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微 分 方 程 式

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Academic year: 2021

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(1)

微 分 方 程 式

5. クレーローの微分方程式など

(2)

1. クレーローの微分方程式

–1–

クレーロー(Clairaut)の微分方程式

(C) y = xy +f(y)

y = p とおけばy = xp +f(p). 両辺をxについて微分すると p = p+ xp + f(p)p.

したがって

p(x +f(p)) = 0.

1) p = 0 のとき p = c (定数) だから(C)へ代入して y = cx +f(c)

が一般解である.これは直線の式であることに注意

(3)

1. クレーローの微分方程式・つづき

–2–

(2)x +f(p) = 0 のとき 連立方程式

x +f(p) = 0, y = xp+ f(p) からp を消去すると特異解を得る。

あるいは

x = −f(p),

y = −f(p)p+f(p)

と書き直して、pを純粋にパラメタと思って曲線のパラメタ表示と 考えても良い

(4)

2 .包絡線

–3–

次に述べるように特異解は曲線族

y = cx +f(c) の包絡線になっている:

定義 c をパラメタとする曲線の族 y = f(x, c) に対して連立方程式

y = f(x, c), 0 = fc(x, c)

からc を消去して得られる曲線を包絡線という

一般解 y = cx +f(c) の包絡線が特異解になっている

(5)

例題 つぎの微分方程式を解け(y = p). –4–

y = px +p− p2

解 f(p) = p− p2 であり、クレーローの方程式である。

一般解は y = cx +c c2. x = −f(c) = 2c 1 より

c = x + 1

なのでc を消去すると2 y = 1

4(x + 1)2.

(6)

3. ラグランジュの微分方程式

–5–

クレーローの微分方程式より一般的な y = xg(y) + f(y)

の形の微分方程式をラグランジュ(Lagrange)の微分方程式 [あるいはダランベール(d’Alembert)の微分方程式]

g(y) = y のときがクレーローの微分方程式. y = pとおけば

y = xg(p) + f(p) 両辺をxについて微分すると

p = g(p) + xg(p)dp

dx +f(p)dp dx.

(7)

したがって

p− g(p) = [xg(p) + f(p)]dp dx 1) p −g(p) ̸= 0のとき

dx

dp = g(p)

p g(p)x + f(p) p− g(p)

p を独立変数, xを従属変数と考えた1階線形微分方程式と考える この解 x = φ(p, C) をもとめて

x = φ(p, C),

y = φ(p, C)g(p) + f(p)

pをパラメタとする曲線と思った時の一般解である.

(8)

2) p −g(p) = 0のときを満たす実根p0が存在するとき –7–

p = p0 が定数になるというのは yが一定だから直線 y = g(p0)x +f(p0)

が解の候補になる

ラグランジュの方程式y = xg(y) + f(y)に代入すると

y = g(p0)x+f(p0), xg(y)+f(y) = xg(p0)+f(p0) = g(p0)x+f(p0) と確かに方程式を満たすことが分かる

この解が一般解に含まれているか, 含まれていない(特異解)かに ついては, 個別に調べる必要がある.

(9)

例題 つぎの微分方程式を解け(y = p). –8–

y = 2px p2 両辺をxについて微分すると

p = 2p+ 2xdp

dx 2pdp dx より

p+ 2xdp

dx 2pdp dx = 0 1) p ̸= 0 のとき

dx

dp = 2

px + 2 この方程式を定数変化法で解いて

x = 2

3p+ c p2

(10)

よって一般解 –9–

x = 2

3p+ c p2, y = 2px p2 = 1

3p2 + 2c p

特異解は p = 0のとき。もとの方程式y = 2px p2に代入して y = 0 となる。y = 0 は解であるが上の表示からは得られない特 異解である.

(11)

4. 数値計算

–10–

微分方程式を求積法によって解くことはほとんど不可能 計算機を使って数値計算する

誤差解析等むずかしい点が多い

存在定理・解の一意性定理が背景にある 微分方程式

y = f(x, y), y(a) = y0

の解 y(x)が区間 [a, b]においてただ 1 つ存在しているとする, 区間 [a, b] n等分し,

h = b− a

n , x0 = a, xk = a + kh, y(xk) = yk とおく.

(12)

5. オイラー法

–11–

テイラーの定理により

y(x + h) = y(x) + y(x)h+ y′′(ξ) 2 h2 となるから, y(x + h)の近似値として

y(x + h) y(x) + y(x)h = y(x) + f(x, y(x))h を用いるとつぎの漸化式が考えられる:

yk+1 = yk + hf(xk, yk) (k = 0,1,2,· · · , n 1).

これをオイラーの近似公式という

(13)

. 改良オイラー法

–12–

テイラーの定理をすすめて

y(x +h) = y(x) + y(x)h+ y′′(x)

2 h2 + y′′′(ξ) 3! h3 y(x h) = y(x) y(x)h + y′′(x)

2 h2 y′′′(η) 3! h3 より

y(x +h) −y(x h) = 2y(x)h+

[y′′′(ξ)

3! + y′′′(ξ) 3!

] h3 したがって漸化式

yk+1 = yk1 + 2hf(xk, yk) (k = 1,2,· · · , n 1).

を改良されたオイラーの近似公式といい,誤差は O(h3)

ただし, y1はオイラーの近似公式をなどを用いて, 前もって計算す る(出発値).

(14)

7. ルンゲ・クッタ法

–13–

計算が比較的簡単かつ精度がよい実用的な方法としてルンゲ・クッ タ(Runge-Kutta)の公式

yn+1 = yn + 1

6(k1 + 2k2 + 2k3 + k4), k1 = hf(xn, yn), k2 = hf(xn + 1

2h, yn + 1 2k1), k3 = hf(xn + 1

2h, yn + 1

2k2), k4 = hf(xn + h, yn +k3) 誤差の大きさは O(h5)である.

(15)

8. 演習問題

–14–

1. つぎの微分方程式を解け. (解は曲線のパラメタ表示の形でも よい)

(1) y = px+ √

1 +p2 (2) y = px− logp (3) y = px+ 1

p

(4) y = p2x +p2 2p

(16)

(1) 一般解はy =cx+

1 +c2. 特異解を求めるために両辺をcで微分してx+ c

1 +c2 = 0.

これを解いてc=± x

1x2 となるがxcとは符号が異なる必要があるのでc= x

1x2 になる。cを消去して特異解y=

1x2 をえる.

(2) 一般解は y=cxlogc. cで微分して x= 1/c より 特異解y = logx+ 1 (3) 一般解はy =cx+1

c. cで微分して x= 1/c2 より 特異解y2 = 4x

(4)両辺をxで微分してp=p2+2pxp+(2p2)p. xpの函数と考えれば dx dp+ 2

p1x=2 p. これを解いて

x= 1 (p1)2

(p2+ 4p2 logp+C) .

この式と

y=px+1

p = p2 (p1)2

(p2+ 4p2 logp+C)

+p22p.

によって一般解が得られる。またy= 0, y=x1 が特異解。

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