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第4学年1組 理科学習指導案

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Academic year: 2021

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第3学年2組 理科学習指導案

平成25年10月24日(木)第5校時 場 所 理科室 在籍児童数 37名 指 導 者 秋元 恵美 1 単元名 ものと重さ 2 単元について <児童観>(WEB上では掲載しません。) 本学級の児童は、理科の学習への興味・関心が高く、ホウセンカやモンシロチョウの幼虫の成長の観察を 意欲的に行ってきた。観察の際には、この先どのように変化するのかという予想をすること、前回の観察の 時の様子と比べることを意識し、見通しをもつようにしてきている。「風やゴムの働き」では、問題につい て予想を立てて実験を行い、得られた結果から考察するという問題解決の過程を踏まえ学習をしてきた。結 果をもとに考察することについては、結果と混同している記述になっている児童が見られる。本単元では、 重さを量るために自動上皿はかりや電子てんびんを用いるが、算数科での重さについての単位の意味と測定 の方法の学習は未習である。 以下は「ものと重さ」に関する事前調査の結果である。 ものの重さを量ったことのある児童は多く、そのほとんどが体重計で自分の体重を量った経験をもつ。本 単元で用いる自動上皿はかりや電子てんびん(キッチンスケール)を使った経験のある児童は3分の1程度 であった。丸めた紙と細かく切った紙では「同じ重さ」と答え た児童が半分以上いた。その理由として、「同じ紙だから。」と 記述できた児童がほとんどである。二番目に多かった回答は「丸 めたものの方が重い」であるが、理由を記述できた児童はわず かで、その理由は「見た目が大きい」であった。「細かく切った 方が重い」と答えた児童は少数であり、理由を記述できた児童 は1人で、「細かく切った方が多い」であった。理由の記述の差 から、「丸めたものの方が重い」「細かく切った方が重い」とし た児童は感覚的に予想していることがうかがえる。 <教材観> 本単元は、学習指導要領第3学年「A物質・エネルギー」の 次の内容を受けて設定したものである。 (1)物と重さ 粘土などを使い、物の重さや体積を調べ、物の性質につい ての考えをもつことができるようにする。 ア 物は、形が変わっても重さは変わらないこと。 イ 物は、体積が同じでも重さは違うことがあること。 ここでは、物と重さについて興味・関心をもって追究する活 動を通して、物の形や体積、重さなどの性質の違いを比較する 能力を育てるとともに、それらの関係の理解を図り、物の性質 についての見方や考え方をもつことができるようにすることが ねらいである。 本内容は、「粒子」についての基本的な見方や概念を柱とした 学習の系統性 小学校 中学校 中学校 第3学年「物と重さ」本単元 第5学年「物の溶け方」 第6学年「水溶液の性質」 第1学年「水溶液」 「状態変化」 第2学年「化学変化」 「化学変化と物質の質量」 第3学年「酸・アルカリと イオン」 「状態変化」 ①ものの重さを量ったことがありますか。 ある 34人 ない 3人 ・何を使って量りましたか。(複数回答) はかり 10人 キッチンスケール 13人 体重計 32人 ②紙を丸めたもの、細かく切ったものではどちらの方が重いでしょうか。 丸めたものの方が重い 11人 細かく切った方が重い 3人 同じ重さ 23人

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2 内容のうちの「粒子の保存性」にかかわるものであり、第5学年「A(1)物の溶け方」の学習につながる ものである。 <指導観> 単元の導入では、身近にある様々な形や大きさの物の重さ比べを行わせる。手ごたえによる直接比較で体 感させ、重さの感じ方が人それぞれであることにも気付かせていく。そこで、話合いを通して、重さを数値 化できる自動上皿はかりのような道具を用いれば、より正確に比較することができることを見出していく。 ここでは、算数科での学習は未習であるため、正確に目盛りを読むということはせず、シールを貼って針の 指した場所を記録していくことで比較をしていく。粘土という自由に形を変えられる物の存在に注目させ、 形を平らにしたり細長くしたり、小さく分けたりして体感しながら予想をさせたい。その際、「重くなる」 「軽くなる」「変わらない」と言葉を統一することで、思考の場面で整理をし、形が変わっても重さは変わ らないことをとらえさせる。さらに、粘土以外にも試すことで一般化を図り、より実感を伴って理解できる ようにする。また、形を小さく分けたり、合体させたりすることから、粒子のイメージを育てていく。 物の体積と重さの関係については、体積をとらえやすくするよう、まずは固体の状態の素材を用いて実験 を行わせる。ここでも、手ごたえを感じ取らせながらも、電子てんびんで数値化することで正確に比較でき るよさを取り上げていく。さらに、見た目がよく似ている液体や粉状のものについても、既習事項を生かし て予想や仮説を立てさせて実験を行っていく。体積が同じでも物によって重さが違うことを一般化してとら えさせていきたい。また、アルミ缶とスチール缶の重さの違いを取り上げ、金属についての見方も広げてい きたい。 授業においては、「呼ばれたら「はい」と元気に返事をする」など、「熊谷の子どもたちはこれができます! 『4つの実践』『3減運動』」に引き続き取り組み、学習の環境を整え、学力の土台をしっかりと身に付けさ せていきたい。 3 単元の目標 物と重さについて興味・関心をもって追究する活動を通して、物の形や体積、重さなどの性質の違いを比 較する能力を育てるとともに、それらの関係の理解を図り、物の性質についての見方や考え方をもつことが できるようにする。 4 単元の評価規準 自然事象への 関心・意欲・態度 科学的な思考・表現 観察・実験の技能 自然事象についての 知識・理解 ①物の形や体積と重さの 関係に興味・関心をも ち、進んで物の性質を 調べようとしている。 ②物の形や体積と重さの 関係を適用し、身の回 りの現象を見直そうと している。 ①物の形を変えたときの 重さや、物の体積を同 じにしたときの重さを 比較して、それらにつ い て 予 想 や 仮 説 を も ち、表現している。 ②物の形を変えたときの 重さや、物の体積を同 じにしたときの重さを 比較して、それらを考 察し、自分の考えを表 現している。 ①自動上皿はかりや電子 てんびんを適切に使っ て、安全に実験をして いる。 ②物の形や体積と重さの 関係について体感を基 にしながら調べ、その 過程や結果を記録して いる。 ①物は、形が変わっても 重さは変わらないこと を理解している。 ②物は、体積が同じでも 重さは違うことがある ことを理解している。

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3 5 指導計画(6時間扱い)【 ◎学習内容 ・学習活動等】 第一次 同じもので形をかえたとき…3時間(本時2/3) <第1時> 「重さを比べてみよう」 ・身のまわりのいろいろなものの重さを予想し、手に持って重さを比 べる。 乾電池、スポンジ、ペットボトル、粘土、丸めたアルミホイル ◎自動上皿はかりの使い方 ・自動上皿はかりを用いて、ものの重さを量って比べる。 ◎ものにはそれぞれ決まった重さがあること。 その重さは、ものによってそれぞれちがう。 ものの形を変えても、重さは同じなのかな。 <第2時>(本時) 「ものは、形を変えると重さも変わるのだろうか。」 ・ねん土の形を変えた時の重さを体感しながら予想する。 ・体感によりものの重さを予想する。 ◎自動上皿はかりを使い、形を変えて重さを調べること。 ・実験結果から考察をする。 ◎ねん土は、形が変わっても重さは変わらないこと。 <第3時> 「ねん土いがいのものも、形を変えても重さは変わらないのか」 ・アルミニウムはく、アルミ缶、ブロックの置き方について予想す る。 ◎電子てんびんの使い方 ・実験を行い、結果から話し合う。 ◎「体積」の意味 ◎ものは、体積や置き方を変えても重さは変わらないこと。 体積が同じなら、重さは同じなのかな。 <第4時> 「体積が同じならば、どんなものでも重さは同じなのだろうか」 ・同じ体積の金属、プラスチック、木の重さについて予想する。 ◎ものの種類と重さの違い ・電子てんびんではかり、結果を表に整理する。 ・数値化した結果をもとに、考察をする。 ◎体積が同じでも、ものがちがうと重さはちがうことがある。 体積が同じ砂と砂鉄、塩やさとうも重さは同じなのかな。 <第5・6時> 「砂と砂鉄、塩とさとうの体積を同じにしてくらべてみよう」 ・それぞれの重さ予想をし、実験の計画を立てる。 ・グループごとに実験を行い、結果を表に整理する。 ・数値化した結果をもとに、考察をする。 ◎見た目がにていて、体積が同じでも、ものの種類がちがうと重さは ちがうこと。 ・ものの重さについてわかったことをまとめる。(学習のふりかえり) 【関・意・態①】 発言分析・記述分析 【技能①】 行動観察・記録分析 【思考・表現②】 発言分析・記述分析 【思考・表現①】 発言分析・記述分析 【知識・理解①】 記述分析 第二次 ちがうもので体積を同じにしたとき…3時間 【思考・表現①】 発言分析・記述分析 【技能②】 行動観察・記録分析 【思考・表現②】 発言分析・記述分析 【知識・理解②】 記述分析 【関・意・態②】 発言分析・記述分析

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4 6 本時の学習指導 (1)目 標 【科学的な思考・表現】物の形を変えたときの重さを比較して、それらを考察し、自分の考えを表現できる。 【 観 察 ・実 験 の技 能 】自動上皿はかりを適切に使って、安全に実験をすることができる。 (2)展 開 ※「熊谷の子どもたちは、これができます!」との関連 学習活動 学習内容 教師の働きかけと予想される児童の反応 評価及び指導上の留意点 【評価方法等】 1 粘 土 の 重 さ に つ い て 話し合う。 2 問 題 を 確 認する。 3 予想する。 4 実 験 方 法 を確認し、実 験を行う。 ○実験の手順 T 粘土はかんたんに形が変わります。 もとの四角い粘土から、それぞれ形を 変えてみました。重さに違いはあるで しょうか。 C もとの形は四角だね。 C 平らな形が一番軽いと思うな。 C 丸くしたら重くなりそう。 C ばらばらにしたら少し軽くなりそう だ。 T 粘土の形をボールの形や平らな形、 小さく分けた形にすると粘土の重さは 形を変える前と比べてどうなると思い ますか。重くなったり軽くなったりす るのか、予想しましょう。 C 平らな形は軽くなると思います。な ぜかというと、持った感じがそうだか らです。 C ボールの形は重くなると思います。 なぜかというと、形を変える前より固 くなりそうだからです。 C 小さく分けた形は軽くなると思いま す。なぜかというと、空気が入って軽 くなりそうだからです。 T 粘土の形を変える前と形を変えた後 の重さを比べていきましょう。どのよ うなことに気をつけたらよいでしょ う。 ※あいさつをきちんと行う ・あらかじめ粘土の重さをそろ えておき、形を変えておく。 ・児童との対話の中から問題へ つなげていくようにする。 ・実際に形を変えて体感しなが ら予想するように促す。 ・形を変えない粘土、ボールの 形に変える粘土、平らにする 粘土、小さく分ける粘土と使 い道を明確にし、形を変える 前はみな同じであることを 確認して渡す。 ・考える時間の確保と比較する 対象を明確にするため、ワー クシートに予想を記述させ る。 ※指名されたら「はい」と元気 よく返事をする。 ・実際に演示をしながら手順を 確認していく。 ・実験の手順は板書に示すとと もに、机ごとに手順を示した シートを配り、どこで何を比 べるのか明らかにする。 ・はかりの針の指し方で、形を 変える前と比べて軽いのか、 変わらないのか、重いのかを 読み取らせていく。 ・ペアで取り組ませ、手ごたえ の感じ方の違いや手順など を対話しながら実験できる ようにする。 ※友だちの考えをしっかり聞 く。 ねん土は、形がかわると重さもかわるのだろうか 1 同じ重さのねん土をじゅんびし、形をかえる前の重 さをはかって同じ重さかたしかめる。 2 ねん土の形をかえて、よそうする。 3 形をかえる前のねん土の重さをはかる。 →シールをはって記ろく 4 手ごたえをかくにんしてから、形をかえたねん土の 重さをはかる。→形をかえる前とくらべて記ろく 形を変える前 形を変えた後

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5 5 実 験 結 果 をまとめ、考 察をする。 6 ま と め を する。 7 ふ り か え りをする。 ○自動上皿はか りの使い方 ・水平なところ に置き、針が 「0」をさし ていることを 確かめる。 ・針が指すめも りを正面から 読む。 ○実験結果 ○まとめ C 手で持つだけだとよくわからない ね。 C 重いような気がしたけど、同じ重さ だね。 C 最初と同じ所を針が指しているよ。 重さは変わらないということだね。 T 形を変える前と形を変えたあとの粘 土の重さを比べた結果はどうなりまし たか。 C どんな形に変えても、形を変える前 と同じ場所を針が指しました。 T 結果からどのようなことがわかりま したか。自分の予想と結果を比べてみ ましょう。「ねん土」「形」「重さ」の言 葉を使って、考えたことを書いてみま しょう。 T ここにアルミニウムはくがありま す。重さは1gです。丸めたり、ちぎ ったりした時の重さは何gでしょう? C 全部1gだよ。 T 次回はねん土以外のものでも調べて みましょう。 ・他のグループの情報を共有 し、板書を通して結果を明ら かにする。 ・予想をふり返りながら考察し やすくするため、文の書き出 しを「自分のよそうと~」で 始めるようにする。 ・問題文からキーワードを抜き 出していき、考察文に取り入 れられるよう促す。 ※友だちの考えをしっかり聞 く。 ・児童の言葉を取り上げながら まとめをする。 ・アルミニウムはくで演示を行 い、理解の定着を図るととも に、次時の見通しをもたせ る。 ※あいさつをきちんと行う。 <観察・実験の技能> 自動上皿はかりを適切に使 って、安全に実験をしてい る。 【行動観察・記録分析】 形をかえても、ねん土の重さはかわらない (考察の例) 自分のよそうとちがって、平らな形でも重さはかわり ませんでした。ねん土は形をかえても重さはかわらない ことがわかりました。 <科学的な思考・表現> 物の形を変えたときの重 さを比較して、それらを考 察し、自分の考えを表現し ている。 【発言分析・記述分析】 <形をかえる前とくらべて> ボールの形………かわらない 平らな形…………かわらない 小さく分けた形…かわらない

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6 7 板書計画 問題 まとめ よそう 形をかえる前とくらべて 考えたこと 自分のよそうと~ ☆使うといいことば 「ねん土」「形」「重さ」 じっけん けっか 形をかえる前とくらべて ねん土は、形がかわると重さもかわるのだろうか 1 同じ重さのねん土をじゅんびし、形を かえる前の重さをはかって同じ重さかた しかめる。 2 ねん土の形をかえて、予想する。 3 形をかえる前のねん土の重さをはか る。→シールをはって記ろく 4 手ごたえをかくにんしてから、形をか えたねん土の重さをはかる。 →形をかえる前とくらべて記ろく 形をかえても、 ねん土の重さはかわらない ボールの形 平らな形 小さく分けた形 軽くなる かわらない 重くなる 軽くなる かわらない 重くなる 軽くなる かわらない 重くなる ボールの形 平らな形 小さく分けた形 かわらない かわらない かわらない

参照

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