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個人属性 に基 づ く組織 の強 さに関す る研 究

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(1)

個人属性 に基 づ く組織 の強 さに関す る研 究

山早

1.概

本 稿 の 目的 は,組 織 の 強 さ(以 降,"組 織 強 度"と 呼 ぶ)を そ の 組 織 に所 属 して い る 人 間 に注 目 し て分 析 し,実 際 に 組 織 強 度 を向 上 させ る た め の具 体 的 な 要 件 を 明 らか にす る こ と で あ る 。 こ の た め に本 稿 で は,組 織 に所 属 す る個 人 の パ ー ソ ナ リテ ィや,個 人 に よる 物 事 の認 識 の 仕 方(以 降,こ の 両 者 を"個 人 属 性"と 呼 ぶ),組 織 内経 営 環 境,個 人 技 能 等 に注 目 して 分 析 す る。 そ の 結 果, 多 くの個 人 属 性 が 組 織 強 度 に 密 接 に 関係 して い る こ と と もに,こ れ らの個 人 属 性 が,多 くの 組 織 内 経 営 環 境 項 目や 個 人技 能 項 目 と強 い 係 わ り を持 つ こ とが 明 らか に な っ た 。ま た,個 人 属 性 の 改 善 に よ る組 織 強 度 の 向 上 要 件 も抽 出 さ れ た 。 なお,一 般 的 に組 織 に とっ て プ ラ ス と考 え られ る組 織 内経 営 環 境 や 個 人技 能 が, 個 人 属 性 に 思 わぬ 悪 影 響 を及 ぼ す 場 合 が あ る こ と も明 らか に な っ た 。

2.組 織 の 強 さ に つ い て

本 稿 で"組 織 強 度"と 呼 ん で い る組 織 の 強 さ と は,従 来 の 財 務 的 観 点(つ り,売 上 や 利 益)で の 組 織 パ フ ォー マ ンス と は異 な る 。 も と も と企 業 はそ れ 自 体 を組 織 とみ なす 事 もで き る が,部 門や 部 単 位 で み れ ば,複 数 の組 織 の 集 合 体

で あ る。 換 言 す る と,幾 つ か の 職 能 の 有 機 的 な協 調 の も と に1つ の企 業 活 動 が 成 立 して い る 。 企 業 に勤 め る個 人 は,通 常,い ず れ か の 職 能 に所 属 し業 務 活 動 を行 っ て い る が,ス タ ッフ 部 門 あ る い は コス ト部 門 と呼 ば れ る 職 能 ・部 門 で は, 売 上 や 利 益 を殆 ど意 識 す る こ とが で き な い場 合 も多 い 。 しか しなが ら,こ の よ

〔91〕

(2)

う な職 能 や 部 門 の 業 務 活 動 の 品 質 が,会 社 全 体 のパ フ ォー マ ンス に 大 き な影 響 を及 ぼ して い る事 も事 実 で あ る 。

組 織 は そ の括 り方 や 機 能 に よ っ て,直 接 的 あ る い は 表 面 的 なパ フ ォー マ ンス を図 る尺 度 は 様 々 に な ら ざ る を得 な い が,本 稿 で は次 の よ う な個 人 の 組 織 活 動 に 注 目 し,組 織 強 度 を職 能 や組 織 の 種 類 に 依 存 しな い 尺 度 で と ら えて 分 析 す る。

・そ の 組 織 に 勤 め る個 人 が,企 業 理 念 や 当 面 の 具 体 的 な 目標 ,ビ ジ ョン,あ るい は,現 在 の 位 置 づ け,状 況,戦 略 を どの 程 度理 解 して い る か 。

・企 業 の変 革 や 改 善 に役 立 つ 新 しい ア イ デ ア を ど の程 度創 造 で きる か 。 本 稿 で 言 う と ころ の"強 い 組 織"と は,そ の括 りや 機 能 に か か わ らず,上 記 2つ の 尺 度 を 高 い レベ ル で 満 足 して い る企 業 で あ り,そ の 尺 度 を"組 織 強 度"

と呼 ん で い る1)。

3.研 究 の 前 提

研 究 の 目的 は言 う まで もな く,組 織 強 度 を 向上 させ る た め の 要 件 を 明 らか に す る こ とで あ る が,本 稿 で は"組 織 の 中 の 個 人"に 注 目 し,組 織 強 度 の 定 義 に

"ア イ デ ア創 造"を 取 り入 れ て い る

。 そ もそ もア イ デ ア の創 造 は 極 め て属 人 的 な活 動 で あ り,自 動 化 す る こ とが 極 め て 困 難 な 人 間 の 活 動 で あ る。

本 稿 で は こ の よ うな"ア イ デ ア創 造"を 組 み 込 ん だ 組 織 強 度 に対 して,図1 の よ うな モ デ ル を想 定 す る。 つ ま り,組 織 強 度 は個 人 の パ ー ソ ナ リ テ ィや 色 々 な物 事 に対 す る認 識 の 仕 方 ・考 え方 に 直接 的 な影 響 を受 け,こ れ は個 人 の 業 務 を取 り巻 く組 織 の環 境 や 個 人 の技 能 に依 存 す る。 さ ら に,個 人 の 業 務 を取 り巻 く組 織 の 環 境 や 個 人 の 技 能 は,い わ ゆ る 各 種 の経 営 方 策 ・施 策,個 人 に対 す る 教 育 に よっ て 規 定 され る とす る モ デ ル で あ る。

もち ろ ん,個 人 の パ ー ソ ナ リテ ィや 色 々 な物 事 に対 す る認 識 の 仕 方 ・考 え方 が,個 人 の 業 務 を と りま く組 織 の 環 境 や技 能 を規 定 す る とす る逆 の 考 え方 も成 り立 つ が,結 果 的 に この 両 者 は,"鶏 と卵"的 で あ る と思 わ れ る。 とい う の は, 組 織 に勤 め る個 人 は,ほ ぼ確 実 にそ の組 織 の 文 化 や風 土 に必 ず 影 響 され て い る

(3)

個 人属 性 に基づ く組 織 の強 さ に関す る研 究 93

亟)こ とは事 実 と考 え られるか らである・

した が っ て,組 織 の環 境 な どが 個 人 の

個 人 のパ ー ソナ リテ ィや 色 々 な物 事 パ ー ソ ナ リテ ィや 認 識 の 仕 方 等 に 影 響 に対す る認 識 の仕方 ・考 え方 を及 ぼ して い る こ とは確 実 で あ り,図

(個人属性)1の モ デ ル は100%で は な い もの の 相

応 に成 立 す る と考 え られ る

個 人 の業務 を取 り巻 く組 織 の環境 や 本 研 究 で は 図1の モ デ ル に した が 個 人技 能

て,個 人 の パ ー ソ ナ リテ ィや 色 々 な 物

の 認 識 の 仕 方 ・考 え 方 と組 織 強 度 の 各種 経 営方 策 ・蚕策 、個 人 に対す る

教 育 な ど 関 係 ・ お よび ・ 個 人 のパ ー ソ ナ リテ ィ

や 色 々 な物 事 に対 す る認 識 の 仕 方 ・考 図1前 提 と した組 織強 度 に関 する

モ デル え 方 と個 人 の 業 務 を取 り巻 く組 織 の 環

境 や 個 人 の技 能 の 関係 を分 析 し,組 織 強 度 に寄 与 す る要 件 を明 らか に す る。 この 要 件 は,企 業 に必 要 と され る各 種 経 営 方 策 ・施 策,個 人 に 対 す る教 育 項 目な ど を示 唆 す る と考 え られ る。

4.分 析 の 方 法

本 研 究 で は,実 デ ー タの 統 計 処 理 結 果 等 に基 づ く帰 納 的 な分 析 方 法 を採 用 し た 。 実 デ ー タ は ア ンケ ー トで収 集 す るが,企 業 単 位 の ア ンケ ー トで は な く企 業 に 勤 め る個 人 の 認 識 や 考 え方 に 対 す る ア ンケ ー トと した 。 な お個 人 の 認 識 や 考 え 方 は,企 業 や 職 能 等 に 固 有 な組 織 文 化 に よ る 影 響 を受 け る 事 が 懸 念 され るが, この 点 は サ ン プ ル数 を多 くす る こ と に よる 大 数 の 原理 に よ っ て解 決 す る こ と を 目指 した 。 結 果 的 に,15社,590人 の ご協 力 を い た だ け た た め,概 ね組 織 固 有 の 文 化 な どに よ る影 響 は除 去 さ れ て い る と考 え られ る 。

なお ア ンケ ー トの設 計 に あ た っ て は,以 降 で 述 べ る 調 査 項 目を 必 要 に応 じて 複 数 の 具 体 的 な設 問 に 分解 した う えで,設 問 は調 査 票 上 に ラ ン ダム に配 置 し,

さ らに 無 記 名 とす る こ とで 回 答 者 が 真 意 を直 感 的 に 答 え られ る よ う に 工 夫 し

(4)

た 。 回答 は 全 て5点 尺 度 と した 。

収 集 した 結 果 の うち1つ の調 査 項 目に対 して 複 数 設 問 を設 け た もの につ い て は,5点 尺 度 の 平 均 値 に置 換 え た 。 こ の前 処 理 後,組 織 強 度 と個 人属 性 に 関 す る 調 査 結 果 の 相 関 を調 べ,続 い て,組 織 強 度 と強 い相 関 を有 す る個 人 属 性 と個 人 の 業 務 を取 り巻 く組 織 の 環 境 や 個 人 技 能 の 相 関分 析 を行 い,考 察 を行 っ た。

個 々 の 考 察 にお い て は重 回帰 分析 な ど も適 宜 用 い た。

5.調 査 項 目

組 織 強 度 以 外 の 調 査 項 目 は,個 人属 性 と個 人 の 業 務 を取 り巻 く組 織 環 境 や 個 人技 能 で あ る。個 人属 性 は,い わ ゆ る社 会 心 理 学 で い う と ころ パ ー ソナ リテ ィ2)

(組 織 運 営 に 影 響 を及 ぼ す と考 え られ る もの)だ け で は な く,一 般 的 に人 間 の 内 面 的 な価 値 観 や 考 え 方 に根 差 す と思 わ れ る事 柄 も含 め た 。 要 す る に,組 織 運 営 に お い て重 要 な影 響 を及 ぼす が 通 常 は改 善 や コ ン トロ ー ル が 難 しい と思 わ れ が ち な個 人 的 認 識 に 関 す る項 目で あ る。 ま た,個 人 の業 務 を取 り巻 く組 織 環 境 や 個 人 技 能 は,組 織 内 経 営 環 境,コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン環 境,個 人 の情 報 技 能, 個 人 の 活 用 す る情 報 源 の4つ の カテ ゴ リー で 抽 出 した。 実 際 に抽 出 した 調 査 項

目は 以 下 の 通 りで あ る 。 なお,項 目抽 出 に あ た っ て は多 くの 文 献 ・論 文 を参 照 した 。3)

(個 人属 性,パ ー ソナ リテ ィ)

・他 愛 性 ・活 動 性 ・競 争 心 ・孤 独 感 ・言 語 的攻 撃 性4)

・私 的 自己 意 識5)・ 公 的 自 己意 識6)・ 自己 顕 示 性7)・ 自己 主 張 性8)

・自己 提 示 変 容 能 力9)・ 他 者 に対 す る感 受 性10)・ 自尊 心

・シ ャ イ ネス ・社 交 性 ・情 緒 的 共 感 性11)・ パ ー スペ ク テ ィブ12)

・責 任 感 ・情 緒 不 安 定 ・ス ピー チ 不 安 ・対 人 不 安 ・短 気

・二 面性 ・打 算 性 ・ネ ガ テ ィ ヒズ ム13)・ 恨 み

・リー ダー シ ップ14)・ 決 断 力

(5)

個人 属性 に基 づ く組 織 の強 さに関す る研究 (そ の 他 の個 人 属 性)

・知 的所 有 権 を尊 重 す る認 識 ・プ ラ イバ シー を尊 重 す る 認 識

・会 社 は 地 位 を獲 得 す る場 とす る 認 識

・会 社 は 生 活 の糧 を 得 る た め の場 とす る認 識

・会 社 は 地 位 獲 得 の場 とす る認 識 ・会 社 は 自 己研 鐙 の 場 とす る認 識

・会 社 は 友 人,結 婚 相 手 探 しの場 とす る認 識

・会 社 は 自己 実 現 の 場 とす る認 識 ・会 社 員 と して の 自立 性15)

・緊 急 か つ 重 要 な事 柄 に対 す る 時 間 活 用 の 度合 ・認 識16)

・緊 急 性 は 低 い が本 当 に重 要 な 事 柄 に対 す る時 間活 用 の 度 合 ・認 識17) 95

・緊 急 で はあ るが さ ほ ど重 要 で ない 事 柄 に対 す る時 間 活 用 の 度合 ・認 識18)

緊 急 性 も重 要 性 も低 い 事 柄 へ の 時 問活 用 の 度 合 ・認 識19)

・仕 事 に 対 す る愛 着 ・仕 事 満 足 ・仕 事 に対 す る 自信

・正 の相 互 依 存 性20)・ 無 関心 ・論 理 性 ・他 人 の 意 見 か らの 影 響

・善 悪 の 区 別 能 力 に 対 す る認 識 ・情 報 収 集 技 能 に 対 す る認 識21)

・組 織 の 活 気 の 度合 に対 す る 認 識 (組 織 内経 営 環 境)

・非 感 情 的 な議 論 の 活 発 さ ・組 織 に お け る継 続 的 な 学 習

・報 酬 と称 賛 の 適切 さ ・仕 事 上 の 役 割 分 担 や 意 思 決 定 者 の 明確 さ

・職 位 に応 じた権 限 や 責 任 の 明 確 さ ・業 務 に お け る責 任 範 囲 の 過 大 さ

・個 人 の 意 見 や ア イ デ ア の尊 重 ・組 織 内 の 協 調 性

・会 社 の 目標 や 戦 略 にお け る 個 人 の役 割 の 理 解 の浸 透 度 合

・会 社 内 の 各 組 識 の 役 割 の理 解 の 浸 透 度合 ・権 限 委 譲 の適 切 さ

・業 務 命 令 の 明解 さ ・各 個 人 の 業 務 に対 す る組 織 的 支 援二の程 度

・上 席 者 の 部 下 の 業 務 に対 す る責 任 感 ・目標 設 定 の 適 切 さ

・目標 設 定 の無 謀 さ ・中 間 管 理 職 に よ る経 営 理 念 の 浸 透 努 力

・ トッ プ(経 営 陣)に よ る 経 営 理 念 の浸 透 努 力 ・文 書 に よる 業 務 指 示

・割 り当 て られ る仕 事 が 簡 単 す ぎる とい う意 識

(6)

(コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン環 境)

・同僚 との コ ミュ ニ ケ ー シ ョン ・上 司 と の コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン

・部 下 との コ ミュ ニ ケ ー シ ョン

・社 内 の 他 の組 織 の 人 問 との コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン

・社 内 の 異 な る世 代 の 人 間 との コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン

・中 間 管 理 職 同士 の 調 整 ・情 報 の共 有 度 合 (個人 の情 報 処 理 技 能)

・打 合 せ 等 で の手 控 え頻 度 ・誤 解 の発 生 頻 度 ・資 料 作 成 技 能

・連 絡 時 に直 接 口頭 で 伝 え る 頻 度

・企 業 あ るい は業 務 の 目的 の 認 識 ・情 報 分 類 技 能

・情 報 の 確 定 度 の 認 識 ・情 報 の 信 頼 度 の 確 認

・プ レゼ ン テ ー シ ョン技 能

・イ ン フ ォー マ ル な 情 報 の 適 切 な伝 達 先 の 理 解 の 度合

・情 報 伝 達 時 ・公 開時 の 当 該 情 報 の 評価 技 能

・情 報 伝 達 ル ー ル の 遵 守 の 度 合 ・情 報 の 適 切 な破 棄

・役 に 立 ちそ うな新 聞 ・雑 誌 の ス ク ラ ッ プ の頻 度

・打 合 せ 等 で の 資 料 配 布 ・ワ ー プ ロ技 能 ・表 計 算 技 能

・デ ー タベ ー ス技 能 ・パ ソ コ ン通 信 ・イ ン ター ネ ッ トの活 用 度 合

・電 子 メ ー ル の活 用 度 合 (個人 の 情 報 源)

・社 内研 修 ・社 内 の保 管 資 料 ・社 内 の 回覧 資 料 ・業 務 マ ニ ュ ア ル

・朝 礼 等 の 定 期 的 打 合 せ ・社 外 の知 り合 い(個 人 的 ネ ッ トワ ー ク)

・顧 客 ・社 内 の 先 輩 ・社 内 の飲 み 会 ・食 事 会

・社 内 の 同好 会 な ど の仲 間 ・テ レ ビ ・新 聞 ・専 門雑 誌

6.組 織 強 度 と個 人 属性 との関 係

組 織 強 度 と個 人 属 性 の 相 関分 析 等 の 結 果 を表1に 示 す 。 表1の 結 果 よ り,多

(7)

個 人 属 性 に基 づ く組 織 の 強 さ に 関 す る 研 究97

表1.組 織 強 度 と 個 人 属 性 の 相 関 分 析 結 果

(*:優 位確率1%未 満,*.5%未 満)

調 サ ンプ ル 数 平均値 相関係数 有意確率

581 3.0723

(

)

愛他性 586 3.9113 .093 .026 *

活動性 586 3.5176 .225 .000 **

競争心 590 3.1144 .032 .778

孤独感 588 2.7083 .112 .007 **

言語的攻撃性 581 3.2771 .103 .013 *

私的 自己意識 586 3.6553 .068 .101

公的 自己意識 587 3.0784 .105 .012 *

自己顕示性 588 2.4311 .094 .023 *

自己主張性 584 2.7406 .082 .049 *

自己提示変容 能力 582 3.0464 .211 .000 **

他者 に対す る感受性 590 3.4865 .191 .000 **

自尊心 588 3.0621 .081 .051

シ ャ イ ネ ス 583 3.0858 .163 .000 **

社交性 586 3.3168 .023 .576

情緒的共感 性 587 3.4634 .029 .488

パ ー ス ペ ク テ ィ ブ 580 3.4144 .067 .110

貴任感 588 3.4178 .271 .000 **

情緒不安定 585 2.9128 .168 .000 **

ス ピー チ 不 安 583 3.2358 .193 .000 **

対人不安 585 2.9829 .301 .000 **

短気 582 2.9613 .123 ,003 **

二面性 581 3.2685 .013 .753

打算性 583 2.2338 一 〇48 .248

ネ ガテ ィ ヒ ズ ム 583 3.5137 .042 .316

恨 み 586 3.5060 .075 .070

リ ー ダ ー シ ッ プ 584 3.2409 .155 .000 **

決断力 582 2.9871 .304 .000 **

( )

知的所有権の尊重 の意識 584 3.5274 .146 .000 **

プ ラ イバ シー の 尊 重 の意 識 584 4.0916 .102 .014 *

会社 は生活の糧 の場 586 3.8771 .022 .591

会社は地位獲得 の場 584 2.6507 ,028 .510

会社は 自己研鐙 の場 588 3.4575 .190 .000 **

会社は友人,結 婚相 手探 し 587 1.9012 .003 .946

会社は 自己実現 の場 589 3.4482 .100 .016 *

会社員 として の自立性 573 3.4898 .242 .000 **

緊急 ・重要事項へ の時閲活用 582 3.5627 .031 .458

非緊急 ・重要事項へ の時間活用 578 3.4070 .158 .000 **

緊急 ・非重要事項へ の時間活用 585 2.3151 .063 .131

非緊急 ・非重要事項へ の時間活用 584 2.4058 .102 .014 *

仕 事に対す る愛着 587 3.4779 .313 .000 **

仕事満足 588 3.4303 .257 .000 **

仕事 に対す る自信 586 3.2184 .222 .000 **

正の相互依存性 579 2.9666 .205 .000 **

無関心 590 2.7169 一151 .000 **

論理 性 586 3.4618 .241 .000 **

他人の意見か らの影響 590 3.1441 .062 .133

善悪の区別能力 587 3.3560 .251 .000 **

情報収集技能 579 2.9862 .226 .000 **

組織の活気 に対す る認識 590 3.2458 .178 .000 **

(8)

くの 個 人 属 性 が 組 織 強 度 と密 接 な 関係 が あ る こ とが 明 らか とな っ た 。 有 意確 率 が0.01未 満 の 強 い 相 関 を示 す 項 目(表 中 で**を 付 し た項 目)を 列 挙 す る と以 下 の 通 りで あ る。 な お,以 下 の 記 述 で 括 弧 内 の"+""一"は そ れ ぞ れ の 項 目 が 組 織 強 度 に 対 して,プ ラス の 効 果 を もた らす か,マ イ ナ ス の 効 果 を もた らす か を示 して い る 。

・活 動 性(+)・ 孤 独 感(一)・ 自 己提 示 変 容 能 力(+)

・他 者 に対 す る感 受 性(+)・ シ ャ イ ネス(一)・ 責 任 感(+)

・情 緒 不 安 定(一)・ ス ピ ー チ 不 安(一)・ 対 人 不 安(一)・ 短 気(一)

・リー ダ ー シ ッ プ(+)・ 決 断 力(+)・ 知 的所 有 権 を尊 重 す る意 識(+)

・会 社 は 自 己研 鐙 の 場 とす る認 識(+)・ 会 社 員 と して の 自立 性(+)

・非 緊 急 ・重 要 事 項 へ の 時 間 活 用 意 識(+)・ 仕 事 に対 す る 愛 着(+)

・仕 事 満 足(+)・ 仕 事 に対 す る 自信(+)・ 正 の 相 互 依 存 性(+)

・無 関 心(一)・ 論 理 性(+)・ 善 悪 の 区別 能力(+)

・情 報 収 集 技 能(+)・ 組 織 の活 気 に 対 す る認 識(+)

上 記25項 目の 中 で 表1に 併 せ て 示 し た平 均 値 の 結 果 が5点 尺 度 にお い て3を 下 回 っ て い る(マ イ ナ ス 項 目の 場 合 は5点 尺 度 に お い て3を 上 回 っ て い る)項 目は,シ ャ イ ネ ス,決 断 力,正 の 相 互 依 存 性,情 報 収 集技 能 の4項 目で あ る。

こ れ らの 項 目 は,全 般 的 な傾 向 と して改 善 の 余 地 が 大 き な個 人 属 性 と考 え られ る。

ま た,有 意 確 率0.05未 満 の影 響 を有 す る 項 目(表1で*を 付 した項 目)は 以 下 の通 りで あ る。

・他 愛 性(+)・ 言 語 的攻 撃 性(+)・ 公 的 自己 意 識(一)

・自己 顕 示 性(+)・ 自己 主 張 性(+)

・プ ライ バ シ ー を 尊 重 す る意 識(+)・ 会 社 は 自 己実 現 の 場 とす る 認 識(+)

・非 緊急 ・非 重 要 事 項 へ の 時 間 活 用 の度 合 ・認 識(一)

なお,以 下 の 項 目は 組 織 強 度 に対 す る好 影 響,悪 影 響 の 区 別 はで きる もの の, そ の 程 度 は極 め て弱 い こ と も明 らか と な っ た 。

・競 争 心(+)・ 私 的 自 己意 識(一)・ 自尊 心(+)・ 社 交 性(+)

(9)

個 人属性 に基 づ く組織 の 強 さに関す る研 究

・情 緒 的 共 感 性(+)・ パ ー ス ペ ク テ ィ ブ(+)・ 二 面 性(一)

・打 算 性(一)・ ネ ガ テ ィ ヒ ズ ム(一)・ 恨 み(一)

・会 社 は 生 活 の 糧 を 得 る た め の 場 と す る 認 識(一)

・会 社 は 地 位 獲 得 の 場 と す る 認 識(+)

・会 社 は 友 人,結 婚 相 手 探 し の 場 と す る 認 識(一)

・緊 急 ・重 要 事 項 へ の 時 間 活 用 の 度 合 ・認 識(+)

・緊 急 ・非 重 要 事 項 へ の 時 間 活 用 の 度 合 ・認 識(+)

・他 人 の 意 見 か ら の 影 響(一)

99

7.組 織 強 度 に影 響 を 及 ぼ す個 人 属 性 と組 織 内経 営環 境 な どの 関 わ り と分 析

前 章 で 有 意 確 率0,01未 満 と して 抽 出 さ れ た 組 織 強 度 に 強 い 影 響(相 関)を 持 つ25項 目の 個 人 属 性 と,組 織 内経 営 環 境,コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョン環 境,個 人 の 情 報 技 能,個 人 の 情 報 源 との 係 わ りを相 関分 析 し,個 人 属 性 に対 す る そ れ ぞ れ の 項 目の 影 響 の 度 合 を調 べ た 。 結 果 は 表2に 示 した 通 りで あ るが,非 常 に 多 くの 信 頼 性 の 高 い 相 関 が 抽 出 され た 。 全 般 的 に は 経 営 の 常 識 ・通 念22)通 りの 結 果 と な っ て い る もの が 多 い が,中 に は 常 識 ・通 念 を覆 す よ う な結 果 に な っ て い る もの も幾 つ か 見 受 け られ る。 ま た個 人 属 性 の 中 に も,一 般 的 な理 解 と異 な る メ カ ニ ズ ム を有 す る と考 え られ る もの が あ っ た 。 これ らの点 に つ い て以 下 で 述 べ る 。

(1)ス ピ ー チ不 安 ・対 人不 安 の 認 識

ス ピ ー チ不 安 や 対 人不 安 と は,大 勢 の 人 の 前 で 話 を す る事 を苦 手 と した り, 人 に見 られ て い る と戸 惑 っ て し ま う よ う な性 向 で あ るが,こ の よ うな性 向 は, 常 識 的 に は プ レゼ ンテ ー シ ョ ン技 能 と き わ め て 密 接 な係 わ り を持 つ と考 え ら れ る 。 とこ ろ が,今 回 の 分 析 で は,ス ピ ー チ不 安 につ い て プ レゼ ン テ ー シ ョ ン技 能 は 弱 い マ イ ナ ス 効 果(有 意 確 率 は0.05以 上),対 人 不 安 に い た っ て は

(10)

表2個 人属 性 と経 営環境 等 との係 わ り

調査 項 目 (凡 例)

◎:個 人属 性 に対 して プ ラ ス の 効 果(有 意 確 率 0.01未 満)

○:ク(有 意 確 率0.05未 満)

×:個 人属 性 に対 して マ イ ナ ス の効 果(有 意 確 率 0.01未 満)

▽:〃(有 意 確 率0.05未 満) 活動 性

孤 独感

自 己提 示変 容能 力

受性

責任 感 尺度

情緒 不 安定 性

不 安

対人 不 安

短 気

決断 力

知 的所 有権 の認 識

会 社は 自己 研鎖 の場

自 性立

非 緊

重 要事 項

仕 事に 対す る 愛 着

仕 事に 対す 満る 足

仕 事に 対す る自 信

互依 存

無 関心

論 理性

善 悪

別 能力

情報 収 技集 能

組 織の 活気 の認 識

非感情 的(冷 静 ・客観的) な議論の活発 さ

◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ◎ ◎ ○ ◎ ◎ ◎

組 織における継続的な学習 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 仕事上の役割分担や意思決

定者の明確 さ

◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎

職位に応 じた権限や責任の 明確 さ

◎ ◎ ○ ◎ ◎

業務の貴任範囲の過大 さ × X X X X X XX XX × X X X

報酬 と称賛の適切 さ ○ ◎ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ▽

個 人の意見や アイデアの尊 重

◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎

組織 内の協調性 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ O ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 会社の目的 ・戦略における

個 人の役割の浸透

◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎

会 社内の各組識の役割の理 解 の浸透

◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎

権 限委譲の適切 さ ◎ ◎ ◎ ○ ◎ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ◎

業務命令の明解 さ ◎ ○ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ▽ ◎ ◎

各個 人の業務 に関する組織 的 支援

◎ ◎ ◎ ◎ ○ ◎ ◎ ◎ ◎

上席者の部下の業務に対す

る責任感 ◎ ◎ ◎ ○ ○ ◎ ○ ○ ◎ ○ ◎ ◎ ◎ ○ ◎

目標設定の適切 さ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ◎ ◎ ◎

目標設定の無謀 さ × X ▽ ▽ ▽ XX ×XX

日常業務の最低限のマナー に関す るしつけ

◎ ◎ ◎ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ○ ◎

わりあてる仕事が簡単す ぎ る

X X X X × × X× × × × X X× × ×

トップ(経 営陣)に よる経 営理念の浸透努力

◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ○ ◎ ◎ ◎

中間管理職に よる経営理念

の浸透努力 ◎ ◎ ○ ◎ ◎ ◎ ○ ◎ ◎ ◎ X

同僚 との会社や組織に関す るコミュニケー ション量

◎ ◎ ◎◎ ◎ ◎ ▽ ◎ ◎ X ◎ ◎ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎

上 司 との ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ◎ ◎ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ◎

部 下 と の ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎

社 内の他の組織の人間 との

ク ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ◎ ○ ◎

社 内の異 なる世代の入間 と

の ク ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 中 問管 理 職 同 士 の 調 整 ・コ

ミュ ニ ケ ー シ ョ ン

◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ▽ ◎ ◎

情 報の共有度合 ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎

文書による業務指示 ◎ ○ ◎ ◎ ◎ ▽ ◎ ◎

(11)

さに関す る研 究 101 の 係 わ り(つ づ き)  

個 人属性 に基 づ く組織 の 個人属性 と経営環境等 表2

調査項 圓 活 動 性

孤独 感

己自 提示 変容能

力 他

受 性

責任 感尺 度

情緒 不安 性定

安不 対人 不安

短気

決断 力

知的 所有 権の 認識

会社 は自 己研 鐙の 場

自立 性

非緊

重要 事 項

事仕 対に する 愛 着

仕事 対に する 満足

仕事 対に する自

信 正の 相互 依存

無関 心

論理 性

善悪

別能力 情報 収集 技能

組織

気 識

「一

個 人 の 情 報 処 理 技 能

打ち合わせ等 での手控 え ◎ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎

誤解の発生頻度 XX× X × X X X × × × ×

資料作 成技能 ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ 連絡時に直接 口頭で伝える

頻度

◎ ◎ ◎ ○ ◎ ◎ ○ ▽ ◎

企業あるいは業務の 目的の 認識

◎ ◎ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ○ ◎ ◎ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎

情 報分類技能 ◎ ○ ◎ ◎ ◎ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 情 報の確定度の認識 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ◎ ◎ ◎

情 報の信頼性の確認 ◎ ◎ ◎ ○ ◎ ◎ ○ ◎ ▽ ◎ ◎

プ レゼ ン テー シ ョ ン技 能 ◎ ◎ × X × ◎ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ×

インフォーマル情報の適切

な伝達 先の理解 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ◎ O ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 情報伝 達 ・公開時の 当該情

報の評価技能

◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ◎

情報伝達 ルールの遵守の度 合

◎ ◎ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ◎

情報の適切 な破棄 ◎ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 役に立 ちそうな新聞 ・雑誌

のスクラップ(保 管)

◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ◎ ◎ ◎

打合せ などでの資料配布 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎

ワープロ技能 ◎ ○ ◎

表計算技能 ◎ ○ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎

デ ー タベ ー ス技 能 ◎ ○ ◎ ◎◎ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ◎ ◎

パ ソ コ ン 通 信 ・ イ ン ター ネ ッ トの活 用度 合

○ ○ ○ ◎ ◎ ○ ○ ◎ ○ ◎

電子メールの活用度合 ○ ○ ○ ◎ ◎ ◎ ○ ◎

個 人 の 情 報 源

社内研修 ◎ ◎ ○ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ◎ ◎ ◎

社内の保管資料 ◎ ◎ ○ ◎ ◎ ◎ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○

社内の回覧資料 ◎ ◎ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎

業務マニュアル ◎ ◎ ○ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ◎

朝礼や 定期的打合せ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ×

社外 の知 り合 い(個 人的

ネッ トワーク) ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ◎ ◎ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 顧客 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎

先輩 ◎ ◎ X ◎ ◎

社内の飲み会 ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ◎ ◎ ○ ◎ ◎ ◎

社内の同好 会などの仲間 ◎ ◎ ◎ ○ ◎ ◎ ◎ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ◎

テ レビ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ◎

新聞 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ◎ ◎ ◎ O ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 専門雑 誌 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ◎ ◎ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ◎

(12)

プ レゼ ンテ ー シ ョ ン技 能 は 明 らか な マ イ ナ ス効 果(有 意 確 率0.01未 満)を た らす とい う結 果 が 得 られ た 。 こ れ らの2項 目に 対 す る主 な 影 響 要 因 を 明 ら か にす る た め,そ れ ぞ れ に 対 して重 回 帰 分 析(ス テ ップ ワ イ ズ 方 式,投 入 確 率0,05,除 去 確 率0.01)を 適 用 した と こ ろ表3,表4の 様 な結 果 と な っ た 。

表3ス ピー チ不 安 に対 す る重回帰 分析 結果

標準化係数 有意水準

資料作成技能 .206 .000

情 報 源 と して の社 外 の 知 り合 い(個 人 的 ネ ッ トワ ー ク) .222 .000 上 司 との 会 社 や 組 織 に 関 す る コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン .189 .000

情報分類技能 .173 .000

プ レゼ ン テ ー シ ョ ン技 能 ,154 .000

報酬 と称賛 の適切 さ .093 .021

情 報源 と しての新 聞[ .087 .026

組織 の協 調性 .177 .000

個 人の 意見 や アイデ アの 尊重 .177 .000

業務 の 責任 範囲 の過 大 さ .087 .027

表4対 人不安 に対 す る重 回帰分 析結 果

標準化係数 有意水準

情 報 源 と し て の 社 外 の 知 り合 い(個 人 的 ネ ッ トワ ー ク) .111 .003 上 司 と の 会 社 や 組 織 に 関 す る コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン量 .113 .003

プ レゼ ン テ ー シ ョ ン技 能 .145 .000

情報分類技能 .122 .003

連絡 時 に直接 口頭 で伝 える頻 度 一 .088 .013

デ ー タ ベ ー ス 技 能 .073 .050

打合 せ 等で の手控 え .085 .022

情報 源 としての専 門雑 誌 。083 .032

報酬 と称 賛 の適切 さ .113 .004

目標 設 定の 適切 さ 一 .094 .019一

情報 伝達 ルー ルの遵守 の 度合 .080 .032

(13)

個人 属性 に基 づ く組 織 の強 さに関す る研究 ヱ03 表3,4の 結 果 に お い て も プ レゼ ン テ ー シ ョ ン技 能 は 明 らか な マ イ ナ ス 効 果 の項 目 と し て抽 出 され て い る23)。 逆 に プ ラス 効 果 を もた らす 両 者 に共 通 の 主 な項 目 は,「 情 報 源 と し て の 社 外 の 知 り合 い 」,「上 司 との 会 社 や 組 織 に 関 す る コ ミ ュニ ケ ー シ ョ ン」,「情 報 分 類 技 能 」 の3つ で,い わ ゆ る優 れ た コ

ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン環 境 や 情 報 技 能 とな って い る 。

情 報 収 集 技 能 の 認 識

現 在 の情 報 化 社 会 に お い て は個 人 の 情 報 収 集 技 能 が 重 要 と言 わ れ て い る 。 本研 究 で は,情 報 収 集 技 能 は 「必 要 な と き に必 要 な 情 報 を直 ぐに 集 め られ る 技 能 」 と して 調 査 した が,情 報 収 集 技 能 に優 れ て い る と認 識 して い る人 は, 必 ず し も多 様 な情 報 源 を持 っ て い る わ けで は な い こ とが 明 らか と な っ た。 本 項 目 に対 す る重 回帰 分 析 結 果(ス テ ップ ワ イ ズ 方 式,投 入 確 率0.05,除 去 確 率0.1)は 表5の 通 りで あ るが,こ の結 果 か ら,情 報 収 集 技 能 の 本 質 は 「 料 作 成 技 能 」,「イ ンフ ォー マ ル 情 報 の 適 切 な伝 達 先 の理 解 」 「企 業 あ る い は 業 務 の 目的 の 認 識 」 な どの い わ ゆ る 情 報 を活 用 す るた め の情 報技 能 で あ る こ とが うか が え る。 ま た,プ レゼ ンテ ー シ ョ ン技 能 と明 らか な マ イ ナ ス 関係 に

表5情 報収 集 技能 に対 す る重回 帰分析 結果

標準化係数 有意水準

資料作成技能 .230 .000

イ ンフォーマ ル情 報の適 切 な伝達 先 の理解 .168 .000

誤解 の発 生頻 度 .096 .025

企業 あ るい は業務 の 目的の認 識 .144 .000

プ レゼ ンテ ー シ ョ ン技 能 .162 .000

個 人の意 見や ア イデ アの尊重 .135 .006

中 間 管 理 職 同 士 の 調 整 ・コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン .101 。015

業務 命令 の 明解 さ .127 .004

情 報 源 と し て の 社 外 の 知 り合 い(個 人 的 ネ ッ トワ ー ク) .100 .013

組織 の協 調性 .101 .040

(14)

あ る こ と に も 明 ら か と な っ た 。

(3)仕 事 に対 す る 自信 の認 識

組 織 強 度 を 高 め る た め に は,個 人 が 仕 事 に対 して 自信 を持 つ 事 が 有 効 で あ る こ と は常 識 的 に 理 解 で きる 。 ま た今 回 の 分 析 結 果 で,多 くの組 織 内 環 境 項 目や 個 人 の情 報 技 能,情 報 源 が,仕 事 の 自信 に対 して プ ラス の係 わ りが あ る 事 を示 して い る 。

しか し,以 下 の7項 目に つ い て は他 の 個 人 属 性 に は プ ラス の影 響 を及 ぼす もの の,「 仕 事 の 自信 」 に つ い て は,マ イ ナ ス の 効 果 を示 して い る。

・報 酬 と称 賛 の 適 切 さ ・業 務 命 令 の 明解 さ ・文 書 に よ る業 務 指 示

・中 間 管 理 職 に よ る経 営 理 念 の 浸 透 努 力

・中 間 管 理 職 同 士 の 調 整/コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン

・有 効 な情 報 源 と し て の朝 礼 や 定 期 的打 合 せ

・有 効 な情 報 源 と し て の先 輩

上 記7項 目 の うち 「報 酬 と称 賛 の 適 切 さ」 以 外 は,業 務 上 の 指 示 ・連 絡 ・ 調 整 とい っ た類 の もの で あ る 。 つ ま り指 示 等 の 内 容 が,仕 事 に対 す る 自信 を 持 っ て い る人 間 に は,稚 拙 あ る い は 不 充 分 に 感 じ られ て い る と予 想 され る。

そ の背 景 は2つ 考 え られ,本 当 にそ の個 人 が 極 め て優 れ た 仕 事 能 力 を有 し て い る場 合(本 当 に 指 示 ・連 絡 ・調 整 の 内容 が 不 充 分 な場 合)と,自 信 が 過 信 につ な が って い る場 合(本 当 に 重 要 な業 務 上 の 指 示 内容 等 を理 解 で きな い 場 合)で あ る。

な お,「 報 酬 と称 賛 の 適 切 さ」 につ い て は,自 信 に 対 す る 報 酬 や 称 賛 の 程 度 だ け で は な く,組 織 の 中 の他 の 人 間(同 僚 な ど)へ の報 酬 や 称 賛 との比 較 評 価 が 相 当 に影 響 して い る と考 え られ る。

(4)職 位 に応 じた権 限 や 責 任 の 明確 さ

企 業 等 の 階 層 型 組 織 にお い て,職 位 に応 じた 権 限 や 責 任 を 明 確 に して お く こ と は,組 織 を機 能 させ る た め に は 必 須 の要 件 と も言 え る 。 しか し今 回 の 分

(15)

個 人属 性 に基づ く組 織 の強 さに関す る研 究 105 表6職 位 に応 じた権 限や 責任 の明確 さが悪 影響 の傾 向 を示 した個 人属性

相 関係 数 有意確 率

他 者 に対す る感 受 性 一 〇.036 0,381

責任感尺度 一 〇.027 0,522

知 的所 有権 に対 す る意識 一 〇.019 0,655

非 緊急 ・重 要事 項 に対す る意 識 一 〇.057 0,171

仕 事 に対す る 自信 一 〇.057 0,170

善 悪 の区別 能力 一 〇.063 0,131

析 結 果 か ら,好 影 響 を与 え る個 人 属 性 が 他 の項 目 と比 べ て著 し く少 な い事 が 明 らか と な っ た 。 有 意 確 率0.05未 満 で 悪 影 響 を 及 ぼ す よ うな 個 人 属 性 は抽 出 さ れ な か っ た もの の,表6の 項 目で は マ イ ナ ス の 方 向 に働 く結 果 も得 られ て い る 。

表6の 結 果 は 統 計 的 に は さ ほ ど有 意 な結 果 で は ない が,職 位 に応 じた権 限 や 責 任 を あ ま りに明 確 に して しま う と,個 人 の 職 責 を超 え た 知 恵 や 工 夫 の 創 造 が 阻 害 さ れ る こ とは想 像 に難 くな い 。 した が って,経 営 環 境 が 激 変 し,常 に創 造 的 な対 応 が 企 業 や組 織 に求 め られ て い る 昨 今 に お い て は,権 限 や 責 任 は 明 確 化 す る もの の,想 定 し て い る 環 境 や 状 況 が 変 わ っ た 場 合 や 緊 急 事 態 に お い て は,こ れ を超 越 す る こ と を是 とす る様 な経 営 努 力 が 必 要 と考 え られ る 。

(5)業 務 の責 任 の 過 大 さ ・割 り当 て る仕 事 が 簡 単 す ぎ る

業 務 の責 任 が 過 大 す ぎ る と い うの は,権 限 は与 え られ て い る もの の 個 人(そ の 仕 事 を任 命 され た本 人)に とっ て は難 度 の 高 い,リ ス キ ー な業 務 とい う こ

とで あ る。 この 項 目 と個 人 属 性 の 関 係 は,予 想 通 り殆 どの 個 人 属 性 に 対 して マ イナ ス効 果 と な っ て い る。 そ の 理 由 は,責 任 の 大 きな 仕 事 に伴 うプ レ ッシ ャー と考 え られ る。 しか し,個 人 の 短 気 な性 向 に は 明 らか な プ ラ ス 要 因(要 す る に短 気 とい う性 向 を是 正 す る 要 因)と な って い る 。 また,情 報 収 集 技 能

に対 す る 認 識 に もプ ラス 効 果 とな っ て い る 。 つ ま り,本 人 に とっ て 責 任 が 大 きす ぎ る と認 識 す る よ う な重 要 な 仕 事 ・大 き な仕 事 に は,人 を 我 慢 強 く させ,

(16)

情 報 を吟 味 ・有 効 利 用 す る た め の活 用 技 能 を 向上 させ る働 きが あ る と い う こ とで あ る。

また,割 り当 て られ る仕 事 が 簡 単 す ぎ る場 合 に は,責 任 が 大 きす ぎ る時 と 同様 に,多 くの個 人 属 性 に マ イ ナ ス の効 果 を与 え て い る。 簡 単 す ぎ る とい う 事 が,明 らか に プ ラス に作 用 す る様 な 個 人 属 性 は な い 。

個 人 に 委 ね る仕 事 の 責 任 の 大 き さ は,大 き け れ ば大 きい ほ どよ い とい う も の で は な い が,個 人 の 能 力 に応 じて 本 人 に と っ て や や 無 謀 と思 え る 程 度 に設 定 す る の が,組 織 強 度 を 向上 させ る と と も に,個 人 の 能 力 を引 き上 げ るた め に有 効 と考 え られ る 。 た だ し,こ れ だ け で は 個 人 属 性 に 悪 い 影 響 も出 る事 は 明 らか な の で,こ の 悪 影 響 を担 保 す る た め に,「 部 下 の 業 務 に対 す る上 席 者 の 責 任 感 」 や 「各 個 人 の 業 務 の組 織 的 支 援 」 が 重 要 に な る と考 え られ る。

ア ン ケ ー ト結 果 に よる と一 般 的 に 責 任 が 大 きす ぎ る と認 識 して い る 人 間 の 方 が,仕 事 が 簡 単 す ぎ る と考 え て い る 人 間 よ り多 い よ うで あ る(表7参 照)。

しか し,こ の 両 項 目の 分 散 は と も に1を 超 えて お り,今 回 の調 査 項 目(全111 項 目)の 標 準 偏 差 の 平 均 値 が0.8835と な っ て い るの で,組 織 の 中 に は仕 事 の 責 任 が極 端 に重 過 ぎた り,簡 単 す ぎる 人 間 が 一 定 数 存 在 して い る こ と も確 実 と考 え られ る。 つ ま り,個 人 の 能 力 の 見 極 め が 適 切 に行 わ れ て い な い とい う こ とで あ る。

表7「 責任範 囲 の過 大 さ」 と 「仕 事が 簡単 す ぎる」 の5点 尺度 の平均 値 と標準 偏差 5点 尺 度で の平均 値 標準偏差

業務 の責 任 範囲 の過大 さ 3.1980 1.0630

わ りあ て られ る仕 事が 簡単 す ぎる 2.4058 1.0579

(6)目 標 設 定 の 無 謀 さ

無 謀 な 目標 設 定 は,多 くの場 合 個 人 属 性 に よい 影 響 は 及 ぼ さ な い 。しか し, リー ダ ー シ ッ プ に対 して は例 外 の よ う で あ る 。 これ は無 謀 な 目標 の 内 容 に も よ るが,組 織 の 目標 と して 与 え られ た場 合 に は,そ の組 織 の 長 の リー ダ ー シ ッ プ に対 す る 意 識 や 能力 は高 まる事 が 予 想 され る。

(17)

個 人属性 に基づ く組 織 の強 さに 関す る研 究 ヱ07

この 現 象 は,前 述 した 「業 務 の 責 任 範 囲 の 過 大 さ」 が 「短 気 」 を抑 制 す る 効 果 が あ る こ とに 似 て い るが,「 目標 設 定 の 無 謀 さ」 は 「短 気 」 に つ い て は 助 長 して し ま う。 この 違 い は,責 任 範 囲 の 過 大 さは 個 人 レベ ル で の 対 応 時 の 場 合 に 「短 気 」 を抑 制 し,目 標 設 定 の無 謀 さ は組 織 レベ ル で対 応 す る場 合 に

「リ ー ダ ー シ ップ」 を高 め て い る と考 え られ る。 した が っ て ,組 織 の 「リー ダ ー シ ップ 」 の 向上 時 に は,あ る種 の反 動 と して部 下 な ど に対 す る 「短 気 」 は逆 に 強 ま る事 が 予 想 され る。

(7)連 絡 時 に 口 頭 で 伝 え る 頻 度

連 絡 な ど を直 接 ロ頭 で 伝 え る コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ンは,イ ン フ ォメ ー シ ョ ン リ ッチ ネ ス の 低 下 は招 く恐 れ が あ るが,メ デ ィ ア リ ッチ ネ ス は 高 め る と考 え られ て い る24)。 この 観 点 か らす る と,伝 え る べ き情 報 を漏 れ な く伝 え る 事 が で き れ ば,プ ラ ス の 面 が 大 き く な る はず で あ る。 表2の 分 析 結 果 で も,以 下 に 列 挙 す る 多 くの 個 人属 性 に プ ラス の 効 果 を 示 して い る が,唯 一 「無 関 心 」 に対 し て マ イ ナ ス の 性 向 を強 め て い る。

・自 己提 示 変 容 能 力 ・他 者 へ の 感 受 性 ・責 任 感 尺 度 ・ス ピ ー チ 不 安

・対 人 不 安 ・リ ー ダ ー シ ップ ・決 断 力 ・仕 事 に対 す る愛 着

・仕 事 に対 す る 自信

上 記 し た項 目 に プ ラ ス に 働 き,無 関 心 に だ け マ イナ ス に働 く差 異 は,口 頭 で伝 えた 相 手 の 対 応 に依 存 して い る と思 わ れ る 。 つ ま り,伝 えた 相 手 の 対 応 が 相 応 の も の の場 合 に は,上 記 した プ ラス 効 果 を 高 め,不 充 分 な対 応 の場 合 に は上 記 の 項 目に は あ ま りマ イ ナ ス効 果 を残 さ ず,不 充 分 な対 応 を した相 手 に対 す る 「無 関心 」 の 性 向 だ け を高 め て しま っ て い る と考 え られ る。

(8)プ レゼ ン テ ー シ ョ ン技 能

一 般 に プ レゼ ンテ ー シ ョ ン技 能 は,組 織 で 働 く人 間 に とっ て 最 も重 要 な技 能 の1つ と考 え られ て い る が,表2の 結 果 を み る と意 外 な結 果 と な っ て い る。

つ ま り

(18)

・情 緒 不 安 定 性 ・対 人 不 安 ・短 気 ・情 報 収 集 技 能

な ど の項 目 と明 らか な マ イ ナ ス の 関 係 とな っ て い る の で あ る。 こ の他,信 頼 性 は低 い もの の ス ピ ー チ 不 安 に対 して も マ イ ナ ス の 傾 向 を示 し て い る事 は す で に述 べ た 。

この よ う な現 象 の 背 景 は,プ レゼ ンテ ー シ ョ ンす る内 容 に 関 す る理 解 度 や 内容 の 充 実 の 度合 に 関係 す る と考 え られ る。 つ ま り,テ ク ニ カル な プ レゼ ン テ ー シ ョ ン技 能(い わ ゆ る 口 八 丁 手 八 丁)に 長 け て い て も,プ レゼ ンテ ー シ ョ ンす る 内容 が と も な っ て い な い場 合 に,情 緒 不 安 定 性 や 対 人不 安,短 気 等 の性 向 を強 め て し ま う と考 え られ る 。

既 に情 報 収 集 技 能 の 節 で も述 べ た事 だ が,プ レゼ ンテ ー シ ョ ン技 能 と情 報 収 集 技 能 の 相 反 す る関 係 が 大 き な 問題 で あ る。

(9)情 報 の 信 頼 性 の確 認

情 報 の確 定 度 の と と もに,入 手 した情 報 を有 効 活 用 す る た め の 前 提 と な る 技 能 の 一 つ で あ る が,「 正 の 相 互 依 存 性 」 に対 して マ イ ナ ス の 関 係 とな っ て い る。 正 の 相 互 依 存 性 と は他 の 人 間 の た め に 自 身 も努 力 し,他 人 の 成 功 を 自 身 も喜 ぶ とい う もの で あ るが,現 実 的 に この よ う な 間柄 に なれ る前 提 と して 強 い 信 頼 関係 が 必 要 で あ る こ とが 予 想 で き る。 した が っ て,こ の よ う な 間柄 にお い て は情 報 の信 頼 性 を確 認 す る と い う よ う な,い わ ば 疑 っ て か か る態 度 とい う の は マ イ ナ ス の 関 係 を示 す と考 え られ る。

情 報 源 と して の 先 輩

情 報 源 と して の 社 内 の 先 輩 か ら色 々 な情 報 を教 え て も ら う とい う行 為 が, 好 影 響 を与 え て い る個 人 属 性 は 「孤 独 感(の 緩 和)」 「仕 事 に対 す る満 足 」 「 の 相 互 依 存 」 「組 織 の 活 気 の 認 識 」 の4項 目の み で あ る。 ま た,既 に述 べ て い るが 「仕 事 に 対 す る 自信 」に対 して は明 らか な マ イ ナ ス項 目 と な っ て い る。

さ ら に,表8に 示 した13項 目で は 有 意 性 が 低 い もの の マ イ ナ ス の 傾 向 を示 し て い る。

参照

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