• 検索結果がありません。

末永斂 長崎大学熱帯医学研究所寄生虫学部門(主任:片峰大助 教授〕

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "末永斂 長崎大学熱帯医学研究所寄生虫学部門(主任:片峰大助 教授〕"

Copied!
6
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

熱帯医学第17巻第1号35−40京,1975年3月

長崎県大村市内における犬糸状虫の浸淫状況と 伝搬蚊に関する研究

2.自然界における伝搬蚊

末永斂

長崎大学熱帯医学研究所寄生虫学部門(主任:片峰大助 教授〕

Studies on the filarial prevalence among dogs and the mosquito vectors in Omura City, Nagasaki Prefecture. 2. On the vector mosquitoes of the canine heartworm

Osamu SUENAGA (Department of Parasitology, Institute for Tropical Medicine, Nagasaki University)

ABSTRACT: To determine the vector mosquitoes of Dirofilaria immitis in Omura City, Western Japan, a field survey was made from June to September, 1973. Microfilarial infections were found in 43.2% of the house dogs examined. Though 9 species of mosquitoes were collected by a light trap at four stations and a dog-baited-trap at one station in the area, Culex pipiens pallens and Aedes albopictus were predominant species. All the female mosquitoes collected were dissected to examine the filarial larvae in their body.

Of 2093 mosquitoes examined, natural infections with developing and mature filarial larvae were found in 51 (5.9%) of Culex pipiens pallens, 13 (1.8%) of Aedes albopictus, 1 (0.5%) of Anopheles sinensis and 1 (1.1%) of Culex tritaeniorhynchus summorosus. Infective larvae were found in only 5 (0.6%) of C. p. pallens. From the results mentioned above, C. p.

pallens would be the most important vector of this parasite and Ae. albopictus may be the next important vector in the City.

Tropical Medicine, 17(1), 35-40, March, 1975

は じ め に

犬糸状虫〔Di扉lariaimmi掠〕が日本の各地に広 く浸捏土着していることほ多数の報告によって明らか であるが,近年わが国でもこの寄生虫の人体感染症例 が数例報告されるに至り,いわゆる人畜共通病の一つ

としてようやく問題になってきた8 ところが,わが国 における普通蚊のこの寄生虫に対する感受性について ほかなり明らかにされているとはいえ,野外採集蚊の 自然感染の実態についてほ僅かにKeegan etal.

〔1967〕の高知での調査結果が報告されているのみで,

実際の伝搬蚊がどの蚊種であるかは不明であった.著 者は先に長崎市内におけるこの寄生虫の浸捏状況と伝 搬蚊について調べ,同市が高浸捏地の一つであり

〔末永ら,1971),アカイエカとヒトスジシマカが主 要伝搬蚊であること〔末永ら,1973b〕を明らかにL たが,その後,長崎県のほぼ中央に位置する大村市内 でも同様の調査を行なった_ 調査成績の中,飼犬の フィラリア仔虫保有率が約43%と極めて高いことは前 報〔末永ら,1974〕で既にのべたので,本報では同市 長崎大学熱帯医学研究所業績 第724号

Received for publication,February20,1975

(2)

内の高浸淫地区で野外から採集Lた雌蚊の犬フィラリ ア幼虫保有状況についてのべ,自然界におけるこの寄 生虫の伝搬蚊について考察を加えたい・

調査の場所と方法

第1図は大村市内の各地区における飼犬のフィラリ ア仔虫保有率を1℃x毎にまとめて記号で示Lたもの で 蚊の採集は西大村地区の3地点(Nos1.1〜3)と

大村地区の1地点〔No.4)の合計4カ所で実施され た.この中,第1地点でほ周囲に感染犬が多い約20ア

ールの竹薮内に犬を誘引源としたトラップを設置L この竹薮に隣接Lた感染犬を飼っている民家の裏庭に ライトトラップを設置Lた.第2地点では排水の悪い 下水溝に隣接した住宅地帯の一民家の裏庭に,第3地 点では水田地帯に近い商店街の一商店の水田に面した 裏庭に,また第4地点では国鉄大村線大村駅裏の水田

NISHISONOKI GUN

X7\

../ /

>à""' Ö ^.x\

SUBARA^ */\

&.

.*-%

a

«

n

-1

0 \

LMATSUBAR

Mcrtsubara/ n

n

XO FUKU;

à"N.. -U

IGE^

'

X

NISHI-

/ / %

/ 'X

SAGA PREFECTURE

*******

\

}+>«à">*

KAYASE

-r ./

I1i

/Ji , ) TAKEMATSU V ^^"^ .'"

TakematsuSy/--- f X

S*r\ML *2V^ 3^-OMURA

OMURA/U4 ~ -,

V,~/ DOmura /

/

/

*2 Iwama

N

tsu

0

_oO

OMURA BAY

**«- "*\^»

ISAHAYA CITY

t\

à"à"'KITA- TAKA KI /A^GU N

RANGE OF MF.

PREVALENCE

<

i> 51 à"

41 Ö 31

SU2UTA ~~I Ö 21

..^à"A

MIURA l)\

a 0

-60V.

-50 40 30

\\ Isahaya /

I -oc

Fig. 1. A map of Omura "'City showing the prevalence of Dirofilaria immitis infection among house dogs in each district (After Suenaga et a.l., 1974) and 4 stations, Nos. 1-4, for mosquito collections in the City.

(3)

地帯につづく小高い丘の上の比較的樹木の多い住宅地 帯仁ト→住宅の裏庭にそれぞれライトトラップを設置L た.採集ほ1973年6月から9月はでの4カ月間 毎週 1回午後5時半頃から習朝6時半頃はで実施した・採 集された蚊ほケージに移して,あるいはライトトラッ プの袋のはは生きた状態で直ちに研究室へ持帰り,ク ロロホルムで麻酔して 種類別 性別に採集数を記録 し,雄は捨てたが雌は全部これを管瓶に入れ,ラベル を付け,コルク栓をLて採集地点別にポリ袋に入れy

−20℃のフリいザー中に保存しておき,後で双眼実体 顕微鏡下で剖検してその体内に犬フィラリアの幼虫を 保有しているかどうかを調べた1.

調 査 成 徳 1.大村市内で採集さ九た蚊の種芋頁

調査期間中に大村市内の4地点で採集された雌蚊の 種菓頁と採集数は第1表及び第2表に示す通りである1.

即ち,第1地点の竹薮内の犬を誘引源とLたトラップ では14回の採集で6種1,023個体の雌蚊が採れ この 中ヒトスジシてカ(Aピd即al占坤iμμ∫〕が68・1xを占 めて圧倒的に多く,オオタロヤプカ(Armig打郎用占_

atみatμ∫〕の15,5xがこれに次ぎ アカイエカ〔Cμt㍑

卓抜iビm∫タatlピ那〕の14.0%が第3位で 他の3種ほ少 数であった・また ライトトラップでは8種401個体 の雌蚊が採集され この中アカイエカが73.6xを占め て最も多く,シナハマダラカ(An坤ゐgtピ‖imβn∫i∫)の 11.7%■が第2位で 他の6種ほ少なかった.第2〜4 地点のライトトラップでは地点により8種乃至6種の 蚊が採れたが この中第3地点即ち水田地帯に隣接し た場所ではシナハマダラが48.1xを占めて最も多く,

アカイエカは42,8鳥 で第2位であるが 他の2地点 でほ先に述べた第1地点におけるライトトラップの場 合と同様,アカイエカが最も多く,コガタアカイエカ

(C・tritaemiarゐッncゐμ∫SμmmロrO∫μ∫〕 シナハマダラ

カ等が第2位乃至第3位で,他の種類ほ比較的少なか

Tablel■  Speciesand numberoffemale m℃Squitoescollected atStation No1.1in

\\\ルethは監.誓

(OmuraCityin1973)D℃g−baitedztrap〔14〕Lighttrap〔17〕

Mosquit℃SpeCies\\\N≡ム1農芸−qS・%N≡ム11:農芸SqS,

』(%

)m坤加lg∫∫ingn由 Aピ血∫a拍坤ictμ∫

dμtexp車iピm∫pa鮎耶

C.tritaeniorゐy明仁克μ∫∫μmm℃ra∫μ∫

C.pitagmi℃r桓mcゐμ∫

C.mフraこn

C.mimピti仁μ∫

Armiggrg∫∫μpatみaiμ∫

T℃tal

8 7 3 3 3 0 0 9

1 9 4       56 1      1

8 1 0 3 3 1 8 4 0 0 6 1

15,5 1023   100.0

7 5 5 4 U

1 9 4 2 9 1

2

7

U 5 0 5 3 2 1 U 3 3 2

U   O 2

1    7

104 000

T(1

)able2.−peciesandnumberoffemalemosqult℃eSCOllectedbylighttrapsat−tation Nos・2,3and4inOmuraCityin1973

StationNo■(No.  No・2〔17)   N℃,3〔17)   No84〔16〕

℃f collecti℃nS)

N℃,0fm0SqS.   編mosq−.   N℃,Ofmosqs.

M℃SqultOSPeCie−        collected %   collected %  collected % An坤鮎le∫∫imピm∫i∫

Aピae∫alp坤ictμ∫

仇t紺p車ig那Dalt用∫

d・tritaeniorゐッmch∫用mmarOⅢ∫

C.卯用aap壷たmμi C,鋸taemiorゐッ那ゐμ∫

C1. Uaraユ:

d1. mim柁ttCμ∫

郎rmigere∫∫μ白alみatμ∫

4 U 7 2 2 U 3 2

1    5 1       1

4.510148.1

(2)

1.921,0 821.69042,8 3.9157.1

一6.6090113 1    0.5

0 0 0

史︵0.5︶︵1︶U3℃U50220nU174 1281

2.0 52,7 30.4

−.44椚ll

Total(l)210100,0(3)1 1 1 ︵U 0 0

841

(4)

Table31.  Naturalinfectionwithdeveloplngandmaturelarvae℃fD.immitiSinfemale mosquitoes collected at4stati℃nSin Omura Cityin1973

No.ofmosquit℃eS Mo呂qultOSPeCie− dis−       infected*

』m.∫imem∫わ Aピ,alp(坤ictμ∫

C.♪.pattgn∫

d1. t,∫μmmbra∫μ∫

Infecti℃n

SeCtedIbIcldlc+Idlc+mamanb貼=Ⅱc+Ⅲa帖Total〔%〕

(rate)

5

9 6 1

2

1 3 U 3 3 9

d(19 73 86 8

)1.p∫eμda℃壷ゐmμil d.みiねgnわr桓mc克μ∫15 C.vara∬9 C・mimtticμ∫4 Ar8∫μpati atμ∫181

2

1 l 5 1 1

T(11 3

)ota120934365315511

1 3 1 1 0 0 0 0 nU 1 5 56 6

*(■5

)1b−Ⅲbshowthedevel℃pmentalstages℃ffilariallarvae〔After−uenaga,1972〕,

**Allofthemwerecollectedbyadog−baitedrtrapinthebamb℃Othicketat−tati℃nNo.1.

0.5 1,8 5.9 11.1

った_ 第4地点で採集蚊数が比較的に少なかったのほ 近くに適当な発生源が少なかったことと ライトトラ ップの光が樹木に妨げられて遠くまで届かなかったこ とによると思われる.尚 実験的に犬フィラリアに対 する感受性が最も高いトウゴウヤプカ(』ga郎t℃gDi)

ほ何れの地点でも全く採集されなかった.

28 野外で採集さ九た蚊の犬フィラリア自然感染 第3蓑ほ前述の4地点で採集された全雌蚊の剖検成 績を示Lたもので,合計9種,2 093個体の剖検蚊の 中で感染蚊はアカイエカの863個体中51個体(5,9%),

ヒトスジシてカ733個体中13個体(188x〕 シナハ マダラカ19即固体中1個体(0.5x),コガタアカイエ カ89個体中1個体(1.1鬼,〕,合計66個体〔3,2%〕で あった.この中 感染幼虫〔mb期〕保有蚊はアカイ エカの5個体だけであった,

以上ほ全剖検蚊について述べたのであるが 更にこ れを各採集地点,方法別にみると,第1地点のライト トラップでほ採集された8種,401個体の蚊を全部剖 検Lた結果 アカイエカ295個体体中22個体〔7.5%〕,

シナハマダラカ 47個体中1個体〔2・1鬼,〕,合計23個 体の蚊が発育中またほⅢb期までの発育を完了したフ ィラリア幼虫を保有していた.第2地点のライトトラ ップでほ剖検した8種 311個体の雌蚊の中 アカイ エカ257個体中8個体(3.1%〕だけが自然感染をうけ ていた.尚 この中の1個体は発育期の明らかに異な る1c期幼虫6隻とma期幼虫3隻を同時に保有してい たので重複感染をうけていたと考えられる,第3地点

においては採集された雌蚊6種 210個体を剖検Lた 結果,アカイエカ90個体中9個体(10.0%)が感染 をうけていた.この地点ほ水田地帯に隣接しているの で シナハマダラカあるいはコガタアカイエカが多く 採れ これらの蚊種からも感染個体がみつかるのでほ ないかと期待していたが シナハマダラカは最も多く 採れたにもかかわらず感染蚊は発見されず コガタア カイエカほ採集個体数自体が少なく,すべて陰性であ った,第4地点でほ6種 14即固体の剖検蚊の中で,

アカイエカ78個体中5個体(6.4%〕,コガタアカイ エカ45個体中1個体〔2.2% )が感染をうけていた が,これらの蚊ほ何れもⅠ期幼虫を保有Lていた.第 1地点の犬を誘引源とLたトラップほライトトラップ では殆んど採集されない昼間活動性のヒトスシシマカ を採集し,その感染状況を明らかにするのが主目的で 設置Lたのであるが 調査の結果ほ剖検した6種,

1 023個体の中,自然感染をうけていたのほヒトスジ シてカ697個体中13個体〔1・9鬼,〕,アカイエカ143個 体中7個体(41.9x〕の合計20個体であった.この成 績と前に述べた同じ地点でのライトトラップ採集蚊の 剖検成績とを考え合せると,このようなヒトスジシマ カの多発地帯でも,この蚊の自然感染率はアカイエカ に比べてかなり低く 伝搬蚊としてほ副次的役割を果 しているにすぎないと思われる.

第4表は自然感染をうけていた66個体の蚊につい て 保有していたフィラリア幼虫数を示Lたものであ る.この表からわかるようにyl疋の蚊が保有してい たフィラリア幼虫数は蚊の個体により1豊から38隻と,

かなり異なり平均5,6隻であったが,これを感染幼虫

(5)

Tabl已4. Number d)f filariallarvaein a mo−qultO

Mo−quito

−peCie一

郎乃.∫im(ヲm∫i∫

Ag.alp坤ictμl C8l ,♪a批m∫

C.t.∫μmm()r〔)∫μ∫

Total

Ⅳ0.Of

mo−quitoes examined

l

13 51(5〕

1

66(5〕

No.d)flarvae per mo−q−】tO Mean Range

l.0        1 11.0      3−38

41.0〔2.0〕 1m20〔1−6〕

24,0        24

5・6〔2.0〕 1−38〔1Ⅳ6)

Remark−:Figure−formaturefilariallarvaeareshowninparentheses・

だ捌こついてみると1隻から6第 平均2隻であつ た,

以ヒの調査成績からわかるように 大村市内におけ る犬糸状虫の主要伝搬蚊はアカイエカであり ヒトス ジシて力もその多発地帯ではアカイエカに次いで重要 な役割を果していると考えられる・シナル、マダラカと コガタアカイエカもそれぞれ1個体ずつではあるが自 然感染をうけていたのでその多発時期にほ多少は伝搬 に第節する可能性があると思われる・

考     察

日本産の蚊族の中で犬フィラリアに感受性のあるも のとして井上〔1936,1937〕はトウゴウヤプカ ヒト スシシマカ アカイエカ コガタアカイエカの4種を あげ この中トウゴウヤプカが最も感受性が高いこと を明らかにLた1. その後Keegan etal−〔1967〕ほネ ッタイイェカを追加し 更にIntermilletal.〔1970〕

ほアシマダラヌ・マカ(几鮎耶Omiaμm的rmli∫〕,カラッ イェカ(C8pitagni℃rゐ叩Cゐμ∫〕及びヨツホシイェカ

(d.∫itね那〕の3種を加え,この中前2老の感受性が 高いことを報告した,著者(末永,1972a b,1973〕

ほ更にキンイロヤプカ (Aeag∫UピJa耶乃亘抄℃mii〕

とチカイエカ〔C.Dipiピ那male∫tμ∫〕を追加Lたの これらを合せると実験的に感染可能な蚊種は10種

となるz これらの中で最も感受性の高いものはトウゴ ウヤプカであることから 従来白然界においてもトウ ゴウヤプカが主要伝搬蚊であろうと考える人が多かっ た・Lかし著者はトウゴウヤプカが海岸の岩礁地帯や 水槽など限られた地域にしか発生せず 犬フィラリア の高い浸捏がみられる都市や住宅地にはほとんど飛来 しないことから 主要伝搬蚊ほ別の種類であろうと考 えた.このことを確かめるた糾こほ高浸捏地で色々な 方法によって雌蚊を採集し,これらを剖検して自然感

染の実態を明らかにする以外に方法はない・このよう な観点から著者は先に長崎市内でこれを調べ,更に今 回は大村欄内でも同様の調査を打たったのであるが,

調査の結果は何れもアカイエカが主要伝搬蚊であり,

ヒトスンシてカがこれに次ぐ副次的伝搬蚊であること が明らかになり 実験的に感受性が最も高いトウゴウ ヤプカは少くとも両市では全く伝諫こ関係Lていない ことが明らかになった.

Keeganetal.(1967〕ほ先にトウゴウヤプカの多 発地子削こ隣接する高知市内で野外採集蚊の人フィラリ 7自然感染を調べ,トウゴウヤプカと7カ イエカ

〔〔%μlビュルbtiga那とLている)に感染幼虫による白然 感染を認めている1. 従って,トウゴウヤプ力もその多 発地帯では伝搬蚊として問題になろうが そのような 地区でもやほり伝搬の主役を演じているのほアカイエ

カであろうと思われる.

ニのようにアカイエカほ実験的感染率はそれほど高 くはないが自然感染ほ最も多くみられるので,ニの蚊 が日本各地の郡市に多発Lていることをも考え合せる 長崎市や大村市以外のこれらの都市においても人 糸状虫の主要伝搬蚊となっているものと思ゎ直る.

ま  と  め

飼犬のフィラリア仔虫保有率が約43%■と極めて高 い長崎県大村市内で,環境の異なる4カ所を選び1973 年6月から9月まで毎週1回ライトトラップにより 更にその中の1カ所では犬を誘引源としたトラッフを 使用Lて蚊を採集L% 採れた雌蚊を全部剖検して犬 フィラリ7による白然感染をうけているかどうかを調

べ子二.

剖検した雌蚊9第2,093個体の中で体内に発育中 または発育を完了したフィラリア幼虫を保有していた ものほアカイエカ863個体中51個体(5・9%左〕 ヒト スンシマカ733個体中13個体〔1.8%1〕,シナハマダ

(6)

ラカ198個体中1個体(0.5x)の合計66個体であっ た.この中感染幼虫保有蚊ほアカイエカの5個体〔0.6

%〕だけであった.尚 実験的に最も感受性が高いト ウゴウヤプカほ全く採集されなかった8 以上の調査結 果から 大村市内における犬フィラリアの主要伝搬蚊 ほアカイエカであり,ヒトスジシマカもアカイエカに 次いで重要な役割を果していると考えられる.

今回の調査成諫ま既報の長崎市内での調査結果と概 ね一致しているので日本の都市における犬フィラリア の自然界における主要伝搬蚊はアカイエカであろうと 推定される・

謝     辞

稿を終るに当り,本稿の校閲を賜わった当部門の片 峰大助教授 並びに 有益な御助言をいただいた長崎 大学医学部医動物学教室の和田義人教授に対して厚く お礼申し上げる・はた,この研究は元長崎大学教養部 教授山口鉄男氏,長崎県大村保健所の高原順子所長 大村市役所衛生課の勝盛 章課長及び関係職員の方々 の御協力を得て行われた.これらの方々に対しても心 からお礼申し上げる_ 最後に 多数の蚊の剖検という 困難な仕事を長期間にわたって手伝ってくれた当部門 の宮崎輝美君に感謝する8

引  用  文  献

1)井上太郎(1936〕:DirqfilariaimmitiS仔虫ルAedes t0gOi体内二於ケル発育ル研諫 慶応医学,16(5〕,

753−773.

2〕井上太郎(1937)=Dir前払riaimm娩 仔虫ル数種ル東京産蚊二於ケル発育,慶応医学,17(6〕 1097−1128.

3〕Intermill,R・W.&Frederick,R8M.(1970〕%Astudy℃f p℃tentialmosquit0VeCtOrS OfDirqβlaria immiti,S Leidy,℃n Okinawa,RyukyuIslands.J.Med.Ent.7〔4〕,455−461,

4〕Keegan H.L.,Betchley W.W. Haberkorn,T・B− Naka−One,A・Y. Suglyama H,

&Warne R・J・(1967〕=Lab℃ratOry and field studies0f s℃meent℃mOl℃gicalaspectsofthecanin。

dirofilariasis probleminJapan.Jap.J.Sanit.Zool.18(1) 6−13.

5〕末永 第伊藤達也,西岡 猛(1971〕:長崎市内における犬糸状虫の浸淫状況と伝搬蚊に関する研究1,長崎 市内における飼犬のフィラリア仔虫保有状況1. 熱帯医学 12(4〕,169−178,

6〕末永 赦〔1972a〕:同上2.長崎産普通蚊4種の犬フィラリア幼虫に対する感受性について・熱帯医学,14

〔1),32−40・

7〕末永 赦〔1972b)=同上38 長崎産ヒトスジシマカとチカイエカの犬フィラリア幼虫に対する感受性につい て.熱帯医学,14〔3〕,144−150・

8〕末永 赦〔1973〕:同上4.長崎産シナハマダラカとキンイロヤプカの犬フィラリア幼虫に対する感受性につい て・熱帯医学 15(2〕,84−91.

9〕末永 赦,伊藤達也(1973〕:同上5・長崎市内における犬糸状虫の伝搬虻熱帯医学,15〔3〕,131−140.

10)末永 赦〔1974〕:長崎県大村市内における犬糸状虫の浸控状況と伝搬蚊に関する研究1.大村市内における 飼犬のフィラリア仔虫保有状況・熱帯医学 16〔2〕,95−101.

Fig. 1. A map of Omura &#34;'City showing the prevalence of Dirofilaria immitis infection among house dogs in each district (After Suenaga et a.l., 1974) and 4 stations, Nos

参照

関連したドキュメント

金沢大学学際科学実験センター アイソトープ総合研究施設 千葉大学大学院医学研究院

 少子高齢化,地球温暖化,医療技術の進歩,AI

鈴木 則宏 慶應義塾大学医学部内科(神経) 教授 祖父江 元 名古屋大学大学院神経内科学 教授 高橋 良輔 京都大学大学院臨床神経学 教授 辻 省次 東京大学大学院神経内科学

東北大学大学院医学系研究科の運動学分野門間陽樹講師、早稲田大学の川上

1991 年 10 月  桃山学院大学経営学部専任講師 1997 年  4 月  桃山学院大学経営学部助教授 2003 年  4 月  桃山学院大学経営学部教授(〜現在) 2008 年  4

清水 悦郎 国立大学法人東京海洋大学 学術研究院海洋電子機械工学部門 教授 鶴指 眞志 長崎県立大学 地域創造学部実践経済学科 講師 クロサカタツヤ 株式会社企 代表取締役.

Amount of Remuneration, etc. The Company does not pay to Directors who concurrently serve as Executive Officer the remuneration paid to Directors. Therefore, “Number of Persons”

ハンブルク大学の Harunaga Isaacson 教授も,ポスドク研究員としてオックスフォード