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コンクリートの支圧に関する実験

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Academic year: 2022

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(1)I‑373. 土木学会第57回年次学術講演会(平成14年9月). 上下部一体構造橋梁における剛結部コンクリートの支圧に関する実験的研究 NKK 正会員 中西克佳. 日本道路公団 正会員 安藤博文. NKK 正会員 鞆. 同左. 一. 正会員 家村 剛. NKK 非会員 稲村 康 1.はじめに 鈑桁とRC橋脚とを剛結する上下部一体構造橋梁(図1)においては、主桁下フランジ直下のRC橋脚に過大な支 圧応力が発生するため、コンクリートの圧壊が懸念される。現在、この対策として、①主桁下フランジ直下に網 鉄筋を設置することによってコンクリートの割裂を防止する、②高剛性の横桁を採用することによって支圧力を 橋軸直角方向に分散させる、 ③過大な支圧力が作用する箇所にゴム板を介在させるなどの方法が採用されている。 床版. 本研究においては、簡易な③ の対策に着目し、これを改良. 水平補剛材 横桁. した新しい構造(図2)を提案 した。そして、その効果を検 証するために、他の構造との. 主桁. 主鉄筋 ゴム板. 比較実験を行った。ここで、. 主桁. 改良構造は、「RC橋脚に作用 する支圧応力をゴム板により. スタッド. 柔らかく受け、ゴム板終端部 の支圧応力が限界値を超える. RC 橋脚. スカート・プレート. 前に、かつゴム板が完全に圧 潰しゴム板下部の支圧応力が. 図 2 剛結部の改良構造詳細. 図 1 上下部一体構造橋梁の剛結部. 限界値を超える前に、スカー ト・プレートに設置したスタッドがせん断抵抗し、コンクリートの圧壊を防ぐ」ことを狙ったものである。 2.コンクリートの支圧に関する実験 実験は、 図 1 に示した上下部一体構造橋梁剛結部主桁下フランジ直下の支圧応力に着目して行った。 図 3 には、 実験方法の概略を示す。実験供試体は、RC 橋脚を想定した RC スラブと主桁を想定した I 形断面の鋼梁とで構 成している。ここで、鋼梁と RC スラブとは、鋼梁下フランジに溶殖したスタッドによって接合している。 荷重の載荷は、想定橋梁の常時荷重を想 定して、張り出した鋼梁の両端上フランジ. 2.0m P. 0.2m P. 1.8m ゴム板. に設けたピン支点に鉛直下向きの荷重を与. 0.3m. えることによって行った。. 支圧応力が作用する箇所に網鉄筋を埋設し. 0.5m. 実験供試体は、何らコンクリートの支圧 応力に対策を施さない実験供試体 BASIC、. P. スカート・プレート 0.2m. 0.2m スタッド 鋼板. コンクリートの割裂を防止する実験供試体 MESH、補剛材により軸直角方向への支圧力 1.1m. 分散効果を期待する実験供試体 STIFF、実. (a) 側面図 図 3 実験方法の概略. 験供試体 STIFF において支圧応力が作用す る箇所にゴム板を設置する実験供試体 CR5、. 0.7m. (b) 正面図. Key Words:上下部一体構造橋梁、支圧応力、RC 橋脚、鈑桁 〒210-0855 神奈川県川崎市川崎区南渡田町 1 番 1 号 TEL:044-322-6593 FAX:044-322-6519. ‑745‑.

(2) I‑373. 土木学会第57回年次学術講演会(平成14年9月). および本改良構造である実験供試体 STUD の計 5 体とした。 表 1 には、実験供試体の内訳を示す。 なお、実験供試体は、想定橋梁の縮尺 1/3 を想定して 設計している。ここに、使用鋼材は SM490A、使用コン クリートは普通コンクリート、コンクリートスラブに使. 表 1 実験供試体の内訳 実験供試体名 備考 BASIC − MESH 網鉄筋設置 STIFF 補剛材設置 CR5 補剛材+ゴム板設置 STUD 改良構造. No. 1 2 3 4 5. 用する鉄筋は D16 とした。そして、コンクリートは、最 大骨材寸法 20mm、空気量 4.5%とし、打設後、気中養生 した。硬化コンクリートの力学的特性を、表 2 に示す。 3.実験結果とその考察. 表 2 硬化コンクリートの力学的特性 材齢. 圧縮強度 (N/mm2). 引張強度 (N/mm2). ヤング係数 (N/mm2). 実験初日 実験終日. 27.12 28.95. 2.47 2.71. 227,200 224,200. ポアソン 比. 0.174 0.186. 図 4(a)〜(b)には、P=20tf(鋼梁終局荷重の約 12〜17%) 時の各実験供試体の支圧方向ひずみの鋼梁軸方向分布、. P=20tf 時 0. 鋼梁軸方向位置(cm) 20.0 30.0 40.0. 10.0. 50.0. および鋼梁軸直角方向分布(最大支圧応力発生断面)を それぞれ示す。図 4 より、①実験供試体 MESH は支圧方向 STIFF は支圧方向ひずみの最大値が最も大きい、③実験供 試体 STIFF はフランジ端部において支圧方向ひずみが最 大となる、④実験供試体 CR5 はゴム板終端位置の支圧方 向ひずみが実験供試体 MESH の最大値と同程度である、⑤. 支圧方向ひずみ(×106). ひずみが実験供試体 BASIC よりも小さい、②実験供試体. -100. 実験供試体 STUD はゴム板終端位置においても支圧方向ひ. -200 -300 -400 -500 -600 -700. ずみが小さいことが分かる。これらの結果より、①支圧 面への網鉄筋補強の効果はある、②垂直補剛材設置の効 果は小さい、③ゴム板敷設の効果は支圧面への網鉄筋補. (a) 鋼梁軸方向分布 P=20tf 時 -10.0. 強程度である、④スカート・プレートのスタッドに支圧 さらに破壊性状を観察すると、実験供試体 STUD では、 ①主桁の曲率が想定橋梁の死活荷重時と同等となる P=27tf 時、ひび割れが発生しない、②スタッドの耐力が 失われた時に初めてスタッド位置を起点とするひび割れ が発生したものの、スタッド位置より上方のコンクリー トには何ら損傷が認められない(図 5)。一方、従来構造 では、①P=27tf 時、ひび割れが発生しない、②鋼梁終局. 鋼梁軸直角方向位置(cm) 0. 10.0. -100 支圧方向ひずみ(×106). 力の大半を受け持たせることが可能であると言える。. :BASIC(付着なし) :BASIC(付着あり) :MESH(付着なし) :MESH(付着あり) :STIFF(付着なし) :STIFF(付着あり) :CR5(付着なし) :CR5(付着あり) :STUD(付着なし) :STUD(付着あり). -200 -300 -400 -500 :BASIC(付着なし) :BASIC(付着あり) :MESH(付着なし) :MESH(付着あり) :STIFF(付着なし) :STIFF(付着あり) :CR5(付着なし) :CR5(付着あり) :STUD(付着なし) :STUD(付着あり). -600 -700 -800 -900. (b) 最大支圧応力発断面の鋼梁軸直角方向分布 図 4 P=20tf 時の各実験供試体の支圧方向ひずみ P. 荷重の 50%以下でコンクリートが圧壊、③ゴム板のみ設 置した構造は、設置しない構造よりも圧壊後のコンクリ 補剛材. ートひび割れの伸展が甚だしい、などのことが分かった。 4.まとめ. ゴム板 スタッド. 鋼梁上フランジ 鋼梁ウェブ 鋼梁下フランジ RC スラブ スカート・プレート. 本研究において得られた主な成果を、以下にまとめる。 (1) 鈑桁−RC 橋脚の上下部一体構造橋梁では、剛結部の支圧応力対策 を何ら施さない場合、主桁下フランジ直下コンクリート端面にお いて、支圧応力が卓越する。 (2) 改良構造では、ゴム板終端位置においても支圧ひずみが小さい。 (3) 改良構造では、スカート・プレートのスタッド位置より上方のコ 図 5 実験供試体 STUD のひび割れ状況. ンクリートが損傷する可能性が小さい。. ‑746‑.

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