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自分たちで考え、自分たちで行動し、改善できる学級運営委員会の組織を決定しよう

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Academic year: 2021

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-第2学年

学級活動指導案

1 議題 「自分たちで考え、自分たちで行動し、改善できる学級運営委員会の組織を決定しよう」 2 議題選定までの経過 (1)生徒観 本学級では、「自分たちで考え、自分たちで行動し、改善できる学級」「自分の役割を果た すことで、団結することができる学級」「互いの個性を認め、協力して積極的に取り組むこ とができる学級」を学級目標として掲げている。これは、新学期の学級活動で、生徒の学級に 対する願いや教師の思いを一緒に話し合いながら、「自立」「協力」「工夫」という三つの目標 を目指すという願いを込めて作成したものである。そのため、「学級目標を大切だと思ってい るか」の問いに、97 %の生徒が「とても・まあまあそう思う」と答えている。また、「学級を よりよくしたいと思っているか」の問いにも 97 %の生徒が「とても・まあまあそう思う」と 答えており、学級生活への意欲も高い。しかし、「学級目標を達成するために何をしないとい けないかわかっているか」「学級の話合いで決まったことに協力して取り組んでいるか」「学 級の一員としてやるべきことをやっているか」の問いには 97 %の生徒が不十分であると回答 している。このように、意欲はあるが解決方法が分からず、行動に移すことができていないと いう現状がある。そこで、生徒が学級目標を目指し、学級の諸問題を話合い活動を通して解決 していきながら、学級目標を達成する解決方法を知り、協力する態度や役割意識を育てること は、生活上の諸問題を自治的に解決する生徒を育てる上で意義深い。 (2)題材観 本議題は、前期の重点目標「学級目標に向けて動き出す学級」の達成を目指し、生活上の諸 問題を自治的に解決できるような組織や運営方法を生徒自らがつくりだすことができるよう、 班長会で議題化していったものである。生徒たちは、5月に体育会の取組を行っている。体育 会の反省では、「学級で団結できた」との意見が多数を占めており、前期の重点目標どおり、 学級目標に向けて動き出すことができている。しかし、これは、大きな学校行事であったため、 学級目標を意識して活動できたが、普段の学級生活の中では、学級目標を意識しての言動は少 なく、現在「自分の役割を果たし、団結することができている」と答えた生徒は 70 %にとど まっている。また、本学級は2学年であり、来年1月には生徒会を受け継ぐ。そして、3月の 卒業式後には最上級生となり、学校を運営していく立場となる。そのような立場に立つために は、目標を目指し集団を高めていく価値を理解し、自治的に集団を高めていく過程や方法を知 り、実践できるようになっておく必要があると考える。このことは、自治的に学級生活を高め ていくための自主的、実践的な態度を育てていく上でも意義深いと考える。 (3)指導観 本題材の指導にあたっては、学級目標の達成を目指し、学級の共同の問題に気付き、議題化 し、話合い活動を通して解決・改善していくための組織とその運営方法を作成することをねら う。そのためには、まず話合い活動に入る前に、自分たちの問題を発見できるように、毎日書 く自学ノートの日記の中から、学級生活について書いてあるノートを紹介し、学級生活に目を 向けてさせる。次に、共同の問題を発見させるために、学級目標・重点目標と現状を比べ生活 の問題が表出しやすいアンケートを実施させ、生徒に諸問題を発見させる。そして、議題化す るために、班長会に諸問題を集約させ、議題の候補を挙げさせる。班長会は、学級に議題と提 案理由、話合いのめあてを伝え、生徒に話合い活動の目的と価値を理解させる。それから、話 合いを計画するために、班長会が話合いの流れと話合いの原案を提案し、話合い活動が学級目 標を達成するための手だてとして、有効なシステムであり、方法であることを理解させること により、話合い活動の必要性を高める。話合いでは、学級運営委員会の組織づくりや活動日の 位置づけについて、自分の意見を主張させ、意見交流をさせて、最もよい学級運営委員会の組 織を集団決定させる。実践では、決定事項を自主的に実践させ、学級運営委員会を結成させる。 振り返りとして、学級運営委員会が運営し、話合い活動の進め方を決定する話合いをさせ、互 いの意見の折り合いをつけさせて、協力意識を高める。最後に、話合い活動の達成度を学級に 確認して、学級の重点目標、そして学級目標に近づいたことを認識させ、さらに学級目標達成 への意欲を喚起する。

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2 -3 目標 (1) 学級運営委員会に関心を持ち、学級運営委員会の組織をつくる方法や活動する時間を皆と 共に考えようとする。 (関心・意欲・態度) (2) 学級運営委員会の組織や活動時間の必要性に気付き、話し合いで出た意見の中から、学級 にとって、最良の方法を選ぶことができる。 (思考・判断) (3) 学級運営委員会の組織や活動時間の必要性を理解し、学級運営委員会の組織をつくる方法 や活動する時間に対する自分の考えを、班や全体の話合いの中で発表することができる。 (技能・表現) (4) 話合い活動のシステムを知り、学級目標達成の手だてとしての学級運営委員会の有効性を 理解することができる。 (知識・理解) 4 指導計画 日程 生徒の活動 教師の指導及び支援 目指す生徒像 6/16 ○学級目標と現状を比べる ○前期の半ばを迎え、学級の現 朝の会 アンケートを行う。 状を確認する項目にする。 ○学級目標の達成への願いを語 る。 6/16 ○班長会は、学級目標と学 ○学級目標と学級の現状を比較 放課後 級の現状を比較させた資 させた資料を作成させる。 料を作成し、問題提示の ○自分たちで話合いのシステム 仕方、生活の諸問題を表 をつくらなければならないと 出させる手だてを考える。 感じる手だてを考えさせる。 6/17 ○班長会は、学級目標と学 ○問題意識を持つことができる ○学級の問題を発見 帰りの会 級の現状を比較させた資 よう、学級目標と学級の現状 する活動で、自分 料を基に、学級に学級の を比較させた資料を基に、問 の意見を主張しな 現状を問題提示させ、諸 題発見シートに意見を書き出 がらも、班の意見 事 問題を発見させて意見を させ、班討議で、意見集約シ をまとめようとす 出す。 ートに意見をまとめさせる。 る生徒。 (技能・表現) ○話合いに進んで参 加しようとする生 徒。 (意欲・関心・態度) ○学級の問題に気付 くことができる生 徒。(思考・判断) 6/17 ○班長会は、諸問題を集約 ○共同解決できる問題に視点を 放課後 し、内容を絞り、議題の あてさせ、内容を絞らせる。 候補を挙げ、議題と提案 ○話し合い活動の目的と価値、 理由、話合いのめあてを 流れを話合いマニュアルを基 告知する方法を考える。 に理解させる。 ○議題と提案理由、話合いのめ あてを告知する効果的な方法 を助言する。 6/18 ○班長会は、議題と提案理 ○議題と提案理由、話合いのめ ○議題の必要性と、 帰りの会 由、話合いのめあてを伝 あてを掲示物にし、民主的な 話合い活動の価値 え学級の承認を得る。 話合いの必要性を感じさせる。 に気付くことがで きる生徒。 (知識・理解) 6/18 ○班長会は、話合い活動ま ○話合い活動までの計画の立て 放課後 での計画を立て、話合い 方と、話合いの進行過程を、 前 の進行過程を把握する。 話合いマニュアルを基に助言 する。 6/19 ○班長会は学級に話合い活 ○話合い活動が学級目標を達成 帰りの会 動を予告し、話合いの流 するための手だてとして、有 れを提案する。 効なシステムであり、方法で あることを、話合いマニュア ルを基に助言する。 6/20 ○班長会は、原案を作成す ○意見が反映された、分かりや 放課後 る。 すい原案を作成させるよう、 原案作成資料のための資料を 提示する。 ○学級運営委員会の構成メンバ ーが、より民主的な話合いを 誘発する形態となるよう考え させ、いくつかの構成メンバ ーの例から選択させる。

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3 -6/23 ○班長会は、原案を伝え、 ○話合いカードに意見を書か ○話合いに進んで参 事 帰りの会 意見を集約する。 せ、回収し、学級運営委員会 加しようとする生 放課後 に話合いの意見の出方を予測 徒。 させ、意見の折り合いの付け (意欲・関心・態度) 方をアドバイスする。そして、 ○自分の意見を主張 前 話合いカードを添削し、有効 することができる な意見を評価する。 生徒。 (技能・表現) 6/27 ○話合い ○めあてを意識した話合いがで ○議題の提案の理由 【議題】 きるよう、進め方を工夫させ、 から、学級運営委 自分たちで考え、自分たち 全員が意見を出せるよう、話 員会と学級運営委 で行動し、改善できる学級 合いカードを利用させる。 員会の活動日の必 運営委員会の組織を決定し 要性を理解するこ よう。 とができる 事 (知識・理解) ○聞く態度、話す態 度ができ、自分の 考えを班や全体の 話合いの中で主張 することができる 生徒。 (技能・判断) ○学級目標を意識し、 中 話合いに進んで参 加しようとする生 徒。(意欲・態度) ○議題を解決する方 法を選択すること ができる生徒。 (思考・判断) 6/27 ○班長会は、話し合いで決 ○役割分担が分かりやく、実践 ○話合い活動で決定 事 放課後 定した内容をまとめ、決 しやすい提案となるよう教室 した内容を実践す 7/9 定事項を掲示物にし、実 に組織図と活動日を掲示させ ることが できる。 後 帰りの会 践計画を立て、提案する。 る。 (問題解決能力) そして、学級は承認する。 5 本時指導計画 (1)本時 平成20 年 10 月8日(水) 第3校時 (2)場所 A 市立 B 中学校2年 C 組教室 (3)議題 「自分たちで考え、自分たちで行動し、改善できる学級運営委員会の組織を決定しよう」 (4)本時の主眼 ○学級運営委員会の組織のメンバーと決め方、活動日を皆と共に考えようとする。 (関心・意欲・態度) ○学級運営委員会の必要性に気付き、学級にとって最良の組織を作る方法と活動日を考えるこ とができる。 (思考・判断) ○学級運営委員会を作る方法と活動日をについての自分の考えを班や全体の話合いの中で主張 することができる。 (技能・表現) ○議題設定の理由から、学級運営委員会と学級運営委員会の活動日の必要性を理解することが できる。 (知識・理解) (5)本時の展開 話合いの順序 目指す姿と話合いの内容 班長会の姿 教師の支援 開会 ・はじめの言葉(議長) ・役割分担に沿って活 ・全員姿勢を正し議長 5分 ・書記・板書・提案者の紹介(議長) 動する。 の話をよく聞くよう ・話合いの流れの説明(議長) 配慮する。 ・議題提案(提案者) 提案と ・提案者は、原案と、 質疑応答 【議題】 話合いカードを配布 自分たちで考え、自分たちで行 する。 動し、改善できる学級運営委員会 ・司会者は本時の議題 の組織を決定しよう。 とめあてを確認する。 【めあて】 ・提案理由をわかりや

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4 -みんなで考えを出し合って、学級 すく、明確にし、自 運営委員会のメンバーと決め方、 分たちの学級目標を 活動日を決定しよう。 達成するための問題 である事を強調し、 意識化・ ①学級運営委員会の組織づくりにつ 意識化させる。 共通化 いて。 ・提案者は原案に沿っ ・提案の内容が理解で 5分 活動内容 人数 構成メンバー て話合いの内容を説 きているか様相をう 決め方 明する。 かがい個人にアドバ ②活動日の位置づけ イスする。 1週間の活動内容 週時程への 位置づけ 発表・ ①学級運営委員会の組織づくりにつ ・司会者は話合いカー 確認 いて。 ドの意見を発表させ ・提案に対し質問や意見を受ける。 る。 ・何人かに発表してもらう。(個人) ②時程の位置づけ ・提案に対し質問や意見を受ける。 ・何人かに発表してもらう。(個人) 話合いの ・①②の話合いの進め方について話 ・司会者は班の形態を ・班の隊形にすばやく 焦点化 し合い、まとまった意見を意見提 取ることを指示し、 移動させる。 ・班討議 示カードに記入する。 (班) 班討議を促し、班で 10 分 まとまった意見を、 ・意見がまとまっり、 〈話合いのポイント〉 意見提示カードに記 意見提示カードにう ①学級の諸問題を自分たちで解決で 入し、黒板に貼るよ まく記入できている きる具体的な方法について考えさ う指示する。 か机間巡視する。 せる。 ②意見が反映され、全員が納得でき る方法について考えさせる。 ・意見を集約し、黒板に意見提示カ ードを貼る。 発表 ・各班ごとに発表する。 ・板書係は意見を分類 ・発表は班長でなくて 5分 する。 もよい。 全体討議 ・学級として最もよい学級組織と時 ・司会者は意見がいく ・意見がいくつも出た 10 分 程の位置づけを話合い、決定する。 つもでてた際は、意 場合は、整理し討議 (全体) 見を整理し、討議さ に入る。 せ、最もよい運営委 (板書上の意見の整理に注意させる) 員会の組織のつくり ・意見が折り合わない 方と、活動日を集団 場合は助言する。 確認 ・議長が決定事項について読み上げ 決定させる。 ・話合いの自己評価を 8分 て、確認する。 行う。 (意識付け) ・先生の話 ・話合いの評価・感想 7分 を書かせ意識の変容 閉会 ・終わりの言葉 をみる。 (6)準備物 ・話合いマニュアル ・活動に関する掲示物 ・話合いシート ・話合いカード ・マジック ・話合い評価表 (7)事後の活動 学級の諸問題を解決する話合い活動を、学級運営委員会が運営する話合い活動を実施し、 学級目標の達成を目指していく。

参照

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