平成
26年
度 学位論文
学習者 の省察 を促進す る
フ ァシ リテー シ ョンについての研 究
一プ ロジェク トア ドベ ンチ ャー を題材 に して 一
兵
庫
教
育
大
学
大
学
院
学 校 教 育 研 究 科
人 間 発 達 教 育 専 攻
教
育
コ ミ ュ ニ ケ ー シ ヨン コ ー ス
M130031
小
俣
直
由
樹
目次 第
1章
は じめに 。・ 。。・・・・・ ・・ 。・ ・・・ 。・・・ ・・・ 。・・・ ・・ 。・ 。111
社 会背景12
問題意識 第2章
学習 と知識構 造そ して省察 を促進す る教育・・ ◆・・・・・・・・・・・・・・42-1
学習 と知識構造・・・・・・・・ 。・・ 。・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・4211
生 き る力か ら内的な〈生 きる力〉、意義理解 の学習ヘ2-1-2
学習 について考 える2-1-3
意義理解 の学習 を可能 にす る認 知構造 について(1)有
意味学習214
意義理解 の学習 を可能 にす る認知構造 について(2)。 発 見学習 2 1 5 Ausubelに よる有意 味学習 の段階2-2
省 察 を促進す る教育 。・・・ ・・ 。・・・・・・・・ 。・・・・・・・ ・ 。・・ 。112-21
学習者 に よる知識構 造 の理解(1)省
察への焦点化2-22
学習者 による知識構造 の理解(2)省
察 と知識 へ のアプ ローチの選択223
学 習者 の省 察 を促 進 す る条件2-2-4
学習者 の省 察 を促進す る方法(1)。 体験学習225
学習者 の省 察 を促進す る方法(2)ワ
ー クシ ョップ2-2-6
学習者 の省 察 を促進す る方法(3)フ
ァシ リテー ター の働 き22-7
ファシ リテー シ ョンの評価2-2-8
「従来型」 と 「体験省察型」の比較、本研究の 目的 歩か9
本研 究の題材 .プ ロジェク トア ドベ ンチ ャー 第3章
方法(1)予
備調査・ ・・ 。・・・・・・・・ 。・・・・・・・・・・・・・・ 。3931
調 査の 目的32
手続 き33
調査項 目3-4
結果35
考察36
本調査 に向 けて考 えるべ き点 第4章
方法(2)本
調査・ 。・・・ 。・・ ・・・・・・・・・ ・ 。・・・ 。・・・ 。。・584-1調
査 の 目的42手
続 き43調
査項 目44結
果 と考察・ ◆・ 。・・・ ・・・ ・・・・ ・・・ ・・・・ ・・・・・・・・・・・6144-1
各事例 の調査概要44-2 FTN評
価 と省察度 の関連443
学習者 の省 察 を促進す るFTNに関す る検討・ ・・・・ 。・ 。。。・ ・・・・・66444
第6事
例 の結果 と考察 。・・・・・・・・ 。・ 。・・・ ・・・・ ・・・・・ ・67(1)1日
日の観 察結果(2)2日
日の観 察結果(3)観
察記録 の読み取 りと解釈(4)参
加者 によるFTN評価 と感想文省 察度評価結果(5)FTRに
よる FTN自 己評価結果(6)第
6事
例 の考察・ ・・・・ 。・ ◆。・・・・ ・・・・・・ ・ 。・・ ・・・・・8544-5
第9事
例 の結果 と考察・・・・ 。。・ ・・・・・・・・ 。・・・・・ 。・・・89(1)観
察結果(2)観
察記録 の読み取 りと解釈(3)参
加者 によるFTN評価 と感想文省 察度評価結果(4)FTRに
よる FTN自 己評価結果(5)第
9事
例 の考察・ 。・・・・・ 。・ 。・・・・ 。・・・・・・・・・・・・・98446
第 10事例 の結果 と考察・・・ ・・・・ ・・・・ 。・ ・・ ◆・ 。・・・・・・101(1)1日
目の観 察結果(2)2日
目の観察結果(3)3日
目の観察結果(4)観
察記録 の読み取 りと解釈(5)参
加者 によるFTN評価 と感想文省 察度評価結果(6)FTRに
よる FTN自 己評価結果(7)第
10事例 の考察・ ・・ ・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 。1214-47
本調査 の考察・・・・ 。・・・・・ 。・ 。・ ・・・ ・・・・・・・・・・125 第5章
総合考察 … 。・・・・・ ・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・ 。。・ 。1625-1
学習者 に よるFTN評価 が学習者省 察度 と関係性 を持つ こ との検討・・・・・・1625-2
省 察促進 に有用 なFTN技術 、FTRの姿勢・・・・・ 。・・ 。・・・ 。・・・・163 (1)促進 に適 した学習素材 を提供す るこ と (2)省察促進 に適 した ワー クシ ョップを構成す ること (3)体験学習サイ クル の再考 (4)リー ダー シ ップ行動 を変化 させ ること53
学校教育へ の応 用 の可能性 について 。・・・ 。。・・・・・・・・・ ・ ・・・1715-4
本研 究 の限界 と今後 の課題・ ・・ ・・・・ ・・・・・・・・・・・ 。・・・・173 調査資料・・・・・・・・・・・・ 。・・・ ・・・・・ 。・・・・・・ 。。◆・・ 。。1751
本調査 第6事
例 の観察記録2
本調 査 第9事
例 の観察記録3
本調 査 第 10事例 の観 察記録 補 足資料(予備調査、本調査 で実施 されたPAアクテ ィビテ ィの概要)。 ・・・・・・・195 引用文献・ ・・ 。・・ ・・・・・ ・・・・・ 。・・・・ ・・・・ ・・・・・・ 。・・・201 注・・ 。・・・ 。・・・・・・ ・・・・・ ・・・・ ・・・・・・ 。・・・・ 。。・・ 。203 謝辞第
1章
は じ め に1-1
社 会 背 景 平 成8年 (1996年
)に 文 部 省 の 第15期
中 央 教 育 審 議 会 (中教 審)が
諮 問 に 対 し、「21世
紀 を 展 望 した 我 が 国 の 教 育 の 在 り方 に つ い て 」 とい うタ イ トル で 、 第1次
答 申 を 行 つ た 。 同 答 申 の 「(3)今
後 に お け る 教 育 の 在 り方 の 基 本 的 な 方 向 」「第1部
今 後 に お け る 教 育 の 在 り 方 」 に 、 以 下 の よ うな 文 言 が あ る [第15期
中 央 教 育 審 議 会,1996]。 「こ の よ うに考 え る と き 、 我 々 は これ か らの 子 供 た ち に必 要 とな る の は 、 い か に 社 会 が 変 化 し よ う と、 自分 で 課 題 を 見 つ け 、 自 ら学 び 、 自 ら考 え 、 主 体 的 に 判 断 し、 行 動 し、 よ り よ く 問 題 を 解 決 す る資 質 や 能 力 で あ り、 ま た 、 自 ら を律 しつ つ 、 他 人 と と も に 協 調 し、 他 人 を 思 い や る 心 や 感 動 す る 心 な ど、 豊 か な 人 間 性 で あ る と考 え た 。 た く ま し く生 き る た め の 健 康 や 体 力 が 不 可 欠 で あ る こ と は 言 うま で も な い 。 我 々 は 、 こ う した 資 質 や 能 力 を 、 変 化 の 激 しい これ か らの 社 会 を [生 き る 力]と
称 す る こ と と し、 これ ら を バ ラ ン ス よ く は ぐ く ん で い く こ とが 重 要 で あ る と考 え た 。」 「 自分 で 課 題 を 見 つ け 、 自 ら学 び 、 自 ら考 え 、 主 体 的 に判 断 し、 行 動 し、 よ り よ く問 題 を 解 決 す る 資 質 や 能 力 」とい う部 分 は 、知 識 偏 重 と称 され る 教 育 か らの 脱 却 で あ り、児 童 ・ 生 徒 の 意 識 の 中 に 自立 型 の 学 習 方 法 を確 立 させ る こ とが 教 育 の使 命 で あ る と読 み 取 る こ と が で き る の で は な い だ ろ うか 。 学 習 に 関 す る生 き る力 と言 い 換 え て も よ い か も知 れ な い 。 社 会 的 に 大 き な 変 動 期 に さ しか か つ た こ と か ら、 こ の 文 言 は 教 育 も変 わ らね ば な ら な い 、 とい うメ ッセ ー ジ と考 え られ よ う。1-2
問 題 意 識 筆 者 自身 は 昭 和40年
(1965年
)生
ま れ 、 高 度 経 済 成 長 期 に 学 校 教 育 を 受 け 、 所 謂 知 識 偏 重 と され る教 育 の 中 で 育 つ た 。 筆 者 の 周 囲 で は 所 謂 落 ち こ ば れ の 者 達 が 、 反 社 会 的 な 方 向 へ 向 か つ て い く の を 目 の 当 た りに して き た 。 小 学 校 の 時 に 学 級 崩 壊 を 経 験 し、 中 学3年
の 時 に は 「金 人 先 生 」 が 大 ブ ー ム に な り、 そ れ を模 倣 す る校 内 事 件 、 学 級 崩 壊 の 嵐 が 吹 き 荒 れ 、落 ち 着 い た 環 境 で 学 ぶ こ とが 出 来 た の は や っ と高 校 に 入 つ て か ら で あ つ た 。しか し、 す べ て の 高 校 が 落 ち 着 い て 学 習 で き る 環 境 で あ つ た とい う訳 で は な い 。高 校 進 学 率 が90%
を 超 え 、 高 校 全 入 の 時 代 とな り、 高 校 間 格 差 も 大 き く な っ た か ら だ 。 バ ブ ル 絶 頂 の 昭 和 63 年(1988年
)か
ら教 職 に 就 き (高等 学 校)、 今 度 は 学 校 崩 壊 を 起 こ して い る と言 つ て 良 い よ うな 所 謂 底 辺 校 に 勤 務 した 。 そ こ で は 、 在 学 生 の ほ ぼ 全 員 が 所 謂 落 ち こ ば れ とい う状 況 で 、 授 業 運 営 な ど よ り生 徒 指 導 業 務 の 方 が ず つ と多 か っ た 。 ま た 、 反 社 会 的 方 向 (非 行 、 校 内 暴 力 等)だ
け で な く 、 非 社 会 的 な 方 向 (不登 校 、 中途 退 学 、 引 き こ も り等)へ
向 か つ て い く児 童 生 徒 も社 会 的 に 日立 ち 始 め て い た 。 そ ん な 中 、平 成8年
(1996年
)に 「21世
紀 を 展 望 した 我 が 国 の 教 育 の 在 り方 に つ い て (第1次
答 申)」 が 発 表 され た 。 知 識 偏 重 と され る教 育 か ら [生 き る力]教
育 に シ フ トす る 答 申 が 発 表 され 、 日本 の 教 育 が 大 き く舵 を切 る だ ろ うこ と を筆 者 は 心 か ら喜 ん だ 。 しか し、 平 成15年 (2003年
)か
ら 「総 合 的 な 学 習 の 時 間 」 を 始 め とす る 新 た な 取 り組 み を 実 施 し て も 、 自分 の 受 け 持 ち 教 科 で な い 仕 事 が 増 え る 一 方 で 、 生 徒 の 学 習 が 改 善 され た の か ど うか 、 こ れ で 日本 の 教 育 が 良 い 方 向 に 向 か つ て い く の か 、 実 感 は 持 て な か つ た 。 1当 時 か ら気 に は な つ て い た こ とだ が 、 高 校 で は 「総 合 的 な 学 習 の 時 間 」 の 趣 意 を 理 解 し、 計 画 し、実 施 す る た め の 力 と意 志 が 教 員 の 側 に あ ま りな か っ た の で は な い か と考 え て い る。 そ うい っ た 事 情 も あ つ て 、学 校 に よ つ て は 趣 旨 通 りに 実 施 し て は い な い 場 合 も 見 受 け られ 、 必 ず し も発 案 者 の 思 う よ うに は 実 施 され な か つ た の で は な い か と思 っ て い る 。 と は い え 、 「
21世
紀 を 展 望 した 我 が 国 の 教 育 の 在 り方 に つ い て (第1次
答 申)」 の 理 念 は 、「総 合 的 な 学 習 の 時 間 」 だ け に 負 わ され て い た わ け で は な く、 各 教 科 の 中 に 散 りば め られ て い て 、 生 徒 自身 が 課 題 を 見 つ け 、 考 え 、 解 決 す る とい う学 習 形 態 に 、 こ の 国 の 教 育 の 未 来 が 映 し 出 され て い る よ うで あ つ た 。 ま た 国 際 的 に 見 て も、「21世
紀 を 展 望 した 我 が 国 の 教 育 の 在 り方 に つ い て (第1次
答 申)」 に 示 され た よ うな 課 題 解 決 と知 識 活 用 に よ る学 習 が 諸 外 国 に 於 い て 指 向 され て お り、 知 識 偏 重 と され る 教 育 は 少 な く と も先 進 国 に 於 い て は 主 流 で は な く な つ た 。例 え ば 、OECDが
実 施 して い る 「生 徒 の 学 習 到 達 度 調 査 (PISA)」 で も捉 え る こ と は で き 、そ の 内 容 は 以 下 の よ うに な つ て い る。 ・ 数 学 的 リテ ラ シ ー を 中 心 分 野 と して 、読 解 力 、科 学 的 リテ ラ シ ー の3分
野 を 調 査 。ま た 、 国 際 オ プ シ ョ ン と して 、 コ ン ピ ュ ー タ 使 用 型 調 査 (デ ジ タ ル 数 学 的 リテ ラ シ ー 、 デ ジ タ ル 読 解 力 、 問 題 解 決 能 力)も
実 施 。 ・PISA調
査 は 、 義 務 教 育 修 了 段 階 の15歳
児 が 持 つ て い る 知 識 や 技 能 を 、 実 生 活 の 様 々 な 場 面 で どれ だ け 活 用 で き る か を み る も の で あ り、 特 定 の 学 校 カ リキ ュ ラ ム を どれ だ け 習 得 して い る か を み る も の で は な い 。 。思 考 プ ロセ ス の 習 得 、 概 念 の 理 解 、 及 び 各 分 野 の様 々 な状 況 の 中 で そ れ ら を 生 か す 力 を 重 視 。 [文部 科 学 省 国 立 教 育 政 策 研 究 所,2012]
言 葉 を い くつ か 拾 つ て み る だ け で も 、「学 校 カ リキ ュ ラ ム を どれ だ け 習 得 」 して い る か を 調 査 して い る わ け で は な い と明 確 に 謳 つ て い る こ と、「数 学 的 リテ ラ シ ー 」「科 学 的 リテ ラ シ ー 」「問 題 解 決 能 力 」「活 用 」「思 考 プ ロセ ス 」「概 念 」「生 か す 力 」 な ど学 習 に つ い て の 概 念 が 知 識 と い うあ る ポ イ ン ト (地 点)か
ら語 られ て い る の で は な く、 動 き の あ る人 間 の 活 動 で あ る こ と、 ま た そ の 動 き の プ ロ セ ス (過程)を
捉 え る こ と に シ フ ト して い る こ とが 見 て 取 れ る。 これ は 「 リテ ラ シ ー 」 とい う言 葉 の 意 味 変 遷 を提 え る だ け で も理 解 で き る。「 リ テ ラ シ ー 」 は 、『 大 辞 林 』 に よ る と、「読 み 書 き 能 力 。転 じて 、あ る 分 野 に 関 す る 知 識 」 [松 村,1989]で
あ り、知 識 は 静 止 物 で あ る よ うだ 。 と こ ろ が 、『 現 代 用 語 の 基 礎 知 識 』に よ る と、 「読 み 書 き の 能 力 。 識 字 。(知識 。情 報 な どの)活
用 能 力 」 [清水,2012]と
な り、 お お よ そ20年
の 間 に 、「活 用 能 力 」 とい う意 味 が 付 加 され て き て い る。 学 習 の 基 礎 を 表 す 言 葉 さ え も こ の よ うに 変 化 して い る。 数 学 的 に 表 現 す る と、 点 、 線 、 面 、 立 体 とい つ た 空 間 図 形 が 知 識 で あ る とす る と、 これ らに 向 き を伴 っ た ベ ク トル や 時 間 を 伴 つ た 動 き の あ る絵 (動 画 、 ビデ オ)に
大 き く変 化 す る よ うな も の で あ ろ うか 。 そ して 、 こ の 新 しい リテ ラ シ ー に お け る 焦 点 は 向 き や 動 き とい う こ と に な る だ ろ う。 「21世
紀 を 展 望 した 我 が 国 の 教 育 の 在 り方 に つ い て (第1次
答 申)」 に して も 、所 謂PISA
型 の 学 力 に して も 、筆 者 を 含 め 現 場 の 同 僚 達 は 具 体 的 に どの よ うに して 行 つ た ら 良 い の か 、大 き な 戸 惑 い を 持 つ て い る。これ に 対 して 、教 員 に 対 す る年 次 研 修 で は
5年
か10年
に 一 度 。 そ れ も年 次 が 進 め ば 、 公 的 な 研 修 日数 も極 端 に 少 な く な る 現 状 で は 、 公 式 か つ 組 織 的 に 他 者 か ら教 わ る こ と だ け で は 十 分 な 対 応 は で き な い だ ろ う。 実 際 に は 教 員 個 人 が 、 多 忙 勤 務 の 中 、 日々 児 童 生 徒 に教 育 を しな が ら、 具 体 的 な 指 導 方 法 を模 索 して い く こ と に な つ て い る 。 個 人 とい うこ とで 言 え ば 、 教 員 免 許 更 新 講 習 会 とい う機 会 も現 在 で は 存 在 し、 教 員 自 ら が 学 び 、 変 化 して い く こ とが 義 務 化 され て い る 。 こ の こ と 自体 、 固 定 され た 知 識 で は 時 代 に 対 応 で き な い こ と、自 ら学 ぶ 姿 勢 を 堅 持 す る 必 要 性 を 訴 え て い る の で は な い だ ろ うか 。 で は 、 実 際 に 、 知 識 習 得 に偏 らな い 、 学 習 者 が 自 ら学 ぶ 学 習 とい うの は ど の よ うな も の に な つ て い く の か 、 ま た 、 そ れ は ど の よ うに 実 施 して い く の か 、 とい う疑 間 が 生 じ る。 そ こ で 、知 識 や 学 習 に つ い て の これ ま で の 捉 え方 、考 え方 か ら、有 用 と思 わ れ る 方 法 を 探 り、 実 践 的 な 方 法 で 試 行 して 、い くつ か の 要 点 を 明 らか に して 行 き た い 。こ う して 得 た 要 点 は 、 教 室 の 授 業 場 面 で 活 用 で き る の で は な い か と考 え て い る。第
2章
学 習 と知 識 構 造 そ して 省 察 を 促 進 す る 教 育21
学 習 と知 識 構 造2-1-1
生 き る 力 か ら内 的 な く生 き る 力 〉、 意 義 理 解 の 学 習 ヘ [生 き る 力]に
つ い て 、「21世
紀 を 展 望 した 我 が 国 の 教 育 の 在 り方 に つ い て 」 第1次
答 申 は 続 け て 、「全 人 的 な 力 で あ り、幅 広 く様 々 な 観 点 か ら敷 街 (ふ え ん )す る こ とが で き る。」 「これ か らの 変 化 の激 しい 社 会 に お い て 、 い か な る場 面 で も他 人 と協 調 しつ つ 自律 的 に社 会 生 活 を 送 つ て い くた め に 必 要 とな る 、 人 間 と して の 実 践 的 な 力 で あ る。」「単 に過 去 の 知 識 を 記 憶 して い る とい う こ とで は な く、 初 め て 遭 遇 す る よ うな 場 面 で も 、 自分 で 課 題 を 見 つ け 、 自 ら考 え 、 自 ら問 題 を解 決 して い く資 質 や 能 力 で あ る。」「理 性 的 な 判 断 力 や 合 理 的 な 精 神 だ け で な く 、 美 しい も の や 自然 に感 動 す る 心 とい つ た 柔 ら か な 感 性 を 含 む も の で あ る。」「健 康 や 体 力 は 、こ う した 資 質 や 能 力 な ど を 支 え る基 盤 と して 不 可 欠 で あ る。」 とい く つ か の ポ イ ン トを 挙 げ て 説 明 して い る。 中 教 審 が こ の [生 き る 力]を
提 示 した と こ ろ で 、 具 体 的 な 実 施 方 法 が 明 ら か に され な い こ と に は 、 教 育 現 場 で は 動 き が 取 れ な い 。 た だ し、 学 習 指 導 要 領 の 改 定 を待 つ て か ら考 え 始 め る の で は 時 間 が か か つ て しま う。 そ れ を 見 越 した 動 き が 以 下 に あ つ た 。 梶 田(1997)は こ の [生 き る力]を
「社 会 的 な意 味 で の〈生 き る力 〉」 の育成 に は この答 申 で 十 分 で あ る と し、「一 人 ひ と りが本 当 に『 生 き る』た め に は 、自分 の 内 面 に 自分 な りの『 生 き る原 理 』 を確 立 し、 自分 の 足 で 、 自分 の ペ ー ス で 、 自分 自身 の道 を 自分 な りに歩 ん で い け る よ うに な る こ とが 必 要 で し ょ う。」 と本 質 的 実 存 的 水 準 で 生 き る力 す な わ ち 「内 的 な く 生 き る力 〉」 を育 くむ 提 案 を して い る。「内 的 な く生 き る力 〉」 につ い て 以 下 の よ うな特 徴 を 挙 げ て い る。 。自分 自身 に固有 の生 を 自覚 し、深 め、 味 わ い 、表 現 し、生 き る (志 向性) 。自分 自身 の充 実 。満 足 を 目指 す (志 向性) 。自分 ぎ りの 自分 (基 本 的 な 自己観) 。一 人旅 を よぎ な く され て い る私 (基 本 的 な 自己観) ・ プ ライ バ シー の尊 重 (価 値 観 の 特 徴) 。内 面 的 な意 味感・ 充 実感 の尊 重 (価値 観 の特 徴) 。耕 され 深 め られ た 内 面世 界 (期待 され る教 育 成 果) 。内 的根 拠 に依 拠 して表 現 、発 言 、行 動 す る姿 勢 と能 力 (期待 され る教 育 成 果) そ して こ の 「内 的 なく生 き る力 〉」 を育 む に は 自己教 育 が 必 要 で あ る と し、 そ の た め の 動 機 に は 学 習 の意 義 と精 神 的 な 「渇 き」が 大 事 で あ る と続 けて い る。そ の 際 に「至 高 体 験 (ピ ー ク・エ ク ス ピア レンス)」が積 み 重 な つて 行 か ね ば な らな い とも言 つ て い る [梶 田,1997]。 この よ うに 、梶 田 は 中教 審 の示 した [生 き る力]を
不 十 分 と し、[生 き る力]を
支 え る力 とな る 「生 き る原 理 」 を育 む 必 要 性 と 自己教 育 の 必 要 性 を説 き、 自己教 育 の 動 機 とな る意 義 理 解 の 学 習 と学 習 へ の 渇 望 を もた らす 教 育 を我 々 に示 した。 学 習 者 の 自己教 育 の能 力 を 育 成 す るた め の 自己改 善 メカ ニ ズ ム が 「 目標 の意 識 → 自己統 制 → 自己 の認 識 と評 価→ 自己 改 善 意 識 」 の段 階 を経 て 、 再 び 「日標 の意 識 」 に 向 か うサ イ クル を描 い て深 ま っ て い く こ とを示 した 。 この サ イ クル を下 支 えす るの が 、本 質 的 な 学 習 意 義 の理 解 で あ る。 学 習 意 義は 「学 ぶ こ と 自体 の 意 義 」「教 科 の 意 義 」「単 元 ・ 領 域 の 意 義 」「教 材 の 意 義 」「今 これ を 学 習 して い る こ と の 意 義 」 の
5つ
の レベ ル で 表 され 、 梶 田 は これ らの 意 義 理 解 を 中核 とす る 教 育 。学 習 の 手 段 。方 法 を 開 発 した [梶 田,1985]。 一 見 す る と、 学 習 者 が 自 ら を教 育 す る の だ か ら、 こ こ に は 教 師 は 必 要 な い よ うに も思 わ れ る が 、 意 義 理 解 の 学 習 に 必 要 な 学 習 素 材 は 、 教 師 に よ つ て 提 示 され る こ と に よ り、 教 育 と な る 。 学 習 へ の 渇 望 は 、 学 習 者 の 心 に好 奇 心 や 探 求 心 を 生 じ させ る環 境 を 教 師 が 作 る こ と に よ り、 教 育 と な る。 つ ま り 自 己 教 育 は 学 習 者 が 主 体 とな り、 教 師 は 、 援 助 者 役 と して 学 習 者 の 学 習 が 促 進 され る よ う働 き か け る こ と が 使 命 に な る で あ ろ う。 これ ら 、 意 義 理 解 の 学 習 と学 習 へ の 渇 望 に つ い て 、 そ こ で の 教 師 の 役 割 に つ い て 、 続 け て 考 え て 行 き た い 。2-1-2
学 習 に つ い て 考 え る 意 義 理 解 の 学 習 に つ い て 考 え る に あ た り、 ま ず は 、 学 習 と は 何 か 押 さ え て お き た い 。 バ ウ ア ー・ヒル ガ ー ド(1988)に よ る と「学 習 とは 、主 体 が あ る状 況 を繰 り返 し経 験 す る こ と に よ つ て も た ら され た そ の 状 況 に 対 す る 主 体 の 行 動 、 ま た は 行 動 ポ テ ン シ ャ ル に お け る 変 化 を 指 す 。 た だ し、 そ の 行 動 の 変 化 が 主 体 の 生 得 的 反 応 傾 向 、 成 熟 、 ま た は 一 時 的 状 態 (疲 労 、酔 い 、動 因 な ど)に
よ つ て 説 明 で き な い よ うな も の で あ る こ と を 前 提 とす る 」 と あ る。 こ の 解 釈 に よ つ て 、 学 習 理 論 が あ り、 例 え ば 、 心 理 学 的 ア プ ロー チ で 捉 え る と、 経 験 主 義 と理 性 主 義 が 対 立 して い る が 、 最 近 の 研 究 の 中 で は 統 合 す る ア プ ロ ー チ も あ る。 ま た 、 別 な 観 点 で 、 刺 激 一反 応 説 と認 知 説 の 対 立 で あ る。 こ の 後 者 の 対 立 は 学 習 され る こ とが 、 刺 激 一 反 応 説 で は 「習 慣 」(習慣 の 獲 得)で
あ り、 認 知 説 で は 「認 知 構 造 ま た は 事 実 の 知 識 」 (認 知 構 造 の 獲 得)で
あ る [バ ウ ア ー ヒル ガ ー ド,1988]。Moon(2004)は
、これ ら刺 激 一 反 応 説 と認 知 説 に よ る 二 つ の 学 習 モ デ ル に つ い て 言 及 す る。 一 つ は 、「教 授 素 材 は 学 習 者 に よ つ て と も か く も取 り込 ま れ る 、も し く は 吸 収 され る。そ し て (記憶 に よ つ て 多 少 変 更 さ れ る こ と を 除 い て)遭
遇 し た も の と 同 じ形 で 保 持 さ れ る 」[Moon,2004]で
あ る。「 と も か く も」 とい う部 分 は 反 復 練 習 な ど を 挙 げ て い る 。 こ こ で 教 授素 材 (mater■
a10f teachlng)と
は 、 教 授 され る 素 材 で 、 例 え ば 教 師 が 教 え た こ とで あ る。 教 授 素 材 と学 習 素 材 が 一 致 す る モ デ ル で あ る。 こ こ で は 仮 に 「知 識 受 入 モ デ ル 」 と して おく。
も う一 つ は 、 構 成 主 義 的 学 習 観 で あ る。 これ は 「学 習 素 材 は 知 識 と して 積 み 上 が らず 、 新 しい 学 習 素 材 は そ れ 自体 、 既 に 知 られ て い る あ る い は 理 解 した こ と の 中 の 変 化 に 影 響 を 与 え る こ と が で き る。 も し く は 既 存 の 知 識 の 影 響 下 で 新 しい 学 習 素 材 自 らが 変 化 で き る 。」
[Moon,2004]と
い うこ とで あ る。 こ こ で 学 習 素 材(materla1 0f learnlng)は
学 習 者 に よ つて 学 ば れ る 内 容 (コ ン テ ン ツ
)で
あ る。 こ の モ デ ル で は 、 教 授 素 材 が 学 習 素 材 に 変 化 す る 際 に 、 既 に 学 習 者 が 持 つ て い る 学 習 した 素 材 に 変 化 を 与 え る。 つ ま り前 者 は 知 識 量 を 増 や す こ と を 学 習 と し て い る の に 対 し て 、 後 者 は 学 習 者 の 概 念 の 枠 組 み (準 拠 枠 、frame of
reference)を
変 化 させ る こ と を 意 味 して い る。後 者 を 仮 に 「準 拠 枠 変 化 モ デ ル 」 と して お く。 「知 識 受 入 モ デ ル 」 の 学 習 に お い て は 、 純 粋 な 知 識 と方 法 な どの 知 識 量 を増 や す こ と を繰 り返 して 行 く こ と に よ つ て 、 こ の 学 習 は 成 立 す る とい う こ と に な る 。 例 え ば 、 我 々 が 幼 少 の 頃 に 行 つ て い た 文 字 の 習 得 な ど は こ の 種 の 学 習 に な る だ ろ う。 そ して 、 文 字 の 使 い 方 も 習 得 した とす る 。 外 部 か ら我 々 の 中 に 入 つ て き た 言 語 情 報 を 文 字 に 変 換 して 書 く とい う 単 純 な こ と で あ れ ば 、 こ の 学 習 方 法 で も 出 来 る よ うに な る だ ろ う。 算 数 ・ 数 学 に して も記 号 を 覚 え 、 や り方 を 習 得 す る と あ る 程 度 の 成 果 は 得 られ る だ ろ う。 ド リル 学 習 は こ の モ デ ル を利 用 して い る と思 わ れ る。 しか し、 初 め て の 課 題 、 ま た は難 解 な課 題 に 直 面 した と き に 、 これ ま で の 知 識 だ け で は 解 決 で き な い 場 面 が 、 我 々 に は や が て 訪 れ る だ ろ う。 つ ま り「知 識 受 入 モ デ ル 」 で は 、 覚 え た 通 りに 対 応 す る こ と が 可 能 で あ る が 、 対 応 で き る課 題 が 有 限 で あ る とい う こ と を 示 唆 して い る。 そ して 、「準 拠 枠 変 化 モ デ ル 」の 学 習 は 、前 者 の 学 習 の 限 界 が 生 じ る状 況 で 起 こ る 可 能 性 が あ る。 準 拠 枠 を 変 え る こ と な く 、 課 題 を 達 成 す る こ と が で き な い 状 況 で あ る 。 「準 拠 枠 変 化 モ デ ル 」 は 課 題 に 対 す る 見 方 ・ 考 え方 自体 を 変 化 させ る も の で あ る の で 、 新 た な 課 題 に 遭 遇 した 際 に 知 識 構 造 の ネ ッ トワ ー ク を使 つ て 、 も し く は 新 た な ネ ッ トワ ー ク を 形 成 す る こ と に よ つ て そ の 課 題 を解 決 して い く こ と に な る。 い ず れ に して も 、学 習 者 の 中 で 、「知 識 受 入 モ デ ル 」の 学 習 が コ ン テ ン ツ と して 知 識 が 存 在 す る 状 態 に な る こ とが 学 習 成 果 で あ る の に 対 して 、「準 拠 枠 変 化 モ デ ル 」の 学 習 はコ ン テ ン ツ と して の 知 識 に加 え て 、 コ ン テ ン ツ 間 の ネ ッ トワー ク が 構 成 され る こ と を 学 習 成 果 と す る。 ノ ー マ ン(1982)は、 こ の 知 識 構 造 の ネ ッ トワ ー ク を ス キ ー マ と呼 ん で い る。 彼 は こ れ を 「高 度 に 相 互 関 連 し た 知 識 構 造 で 構 成 さ れ る 個 人 的 な 知 識 の か た ま り」 [Norman, 1982]と 表 現 して い る。「高 度 に 相 互 関 連 」 す る こ とは 、 す な わ ち脳 内 に 知 識 の ネ ッ トワー ク を 作 る こ とで あ る。 新 た な ネ ッ トワー ク が 出 来 る こ とす な わ ち 新 しい 考 え 方 の 生 成 で あ る 。 す な わ ち 準 拠 枠 の 変 化 で あ ろ う。
Moon(2004)に
よ つ て 示 唆 され た 二 つ の 学 習 モ デ ル に 絶 対 的 な 優 劣 は な い 。 両 者 の 差 違 をMoonは
指 摘 した も の で あ る。West&Plnes(1985)の
学 習 モ デ ル に つ い て も梶 田 の 自 己 教 育 と の 関 係 を 併 せ て 考 え て み る。West&Plnes(1985)は
「知 識 受 入 モ デ ル 」 の 学 習 の成 果 を学 校 知 と呼 び 、 フ ォ ー マ ル な 指 導 に よ り得 られ 、鍛 え られ た 知 識 と表 現 して い る。 た だ し、学 校 知 に お い て は 、「ば らば ら の 断 片 的 知 識 の 学 習 で 、 学 習 者 は そ れ に 対 す る何 の コ ミ ッ トメ ン トも も つ て い な い 」 とそ こ に 学 習 者 の 意 志 や 意 欲 が 感 じ られ な い こ と を述 べ て い る [West Plnes,1985]。 意 義 理 解 の 学 習 (で あ る か ど うか)、 とい う観 点 で 見 た 場 合 、 こ の よ うな 「ば ら ば ら の 断 片 的 知 識 の 学 習 」 は 、 コ ミ ッ トメ ン トを伴 わ な い とい う点 で 、 学 習 者 自身 が 意 義 を 見 出 して い な い 。 した が つ て 、 梶 田 の 言 う 自 己 教 育 に は 相 応 し くな い の で は な い か と考 え られ る。 一 方 、West&Plnes(1985)は
「学 習 者 が 自分 自身 で入 力 に つ い て の 意 味 づ け を行 う過 程 」 とい う学 習 モ デ ル を 挙 げ て い る が 、 意 義 を 理 解 す る とい う視 点 か らは 、 梶 田 の 言 う 自 己 教 育 が 起 こ る の は 明 らか に こ ち ら の 学 習 モ デ ル(Moonの
「準 拠 枠 変 化 モ デ ル 」 に 相 当 す る) に な る だ ろ う。Moon(2004)は
両 学 習 モ デ ル 間 の 優 劣 は な い と断 言 して い る が 、 実 際 の 学 習 方 法 (教 育 方法
)を
想 定 した 時 に 、 両 モ デ ル は 同 時 に 行 わ れ る の か 、 あ る い は 別 々 に 行 わ れ る の で あ ろ うか 。 も し く は 、 順 序 が あ る の だ ろ うか 。 知 識 を 獲 得 す る 一 方 で 、 そ れ を 同 時 に破 壊 した り、 再 統 合 をす る こ とは 可 能 な の で あ ろ うか 。 可 能 で あ る な らば 、 どの よ うな 環 境 も し く は 状 況 が 必 要 な の で あ ろ うか 。West&Plnes(1985)は
両 者 の 有 用 性 を 認 め 、 両 者 が 絡 み 合 つ て 統 合 が 起 こ っ て しま え ば 、 ど ち ら に 根 ざ した 学 習 観 で あ っ て も 、 ど ち らの 由 来 で あ る か を 議 論 す る 意 味 も な い と言 つ て い る。 しか し、 統 合 が 起 こ りつ つ あ る 時 点 に お い て 、4つ
の 状 況 が 想 定 され うる。 そ れ ら を 、「葛 藤 状 況 」「適 合 状 況 」「記 号 的 知 識 状 況 」「指 導 され て い な い 状 況 」 と表 現 して い る 。 「葛 藤 状 況 」 で は 、 学 習 者 は そ れ ま で信 じて き た 考 え を疑 問視 し、 放 棄 し、 新 しい 教 授 素 材 を 受 け 入 れ る場 合 で あ る。これ をMoon(2004)の
二 つ の 学 習 観 に 当 て は め て み る と、「知 識 受 入 モ デ ル 」 と考 え られ る。 た だ し、 疑 問 視 す る こ と、 放 棄 す る こ と に は 意 志 決 定 が 必 要 と され 、そ の 際 に 準 拠 枠 が 再 構 成 され る こ と も 皆 無 と は 言 い 切 れ な い 。「準 拠 枠 変 化 モ デ ル 」 の 可 能 性 も あ る が 、 主 と して 「知 識 受 入 モ デ ル 」 と捉 え て 良 い も の と思 わ れ る。 「適 合 状 況 」 で は 、 学 習 者 が そ れ ま で 信 じて き た こ と を拡 張 して 、 よ り幅 広 い 見 方 に 統 合 を す る だ け とい う こ と で あ る が 、「拡 張 」 と 「統 合 」 が 起 こ る の で 、 これ は 準 拠 枠 を 変 更 す る こ と を 意 味 す る。 ま た 、 既 存 の 考 え を 強 化 す る方 向 に 進 む こ と も あ る と説 明 され て い て 、 こ れ は 「強 化 」 と表 現 され て い る。「拡 張 」「統 合 」「強 化 」 を 伴 うの で 、 学 習 者 の 既 存 の 知 識 と結 び 付 い た 後 に 、 程 度 の 大 小 は あ る に せ よ、 準 拠 枠 が 変 化 す る こ と に な る。 従 つ て 、「準 拠 枠 変 化 モ デ ル 」 とな ろ う。3つ
め の 「記 号 的 知 識 状 況 」 に お い て は 、 これ ま で 学 習 者 が 持 つ て い た 直 観 的 知 識 (既 存 の 知 識)と
学 校 知 (教 授 素 材)が
本目互 作 用 を 起 こ さ な い 特 殊 な 場 合 で 、 純 粋 に 記 号 的 知 識 を 学 習 者 が 導 入 す る こ とで 、 見 た こ と も 聞 い た こ と も な い 事 象 に 学 習 者 が 遭 遇 す る よ う な 場 合 で あ る。 こ の 多 く は 高 等 教 育 で 行 わ れ る概 念 的 な 学 習 で あ る と説 明 され る。 こ の 状 況 で は 、新 し く学 習 す る 内 容 は 、学 習 者 の 知 識 と は つ な が ら な い こ とか ら、「知 識 受 入 モ デ ル 」 か らス タ ー トす る だ ろ う。 そ して 、 こ こで 発 展 的 に起 こ る 可 能 性 の あ る こ とは 、 全 く 新 しい 準 拠 枠 が 生 ま れ る こ とで あ る。場 合 に よ つ て は 、「準 拠 枠 変 化 モ デ ル 」 と な り得 る状 況 で あ ろ う。4つ
日 の 「指 導 され て い な い 状 況 」 は 学 校 知 (教 授 素 材)が
存 在 し な い 状 況 で 、 学 習 者 が 既 存 の 直 観 的 知 識 に 基 づ い て 学 習 す る場 合 で あ る。 指 導 者 を伴 わ な い 自然 発 生 的 な 学 習 とい う こ と に な る。 例 え ば 、 日常 生 活 の 中 で の 体 験 か ら学 習 者 が 自 ら学 ぶ 状 況 や 、 教 授 さ れ な い 環 境 で 学 習 者 が 自 ら気 付 く こ と に よ つ て 起 こ る 学 習 が 想 定 され る 。 残 念 な が ら 、West&Plnesは
こ の4つ
目 の 状 況 に つ い て 、 詳 し く述 べ て い な い 。 以 上 の よ うにWest&Plnes(1985)の
示 した4つ
の 情 況 の 下 で 、「知 識 受 入 モ デ ル 」 と 「準 拠 枠 変 化 モ デ ル 」 は 同 時 に は 起 こ りえ ず 、 学 習 者 は 情 況 に 合 わ せ て 選 択 、 も し く は 順 に 導 入 して い る こ とが 分 か っ て き た 。2-1-3
意 義 理 解 の 学 習 を 可 能 に す る認 知 構 造 に つ い て(1):有
意 味 学 習知 構 造 が 二 つ の 構 成 要 素 を も つ て い る こ と を示 唆 して い る
[West L H T,1982]。
そ れ は 、 知 識 要 素 と知 識 が ど の よ うに 関 係 す る か で あ る。 こ こ で は 知 識 要 素 は ノ ー ド (結 び 目)と
して 存 在 し、 こ の ノ ー ドが 他 の ノー ドと結 び つ け られ る。 ノ ー ドが 結 び つ か な い 状 態 で あ る と、 知 識 が た だ 存 在 す る だ け (A、 B、 C、、、 とい う単 独 の 知 識)で
あ り、 結 び つ け る こ と に よ つ て 、「Aが Bで
あ る 」 とい う命 題 に 発 展 す る。 こ の 結 び つ き を 作 る 時 に 、学 習 者 の 意 思 決 定 が 必 要 で あ る。こ の ノー ドが 思 考 方 法 と して 型 を 持 つ こ と をWestら
(1982)は ノ ー ド圧 縮 と呼 ん で い る が 、 思 考 方 法 の 型 な の で 、 これ は 準 拠 枠 の こ と を 指 して い る と思 わ れ る。 こ の ノ ー ド圧 縮 が 起 こ る 際 に 必 要 な 意 志 決 定 は どの よ うな 学 習 素 材 に 対 して 起 こ つ て く る の で あ ろ うか 。 学 習 素 材 に 関 して はAusubel(1969)が
有 意 味 学 習 。発 見 学 習 に つ い て 述 べ て い る。 学 習 素 材 を 考 え る 際 に 、Ausubel(1969)が
提 唱 す る有 意 味 学 習 とい う概 念 に つ い て 触 れ る こ と に す る[Ausbel D P Robonson F G,1969]。
有 意 味 学 習 の 学 習 素 材 に は 二 つ の 性 質 が 必 要 で 、 一 つ 日 は 実 質 性 、 二 つ 目 は 非 恣 意 的 で あ る こ とで あ る。 そ して 、 こ の 二 つ の 性 質 を も つ 学 習 素 材 に 対 して 、 人 は 論 理 的 有 意 味 性 とい う性 質 を 附 与 す る こ と に よ つ て 学 習 す る とす る も の で あ る。 こ の 附 与 を 行 う際 に 必 要 な 条 件 は 、 二 つ あ る。 一 つ は 学 習 素 材 が 人 間 の 学 習 で き る範 囲 内 に あ る観 念 に 関 連 づ け 可 能 で あ る 、 とい う こ と。 も う一 つ は 、 学 習 者 が 学 習 素 材 を 実 質 的 に 非 恣 意 的 に 自 ら持 つ て い る認 知 構 造 内 の 関 連 項 目 に 関 連 づ け る 意 図 で あ る。Ausubelは
有 意 味 学 習 と対 比 す る 学 習 観 で あ る機 械 的 学 習 に つ い て 位 置 づ け を して い る。 こ れ ま で 述 べ て き た よ う に 、 有 意 味 学 習 も 機 械 的 学 習 も 厳 密 な 三 分 法 で な い こ と をAusubelも
述 べ て い る。 学 習 が 機 械 的 方 向 に 向 か うに は3つ
の 視 点 が あ る と言 つ て い る。 一 つ は 、 学 習 素 材 が 論 理 的 有 意 味 性 を欠 い て い る 、 二 つ 目は 、 学 習 者 の 認 知 構 造 内 に 関 連 づ け の た め の 観 念 が 欠 け て い る 、3つ
め は 、 当 人 が 有 意 味 学 習 の 構 え を 欠 い て い る 、 で あ る。Ausubelは
続 け て 、 有 意 味 学 習 の 力 に つ い て 述 べ て い る。 機 械 的 学 習 に 比べ て 有 意 味 学 習 の 持 つ 驚 くべ き 効 率 の 良 さ は 、 二 つ の 特 徴 で 示 され る とい う。 これ は 前 述 した 非 恣 意 性 と実 質 性 で あ る。 特 に 非 恣 意 性 を 強 調 して い る。 潜 在 的 に 有 意 味 な 素 材 を認 知 構 造 内 に あ る既 存 の 関 連 項 目に 、 非 恣 意 的 に つ ま り学 習 者 が 意 図 せ ず 無 意 識 下 で 行 うこ と に よ つ て 関 連 づ け 、 新 しい 大 量 の 意 味 や 概 念 や 命 題 を 内 化 して 理 解 で き る よ うに な る こ と で あ る。 こ れ を 恣 意 的 に 、 つ ま り意 識 的 に 既 存 の 情 報 と関 連 づ け させ よ う と して も 、 機 械 的 学 習 と 同 じ効 果 しか な い とい う。 こ の 理 由 は 、 人 間 の 心 が 恣 意 的 な 結 合 を 内 化 し保 持 す る の に は 効 率 よ く設 計 され て い な い 、 とい う こ と に 基 づ く[Ausbel D P Robonson.FG,1969]。
ま た 、 学 習 素 材 が 実 質 的 で あ る こ との利 点 に つ い て 、 莫 大 な 数 の 学 習 素 材 に 対 して1対
1の
対 応 を 持 つ 観 念 で は 、 非 常 に 多 く の ノ ー ドが 必 要 に な り、 効 率 が 悪 く な る わ け だ が 、 共 通 の 観 念 を 同 化 す る こ とで 、 観 念 の 数 を 最 小 限 に して 学 習 す る こ と が 可 能 に な る 、 つ ま り効 率 的 に 学 べ る こ とに な る。Ausubelは
有 意 味 学 習 の 利 点 に つ い て 「与 え られ た 学 習 時 間 内 に 、 よ り大 量 の 材 料 を 認 知 構 造 に 取 り入 れ る こ と が で き 、 ま た 、 学 習 直 後 に よ り多 く の も の が 入 手 可 能 と な る (す な わ ち 、同 じ時 間 内 に 、 よ り多 く の 学 習 が 起 こ る)の
で あ る 」「確 立 され た 観 念 へ の こ の 同じ 関 連 づ け の 可 能 性 が 、 有 意 味 的 に 学 ん だ 材 料 が 保 持 段 階 を 通 じて 持 続 し記 憶 内 で 長 く生 き 延 び る の を 助 け る 、 つ な ぎ と め を 与 え る 」 と言 う。 一 方 、 機 械 的 学 習 に つ い て 「つ な ぎ と め は も つ て お らず 、恣 意 的 な 連 合 の 形 で の み 認 知 構 造 内 に 取 り入 れ られ る 」「学 習 者 の確 立 され た 観 念 シ ス テ ム か らは 、 実 際 上 、 組 織 の 上 で 孤 立 した 、 断 片 的 で 、 自 己 充 足 した 存 在 と して 取 り入 れ られ る 」「短 期 間 しか 保 持 され な い 」「材 料 が 急 速 に 失 わ れ る」 と結 論 づ け‐でい る
[Ausbel DoP Robonson F G , 1969]。
2-1-4
意 義 理 解 の 学 習 を 可 能 に す る認 知 構 造 に つ い て(2)発
見 学 習Ausubel(1969)は
学 習 観 に つ い て 有 意 味 的 。機 械 的 次 元 の 他 に も う一 つ の 次 元 を 示 唆 して い る。 これ は 受 容 学 習 と発 見 学 習 で あ る。「受 容 学 習 に お い て は 、学 習 す べ き こ との 全 内 容 は 、 そ の 最 終 的 な 形 で 学 習 者 に 提 示 され る。」「これ に 対 して 発 見 学 習 に お い て は 、 学 習 す べ き こ との 主 要 な 内 容 は 最 終 的 な 形 で は 与 え られ ず 、 学 習 す る者 が 発 見 しな く て は な ら な い 。」 と して い る[Ausbel D P Robonson F G,1969]。
学 校 で の 教 育 を 想 定 す る と 、 学 習 の 目標 を 具 体 的 に 教 師 が 提 示 す る前 者 と教 師 が 目標 の 方 向 性 を示 す 後 者 とい う こ と に な ろ つ。 こ こ で 、Moon(2004)の
二 つ の 学 習 観 と関 連 させ て 考 え て み た い 。ま ず は 、「知 識 受 入 モ デ ル 」と仮 に 呼 ん で き た モ デ ル で あ る が 、「教 授 素 材 は 学 習 者 に よ つ て と も か く も取 り込 ま れ る 、 も し く は 吸 収 され る。そ して(記憶 に よ つ て 多 少 変 更 され る こ と を 除 い て)遭
遇 した も の と同 じ形 で 保 持 され る 」[Moon,2004]に
つ い て 、Ausubel(1969)の
学 習 観 で は 、 教 師 が 教 授 素 材 を 提 供 し、 学 習 目標 に 学 習 者 が 向 か う こ と、 学 習 目標 を 達 成 す る こ と を 成 果 と し て い る こ と か ら、「機 械 的 受 容 学 習 」 に 分 類 され よ う。 「準 拠 枠 変 化 モ デ ル 」 と仮 に 呼 ん で き た モ デ ル で あ る 「学 習 素 材 は 知 識 と して 積 み 上 が らず 、 新 しい 学 習 素 材 は そ れ 自体 、 既 に 知 られ て い る あ る い は理 解 した こ と の 中 の 変 化 に 影 響 を 与 え る こ とが で き る。 も し く は 既 存 の 知 識 の 影 響 下 で 新 しい 学 習 素 材 自 らが 変 化 で き る。」[Moon,2004]に
つ い て 、Ausubel(1969)の
学 習 観 で は 、学 習 者 の 視 点 か ら見 る と「有 意 味 的 発 見 学 習 」、教 師 が 学 習 目標 を 明 確 に 示 した 場 合 に は 「有 意 味 的 受 容 学 習 」 に 分 類 さ れ よ う。 そ して 、「自分 で 課 題 を 見 つ け 、 自 ら学 び 、 自 ら考 え 、 主 体 的 に 判 断 し、 行 動 し、 よ り よ く 問 題 を解 決 す る 資 質 や 能 力 」とい う生 き る 力 に 直 結 す る の は 、言 うま で も 無 く「有 意 味 的 発 見 学 習 」 で あ ろ う。「有 意 味 」「発 見 学 習 」 に つ い て 、 別 の 研 究 者 に よ る視 点 も 見 て み る。 発 見 学 習 に つ い て 、 川 瀬 (2011)は ブ ル ー ナ ー が あ げ た4つ
の 重 要 性 を 挙 げ 、 そ の 重 要 性 に つ い て 述 べ て い る。 ① 知 的 潜 在 力(lntellectual potency)の
増 大,②
外 在 的 な 賞(extrlnslc rewards)か
ら内 在 的 な 賞(lntrlnslc)へ
の 転 移 ③ 発 見 に つ い て の 発 見 的方 法
(heurlstlcs)の
学 習 ④ 記 憶 保 存(conservlng memory)で
あ る 。 こ こ に は 、 有 意 味性 とい う言 葉 は 述 べ られ て い な い が 、「ブ ル ー ナ ー は 知 識 と は
,経
験 界 に み られ る 規 則 的 事 象 に,意
味 と構 造 を 付 与 す る た め,人
間 が つ く り上 げ た 一 つ の モ デ ル で あ る とす る 」 と あ る よ うに 、 意 味 と構 造 を 付 与 す る 知 識 モ デ ル を 示 唆 して い る [川 瀬 人 洲 夫,2011]。2-15 Ausubelに
よ る 有 意 味 学 習 の 段 階Ausubel(1969)に
よ る 有 意 味 学 習 を 意 義 理 解 の 学 習 に適 用 す る た め に 、教 師 は 学 習 者 に ど の よ うな 環 境 、 学 習 素 材 を ど の タ イ ミ ン グ で 提 示 した ら よ い の だ ろ うか 。Ausubel(1969)
が 有 意 味 学 習 を 階 梯 的 に 分 類 して い る の で 考 え て い き た い 。 ま ず 第 一 の 段 階 は「シ ン ボ ル ー つ 一 つ の 意 味 の 学 習 」で あ る代 表 学 習 で あ る
[Ausbel D P
Robonson F G,1969]。
「∼ とい うも の 」 とい う分 類 を 心 の 中 に構 築 して い く作 業 で あ る。 こ れ は 子 ど も の 段 階 、 多 くの 種 類 が い るネ コ に つ い て 「ネ コ」 とい うラ ベ ル を 貼 る こ と を 示 して い る 。 何 か 一 つ の 分 類 か ら始 ま る が 、 や が て シ ン ボ ル 化 す る こ と、 ラ ベ ル を 貼 る こ とが 一 般 的 観 念 に な り、 事 物 を 分 類 して名 前 を付 け る とい う方 法 論 が 子 ど も の 心 の 中 に 確 立 す る。 先 に 挙 げ た 素 材 の 潜 在 的 有 意 味 性 を併 せ て 考 え る と、 非 恣 意 的 な 素 材 が 提 供 され て 、 そ れ を 子 ど も が 心 の 中 で 意 味 付 け を行 うこ と に よ つ て 、 素 材 とネ ッ トワ ー ク が 一 般 的 観 念 に 成 長 す る こ とか ら 、 有 意 味 的 発 見 学 習 で あ る と言 え る 。 養 育 者 な ど の 大 人 が 目標 を 提 示 す る か ど うか の 視 点 は 、 こ こ で は ま だ 言 語 を 使 い こ な す 能 力 (語 彙 数 や 文 法)が
子 ど も に な い こ とか ら、 提 示 した と して も意 味 を な さ な い の で 、 有 意 味 的 受 容 学 習 と は な ら な い 。 二 つ 目の 段 階 をAusubelは
概 念 学 習 と して い る。 こ こ で は 「概 念 形 成 」 と 「概 念 名 の 意 味 の 学 習 (概 念 命 名)」 か らな る過 程 とな る[Ausbel.D P Robonson F G,1969]。
概 念 形 成 に お い て 、「具 体 的 な 経 験 の 結 果 と して 、子 ど も は 、立 方 体 の 決 定 的 属 性 を い くつ か 機 能 的 に 発 見 す る 」「現 実 の 立 方 体 が 目の 前 に な い と き で も 思 い 起 こす こ と が で き る 」と具 体 物 を 伴 う代 表 学 習 か ら、 具 体 物 を イ メ ー ジ で き る よ うに な る概 念 形 成 へ と子 ど も は 発 展 して い く。 例 え ば あ る概 念 が 既 に 子 ど も の 心 の 中 に 存 在 す る状 態 で 、 そ れ に 対 す る 正 式 な 概 念 名 ま た は 概 念 語 が 与 え られ た 時 に 、 概 念 と言 語 が 結 合 す る。 これ が 概 念 名 の 意 味 の 学 習 で あ る。 こ の 段 階 も有 意 味 的 発 見 学 習 で あ る。 た だ し、Ausubelは
学 習 者 が 自 ら発 見 す る の で は な く、 他 者 か ら定 義 を示 され て 学 ん で い く学 習 も起 こ つ て い く こ と を示 唆 して い る。 こ れ は 有 意 味 的 受 容 学 習 とい うこ と に な る が 、 概 念 同 化 と表 現 され て い る。 三 つ め の 段 階 をAusubelは
命 題 学 習 と して い る。 こ れ は 「二 つ 以 上 の 概 念 観 の 関 係 に つ い て の 陳 述 を成 す も の 」 で 、 複 合 概 念 で あ る[Ausbel.D P Robonson FoG,1969]。
こ の 段 階 で は 論 理 的 に 表 現 す る た め に 、 構 文 法 の 学 習 も行 わ れ て い く。 概 念 の 複 合 に は 、3つ
の 関 係 か ら捉 え る視 点 をAusubel(1969)は
示 して い る 、 下 位 関 係 。上 位 関 係 ・ 組 み 合 わ せ 関 係 で あ る。 新 しい 学 習 素 材 が 既 存 の 概 念 に 対 して 、 下 位 に あ つ て 統 合 され る 、 上 位 に あ つ て 統 合 す る 、 全 く新 しい 組 み 合 わ せ 関係 を 作 る か とい う関係 性 で あ る。 い ず れ の 場 合 も概 念 を 形 成 す る 以 上 、 有 意 味 学 習 と な る。Ausubelは
次 に 発 見 学 習 の 要 素 の 強 い 二 つ の 段 階 を 挙 げ て い る 。 こ れ は 、 先 に 示 した よ り も認 知 構 造 に 触 れ て い る 内 容 に な っ て い て 、「学 習 す べ き 材 料 が (受容 学 習 に お け る よ う に は)最
終 的 な 形 態 で は 学 習 者 に 提 示 され ず 、 最 終 的 な 結 果 を認 知 構 造 内 に 取 り込 む に 先 立 っ て 、 あ る種 の 精 神 活 動 (与 え られ た 材 料 の 配 置 換 え 、 再 構 成 、 あ る い は 、 変 換)を
自 ら な す よ うに 求 め られ て い る状 況 」 と表 現 して い る[Ausbel D P Robonson.FG,1969]。
そ の うち の 一 つ の 段 階 が 問 題 解 決 、 も う一 つ が 創 造 性 で あ る。 第4の
段 階 、 問 題 解 決 で は 、「学 習 者 の 既 存 の 知 識 の 中 に は そ の 問 題 の 解 決 を も た らす 、 は つ き り と定 義 され た 、あ る い は 使 い な れ た 手 続 き が な い 」「学 習 者 の 現 在 地 と解 決 の た め 10に 発 達 しな け れ ば な ら な い 地 点 との 間 に へ だ た りが な け れ ば な ら な い 」 と
Ausubel(1969)
は「 許っ て い る[Ausbel D P Robonson F.G。
, 1969]。Ausubel(1969)の
言 う五 つ め の 最 後 の 段 階 は 、創 造 性 で あ る 。創 造 性 は 新 しい も の を 生 み 出 す こ と で あ る が 、Ausubel(1969)は
「人 類 の知 識 に対 して 一 つ の 貢 献 を成 す 」 とい う意 味 で 創 造 性 に つ い て 述 べ て い る。「創 造 的 行 動 に あ つ て は 、理 解 す べ き 現 象 と認 知 構 造 内 の あ る 遠 い 関 係 に しか な い 観 念 と の 関 係 を 、 当 人 自身 が ま だ 分 か らな い 何 ら か の 方 法 で 知 覚 す る の で あ る 」 と言 つ て い る[Ausbel D P Robonson.FG,1969]。
2-2
省 察 を 促 進 す る 教 育2-21
学 習 者 に よ る知 識 構 造 の 理 解(1):省
察 へ の 焦 点 化 学 習 者 は 自 ら の 知 識 構 造 (認知 構 造 )を ど う捉 え て い る の だ ろ うか 。Ausubelの
提 唱 す る 第4と
第5の
段 階 で は 、 認 知 構 造 を 学 習 者 が どの よ うに 意 識 して 、 理 解 す る の か 、 とい う 部 分 が 他 と違 っ て く る。 こ の 発 見 学 習(問題 解 決 と創 造 性 )の 段 階 に ふ さ わ しい 学 習 素 材 を 教 師 が 提 供 す る こ とで 、 認 知 構 造 が 変 化 す る よ うな 、 つ ま り「準 拠 枠 変 化 モ デ ル 」 に よ る 学 習 が 起 こ っ て く る の で あ ろ う。Brown(1978)は
「あ らゆ る記 憶 課 題 や 問題 解 決 課 題 に含 ま れ る 非 常 に 基 本 的 な 形 の 自 己 関 知 は 、 わ か つ て い る こ と とわ か つ て い な い こ と を 見 分 け る とい う問 題 の あ る こ と を 自覚 す る こ とで あ る 」 と言 い 、 自覚 す る こ と を メ タ 理 解 と呼 ん だ[Brown A L,1978]。
こ の よ うに発 見 学 習 の 要 素 が 強 い 段 階 で は 、 学 習 者 自身 が 自 ら の 認 知 構 造 を メ タ 視 点 で 観 察 す る よ う に な る 。 こ れ は 学 習 者 に 省 察 (リ フ レ ク シ ョ ンreflectlon)が
起 こ っ て い る こ と を 表 して い る。 省 察 に つ い て 、Schon(1983)は
プ ロ フ ェ ッ シ ヨナ ル (職 業 的 実 践 家)の
思 考 に 関 して 、適 切 な 判 断 を して い る 際 に 特 に 規 則 や 手 続 き の 説 明 を 自身 で は 出 来 な く と も 、 暗 黙 の 認 識 や 判 断 を しな が ら、 熟 練 した 振 る舞 い を して い る こ と を 指 摘 して い る。 こ の こ と は 専 門 家 で な い 一 般 の 人 々 に つ い て も 「自分 が して い る こ と に つ い て 、 と き に は 実 際 に お こ な っ て い る 最 中 で あ っ て も考 え る こ とが よ く あ る。 行 為 の 最 中 に驚 き 、 そ れ が 刺 激 と な っ て 行 為 に つ い て ふ り返 り、行 為 の 中 で 暗 黙 の うち に 知 っ て い る こ と を ふ り返 る 」「暗 黙 の ま ま で は な く表 に 出 して そ れ を 批 判 し、 再 設 定 し直 し」 と表 現 し、 自 ら の 行 為 を 振 り返 つ て い る こ と を 指 摘 して い る。 こ の プ ロセ ス の 中 で 、 気 づ い た 感 触 を 自分 の 暗 黙 知 へ と 内 在 化 す る 、 つ ま り準 拠 枠 (ス キ ー マ)を
変 化 させ る。Schonに
よ る と、 省 察 は 仕 事 や 何 か の 行 為 の 実 施 中 に も 、 実 施 後 に も 起 こ る [Schon,1983]。Moon(2004)は
省 察 に つ い て 「省 察 は 、 明 確 な 解 答 が 存 在 せ ず 、 我 々 が 既 に 持 っ て い る 知 識 と理 解 の 更 な る 処 理(processlngプ
ロ セ シ ン グ)に 概 ね 基 づ い て い る 比 較 的 複 雑 で 不 完 全 構 造 で あ る 考 え に 適 用 され る 」 と言 つ て い る [Moon,2004]。 つ ま り、省 察 は 、 前 述 したAusubel(1969)の
有 意 味 学 習 の 第4段
階 で あ る発 見 学 習 。問 題 解 決 で 扱 わ れ る 明 確 な 解 答 の 存 在 し な い 問 題 に 対 して 、 使 い 慣 れ た 手 続 き が な い 状 態 で 起 こ る 学 習 とい う こ と に な る。 こ の 解 答 が 存 在 しな い こ と をMoonは
不 完 全 構 造 と表 現 した 。 省 察 に つ い て 認 知 の 側 面 で 見 て き た が 、コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン の 視 点 か ら も 考 え て み た い 。 野 村 (1994)は 、 省 察 を コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン の 力 と言 つ て い る。 そ の うち で も 話 し言 葉 (音声 身 ぶ り)に つ い て 、「音 声 身 ぶ りが 、動 物 の 身 ぶ りや 人 間 の他 の 身 ぶ り とち が う と こ ろ は 、 相 手 に 聞 こ え る の と ほ ぼ 同 じ よ うに 自分 自身 も そ れ を 訊 く とい う こ と だ 。」「音 声 身 ぶ りに よ つ て 、人 間 は 相 手 に彦 起 こす 反 応 を 同 時 に 自分 自身 の うち に も 引 き 起 こす こ とが で き る 。」 と言 つ て い る。 続 け て 「 リフ レ ク シ ョ ン を 内 包 した コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン の 現 実 的 な プ ロセ ス の な か か ら音 声 身 ぶ りを 媒 介 に して 自我 が 生 じ る」 [野村,1994]。 本 論 で は 、 自我 の 領 域 ま で 議 論 を す る 必 要 を 感 じな い が 、 リフ レ ク シ ョ ン に よ つ て 自 己 が 形 成 され る とい う こ と は 言 え る。 言 葉 を 換 え る と 自 己 を 規 定 す る準 拠 枠 が 構 成 され て い く とい う こ と に な る。 そ して 野 村 (1994)は 「 リ フ レ ク シ ョ ン は 自分 を 主 題 化 し理 解 す る こ と」 で あ る が 、 た だ し そ れ は 「 自分 の 内 部 か ら 自分 を 捉 え る こ と (内観 や 悟 り
)を
意 味 しな い 」 と続 け 、 で は リ フ レ ク シ ョ ン と は ど の よ うな 見 方 な の か とい う と、「 自分 自身 を あ た か も他 人 を 見 る か の よ うに 捉 え 返 す こ と」 と外 部 か ら 自 己 を 見 つ め る こ と を 強 調 して い る。 そ して 、 こ の 場 合 に 理 解 さ れ る 自 己 は 「他 者 と し て の 自 己 」 で あ る と言 つ て い る [野 村,1994]。
前 述 し たBrown(1978)の
メ タ 視 点 で 自 己 を 見 る メ タ 理 解 と同 じ こ と と考 え られ る。Moon(2004)は
学 習 者 自身 が 自 ら を省 み る こ と と して 、省 察 的 な 方 法 に つ い て 、「真 の省 察 的 判 断 を 使 う学 習 者 は 、 学 習 は 構 成 され る とい う こ と を 理 解 す る 」 と述べ て い る [Moon, 2004]。 前 述 した BrOwn(1978)、 野 村 (1994)と 同 様 に 、学 習 者 は 、 自 己 に つ い て の 視 点 を持 ち 、 自 己 が 変 化 す る こ と を 理 解 す る と言 う こ と に な ろ う。 つ ま り学 習 者 は 、 省 察 的 な 方 法 で 学 習 す る と き に 、 自 らの 知 識 構 造 が 構 成 され て い く、 別 な 言 い 方 を す れ ば 、 自身 の 準 拠 枠 が 変 化 して い く こ と を 知 る こ とが で き る。 で は 次 に 、 知 識 へ の 接 近 に 対 して 省 察 は どの よ うな 段 階 を 経 て 起 こ つ て く る の か 、 ま た そ れ は 発 達 す る の か 、Klng and Kltchener(1994)の
階 梯 か ら見 て み た い 。 個 々 の 事 象 に よ る 学 習 、 特 に 省 察 的 判 断 の 必 要 な 学 習 が 積 み 重 な つ て い く と、 省 察 的 判 断 力 も発 達 して 行 く 可 能 性 が あ ろ う。Klng and Kltchener(1994)は
こ の 省 察 的 判 断 の 段 階 が 発 達 す る こ と を 述 べ て い る 。 そ れ は 、 大 き く3つ
の 段 階 に 分 け て 考 え られ る。 最 初 の 段 階 は 、 前 省 察 的 思 考 段 階 、次 は 準 省 察 的 段 階 、最 後 は 省 察 的 段 階 で あ る 。これ ら の3つ
の 段 階 を さ ら に3つ
、2つ
、2つ
の 小 段 階 に 分 け て 解 説 して い る [Klng K■tchener,1994]。
前 省 察 的 段 階 は 、 第1段
階 か ら第3段
階 で 表 され る 。 小 段 階 の 第1段
階 の 知 識 の 見 方 は 「知 識 は 絶 対 的 で 具 体 的 に存 在 す る。 抽 象 概 念 と して 理 解 され な い 。 直 接 の観 察 に よ つ て 確 実 に 得 られ る。」 で あ る 。 第2段
階 で は 、「知 識 は 、 絶 対 的 に 確 実 で あ る と見 な され る。 も し く は 、す ぐ に は 利 用 で き な い が 確 実 で あ る と見 な され る 。知 識 は 、感 覚 (直接 の 観 察 に お け る よ う に )を 通 して 直 接 的 に 得 られ る 、 も し く は 権 威 者 を 経 由 し て 得 られ る 。」。 第 3 段 階 で は 「知 識 は 、 絶 対 的 に 確 実 で あ る と見 な され る 、 も し く は 一 時 的 に 不 確 実 で あ る と 見 な され る 。 一 時 的 な 不 確 実 領 域 で は 、 絶 対 の 知 識 が 得 られ る ま で は 個 人 的 に 信 じて い る こ とだ け が 知 られ 得 る こ とで あ る。絶 対 的 な確 実 領 域 で は 、知 識 は 権 威 者 か ら得 られ る。」。 こ こ ま で が 前 省 察 的 思 考 段 階 で 、 具 体 的 に 観 察 で き る も の 、 権 威 者 に よ り示 され た こ と を 信 じ る こ と が 知 識 で あ る と言 つ て い る。 知 識 に 対 して 疑 い を 持 た な い 状 態 と も言 え る。 次 の 準 省 察 的 思 考 段 階 は 第4段
階 と第5段
階 で 表 され る。小 段 階 の 第4段
階 は 、「知 識 は 12不 確 実 で あ り、知 る こ と が 常 に 曖 味 さ の 要 素 を含 む と環 境 変 数 (例 え ば デ ー タ の 誤 つ た 報 告 、 時 間 と と も に 失 わ れ るデ ー タ ま た は 情 報 へ の ア ク セ ス に お け る相 違 )が 規 定 す る こ とか ら、 知 識 の 主 張 は 各 個 人 に 特 有 で あ る。」。第
5段
階 は 、「人 の 知 覚 と判 断 基 準 で 濾 過 され る こ と か ら、 知 識 は 文 脈 に 依 存 し、 主 観 的 で あ る。 証 拠 、 出 来 事 ま た は 問 題 の 解 釈 だ け が 知 られ て い る か も しれ な い 。」。 こ の 二 つ の 段 階 が 前 省 察 的 思 考 段 階 に な る。 つ ま り こ こ で は 、 知 識 が 不 確 実 で あ る こ と と知 識 は 状 況 に よ っ て 変 わ り得 る 、 解 釈 に よ つ て 変 わ り得 る とい う こ と を示 して い る。 知 識 の 曖 味 さ を理 解 す る段 階 で あ る。 最 後 の 省 察 的 段 階 は 第6段
階 と第7段
階 で 表 され る。小 段 階 の 第6段
階 は 、「知 識 は 、様 々 な 源 か ら の 情 報 に 基 づ い て 描 か れ る 問 題 に つ い て 、 個 人 的 な 結 論 の 中 に 構 成 され る。 文 脈 中 の 証 拠 の 評 価 と評 判 の 良 い 他 人 に 評 価 され た 意 見 に 根 ざす 解 釈 が 、 知 られ 得 る と こ ろ と な る。」。第7段
階 は 、「知 識 は 、不 完 全 構 造 の 問 題 の 解 決 が 造 られ る理 に か な つ た 探 求 プ ロ セ ス の 結 果 で あ る。 そ れ らの 解 決 の 妥 当性 は 、 現 在 の 証 拠 に 適 合 す る最 も合 理 的 で あ る か あ り え る こ と とい う見 地 で 、 評 価 され る。 そ して 、 関 連 す る新 しい 証 拠 、 展 望 ま た は 探 求 の 道 具 が 利 用 で き る よ うに な る と き 、そ の 妥 当性 は 再 評 価 され る 」。こ の 省 察 的 思 考 段 階 に お い て は 、 知 識 は 作 られ る も の で あ る とい うこ と、 知 識 は 現 在 考 え られ る段 階 で 最 も合 理 的 な 説 明 に な る も の で あ る こ と、 知 識 は 固 定 され た も の で は な く 、 将 来 に わ た り新 しい 探 求 方 法 が 見 つ か つ た と き に 再 評 価 を 受 け る も の で あ る こ と が 示 さ れ て い る [Klng Kltchener, 1994]。 こ の 省 察 的 段 階 と同 様 の こ と に つ い て 、野 村 (1994)は「知 識 は 固 定 した も の で は な くて 、 た え ず 行 為 に よ っ て 経 験 的 に 改 訂 され て い る こ とが わ か る。 知 識 は『 行 為 の 反 省 的 評 価 』 に よ つ て 絶 えず 修 正 され る過 程 的 な も の で あ る 」 とい い 、 知 識 と は 「知 識 過 程 」 で あ る と 言 つ て い る [野村,1994]。2-2-2
学 習 者 に よ る知 識 構 造 の 理 解(2)省
察 と知 識 へ の ア プ ロ ー チ の 選 択 省 察 的 思 考 が で き る よ うに 発 達 した 学 習 者 は 、 知 識 へ の 全 て の ア プ ロ ー チ 方 法 で 、 省 察 的 方 法 を 選 択 す る の で あ ろ うか 。学 習 学 習 者 が 省 察 的 に 知 識 構 造 を理 解 す る よ うに な る と、 知 識 そ の も の へ 向 か う 自身 の プ ロセ ス が 見 え て く る。 言 い 換 え る と、 メ タ 的 に 自身 の 知 識 構 造 を 理 解 す る こ と に な る。 こ の 段 階 ま で 達 す る と、 自身 が 学 ん で い る 姿 が 見 え て く る こ と に な り、 学 習 者 の 概 念 が 発 展 す る。 こ の こ と をMoon(2004)は
、「 も し も知 識 が 構 成 され る と認 識 され る な らば 、 仮 定 とプ ロセ ス を適 合 す る こ とは 、 そ の 人 格 の 一 部 と な り、 学 習 素 材 を 学 習 す る 際 に 、 そ の 人 格 は 遷 移 され る。」 と言 つ て い る[Moon,2004]。
こ の 学 習 ヘ の ア プ ロ ー チ に つ い てMoon(2004)は
、 学 習 者 が 方 法 を 選 択 して い る と指 摘 し、「戦 略 的 ア プ ロ ー チ 」 と呼 ん で い る(図2-1参
照)。 教 師 に よ つ て 示 され た 教 授 素 材 、 も し く は 学 習 者 が 課 題 とみ な して い る学 習 素 材 に 対 して 、 学 習 者 は どの よ うな ア プ ロ ー チ を 使 うの か 選 択 して い る とい うの で あ る。 例 え ば 、 学 習 者 が 「決 ま り切 つ た 方 法 で 素 材 を 覚 え る 」 こ と を 要 求 され て い る よ うな 状 況 、 つ ま り学 校 で の 考 査 準 備 で あ る とか 、 あ る 事 項 に つ い て 過 去 の 資 料 や 書 籍 内 容 を ま と め る だ け の レポ ー トな どで は 、 これ ま で 「知 識 受 入 モ デ ル 」 と称 して き た 学 習 モ デ ル を 学 習 者 は 選 択 す る だ ろ う。 一 方 、 医 療 や 教 育 な ど専 門 分 野 で の 厳 密 な 実 践 を 伴 う現 場 で の 学 習 、 新 薬 開 発 や 発 明 な ど過 去 の 知 識 と方 法 を踏 襲 す る だ け で は 処 13理 で き な い 場 面 で は 、 学 習 者 の 準 拠 枠 を 変 化 させ な が らの 学 習 、 つ ま り これ ま で 「準 拠 枠 変 化 モ デ ル 」 と称 して き た 学 習 モ デ ル を 学 習 者 は 選 択 す る だ ろ う。 勿 論 、 学 習 者 が 、 前 述 の