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目次 1. 政府の経済政策における標準化政策 2. 標準化をめぐる環境の変化 3. 日本の標準化の現状と課題 4. 標準化政策の進捗状況 5. 標準化政策の見直し ( 新たな基準認証の在り方 ) 6. まとめ 参考資料 1

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(1)

Connected Industriesの実現に向けた

標準化政策

平 成 2 9 年 1 0 月

経 済 産 業 省

(2)

目 次

1. 政府の経済政策における標準化政策

2. 標準化をめぐる環境の変化

3. 日本の標準化の現状と課題

4. 標準化政策の進捗状況

5. 標準化政策の見直し(新たな基準認証の在り方)

6. まとめ

参考資料

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目 次

1. 政府の経済政策における標準化政策

2. 標準化をめぐる環境の変化

3. 日本の標準化の現状と課題

4. 標準化政策の進捗状況

5. 標準化政策の見直し(新たな基準認証の在り方)

6. まとめ

参考資料

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(4)

政府の経済政策の動向(アベノミクスの展開)

 アベノミクス(第1ステージ)では、金融政策、財政政策、成長戦略という「3本の矢」を講じることに より、円安による株高や企業業績改善、失業率改善等、一定の成果が表れている。  2015年9月以降、第2ステージに移行し、格差是正を意識した「一億総活躍社会の実現」を、 「未来投資戦略2017」では、「働き方改革」、「人材投資を通じた生産性向上」、「イノベーションを通 じたSociety 5.0の実現」等を政策の大きな柱としている。 2012年12月 アベノミクススタート アベノミクス 3本の矢 金融政策(金融緩和) 財政政策(緊急経済対策) 成長戦略(日本再興戦略) 日本経済の抱える中長期的課題 • 長期のデフレからの脱却 • 少子高齢化への対応 • 人口減少社会への対応 2015年9月 第2ステージ アベノミクス 新3本の矢 強い経済: GDP 600兆円 子育て支援: 出生率1.8 社会保障: 介護離職ゼロ ニ ッ ポ ン 一 億 総 活 躍 プ ラ ン 骨太方針 2017 未来投資 戦略2017 働き方改革 人材投資を通じた 生産性向上 イノベーション促進 による

(5)

Society 5.0(超スマート社会)とは

 Society 5.0とは、狩猟社会、農耕社会、工業社会、情報社会に続く、第5段階の社会(超スマー ト社会)の実現に向けた取組み。その変革を科学技術イノベーションが先導(第5期科学技術基 本計画(2016年1月閣議決定)に位置づけ)。  超スマート社会とは、① サイバー空間とフィジカル空間を高度に融合させることにより、② 地域、年齢、 性別、言語等による格差なく、多様なニーズ、潜在的なニーズにきめ細かに対応したモノやサービスを 提供することで経済的発展と社会的課題の解決を両立し、③ 人々が快適で活力に満ちた質の高い 生活を送ることのできる、人間中心の社会である(同上)。 【出典】総合科学技術・イノベーション会議資料から抜粋 4

(6)

Society 5.0の実現を目指したConnected Industries

 Connected Industriesとは、様々なつながりにより新たな付加価値が創出される産業社会。  第4次産業革命で起こりつつあるイノベーションを活用して、Society 5.0(超スマート社会)の実現

(7)

経済財政諮問会議・未来投資会議合同会議(2017年6月9日)

2020年には、オリンピック・パラリンピックでの 無人自動走行による移動サービス実現のた め、最先端技術の実証を行うとともに、 2019年までに必要な制度や基盤を整備す る。 製造業の労働生産性について年間2%を 上回る向上とともに、2020年までに、工場 等でデータ収集企業の割合を80%に、収 集したデータによる経営課題を解決した企 業の割合を40%にする。 自動走行 スマート工場

 平成29年6月9日、「経済財政運営と改革の基本方針2017」

及び「未来投資戦略2017」を議論し、同日閣議決定。

 第4次産業革命に対応した知財・標準化戦略に官民を挙げて

取り組むことの重要性が提唱されるとともに個別分野の戦略を

提示。

• 国際標準を通じた市場優位性を確保するため、民間の国際標準化活動やルール形成への 支援を拡充するとともに、国際標準獲得に向けた司令塔機能(政府 CSO(Chief Standardization Officer))を含め、官民における戦略的・有機的な標準化の連携の 在り方について検討する。あわせて、官民連携の下、自動走行、スマート工場、IoT等の重要 分野の国際標準における優位性を確保するとともに、国際標準と各省規制との連携強化、 政府調達基準への国際標準の積極的活用、次期通常国会における工業標準化法の改正 を目指した検討等を通じて、官民を挙げて国際標準化に戦略的に取り組む。 6

(8)

【参考】自動車分野の国際標準化の動き①

 自動車分野は、部品、材料、安全基準などが高度に標準化された分野。しかし、従来はスタンド アロンな製品であったため、国内メーカー各社にとっては、社内規格に留まっていたことから、「ビジネ スツール」としての国際標準化の意義は弱く、公共財への社会貢献的位置づけ。  一方、米国では、ビッグ3が設立した標準化団体が、材料、部品等の標準化を積極的に推進。  しかし、近年、高性能化、ネットワーク化により、社会システムである電力インフラや銅と交通インフ ラとつながるなど、自動車業界における標準化の意義が変容。 電力インフラとつながる 道路交通インフラとつながる

(9)

【参考】 自動車分野の国際標準化の動き②

 2014年に入り、国内自動車業界では、次世代自動車、自動運転など、新たな分野への対応が 求められていることから、経営の視点で標準化を促進する組織を立ち上げ。  まずは、車体などに使われる鋼板や鋼材、樹脂素材、自動車を制御する半導体などが仕様統一 の候補となる予定。 2014年6月5日 日本経済新聞1面記事 8

(10)

【参考】自動車用急速充電器の国際標準化

形状 AA 形状 BB 形状 EE 形状 FF 提案国 (CHAdeMO) 日本 中国 米国 ドイツ 2009年から商用開始 国内約2000カ所 (2014年7月現在) 2012年になって初めて仕様公開 2013年に製品を発表 充電制御通信 CAN CAN PLC(電源線 or CPLT線) 充電プロトコル 専用 専用 CPLT機能を利用(共通仕様) 最大定格 600 V, 200 A d.c. 750 V, 250 A d.c. 600 V, 200 A d.c. 1000 V, 200 A d.c. ピン数 9 9 7 インレット:9/コネクタ:5 形状 AC部分は インレットのAC部分 CHAdeMO (DC充電専用) コンボ・コネクタ (AC・DCを合体) DC充電端子 DC充電端子 注) ✔2010年3月、日本から提案。 ✔2014年4月、IEC規格発行。

(11)

自動走行については国連等における国際基準に欧米日の企業・団体が積極的に関与。

(米国SAE(Society of Automotive Engineers)が自動運転レベルを定義。)

日本は、自動走行に係る個別技術は世界でも最先端レベル(自動駐車、車線変更等)。

(※) ここでの「領域」は、必ずしも地理的な領域に限らず、環境、交通状況、速度、時間的な条件などを含む。 出典: 経産省 自動走行ビジネス検討会 「自動走行の実現に向けた取組方針」(平成29年3月14日)を参考に作成 自動走行レベルの定義概要(SAE J3016(Sep 2016))と政府が目指すべき実用化目標の時期

【参考】 自動走行の国際標準化①

10 レベル 概要 安全運転に係る 監視、対応主体 実用化目標時期 運転者が全てあるいは一部の運転タスクを実施 SAEレベル0 運転自動化無し 運転者が全ての運転タスクを実施 運転者 - SAEレベル1 運転支援 システムが前後・左右のいずれかの車両制御に係る運転タスクの サブタスクを実施 運転者 実用化済 SAEレベル2 部分運転自動化 システムが前後・左右の両方の車両制御に係る運転タスクのサブタスクを実施 運転者 2017年 自動運転システムが全ての運転タスクを実施 SAEレベル3 条件付運転自動化 システムが全ての運転タスクを実施(限定領域内※) 作業継続が困難な場合の運転者は、システムの介入要求等に 対して、適切に応答することが期待される システム (作業継続が困難 な場合は運転者) 2020年目途 SAEレベル4 高度運転自動化 システムが全ての運転タスクを実施(限定領域内※) 作業継続が困難な場合、利用者が応答することは期待されない システム 2025年目途 SAEレベル5 完全運転自動化 システムが全ての運転タスクを実施(限定領域内※ではない) 作業継続が困難な場合、利用者が応答することは期待されない システム

(12)

 国際基準法規と国際標準規格をつなぐ戦略的な検討を行う場として、国交省が 「自動運転基準化 研究所」を平成28年5月に設置。経産省から自動車課・国際標準課が参加。 ISO/TC204(ITS)での 自動走行関連ワークアイテム例 自動車基準認証 国際化研究センター 国土交通省 【国際基準】 自動車基準調和 世界フォーラム(WP29) 自動車技術会 経済産業省 【国際標準】 国際標準化機構 (ISO等) 自動走行 ビジネス検討会 国際的なルール(基準・標準)づくりの前提と なる自動走行の将来像及び強調領域の特定 ●自動運転に関する国際基準策定の全体戦略を策定するとともに、以下の活動を 統括。 (1) WP29の議論への対処方針の検討 (2) (1)に対応するための基礎調査・研究 (3) 主要国政府、メーカー、研究機関との連携、働きかけ (4) 標準化活動との連携 基準・標準に関する検討組織 ・部分的自動車線変更システム(日本:PWI 21202) 車線や自車両の周囲をセンサーで認識し、ドライバー の指示または承認によって、システムが自動的に車線 変更を行う。WP29傘下の自動操舵専門家会議に おける法規改正を見据えて標準化を推進。 自動運転基準化研究所 (平成28年5月設置) 国際的なルール(基準・標準)についての 横断的な情報共有や戦略検討 ・車線内部分的自動走行システム(ドイツ:PWI21717) 自動車専用道で単一車線内の操舵・および車速制御 を自動化する自動走行システム。渋滞走行も含むが、 車線変更はスコープ外。常時ドライバーが監視責任を 持つ。 ・サイバーセキュリティ VDA(独国自動車工業会)とSAEがISO/SAE共同 開発 国際標準として2019年頃に規格化することを

【参考】 自動走行の国際標準化②

(13)

【参考】国際標準化における日独連携(ハノーバー宣言(2017年3月))

 本 年 3 月 に 開 催 さ れ た ド イ ツ 情 報 通 信 見 本 市 (CeBIT)に、我が国はパートナー国として参加。安 倍総理、世耕経済産業大臣他が出席。日本企業も 118社出展(過去最大規模)。  第4次産業革命に関する日独共同声明「ハノーバー 宣言」が、世耕経済産業大臣、高市総務大臣、ツィ プリス独経済エネルギー大臣との間で署名・発表。 <ハノーバー宣言(国際標準分野)概要>  日独の標準専門家は、会合を重ね「 Industrie 4.0に関する 共通戦略文書」を作成。  RAMI 4.0を活用しつつ、様々なレファレンスアーキテ クチャーモデルの共通理解や相互運用性の促進に努 める。 ※「共通戦略文書」においては、日本がIECに提案した統 合レファレンスモデルを活用して、様々なレファレンスモデルの 整理・統合を進めることに合意。 日独首脳記者会見 日独経済大臣による署名 12

(14)

【参考】スマートマニュファクチャリングの国際標準化提案

スマート工場実証事業

スマート製造国際標準化

 革新的な「ユースケース」実証  データ伝達の共通フォーマット作

産業機械サブ幹事会

 サイバーフィジカル生産シ ステムのモデル構築  具体的ケースの実証・分析 を通じて標準案を作成 標準提案 参加企業の技術的つながり 標準案・アイデア 連携 連携

(15)

目 次

1. 政府の経済政策における標準化政策

2. 標準化をめぐる環境の変化

3. 日本の標準化の現状と課題

4. 標準化政策の進捗状況

5. 標準化政策の見直し(新たな基準認証の在り方)

6. まとめ

参考資料

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(16)

規制と足並みをそろえた 標準化の重要性が増大 認証ビジネスの視点から 標準化への関与が増大

第4次産業革命など新しい分野では、研究開発・知財、標準化、規制、認証の相互作

用の重要性を踏まえた方策を立てることが不可欠となっている。

欧州では、規制の技術 基準を民間主導の標準 に委ねる傾向

国際市場における標準化の位置づけの変化

研究開発・知財

規制引用

標準化

研究開発・知財

標準化

規制引用・認証

研究開発の上で並行的に 標準化を考慮する必要性が増大 文書化された「規格」 規制の技術「基準」

○研究開発・知財、標準化、規制引用、認証が段階的に推移

従来

現在

○研究開発・知財、標準化、規制引用、認証体制の整備が同時に進行

(17)

新しい技術や優れた製品を速やかに普及させ事業の成功へとつなげるためには、知財

戦略のみならず、標準化と知財を組み合わせたオープン・クローズ戦略が不可欠に。

(資料)日本工業標準調査会第24回総会資料 非競争領域 【RAND条件】 • ISO、IEC、ITU等の標準化団体が定める標 準に含まれる特許のライセンス条件の一つ。 • Reasonable And Non-Discriminatory

Term(非差別かつ合理的な条件)の略。 • FRANDと同義。

オープン・クローズ戦略の重要性

(18)

標準化の類型 概要・特徴 標準と特許の組み合わせ (典型例) 具体的事例 (A) 製品の仕様 の標準化 •製品の仕様(フォーマット)を標 準化 •製品普及による市場拡大を実 現しつつ、標準必須特許による ライセンス収入増 自社特許を含めて標準化 ①Blu-ray Disc 〔パナソニック・ソニー他〕 (B) インターフェイス部分 の仕様 の標準化 •他社製品とのインターフェース部 分の仕様を標準化 •相互接続確保による市場拡大 を実現しつつ、コア技術のクロー ズ化により価格低下抑制 自社特許等の周辺を標準化 ②QRコード 〔デンソー〕 ③デジタルカメラのファイルシ ステム〔キヤノン〕 (C) 性能基準・評価方法 の標準化 •自社製品・技術でなければ実現 できない水準やその評価方法を 標準化 •自社製品の差別化による市場 創出・獲得を実現 自社特許等を含む製品の 評価方法を標準化 ④水晶デバイス 〔日本水晶デバイス工業会〕 ⑤金属と樹脂の接合技術 〔大成プラス〕 標準 特許 特許 標準 標準 標準 特許 評価

【参考】オープン・クローズ戦略の類型

(19)

 IoT、AI及びビックデータに代表される技術革新が進展  「データ」及びその「分析技術」、それらを活かした「ビジネスモデル」が新たな競争力の源泉に  様々なつながりにより新たな付加価値が創出される産業社会 “Connected Industries” が到来  オープン・イノベーションを通じて利益の獲得やビジネスを拡大することが求められている  「モノ」に関する技術が競争力の源泉  多数存在する同業他社間での競争を通じて自前技術を確立し国際競争力を確保  「知財」として独占することと市場を広げる「標準」化を組み合わせたオープン&クローズ戦略を推進

オープン&クローズ戦略の対象の

拡大・深化が必要

「知財」及び「標準」に「データ」を加えた

三次元的な複合戦略が必要

これまで 現在 これから オープン戦略 クローズ戦略

標準

知財

データ

拡大・深化 拡大・深化 追加

第4次産業革命と知財システムを取り巻く環境変化

18

(20)

第4次産業革命時代の鍵を握る国際標準化

様々なつながりによる新たな付加価値を創出する“Connected Industries”を実現する

上で、あらゆるモノやサービスをつなぐための国際標準化が極めて重要になっている。

技術・産業の変遷と標準化の重要性

• モノのインターネット化/製造業のサービス化 • 相互互換性・ネットワーク経済性の重要性大  蒸気機関の導 入による軽工業 化  生産効率向上 のための標準 (例:ねじの 標準)  エレクトロニクス による生産工程 自動化  分業・合理化の ための標準 (例:インテル によるパソコンマ ザーボード標準 化) Industry 1.0 18世紀後半 Industry 2.0 19世紀後半 Industry 3.0 20世紀後半~ Industry 4.0/ Connected Industries 21世紀~ 技術の複雑性・相互 互換 性のメ リット 大 小 Big Data ISO/IEC JTC 1 WG 9 サービス IEC SMB/SEG 7 スマートマニュファク チャリング IEC SMB/SyC (Smart city) (Smart Energy) スマートグリッド/ エナジー/シティ エネルギー 製造プロセス

World Wide Web Consortium (W3C) Web of Things (WoT) Web技術 (共通基盤) Internet of Things ISO/IEC/JTC1/SC41 ISO TMB/ Coordinating Committee  電力を活用 した製造・大量 生産の開始  大量生産の ための標準 (例:フォードの 部品規格)

(21)

欧米では民間取引に第三者認証が活用され、欧州市場統合やWTO/TBT協定を契

機としてグローバルな認証ビジネスが発展した。

グローバルな認証機関の台頭

各国認証機関の規模

認証ビジネス発展のきっかけ

20 1985: ニューアプローチ 1995: WTO/TBT協定 ○TBT協定(‘95)、政府調達協定(’96) 強制規格や適合性評価手続の作成、政府調達の際、 原則として国際規格(ISO/IEC等)を基礎とすることを義務付け →認証機関の認証が域内すべてに通用 (One Stop Certification)

○欧州整合規格の整備とCEマークの義務づけ

(22)

経緯

Suica

カード 非接触通信方式 Felicaが実装された ICカード WTO政府調達協定が発効 ISO/IEC合同のICカードの国際標準化審議が モトローラ方式とフィリップス方式で進行 JR東日本がFelica方式カードを調達準備 2000年7月 ICカードではなく近距離無線通信規格として、 Felica方式が国際標準として成立 2004年3月 1996年 2000年頃

【参考】Felica方式/Suicaカードの国際標準化をめぐる攻防

1999年2月 2001年5月 JR東日本の公開入札でFelica方式カードの採用決定 WTO政府調達違反! ⇒国際標準成立前のため却下 モトローラが 異議申立 ソニーがFelica方式非接触式ICカードを開発 1988年 後続のICカード標準化審議は 各国提案が乱立し、まとまらず。 2001年6月 フィリップス方式、モトローラ方式のICカードが国際標準として成立

(23)

欧州(ニューアプローチ): ①規制は性能規定化し 地域規格を各国の規制に引用 ②欧州地域規格をISO・IEC化 (1国1票では欧州提案が優位)

ISO/IECは、1国1票の投票制度。

従来の各国提案によるプロセスに加え、欧州は地域標準化機関を活用し、米国は企業主

体のコンソーシアムを活用するなど、国際標準プロセスは複線化。

国際規格は、各国で強制規格に引用されており、規制も含めたルール形成戦略が必要。

国際標準獲得プロセスの複線化

各国規制

欧州規制

各国規制

※WTO/TBT協定

連邦・各州規制

ISO/IEC

国家規格

企業/業界規格

コンソーシアム標準

民間団体規格

欧州

地域規格

※国家規格認定 米国: ①政府機関による民間規格 利用を推進(国家技術移 転促進法) ②企業主体のコンソーシアム、 民間規格団体が国際的に 活動 22

(24)

40歳未満 50歳代 電気・電子機器 輸送機器 医療機器 機械 建築材料及び住宅設備 素材 IoT・ビッグデータ その他 全体 ① 大きく増えた ② 多少増えた ③ どちらともいえない ④ 多少減った ⑤ 大きく減った 「サムスンは標準化部門に150人 を配置し、7,200万 ドルを使用」 「人事評価に標準化への取組が 入っており、技術者が熱心に活動」 出所:企業ヒア、JETROソウル 知財 ニュース 韓国(サムスン) 中国 国際会合への参加者の年齢 出所:各国際標準化機関HPより 国際標準化機関(ISO/IEC・ ITU)における要職を確保。 - ISO会長:張暁剛 氏 (鞍山鋼鉄集団董事長) - IEC副会長:舒印彪 氏 (中国国家電網公司総経理) - ITU事務総局長:趙厚麟 氏 (元通信系官僚) 20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 60歳以上 3% 29% 27% 40% 1% Q. 最も中心的な役割を担っている 参加者の年齢 中国 出所:国内審議団体へのアンケート 20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 60歳以上 15% 30% 46% 9% 韓国 40代以下が6割 40代以下が4.5割

中国・韓国の影響力の増大

ISO/IEC国際幹事引受数の推移 中国・韓国の過去3~5年の影響力の変化 医療機器 機械 建築材料及び住宅設備 素材 IoT・ビッグデータ その他 全体 中国 韓国 素材、電気・電子機 器、機械の比率が高い (約4~5割) 機械、IoT・ビッグデー タ、医療機器で増大と 回答した比率が高い (約4~5割) 43% 52% 5% 日本 40代以下は5% 0 50 100 150 200 '05 '06 '07 '08 '09 '10 '11 '12 '13 '14 アメリカ ドイツ イギリス フランス 日本 中国 韓国 中国:10年で6倍 韓国:10年で2倍  中国・韓国は、国際標準化機関の要職への就任や企業単位の標準化体制の強化等により、 その存在感・影響力が大きく増加。

(25)

サービス貿易の拡大 H鋼 電気自動車充電システム スマートシティ

従来、標準は製品の性能や評価方法を対象としていたが、国際標準化の対象は、マネジ

メント分野やサービス分野、社会システム分野へと拡大。

社会システム分野

品質管理体制への要望

マネジメント分野

国際標準化の対象分野の拡大

ねじ

製品の性能や評価方法

従来

現在

サービス分野

モノのネットワーク化 •品質管理(ISO 9001) •環境保全(ISO 14001) •情報セキュリティ(ISO 27001) •社会的責任(ISO 26000) •エネルギーマネジメント •セキュリティマネジメント •持続可能な調達 •贈収賄防止 •組織のガバナンス 等 •観光(ISO TC228) •飲料水・下水(ISO TC224) •公式教育外学習(ISO TC232) •市場調査 (ISO TC225) •金融 (ISO TC68) •情報技術 (ISO/IEC JTC1) •品質管理・品質保証 (ISO TC176) 等 24

(26)

目 次

1. 政府の経済政策における標準化政策

2. 標準化をめぐる環境の変化

3. 日本の標準化の現状と課題

4. 標準化政策の進捗状況

5. 標準化政策の見直し(新たな基準認証の在り方)

6. まとめ

参考資料

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日本の標準化の体制と課題

JISは、工業会単位で原案作成を行い、経済産業省におかれた審議会である日本工業

標準調査会(JISC)の審議を経て、主務大臣が制定する。

また、JISCが国際標準化機構(ISO)/国際電気標準会議(IEC)に加盟している。

*1 主に工業会が中心。現在、JIS原案策定団体としては、工業会・学会等約300団体が存在。 ISO/IECへの対応としての国内審議団体は、 ISO:約50団体、IEC:約35団体が存在。JIS及びISO/IECは、分野が同じであれば、両方を兼ねる場合が多い。

ISO/

IEC

加盟 委託

企業・大学等

JIS原案策定団体/

国内審議団体

(工業会)*1

経済産業省

JISC

(日本工業標準調査会)

主務大臣

(総務・文科・厚労・農水・経産・国交・環境) JIS 制定 答申 申出案の付議 参加 JIS 審議 申出 工業会単位では、 ①個社技術の標準化、②業界横 断分野での合意形成が困難。 標準化は国主体の活動 という位置づけが強い。 課題 課題

(28)

JIS制定・規制引用プロセスの現状と課題

国内の約200の規制が、JISを引用している。

JIS制定・改定には、原案作成で約1年、JISC審議から制定(公示)でさらに1年程度を

要している。

<遅い例>(IEC規格化から5年2か月) 家庭用及びこれに類する電気機器の安全性(通則) IEC規格(IEC60335-1) :2010年5月 JIS規格(JIS C9335-1):2014年2月 電安法技術基準の整合規格(J60335-1 *):2015年7月 <速い例>(IEC規格化から1年) 特殊用途ミニチュアヒューズリンク IEC60127-7 :2015年9月 JIS C 6575-7:2016年1月(原案作成着手は2015年7月) 電安法技術基準の整合規格(J60335-1 *):2016年9月 工業会 原案作成 日本工業標準調査会(JISC)* 規格審議 (*JISCは経済産業省の審議会) 公示 規制に引用 *月数は目安 日本規格協会 (JSA) 様式等調整 付議 専門委員会・部会 WTO/TBT 公告 答申 課題 12か月~* 12か月~* ISO/IEC

(29)

28

JISの対象範囲の現状と課題

近年の国際標準化の範囲は、鉱工業分野からマネジメント分野・サービス分野へと拡大

しているが、現行JISの範囲は鉱工業品関係に留まっている。

(I S O/ IE C) (JI S ) 現行JISではサービス分野は対象外

(電気・電子分野はIEC)

鉱工業分野 マネジメント分野 サービス分野  ISO 1501 (ミニチュアスクリューねじ)  ISO 1585 (路上走行車:エンジン試験規約)  ISO 7173 (家具-いす及びスツール 強度及び耐久性)  IEC 60086-1 (乾電池の寸法、試験方法等) 等  ISO 9001 (品質マネジメントシステム)  ISO 14001 (環境マネジメントシステム)  ISO 26000 (組織の社会的責任)  ISO 37001 (贈収賄防止マネジメントシステム) 等  ISO/IEC 20000 (ITサービス)  ISO 29990 (学習サービス)  ISO 13009 (観光及び関連サービス) 等 (1970年代後半~) (19世紀後半~) (2000年代~) 国 際 標 準 の 対 象 範 囲 日 本 の 対 応 状 況 課題 IEC:約7,000件 第4次産業革命に伴い 業種横断的標準も増加 ISO:約700件 ISO:約70件 ISO:約20,800件 (一部のみ対応)

(30)

 日本の試験認証ビジネスは、マネジメント認証、完成品型試験・認証、R&D型試験に分類。  欧米では、認証機関がメーカーのパートナーとして試験・認証ビジネスを展開。日本では、認証機関は受け 身で、研究開発、試験・認証はメーカー主導。民間の試験機関は認証ビジネスへ展開していない。

日本の試験・認証ビジネスの現状と課題(イメージ)

試験 高 試験・認証 (国内向け) 中 技術レベル 高 低 利益率 高 低 差別化レベル 小 大 マーケット規模 外資系試験・認証機関 日系試験・認証機関 民間試験機関 (研究所系) 民間試験機関 (試験機器メーカー系) <各機関の事業範囲のイメージ> マネジメント認証 低 高/低 大 低 中 低 低 大 試験・認証 (海外向け) 完成品型試験・認証 R&D型試験 内製 外注 <試験・認証ビジネスのイメージ>

(31)

目 次

1. 政府の経済政策における標準化政策

2. 標準化をめぐる環境の変化

3. 日本の標準化の現状と課題

4. 標準化政策の進捗状況

5. 標準化政策の見直し(新たな基準認証の在り方)

6. まとめ

参考資料

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(32)

 官民が連携した標準化戦略の強化のため、経済産業省と主要産業界トップが参画する「標準化官民戦略会議」を 開催。2014年5月に「標準化官民戦略」を取りまとめ。  本戦略会議の下に、官民各機関の代表者からなる幹事会を設置し、 本戦略を受けた各取組の進め方を決めた上で、年度末に各機関の取組の総括、 今後の取組の方向性についての議論を行う等、本戦略のフォローアップを実施。 1.官民の体制整備 (1)新市場創造型の標準化制度の構築 ~政府の対応 (2)産業界における標準化戦略の強化 ~産業界の対応 例)CSO (Chief Standardization Officer) の設置

業界団体による企業に対する戦略的標準化の啓発活動 (3)中小企業の標準化及び認証の活動に対する支援強化 (4)標準化人材の育成強化 例)業界団体による重要産業分野の計画的な人材育成 2.世界に通用する認証基盤の強化 我が国企業の海外展開の観点から戦略的に重要な分野につい て、認証又は試験の結果が国際的に認められる認証基盤を順次 国内に整備。 3.アジア諸国との連携強化 各国の国家規格の開発、標準化人材の育成及び認証基盤の 整備に対する支援、国際標準の共同開発などの分野でアジア諸 「標準化官民戦略」のポイント 標準化官民戦略会議 メンバー ・経済産業大臣、副大臣、大臣政務官 ・産業技術環境局長 ・製造産業局長 ・商務情報政策局長 ・中小企業庁経営支援部長 ・日本経済団体連合会 知的財産委員会 委員長 ・日本商工会議所 中小企業委員会 共同委員長 ・日本電機工業会 会長 ・電子情報技術産業協会 会長 ・日本化学工業協会 会長 ・日本鉄鋼連盟 会長 ・日本建材・住宅設備産業協会 会長 ・日本産業機械工業会 副会長 ・日本化学繊維協会 会長 ・日本自動車工業会 安全・環境技術委員会 委員長 ・日本工業標準調査会 会長 ・日本規格協会 理事長

官民の体制の強化(標準化官民戦略)

(33)

日本における標準化は工業会等(300程度)の活動が中心。従来の仕組みは技術

の共通化には適していたが、新しい業種横断的な技術分野への対応などに課題あり。

そのため、個別企業の先端技術に関する標準化を迅速に進めるよう支援する「新市場

創造型標準化制度」を設けたほか、スマートマニュファクチャリングのような業種横断的な

国際標準化提案については、産総研などの国立研究開発法人が工業会等と連携した

取り組みを始めているところ。

官民の体制の強化

(新市場創造型標準化制度、国研を活用した業種横断プロジェクト)

提案 日本代表として 参加 各業界団体に参加 ISO/IEC 日本工業標準調査会 (経済産業省) 業界団体 企業 (工業系中心) 提案 ISO/IEC 日本工業標準調査会 (経済産業省) 業界団体 サービス部門企業の 参加は限定的 サービス部門企業 提案 企業単体  新市場創造型標準化制度 の活用  国立研究開発法人を活用 した業種横断プロジェクトJ 業種を超えた企業群 (システム分野) 企業 32

(34)

日本規格協会 1~2年 国内調整/原案作成 国内審議団体 2~3年  標準化官民戦略に基づき、2014年7月、業界団体を通じたコンセンサスを求めない「新市場創造型 標準化制度」を創設。  例えば、とがった技術があるものの、 ・中堅・中小企業等で原案作成が困難な場合、 ・複数の産業界にまたがる場合に、 従来の業界団体でのコンセンサス形成を経ずに、迅速なJIS化や国際標準提案を可能に。 必ずしも従来の工業会での国 内調整を経ずとも、標準化を可 能とするプロセスの確立

新市場創造型標準化制度 – 制度概要

企業 / グループ 通 常 の ル ー ト に よ る 標 準 化 新 市 場 創 造 型 標 準 化 制 度 国 際 標 準 化 ( I S O / I E C ) 企業 / グループ 通 常 の ル ー ト に よ る 標 準 化 新 市 場 標 準 化 国 内 標 準 化 ( J I S 国内標準の場合 JISC JISC (日本工業標準調査会) 国際標準の場合 企業 / 企業 / グループ 国内コンセンサス形成 原案作成 日本規格協会 国内コンセンサス形成 業界団体 2~3年 国内調整 国際コンセンサス形成 国際コンセンサス形成 国内審議団体/ ISO(国際標準化機構) IEC(国際電気標準会議) 3年 国内審議団体/ ISO(国際標準化機構) IEC(国際電気標準会議) 3年 原案作成 原案作成 審議 審議 業界団体 原案作成委員会 1年 日本規格協会 ※旧トップスタンダード制度

(35)

【参考】新市場創造型標準化制度(利用例)

 これまで、31件の活用を決定し、JIS化を5件達成済み。優れた技術や製品の標準化を進め、新た な市場の創出につながることが期待される。 開封後も液体内容物が高い鮮度を保 つことが可能な逆止弁を用いた液体用 高機能容器の評価方法を標準化 (JIS化) 液体用高機能容器に関する標準化 株式会社 悠心 (新潟県、従業員12人) 自動車用緊急脱出ツールに関する標準化 株式会社 ワイピーシステム (埼玉県、従業員25人) 交通事故などで自動車に閉じ込められ た時に使用されるガラス破砕・シートベル ト切断ツールに関する破砕・切断性能を 標準化(JIS化) 腰補助用装着型身体アシストロボットの 性能要求事項に関する標準化 CYBERDYNE 株式会社 (茨城県、従業員104人) 公正な比較を可能とする性能 基準、性能測定用の試験手順 や試験装置の試験方法を標準 化(JIS化) 「質の高い電力インフラ」に関する国際標準化 東京電力フュエル&パワー株式会社 (東京都、従業員2,500人) 新興国を中心に、電力インフラへの投資需要が高まっている中、 工期遵守やライフサイクルコスト、環境配慮など、火力発電のイン フラの質を定める「APEC質の高いインフラガイドライン」が2016年 10月にAPECエネルギー作業部会で合意され、APEC閣僚会議 で報告。 今般、APECガイドラインをベースにしたISO規格の策定に着手。 (注)新市場創造型標準化制度:平成26年7月に創設。特定企業の尖った技術の標準化について、①企業1社で業界内調整が困難な場合、 ②中堅・中小企業等で原案作成が困難な場合、③複数の産業界にまたがる場合に、規格原案作成や利害関係者との調整を支援することによ り、従来のコンセンサス形成を経ずに、迅速なJIS化や国際標準提案が可能となる制度。 34

(36)

中堅・中小企業等

日本規格協会

(JSA)

<標準化アドバイザー>

パートナー機関

(自治体・産業振興機関、 地域金融機関 大学・公的研究機関 等) 企業支援担当者への研修 標準化アドバイザー (インターネットTV電話等を 活用し全国どこでも対応) 企業の課題等に関する情報提 供、専門的支援依頼 企業等の課題把握 標準化アドバイザーに よる専門的支援の機 会提供(セミナー、 面談等) 標準化の戦略的活用に 関する専門的支援 (情報提供、助言等)

標準化活用支援パートナーシップ制度 – 制度概要

 中堅・中小企業等における標準化の戦略的活用について、経産省と日本規格協会(JSA)が自治 体・産業振興機関、地域金融機関、大学・公的研究機関等と連携。  JSAに配備する「標準化アドバイザー」を中心にして、インターネットTV電話等を活用しながら「どこで も」きめ細かく専門的に支援する「標準化活用支援パートナーシップ制度」を平成27年11月に創設・ 運用開始。

(37)

<ステップ1:情報提供>  パートナー機関が、中堅・中 小企業等向けに標準化セミ ナー、情報提供等を実施  標準化アドバイザーが、標準 化の戦略的活用方法につい て説明 <ステップ2:個別相談>  中堅・中小企業等の求めに 応じて、標準化アドバイザー との個別面談を、パートナー 機関がJSAに依頼  標準化アドバイザーが、具体 的な標準化の活用方法等 について助言(パートナー 機関も同席、 サポート) <ステップ0:JSAによるパートナー機関への標準化研修> <ステップ3:標準作成>  中堅・中小企業等が、経産省に 「新市場創造型標準化制度」の 活用を申請  承認された場合、JSAが、申請 企業と一緒に標準原案を作成・ 提案(パートナー 機関も適宜 サポート) ISO

利用のメリット

(中堅・中小企業等にとって) 身近なパートナー機関を通じて、標準化の活用に関する専門的な支援を受けられる。 パートナー機関による技術・経営支援等と本制度の標準化活用支援を一体的・相互補完的に受け られる。 (パートナー機関にとって) 標準化アドバイザーの協力を得ながら標準化の活用に関する専門的支援が可能となり、地域企業へ の技術支援の幅を拡げられる。

標準化活用支援パートナーシップ制度 - 支援フローと利用メリット

36

(38)

販路開拓・海外展開、経営相談等支援 (マッチング、展示会・商談会、専門家派遣等) 海外販路開拓(輸出)・海外進出支援 (専門家による支援、見本市・商談会等) 成長・創業支援(低利融資、ビジネスマッチング、 M&A、海外進出支援等) 知財活用・戦略支援 (専門家によるアドバイス・訪問支援等)  中堅・中小企業等の課題を確認し、標準化の 活用に関しては自ら支援(情報提供・助言、 標準作成支援)  相談元企業が、標準化以外の支援も必要とし ている場合は、 -当該支援を行う政府関係機関を紹介 -当該政府関係機関に相談元企業を紹介 (両者の間を仲立ち) 日本規格協会(JSA) <連携先政府関係機関及び主な支援内容(一例)> 相談 標準化支援 中堅・中小企業等 パートナー機関 (政府関係機関 を紹介) ( 相 談 元 企 業 を 紹 介 ) 依頼 標準化以外の支援 政府関係機関

標準化活用支援パートナーシップ制度 – 政府機関との連携

 本パートナーシップ制度では、中堅・中小企業等を支援する政府関係機関とも連携して、標準化を活 用した販路開拓・拡大等を支援。  工業所有権情報・研修館(INPIT)とも連携し知財・標準のワンストップサービスの実施。

(39)

所在地 機関名 北海道 公益財団法人 釧路根室圏産業技術振興センター ⻘森県 地方独立行政法人 ⻘森県産業技術センター 岩手県 地方独立行政法人 岩手県工業技術センター 宮城県 国立大学法人 東北大学 宮城県産業技術総合センター 秋田県 秋田県産業技術センター 山形県 株式会社 荘内銀行 山形県工業技術センター 福島県 株式会社 東邦銀行 福島県ハイテクプラザ 茨城県 茨城県工業技術センター 国立研究開発法人 産業技術総合研究所 株式会社 常陽銀行 国立研究開発法人 物質・材料研究機構 栃木県 栃木県産業技術センター 公益財団法人 栃木県産業振興センター 群馬県 株式会社 群馬銀行 群馬県立群馬産業技術センター 一般財団法人 地域産学官連携ものづくり研究機構 埼玉県 埼玉県産業技術総合センター 公益財団法人 埼玉県産業振興公社 公益財団法人 さいたま市産業創造財団 国立大学法人 埼玉大学 株式会社 埼玉りそな銀行 公益社団法人 日本技術士会 埼玉県支部 飯能信用金庫 株式会社 武蔵野銀行 千葉県 千葉県産業支援技術研究所 株式会社 千葉興業銀行 東京都 朝日信用金庫 経営標準化機構株式会社 所在地 機関名 東京都 一般社団法人 研究産業・産業技術振興協会 一般社団法人 首都圏産業活性化協会 公立大学法人 首都大学東京 産業技術大学院大学 株式会社 商工組合中央金庫 城南信用金庫 西武信用金庫 一般財団法人 電気安全環境研究所 国立大学法人 東京海洋大学 地方独立行政法人 東京都立産業技術研究センター 東京東信用金庫 一般財団法人 日本品質保証機構 日本弁理士会 独立行政法人 日本貿易振興機構 株式会社 東日本銀行 神奈川県 神奈川県産業技術センター 公益財団法人 川崎市産業振興財団 株式会社 横浜銀行 新潟県 株式会社 大光銀行 株式会社 第四銀行 新潟県工業技術総合研究所 富山県 富山県工業技術センター 石川県 石川県工業試験場 福井県 福井県工業技術センター 山梨県 山梨県産業技術センター 長野県 長野県工業技術総合センター 長野信用金庫 岐阜県 株式会社 大垣共立銀行 公益財団法人 岐阜県産業経済振興センター 岐阜信用金庫 株式会社 十六銀行 全国126機関 ※平成29年9月8日時点 <内訳>自治体・産業振興機関:32機関、地域金融機関:46機関、大学・公的研究機関:48機関 所在地 機関名 岐阜県 高山信用金庫 東濃信用金庫 静岡県 磐田信用金庫 株式会社 静岡銀行 静岡県工業技術研究所 公益財団法人 静岡県産業振興財団 静岡信用金庫 国立大学法人 静岡大学 公益財団法人 浜松地域イノベーション推進機構 静清信用金庫 愛知県 あいち産業科学技術総合センター いちい信用金庫 岡崎信用金庫 瀬戸信用金庫 知多信用金庫 中日信用金庫 国立大学法人 豊橋技術科学大学 豊橋信用金庫 名古屋工業研究所 半田信用金庫 尾西信用金庫 三重県 株式会社 百五銀行 公益財団法人 三重県産業支援センター 滋賀県 一般社団法人 滋賀県発明協会 公立大学法人 滋賀県立大学 京都府 京都信用金庫 京都中央信用金庫 大阪府 株式会社 池田泉州銀行 大阪府 商工労働部 中小企業支援室 ものづくり支援課 地方独立行政法人 大阪府立産業技術総合研究所 公益財団法人 堺市産業振興センター 東大阪商工会議所 所在地 機関名 兵庫県 公益財団法人 新産業創造研究機構 奈良県 株式会社 南都銀行 和歌山県 和歌山県工業技術センター 和歌山県 商工観光労働部 企業政策局 産業技術政策課 鳥取県 地方独立行政法人 鳥取県産業技術センター 島根県 株式会社 山陰合同銀行 岡山県 株式会社 中国銀行 広島県 一般社団法人 広島県発明協会 公益財団法人 ひろしま産業振興機構 国立大学法人 広島大学 株式会社 もみじ銀行 山口県 地方独立行政法人 山口県産業技術センター 国立大学法人 山口大学 徳島県 徳島県立工業技術センター 公益財団法人 とくしま産業振興機構 香川県 香川県産業技術センター 愛媛県 株式会社 伊予銀行 公益財団法人 えひめ産業振興財団 愛媛県産業技術研究所 高知県 公益財団法人 高知県産業振興センター 福岡県 大川信用金庫 福岡県工業技術センター 公益財団法人 福岡県産業・科学技術振興財団 佐賀県 佐賀県工業技術センター 公益財団法人 佐賀県地域産業支援センター 長崎県 長崎県工業技術センター 熊本県 公益財団法人 くまもと産業支援財団 大分県 大分県産業科学技術センター 宮崎県 宮崎県機械技術センター 宮崎県工業技術センター 鹿児島県 鹿児島県工業技術センター 沖縄県 沖縄県工業技術センター

【参考】標準化活用支援パートナーシップ制度 – パートナー機関一覧

38

(40)

国際標準化を担う人材育成の強化の重要性

 国際標準化には、オールジャパンを超えた欧米アジアとの仲間作り、多数派工作が不可欠。そのた

めには、国際標準化を担う人材の質的・量的拡充が重要。

 まず、日本企業においては、研究開発、知財だけでなく、標準化を事業戦略のツールとして活用し、

各国政府に対してルール形成のためのロビー活動などを実施するため、社内での人材育成、役員ク ラスの設置(最高標準化責任者 CSO(Chief Standardization Officer))等が重要。

 官民を挙げて、大学等での講義拡充(知財との連携)、資格制度の創設、国際機関(IEC等)と 連携したプロフェッショナル人材の育成(ヤンプロ研修)、世代や国内外を越えた国際標準化人材 のネットワーク化の強化等、標準化人材の拡充を図ることも重要。 米国では先端分野を企業、 団体、コンソーシアムが主導 国家標準化機関 欧州は一国一票のデジュール 標準(ISO/IEC等)で優位 JISC 国家標準化機関 日本 代表 グローバル企業 ・・・ 独国 代表 英国 代表 仏国 代表 日本企業  IEC正会員60カ国の うち欧州は23カ国 国際標準化人材の拡充が不可欠 中国は独等と連携 日本は分野毎に欧米アジアと連携

(41)

株式会社 IHI 愛知製鋼 株式会社 IDEC 株式会社 旭化成 株式会社 旭硝子 株式会社 旭ファイバーグラス 株式会社 アズビル 株式会社 エリーパワー 株式会社 大阪製鐵 株式会社 川崎重工業 株式会社 株式会社 環境経営総合研究所 キャノン 株式会社 株式会社 クボタ 株式会社 クラレ KBセーレン 株式会社 株式会社 神戸製鋼所 コニカミノルタ 株式会社 JFE鋼板 株式会社 JFEスチール 株式会社 株式会社 島津製作所 シャープ 株式会社 新日鐵住金 株式会社 新日鐵住金ステンレス 株式会社 スガ試験機 株式会社 住友化学 株式会社 住友電気工業 株式会社 積水化学工業 株式会社 ソニー 株式会社 ダイキン工業 株式会社 大成プラス 株式会社 大同特殊鋼 株式会社 大日本プラスチックス 株式会社 ダイワボウホールディングス 株式会社 WPCコーポレーション 株式会社 株式会社 チノー 帝人 株式会社 東京電力 株式会社 東光高岳 株式会社 株式会社 東芝 東洋紡 株式会社 東レ 株式会社 株式会社 ニコン 日産自動車 株式会社 日新製鋼 株式会社 日本冶金工業 株式会社 日本板硝子 株式会社 日本高周波鋼業 株式会社 日本電信電話 株式会社 パイオニア 株式会社 パナソニック 株式会社 パナソニック 株式会社 エコソリューションズ社 日立アプライアンス 株式会社 株式会社 日立製作所 株式会社 フードランド 富士ゼロックス 株式会社 富士通 株式会社 富士電機 株式会社 本田技研工業 株式会社 丸一鋼管 株式会社 三菱電機 株式会社 三菱ケミカル 株式会社 株式会社 村田製作所 株式会社 安川電機 ユニチカ 株式会社 横河電機 株式会社 株式会社 LIXIL 和光純薬工業 株式会社 計67社

【参考】CSO(最高標準化責任者)の設置状況

40

(42)

 産学官から構成される標準化官民戦略会議の下に設置された標準化人材育成WGにおいて、

2017年1月に「標準化人材を育成する3つのアクションプラン」を策定。具体的には、「標準化人材」 を従来の標準化専門家だけではなく、ルール形成戦略を担う経営層や標準化を支える人材にまで 広げて、企業が取り組むべきアクションとして取りまとめ。

(43)

 日本規格協会において、標準化や規格開発に関する専門知識を備えた人材を「規格開発エキス パート」として評価し登録する「標準化人材登録制度」を平成29年6月に創設。

【参考】「規格開発エキスパート」資格の創設

規格開発エキスパート (所定の経験)※ 規格開発エキスパート補 (指定講座受講+修了試験) ※ 所定の経験 次のいずれかについて2年以上の活動実績 ① ISO/IECエキスパート ② ISO/IEC国内委員会の委員 ③ JIS原案作成委員会の委員 ④ 団体規格開発委員会の委員 ⑤ その他、上記と同等と認められる実績 企業のメリット 事業戦略に標準化を活用できる専門家の 育成  資格保持者をコンサルタントとして活用し、 標準化活動コスト削減 資格保持者のメリット スキルの可視化、退職後も活躍 日本規格協会 標準化人材登録センター が審査(評価・判定) 資格制度の概要 (具体例) 社員に資格取得を奨励することで企業の標準化へ の取組みを推進することができる 企業は、長期間にわたって社員や費用を割くことな く、資格保持者の持つ標準化活用に必要な専門 知識や人脈を活用することができる 企業に在籍中の資格保持者は、自らの標準化スキ ルを示すことができる 退職後の資格保持者は、コンサルタントして独立し て活動することができる 42

(44)

 案内用図記号(ピクトグラム)は、言葉によらない、目で見るだけで案内を可能とするもの。  2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、日本人だけでなく外国人観光客にもより分かりやす い案内用図記号とするため、JIS Z8210(案内用図記号)の改正案について、日本工業標準調 査会(JISC)の審議を経て、本年7月20日にJIS改正公示。 (ポイント1:変更する案内用図記号) 国際規格(ISO)との整合の観点から、アンケート調査や関係者の意見を踏まえて審議した結果、以下の7種類の 案内用図記号の変更を決定。 ①国際規格(ISO)に整合(移行期間:2年間※) 手荷物受取所 救護所 ベビーケアルーム 駐車場 乗り継ぎ ※ 従来JISの案内用図記号は、2年間の移行期間(2017.7.20~ 2019.7.19)を経て、JISから削除される 従来 JIS 新JIS (ISO) ②選択制 ※表示者が適切な方を選択して表示 or 従来 JIS 新JIS 温泉 ③その他の変更 情報コーナー (無人) 案内所 (有人) 案内 (有人、無人) 変更なし 従来 JIS 新JIS (ISO)

最近の取組(案内用図記号に関するJIS改正について①)

(45)

(ポイント2:新たに追加する案内用図記号) 案内用図記号のJIS Z8210が制定された2002年から世の中の状況が大きく変わる中、日本人だけでなく外国人 観光客等にも必要性が高いと思われるものについて審議した結果、以下の新たな15種類の案内用図記号と「ヘルプ マーク」の追加を決定。 無線 LAN 充電コーナー 自動販売機 海外発行カード 対応 ATM オストメイト用設備/ オストメイト 駅事務室/駅係員 一般車 レンタサイクル/ シェアサイクル コンビニエンス ストア イヤホンガイド 列車の非常停止 ボタン ホームドア: たてかけない ホームドア: 乗り出さない ホームドア: ドアに手を挟まない ように注意 シートベルトを締める 新たな15種類の案内用図記号 ヘルプマーク ※ ヘルプマークとは: 援助や配慮を必 要としている方が、 身につけることで、 周囲の方に配慮を 必要としているのを 知らせることができ る表示

最近の取組(案内用図記号に関するJIS改正について②)

44

(46)

予算事業の概要(標準化関連)

 経済産業省では、異業種間連携や先端技術のルール整備が必要な分野等について、必要に応じ て試験・データ収集等を行った上で、国際標準原案の開発・提案、開発する国際標準の国際ルール における引用や他国の規制・調達基準等への導入、試験・認証基盤構築、又はJIS原案の開発を 行う事業を企業・民間団体等に委託をして実施している。 対象テーマ  あらゆるモノやサービスをつなぐための異業種間連携等が必要な分野や、先端技術に関するルールの整 備に必要となる分野等における製品・システム等に関する国際標準(ISO・IEC)の開発等であって、国が主 体的に取り組むべきテーマ  上記分野において国際標準化対応に必要な日本工業規格(JIS)の開発であって、国が主体的に取り組む べきテーマ 委託先 企業・民間団体等 対象経費 試験研究、技術調査、国内対応委員会開催、国際会議出席、国際会議等日本開催、国内試験・認証基盤構 築等 事業期間 原則3年以内 <平成30年度事業の実施に向けた準備スケジュール(予定)> 平成29年10月頃 標準化テーマ調査(日本工業標準調査会(JISC)ホームページ、省内関係課・関係団体等を通じて) 平成30年1~2月頃 実施テーマ決定 平成30年2~3月頃 実施者公募・決定

(47)

事業の内容 事業イメージ 事業目的・概要 第4次産業革命の時代を迎え、新市場の創造や技術の社会実装の ために、標準化の戦略的な推進が極めて重要になっています。 このため本事業では、あらゆるモノやサービスをつなぐための異業種間 連携等が必要な分野や、先端技術に関するルールの整備に必要とな る分野等について、関連技術情報や実証データの収集、国際標準 原案の開発・提案、国際標準の普及を見据えた試験・認証基盤の 構築等を実施します。国際標準化に必要な場合は、日本工業規格 (JIS)の開発を併せて実施します。 また、市場が立ち上がる前から世界で標準や規制の議論がなされてい る現状を踏まえ、我が国産業界がグローバル市場における優位を確 保するため、新規分野の国際標準化戦略に係る調査研究、標準化 の戦略的活用に係る啓発・情報提供、次世代標準化人材(国際 標準化機関の国際幹事・議長候補等)の育成等を行います。 成果目標 平成24年度から平成34年度までの11年間の事業であり、本事業を 通じて国際標準を国際標準化機関に提案し、(3年程度を要する国 際標準化機関での審議を経て)平成37年度までに累計800件の国 際標準の発行を目指します。(平成28年度までに296件を発行済)

戦略的国際標準化加速事業

平成30年度概算要求額

30.0億円(15.0億円)

条件(対象者、対象行為、補助率等) 委託 民間企業等 IoT環境において極めて重要な役割を果たす、通信データに改ざん等 がないことを確認する機能について、日本で開発された、PCやスマート フォン等にも実装可能な軽量暗号技術を標準化 国際標準開発(テーマ例) IoT環境におけるセキュリティ 我が国の国際標準化戦略を強化するための体制構築 新規分野の国際標準化戦略に係る調査研究 • 今後の重点分野の特定・標準化戦略の構築に必要な、諸外国の規制や フォーラムを含む海外の標準化動向等についての情報収集・分析 等 国際標準化機関等対策活動 • 国際標準化機関における政策・マネジメントに係る議論や他国提案への対 応、海外標準化機関との標準化協力、日本での国際会議開催 等 標準化の戦略的活用に係る啓発・情報提供(セミナー、個別相談) 次世代標準化人材育成 • 国際会議でのOJTによるスキル・ノウハウの習得、標準化教育モデルカリキュ ラム・教材の開発 等 産業技術環境局 基準認証政策課 03-3501-9232 軽量 暗号技術 暗号化 復号化 46

(48)

省エネルギー等に関する国際標準の獲得・普及促進事業委託費

平成30年度概算要求額

27.0億円(22.0億円)

事業の内容 条件(対象者、対象行為、補助率等) 委託 民間企業等 事業イメージ 事業目的・概要 第4次産業革命の時代を迎え、新市場の創造や技術の社会実装の ために、標準化の戦略的な推進が極めて重要になっています。 このため本事業では、あらゆるモノやサービスをつなぐための異業種間 連携等が必要な分野や、先端技術に関するルールの整備に必要とな る分野等において、我が国が強みを有する省エネルギー等に関する製 品・システム等について、関連技術情報や実証データの収集、国際標 準原案の開発・提案、国際標準の普及を見据えた試験・認証基盤 の構築等を実施します。 また、市場が立ち上がる前から世界で標準や規制の議論がなされてい る現状を踏まえ、我が国産業界がグローバル市場における優位を確 保するため、新規分野の国際標準化戦略に係る調査研究、標準化 の戦略的活用に係る啓発・情報提供、次世代標準化人材(国際 標準化機関の国際幹事・議長候補等)の育成等を行います。 成果目標 平成26年度から平成34年度までの9年間の事業であり、本事業を 通じて国際標準を国際標準化機関に提案し、(3年程度を要する国 際標準化機関での審議を経て)平成37年度までに累計350件の国 際標準の発行を目指します。(平成28年度までに46件を発行済) 我が国の国際標準化戦略を強化するための体制構築 新規分野の国際標準化戦略に係る調査研究 • 今後の重点分野の特定・標準化戦略の構築に必要な、諸外国の規制や フォーラムを含む海外の標準化動向等についての情報収集・分析 等 国際標準化機関等対策活動 • 他国提案への対応、海外標準化機関との標準化協力、日本での国際会 議開催 等 標準化の戦略的活用に係る啓発・情報提供(セミナー、個別相談) 次世代標準化人材育成 • 国際会議でのOJTによるスキル・ノウハウの習得、標準化教育モデルカリキュ 省エネルギー等に関する国際標準開発(テーマ例) 産業技術環境局 基準認証政策課 03-3501-9232 自動走行システム 高速道路走行時、システムからの提案に対するドライバ承認、もしくは ドライバ指示にて、単一の車線変更動作を自動化するシステムの機能 要件、動作要件やその試験法を標準化 後続車挙動判断 白線認識 前方車認識 自動操舵 ウィンカー

(49)

目 次

1. 政府の経済政策における標準化政策

2. 標準化をめぐる環境の変化

3. 日本の標準化の現状と課題

4. 標準化政策の進捗状況

5. 標準化政策の見直し(新たな基準認証の在り方)

6. まとめ

参考資料

48

(50)

新たな基準認証の在り方に関する検討の背景

日本の標準化は、日本工業規格(JIS)の活用により、製造業の生産性向上

及び国民生活の改善に貢献してきた。その中で、標準化活動は、政府主導によ

る、業界内の合意を前提とした活動として続いてきた。

一方、欧米では、民間取引に必要な認証として標準が活用されてきたが、80年

代以降は欧州の市場統合やWTO/TBT協定に伴い、国際市場を獲得する手

段として標準を活用するようになった。

さらに近年では、サービス・マネジメント分野への標準化の対象の拡大に加え、第

4次産業革命の進展に伴い業種横断的な標準化が進んでいる。

今般、世耕経済産業大臣から産業構造審議会に対する諮問(平成29年5月

12日)を受けて、産業技術環境分科会 基準認証小委員会を新たに設置。上

記の背景を踏まえ、グローバル市場における我が国企業や産業の競争力強化の

観点から、新たな基準認証の在り方について検討したところ。

(51)

検討のスケジュール

産業構造審議会 ・パブリックコメント(8/10~9/11)を経て、答申取りまとめ → 工業標準化法の改正を検討中 ・主要検討事項に関する議論 ・答申の方向性に関する議論 ・答申案に関する議論、取りまとめ 第1回(5月30日) 第2回(6月15日) 第3回(7月21日) 日本工業標準調査会 産業技術環境分科会・基準認証小委員会 産業技術環境分科会(8月9日) ・答申案取りまとめ 基本政策部会 総会(7月24日) 第1回(7月21日) ・検討状況報告 合同会議  工業標準化法の関連事項を中心にとりまとめ、法改正を検討するとともに、新分野の標準化体制 や各省連携など、今後に向けた論点については別途検討し、基本政策部会で継続審議していく。 50 ・継続審議

(52)

統合的な官民標準化戦略の実施

第4次産業革命などに向けて、統合的な標準化戦略を官民で実施することが重要。

①研究開発・知財戦略と並行して標準化を進める仕組みを構築する。 ②国内規制と国際標準との連携を強化する。 ③ルール・インテリジェンスを強化する。 ④企業間・政府間の国際連携を強化する。 ⑤国際連携を含めた戦略的な国際標準化体制を強化する。 研究開発・知財 規制引用 国際標準化 ルールインテリジェンス オープンイノベーション/国際連携 他国政府/ 企業 他国政府/ 企業 ① ② ③ ④ ⑤ <標準化をめぐる 5 FORCES> 同時進行 同時進行

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地域の RECO 環境循環システム.. 小松電子株式会社

当法人は、40 年以上の任意団体での活動を経て 2019 年に NPO 法人となりました。島根県大田市大 森町に所在しており、この町は