Komazawa University Kom 三1z三1w三1 Unlverslty 『
ラ
グ
・シ
ッダ
ーン
タ
・カ
ウ
ム
デ
ィ』 譯 註(
Laghusiddh
巨
ntakaumudi
)
一 パ ー ニ ニ文
,典
入門
一(
2
)
高
崎 直
道
は し が き以 下は,
Varadaraja
(17
世 紀 )の 著,Laghusiddhantakaumudi
(r
定 説 解明略
本』)の 中, 音 韻 結合
(Sa
皿dhi
, 連 声法 )に関 する諸 章 (II
−IV
)の 和 訳で あ る。 第1
章, 文 法 用 語 に関す る章 (Salpj
五a
−prakar
御 a)は, すで に 「駒 沢 大 学研 究紀 要」 第17
巻 (昭 和34
・3
, pp ・17
−30
) に, テ キ ス トの紹
介 と共に発表
し て あ るの で, そ れ を参照 して載 きた い 。 た だ, 前回 の和訳発表後, 諸 先生 か らい ろい ろの 御 教 示 を 頂 い たの で, その御
意見 を考 慮 し た 上 で , 訳 語, 体裁
等の 点 で, 前 回の 部 分 に 多少 変 更 を加え た の で, それ らの 諸 点に つ い て , 凡例
と し て次に掲 げて お く。和 訳
凡例
1
. 和 訳 の底 本 と して 使 用 した テ キ ス ト は ,Laghusiddhantakaumudi
, with ‘Balabodhini
’−tika
, (Haridas
Sanskrit
Series
.2
),Chowkhamba
Sanskrit
Series
O
缶ce,Banaras
,1950
.で ある。 他に版 本 と し て は
Laghusiddhantakaumudi
, withTipPa4i
,Nir
μayaSagar
Press
,Bombay
が あ り, 本 文と英 訳を 掲載す る もの と し て,
J
.R
.Ballantyne
:The
Laghukaumudi
, aSanskrit
Grammar
by
Varadar
raja , with an
English
Version
,Comment
翫ry andReferences
,Benares
.
1891
.が あ る。 和 訳に当 っ て は , これ らの 二 本 を参 照 し, 本 文の 読み に特に出入 の ある
時は, 訳 註 に おい て , その 旨 を記 す こ とに し た。
2
・Laghukaumudi
は,Papini
のA
§tadhyayi
の 他Katyayana
のVarttika
,Patafijali
のMahabha5ya
中の 文 言 を, その ま ま あ るい は多少 の 変改 を 加 えて 引NII-Electronic Library Service
2
『ラ グ ・ シ ッ ダーン タ ・ カ ウ ム デ ィ ー』 譯 註 (高 崎 ) 用 し, ひ と し く典 拠と し て い るの で, 和訳 に 当 っ て は, そ れ らの 文章
の み, サ ン ス ク リ ッ ト原 文 を載せ , その 前 に, 〔No
.1〕
の 如 き, 一連 番 号を附 した。A
$tad
−hyayi
その 他に固 有の 番 号 は, サ ン ス ク リ ッ ト原文の 末尾 の(
)内に 附記 し た。前回は
Papini
の ス ー ト ラ の み に, 〔S
・1〕
の 如 き番 号を附 した の で, こ こ で , 新 ら しい 方法に よ る番号 標 記に従 っ て ,前
回の和 訳 中に見出 さ れ る 諸 規 則 の 原文 を 再 録 して お く。 ノ〔
No
.1
〕−Sivasatrapi
(Mahe
ξvarapi satrapi )A
・1
・UN
(1
),R
・LK
(2
),E
, りON
(3
),AI
・AUC
(4
),HA
−YA
−VA
−RAT
(5
),LAN
(6
),NA
−MA
一良A
−NA
・N r
NAM
(7
),JHA
−BHAN
(8
),GHA
−DHA
・DHA
$(
9
),JA
.BA
−GA
−DA
−DAS
だ(
10
),KHA
−PHA
−CHA
.THA
.THA
・CA
.TA
−TAV
(
11
),KA
−PAY
(12
),SA
・$
A
−SAR
(13
),HAL
(14
).{
No
.2
〕 〔No
.3
〕〔
No
.4
〕(
No
.5
〕 〔No
.6
〕 〔No
.7
〕〔
No
.8〕
〔No
.9
〕
(
No
。10
〕〔
No
.11〕
匸
No
.12
〕 1 〔No
.13
〕 .〔No
.14
〕 〔No
.15〕
〔
No
.16
〕3
.hal
antyam .(i
,3
,3
)adar ξana 叩
lopah
.(
i
,1
,60
)tasya
lopab
.(i
,3
.9
)adir antyena saheta .
(
i
,1
,71
)akalo
’j
jhrasva
・dirgha
・piutab .(i
,2
,27
)uccair udattah .
(
i
,2
,29
)nicair anudattah .
(
i
,
2
,30 )
sam 浸
hErah
svaritah .(i
,2
,31
)mukha .nasika .vacano ’nunasikah .(
i
,1
,8
)tulyasya
・prayatnalp
sava 卑 am .(i
,1
,9
)r
.1
.varpayor mithab savarη
yalp
v5cyam .(Vt
.1ad
i
,1
,9
)ap −udit savar4asXa capratyayah
(
i
,1
,69
)parab
samnikarSah sarphita(
i
,4
,109 )
halo
’nantarab sa 耳
pyogah
(i
,1
,7
) sup .ti
血一anta 卑padam
.(i
,4
,14
)Papini
の 規 則 を解 読 する際に必要 な 単 語の 補 足(
anuvartana , annvrtti )は, 原 文の 行下 に
〔 〕
に 入 れ, かつ , その補
足 語の 使 用さ れ て い るス ー トラ の番
号 を 肩に附
して 示 した。 例 え ば,〔
No
.2
〕
halantyam
.(i
,3
,3
) 」 〔upade ξe〕2〔it
〕2Cf
. upadeSe ,janunasika
it. (i
,3
,2
). N工 工一Eleotronio LibraryKomazawa University Kom 三1z三1w三1 Unlverslty 『ラ グ ・シ ッ ダーン タ ・カ ウム デ ィ ー』譯註 (高 崎)
3
4 .〔
No
.〕
を 以 て 示 さ れ た諸 規 則は,Laghu
・が その 説 明解 釈 を施 して い ない 場 合に 限 り, 「 … … 」 内 に 和 訳 を 示 した。Laghu
,に説明 があ る場 合 は, そ れ を 以 て 訳 の 代 用 と し, 諸 規 則の訳に相 当す る部
分 に下 線を施 した。Laghu
.の 説明 と, 規 則 自体の 意 味に相 違の ある時
は , 訳 註にお い て 説 明を加え た。5
, 和 訳 本 文 中〔 〕
内の 句は捕訳, ()
内の 句は説 明の た めの 訳註で あ る。 訳 註が長文 に わ た る時は, 原則 と して〔
No
.〕
ご とに, その 終 りに 訳註 として , 細 字 を もっ て 附 した。 訳 註 に当 っ て使
用 した文 献な らび に略 号は次の 如 くで ある。BK
.0
.B6htlingk
:Papini
’sGrammatik
,Leipzig
,1887
.Pap
.Papini
’sAStadhyayi
−satraptitha (ス ー ト ラの番号は 上記に よ る。)Vt
.Katyayana
’s
Varttika
ad .A
$tadhyayi
.Pat
.Patafijali
,sMahEbhti
$ya
.I
Ka6
.Ka
ξikE
.vrtti (K
譱iSarTlskrit
Series
37
,
38
).SK
Siddhantakaumudi
(
Kasi
S
.S
。136
,
137
)
.Laghu
.Laghisiddhantakau
皿 udi .(チ ョ ーカ ン バ 本, ボン ベ イ本,
Ballantyne
本 )(文 法 用 語の 略 記に つ い て は省 略 )
訳 註は本 文
解 読
の 理解
に資
す る た めの 最 少 限に と どめ, 参 考 文献 その他
につ い て は一切 省略し た。6
.Laghu
.自体の 章別 (−prakarapa
)は, 1,II
.の 如 く示す。 「第一章」 の 如 き分類
や, その他
の 細 別は, すべ て 訳 者 が便 宜上施 し た もの である。NII-Electronic Library Service
第
二章
音
韻
結
合
(
SAMDHI
,連 声 法
)
II
母音
の結 合
(
ACSA
)1
[DHI
)
,§
.1YAN
−SAMDHI
(
半
母 音 化
)
〔
No
.17
〕
iko
ya4
aci .(
vi,
1
,77
)
一 〔sa甲hitayam
〕72連 続形 (sarphita )に お い て は , 母音
i
, U ,r
, 真(IK, 長 音を含む)の 代 りに , 母音 (AC )の 前に お い て半 母音 (YAN = y , v, r,1
)が用い ら れ る。〔
例
え ば〕
‘ sudhi ’ (智者) と ‘upasyab ’ (崇拝さ るべ き)と
〔
の 二 語が結 合 する場合 〕を 考 え るに (iti
sthite )・訳
E
上述の ス ー ト ラ は 〔Gen .〕 〔No 皿 .〕 〔
Loc
.〕とい う構成を もつ が, 文法上の 約束と して,
Gen
.は ‘〜 の代り に’ (〜sth 珈 e)の意で用い られ , (Pap
.i
, 1, 49 ;saSthisthaneyoga , 第六格すな わ ち Gen .は ‘ sthahe ’ とい う語で表わ さ れ る関係を 示 す ),
文法的操作の行わ れ る要素を 示 し,
Nom
.は操作の結 果 を あ らわ す。 ま た,Loc
・は操作の行わ れ る条件を 示 し, ‘ 〜 の 前で ’の 意である (〔
NQ
.18
〕の ス ー トラ参 照)。 こ の 他.操作の行わ れ る条件を示す もの と して , AbL が ‘〜 の後で’ の意で使用される (parp・,
i
, 1, 67, 後述 〔No
.83 〕参 照 )。‘ 連続形におい て’ (sarphitayam )とい うの は, ‘ 連続した文 章 中に おい で の 意味で,
文法要素が個別的に独 立して 用い ら れ る場合の 反対 (〔
No
・14〕参照。 こ の ‘ sarphita ・yam ’ と い う補 足は, そ れ 自体 vi,
1
,72
の ス ー5
ラ を構 成 し, 同73
以下,157
に至る まで , anuvartana と し て適 用さ れ る。 (い わ ゆ る
Adhikarasatra
の 一つ)な お,
Laghu
.の説 明 (sarphitayEm vi §aye ) に あ る,‘
viSaya ’ は 文法 用 語と して ,
‘
ある限定さ れ た使 用範囲’
を意味する (cf. chandasi viSaye ,‘veda に おい て は’
)。
〔
No
.18
〕
tasminn
iti
nirdi $te
p
五rvasya . (i
,1
,66
)第七 格 (saptami , Locative )で 示 され る もの に よ っ て 規 定され る (vidhiya 皿 ana )
操 作 (
karya
)は, 他の 音に よ っ て 距て られて い ない , す ぐ前の 〔要 素にお こ る も の と〕 理 解 さ るべ きで ある。 訳E
例にあげ られ た ‘ sudhl ’ と い う語に 含 まれ る IK は ‘u’ と ‘i’ で ある が,No
・17
の規定 する操作は, 語末の 音 ‘ i’ につ い て行 われ るこ と を規定す るの が, こ の N工 工一Eleotronlo LlbraryKomazawa University Kom 三1z三1w三1 University 『ラ グ ・シ ッ ダーン タ ・カ ウ ム デ ィ ー』譯 註 (高 崎)
5
ス ー トラ で ある。 な お, こ のNo
.18
よ う な種 類の ス ー ト ラ をParibha
頭 と よ ぶ 。 これ はPapini
の ス ー トラを読み, 実際に適用する場合の と り き めで ,No
.17
の訳 注 で 挙げたPa4
.i
,1, 49 や
i
,1
, 67 と同 種の ス ー ト ラ で ある。 siddhanta −kaumudr
で は1
・Sa1pj
鮪 の 次に
IL
Paribhas
且 を設 けて , こ れ らの ス ー5
ラを扱 っ て い る。〔
No
,19
〕
sth 互ne ,
ntaratamah .(
i
,1
,50
)規 則の 適 用 (prasafiga ) が 行 わ れ る場 合, 〔もとの 音
〕
に一番よ く似て い る (sad1 ・
Satama
= antaratama ) 〔音 〕が 代 置 (adega ) され る。 〔以上 の 規定 に よ り
〕
sudhy +upasya となるが (
iti
jate
),訳往 ‘ sthane ’ とい うス ー トラ本 文の語 を Laghu .は ‘
prasafige
sati’ と説 明 して い る。 こ の ‘ sthnne ’ は No ・17
の 訳 註で述べ た と同様 ‘〜 の代 り に’ の 意で , 操作の場 所を示 す語で ある が, 代置の 操作が行わ れ る場 合を さ して ‘
prasafiga
’とい う語が使わ れ, そ れ は ‘uccarapasya prasafigab ’ (文 法 規 則の適 用 )を意 味 する。 こ の ス ー ト ラ に よっ て,No
.17
の規定がi
, Dy ;u, ti → v ;r , 著 → r ;1
→1
の対 応 変 化 を示 す こ とが知ら れる。 こ の うち, a と v は, 前者が唇音, 後 者が歯 唇音で , 同類音 (savarpa ,〔No .11
〕参 照 )で は ない が 互 に一番近い音類で あ る に対し, 他の 三 種は それ ぞれ 同類 音である。 ‘ adega ’・ 文法的 操 作を結 果に よ っ て種 類 分 けする と, 1. adega (代 置 ), 2.lopa
(省略),
3
.agama (添加)の 三種と な る。 adega と agama との 関 係は,‘ adega は敵 の 如 く, agama は友の如 し ’ などとい わ れ る。 agama に対 する もの は
10pa
で あるが,lopa
は adeSa の 一種で , 現 代 的に は ゼ ロ の代 置 と考えて よい で あ ろ う。〔
No
.20
〕
an .aci ca .(viii,
4
,47
) 一 〔aco 〕46〔 yaro 〕45〔dve
〕46〔va 〕15 . 母音の あ と に くるYAR
(h
.を除い た すべ て の 子 音 )は 重 複 して も よい (vE ) 。 た だ し, 母音の 前におい て は然 らず。 訳註 ‘ va ’ は そ の規 則が任 意 選択である こ とを示す語で ある。 従 つ て重 複しない 場合に は sudhpt −upasyah , 重 複 すれば sudhdhy ・upasyab 。 後者は 更に つ づけて, 次の ス ー
ト ラ の 適 用 を うけ る。
〔
No
.21
〕
jhtal
互rb
ja
§jha6i
.(viii,4
,53
)rJHAL
(半母音, 鼻 音 を除い た子音 すべ て )の 代 りにJHA
§ (jh
,bh
, 9h・dh
・dh
; 」,b
・9 ,d
,d
)の 前におい て は ,JA
§
(j
,b
, g,d
,d
)が代 置 さ れ る。」意味
明瞭
。 従 っ て 前の ‘dh
’ の 代 りに ‘d
’ が 用 い られ る。NII-Electronic Library Service φ
6
『ラ グ ・シ ッ ダ ーン タ 。 カ ウ ム デ ィ ー』譯 註 (高 崎) 訳往 この ス ー トラ の形 式は No .17
に準 ずるの で,Laghu
.は何の説 明 も加えてい ない。 これ は KU (Guttural )か らPU
(LabiaD
に至 る各額の第三, 第四音(有声音) の前で ,KU
〜 PU 各 類の全 音, ‘h
’ ,Sybilant
は同類の第三 音 (有 声 無気音 )に変ること を規 定 するもの で ある。 そ こ で sudhdhy .upasyab → suddhy .upasyah .
〔
No
.22
〕
sa甲
yog
会ntasyalopab
.(vii,2
,23
)複合 子 音 (sar ;lyoga )で 終 る語 (
Pada
)の 最 後の 音は省 略 (1
。pa ) され る。
訳 註
Chowkhamba
本はLaghu
・の註 釈 を ‘saUiyogantarp yat
Padarp
tasyalopah
’と し, 複合子音で終 る語 全体が省略され るよ うに 解 され る が,
Ballantyne
本は ‘sa −
rPyogantarb yat padalp tad −antasya
lopab
’と よ み,
Siddhtintakaumudi
もそ れ と同様で あ るの で , そ れに よ っ て上述の 如 く和 訳した。 そ し て こ れ がPapin
三 の ス ー ト ラ の 原意で ある。 (Cf ・Pap ・viii ,2
,29
中の ‘ sarPyogadi ’ は ‘複合子音の 最 初 音’ を意 味 する。) この ス ー トラ の意 味 を適 確に示 すため に更 に 次の 一般 的 規 則が援用さ れ る。〔
No
.23
〕
alo , ntyasya .
(
i
,1
,52
) 」 〔sthane >5°第
六 格 (Genitive
)を 以て 示され るの は, その 最 後の 〔音 (AL
)の〕
代 置で あ る。 か くし て 〔suddhy の 〕‘y
’ が 省 略 され る こ と に な るが,訳 註 Laghu ・が ‘§aSthl −nirdi §重ah ’
とい うの はス ー ト ラ に補足さ れ るべ き 〔sthane 〕 (
No
・17
)に対す る説 明 で あ る。 〔No .22 〕の ‘ sarpyogantasya ’ と い う語 は §aSthi ・ nirdista で ある か ら, 〔No
・23
〕の規則が適 用 さ れ る。〔
No
.24 〕
yapa
毎
prati
爭edho vicyab .(
Vt
.1ad
. viii,2
,23
)「〔複 合子 音の
最後
音が省略 され る場 合 (salpyogantasyaIope
),〕YAN
に つ いで は禁止 (pratisedha ) が述べ ら るべ きである 。」
〔以 上の操作, 検証に よ り〕 suddhyupasyab (智 者に崇拝さるべ き もの ・ 神 )〔と い う形が
成
立す る。〕 〔
同様に,〕
‘ maddhvarib ’ (〈madhu +ari, ‘ 悪 魔マ ドフ の 敵 , ヴ ィシ ュ ヌ の 異 名 ),
‘
dhattrarp6ah
’ (<dhat
;+arpSa , ‘ 造物主の 一部, ブ ラ フ マ ーの異 名),‘
lakrtib
’ (く1
十akr 士i
, ‘V
とい う字の 形 )o 訳 謡 pratisedha と は規則の適 用の 禁止 を意味す る。 とこ こ で あ げら れ た 形の他に, 〔
No
.20
〕 に従 っ て, sudhyup ’ asyab , rnadhvarih ,dhatra
・Pgah の形が ゆ る され る。 一般に , イ ン ド で出版さ れ たテ キ ス ト類は重 複 形 を用い るζ と が多い が, 学界で は単純形を用い る。 N工 工一Eleotronio LibraryKomazawa University 障、K。m ・ ・ 跚 U・i… sity ’ 『ラ グ ・ シ ッ ダ ーン タ ● カ ウ ム デ ィ ー』 譯註 (高 崎)
§
.2
AYAVAYAVA
−SA
珥
DHI
7
a)
〔
No
.25
〕
eco ,
yavEy5vab
、(vi ,1
,78
) 」 〔aci 〕77〔sa 甲hitayam
〕T2 母音の 前に お い て は ,EC
〔の 各 音 (e・ o, ai ・ au )〕の 代 りに, そ れ ぞれ ‘ ay ’‘ av ’ ‘ay
’ ‘av
’ が用い られ る。訳症
形式 は 〔
No
・17
〕に 同じ, ‘ そ れ ぞ れ’(kramfit
)とい うこ と は 次の 規 則に よ っ て 説明され る。〔
No
.26 〕
yath
互sa卑khyam
anude ≦ab sam 互n互m .(i
,3
,10
)ある規則 (vidhi ) が 〔先 行 ・ 後 続 〕同類の 要 素 を含む とき ,
〔
前 後 各 要 素 は〕 順 序に従 っ て対 応 す る。〔
例え ぱ〕
haraye
(くhare
+e)vi§
Pave
(くvi §po十e) nayakah (<nai 十a十
ka
,指導 者 )Pdiwakah
(<Pau
十a十ka
, ア グニ )訳註
ス ー ト ラ本 文の anudeSa を
Laghu
.は単に vidhi と お き か えて い る が,Kagika
に よ れ ば, ‘ 後の指示’ (paScad uccaryate ) の 意で , ‘ uddega ’ (先の指示) と対応 する。 す なわ ち, ‘ samanam ’ を説明 し て , ‘
sama −sarPkhyanfirp samarTl
pathita
.nam udde ≦
inam
anude6in 互卑 ca yathakramam uddegibhir anudeSinah sa 卑badh
.yante ’ とい う。 〔
No
・25
〕につ い て い うと, ‘EC
’ が udde ξa, ‘ ayavayavah ’ が anudeSa で ある。この ス ー トラ も
Paribha
§a・s且tra の 一つ , これに よ り 〔NQ
.25
〕は, e→ ay , o→ av ,al→ ay
, au → av とい う対応変化を 示すこ と が知ら れ る。
こ こで は
SarPdhi
に つ い て の み言 及するの で 格変化 (hari
→hare
の 変化など)につい て は該 項に ゆ ず る。 なお, 上掲の諸例はい わ ゆる内連声の 例である が, この 規 則は外
連声 に も適 用さ れ る。 例え ば, tau ubhau api→ tav ubhav api .
b
)
〔
No
.27
〕
v合nto
yi
pratyaye
.(vi,
1
,79
) 」 〔eco 〕66 」 〔salphitayam 〕72 ‘y
’ で は じま る接尾辞 (pratyaya ) が あと に つ づ く場 合, ‘ 0’ と ‘ au ’ の 代 りに, ‘ av ’ ‘ av ’ が 用い られ る。 〔例 えば〕gavya
皿 (<9・+ya , 牛乳)navyam (くnau +ya, ‘ 舟行 し うる (川)’
訳註
‘ yi pratyaye ’.‘yi’ は ‘
y
’ (= =ya
・kara
, ‘ y’ 音)の Loc . Sg .こ の Loc .も 〔No
.NII-Electronic Library Service
8
『ラ グ . シ ッ ダ ーン タ ・ カ ウ ム デ ィ ー』譯註 (高 崎)18
〕に よ り ‘ 〜 の前に おい て , と解すべ き もの で あるが, Laghu .は慣 用的に ‘ pare’ を 補 っ て ‘ 〜 があと に つ づ く時 ’ と説明する。 Qt, aut の tは附加 字 (IT
, anubandha )で ある。 (下 記 〔No
, 29, 30 〕参 照。) ‘ o, と ‘ au’ と は, ス ー トラ の い う ‘ 〔eco 〕vantah ’ が具 体 的に指示 する音で ある。 こ こ に挙げ られ たの は ‘y’ で始まる接 尾辞の場合の 例で ある が, 合成 語の 揚合に も適 用さ 「 れ る こ と がある と し て , 次の カ ー リ カーが ある。〔
No
.28
〕
adhva −
parim
互pe
ca .(Vt
・3ad
・vi,1
,79)
「道 程の
単
位 を意味
す る場合
に も亦
。」〔
す
な わ ち〕gavyUti
(〈go
+yUti
,ニ2
kr
・sa’s, 約4
マ イル )。訳諱
こ の Varttika は Vt .
2
:Gavyutau chandasi を予 定 して始めて意 味が あ る。すな わ ち,
Vedic
‘ gavyttti’ を vi, 1,79
の規 定 (〔No .27
〕に追 加 すべ し と した後で ,bhasza
(日常 語 )に おい て も道程の単位の 意味で こ の語が存続するこ とを指 摘 し, 従っ て, これ を も規則に追 加すべ し と 主張し た もの 。Laghu
.はVedic
を取 扱わ ない の で,Vt
.3
だけ を挙 げて い る。§
.3
GUNA
−SAMDHI
(グ ナ 音化 ) 〔定義〕
Gupa
:一〔
No
.29
〕
adefl
gn
尊ab .(
i
,1
,2
)
短音 a (at)及 びEN
(e, o)と はgu4a
と よば れ る。 〔附加 字 ‘t
’ (at の ‘t
’ )の 用 法 と意 味〕〔
No
.30
〕
ta −
paras
tat
−k
互1asya
.(i
,1
,.70
)一 〔sarpjfia 〕6s ‘ t’ 字 を あ と に 伴 う音, 及び ‘ t’ 字の あと に つ づ く
音
は,〔
そ こに示 さ れ たの と〕 同等の 時 間 (kala
, 長 さ)を もつ 〔音の み 〕 の 名称 で あ る。訳註
Papini の ス ー トラ 中の ‘ta−para’ 〔varpa 〕を Laghu .は二様に 解 す る。
1
) “tabparo 〔yasmat sab 〕”
(その 後に ‘t’ を件 う音),
2
) “tatparo
〔yah
〕” (‘t’ の 後 に くる音 )。 し か し実 際に は前の解 釈の みが必要で , 後の解 釈の ような例は文 法 用語に は ない。 ‘ at’ は短 音 a, ‘ at’は長 音 a を示す。 a 音は18
種 あるが , こ こ ではkala
に関 係す る の で, a, a, 五3
の 三種が問題とな り, その うち短 音 a の み が gupa で あ るこ とを示す。 な お gupa と は基 本的な 母音に 短音a を加え た音量 (例え ば e くa十i)と考え られ るが ,Ct
につ い て はイ ン ド の文典はdogmatic
に e, o と同段階に ある もの と み な してい る。 N工 工一Eleotronio LibraryKomazawa University
’
k
。 。。 。 跚 U。i。 。 . 。i,y t『ラ グ ・シ ッ ダ ーン タ ・ カ ウ ム デ ィ ー』譯 註 (高 崎 )
9
a
)
〔
No
.31
〕
瓦
d
gu
尊a辜
.(
vi,1
,87)
L 〔aci 〕77〔ekah 〕84〔pttrvaparayob 〕s4〔sarPhitaytim 〕72
‘
a’
音 (a ま たは a)の あと に母音 (AC )が つ づ く
時
, 前の 音 (a ま た は a)と.後
の 音 (
AC
)との 代 り に gupa の み が用い られ る。 〔例 え ば〕・ upendra (<upa +indra
, ヴ ィシ ; ヌ , あ る い は ク リシ ュ ナ の 異 名 ),
ga4godaka
’ (<gahg δ十udaka , 恒河 の水) 訳註 こ の 場合, 後の 母音が ‘i
’ 音 ならば ‘ e’ , ‘ u’ 音 な らば ‘ o’ と な るの は, 〔No
.19
〕に従 う。 その他の母音に つ い て は 〔Nos .33
,37
〕参 照。b
)
〔
r
,↓
が あ と に くる場 合
の特
例〕
〔
No
.32
〕
upade ξe ,
j
.anun 互sikait
.(i
,3
,2
) 教示 (upadega , 〔No
・2
〕参 照 )の 中で 〔用 い られ る〕 鼻 音化 し た 母 音 はIT
(= anubandha , 〔No ・2〕参照 ) と称せ ら れ る。 パ ーニ ニ 文 典 を奉 ずる人々 は約 束 (Pra ・ tijfia) 〔すなわ ち慣 習 〕に よ っ て , 母音の 鼻 音 化を教 え る。L
・A
−N
とい うス ー ト ラ (Sivasittra
6 ) の 中 に含まれ る a 〔は鼻母 音と教え られ る か ら, これ 〕と共 に発 音 さ れ る r (repha )〔
す なわ ちRA
, 実は ra 蚤〕は, r 及 び 「1
の 称 呼 とな る (〔No
・5
〕参
照 )。 訳 註 ‘ パ ーニ ニ 文 典 を奉ずる云 々 ’ の原 文 は ‘ pratijfianunasikya paniniyah2 こ の 説 明はKa
ξ.に見え,SK
.に も踏 襲さ れ て い る。 〔No
・28
〕の 規定がど こ に適 用され る か につ い ては ,た だ伝 承に よ る他ない こ とを示 す。 (現 存の 写本に は鼻音化の 記号が ない 。) 例えぱDh
亘tup . 1, 2edha は am を含む もの と さ れ, そ れ に よ っ てAt
.の 人称語 尾 をと ることが知ら れ る。 ‘ repha ’ (<Vriph
, うなる, もつ れ る よ うな音 を出す ). r 音が実際に そうい う感じの 音を出すの で, か く よば れ る。 な お 母音 ;は ‘ rephavat ’ とい わ れ る。RA (= RA 蚤)は
Sivas
.5
:HA
−YA −VA −RAT の第四音 tr)に は じま り,
6
:L
・A
・N
の ‘1
’に至る諸 音, すなわ ち r と1
と を 示す pratyahara .こ のRA
を用い て , 次の 規 則が説か れ る。〔
No
.33
〕
ur a写 ra −
parab
.(i
,1
,51
) 一 〔sthane 〕501 音
は30 種
の 音 (すな わ ち18
種の r と12
種の1
)を指
す と,前
に説
明
さ れ た。 (〔N
・s・11
,12
,13
〕項下の 説明参照 ) この 〔丁音 (1
音 を含む)の 〕 代 り に用 い ら れ るAN
(a, i, u)は常にRA
(r,1
)を あ と に伴 う。 〔例 えば〕NII-Electronic Library Service
10
『ラ グ ・シ ッ ダーン タ ・ カ ウ ム デ ィ ー』譯註 (高 崎 )tavalkarah
(<tava9ka
・・)・ 訳 註 ス ー トラ 中の ‘ur ’
は ; の
Gen
.Sg
.これはkart
;, pit;等の語 尾 変 化 を 想起すれば直ちに知れ る。 こ こ は 〔
No
・31 〕.に関連 する言及であるか ら,AN
の う ちi
が問題とな る。 す な わ ちa
+;一・n
・近代の 西洋で発達し たサ ン ス ク リッ ト文法 概 説書に従え ば , a+r → ar と’し て ar が gupa の 如 く扱わ れ る が, パ ーニ ニ 文典に よ れ ぱ , gupa は a だ けで, r は添 加 (agama )で ある。 な お 上述 ‘ ur ’ は,AN
の う ち u を adeSa と す る例で, こ の語が使 用さ れ てい るス ー トラ 自体の 適 用を う けて い る。§
.4
AVYAVAHITA
−SAMDHI
(Hiatus
) (1
) (§.2Ayavayava
.Sarpdhi
の 例 外 )〔
No
.34
〕
10pa
草
甑kalyasya
.(viii ,3
,19
)L
〔vyob 〕18〔aparvasya 〕17 〔a6i 〕17〔padasya 〕1「6
−
a 音 (a または a)が先 行 し, かつ 語 末に くる と こ ろの y 音及 び v 音 は, その 後
ノ 「
に
AS
(母 音及び有 声 音 HAS )が くる場 合, 任意 に省 略 さ れ る。訳置 パ ーニ ニ の 規 則 中に あ る ‘
9akalyasya
’ は, ‘Sakalyasya
皿 ate (or matena )’,‘ §akalya の意 見に よれ ば’ の 意。 人 名の
Gen
.が パ ーニ ニ の規則 中で 用い ら れ る と きは ‘mate ’ を
補
っ て解す るこ とが約束さ れて い る。 そ して , こ の 形で 示さ れ た意 見は任意選択の もの とさ れ る。 す な わ ち Parpini は §akalya の意 見 を否 定は しない が, 絶対 的に そ れのみ を 正 しい と は認めず ; 自ら は別の意見 を も つて い た とい うこ と にな る 。
後に示 さ れ る例を使う と,
hare
+iha
とい うSarpdhi
で , 〔No
・25
〕に従っ て (す なわ ち P知ini の 意見で は)‘
haray
iha
’ となるべ きで ある が ,Sakalya
の 考え で は, こ れ は ‘hara
iha
’ となる。 と ころ で, この ‘hara
iha
’ は 〔No
.31
〕に従っ て,Gupa
・ sarpdhi が お こ り, ‘hareha
’ と な るの では ない か とい う疑 問が お こ る。 それに答え て, 次の 規 則が挙げ ら れ る。〔
No
.35
〕
pfirvatrasiddham
。 (v 三ii
,2
,1
)
1
−VIII
,1
(す なわ ち, viii ,2
, 1 に先 行す る部 分 )(sapada −saptadhyayi ) 〔の 規 則 〕に関 して , 〔こ の ス ー トラ 以
後
に の べ ら れ る〕三 章 (tripadi)〔
に属す る 諸 規 則〕
は 実 現 され なか っ た 〔もの と考え るべ きで あ る。
〕
ま た, これ ら三章
におい て も,〔そ れ ぞれ 〕先 行 する規 則に 関し て, 後 に くる規 則は実 現 され なか っ た 〔もの と考
え るべ きであ る。
〕 〔
そ こ で, 例えば〕hara
iha
, 〔あるい は 〕haray
iha
(〔No
・34
〕)ノ
N工 工一Eleotronio Library Servioe
Komazawa University Kom 三1Z’aw 三1「University
『ラ グ 。 シ ッ ダーン タ ・カ ウ ム ヂ a − 』譯 註 (高 崎)
11
vis4a
iha
, 〔あ るい は〕vi §paviha
(同上)訳 註 この 〔No .
35
〕は重要な Adhikara −stttra で ある。 こ れ に よっ て , viii ,2
,1
以前の ス ー トラ の 配列と, viii ,
2
, 1 以後三章のス ー ト ラの配 列が, その効力の 上 で, 異 っ たもの とな り, viii,2
, 2 以 下は そ れ ぞ れ独立 し た効力 を もつ こ と と な る。 目 下の 問題につ い て例 示 する と, 〔No .34
〕の規則は Pap . viii ,3
,19
で, 幽‘Tripadl
’ に属 し, vi・1
,78
(〔No
.25
〕)とい う, viii,2
,1
以前に あ るス ー ト ラ は, これ にに対し効 力 を もた ない 。 従 っ て, vi,1
,78
を適 用して ‘harehi
’ とするこ と は許 さ れず,hiatus
は 保存され る。 ,§
.5
vRDDHI −
SA
箪
DHI
(
ヴ リッ デ ィ音
化 )〔
定義 〕 Vrddhi
:一〔
No
.36
〕
VTddhir
巨d
−aic 。(i
,1
,1
) 長 音a
(〔No ・30
〕参照 )及び ‘ ai ’ ‘ au ’ (Alc )と が, Vrddhi 音 と称せ られ る。 a)
〔
No
.37
〕
vrddhir eci .(vi,
1
,88
)L 〔at〕8T
〔ekab 〕84〔pUrvaparayob 〕8e〔sa 甲
hit
百yam 〕72‘
a’
音 (a ま たは a )の あ とに
EC
(e, o, ai, au )が くる時に は, 〔両 音の 代 りに〕Vrddhi
の み が代 置 され る。 これ はgupa
の 代 置 (〔No
・31
〕)に対
す る特 例 (apa−
vada )で あ る
。 〔例 え ば〕
kr
§rPaikatvam
(くk
;$pa
十ekatva )gahgaughab
(〈 gafigdi十〇gha )
dev
α話varyarn(<
deva
+4紿varya )k
;§rpautkapthyam
(<k
;$rpa十autkapthya )訳註
〔
No
。31
〕で ‘ adgupab
’ と規定され てい る が, そ れは一 般 原則で あ り,AC
の う ちで もEC
の 前におい て は, ‘ 特 例と しでV
τddhi
を代 置す る とい うのが, この スー F ラ の 意味で ある。 〔
No
.31
〕の よ うな 規 定 をUtsarga
(一般規則)と い い , こ の 〔No
.37 〕の ような規 定 を Apavada (特 例 )と い う。b
)
〔
No
.38
〕
ety −edhaty .
耐
hsu
. (vi ,1
,89
)L〔at〕s7〔vrddhib 〕88
〔eci 〕88〔eka 単〕s4〔
pOrvaparayoh
〕s4〔sa 甲hit
まyam
〕72‘
a’
音 (a ま た は a)の あ と に, EC (こ こ で は e だ けが 問 題 とな る)を頭 音とす る動
詞 ゾ
i
(行 く), ゾedh (繁 栄 する)の変 化 形がつ づ く場
合, お よび Uth (Pfirp・vi・
4
・ 132 に よ る ti , す なわ ち ‘ vah ’ の v の 代音)がっ つ く場 合, 〔 ° a, °a 十e°, a° の 代 り に 〕Vrddhi
(ai ,au )の み が代 置さ れ る。 〔例 えば 〕NII-Electronic Library Service
12 『ラ グ 。 シ
ッ ダ ーン タ ・ カ ウ ム デ ィ ー』 譯註 (高 崎)
upaiti (〈upa +eti, 近づ く)
upaidhati (〈upa ÷edhati , 益々 繁栄する)
pra
§tauhah
(<prasta 十癜 a,先 頭の馬 (?))何 故に ‘EC
を頭 音 とする (ej一百
day
。li
)’ とい うの か ? 〔EC
を頭 音 と し ない 場 合に は, こ の規 則が適 用さ れず,
gupa
が代
置 され る か ら。 すなわ ち 〕upetab
(<upa 十
ita
,ita
N/
i
p ・P .),
ma
bhavan
predidhat .(<pra +ididhat
. pra+ 》edhinjunctive
).訳謡
パ ーニ ニ 文典で動詞に言及 す る時 , 一般に直 接法 現在 三 人称単数の 形 (これ は
動詞変化 を挙 げる揚合の最初の形で ある)を 以 て指示する。 従っ て , ス ー トラ中の ‘ eti’ ,
‘ edhati ’ は単に その形で示 され るもの だけでな く, へ/i, s/edh とい う動 詞そ の もの を指 し, あ ら ゆる変化形を含む。 ta ‡
h
’ の ‘th
’は一種の
IT
。 ま た anuvartana の 〔eci 〕は eti , edhati の み に か かり, し か も 内容上 は ‘ e’ 音の みを問題とする こ と Laghu .の 上述 末尾の説明 の とお り。 な お, こ の ス ー トラは, 〔
No
.31
〕, 〔No
.46〕に対す るApavada
で あ る。 ま た,Laghu
.の説 明で ‘ 何 故 ……’ (… …iti
ki
皿 .)とい っ た あと で挙げ られ る例は, い わ ゆる反例で, ス ー トラ の 規定す る条件が ない場合の 例を 示す。 こ こ で は 〔 〕 内に , その理 由を説 明 し た が, 以 下で は , こ うした理 由の 説 明はの せず, もし必要あれ ば訳 註 で, これ を示 し た。c
)
〔
No
.39
〕
ak $
5d
uhiny 互m upasa 甲khy
互nam .(Vt
.3ad
. vi,1
,89
)「‘ ak §a’ の あ と に, ‘ ahini ’ が くる場 合 を 〔vrddhi の 代 置の 例 と して 〕附 言 し なけれ ば な ら ない 。」 〔す な わ ち
〕
ak §auhini (軍隊 )d
) 〔
No
.40
〕
pr
五d
uh6qh6clhye
$a金爭ye
争u .(
Vt
.4ad
. vi,1
,89
)「‘
pra
−’ の あと に ‘ aha ’ , ‘ adha ’ , ‘ttdhi
’ , ‘ e§a’, ‘ eSya ’ の つ づ く時 も 同様で あ る。」 「す なわ ち〕prauhah
(か しこ い )praadhah
(成 熟せ る, <Pra
》vab )praudhih
(成長)pr
π‘§ah (指令・ <pra N/i
§)pr
αおyab
(召使 )Komazawa University F Kom 三1z三1w三1 University 「
『ラ グ ・シ ッ ダーン タ ・ カ ウ ム デ ィ ー』譯 註 (高 崎)
e
) 〔
No
.41
〕
rte
catritTy
互一sam 互se .(
Vt ・6ad
・vi・ 1,
89
)13
「
第
三 格 (lnstrumental Case ) を前分 に もつ 合成語 (samasa )で ,後 分
に ‘rta
’. が来 る場 合 も ま た 同様で あ る。」 〔すな わ ち〕
sukhartah (幸 福に圧 倒さ れ た )(a+
r
→ a+r)何 故に , ‘ tritiya’ (第三格 ) とい うの か ?
〔
他の 格の場合
に はg
叫 a と な るか・ ら。 例 え ば〕paramar
亡ah (くparama 7tah , 最高の天則 )f
)
〔
No
。42
〕
pra
.vatsatarakambala .vasanaar 耳ada 甑n 互mr4e
.(
Vt
.7
&8
ad vi ,1
,89
)rpra
−, vatsatara ,
kambala
, vasana , 脚 a,daaS
の あと にMa
が くる場合 も同様で ある。」 (a+;→ E+r)
〔
すなわ ち〕pr
σプpam
(主 な負債),vatsatarar4am (若牛の 負債 )
, 等。
〔定
義
〕Upasarga
(preverb ):〔
No
.43
〕
upasarg 巨
h
kriy
互yoge
. (i
,4
,59
)
1
− 〔pradayab 〕5s‘
pra
・その 他’ (pradayah ・Gapapatha
154 )は, 動 作 〔の 概 念 〕(kriya
) と 結 び つ’ い て用い られ て い る場 合, upasarga と よ ば れ る。
‘
pra
−’ , ‘para
−’ , ‘ apa ノ , ‘ sam −’ , ‘ anu ・’ , ‘ ava ・’ , ‘ nis −’ , ‘ nir −’ , ‘dur
・’ , ‘ vi・’ , ‘ ah ’ ← a−), ‘ ni.’ ,‘ adhi .’ ,
‘ api .’ ,
‘ ati−, ,
‘ su., ,
‘ ut’ ,
‘ abhi .’ ,
‘
prati
? ,‘
pari
−’ ,‘ upa ・’,
・… ・。こ れ ら が ‘
pradayab
’ で あ る。 訳註 ‘ pradayah ’ (pra 一その他 )の 如 く, ‘〜adr を伴 っ て ス ー トラ中で述べ られ るもの は , 大て い (
}
apapatha (同類 語の 集成)に示 さ れ 「 る 語群 を さすσ Gapapa ‡ha
ば Dhatupatha と と もに, Papini 以前に おい て, 既に文 法 学 者た ちに よ っ て まと め ら れ てお り,Papini
は そ れを利 用し た もの とみ な さ れてい る。‘
pradayah
’ は; .Nipata
(particle,Pap
.i
,4
,56
)の一種で , 動作に関 連 して 用い ら れ
る点に おい て, ‘ cadayah ’ (
Gapap
°85
,ParP
.i
,4
,57
)とこと な る。 こ の 意味に お い てPr
°は
Gati
と よ ぱれる (Pap
.i
, 4,60
) が, pratanu ・, adhinava ・の よ うに 動 作に関 連しない時は
gati
と は よ ば れ ない 。 これ に 反 し,Gati
は sat (・k
;tya ), puras(−
krtya
)等を含む。NII-Electronic Library Service
14
『ラ グ ・シ ッ ダーン タ ・カ ウム デ ィ ー』譯 註 (高 崎) な お,Pradayah
の 中の ‘ 訌h’ のh
は IT .〔定
義
〕Dhatu
(語 根 ):一〔
No
.44
〕
bhuv
百dayo
dh
互tava1
ユ (i
,3
,1
)動 作 を表 現 する ‘
bhu
’ 等は,dhatu
(語 根 ) とよ ば並 を
。訳 註
‘
bhavadayab
’ はGapa
の一種と も考え られ る が , こ れ ら語 根は特にDhatu
・ patha と し て別に並べ ら れ てい る。 配列の 順序は第一類か ら第 十 類へ で, そ の第一に掲 げ ら れ るの がVbha
.‘bhavadi
’ とい う形がSarpdhi
の方 則上変 形で あ る た め, 古来 イ ン ドの文典家た ちは その 解釈に 苦ん だ よ うで あ る が (例え ぱ Ka6ika 同項参照),Papini
以前か らの慣習と して ,Panini
も その ま ま踏襲し たにす ぎ ない 。 な お,Vbhtt
の n の保存は, abhavam (aor .),
babhttva
(pf .)等に もみ ら れ る。g
)
〔
No
.45
〕
upasarg 互
d
rti
dhEtau
.(vi,1
,91
)L 〔ad〕8T L 〔vlddhih 〕eH〔ekab 〕64 〔purvaparayoh 〕84 〔samhitayam 〕72 a 音 (a 又は a )で 終る upasarga の あ と に , ;音 で は じ ま る語 根 がつ づ く場 合, {a と r との 代 りに〕Vlddhi の み が 代置され る。 〔例 え ば 〕
prarcchati
(〈pra +rcchatL r は 添加 〔No ・33
〕参 照 )§
.6
PARARUPA
.SAMDHI
(elision )a
)
〔
No
.46
〕
efli
pararttpa
. m .(vi ,1
,94
)」
〔ad 〕8T〔upasarg 且
d
〕et〔dhatau
〕91〔ekah 〕84〔pttrvaparayoh 〕s4〔sathhitayam 〕72
a 音を 以 て 終る upasarga の あ とに
EN
(e,・)で は じま る語 根が つ づ く場 合,〔a と
EN
の 代 りに〕後 者 (parartipa )〔すな わ ち e あるい は o〕の み が代 置 される。 〔例え ば〕
prejate
(<pra +ejate , 振動す る ),upo 爭ati
(〈upa 十〇§ati, 燐
i
く)〔
定義〕
‘
TI
’〔
No
.47
〕
aco , nty 互
di
ti
.(i
,1
,64
)〔
ある語の 中に〕い くつ か 母 音 が ある場 合 , その 最 後の 母 音 , お よび それ を 以 て は じま る〔
子 〕 音 を含めてTI
と称す る。訳註
‘acah ’ 一
ζ の
Gen
.は部 分 を示 す Gen .(avayava ・S. aSthi ) と よばれ るもの で , こ の種のGen
.は ‘ (Gen
.)madhye ’ (〜 の う ちで)と補 っ て 解釈 され るの が通 例。TI
一 例え ばkamadhuk
(kamadhuh
− ‘ 望む もの をし ぼ り出 す’ の nom . sg・)とい 〆L
N工 工一Eleotronio LibraryKomazawa University Kom 三1z三1w三1 University
『ラ グ ・ シ ッ ダーン タ ・ カ ウ ム デ ィ ー』譯註 (高
崎)
15
う譯
に は a, a, u と三つ の母音が あ る が, そ の う ち最 後の もの ‘ u’ と, そ れ につ づ く 子音 ‘k
’ を含め た もの , ‘ uk ’ が, こ こでTI
と よぱ.れ る もの で あ る。 sati (sat、のLOC
・sg ・)などで は ‘i
’ がTI
で ある。 (子音を伴わ ない場 合 )d
) 〔
No
・48
〕
6akandhvEdiSu
parartipam
v互cyam .(Vt
.4ad
. vi,
1
,94
) 厂‘ ξakandhu ’ 等に お い て 〔も亦 〕後の 要 素の頭
音 の みに よ っ て 代 置 され る こ と を述
べ な けれ ば な ら ない 。」 こ の場合 に も ‘TI
の代 りに’ 〔とい ,5
い み で ある。 す な わ ち〕6akandhuh
(Saka
族の井戸(?), <9akan
+andhu )karkandhuh
(なつ めの実 (?), <karka
十andhu )皿 a厩
sa
(知 性, くmanas + 磁 )これ は
Akrti
・ga4a
で あ る。 〔例え ば〕marta4da (太陽, <marta +apda )
訳 往
〔
No
.48
〕はPa4
. vi,1
,94
に対す るVar
.で ある (但 し,Var
.4
の本 文 は‘°
tidiSu ca ’
で ,
‘……
ca parar 亘pam vakt 細 yam ’
は Patafijaliの 釈 )か ら, a で 終る
語が問題と さ れて い る と み るべ きで あ る が
, こ こ で は すべ て
TI
が pararapa に よ って代 置され る揚 合と して と り上 げ られ て い る。
Ak
;ti・garPa とは, akrti (類,kind
, genre )のga4a
で , 網羅的 gapa に対 し, 不完 全 g° で ある。 従っ て, 当該
g
° 申にない語で も, その 形態に よっ て判 断して , これに追加する こと が許さ れる。 martapda は その 追 加 例。
噛 c
)
〔
No
.49 〕
om 互
fio6
ca , (vi , 1,95
)」 〔ftd〕87〔 pararnpam 〕94
〔ekab 〕e4〔ptirvaparayo 車〕ei〔sa 叩
hitayam
〕T2〔a また は 温 の 後に
〕
‘ olp , または upasarga の a (ah , 〔No .43
〕pradayah
参 照) が続 く場合 に も また 〔後 者の頭 音〕
の み が代 置 さ れ る 。〔
例 えば〕SiVay ’
O卑 nama 草 (オ ーム ,
Siva
に帰命す。 くSivaya
OrP 〜 ) ‘6iva
ehi , 〔の 場合・には
〕
〔
No
.50
〕
ant 盒
divac
ca .(vi,1
,85
) 」〔ekah 〕84〔pOrvaparayoh 〕s4〔sarPhitayam 〕72
〔前 後二要 素の 代 りに〕一音が代 置 さ れ た 場合 (ekadeSa ) , そ の 音は前の 要 素の 尾 〔音 〕な らび に 後の 要
素
の 頭〔
音 〕の 如 くみ な さ れ る。〔
す なわち〕 t ξiVehi
(Siva
よ, 来ま せ) 訳 匪ベ ナ レ ス 本,
Ballantyne
本に は ‘9ivehi
’ のみ を掲げ,Siva
ehi 以下 vi,1
,85
お よび その 註釈を 欠 く。 〔No
・50
〕の意味する ところは , ehi <a十ihi
(〔No
.31
〕)で あNII-Electronic Library Service
16
『ラ グ ・シ ッ ダーン タ ・カ ウ ム デ ィ ー』譯註 (高 崎 ) る か ら, Uasarga ‘ a’ の 効力がSarpdhi
の 結果な お保持さ れて い る とい うこ と, これ に よっ て ‘9iva
ehi ’ に も 〔No
.49
〕が適用さ れ るこ と を 示す。 な お 〔No
.50
〕は, その前 (vi ,1
,84
)に ‘ ekah purvaparayoh ’ とい うス ー トラを もつ が, こ の ‘ ekah ’ と ‘ pUrvaparayob ’ の 二 語は , 以 下Pap
. vi,1
,111
に 至るまで anuvartana と して用い ら れ る。 (Laghu
.では 〔No
.31 〕 以下で み た よ うに; ン ‘ ekade6a ’ とい う語で これを説 明してい る。) 従 っ て , 〔No
・50
〕は ekadeSa の行わ れ る限 り, (§・3Gu4a
・sarpdhi以
下 §.8PUrvarapa
.sarpdhi に 至 る まで)適 用さ れ る規 則である。§
.7
DIRGHA
−SA
垣
DHI
.(長母音 化 )(
委
し くは savarpa ・dirgha
.sa珥dhi
)〔
No
.51
〕
akah savarpe
dTrghah
.(vi ,1
,101 )
一
〔ekab 〕s4〔parvarayob 〕8‘
〔sa 卑
hitayam
〕72AK
(a,i
, u,τ,L
長 音 を含む )の あと に 同類の 母音が つ づ く場合, 前 後 両 者の代りに, 長 音の み が 代
置
さ れ る。〔
例えば〕
daitydrih
(神 くdaitya
十ari )6r7
ξab (Vi靱u くξrl 十iξa)vi 撃叨
dayab
(Vi
聊 u の 出現 くvi§4π十udaya )hot7karah
(<hotr
十rkara )§
.8
PURVARUPA
.SAMDHI
(elision2
. 頭 音の 省略 )a
) 〔
No
.52
〕
eha
噸
pad
盒nt 互d
ati .(
vi,1
,109 )
」 〔porvah 〕107〔ekah 〕81〔parvaparayob 〕84〔sa
甲
h
了tayam 〕?2語 末の
E
寅 (e, o)の あと に, 短 音 a (at )がつ づ く場 合,
〔
前
後 両 音の 代 りに〕
前 者の みが代 置 さ れ る。 〔例え ば〕
hare
’va (<
hare
ava ‘5iva
よ, 恵 め ’),
vi興 o
’
va (<viSPo ava
ViS4u
よ, 恵め ’)・
訳 設 これ はい わ ゆ る abhinihita ・saipdhi で , 〔
No
.25 〕の ayavayava ・s ° に対 す る Apavada .で ある。 こ の 場合, 母音 省略の記号 と して Avagraha を用い る。 語末 (padanta
)とい う条件は, 近代の 文法で 外連声とい うの に当 る。b
)
(
‘go
’ に関
す る特
例 )〔
No
.53
〕
sarvatra
vibh 巨爭
E
gob
. (vi,1
,122
) 」〔na 〕115〔pitrvah 〕109 〔ehah 〕ユ09
〔padantat 〕109〔ati〕109〔salphitayam 〕72
世 間 的 慣 用に お い て も, ま た