平成
28
年度
笠岡市公営企業会計決算審査意見書
笠 監 第 5 7 号 平成29年8月16日
笠岡市長 小林 嘉文 殿
笠岡市監査委員 坂本 昭雄 同 仁科 文秀
平成28 年度笠岡市公営企業会計決算審査意見について
目
次
第 1 審査の対象 --- 1
第 2 審査の期間 --- 1
第 3 審査の方法 --- 1
第 4 審査の結果 --- 1
水道事業会計 --- 2
1 業務の概要 --- 2
(1) 普及状況 --- 2
(2) 配水量等 --- 3
(3) 有収率の状況 --- 3
(4) 施設の利用状況 --- 5
2 予算の執行状況 --- 6
(1) 収益的収入及び支出 --- 6
(2) 資本的収入及び支出 --- 7
3 経営成績 --- 9
(1) 損益状況 --- 9
(2) 事業収益 --- 11
(3) 事業費用 --- 14
(4) 供給単価と給水原価 --- 17
4 財政状態 --- 19
(1) 資 産 --- 19
(2) 負 債 --- 20
(3) 資 本 --- 22
(4) 財務比率等 --- 23
病院事業会計 --- 26
1 業務の概要 --- 26
(1) 診療科目数及び病床数 --- 26
(2) 患者数 --- 26
(3) 病床利用率等 --- 28
2 予算の執行状況 --- 29
(1) 収益的収入及び支出 --- 29
(2) 資本的収入及び支出 --- 30
(3) 予算に定められた限度額に対する執行状況 --- 31
3 経営成績 --- 32
(1) 損益状況 --- 32
(2) 事業収益 --- 35
(3) 事業費用 --- 36
4 財政状態 --- 40
(1) 資 産 --- 40
(2) 負 債 --- 41
(3) 資 本 --- 43
(4) 財務比率等 --- 44
む す び --- 46
決算審査資料 --- 49
(注) 1 文中の金額は原則として万円単位で表し,表示単位未満の端数は切り捨てた。 2 各図表中の金額は,原則として表示の 1桁下位で四捨五入した。このため,
合計と内訳の計とが一致しない場合がある。
平成
28
年度笠岡市公営企業会計決算審査意見
第1 審 査 の 対 象
平成 28年度笠岡市水道事業会計決算 平成 28年度笠岡市病院事業会計決算
第2 審 査 の 期 間
平成 29年6月26日~平成 29年8月16 日
第3 審 査 の 方 法
決算及び附属書類が法令に準拠して作成されているか,また,決算の計数は正確で事 業の経営成績及び財政状態を適正に表示しているかについて,諸帳簿等関係書類と照合 し,必要に応じて担当職員の説明を聴取する等により審査した。
また,事業の運営については,年度比較により推移を把握し,その経営内容を分析し た。
第4 審 査 の 結 果
決算及び附属書類は,法令に準拠して作成されており,諸帳簿等関係書類と照合審査 の結果,計数は正確であり,事業の経営成績及び財政状態を適正に表示しているものと 認めた。
水
道
事
業
会
計
1
業 務 の 概 要
(別表1 水道事業業務分析年度比較表参照)(1) 普及状況
平成28年度末の給水戸数は 2万1,883戸で,前年度に比べ74戸増加したが,給水 人口は4万 9,322人で,前年度に比べ 862人(1.7%)減少している。また,行政区域内 人口に対する普及率は 98.7%で,前年度に比べ0.1%増加している。
区 分 平成28年度 平成27年度 増減 対前年度
増減率(%) 給水区域内人口(A) (人) 49,996 50,897 △ 901 △ 1.8 給 水 人 口 (B) (人) 49,322 50,184 △ 862 △ 1.7 普及率(B/A×100) (%) 98.7 98.6 0.1 ―
第1表 給水人口等の状況
52,087
51,515
50,897
50,184 49,322
98.5 98.5
98.6 98.6
98.7
98.4 98.45 98.5 98.55 98.6 98.65 98.7 98.75
47,500 48,000 48,500 49,000 49,500 50,000 50,500
51,000 51,500
52,000 52,500
平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度
(%)
第1図 給水人口と普及率の推移
給水人口 (人)
普及率 (%)
(2) 配水量等
平成28年度の年間総配水量は546万2,310m3で,前年度に比べ1万7,538m3(0.3%) 減少し,年間有収水量は 496 万 9,965m3で,前年度に比べ 1 万 3,869m3(0.3%)の減 少となっている。
有収水量及び給水戸数の年度別推移は,次のとおりである。
5,128
4,938
4,782
4,984 4,970
21,319
21,528
21,597
21,809 21,883
21,000 21,200 21,400 21,600 21,800
4,500 4,700 4,900 5,100 5,300
平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度 (戸)
第2図 有収水量及び給水戸数の年度別推移
有収水量 給水戸数
(千m3)
また,配水管の新設等により,当年度末の導・送・配水管総延長は,前年度末に比 べ0.19km増加し 491.59kmとなっている。
(3) 有収率の状況
平成28年度の有収率は,91.0%である。老朽配水管の計画的な布設替や,漏水調査 業務の委託による漏水箇所の早期発見等が大規模漏水の未然防止につながったこと等 により,前年度に比べ 0.1ポイントの上昇となった。
有収率の年度別推移は,次のとおりである。
91.6
89.9 89.6
90.9 91.0
87 89 91 93
平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度
(%)
第3図 有収率の推移
有収率(%)
総務省の平成27年度水道事業経営指標による全国平均は 89.95%で,県内他市の有 収率の状況は次のとおりである。
第2表 県 内 他 市 の 有 収 率 の 状 況
年度区分
% % %
岡山市 90.6 90.5 90.0
倉敷市 93.1 92.8 92.6
津山市 83.2 82.8 83.7
玉野市 91.9 91.7 91.6
井原市 83.5 84.3 84.1
総社市 87.9 88.0 88.7
高梁市 82.6 83.1 83.5
新見市 83.7 88.8 86.4
備前市 84.8 84.5 79.7
瀬戸内市 85.9 82.5 82.7
赤磐市 86.4 85.9 85.9
真庭市 83.5 83.5 80.8
美作市 76.5 80.4 80.6
浅口市 91.8 90.9 93.5
笠岡市 89.9 89.6 90.9
27 26
(4) 施設の利用状況
施設の利用状況を示す施設利用率(1日平均配水量/1日配水能力(40,000m3))は 前年度と同じ 37.4%である。
施設の効率性を示す負荷率(1日平均配水量/1日最大配水量)は 85.2%で,前年 度に比べ 2.9ポイント上昇している。また,最大稼働率(1日最大配水量/1日配水能 力)は43.9%で,前年度に比べ1.6ポイント低下している。これは,1日最大配水量が 1万7,556m3と前年度に比べ638m3(3.5%)減少したことによるものである。
平成28 年度における年間施設利用量の推移は,次のとおりである。
12,000 13,000 14,000 15,000 16,000 17,000 18,000
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
第4図
年間施設利用量の推移
最大配水量 最小配水量 平均配水量
2
予 算 の 執 行 状 況
(1) 収益的収入及び支出
収益的収入の決算額は,14 億5,803万円で,予算額を5,930万円上回っている。ま た,収益的支出の決算額は,12 億 4,055 万円で,2,000 万円を翌年度に繰り越し,不 用額は1,500万円となっている。
予算の執行状況は,次のとおりである。
収 入
予 算 額 に 備 考
区 分 予 算 額 決 算 額 執 行 率 比 べ 決 算
額 の 増 減
A B B/A B-A
千円 千円 % 千円 千円
水 道 事 業 収 益 1,398,730 1,458,034 104.2 59,304 92,931
1 営 業 収 益 1,242,020 1,264,136 101.8 22,116 92,765
2 営 業 外 収 益 156,510 193,897 123.9 37,387 166
3 特 別 利 益 200 1 0.3 △ 199 0
支 出
備 考
区 分 予 算 額 決 算 額 執 行 率 繰 越 額 不 用 額
A B B/A C A-B-C
千円 千円 % 千円 千円
水 道 事 業 費 用 1,275,560 1,240,557 97.3 20,000 15,003 54,582
1 営 業 費 用 1,233,200 1,203,626 97.6 20,000 9,574 54,572
2 営 業 外 費 用 33,460 33,071 98.8 0 389
3 特 別 損 失 3,900 3,860 99.0 0 40 10
4 予 備 費 5,000 0 0.0 0 5,000
(営業外費用のうち,消費税及び地方消費税納付予定額は,24,635千円である。)
(決算額のうち仮払消 費税及び地方消費税) 第3表 収益的収入及び支出の予算執行状況
(決算額のうち仮受消費税 及び地方消費税)
ア 収益的収入
予 算 額 に 比 べ 決 算 額 が 増 収 と な っ た 理 由 の 主 な も の は , 営 業 収 益 中 の 給 水 収 益 が 2,384 万円,営業外収益中の長期前受金戻入が 3,604 万円,営業外雑収益が 65 万円, それぞれ決算額が予算額を上回ったことなどである。
イ 収益的支出
(2) 資本的収入及び支出
資本的収入の決算額は,2億1,421万円で予算額を7,787万円下回っている。また, 資本的支出の決算額は,3億8,314万円で,1億3,411万円を翌年度に繰り越し,不用 額は5,178万円となっている。
予算の執行状況は,次のとおりである。
収 入
予 算 額 に 備 考
区 分 予 算 額 決 算 額 執 行 率 比 べ 決 算
額 の 増 減
A B B/A B-A
千円 千円 % 千円 千円
資 本 的 収 入 292,089 214,213 73.3 △ 77,876 1,696
1 他 会計 から の出 資金 23,160 19,372 83.6 △ 3,788
2 工 事 負 担 金 162,769 88,779 54.5 △ 73,990 1,696
3 固 定 資 産 売 却 代 金 100 0 0.0 △ 100
4 投 資 106,060 106,062 100.0 2
支 出
備 考
区 分 予 算 額 決 算 額 執 行 率 繰 越 額 不 用 額
A B B/A C A-B-C
千円 千円 % 千円 千円 千円
2 企 業 債 償 還 金 54,890 54,888 100.0 0 2
4 予 備 費 5,000 0 0.0 0 5,000
(決算額のうち仮払消 費税及び地方消費税)
建 設 改 良 費
569,040 67.3
134,110
24,212
24,212
第4表 資本的収入及び支出の予算執行状況
134,110 51,783
(決算額のうち仮受消費税 及び地方消費税)
資 本 的 支 出
509,150 328,259 64.5 46,781 383,147
1
ア 資本的収入
予算額と決算額との差の主な理由は,下水道関連工事等の繰越等に伴い工事負担金 が翌年度の収入となったことである。
主な収入は,次のとおりである。
第 1項他会計からの出資金は 1,937万円で,消火栓設置負担金や未給水地区解消事 業企業債元金償還補助金として一般会計から繰り入れられたものである。
第 2項工事負担金は 8,877万円で,一般家庭等の給水装置工事負担金と公共事業等 に伴う配水管布設替工事負担金である。
イ 資本的支出
第1項建設改良費は,消火栓新設工事,ポンプ,流量計,水位計等の改良工事,県・ 市道改良工事等に伴う配水管布設替工事,老朽配水管布設替工事,公共下水道事業の進 捗に伴う配水管等布設替工事等が主なものである。決算額は 3 億 2,825 万円で,翌年度 に1億3,411万円を繰り越し,不用額は4,678万円となっている。不用額の主なものは, 工事請負費である。
第2項企業債償還金は当年度に償還した企業債の元金であり,決算額は 5,488 万円で ある。
なお,資本的収入額が資本的支出額に不足する額 1 億6,893 万円は,当年度消費税及 び地方消費税資本的収支調整額 2,251 万円並びに過年度分損益勘定留保資金 1 億 4,641 万円で補てんされている。
ウ 予算で定められた限度額等に対する執行状況
予算第6条に定められた議会の議決を経なければ流用することのできない経費,第8 条に定められた,たな卸資産の購入限度額は,次のとおりいずれも予算の範囲内で執行 されている。
予算第7条に定められた水道事業運営のための一般会計からの補助金については,収 益的収入で 549万円,資本的収入で 1,591万円がそれぞれ収入されている。
条項 区 分 予算(限度額) 執 行 額 予算(限度額)
と の 比 較
千円 千円 千円
職 員 給 与 費 132,780 131,096 △ 1,684
交 際 費 50 0 △ 50
7 他 会 計 か ら の 補 助 金 22,020 21,409 △ 611
8 たな卸資産購入限度額 21,860 9,659 △ 12,201
6
3
経 営 成 績
(別表2 水道事業比較損益計算書及び決算報告書中の損益計算書参照) 総収益は 13億6,405万円,総費用は11億 6,591万円で,差引き1億9,814万円の当 年度純利益を生じている。(1) 損益収支の状況
年度別の損益収支の状況は,次のとおりである。
第6表 年度別総収益,総費用比較表
区分 総収益対 純利益対
総 収 益 A 総 費 用 B 総費用比 損 益 総収益比
年度 率 A/B C=A-B 率 C/A
千円 千円 % 千円 %
24 1,217,511 1,136,175 107.2 81,335 6.7
25 1,190,717 1,153,970 103.2 36,747 3.1
26 1,311,304 1,188,430 110.3 122,875 9.4
27 1,336,302 1,121,266 119.2 215,036 16.1
28 1,364,057 1,165,913 117.0 198,143 14.5
区分
経常収益 A 経常費用 B 経常損益 経常収支比率
年度 C=A-B A/B
千円 千円 千円 %
24 1,217,494 1,132,705 84,789 107.5
25 1,190,642 1,152,870 37,772 103.3
26 1,311,297 1,130,403 180,894 116.0
27 1,336,278 1,121,164 215,113 119.2
28 1,364,056 1,162,063 201,993 117.4
第7表 年度別経常損益比較表
当年度は,総収益13 億6,405万円(前年度に比べ2,775万円,2.1%の増),総費 用11億 6,591万円(前年度に比べ4,464万円,4.0%の増)で,差引き 1億 9,814万 円の当年度純利益を計上しており,当年度未処分利益剰余金 ※1は 2 億 5,283 万円と なっている。
経常的な損益を示す経常収支についてみると,経常収益(営業収益と営業外収益と
の合計額)は 13億6,405万円(前年度に比べ2,777万円,2.1%の増),経常費用(営 業費用と営業外費用との合計額)は 11億 6,206万円(前年度に比べ 4,089万円,3.6% の増)で,差引き 2億 199万円の経常利益を生じ,前年度に比べ1,312万円の減益と なっている。経常費用に対する経常収益の割合を示し,企業の収益性をみる際の代表 的な指標である経常収支比率も,前年度より 1.8 ポイント低下して 117.4%となって いる。
過 去 5 年 間 の 総 収 益 , 総 費 用 及 び 利 益 剰 余 金 の 推 移 は , 次 の と お り で あ る 。
0.90 1.37
29.04
4.75
6.73 12.18
11.91
13.11
13.36
13.64
11.36
11.54
11.88
11.21
11.66
0 5 10 15 20 25 30
平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度
11 12 13 14
第5図 総収益,総費用及び利益剰余金の推移
利益剰余金
総収益
総費用
(単位:億円)
(平成26年度の増加は会計制度の見直しによるものである)
(2) 事業収益
総収益は13 億6,405万円で,前年度に比べ2,775万円増加している。これは主に, 長期前受金戻入の増加によるものである。
収益構成状況は,次のとおりである。
1,134,513 178,380
5,495
45,670
第6図
収益構成状況
給水収益 長期前受金戻入 他会計補助金 その他
給水収益
その他 他会計補助金
(単位:千円)
総収益
1,364,057千円 長期前受金戻入
ア 営業収益
営業収益は 11億7,137万円で,前年度に比べ363万円(0.3%)減少している。 給水収益 (水道料金)は11億3,451万円で総収益の83.2%を占めている。有収水量 が減少したため,前年度に比べ317万円(0.3%)減少している。
その他の営業収益は3,685万円で,前年度に比べ 45万円(1.2%)減少している。主 な内訳は,下水道使用料収納事務受託収入等の雑収益 3,212 万円,岡山県西南水道企 業団負担金等の他会計負担金431万円である。
(ア) 給水収益の状況
節水機器の普及等が影響していると考えられる。
給水収益の年度別推移は,次のとおりである。
1,163,376
1,124,920
1,094,798
1,137,693
1,134,513
1,080,000 1,100,000 1,120,000 1,140,000 1,160,000 1,180,000 1,200,000
平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度
第7図 給水収益の推移
(千円)(イ) 水道料金の収納率の状況
平成 29年 6月末現在での平成 28 年度(現年)分の収納率は 99.34%で,前年度 と同様に高水準を維持している。これは,担当職員の徴収努力の成果である。今後 とも,長期滞納の未然防止と早期対策に取り組まれ,良好な収納率の維持に努めら れたい。
(ウ) 水道料金の不納欠損処分の状況
不納欠損処分は,386 件,222 万円で,前年度に比べ件数は 249 件(181.8%), 金額は118万円(114.0%)それぞれ増加している。
年度別の不納欠損処分の状況は,次のとおりである。
3,589
1,110
1,711
1,040
2,226 505
140
316
137
386
0
100
200 300 400 500 600
500
1,000 1,500
2,000 2,500 3,000 3,500 4,000
平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度
第8図 不納欠損処分の状況
金額
件数
(千円) (件)
※不納欠損額には消費税及び地方消費税を含む。
イ 営業外収益
営業外収益は1億 9,268万円で,前年度に比べ 3,141万円(19.5%)増加している。 この要因は,長期前受金戻入,雑収益等の増加である。
受取利息及び配当金は 142 万円で,前年度に比べ 43 万円(23.1%)減少している。 収益のうち99 万円は,病院事業会計,土地開発公社及び岡山県西南水道企業団への貸 付金から生じた利息である。
他会計補助金 549万円は,企業債に係る利息支払の補助金,児童手当に係る経費負 担の補助金,上下水道部庁舎耐震診断補助金として一般会計から繰り入れられたもの で,前年度に比べ8千円(0.2%)減少している。
長期前受金戻入1億7,837万円は,償却資産の取得に伴い交付された補助金等の, 当年度の減価償却見合分が収益化されたもので,前年度に比べ 3,140 万円(21.4%)増 加している。
年度別の他会計補助金・出資金の状況は,次のとおりである。
年度 他会計補助金 他会計出資金 合 計 指 数 備 考
千円 千円 千円
24 10,738 22,746 33,484 100 平成24年度を100とする。
25 6,906 41,961 48,867 146
26 6,304 16,124 22,428 67
27 5,503 13,987 19,491 58
28 5,495 19,372 24,867 74
第8表 他会計補助金・出資金の状況
(3) 事業費用
総費用は 11億6,591万円で,前年度に比べ4,464万円(4.0%)増加している。
過去5年間の費用構成状況の推移は,次のとおりである。
5 60 5 50 5 34 5 48 5 46
247 262 282 283 281
134 137 146 133 131
14 14 11 10 8
181 192 215 147 199
0 200 400 600 800 1,000 1,200
平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度 第9図 費用構成状況の推移
その他
支払利息
給与費
減価償却費
原水費
(百万円)
ア 営業費用
原水費は 5億 4,648万円で,総費用の46.9%を占めている。これは,岡山県西南水 道企業団水道用水供給事業からの受水費である。給水人口の減少や節水意識の向上等 により給水量は減少傾向にあり,前年度に比べ 175万円(0.3%)減少している。
配水及び給水費は 1億8,039万円で,前年度に比べ2,052万円(12.8%)増加してい る。これは主に,修繕費が 1,520万円,委託料が 820万円それぞれ増加したことによ るものである。
総係費は1億2,015万円で,前年度に比べ 556万円(4.9%)増加している。これは 主に,退職給付費が 484万円,委託料が 177万円,貸倒引当金繰入額が 174万円増加 したことによるものである。
減価償却費は2億8,119万円で総費用の24.1%を占めており,前年度に比べ 215万 円(0.8%)減少している。
資産減耗費は2,045万円で,前年度に比べ1,615万円(376.5%)増加している。これ は,固定資産除却費が 1,617万円増加したことによるものである。
(ア) 職員給与費の状況
損益勘定に係る職員給与費(給料,手当,賞与引当金繰入額,法定福利費及び退職 給付費の合計)は 1 億 3,108万円で,前年度に比べ 210 万円(1.6%)減少している。 これは主に,退職給付費が484万円増加したものの,給料が 354万円,法定福利費 が228万円減少したことによるものである。
過去5年間の損益勘定に係る職員給与費の推移は,次のとおりである。
133,917
137,130
146,108
133,189
131,084
70,000 90,000 110,000 130,000 150,000 170,000
平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度 第10図 損益勘定に係る職員給与費の推移
(イ) 減価償却費の状況
減価償却費は 2億 8,119万円で,前年度に比べ 215万円(0.8%)減少している。 これは主に,配水管等の布設替により構築物の減価償却費が 209 万円減少したこ と等によるものである。
過去5年間の減価償却費の推移は,次のとおりである。
246,897
261,748
282,299 283,351
281,194
230,000 240,000 250,000 260,000 270,000 280,000 290,000
平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度 第11図 減価償却費の推移
(千円)
イ 営業外費用
営業外費用は 1,337万円で,前年度に比べ256万円(23.7%)増加している。
(ア)企業債利息の状況
過去 5年間の企業債利息の推移は,次のとおりである。
13,786 13,712
11,051
9,763
8,436
5,000 7,000 9,000 11,000 13,000 15,000
平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度 第12図 企業債利息の推移
(千円)
ウ 特別損失
特別損失は385万円で,前年度に比べ374万円(3,706.7%)増加している。これは平 成27 年度分の消費税に係る損益修正損と水道料金の過年度調定更正である。
(4) 供給単価と給水原価
当年度において,給水原価(有収水量1㎥当たりの給水に掛かる費用)が供給単価 (有収水量 1 ㎥当たりの水道料金)でどれだけ賄われているかをみる料金回収率は, 115.3%となっている。
有収水量 1m3当たりの給水収益(供給単価)は 228 円 27銭で,前年度に比べ 1銭 減少し,1m3当たりの水を供給するための費用(給水原価)は 197円 93銭と,前年度に 比べ 2円 46銭増加している。この結果,1m3当たり 30円34銭の販売利益を生じてい る。
料金回収率は前年度に比べ 1.5ポイント低下している。これは主に,給水原価の増 加によるものである。
原水費
93.08
減価償却費
47.89
配水及び給水費
30.73
総係費
20.46
支払利息
1.44
その他
4.33
第
13
図
給水原価の費用別構成
原水費
減価償却費
配水及び給水費
総係費
支払利息
その他
平成28年度
1m3当たりの給水原価
197円93銭
(単位:円)
102.7 97.6 112.0 116.8 115.3 80.0 90.0 100.0 110.0 120.0 -30.00 20.00 70.00 120.00 170.00 220.00
平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度 第14図 料金回収率等の推移
給水原価 供給単価 販売損益 回収率
233円49銭
195円47銭 197円93銭
227円83銭 228円28銭 228円27銭
5円98銭
△5円66銭
32円81銭 30円34銭 (円)
(%)
料金回収率
供給単価/給水単価×100
220円88銭
226円86銭 204円37銭
228円96銭
24円59銭
( 第14図 中 の給 水 原価 は ,平成26年 度 に 算出 方 法の 変 更があ っ た ため ,平 成25年度 以 前分 は 従 前の 方 法で 算 出
4
財 政 状 態
(別表3 水道事業比較貸借対照表及び決算報告書中の貸借対照表参 照)当年度末の資産は90億 5,102万円,負債は 35億1,380万円,資本は55億3,721万 円となっている。
(1) 資 産
当年度末における資産の総額は 90億5,102万円で,前年度末に比べ 1億5,196万円 (1.7%)増加している。
ア 固定資産
固定資産は 68 億 8,893 万円で,前年度末に比べ 1億 99 万円(1.4%)減少してい る。
有形固定資産は64 億727万円で,建物等の残高は減少したものの,土地の取得や 配水管の布設替等による構築物の増加により前年度末に比べ 266万円増加している。
無形固定資産は3億 790万円で,ソフトウェア(会計システム)の購入により, 前年度末に比べ240万円増加している。
投資は1億7,375万円で,土地開発公社と岡山県西南水道企業団への長期貸付金 である。元金の回収により,前年度末に比べ1億606万円減少している。
長期貸付金残高の内訳は,次のとおりである。
残 高 構成比 残 高 構成比
千円 % 千円 %
笠 岡 市 病 院 事 業 会 計 0 0.0 12,000 4.3 笠 岡 市 土 地 開 発 公 社 30,000 17.3 85,000 30.4 岡山県西南水 道企 業団 143,752 82.7 182,814 65.3
計 173,752 100.0 279,814 100.0
平成28年度 平成27年度
区 分
貸 付 先
第 9 表 長 期 貸 付 金 残 高 の 内 訳
イ 流動資産
流動資産は 21 億 6,208 万円で,前年度末に比べ 2億 5,296 万円(13.3%)増加し ている。これは主に,現金預金が 2億 2,418万円,未収金が1,746万円,前払金が 943万円増加したことによるものである。
未収給水収益のうち過年度未収金(水道料金の過年度繰越分)及び不納欠損額の状況 は,次のとおりである。
(単位:千円)
区 分 平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度
過 年 度 未 収 金 8,459 7,234 6,141 6,088 5,136 不 納 欠 損 額 3,589 1,110 1,711 1,040 2,226
第10表 過年度未収金及び不納欠損額
※消費税及び地方消費税を含む。
当年度末現在の過年度未収金は513万円で,前年度末に比べ95万円(15.6%)減少し ている。また,当年度において居所不明,倒産,破産,生活困窮等の理由で 222万円 が不納欠損処分されている。引き続き,滞納の未然防止と債権の適切な管理に尽力さ れたい。
貯蔵品の受払状況は,次のとおりである。
受 入 払 出
区 分 金 額 区 分 金 額
千円 千円
前 年 度 繰 越 額 51,611 本 年 度 払 出 額 9,645
本 年 度 受 入 額 13,465 た な 卸 資 産 減 耗 費 1,940 翌 年 度 繰 越 額 53,491
計 65,076 計 65,076
第11表 貯 蔵 品 受 払 調 書
翌年度への繰越額は 5,349万円で,前年度に比べ 188万円増加している。今後とも 効率的で適正な貯蔵品の管理に留意されたい。
(2) 負 債
ア 固定負債
固定負債は3億 3,352万円で,前年度末に比べ 4,127万円(11.0%)減少してい る。これは主に,企業債残高の減少によるものである。
イ 流動負債
流動負債は3億 1,643万円で,前年度末に比べ 6,593万円(26.3%)増加してい る。
企業債は4,077万円で,前年度に比べ1,411万円(25.7%)減少している。 未払金は1億7,524万円で,前年度末に比べ 7,820万円(80.6%)増加している。
その内訳は,営業未払金 6,762 万円,その他未払金(工事請負費等)1 億 762 万円と なっている。
その他流動負債は9,085万円で,前年度末に比べ 151万円(1.7%)増加している。 その内訳は,預り保証金8,089万円,諸預り金 990万円等である。
過去5年間の企業債の償還高,年度末未償還残高及び総債務残高の推移は,次の とおりである。
51.7
67.4
53.2
54.0 54.9
4.9
4.2
3.7
3.1
2.6 8.6
6.5
6.8
6.3 6.5
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
0 10 20 30 40 50 60 70 80
平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度
(億円) (百万円)
第15図 企業債の償還高,年度末未償還残高
及び総債務残高の推移
当年度末企業債未償還残高の借入先別内訳は,次のとおりである。
借 入 先 残 高 構成比
千円 %
財 務 省 財 政 融 資 資 金 141,519 55.1 地 方 公 共 団 体 金 融 機 構 70,297 27.4
市 中 銀 行 45,000 17.5
計 256,816 100.0
第 1 2 表 企 業 債 未 償 還 残 高 の 内 訳
ウ 繰延収益
繰延収益は,28億 6,384万円で,前年度に比べ 1 億7,728 万円(5.8%)減少し ている。これは,みなし償却制度が廃止され,償却資産の取得に際して交付された 補助金,工事負担金等の長期前受金69億 9,512万円から,減価償却見合分の長期前 受金収益化累計額41 億3,127万円を差し引いたものである。
(3) 資 本
当年度末における資本総額は 55 億 3,721 万円で,前年度末に比べ 3 億 459 万円 (5.8%)増加している。
ア 資本金
資本金は39 億1,372万円で,前年度末に比べ1,937万円(0.5%)増加している。こ れは主に,他会計からの出資金の受入によるものである。
イ 剰余金
剰余金は16 億2,349万円で,前年度末に比べ2億8,522万円(21.3%)増加してい る。
資本剰余金は,9 億 5,065 万円で,前年度末に比べ 8,708万円(10.1%)増加してい る。これは主に,工事負担金が8,708万円増加したことによるものである。
(4) 財務比率等(別表4 水道事業財務分析比率年度比較表参照) ア 収益率
(ア)営業利益及び営業収支比率
当年度の営業利益は2,268万円で,前年度に比べ 4,197万円(64.9%)減少して いる。これは主に,給水収益の減少に加え配水及び給水費の増加によるものである。
当年度の営業収支比率(営業活動に要する費用が,営業活動から生じた収益でど の程度賄われているかを示す指標)は 101.98%で,前年度に比べ3.84 ポイント低 下している。
(イ)経常利益及び経常収支比率
当年度の経常利益は 2 億 199 万円で,前年度に比べ 1,312 万円(6.1%)減少し ている。これは,長期前受金戻入は増加したが営業利益が減少したこと等によるも のである。
当年度の経常収支比率(通常の事業活動に要する費用が,通常の事業活動から生 ずる収益でどの程度賄われているかを示す指標)は117.38%で,前年度に比べ 1.81 ポイント低下している。
(ウ)純利益及び総収支比率
当年度の純利益は1億9,814万円で,前年度に比べ1,689万円(7.9%)減少して いる。これは主に,給水収益の減,配水及び給水費の増,過年度損益修正損の増等 によるものである。
当年度の総収支比率(事業活動に要する費用が,事業活動から生ずる収益でどの 程度賄われているかを示す指標)は 116.99%で,前年度に比べ 2.19 ポイント低下 している。
なお,これらの指標は,100%を超えて比率が高いほど経営成績が良好とされている。
区 分 平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度
千円 千円 千円 千円 千円
営業利益 ①
(営業収益-営業費用) 86,754 30,234 21,747 64,660 22,688
経常利益 ②
(①+営業外収益-営業外費用) 84,789 37,772 180,894 215,113 201,993
純利益
(②+特別利益-特別損失) 81,335 36,747 122,875 215,036 198,143
平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度 営業収支比率 107.80 102.66 101.95 105.82 101.98
経常収支比率 107.49 103.28 116.00 119.19 117.38
総収支比率 107.16 103.18 110.34 119.18 116.99
100 102 104 106 108 110 112 114 116 118 120 122
第16図 収 益 率 の 推 移
(%)
イ 構成比率
財務状態の長期的な安全性をみる構成比率のうち,固定資産構成比率(小さいほど よい)は 76.11%で,前年度に比べ 2.44 ポイント低下している。これは主に,長期貸 付金の減による固定資産の減少及び現金預金の増による流動資産の増加によるもので ある。
自己資本構成比率(大きいほどよい)は, 92.82%で前年度に比べ0.15 ポイント低下 しているが高水準に保たれている。
ウ 財務比率
財務比率のうち,1 年以内に現金化できる資産と支払わなければならない負債とを 比較した流動比率(200%以上が適当)は 683.26%で,前年度に比べ 78.87 ポイント低 下しているが高水準に保たれている。
流動負債に対する現金・預金,換金性の高い未収金等の当座資産の割合を示し,短 期債務に対する支払能力をみる当座比率(100%以上が適当)は 657.58%で,前年度に 比べ 76.62 ポイント低下している。また,流動負債に対する現金預金の割合を示す現 金預金比率(20%以上が適当)も 517.86%で,前年度に比べ 46.82ポイント低下してい るが,いずれも適当とされる比率以上であり,当座の支払能力に問題はないと考えら れる。
む
す
び
平成28 年度水道事業会計決算の概要は,以上のとおりである。
当年度の給水人口は 4万9,322人で,前年度に比べ862人減少し,行政区域内人口に対す る普及率は98.7%となっている。年間総配水量は,546万 2,310㎥で前年度に比べ 1万 7,538 ㎥減少し,また,年間有収水量も,496 万 9,965㎥で前年度に比べ 1 万 3,869㎥減少してい る。有収率は 91.0%と,前年度に比べ0.1ポイント上昇している。これは,業務委託による 漏水調査や漏水箇所の早期発見,老朽配水管の布設替等を計画的に行ったこと等が大規模漏 水の未然防止に繋がったためであると考えられる。
経営成績については,年間有収水量の減少により給水収益が減少したものの,長期前受金 戻入の増加により総収益は 13億6,405万円で前年度に比べ 2,775万円増加している。また, 総費用も,11億 6,591万円で前年度に比べ4,464万円増加している。これは主に,配水及び 給水費と資産減耗費の増によるものである。この結果,収益的収支において,1 億 9,814 万 円の当年度純利益を生じている。当年度利益剰余金は,減債積立金及び建設改良積立金 4億 2,000 万円に,当年度未処分利益剰余金2 億 5,283万円を加えた 6億 7,283万円となってい る。
事業運営の基本となる供給単価と給水原価については,給水収益の減少及び経常費用の増 加により,販売損益は 1㎥当たり30円34 銭の黒字となり,前年度に比べ2円47 銭の減益と なっている。水道料金の徴収率(現年分)は,99.34%と高水準を維持している。これは,徴 収努力の結果によるもので,評価に値する。引き続き,滞納の未然防止に努力され,良好な 徴収率を維持されたい。
建設改良工事についてみると,当年度は,消火栓新設工事,ポンプ,流量計,水位計等の 改良工事,県・市道改良工事に伴う配水管布設替工事,老朽配水管布設替工事,公共下水道 事業の進捗に伴う配水管布設替工事等を実施している。
昭和 40年代から昭和 50年代にかけて建設された多くの水道施設が,順次,耐用年数の経 過等に伴う更新時期を迎えることから,これらの施設を計画的に更新していく必要がある。 また,人口減少や節水意識の高揚,節水機器の普及等により使用水量が減少し,今後も給 水収益は減少していくことが見込まれる。
病院事業会計
1
業務の概要
(別表5 病院事業業務分析年度比較表参照)(1)診療科目数及び病床数
平成 28年度末の診療科目数は12科(介護療養病床は平成 27年度から廃止),病床数 は 194床であり,前年度末と同じである。
(2)患者数
年間延患者数は,入院 3万1,883人,外来 4万8,528人,合計 8万411人で,前年度 に比べ 6,227人(7.2%)減少している。入院・外来別の内訳では,入院で 1,005人(3.3%) 増加しているが,外来では 7,232人(13.0%)減少している。
入院・外来別患者数の過去 5年間の推移は,次のとおりである。
40,975
38,881
33,991
30,878 31,883 62,791 61,764
55,189 55,760
48,528
0 10,000 20,000 30,000 40,000 50,000 60,000 70,000 80,000
平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度
第1図 患者数の推移
入院延患者数
外来延患者数
診療科目別利用患者実績は,次のとおりである。
ア 入 院
入院延患者数は 3 万 1,883 人で,前年度に比べ 1,005 人(3.3%)増加している。こ れは主に,整形外科で1,246人(28.0%),産婦人科で77 人(23.8%)それぞれ増加し たことによるものである。
1日平均入院患者数は 87人で,前年度に比べ3人(3.6%)増加している。
第1表 利 用 患 者 実 績 表
年度 28 27 増減
科目 区分 患者数 構成比 患者数 構成比 患者数 率
A B C=A-B C/B×100
人 % 人 % 人 %
内 科 25,683 80.6 25,551 82.7 132 0.5
循 環 器 内 科 0 0.0 0 0.0 0 ─
呼 吸 器 内 科 0 0.0 0 0.0 0 ─
入 外 科 0 0.0 0 0.0 0 ─
消 化 器 内 科 0 0.0 2 0.0 △ 2 △ 100.0 整 形 外 科 5,690 17.8 4,444 14.4 1,246 28.0 皮 膚 科 0 0.0 396 1.3 △ 396 △ 100.0
泌 尿 器 科 0 0.0 0 0.0 0 ─
産 婦 人 科 401 1.3 324 1.0 77 23.8 眼 科 102 0.3 147 0.5 △ 45 △ 30.6
院 耳 鼻 咽 喉 科 0 0.0 0 0.0 0 ─
イ 外 来
外来延患者数は 4万 8,528人で,前年度に比べ7,232人(13.0%)減少している。こ れは主に,内科で 2,386人(9.7%),皮膚科で2,883人(31.8%),耳鼻咽喉科で1,197 人(74.3%)それぞれ減少したことによるものである。
外来診療日数 255 日間における 1 日平均外来患者数は 190 人で,前年度に比べ 29 人 (13.0%)減少している。
(3)病床利用率等
病床利用率は 45.0%で,過去 5年間の推移をみると年々減少していたが,平成 28 年 度には増加に転じている。
患者 1 人 1 日当たりの診療収入は,入院では 2 万 7,455 円で前年度に比べ 1,570 円 (5.4%)減少し,外来でも8,104円と前年度に比べ142円(1.7%)減少している。
職員 1人 1 日当たりの診療収入は 2 万 1,722 円で,前年度に比べ 597円(2.7%)減 少している。
過去 5年間の病床利用率の推移は,次のとおりである。
57.9
54.9
48.0
43.5 45.0
40.0 45.0 50.0 55.0 60.0 65.0 70.0
平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度
第
2
図
病床利用率の推移
近隣市立病院の平成 27年度の病床利用状況は,次のとおりである。
2
予算の執行状況
(1)収益的収入及び支出
収益的収入の決算額は 17 億 3,838 万円で,予算額に比べ 6,895 万円減少している。 また,収益的支出の決算額は 20億5,264万円で,不用額は5,094万円となっている。
予算の執行状況は,次のとおりである。
第2表 近隣市立病院の病床(一般・療養)利用率の状況
(平成27年度)
病 院 名 病床数 年延入院患者数 病床利用率
床 人 %
児 島 市 民 病 院 198 49,717 68.6
玉 野 市 民 病 院 199 31,792 43.6
井 原 市 民 病 院 180 39,273 59.6
福 山 市 民 病 院 500 157,195 85.9
(一般病床のみ)
笠 岡 市 立 市 民 病 院 194 31,883 43.5
※上記病床利用率等は,各市の決算審査意見書中の数値を転載したものであり, 利用率の算出方法には相違がある。
第3表 収益的収入及び支出の予算執行状況
収 入
予 算 額 に 備 考 区 分 予 算 額 決 算 額 執 行 率 比 べ 決 算
額 の 増 減
A B B/A B-A
千円 千円 % 千円 千円
病 院 事 業 収 益 1,807,340 1,738,383 96.2 △ 68,957 8,183
1 医 業 収 益 1,520,270 1,449,134 95.3 △ 71,136 7,175
2 医 業 外 収 益 286,570 288,983 100.8 2,413 992
3 特 別 利 益 500 266 53.1 △ 234 16
(2)資本的収入及び支出
資本的収入の決算額は 2 億 3,212 万円で,予算額どおりの収入となっている。また, 資本的支出の決算額は 3億 1,168万円で,不用額は 130万円となっている。
予算の執行状況は,次のとおりである。 支 出
備 考 区 分 予 算 額 決 算 額 執 行 率 不 用 額
A B B/A A-B
千円 千円 % 千円 千円
病 院 事 業 費 用 2,103,590 2,052,646 97.6 50,944 36,287
1 医 業 費 用 2,044,500 1,998,128 97.7 46,372 36,276
2 医 業 外 費 用 51,990 50,528 97.2 1,462
3 特 別 損 失 7,000 3,989 57.0 3,011 10
4 予 備 費 100 0 0.0 100
(医業外費用のうち,消費税及び地方消費税納付予定額は,3,376千円である。)
( 決 算 額 の う ち , 仮 払 消 費 税 及 び 地 方 消 費 税 )
第4表 資本的収入及び支出の予算執行状況
収 入
予 算 額 に 備 考 区 分 予 算 額 決 算 額 執 行 率 比 べ 決 算
額 の 増 減
A B B/A B-A
千円 千円 % 千円 千円
資 本 的 収 入 232,120 232,120 100.0 0
1 企 業 債 161,000 161,000 100.0 0
2 他 会計 から の出 資金 71,120 71,120 100.0 0
3 補 助 金 0 0 0.0 0
4 資 本 剰 余 金 0 0 0.0 0
ア 資本的収入
第 2項他会計からの出資金 7,112万円は,一般会計から繰り入れられたもので,企 業債元金償還金に充当されている。
イ 資本的支出
第 1項建設改良費 1億 6,117万円は,各種医療機器の購入,電子カルテシステムの 導入に要した費用で,企業債を主な財源としている。
第 2項企業債償還金 1億3,850万円は,建設改良費に充当した企業債の償還元金で ある。
第 3項他会計からの長期借入金償還金 1,200万円は,水道事業会計から借り入れた 長期借入金の償還金である。
ウ 補てん財源
資本的収入額が資本的支出額に不足する額 7,955万円は,過年度分損益勘定留保資 金 ※1 6,762 万円並びに当年度分消費税及び地方消費税資本的収支調整額 1,193 万円 で補てんされている。
(3)予算に定められた限度額に対する執行状況
ア 予算第 5条に定められた企業債の限度額,第6条に定められた一時借入金の限度額, 第 7条に定められた議会の議決を経なければ流用することのできない経費及び第 9条
※1 損 益 勘定留 保資金 …収益的支出のうち,減価償却費,固定資産除却費等現金支出を伴わない費用の
合計額で,企業の内部に留保された資金をいう。ただし,当該年度に欠損金が生じたときは,その額は 控除される。その発生時期により当年度分と過年度分とに分けられる。
支 出
備 考 区 分 予 算 額 決 算 額 執 行 率 不 用 額
A B B/A A-B
千円 千円 % 千円 千円
資 本 的 支 出 312,980 311,680 99.6 1,300 11,939
1 建 設 改 良 費 161,180 161,178 100.0 2 11,939
2 企 業 債 償 還 金 138,600 138,502 99.9 98
3 他会計からの長期借入金償還金 12,000 12,000 100.0 0
4 貸 付 金 1,200 0 0.0 1,200
に定められた,たな卸資産の購入限度額は,次のとおりいずれも予算の範囲内で執行 されていた。
イ 予算第 8 条に定められた,病院事業運営のための一般会計からの補助金 3 億 3,442 万円については,3億3,395万円が執行されている。その内訳は,収益的収入2億6,283 万円及び資本的収入 7,112万円であり,予算の範囲内で受け入れられている。
3
経営成績
(別表6 病院事業比較損益計算書及び決算報告書中の損益計算書参照) 総収益は 17 億3,019 万円,総費用は20 億 6,823万円で,その結果,3億 3,803万円 の当年度純損失を生じている。(1) 損益収支の状況
年度別の損益収支の状況は,次のとおりである。
第5表 予算に定められた限度額に対する執行状況
条項 区 分 予算限度額 執 行 額 余 裕 額
千円 千円 千円
5 企 業 債 161,000 161,000 0
6 一 時 借 入 金 550,000 410,000 140,000
職 員 給 与 費 1,190,980 1,184,855 6,125
交 際 費 240 65 175
8 他 会 計 か ら の 補 助 金 334,420 333,950 470
9 た な 卸 資 産 購 入 限 度 額 173,221 138,250 34,971 7
第6表 年度別収益・費用比較表
区分 総収益対 純利益対
総 収 益 A 総 費 用 B 総費用比 損益(△損失) 総収益比
年度 率 A/B C=A-B 率 C/A
千円 千円 % 千円 %
24 2,079,982 2,043,212 101.8 36,770 1.8
25 2,065,319 2,048,550 100.8 16,769 0.8
26 1,991,772 2,205,978 90.3 △ 214,206 △ 10.8
27 1,871,328 2,262,234 82.7 △ 390,907 △ 20.9
当年度は,総収益 17 億 3,019万円(対前年度 1 億 4,112 万円,7.5%の減)に対し, 総費用 20 億6,823万円(対前年度 1億 9,399万円,8.6%の減)で,差引き3億 3,803 万円の純損失を生じている。前年度繰越欠損金 28 億 9,336 万円と合わせて,当年度未 処理欠損金は32億3,140万円となっている。
経常損益をみると,当年度は,3 億 3,430 万円の経常損失を生じており,前年度に比 べ3,940万円の損失額が減少となっている。経常損失の主な要因としては,退職給付費 の減少の一方,外来患者数の減少に伴う外来収益の減少によるものである。
経常費用に対する経常収益の割合を示し,企業の収益性をみる際の代表的な指標であ る経常収支比率は83.8%で,前年度に比べ0.5ポイント上昇している。
第7表 年度別経常損益比較表
区分 経常収支
経常収益 A 経常費用 B 経常損益 比 率
年度 C=A-B A/B
千円 千円 千円 %
24 2,079,953 2,027,288 52,665 102.6
25 2,065,212 2,034,153 31,059 101.5
26 1,991,156 2,101,066 △ 109,910 94.8
27 1,870,243 2,243,955 △ 373,712 83.3
過去 5年間の総収益,総費用及び未処理欠損金の推移は次のとおりである。
20.80
20.65
19.92
18.71
17.30 20.43 20.49
22.06
22.62
20.68
15 16 17 18 19 20 21 22 23
平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度
第
3
図
総収益及び総費用の推移
総収益
総費用
(億円)
△ 23.42 △ 23.25
△ 25.02
△ 28.93
△ 32.31 -35
-33 -31 -29 -27 -25 -23 -21 -19 -17 -15
平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度
第
4
図
未処理欠損金の推移
(2)事業収益
総収益は17億 3,019万円で,前年度に比べ 1億 4,112万円(7.5%)減少している 。 これは,過去 5年間の中で最も低い収益である。
ア 医業収益
医業収益は 14億4,195万円で,前年度に比べ7,848万円(5.2%)減少している。 医業収益の 60.7%を占める入院収益は8億7,533万円で,入院患者数は増加したも のの,前年度に比べ 2,091万円(2.3%)減少している。
外来収益は 3億 9,324万円で,外来患者数の減少等により,前年度に比べ6,652万 円(14.5%)減少している。
その他医業収益は 1億7,337万円で,前年度に比べ 8,957万円(5.4%)増加してい る。これは主に,室料差額収益が 231万円,出産育児一時金や文書料等のその他医業 収益が 995万円それぞれ増加したことによる。
イ 医業外収益
医業外収益は 2億 8,799万円で,前年度に比べ6,181万円(17.7%)減少している。 他会計補助金 2億 6,283万円は主に,医師の確保に要する経費,高度医療に要する 経 費 , C T ・ M R I 等 の 医 療 機 器 保 守 料 に 対 す る 一 般 会 計 補 助 金 で , 前 年 度 に 比 べ 6,372万円(19.5%)減少している。
長期前受金戻入 859万円は,建設改良に際して交付された補助金の,当年度分の償 却見合額を収益化したものである。
その他医業外収益は 1,492万円で,前年度に比べ137万円(10.1%)増加している。
一般会計からの負担金,補助金及び出資金の年度別状況は,次のとおりである。
第8表 他会計補助金・出資金の状況
計 合 計
指数
医業収益 ① 医業外収益 ② ①+②=③ ③+④
千円 千円 千円 千円 千円 千円 千円
24 47,990 306,530 354,520 235,850 38,940 38,940 393,460 100 25 61,150 283,770 344,920 253,066 33,090 33,088 378,010 96 26 65,380 345,730 411,110 269,989 46,280 46,274 457,390 116 27 66,490 326,550 393,040 271,229 64,140 64,137 457,180 116 28 63,270 262,830 326,100 261,889 71,120 71,113 397,220 101
(指数は平成24年度を100として比較)
年度 ③のうち基
準内繰入金 他会計負担金及び
他会計補助金 ④のうち基
準内繰入金 他会計
収益構成状況の推移は,次のとおりである。
(3)事業費用
総費用は20億 6,823万円で,前年度に比べ 1億 9,399万円(8.6%)減少している 。
ア 医業費用
医業費用は 19億6,185万円で,前年度に比べ1億6,189万円(7.6%)減少してい る。
材料費は2億 1,124万円で,前年度に比べ 2,287万円(9.8%)減少している。これ は主に,薬品費が 2,314万円減少したことによるものである。
経費は 4億 1,940万円で,前年度に比べ 786万円(1.8%)減少している。これは主 に,消耗備品費が 114万円,委託料が268万円それぞれ増加したものの,燃料費が116 万円,印刷製本費が 108万円,賃借料が443万円,手数料が456万円それぞれ減少し たことによるものである。
875 896
990 1,112 1,125
393 460
462 482 465
263 327
346 284 307
199 189
195 188
183
0 500 1,000 1,500 2,000 2,500
平成28年度 平成27年度 平成26年度 平成25年度 平成24年度
(単位:百万円)
第
5
図
収益構成状況の推移
(ア)職員給与費の状況
損益勘定の職員給与費は 11 億 8,413 万円で,前年度に比べ 1 億 3,275 万円 (10.1%)減少している。これは主に,当年度分及び将来の退職給付のための引 当てによる退職給付費の減少によるものである。給与費の総費用に占める割合は 57.2%で,前年度に比べ 1.0ポイント低下している。
1,074 1,077
1,150
1,317
1,184
800 900 1,000 1,100 1,200 1,300 1,400
平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度
第
6
図 損益勘定に係る職員給与費の推移
(イ)減価償却費の状況
減価償却費は 1億4,025万円で,前年度に比べ 566万円(4.2%)増加している。 これは主に,医療機器の更新に伴う器械備品減価償却費の増加によるものである。
イ 医業外費用
医業外費用は 1億 240万円で,前年度に比べ1,780万円(14.8%)減少している。 これは主に,繰延勘定償却が 1,944万円減少したことによるものである。
(ア)企業債利息の状況
建設改良費等の財源に充てるための企業債利息は 495万円で,前年度に比べ68 万円(12.2%)減少している。過去 5年間の推移をみると,年々減少している。
90,569 94,119
128,100
134,594
140,259
40,000 60,000 80,000 100,000 120,000 140,000 160,000
平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度
第
7
図 減価償却費の推移
ウ 特別損失
特別損失は 397万円で,前年度に比べ 1,429万円(78.2%)減少している。これは 主に,前年度には,平成 26 年度で計上すべき繰延償却を当該費目へ追加計上していた ことによるものである。
費用構成状況の推移は,次のとおりである。 7,385
6,520
6,055
5,643
4,954
4,000 6,000 8,000
平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度
第
8
図 企業債利息の推移
(千円)
1,184 1,317 1,150 1,077 1,074
211 234 252 267 262
419 427 436 449 436
5 6 6 7 9
248 278 361 248 262
0 500 1,000 1,500 2,000 2,500
平成28年度 平成27年度 平成26年度 平成25年度 平成24年度
(単位:百万円)
第
9
図
費用構成状況の推移
4
財政状態
(別表7 病院事業比較貸借対照表及び決算報告書中の貸借対照表参照)(1)資 産
当年度末における資産の総額は16億5,905万円で,前年度末に比べ5,963万円(3.5%) 減少している。
ア 固定資産
固定資産は 13億5,439万円で,前年度末に比べ801万円(0.6%)増加している。 これは主に,建物が 3,750万円,構築物が21万円,償却によりそれぞれ現在高が減価 し,医療機器の購入・更新と償却とにより器械備品が 4,572万円増加したことによる ものである。
イ 流動資産
流動資産は 2億 6,359万円で,前年度末に比べ2,546万円(8.8%)減少している。 これは主に,現金預金が 2,377万円,未収金が471万円それぞれ減少したことによる ものである。
未収金 2億 2,505万円の内訳は,医業未収金 2億896万円,医業外未収金595万円 及びその他未収金(過年度未収金)3,248 万円となっているが,貸倒見積額の 2,235 万円が引当金として控除されている。
過去5年間の年度末における過年度未収金(医業収益の滞納繰越分)の状況は,次 のとおりである。
当年度末現在の過年度未収金は 3,248万円であるが,このうち,回収することが困 難と予測される額 2,235万円が貸倒引当金に計上され,差引残高は1,013万円となっ ている。
第9表 過年度未収金及び不納欠損額
区 分 平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度
千円 千円 千円 千円 千円
過 年 度 未 収 金 49,471 46,258 46,052 32,471 32,487
不 納 欠 損 額 7,735 4,867 0 13,967 0
不採算な診療も担わなければならない市民病院ではあるが,受益者負担の公平性の 観点から,債権の適切な管理に努められたい。
貯蔵品の受払状況は,次のとおりである。
翌年度への繰越額は 1,236万円で,前年度末に比べ 301万円(32.3%)増加してい る。今後とも,貯蔵品の効率的で適切な管理に努められたい。
ウ 繰延勘定
繰延勘定は 4,106万円で,過年度分退職給与金の償却により,前年度末に比べ 4,217 万円(50.7%)減少している。なお,会計制度の見直しに伴い,新たな繰延勘定への 計上は認められないこととされたが,新会計基準の適用前に繰延勘定に計上されてい た項目については,その償却を終えるまでは,なお従前の例によることとされている。
(2)負 債
当年度末における負債総額は12億1,742万円で,前年度末に比べ2億728万円(20.5%) 増加している。
ア 固定負債
固定負債は 6億 7,630万円で,前年度末に比べ 6,985万円(11.5%)増加している。 企業債は 5億 832万円で,前年度末に比べ 1,493万円(3.0%)増加している。
退職給付引当金は 1億6,798万円で,前年度末に比べ5,491万円(48.6%)増加し ている。これは,新会計基準適用年度の退職手当の期末要支給額に相当する金額を, 平成 26年度から15事業年度に分割して計上することとされているものである。
第10表 貯 蔵 品 受 払 調 書
受 入 払 出
区 分 金 額 区 分 金 額
千円 千円
前 年 度 繰 越 額 9,347 本 年 度 払 出 額 123,978 本 年 度 受 入 額 128,010 た な 卸 資 産 減 耗 費 1,015 翌 年 度 繰 越 額 12,364
イ 流動負債
流動負債は 4億 8,743万円で,前年度末に比べ1億4,602万円(42.8%)増加して いる。これは主に,企業債が 755 万円,他会計借入金が 4,800 万円,未払金が 9,288 万円それぞれ増加したことによるものである。なお,企業債及び他会計借入金は,当 年度末から 1年以内に返済期限の到来するものが計上されている。
当年度末の企業債の未償還残高は6億5,438万円で,前年度末に比べ2,249万円(3.6%) 増加している。1 億 3,850万円の元金償還の一方で,新たに 1 億6,100 万円を起債し, 医療機器購入費に充当している。
131
205
105
91
161
72
63
89
125
139 5.1
6.5 6.7
6.3 6.5
0 1 2 3 4 5 6 7
0 50 100 150 200 250 300
平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度
(億円) (百万円)
第
10
図
企業債の起債額,償還高及び年度末未償還残高の推移
当年度末企業債未償還残高の借入先内訳は,次のとおりである。
ウ 繰延収益
繰延収益は,償却資産の取得又は改良に伴い交付された補助金が長期前受金として 整理されたものであり,当年度末までの減価償却見合分 6,191万円を差し引いた残高 は 5,368万円となっている。
(3)資 本
当年度末における資本総額は 4 億 4,163 万円で,前年度末に比べ 2 億 6,691 万円 (37.7%)減少している。
ア 資本金
資本金は35 億8,881万円で,前年度末に比べ7,112万円(2.0%)増加している。 これは,建設改良等のため一般会計から繰り入れられた出資金が加算された結果であ る。
イ 剰余金
欠損金は 31億4,718万円で,前年度末に比べ3億3,803万円(12.0%)嵩んだ結果 となっている。
資本剰余金は 8,422万円で,前年度末からの増減はない。
当年度純損失 3億 3,803万円を加えた当年度未処理欠損金は32億3,140万円で,翌 年度に繰り越している。
第11表 企業債未償還残高の内訳
借 入 先 残 高 構 成 比
千円 %
政 府 債 642,043 98.1
縁 故 債 12,340 1.9
(4)財務比率等(別表 8 病院事業財務分析比率年度比較表参照)
ア 収益率
(ア)医業損益及び医業収支比率
当年度の医業損益は,5 億 1,989 万円の損失で,前年度に比べ 8,340 万円損失 額が減少している。これは,外来患者数の減等により医業収益が減少したが,退 職給付費の減により,医業費用がさらに減少したことによるものである。
当年度の医業収支比率(医業に要する費用が,医業から生じた収益でどの程度 賄われているかを示す指標)は 73.50%で,前年度に比べ1.91 ポイント上昇して いる。
(イ)経常損益及び経常収支比率
当年度の経常損益は 3億 3,430万円の損失で,前年度に比べ3,940万円損失額 が減少している。これは主に,上述した医業費用の大幅な減少と,繰延勘定償却 等医業外費用が 1,780万円減少したことによるものである。
当年度の経常収支比率(通常の事業活動に要する費用が,通常の事業活動から 生ずる収益でどの程度賄われているかを示す指標)は 83.81%で,前年度に比べ 0.46 ポイント上昇している。
(ウ)損益及び総収支比率
経常損益に特別損益を加えた当年度の損益は 3億3,803万円の純損失となり, 前年度に比べ 5,287万円損失額が減少している。
当年度の総収支比率(事業活動に要する費用が,事業活動から生ずる収益でど の程度賄われているかを示す指標)は 83.66%で,前年度に比べ0.94 ポイント上 昇している。
第12表 医業損益,経常損益及び純損益の状況
区 分 平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度
千円 千円 千円 千円 千円
医業損益①
(医業収益-医業費用) △ 118,947 △ 132,874 △ 345,797 △ 603,302 △ 519,893
経常損益②
(①+医業外収益-医業外費用) 52,665 31,059 △ 109,910 △ 373,712 △ 334,305
純損益
イ 構成比率
総資産中に固定資産が占める割合を示し,経営の柔軟度をみる固定資産構成比率(比 率は小さいほどよい)は 81.64%で,前年度に比べ 3.30ポイント上昇している。
総 資 本 中 の 長 期 負 債 の 割 合 を み る 固 定 負 債 構 成 比 率 ( 比 率 は 小 さ い ほ ど よ い ) は 40.76%で,前年度に比べ5.47ポイント依存度が上昇している。
財 務 状 態 の 長 期 的 な 安 全 性 を み る 自 己 資 本 構 成 比 率 ( 比 率 は 大 き い ほ ど よ い ) は 29.86%で,前年度に比べ14.99ポイント低下している。
ウ 財務比率
固定資産が長期資本の範囲内で調達されているかをみる固定長期適合率(100%以下 が適当)は 115.60%で,前年度に比べ17.84ポイント上昇している。
短期的支払能力についてみると,流動比率(200%以上が適当)は54.08%で,前年 度に比べ 30.59ポイント低下している。また,当座比率(100%以上が適当)は51.54% で,前年度に比べ 30.39ポイント低下している。
平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度 医業収支比率 93.66 93.01 82.47 71.59 73.50
経常収支比率 102.60 101.53 94.77 83.35 83.81
総収支比率 101.80 100.82 90.29 82.72 83.66 50
60 70 80 90 100 110
第11図 収益率の推移