異なる物質の二つの部分よりなる
二次元の定常的熱伝導
小 平 吉 男
Stationary Conduction of Heat in Two Dimensions in a Solid
Composed of Two Parts with Different Materials
Yoshio Kodaira
二辺の長さがα,bである矩形の無限に長い柱状の固体を考え,熱は柱の長さの方向には
流れないとする。工方向とb方向を柱の切口に沿うて採り,x=0からxニalまではユなる 物質,らからaまでは2なる物質より成るとし,y方向は一様な物質より成ると考える。
熱伝導の徴分方程式は,定常状態の場合を考えて,
つ ら
芸+緩一〇〔0〈・〈a1・0〈y〈の・ (・)
らコ ハ
緩+券一〇〔a・〈・<・・0〈y〈b〕 (・)
を用いることとする。柱の断面の外側の境界条件として,
(Ul)x=o==∫てy), (cr2)x=ロ=0 (3), (4)
(Zt1)v=o=O, (Ul)v=b=・0 (5), (6)
(劉,.。一・・(u・)…一・ (・) (・)
を用いる。又二つの物質の部分の継目に於ける境界条件としては
(u・)x… ・(lt2)x=ait IJI(嘉)x.al−k,(嘉)x.al (・) ⑩ を採ることとする。k、,k2は熱伝導係数を表わす。
この問題は切口の一面y=0に於ける境界条件が同じ形で表わされていないことから,
解の求め方が難しくなって来るのである。
u、及びα2は夫々
む
⊇1叫・・…一誓 一暑・・C・・(2n十ユ 2b)!y aD・ az
の如く表わせるものと考える。又(3)の∫(y)も⑪と同じ形の級数で展開出来るとして,
∫ω一嬬…一{{ X!−y∫:S(2)S・n一竿… Q⇒
と書くこととする。
境界条件⑤〜(8)によって
この問題は気象研究所の曲[1]光夫博士が二十数年前に解いたものであるが,遂に発表されずに今日
に到り,同博土のもとにも原稿が無いとのことであった。然し著老はその当時同博士と同じ所で仕事
をしていた関係上,この問題の解を簡単に記録に置いたので,それをもとにして解き方を複元し,同
博士の同意を得てここに発表する。
∫:勢…㍗吻一雫∫:・・S・n−Z!iFydy
∫:誓乏…(2n+1 2b)!y・y−一(Ztiilli)ZJ:u2…(2〃彦1)πL・・y
であるから,微分方程式(1),(2)から一u、,、m, v,,nに対する微分方程式が次の如く得られる:
4莞ヂー誓隔一・・∂舞一(2η十1 4ろ2)lv2… O.
⑪,⑫,⑬により境界条件(3),(4),(9),⑩は次の如くなる:
(Vコ,m)x=。−Xf(・)…ZZiF 2d2,(V…)x・・一・・
芝(v…)・・al・・苧一義(−u2・n)・・al c・・(弓1)!・・
・殼割_s・n−z{iF−・一・鮎叢七…(弓輪
微分方程式⑭,⑮の解の中で,境界条件⑯,⑰を満足するものは
v・一一÷…h一字∫:S(2)…竿・・袖…h竿陥
v2・n−Bn…h(2i!Eli−i)π(a−x)
と書くことができる。
⑳及び⑳を⑱及び⑲に代入し,a−a、=・a2と置けぽ,
⑯,(iO
⑯.aカ
㈱
⑳
⑳
佗D嘉(gc・・h−ZliF−a・∫ン(・)s・・智・・+ぷ剤…ユ ー驚鋤(2n+1 2b)π一(ee)E−y・
・轄(…h一㌢1∫:S(・)・・n−tllL2d7.+A・・…h一詞・・n−!ZX−!−y
−・癬(2刀+1 2b)π阜吋ザ・c・s(弓1)!・・
となる。匂の右辺を今g(y)も置くこととする。然るときは,
÷…h牛・1:S(・)…仁・旭・…h争・一∫1・(・)…一竿城 ⑳
Bn…h(2n+1 2b){L・・一∫:・(・)…(2〃元1)Z・・d2 aS と書くことができる。これらの関係により,Am, B。が次のように求められる:
た
A…=一
蒜享1∫:嚥㍗鋤字輌警畝⑳
B・=−9ilfi輌、∫:・( )c°s(竿2∂λ
¢θ及びθを⑳に代入すれば,
三曇・(一÷・,・。igi:S(2)・i・誓2∂2
+… 緋(・)・i・21}IL?.d・)・i鵡
一一・義(2・IStユ…h(2刀え1)πL・・∫:・(・)…(2・・if)!…)
・…(2n十1 2b)π・
となる・この式の右辺を÷・ωに等し・置く・ととす嬬
伽(一÷、、。ig!lf(7・)s n ZZi F ne7.+c°th」仁:・(? )s n−Z iF −:F(7・)・in−Zl!F−・d2
−・・(・+})…h(2刀え1)π・・。 2b
o 2b を得る。これから次の関係が得られる:
∫:・(・)…苧…一伍nl三㌢1:・(・)…㌘・ぬ
+÷ndlia:s(2)sin竿城
∫:,(・),。、(弓1)1・. nv. = _ _EenLh(弓1){La2: 2b
⑪及び助を見れぽ9(y)は
,(の一号蕊ta学1幽:F(・峠…
コ タアヱ
・捻1畢、:一竿…
・(の一一膓綜鱗・・。2b
と書き得・・とがわか・・然・に÷・(lf)t・asの右辺骸・・してい・から・
・s 2d〕
∫ ⑲
∫it・(・)…(2n+1)π…
∫IF(・)…(2 z+1)π・砲eg
∫ BD
∫・(・)…(2 z+1)π・・λG2
・1( 11z十 2)
∫ ・ B3
(2η+1)πLy∫:F(・)…(2 7+ユ) ・d・・3−D
oo
,t=・Oである。これをegに代入すれぽ,
・(の一鵠霊睾
F(の=−2Sfe・Σ(・+†)・・th(2㌻1)π・・c・・(2蕩Dπy∫:ρ(7・)… (2芳1)!・2・d2
∫ン(2.)…竿…
一一一
1262k:義←+s)c・・h(弓・2t{L・h(嘉、;鴬躍)
・∫:・(・)・・苧… 33 となる。今
カヱ
H(の一鐙蕊曇1∫:胸竿城
ホ
9n(の一;;;:(・+S)…h一竿嘉 ・・nh字1
4m2H(2n十1)2 と置けれぽ,臼は
・(y)・・H(の一怠翫(の∫:・(・)…(2〃彦1)π…
と書ける。これはFredholmの積分方程式である。
この積分方程式⑯の解を求めなくてはならない。
a…nt−∫:9・ (・・)…(2illil・i)7・…[m ・・ ・一…1・・2・…コ
a・・ == f :H(2)…(2〃這1)π!−2d2,[nt−・・・……コ
と置き,且つ無限連立方程式:
エn 十ao,n エe十al,n xエ+a2,n ヱ2,十… =an [1z =o,1,2,… コ
の根を
XO=α0, Xl=α1, X2=X2=α2, ‥ Xnノ=αn
と置けば*,⑯の解は
ト
P(の=H(の一Σα。 9。 (の n〆=O
ズ
Sln
b y30
Bi)
39
B9,
* 解の存在の存在については
H三1bert:Grundzlige einer allgemeinen Theorie der iinearen Integralglei.
chungen. S.165 u. S.180.
を参熱のこと。
にて与えられるのである。.
この証明は次のようにできる。
嘉(の∫:・(・)…(2 z鏑1)・…
☆(の∫:(H(・)一元ご・))c・s(陽1)π・d・
一嘉(の∫E薯一)[B・)・ B・・1・よるコ
=Σα。 9n (の [BDによるコ n〆ml
=H(y)−P(y)・
これは⑯であるから,㈹が仙の解であることがわかる。
⑳の関係により
∫:・(・)…竿…一∫1 (・)…竿…亮∫:9・ (・)…竿・成
=÷紬曇ら∫:s(胸竿2∂λ
一慧1嘉怜)讐三篶竺誓角,
∫:・(・)c・s(弓1)π…一∫:(H(・)鷲㎡蹴(・))…(弓1)!…
=an−〉: a.・9. ,n=αn t;1 ・o
となる。これらの値を四,θに代入すれぽ次の値が得られる
▲一一
;纏1∫:f(・)sin−1IZ5−2d2
+鋤≠率∫:∫(2)si・竿城
・詑←+去)%舳牛・
π虎・…・{・…一(・・+・)・}…h〃
巨
一一
÷…h 1i F−a・∫1∫(・)…ZlifL・・…
・・( ]7z十 2)a n…h(2・・51i1)πら
lii i:惹{4m2−(2n+1)迦争,
,
㈹
⑬
瓦=舳(iiliii・iga2 ⑭
⑪及び㈹を夫々⑳及び助に代入したものを更に⑪,⑫に代入すれぽ,求めるu、及びu,
が次の如く得られる:
⇒酔h一竿一ね・h牛・s・・h−ZliF→s・n一竿・∫:∫(7・)…21iiL7.d・
一}繍義霊蕊篭一幽⑲
癬緬輸,s h(竿@づ㎞(竿ひ ga