高血圧性肥大心における123I-BMIPP心筋シンチグラフイ -201Tlシンチグラフイとの比較一
松本中藤 正光瀞
秀明学 村上円山
※,※,一一人暎寛
竹越襄学金山寿賀子ヂ 松井織田 英史※忍灘
〔目的〕
今回我々は、高血圧`性肥大心における脂肪酸代 謝障害の存在をl231BMIppと2olTlSpECTとの比較
により検討した。
〔対策と方法〕
若年発症高血圧患者13名、男性9名,女性4名、
平均年齢50±7.6歳。さらにこの対象群を中隔壁 と左室後壁の比1.3以上のASHのある群
(Hypertrophy①)とない群(Hypertrophye)
に分類し、両群にI231BMIpp及び201Tlを肘静脈よ り静注し、10分後のearlyimageと3時間後のde layedimageを撮像した。
〔検討項目〕
Hypertrophy①,Hypertrophye各群において、
①両核種の心室中隔と後壁におけるuptakeと washoutを求め、uptakeratioを比較した。
②心エコーにおける心室中隔、左室後壁の収縮期 最大壁厚変化率い拡張期最大壁厚変化率ならび に%FSとuptakeratio,washoutとの関連を検討
した。
〔結果〕
①壁厚変化率はH①群,He群における中隔、後 壁共に有意差は認めないが、Excartron及び%
FsではHe群ではほぼ正常範囲であるが、H① 群はむしろ増加を認めた(表l)。
②心室中隔及び左室後壁におけるl23LBMIpp及び 201Tlのuptakeの相関は、H①群,He群共に有 意差は認められなかった。
③2olTluptakeはH①群,He群共に中隔のuptake の増加が認められたが、1231BMIppでは、He 群は、左室後壁に比べ中隔のuptakeの増加が認 められた(p<0025)。しかしH①群において はHe群よりuptakeの増加が認められたが、そ の程度は、同程度であった(図2)。
④201Tlのwashoutは全例正常者に比べて低下して いたが、H①群,He群の間には有意差は認め られなかった。1231BMIppについてはHe群で は左室後壁に比べ、心室中隔のwashoutが高く
(p<0025)H①群ではむしろ心室中隔の washoutが低い傾向となった。これは、中隔肥
厚部における代謝障害の存在が考えられた。
〔考案〕
①UCGにおいてH①群で、He群に比べExcartron 及び%FSが高値となり、これはH①群での左室 後壁の収縮能の冗進に由来するものと考えられ た。
②心室中隔ならびに後壁での2核種のuptakeには 相関関係は認められなかったが,201Tluptake において、H①群,He群共に、後壁に比べ中 隔でのuptakeの増加が認められ、特にH①群で 高い傾向となった。これは中隔肥厚による相対 的な血流増加が画像上の変化として表われたも のと思われた。一方、l23LBMIPPuptakeにおい ては、He群では201Tlと同様に後壁に比べ、中 隔でのuptakeは高かったが、H①群では中隔,
後壁には差がなく、むしろ後壁でのuptakeが若 干高目であった。以上より、l23LBMIPPの中隔 肥厚群では相対的な血流増加にもかかわらず、
心筋内への取り込み障害が存在し、脂肪酸代謝 障害が考えられた。
③2olTlwashoutはH①群,He群の中隔後壁共に 差は認められなかった。1231BMIPPのwashout はHe群では、uptakeと同様に中隔で高かった が、H①群では差が認められなかった。
以上より、高血圧`性中隔肥大において、中隔での 脂肪酸代謝障害の存在が示され、後壁ではむしろ 代謝が冗進している可能性が考えられた。
※金沢医科大学循環器内科
-27
SWV,」''11,局lswvWE小門
4.2
士1,1
5.1 土1.2 2,1
±06 3D
±0,8
12.3
±1.0
46.9
土6.3 6.8
土12
Hype「trophyS2.4
士0.7
35.6
±4.2 3.0
±1,5
3.9
±09 6.3
±2.0 10.3
±1.4 8.0
Hypertrophye
±2.5
NSlNSlNSlNSlNSlpbo251pの025
▲表1
lVSuptake LVPWuptake
。:Hypertrophy+
・:Hypertrophy-
BMlP M
10
5
051015TLO51015TL
▲図1
TLuptake BMlPP
H:Hypertrophyl-,+
H+
NsH--F示房=-1
F耐-1「忘可r--
|rFuptake
H-
 ̄尿5万百百一弓
FN5可10
10
P<0.025
lVSLVPWIVSLVPWlVSLVPWIVSLVPW
▲図2
TL
washout
BM1PPwashout H:HypertrophyH-H+H-
rrP①025
H+
%
2010
0 |VSLVPWlVSLVPWlVSLVPWlVSLVPW
▲図3