• 検索結果がありません。

木材加工教育の実践に関する研究(第12報) : 題材,教材の開発(7)

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "木材加工教育の実践に関する研究(第12報) : 題材,教材の開発(7)"

Copied!
10
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)Title. 木材加工教育の実践に関する研究(第12報) : 題材,教材の開発(7). Author(s). 金田, 弘; 荒井, 香織. Citation. 北海道教育大学紀要. 第二部. B, 生物学,地学,農学編, 47(1): 15-23. Issue Date. 1996-08. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/1982. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . 平成8年8月. 7巻 第1号 北海道教育大学紀要 (第2部B) 第4. 1 Augus t , 996. 47 l i i i t i do Uni t tyofEduca Journa lofHokka on(Se c on BB)Vo ver s .1 . ,No. 2報) 木材加工教育の実践に関する研究 (第1 7 )一-- 一-- 題材, 教材の開発(. 金田. 弘・荒井. 香 織*. 北海道教育大学函館枝技術教室 *登別市 立西陵中学校. ion (12) Studies on the Practice of Woodworking Bducat igat ion of Subject m atters and Teaching materials (7) lnvest. i ARAr Hiromu KANEDA and Kaor TeohnologicaI Laboratory Hakodate CamLpus , ion, Hakodate 0 40 ty ofEduoat Hokkaido Uni versi ・Noboribe h I i H i h S S i J tsu eryo un or o oo g ibe Nobor tsu 059. Abstract. ia1 ickS aS Subject matter for mater ion of diSpoSab1e chopSt Thi th theintroduct s paper dea1S wi ickS are one ofthe moSt popular wooden productS in Study in woodworking‐ DispoSable chopst iber direct l i leavabi ltooIS which employ c ty,thestrength off Japan and are aIS0 one oftheutenSi lon IS to under‐ ISubject matterfor pupi tiSconSideredthatdiSpoSablechopSticks areidea of wood‐ l ieS of wood. Standthe propert ickS wi l izethe waSted chopSt Furthermore,i th SawduStS,vereerS and adheSiveS tiS poSSibleto uti iaIS. in the product ion ofboard mater ickS haS been conSidered a waSte of wood and become ly, Recent thevaSt uSe ofdiSpoSablechopSt ion,i ialproblem. ln woodworking educat tiSimportantto underStandthat wooden reSourceS a Soc d i hi hl i dt l ly‐ From thispointofview i ical i vely and pract muStbeuSed effect , t S g y eSt mate o earn an icks‐ ing uSed chopSt ials can be made by recycl underStand that new board mater ialfor mater iaIStudyin ickS have great potent 工nth f l i i tchopSt tiS determined thathal ‐sp s way,i woodworkinginjunior high Schools.. 1. は. じ. め. に. 木材加工の学習は, 木材の材料と しての特徴を学ぶことから始まる. 昨今の生活環境, 住環境の変化は, 子供達をすっ かり “木離れ” にさせてしまっ た. 小学校の図画工作の中に占める木工作の領域は, 現状では 非常に小さく, 生徒達は木に触れる, 木を扱う, 木で物作りをする等の体験をほとんど積むことなく, 中学 校で木材加工を学習することになる. このような状況を考慮すれば, 材料学習の題材, 教材に工夫を凝らすことが求められ, 出来れば身の回り 5) (1.

(3) . 田 金田 、. 16. 弘・ノ 井 香織 弘・荒井. の木製品, とくに普段よく使っ ているものを取り上げる方が, 生徒達の興味, 関心を喚起することにつなが る の で は な い か と 思わ れる.. このような観点から, 木材加工の材料学習の手始めに, 日常最もよく使用する割り箸を取り上げ, その導 入効果を考察する. 割り箸は, 生徒達にとっ ても最も身近な木製品の一つ であり, わが国の食文化を考えれば, 木材の割裂性 を生かした非常 に便利な, ポ ピュラーな木製品である. 最近では, 国産品, 外国産品併わせて, 年間200億 膳を越える数量が使用されており, 数年前には, 自然環境保護や木材の無駄使いの問題と関連して, 割り箸 使用の是非が取り上げられたことは記憶に新しい. 何故われわれは割り箸を使うのか, 割り箸は木材の どのような性質を利用して作られているか, さらに使 い済みの割り箸の再利用は可能か等を問題点とすれば, 割り箸は材料学習の手始めとしては恰好な題材, 教 材 になる の で はな い か と 考え ら れる.. そこで, 割り箸を材料学習の題材, 教材に導入する意義について, 2つの側面より考察する‐ 2 材料学習の題材, 教材に割り箸を取り上げる意義 木材加工の材料学習に, 割り箸を取り上げる意義を次の2点から考察する 2・1. 割り箸から木材の性質を知る試み. わが国で割り箸が初めて使用されたのは, 1800年代の前半 (江戸時代中期) とされている‐ 日本最古の箸 は, 7世紀後半の飛鳥板蓋宮跡, 藤原宮跡より出土したヒノキ製のものであり, その後, 柳箸, 松箸, 杉箸, 塗り箸が使われ, 割り箸の使用が最も新しい. 食事に箸を使う地域は, 中国, 朝鮮半島, 日本, 台湾, ベ ト 1 ) ナム等であるが, 割り箸を使うのは日本のみである. 椀が広葉樹の文化であるのに対して, 箸は針葉樹の文化といわれるが, 割り箸は中でも割裂性を利用 した 最 も ポ ピ ュ ラ ー なも の である‐. 広葉樹は針葉樹に比べると, その組織構造が複雑で機能分化が進み, 植物学的に見れば, はるかに進化し たグループであるのに対して, 針葉樹はその組織構造が単純で, 縦方向に配列した細胞 (仮道管) がいずれ 0%以上を占める. の樹種でも9 従っ て, 針葉樹は繊維方向 (縦方向) に沿って裂けやすく, この性質を割裂性と呼んでいる. 特にスギな )に示す どは, こ の性質が大きい. 割裂に対する抵抗を割裂抵抗と称し, 表12 . 割り箸は, 針葉樹の割裂性を利用した代表的な製作品の一つであり, わが国の割り箸の使用量は莫大で, 0億膳にものぼり(1989年) 年間約24 , 国民一人当り平均すると, 一年に約200膳もの割り箸を使っ たことにな ) る3 .. 割り箸は, 日本人の清潔感によくマッチしたようで, 食事の前に手で2本に割るのは, これから食事が始 まることを意味するとともに, 自分の手で割ることによって, 自分が初めて使うことを確認するのである. 割り箸が本格的に生産されたのは, 明治の始め (10年) 奈良県においてであり, 吉野杉, 吉野棺の建築材 ) や樽桶材の余材や端材が使われた3 . 現 在 の割 り 箸 材 料 は多 彩 で, ス ギ, ヒノ キ, アカ マ ツ, ク ロ マ ツ, エ ゾ マ ツ, ト ドマ ツの 国産針葉樹の外, 北 洋材 の エ ゾ マ ツ, ト ドマツ, ニ ュ ー ギニ ア の フー プ・ パ イ ン等 も 使 わ れて いる. 針葉 樹 の 外, 広 葉樹 も使. われ, 道材のシナ, カバが使われ, 北海道の割り箸の生産は最も歴史が新しく, 中級品や大衆品が多く 生産 (1 6).

(4) . . 17. 7 )一-- 木材加工教育の実践に関する研究 (第12報) --- 題材, 教材の開発 (. ) 針葉樹材, 広葉樹材の割裂抵抗2. 表1 団. 瀞. マ. ラ. ツ. チ ョ ウ セ ン マ ツ. 地. 山梨 (植栽) 北. 朝. 鮮. 含水率. (%) 気乾比重. 割裂面. 割裂抵抗. /c (kgf m) 4十 ’ 、 U ^ X U 「 ′ ム ?ム 7‘. カ. 産. 14‐2. 0.50. 柾. 目. ー4.2. 0.48. 板. 目. 12.6. 0.48. 追. 柾. 11.7. 0.43. 29. チ ョ ウ セ ンカ ラ マ ツ. ‘ 7. 12.2. 0‐66. 34. チ ョ ウ セ ン モ ミ. ″. 13.O. 0.36. 20. 13‐O. 0.79. 柾. 目. 63. 13.9. 0.80. 板. 目. 74. 13.5. 0.80. 追. 柾. 60. 11.7. 0.41. 33. 夕. lo.9. 0.48. 44. ハ. ケ. 12.7. 0.60. 58. ド. ダ. サ. ア. キ. ノ. ロ. ン. 洲. 満. ・マ ン シ ウ グ ル ミ カ. 父. 秩. シ. ラ. ハ. ノレ. ニ. レ. ク. 11.7. 0.54. 54. ヤ. チ. ダ. モ. ‘ 7. 13.O. 0.66. 61. されている. 材料としては, 建材や製紙材の残材が利用される. 国産材の外にも, 韓国産イタリアポ プラ, ) 割裂抵抗の大きな広葉樹製割り箸の中には 針葉樹製のそれに比 北洋材のシラカンバ等も使われている1 , . べ る と, 裂 けにく い も の も 見 ら れる.. このような状況になって, 美しい柾目と独特の香りを持ち, しかも繊維に沿ってきれいに割れるス ギやヒ ノ キ の 割 り箸 は高 級 品 にな っ て しま っ た.. 割り箸は使い捨ての木片であり, 先に述べたように年間の使用量が莫大であることを結びつ けて, 数年前 には, 割り箸追放運動が起こったことは記憶に新しい. 割り箸の原材料は, 主として建材, 製材, 製紙材等 の残材や端材, さらには間伐材な どが使われているのが現状で, わが国では割り箸は森林の循環, 再生産の シス テ ム の中 で しか生 産さ れて い な い.. 林野庁の木材需給表によれ ば, 1988年の木材使用量の中で, 割り箸の生産に使 われた木材は, 需要全体の ) 0 4% を 占める に過 ぎな い の で ある4 . .. こんな事柄も材料学習の中で紹介してみてもよいのではないかと思われる. 2・2 使 い捨てられた割り箸を再利用する試み 使い捨てられて小片になっ た割り箸は, 木材の繊維方向の強さを残している. 同じ廃材とはいえ, この点 が鋸くずや飽くずと大きく異なるところである. この点を考慮すれ ば, 割り箸の組み合わせ方によって平面材料と しての板材料が出来上がる. 割り箸単独 ではなく, 鋸くず, 飽くず, 単板と複合 (接着) することによっ て, 廃棄される材料から有効な材料が生み 出さ れる こ と になる. 使 い 捨 て ら れた割 り 箸 は, 一 般的 には “ごみ” と して燃 や さ れる こ と しか残 っ て い な し、.. 使用量からすれば紙に比べて非常に少ない割り箸が, 木材の無駄使いの元凶として非難されてきた原因の 一つには, 紙が再生紙として再利用 されているのに対し, 割り箸は使い捨てであることが挙げられるである (1 7).

(5) . . 8 1. 金田. 弘・荒井. 香織. ・ っ. 使い捨てられた割り箸の工業的再利用は別問題としても, 繊維方向の強さを保持する割り箸の再利用は , 木材加工の題材, 教材として考えてみる価値はあるものと考えている‐ 木材資源を出来る限り有効に使用することを前提とす れ ば, 燃料として使うことは 最後の手段として考 , える べ き である こ と を教 育 の場 で理解 さ せ た いと願 っ て いる .. 2・2・1. ) 割り箸を再利用 した板材料の製造とその性質5 ) 表2 割り箸, 鋸くず, ラワン単板の組み合わせによる板材料の製造5. A Type: 単 板(0 ‐6mm)+割 り 箸(1層:30本)+鋸 く ず(140g)+単 板(0 ‐6mm) B Type: 単 板(0 ‐6mm)+割 り 箸(3層:36本x3)十鋸 く ず(30g)+単 板(0 .6mm) C Type: 単 板(0 ‐6mm汁割 り 箸(3層:36本x3)十鋸 く ず(log)+単 板(0 ‐6mm) D Type: 単 板(o ‐6mm)+割 り 箸(3層:36本x3)十鋸 く ず(5g)+単 板(o .6mm) E Type: 単 板(o ‐6mm)+割 り 箸(3層:36本x3)+単 板(o ‐6mm) F Type: 単 板(1 .2mm)+割 り 箸(300本)+単 板(o ‐6mm汁割 り 箸(300本) +単 板(0 ‐6mm)+割 り 箸(300本)+単 板(1 ‐2mm). 使用材料は廃棄された割り箸, 鋸くず, ラワン単板であり, 表2に示す通りA~Dタイ プは 割り箸間の , 充填材料として鋸くずを所定の量混合し, ユリア樹脂接着剤を用いて熱圧した. まず割り箸と鋸くずと接着 剤をよく混合し (写真1) , Aは割り箸1層と表裏の単板で3層構造, B~Dでは, 割り箸3層 (写真2) と表裏の単板で5層構造となっている‐ E, F は, 割 り箸 と単 板 の 組 み合 わせ で, 酢 酸 ビ ニ ル樹 脂 (エ マ ル シ ョ ンタイ プ) を用 い て 冷圧 した.. Eタイ プは割り箸3層と表裏の単板で5層構造であるが, Fタイプでは写真3, 4に示すように すだれ状 ,. . メ ヨ ミ .. 宝き蔓 至 ~ , ‘\. . 写真1 割り箸, 鋸くずの接着剤による混合 (18). . .

(6) . 7 )一-- 木材加工教育の実践に関する研究 (第12報) --- 題材, 教材の開発 (. .. ▲3 = -- き ー 」 “ ・ 入 ′ ′ ′ ゑ ′ ” も ” “淋ソ 、 w ・ …w ” m▲ 、 - ‐ ’ ご , イ 軽 坤 く ′ ′ ▼ ▼ ー = ‐ , ル . ・ - ′W . 写真2 割り箸を直交させてコアを作る. 亘繊麗 ‐ .. ‐ ヱ. ′\ ′ . 写真3. 割り箸をすだれ状に組み合わせる( 1 ). . 1圃1. 写真4. 割り箸をすだれ状に組み合わせる( 2 ) 9) (1. 19.

(7) . 20. 金田. 弘・荒井. 香織. になっ た割り箸を繊維方向を直交させて, その間にも単板を直交させて配置し, 7層構造にしてある. A ~ E タイ プの製 造 寸 法 は20cm×20cm, Fタイ プの そ れは60cm×9ocmであ る. そ れ ぞ れのタイ プにお ける 割. り箸の本数および単板厚さは表2に示す通りである. 試作した板材料の厚さ, 気乾比重, 含水率, 曲げ強度については, 表3に示す通りである. ) 表3 試作した板材料の厚さ, 比重, 含水率および曲げ強度5. T購 A. 厚さ (mm). 比. 重. 含\. 7k. 率. av ‐5 ~14.I ‐5~ 13 ‐10‐24 0 ‐69~ 0 ‐73 ~0‐75 12. 曲‘秀勘度(kg f/cめ 294 〃 260 av .260( ). 225 乙9. 232 av ‐233(1). 173 229 B. av ‐3 ‐0 ~12 ‐14 ‐57 ~0‐58 11‐5~ 12 ‐57 0 ‐56~ 0. C. av ‐7 ~13‐I ‐60 ~0 ‐60 12‐0~ 12 ‐14 ‐32 0 ‐57~ 0. D. av ‐0 ~12‐8 ‐13‐72 0 -56~ 0 ‐56 ~0‐57 10‐4~ 12. E. av ‐7 ~14‐I ‐74 0 ‐54~ 0 ‐13 .55 ~0‐56 13‐4~ 13. 208 av .213(〃). 201 214. ’) 206 av .206ぐ. 197 206. 201 av -191(″). 167 194. 181 av .18K″). 1 6 8 1け4. 175 av ‐174(1). 164 267 F. av ‐32~ 0 ‐16‐12 0 ‐8 ~12‐7 ‐38 ~0‐43 10‐5~ 11. 249 av ‐231(〃). 178 11. 93 av .100(1). 89. A ~ F タイ プい ず れも, 厚 さ は1ommか ら16mmの かなり 厚 い材 料 が 出来 上 が っ た. 比 重 は鋸く ずの 混 合 割 合 56か ら0 73の 範 囲 と な っ た. 板 面 内 の ばらつ き は若 干 認 め ら れ る が, によ っ て 異 なる が, そ の量 によ っ て0 . .. その幅はFタイプが最も大きい. これはすだれ状になった際, 割り箸がお互いに入り組んだ部分とそうでな い部分の違いによるものである. 割り箸を密に直交配列したEタイ プとすだれ状に入り組ませて直交させた Fタイプの相違も認められ, Fタイ プはかなり軽量な材料となっ た. 含水率については, 各タイ プともにやや高めであるが, これは製板直後に測定した影響かと 思わ れる. 製 板後の時間経過とともに, 含水率は若干低くなることが予測される. 曲げ強度については, A, E, Fタイ プでは, スパン方向と表層単板の繊維方向が平行な場合と直交な場 合とに分けて測定した. 3を示したAタイ プの曲げ強度が最も大きく認めら 7 鋸くずの混合割合が最も高く, 従って比重も平均の0 ‐ れた. こ の値 は, パー ティ ク ル ボー ドの 曲 げ強 度 と ほ ぼ同等 で ある‐ 鋸く ず の混 合割 合 が小 さ く なる につ れ. て, 曲げ強度も低下しているのが認められる. 割り箸と単板のみの組み合わせによって製造された材料では, 割り箸の間にそれぞれ単板を繊維方向を直 (20).

(8) . . 7 )--- 木材加工教育の実践に関する研究 (第12報) --- 題材, 教材の開発 (. 21. 交させて挿入することによって, 曲げ強度は大きくなり, 単板の挿入効果が認められる. いずれにしても, 今回試作した材料の曲げ強度は, パーティクルボー ドのそれにほぼ匹敵することが認め ら れた.. 割り箸, 鋸くず, 単板の効果的な組み合わせによっ て, 曲げ強度の増加が期待できると思われる. 以上述べたように本実験の範囲では, 廃棄された割り箸を鋸くずや単板と組み合わせて板材料に利用すれ 4~0 7程 度 の材 料 が 出 来る こ と が 分 か っ た. ば, 厚 さ1omm~20mm . . , 比 重0 こ れ らの材 料 の 曲 げ強 度 を測 定 して みる と, ほ ぼパ ー ティ ク ル ボー ドのそ れと 同 程 度 で あ っ た. した が っ. て, これらの材料は強度部材としての利用には問題はあっても, その他の部材と してなら ば, 広い範囲で使 えるものと判断した. 表裏面にさらに単板を接着すれ ば, 補強効果も上がり利用範囲は拡大する. 単板のみならず, 表面をオーバーレィ する材料を選択すれ ば, 実習用材料としては十分使えるのではない かと考えられる. 鋸くずを混合すれば, ユリア樹脂接着剤で熱圧する必要があって, プレス熱板の寸法は実験設備の面から 20c m×20 c mに限定されたが, 単板との組み合わせで酢酸 ビニル樹脂接着剤を用いて冷圧すれば, プレス板の 寸 法 が大 き い の で60cm×9ocmの板 の 製 造 が可 能 であ っ た.. 実習用材料として考えれば, 強度性能のみが支配的にはならないので, この程度の寸法であれば, いろい ろな利用方法が考えられそうである. 2・ 2 ・ 2. ) 試 作 材 料 を利用 した作 品5. 出来上がった材料の表裏面に化粧板を接着して, 天板としてテーブルに利用 した. スギ間伐材で脚を作り (写真5) . 材料の両 , 天板を載せる枠を脚に固定して, 天板が枠にはめ込まれる方式を採用した (写真6) 面に接着した化粧板は, ケヤキ木目と大理石模様であり, 両面がそれぞれ使えるようにしてある (写真7, 8) .. 材料に布を貼っ た板は, 側板, 棚板としてハンカチケースに利用した (写真9, 10) . 貼り合わせる布の 種類によっ て, 利用範囲は拡がりそうである. このように廃棄された割り箸で作られた板材料をコアとして利用すれ ば, 表裏面にいろいろな材料を接着 することによって, 新しい材料に生まれ変わり, 割り箸の再利用につながるのではないかと考えている.. . . -÷ :, , .. ‐ ー. L. . . キ・. . :. . . . 写真5 スギ間伐材を組み合わせた (集成) 脚. (21). . .

(9) . . . 22. 金田. 弘・荒井 香織. ” デ ▲ ▼ ◆▼ ーW ▼ ’;. ●. ‘. 写真6 天板をはめ込む枠. . .” - ” ヰ . L,, き/. 、. ノ 、ノ r. - 1 ‘ 、 ,. ー ー -- ” ; ←- ー . J Y , だ ,. 写真7. 謙遜,. 天板をはめ込んだテーブル (ケヤキ木目の化粧板使用). ん ′」 ノ } 1 ノ r F 」 」 ′ !′ ノー / r r ご. -. r- だ きも ノ 、 -. y一-- 二 :霧に.も - -二 岬 と ,ニ. 三. 一. きき島 三 ー ー べt L ~ . ー. -- - き二言rデー. - -ふ ぷ砧 ドキ悩す. ; ・ 三 - - - - --’≦ .. 写真8. ・ :. も ;. .; ′. ノ g. .. = ≦′. 天板をはめ込んだテーブル (大理石模様の化粧板使用). (2 2).

(10) . . )--- 木材加工教育の実践に関する研究 (第12報) --- 題材, 教材の開発 ( 7. 23. -国 雲 霞 自 菖 . “ - .,. 瞳機. I. i勘 . ・ . L 亨 も′ 【 瀞増. 写真9. 布を貼ったハンカチケースの外観. 3. お. 写 真10 布 を貼 っ たハ ンカ チ ケース の 内部. わ. り. に. 木材加工の学習にあたっ て, 木材材料の性質を理解させるための題材として, 日常よく使われる身近な木 製品を取り上げることを考えた. その中で浮かんだのが, 割り箸である. 木に触れる, 木を扱う, 木を利用する等の体験が乏しい生徒達に とっ て, 割り箸は最も身近な木製品の-つかと思われる. 割り箸を題材に取り上げることによって, 材料学習の基礎 ともいうべき針葉樹と広葉樹の組織構造の違い, 繊維方向に沿った割裂性と割裂抵抗, 繊維方向の強さ等の学習が可能となっ た. さらに, 廃棄された割り箸を再利用して板材料を製造し, この材料を有効に使用する試みをも実践した. 木材材料を出来る限り有効利用することを学習の場で取り上げることも大事なことと受けとめている. このように, 材料学習の題材として割り箸を取り上げることは, 学習効果を上げるための有効な-手段で はな い かと判 断 して いる.. 引用および参考文献 ・2 1) 阪口宏司 : 割箸今 昔 ( 1 ) ) 97 8 3 3-No.8, 9, 1 . ,( , 木材 工業, Vol. 2) 北原覚一:木材物理 (実用木材加工全書別巻) 9 6 7 , 森北出版,1 3)割り箸で森が救えるか?, 銀河書房,1 1 9 9 4) 高橋. 治 : 「割り箸が熱帯林破壊の元 凶?」 のその後について, 木材工業, VOI 47 92 . , No.5, 19. 5) 金田 弘, 荒井香織:割り箸の再利用について, 日本産業技術教育学会北海道支部研究論文集, 第8号,1 9 9 5 6) 岩井吉踊編著:新・木材? 肖費論, 日本林業調査会,1 4 9 9 7) 一色八郎:箸の文化史, 御茶の水書房,1 9 9 0 8) 湯川順浩:ワリバシ讃歌, 都市文化社,1 9 9 0 (2 3).

(11)

参照

関連したドキュメント

金沢大学では「金沢大学 グローバル スタン ード( )の取り組みを推進してい る。また、 2016 年 3 からは、 JMOOC (一 法人日本 ープン

しかし、近年は遊び環境の変化や少子化、幼 児の特性の変化に伴い、体力低下、主体的な遊

定期的に採集した小学校周辺の水生生物を観 察・分類した。これは,学習指導要領の「身近

(出典)※1 教育・人材育成 WG (第3回)今村委員提出資料 ※2 OriHime :株式会社「オリィ研究所」 HP より ※3 「つくば STEAM コンパス」 HP より ※4 「 STEAM

実習と共に教材教具論のような実践的分野の重要性は高い。教材開発という実践的な形で、教員養

1、研究の目的 本研究の目的は、開発教育の主体形成の理論的構造を明らかにし、今日の日本における

[r]

(出典)※1 教育・人材育成 WG (第3回)今村委員提出資料 ※2 OriHime :株式会社「オリィ研究所」 HP より ※3 「つくば STEAM コンパス」 HP より ※4 「 STEAM