2009.7 森田研究室
マルチメディア DAISY 図書の製作
SigtunaDAR3 の使い方 作り慣れてきた人のためのマニュアル (財)日本障害者リハビリテーション協会許諾 目 次 1.テキストの準備 2.SigtunaDAR3 でプロジェクトを作る 3.音声の入力 (1)録音設定 (2)入力設定 (3)キャリブレーション (4)録音スタート 4.編集 (1)編集画面 (2)音声イベントの編集 (3)部分の読み直し (4)QAプレーヤー 5.仕上げ処理 (1)書誌記述メタデータの修正 (2)プロジェクトの整理 (3)エクスポート (4)discinfo の作成1.テキストの準備
●(財)日本障害者リハビリテーション協会が配布している「XHTML Converter」を使うと、文 書(テキスト)を XHTML ファイルに変換することができます。(このソフトをダウンロードして インストールするには、マイクロソフトのサイトから、「Microsoft .NET Framework」をインス トールしておかなくてはなりません。) テキストは、スキャナーで読み込み、OCR ソフトでテキスト(文章)にすることができます。 ただし、修正は必要です。 また、スキャナーで図を取り込み、解像度やサイズなどを画像ソフトで整形します。 XHTML Converter で、テキストを xhtml 形式に変換するために、元のテキストに書き込まなく てはならない、特別な役割を持った記号の説明があります。(元の文章の中に、これらの記号が 書かれていると、それが特別な役割を発揮しておかしなことが起りますので、気をつけてくだ さい。) 以下が特殊な役割を持った記号です(全角、半角とも)。 =& *■□◆◇●○。▲%#^+−|!;$¥_` 詳しくは、XHTML Converter の HELP を参照してください。 このようにして、テキストをコンバートして、xhtml ファイルを作ります。 ●バリデータ HTML ファイルの文法チェック(validata)のサイトがあります。 http://openlab.ring.gr.jp/k16/htmllint/htmllintl.html または Another HTML で検索します。 下の図は、できあがった xhtml ファイルをブラウザで表示した例です。
2.SigtunaDAR3 でプロジェクトを作る
新しいフォルダを作っておきます。Cドライブに「daisy」というフォルダを作ります。(別の ドライブ、別の名前でもかまいません。あまり階層が深くならないようにします。) ●SigtunaDAR3 を起動します。 新しいプロジェクトを作るために、ツールバーのいちばん左のアイコンをクリックします。 前の続きをする場合には、 「ファイル」→「開く」を選び、 「ncc.html」を選択します。 ここで、「シンクロされた図書」をクリックし、OK。 「プロジェクトの保存先を選択してください。」が開きます。 「タイトル」欄に、本のタイトル(の一部など)を、全角で入力します。 半角で入力すると、最初の 4 文字が WAVE や SMIL ファイルのファイル名になってしまうようで す。 次に「パスの選択」ボタンをクリックします。 「新しいフォルダの選択/作成」が開きます。 プロジェクトを作るドライブとフォルダ(daisy)を選びます。「New Folder」ボタンをクリックすると、新しいフォルダ New Folder ができます。 daisy フォルダをクリックしておくと、その中に New Folder ができます。
New Folder のところへ新しいフォルダ名を半角(英字)で入力します。(今は、ojiisan として おきます。) フォルダ名を入力したら、OKボタンをクリックします。 「プロジェクトの保存先を選択してください。」に戻ります。 保存先パスが入りました。OKボタンをクリックします。 「新しい DAISY2.02 プロジェクトの作成」が開きます。 「追加」ボタンをクリックすると、「プロジェクトにドキュメントを追加する」が開きます。
ここで「ファイルの場所」をクリックして、タグを付けて保存した HTML ファイルを探します。 それをクリックして、「開く」をクリックします。 これで「追加するドキュメント」にファイルが現れ、HTML ファイルが選ばれました。 次に、画面の右側に移り、MDF ファイルの選択を行います。 ・span.mdf をクリックし、 ・「選択」ボタンをクリックし、 ・「終了」ボタンをクリックします。 HTML ファイルが読み込まれて、プロジェクトが開きます。
3.音声の入力
パソコンの USB コネクターにオーディオインターフェースを接続し、そこにマイクを差します。(1)録音設定
ツールバーのマイクアイコンをクリックします。 「録音の設定」が開きます。4つのタブがあります。 ●[データフォーマット]タブ サンプリング周波数を選びます。(22050Hz) チャンネルはモノラル。 録音コーデックは「PCM 16 bits」。 ●[フレーズ検知]タブ 「録音中にフレーズ検知を使用する」にチェックを入れません。 ●[録音モード]タブ 「ダイレクト録音」にチェックを入れます。 ●[デバイス設定]タブ 「音声デバイス」は、サウンドカードなどの音声入出力装置を選ぶところです。 音が出ないときには、ここを調べる必要があります。 OKボタンをクリックして閉じます。(2)入力設定
オーディオインターフェースの入力ツマミで音量調節をします。(3)キャリブレーション
ツールバーの、右から2番目のアイコンを選びます。 ●音声レベルの確認 試しに読んでみて、オーディオインターフェースのツマミで音量調整します。●無音の測定 音を立てない状態で、「キャリブレーションを開始する」ボタンをクリックします。 もし、「ノイズレベルの低い場所を見つけることができませんでした。」というメッセージが出 たら、録音条件を確認・調整してやりなおしです。 他のメッセージだったらOKです。 「閉じる」ボタンをクリックして閉じてください。
(4)録音スタート
録音する「NCC アイテム」(左の目次)をクリックして、反転したテキストを読んで録音します。 録音開始は、画面下の赤いボタンです。(赤いボタンの左の、四角い黒ボタンがストップです。) 録音を始めると、録音ボタンの右のほうの、「次のテキスト」ボタンが濃くなります。読んだら、 これをクリックして、次へ移ります。マウスのクリック音が入らないように工夫してください。1つの NCC アイテムの最後まで行ったら、進めなくなります。ストップボタンをクリックして、 次の「NCC アイテム」をクリックするか、「↓」キーで、次のアイテムへ進みます。 ●まとめると、こうなります。 SigtunaDAR3 では、保存は自動的に 行われます。 ★読み損なった時は、気にせずにそのテキストをもう 1 度読みます(後で編集できます)。 ★上のほうへ戻って読み直したいときは、編集画面へ行き、その場所をクリックしてからメ イン画面へ戻るのが便利です。 ★調子が出てくると、読み終わらないうちに、先に次のテキストをクリックしてしまいます。 そうすると音声が途中で切れてしまいます。気をつけましょう。 ●録音スタートとストップを、マウスでなくキーのみで行うこともできます。 録音スタート(赤ボタン) 1 文を読む 「次のテキスト」ボタンをクリック (ここまでをくり返す) アイテムの最後に行ったら停止 「↓」キーで、次のアイテムへ進む スタート:CTRL+SPACE ストップ:SPACE 次のテキストへ移動:CTRL+T 次のNCC アイテム:↓キー
4.編集
(1)編集画面
編集画面を起動するには、ツールバーの左から7番目のアイコンをクリックします。 編集画面は、3つの領域で構成されています。 右上は、イベントリストで、テキスト、画像、音声の順に並びます。(画像がない部分では、テ キスト、音声の順に並びます。) 右下は、ブラウズ画面です。テキストが表示され、上のリストの反転部分に対応するテキスト が反転しています。上で画像リストが反転していると、下に画像が表示されます。 上部ツールバーの右に、「停止」、「連続再生」、「1イベントの再生」のアイコンがあります。 ★初めての場合は、「アプリケーションの設定」をします。 ★編集画面を閉じるには、左上にある「Exit」アイコンか、Windows に共通の「 」ボタン。(2)音声イベントの編集
★編集に慣れてくると、操作が速くなってきますが、コンピュータの処理速度を上回る速さ で操作すると、ファイルが壊れます。気をつけましょう。 ●分割 音声イベントをクリックすると、下に表示されている「音声クリップ表示」に波形表示されま す。1つのイベントを分割するには、分けたい場所で右クリックし、「マーカーで音声イベント を分割」をクリックします。 ●結合 2つのイベントを結合するには、2つのイベントを選択しておいて(ドラッグするか、シフト キーを押えてクリックするか、またはシフトキーとカーソルキーを使います。)、右クリックし、「音声イベントの結合」をクリックします。 ●結合ができない時 まず、結合したいイベント2つを選択しておきます。 メニューから「ツール」→「音声エディター」を選択します。 イベントの切れ目に黄色い縦線が表示されています。 それをクリックして青色に変えます。 メニューから「編集」→「現在のナビゲーションポイントの削除」を選択します。 確認の「音声エディターメッセージ」が現れます。 「はい」をクリックします。次に、「lpSmileEdit Message」が表示されます。 「YES」をクリックします。 ●削除 不要なイベントを削除するには、そのイベントをクリックしてから、右クリックして、「削除」 を選んでクリックします。 キーボードで、Delete キーを押し、確認が出たら、Enter キーというのが早いかもしれません。 ★テキストイベントを削除したら大変です。気をつけましょう。 ●移動 イベントを移動するには、そのイベントをクリックしてから、右クリックして、「切り取り」を 選んでクリックします。そして、移動させたい場所にカーソルをおいて、右クリックし、「貼り
付け」を選んでクリックします。
(3)部分の読み直し
編集していて、読み間違いに気づいたとき、一部を読み直さなければなりません。 次のような手順で行います。 ・編集画面で、読み直す部分のテキストを選択します ・編集画面を終了し、メイン画面に戻ります(読み直す部分が反転しているはずです) ・画面下部の「上書き」を「挿入」に切り替えます ・録音ボタンを押して、テキストを読んで停止します ・編集画面に行って、不要部分を削除します(4)QAプレーヤー
QAプレーヤーを使う前に、「クリーンアップ」をしておかなければなりません。 メイン画面に戻って、左から5番目のアイコンをクリックし、「プロジェクト全体のクリーンア ップ」を選びます。 自動的にクリーンアップが行われます。 QAプレーヤーを起動するには、ツールバーのいちばん右のアイコンをクリックします。 QAプレーヤーは下の画面です。 下のほうにある操作ボタンは、上下のボタンで、NCC アイテムの移動ができます。左右のボタ ンで、イベントの移動ができます。真中のボタンが、プレイ・ストップです。4.仕上げ処理
(1)書誌記述メタデータの修正
メイン画面のメニューから「オプション」→「NCC のメタデータを修正する」を選びます。 「書誌記述メタデータ」が開きます。 ここで、「必須項目入力なし」の項目を入力します。 それぞれの項目をダブルクリックするか、または項目を選択し「修正」をクリックします。 「メタ項目を編集する」が開きます。 「Content」に必要項目を記入し、OKをクリックします。 最後にOKをクリックして、閉じてください。(2)プロジェクトの整理
全体のクリーンアップをします。メイン画面で、左から5番目のアイコンをクリックし、「プロ ジェクト全体のクリーンアップ」を選びます。 dc:creator 発行物の著者または作者(本の著者など)dc:date この DAISY 図書の発行日(yyyy-mm-dd ならば、2006-03-13 など) dc:identifier グループ名(製作団体名など) →例:Morita-Lab
dc:language 言語(japanese[ja]を選択します)
(3)エクスポート
最後の仕上げに、最終的な完成形に変換するために、ツールバーの左から4番目のアイコンを クリックします。 「エクスポートダイアログ」が開きます。「音声の圧縮」をクリックし、OKをクリックします。 すると「プロジェクトのビルド」が開きます。ここで、出力先のフォルダを作ります。 現在作業していたフォルダのルート(上)のドライブかフォルダをダブルクリックします。 設定は「PCM(非圧縮)」(この例では、daisy の中に ojiisan を作っていたので、daisy をダブルクリックします。ダブ ルクリックするということは、開いていた ojiisan フォルダを閉じることになります。) そして、「新しいフォルダの作成」ボタンをクリックします。
「サブフォルダを作成する」が開きます。
ojiisanP のように P をつけたファイル名、これは圧縮しない PCM 形式を意味します。
準備ができたので、「ビルドの開始」ボタンをクリックしてください。 再度「クリーンアップ」が出ます。OKでクリーンアップをします。 続いて、進行状況が表示され(エンコード中)、終るとダイアログは閉じます。 ●これで、SigtunaDAR3 での作業は終了です。SigtunaDAR3 を終了します。 ●利用者との相談で、以下の discinfo が必要なければ、出来上がったフォルダ(この例では、 ojiisanP)をCDに書き込んで完成です。
(4)discinfo の作成
プロジェクトを、プレーヤーで再生するため、discinfo.html というファイルを作ります。 (財)日本障害者リハビリテーション協会のホームページの「ノーマネット」で 配布されているソフトウェア「DIMaker2003」を使うと、discinfo.html が自動で 作られるので、以下の説明は必要ありません。ノーマネットの関連情報の「DAISY (アクセシブルな情報システム)」→「ソフトウェア」→「その他のソフトウェア」 と進むと、「DIMaker2003setup.exe 」が見つかると思います。これをダウンロー ドして実行すると、パソコンに「DIMaker2003」がインストールされます。 これは、テキストファイル(html ファイル)なので、「メモ帳」か「ワードパッド」を使って 記述します。(既に作ったものをコピーして、タイトルの部分だけを書き直します。) <?xml version="1.0" encoding="Shift_JIS"?><!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Transitional//EN" "http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-transitional.dtd">
<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml" xml:lang="ja" lang="ja"> <head>
<title>おじいさんのランプ</title>
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=Shift_JIS" /> </head>
<body>
<p><a href="./ojiisanP/ncc.html">おじいさんのランプ</a></p> </body>
6行目の「おじいさんのランプ」という文字は、書き直す部分です。プロジェクト名を記入し ます。また、下から3行目の「ojiisanP」はエクスポートの時につけた名前、「おじいさんのラ ンプ」という文字は最初にプロジェクトを作成したときの全角のタイトルを記述します。 これができたら、discinfo.html というファイル名で保存します。 CD-R に記録して DAISY 図書を作る場合には、この discinfo.html と、エクスポートして書き出 したフォルダ(この例では、ojiisanP フォルダ)の2つを書き込みます。 ●マルチタイトル CD-R に、2つのプロジェクトを書き込む場合があります。その場合、discinfo.html の、下か ら3行目、
<p><a href="./ojiisanP/ncc.html">おじいさんのランプ</a></p>
が2行になります。そこにそれぞれのタイトルを記述します。例えば、 <body>
<p><a href="./ojiisanP/ncc.html">おじいさんのランプ</a></p> <p><a href="./gonP/ncc.html">ごんぎつね</a></p>
</body> のようになります。