985)。. た。. この時期にr食べ方」を含む正しい食習慣を身に. 4、分析:ビデオカメラで撮影した映像をコンピ. つけることは,将来の健康生活習慣の形成にとっ. ュータに入力し,再生して各児童の給食の食べ始. て極めて重要である。しかし,近年,核家族化,. めから食べ終わりまでの食事行動を分析した。食. 家族間の生活時間のズレ等により,孤食化が増え,. べ始めは一口目を口に入れた時,食べ終わりは最. 家族団らんでの食事の取り方が減少している(日. 後に口に入れたものの咀曝が終わった時とした。. 本スポーツ振興センター,2007)。そのため,子. 給食献立内容は,ご飯,主菜,副菜,汁物,牛乳. ども遠の食と健康の基礎的な知識不足,食に対す. であった。分析項目は,①食事時間,②料理区分. る関心の薄れ,食事マナーの乱れなど様々な問題. ごとの食べ方,③食事中の問題行動,④咀囑,⑤. が提起されている(藤沢,2002)。そのような状. 肥満度とした。肥満傾向の判定は,身長別標準体. 況から,子どもの食生活に関する報告はアンケー. 重(文部科学省方式)を用いた。検定は,統計ソ. ト調査によるものが多く(近藤,2002,吉田&岡. フトStat Viewを用いて,Mam−WhitneyのU検. 崎,2005),実際の食事行動を観察した報告は少. 定を行い,危険率O.05未満を有意差ありとした。. ない。このことを踏まえ,本研究では,実際に給. 【結果及び考察】. 食時の食事行動及び咀幡状況を観察分析し,1年. 1.食事時間. 生と6年生の比較から小学生の食習慣の実態を.  食事所要時間,着席食事時間ともに,1年生の. 明らかにし,今後の食育推進の資料とすることを. 方が6年生よりも有意に長かった(pく.0001)。1. 目的とした。. 年生には,食事の途中で集中力がなくなり,食べ. 【方法】. ることに飽きているような行動,箸が上手く使え. 1.時期:2007年12月上旬∼中旬の2日間. ない行動などが観察され,さらに咀囑能力の未熟. 2.対象:公立小学校の1年生19名(男子9名,. さなども関係して食事時間が長くなったものと. 女子10名),6年生28名(男子15名,女子13. 考えられる。. 名)の合計47名. 2.料理区分ごとの食べ方. 3.記録:給食時間,教室の4箇所にビデオカメ.  同じ料理を4回以上続けて食べることを,いわ. ラを設置して児童の食事の様子を撮影した。4台. ゆる「ばっかり食べ」傾向の指標とした。同じ料. のビデオカメラは,それぞれに2∼3名の児童の. 理を続けて食べる割合は,1年生の方が6年生よ. 一504一.

(2) りも有意に大きく(pく.01),1年生の方が6年生. 5.阻隔と肥満との開運性. よりも「ばっかり食べ」の傾向があることがわか.  1年生に肥満傾向と判定されるものはいなか. った。. ったが,6年生では,3人(1O.7%)が肥満傾向. 3.食事中の問題行動. と判定された。これら3人において,咀鶴回数,.  代表的な問題行動を分析した結果,口を開けた. 咀囑1時間等を検討した結果,特別な傾向はみられ. まま噛む(p〈.OI),食器を机に置いたまま直接口. なかった。. をつけて食べる(pく.05),イスをがたがたして食. 6食事中の問題行動と食べ方との関連性. べる(Pく.001)書1」合は,1年生の方が6年生より.  各分析項目の相関をみると,口を開けたまま噛. も有意に多いことがわかった。有意差はみられな. む児童は,イスをがたがたして食べる割合が高か. かったものの,肘をついて食べる割合も1年生の. った(F,302,pく.05)。食器を机に置いたまま直. 方が6年生よりも多く,1年生の方が6年生より. 接口をつけて食べる食べ方をしている児童は,同. も食事行動に問題があることが明らかになった。. じ料理を4回以上続けて食べる割合が高かった. 4.咀帽. (F.328,pく.05)。また,着席姿勢のよくない児.  各児童の咀口爵回数の平均土標準偏差は,1年生. 童は,一口あたり咀曉回数の変動係数が大きく. で683.4±261.7回,6年生で502.9土176.2回であり,. (r=.315,pく.05),一口あたりの咀囎回数がばら. 1年生の方が6年生よりも有意に咀腰回数が多い. つく傾向にあった。このことから,落ち着きのな. ことが明らかになった(pく.05)。一口あたりの咀. い児童は,一口量が一定しないことが例えた。こ. 曙回数についても,1年生で13.2土5,8回,6年生. れらのことから,食事行動に問題のある児童は,. で1O,2土3.2回であり,1年生の方が6年生よりも. rはつかり食べ」の傾向があり,安定した咀口爵と. 有意に一口あたりの咀口爵回数が多いことがわか. なっていないことが明らかになった。. った(pく.05)。なお,健康のためには一口30回. 噛むことが提唱されている(齋藤,2005)。一口.  以上のことから,6年生は1年生に比べて食事. あたりの咀腰回数を増やすために,1年生,6年. 中の問題行動は減少しているが,咀幡の問題は増. 生ともに「一口30回」が習慣となるよう指導す. 加していることが明らかになった。. る必要があると思われる。.  今後の食事指導のあり方として,r食べ方」を.  また,一口あたりの咀鴫時間についても1年生. 含む基本的な食事行動に加えて,咀囎能力の指導. の方が6年生よりも有意に長かった(pく.0001)。. をより一層強化する必要性が示唆された。. すなわち,6年生の方が1年生よりも咀鶴が十分 にできていないことが明らかになった。  一方,一口あたりの咀囑回数の変動係数を求め. 比較した結果,1年生の方が6年生よりも有意に 変動係数が大きく(pく.Ol),1年生の一口あたり. 主任指導教員 松村京子. の咀囑1回数は6年生よりもばらつく傾向にある. 指導教員松村京子. ことがわかった。. 一505一.

(3)

参照

関連したドキュメント

関西学院大学には、スポーツ系、文化系のさまざまな課

食品 品循 循環 環資 資源 源の の再 再生 生利 利用 用等 等の の促 促進 進に に関 関す する る法 法律 律施 施行 行令 令( (抜 抜す

※お寄せいた だいた個人情 報は、企 画の 参考およびプ レゼントの 発 送に利用し、そ れ以外では利

一貫教育ならではの ビッグブラ ザーシステム 。大学生が学生 コーチとして高等部や中学部の

経済学研究科は、経済学の高等教育機関として研究者を

 本計画では、子どもの頃から食に関する正確な知識を提供することで、健全な食生活

3 学位の授与に関する事項 4 教育及び研究に関する事項 5 学部学科課程に関する事項 6 学生の入学及び卒業に関する事項 7

● 生徒のキリスト教に関する理解の向上を目的とした活動を今年度も引き続き