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2011 年度 修士論文

J リーグクラブにおけるユース出身選手に関する調査

Research on the Players from Youth Academy

in J-League Clubs

早稲田大学 大学院スポーツ科学研究科

スポーツ科学専攻 スポーツビジネス研究領域

5010A023-2

兼清 文彦

Kanekiyo, Fumihiko

研究指導教員: 平田 竹男 教授

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目次 第1章 序論 ... 1 第2章 手法 ... 3 第3章 結果 ... 5 第1節 ユース出身選手数 ... 5 第2節 YDI ... 9 第3節 ユース出身選手の内訳 ... 11 第4章 考察 ... 12 第5章 結論 ... 13 謝辞 ... 14 参考文献 ... 15

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図表目次 図 3-1 ユース出身選手数 0 人クラブ数と 10 人以上のクラブ数 ... 7 図 3-2 3 期間ごとの平均ユース出身選手数の推移 ... 8 図 3-3 YDI に占めるレギュラークラス率 ... 10 図 3-4 ユース出身選手(J クラブ平均)の内訳 ... 11 表 3-1 ユース出身選手数 ... 5 表 3-2 YDI (レギュラークラス, サブメンバークラス) ... 9

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第1章

序論

日本プロサッカーリーグ(以下, J リーグ)に所属するクラブ(以下, J クラブ) は,アカデミー(第 2 種, 第 3 種及び第 4 種のチームの総称)と呼ばれる育成組織 を持ち, サッカー教室などのスクール事業をはじめとする選手育成を行っている. J リーグによれば, アカデミーは J リーグプレーヤーの輩出を目的とし, 日本サッ カーの強化につながるよう活動を推進している1). 日本サッカー協会(以下, JFA) もまた, 日本サッカーが世界と台頭に戦っていくために, 三位一体の強化策を掲 げ, 代表強化, 指導者養成とともに, ユース育成をそのひとつに位置づけている 2). これらのように, アカデミーにおける選手育成は J リーグや日本サッカーの将来 に関わる重要な事業の一つであろう. Stratton ら(2004)3)は, ユース育成はクラブ だけでなく, 国(代表チーム)にも関わるものであり, ユース育成を強化していく ことは, 直接的ではないにしろ, 将来の代表チームにも利益をもたらすと述べて いる. しかしながら, J クラブの事業内容を研究した永冨ら (2004)4)によると, 20 クラブにおいて, (アカデミーの活動領域に含まれる)スクール・教室事業の数が 全体の事業の中で最も少ないことが明らかになっている. 以上のように, J リーグや JFA は日本サッカーの強化につなげるためにアカデミ ーが存在していると認識している一方で, J クラブが選手育成活動に積極的である とは言えない. また, J クラブのアカデミーに関しては, これまであまり研究対象 として取り上げられていない. その理由としては, J クラブのアカデミーに関する データが公開されていないことが一因であろう. 確かに, J リーグのホームページ では, スペインやブラジルの育成環境に関する海外研修レポートや, J クラブのア カデミーの活動報告は行われている5). しかし, アカデミーの J リーグプレーヤー を輩出するという目的に対してどれほど達成しているのかに関しては, 情報公開 がなされていない. J リーグプレーヤーの輩出というアカデミーの事業目的を達成

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2 しているのかを評価するためには, 各クラブが育成実績を公開することが望まれ る. 一方, 海外では, プロサッカークラブのユース育成に対する注目が高まってお り(Franks et al., 1999 )6), 近年, ユース育成に関する研究や文献が数多く見られ る. ユース育成とは, 選手の能力を高め, 彼らの潜在能力を引き出すものである (Reilly et al., 2000)7), と言われている. また, ユース育成には, 練習や指導方法, ス ポ ー ツ 医 学 だ け で な く, 組 織 の 効 率 的 な 運 営 な ど 様 々 な 要 素 が 絡 ん で お り (Maguire et al., 2000)8), ユース育成はクラブの経営にも関わるものである. 以上のように, プロサッカークラブにとって, ユースチームで時間や費用をか けて育成した選手(以下, ユース出身選手)がトップチームに昇格することが, ク ラブの経営においても望ましいと言える. ただし, ユース出身選手がトップチー ムにおいて期待通りの活躍ができるとは限らない(Reval et al., 2008)9). したがっ て, アカデミーの役割を考えると, 選手を育成することと同時に, トップチームで 活躍できる選手を輩出することがより重要であろう. しかしながら, 前述したよ うに, J クラブの選手育成に関しては, これまであまり研究対象として取り上げら れておらず, アカデミーからトップチームに輩出した選手に関する研究もない. そこで, 本研究では, J クラブを分析対象とし, ユース出身選手がトップチームに おいてどれほど活躍しているのかを明らかにすることを目的とする.

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3

第2章

手法

本研究では, J クラブに所属する選手がどれほど活躍しているのかを明らかにす るために, J リーグのホームページで公開されている試合記録10)を参考にして出場 時間を調査した. 得点数やアシスト数はポジションによって偏ってしまう可能性 が考えられるので, 本研究においては,選手の活躍状況を判断するための指標とし て出場時間を用いた. まず, 日刊スポーツ J リーグプレーヤーズ名鑑11) のプロフィールを参照しなが ら, J リーグの試合記録に登録された選手のうち, 各クラブのユース出身選手数 を調査した. なお, 本研究においては, J リーグの試合に出場可能な全ての選手を 対象としているので, トップチームに追加登録されたユース出身選手や, J クラブ のユースチームに所属しながら J リーグの試合に出場することが可能な 2 種登録 選手も, ユース出身選手に含めた. それらの選手を把握するために, J リーグのホ ームページのニュースリリース12)を参照した. 次に, 出場時間がチーム 11 位以内の選手をレギュラークラス, 同じく 12 位から 18 位以内の選手をサブメンバークラスとして, それぞれのクラスに含まれるユー ス出身選手の人数を算出した(①, ②). 出場時間が 18 位の選手までをサブメン バークラスとしたのは, スターティングメンバー(11 人)にベンチ入り可能な人 数(7 人)を含めると 18 人となるためである. 本研究では, ベンチ入り可能メン バーを含む18 人の選手を各クラブにおける戦力要因と見なし, 各クラブがトップ チームに輩出したユース出身選手のうち, どれほどの選手が戦力要因に含まれる のかを調査した. さ ら に, J ク ラ ブ に お け る ① と ② の 合 計 値 を ユ ー ス 育 成 指 数 「 YDI(Youth Development Index)」と定義し, 戦力要因となる選手に占めるユース出身選手数 を算出したうえで, ユース出身選手がトップチームのレギュラークラスなのか,

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4 サブメンバークラスなのかを分析した. 分析対象とする期間は, J リーグのホームページにおいて, 試合記録の情報開示 が開始された2002 年度から 2010 年度までの 9 年間とし, それぞれの年度につい て分析を行った. 分析対象とする J クラブは, 2002 年度時点で J リーグに加盟し ていた全27 クラブ(コンサドーレ札幌, ベガルタ仙台, モンテディオ山形, 鹿島 アントラーズ, 水戸ホーリーホック, 浦和レッズ, 大宮アルディージャ, ジェフ千 葉, 柏レイソル, FC 東京, 東京ヴェルディ 1969, 川崎フロンターレ, 横浜 F マリ ノス, 横浜 FC, 湘南ベルマーレ, ヴァンフォーレ甲府, アルビレックス新潟, 清 水エスパルス, ジュビロ磐田, 名古屋グランパス, 京都サンガ FC, ガンバ大阪, セレッソ大阪, ヴィッセル神戸, サンフレッチェ広島, アビスパ福岡, 大分トリニ ータ)とした.

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第3章

結果

第1節 ユース出身選手数

本研究では, J クラブのユース出身選手をトップチームでの出場時間ごとに分類 するために, まず, 各クラブのユース出身選手数を調査した. 表 1 に, J クラブに おける2002 年度から 2010 年度までのユース出身選手数を示した. 表 3-1 ユース出身選手数 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 平均 東京V 5 8 11 8 15 8 6 11 15 9.67 横浜FM 7 6 5 6 7 14 13 13 16 9.67 G大阪 9 8 7 10 8 8 8 10 17 9.44 広島 3 4 9 9 9 12 12 13 12 9.22 清水 8 7 8 9 8 9 6 6 7 7.56 柏 5 6 6 7 6 6 4 14 12 7.33 磐田 2 3 3 6 9 9 8 8 5 5.89 F東京 2 3 3 3 2 6 4 6 16 5.00 浦和 1 1 3 2 4 5 5 10 12 4.78 千葉 4 6 6 5 7 4 2 3 6 4.78 京都 7 4 3 3 3 3 3 3 7 4.00 鹿島 4 2 3 4 6 5 2 4 3 3.67 湘南 4 2 3 3 2 5 4 4 6 3.67 名古屋 1 1 3 2 3 5 7 8 3 3.67 大分 0 1 1 2 4 5 4 6 6 3.22 札幌 1 1 3 4 3 3 2 4 7 3.11 C大阪 3 1 1 2 1 3 3 2 7 2.56 福岡 1 0 1 1 1 1 2 4 5 1.78 大宮 1 1 1 1 0 1 1 5 4 1.67 神戸 0 0 0 0 2 2 2 2 3 1.22 川崎F 0 0 0 0 1 2 3 1 3 1.11 新潟 0 0 0 0 0 0 3 3 4 1.11 山形 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1.00 仙台 0 1 1 0 0 0 0 1 0 0.33 横浜FC 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0.11 甲府 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0.11 水戸 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0.11 Jクラブ平均 2.56 2.48 3.04 3.26 3.78 4.33 3.89 5.30 6.63

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6 全クラブの平均を見ると, 2002 年度から 2010 年度にかけて, ユース出身選手数 が増加していることが示された. 2002 年度から 2003 年度にかけては減少したもの の, 2004 年度には 3 人を突破した. その後も J クラブのユース出身選手数は増加 傾向を示し, 2007 年度には 4 人を超えた. 平均 2002 年度と 2010 年度を比較する と, J クラブのユース出身選手数の平均は 2.56 から 6.63 へと約 2.5 倍に増加して いることが明らかになった. 最 も ユ ー ス 出 身 選 手 を 多 く ト ッ プ チ ー ム に 登 録 さ せ て い た ク ラ ブ を 見 る と, 2002 年度から 2006 年度まではガンバ大阪と東京ヴェルディ(2002 年度はガンバ 大阪, 2003 年度はガンバ大阪と東京ヴェルディ, 2004 年度は東京ヴェルディ, 2005 年度はガンバ大阪, 2006 年度はガンバ大阪), 2007 年度と 2008 年度は横浜 F マリノス, 2009 年度は柏レイソル, 2010 年度はガンバ大阪であることが明らか になった. 分析対象の 9 年間の平均ユース出身選手数を見ると, 横浜 F マリノスが 9.67 と最も高く, 次いで, ガンバ大阪が 9.44, サンフレッチェ広島が 9.22 であっ た. 直近の 2010 年度においては, ガンバ大阪のユース出身選手数が 17 人と最も 多く, 次いで, 横浜 F マリノスの 16 人であった. また, ユース出身選手数が多い クラブの2002 年度と 2010 年度の値を比較すると, 東京ヴェルディは 5 人から 15 人, 横浜マリノスは 7 人から 16 人, ガンバ大阪は 9 人から 17 人, サンフレッチェ 広島は3 人から 12 人へと増加していることが明らかになった.

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7 図3-1 に, トップチームに登録されているユース出身選手が 10 人以上のクラブ 数と,ユース出身選手が一人もいないクラブ数を示した. 10 人以上のユース出身 選手がトップチームに登録されているクラブ数を見ると, 2002 年度と 2003 年度に おいては該当クラブがなかったが,2009 年度では 6 クラブ, 2010 年度では 7 クラ ブであった. 一方,トップチームに選手を輩出していないクラブ数を見ると, 8 から 2 へと減少していることが明らかになった. 図 3-1 ユース出身選手数 0 人クラブ数と 10 人以上のクラブ数 直近の2010 年度において, ユース出身選手数が 10 人以上のクラブは, 表 3-1 が示すように, 東京ヴェルディ, 横浜 F マリノス, ガンバ大阪, サンフレッチェ広 島, 柏レイソル, FC 東京, 浦和レッズの 7 クラブであった. また, 同様に 2010 年 度においてユース出身選手が一人も登録されていないクラブは, ベガルタ仙台と 水戸ホーリーホックの 2 クラブであることが示された. 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 ユース出身選手数0人クラブ ユース出身選手数10人クラブ

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8 また, 各クラブにおけるユース出身選手数の推移を見るために, 調査を行った 9 年間を3 つの期間(2002 年度から 2004 年度, 2005 年度から 2007 年度, 2008 年 度から2010 年度)に分けた. 図 3-2 に, 各クラブの 3 年ごとの平均ユース出身選 手数を示した. 図 3-2 3 期間ごとの平均ユース出身選手数の推移 直近の3 年間(2008-2010)の平均ユース出身選手を見ると, 横浜 F マリノスが 最も多く, 次いで, サンフレッチェ広島, ガンバ大阪であることが示された. また, 最初の3 年間(2002-2004)と直近の 3 年間(2008-2010)を比べて, ユース出身 選手数の伸び率が高いクラブは, 大分トリニータが 8 倍であることが明らかにな った. 0 2 4 6 8 10 12 14 16 2002-2004 2005-2007 2008-2010

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第2節 YDI

本研究においては, 出場時間がチーム内で 18 位に含まれるユース出身選手の人 数をYDI とし, 11 位以内の選手をレギュラークラス, 12 位から 18 位までの選手を サブメンバークラスと位置づけた. 表2 に, J クラブにおける 2002 年度から 2010 年度までの YDI と, YDI の内訳 (レギュラークラス, サブメンバークラス)を示した. 最も右の列には各クラブの 9 年間の平均 YDI, 最も下の行には各年度における J クラブの平均 YDI を表した. 表 3-2 YDI (レギュラークラス, サブメンバークラス) YDI 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 平均 G大阪 5 (5, 0) 6 (5, 1) 6 (4, 2) 7 (5, 2) 5 (4, 1) 6 (3, 3) 5 (3, 2) 4 (3, 1) 6 (5, 1) 5.56 広島 3 (3, 0) 3 (3, 0) 3 (3, 0) 5 (2, 3) 4 (4, 0) 8 (4, 4) 9 (6, 3) 8 (4, 4) 7 (5, 2) 5.56 東京V 3 (1, 2) 5 (2, 3) 5 (1, 4) 6 (2, 4) 4 (3, 1) 3 (3, 0) 4 (2, 2) 6 (2, 4) 8 (5, 3) 4.89 横浜FM 2 (0, 2) 3 (0, 3) 3 (2, 1) 5 (3, 2) 4 (3, 1) 5 (5, 0) 4 (3, 1) 6 (2, 4) 6 (3, 3) 4.22 清水 5 (3, 2) 3 (2, 1) 5 (3, 2) 4 (1, 3) 4 (2, 2) 4 (1, 3) 3 (2, 1) 5 (3, 2) 3 (1, 2) 4.00 千葉 3 (2, 1) 4 (3, 1) 5 (3, 2) 4 (3, 1) 5 (3, 2) 4 (3, 1) 2 (2, 0) 3 (3, 0) 4 (2, 2) 3.78 柏 3 (2, 1) 3 (2, 1) 3 (3, 0) 3 (2, 1) 2 (1, 1) 4 (2, 2) 3 (2, 1) 4 (2, 2) 5 (4, 1) 3.33 磐田 1 (0, 1) 1 (0, 1) 2 (0, 2) 3 (1, 2) 3 (2, 1) 3 (2, 1) 3 (2, 1) 3 (1, 2) 4 (3, 1) 2.56 F東京 0 2 (0, 2) 2 (1, 1) 2 (1, 1) 2 (1, 1) 1 (1, 0) 2 (1, 1) 3 (2, 1) 4 (3, 1) 2.00 鹿島 2 (1, 1) 1 (1, 0) 2 (1, 1) 2 (2, 0) 2 (2, 0) 2 (2, 0) 2 (1, 1) 2 (2, 0) 2 (2, 0) 1.89 湘南 1 (1, 0) 2 (2, 0) 2 (1, 1) 3 (0, 3) 1 (0, 1) 2 (0, 2) 2 (1, 1) 3 (1, 2) 1 (1, 0) 1.89 京都 3 (2, 1) 2 (2, 0) 1 (1, 0) 1 (1, 0) 2 (2, 0) 2 (2, 0) 2 (1, 1) 1 (1, 0) 1 (1, 0) 1.67 札幌 0 1 (1, 0) 2 (0, 2) 1 (0, 1) 2 (1, 1) 2 (1, 1) 2 (1, 1) 2 (2, 0) 2 (1, 1) 1.56 大分 0 0 0 1 (1, 0) 3 (2, 1) 2 (1, 1) 1 (1, 0) 3 (2, 1) 3 (3, 0) 1.44 浦和 0 1 (0, 1) 0 0 0 0 2 (0, 2) 4 (1, 3) 5 (1, 4) 1.33 名古屋 1 (0, 1) 1 (0, 1) 1 (0, 1) 1 (0, 1) 1 (1, 0) 3 (1, 2) 2 (0, 2) 2 (1, 1) 0 1.33 福岡 0 0 1 (0, 1) 1 (1, 0) 1 (0, 1) 1 (1, 0) 2 (1, 1) 2 (2, 0) 2 (0, 2) 1.11 大宮 1 (0, 1) 0 1 (1, 0) 1 (0, 1) 0 0 1 (0, 1) 2 (1, 1) 2 (1, 1) 0.89 山形 0 0 1 (0, 1) 0 1 (0, 1) 1 (1, 0) 1 (1, 0) 1 (1, 0) 1 (1, 0) 0.67 C大阪 0 0 1 (0, 1) 0 0 1 (1, 0) 2 (0, 2) 1 (0, 1) 1 (1, 0) 0.67 新潟 0 0 0 0 0 0 0 1 (0, 1) 1 (1, 0) 0.22 神戸 0 0 0 0 1 (1, 0) 0 1 (0, 1) 0 0 0.22 仙台 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0.00 水戸 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0.00 川崎F 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0.00 横浜FC 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0.00 甲府 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0.00 平均 1.22 1.41 1.70 1.85 1.74 2.00 2.04 2.44 2.52

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10 ガンバ大阪とサンフレッチェ広島の平均 YDI が 5.56 と最も高く, 次いで, 東京 ヴェルディが4.89, 横浜 F マリノスが 4.22 であることが分かった. また, ガンバ 大阪のYDI の内訳を見ると, 2002 年度から 2010 年度の YDI にかけて, レギュラ ークラスの人数がサブメンバークラスの人数を上回っていることが明らかにな っ た(2007 年度は同数). 全クラブの平均では, 2002 年度から 2010 年度にかけて, YDI が上昇していることが示された. 2002 年度と 2010 年度を比較すると, J クラ ブの平均YDI は, 1.22 から 2.52 へと約 2 倍に増加しており, また, YDI が 0 であ るクラブ数は, 2002 年度から 2010 年度にかけて, 14 から 7 へと半減しているこ とが明らかになった. YDI には, レギュラークラスとサブメンバークラスの選手が含まれているが , 中でもレギュラークラスの割合を見るために, YDI に占めるレギュラークラス率 を算出した. 図 3-3 に, YDI が 2 を超える 9 クラブの, YDI に占めるレギュラーク ラス率を示した. レギュラークラス率が高いクラブを見ると, ガンバ大阪が 74%, 次いで, ジェフ千葉が 71%,サンフレッチェ広島が 68%であることが示された. 図 3-3 YDI に占めるレギュラークラス率 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% G大阪 千葉 広島 柏 F東京 横浜FM 清水 磐田 東京V

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第3節 ユース出身選手の内訳

図1 に, J クラブにおける 2002 年度から 2010 年度までのユース出身選手の内訳 (レギュラークラス, サブメンバークラス, その他)の推移を年度ごとの平均値で 示した. 図 3-4 ユース出身選手(J クラブ平均)の内訳 レギュラークラスとサブメンバークラス, その他(のユース出身選手)を足しあ わせた値が, J クラブのユース出身選手数の平均値となる. ユース出身選手の内訳 を見ると, 2002 年度から 2010 年度にかけて, レギュラークラスとサブメンバーク ラスの選手が増加していることが明らかになった. 2002 年度と 2010 年度を比較す ると, レギュラークラスは 0.74 から 1.63 へ, サブメンバークラスは 0.48 から 0.89 へと, ともに約 2 倍に増加していることが示された. また, その他の選手数の推移 を見てみると, 2002 年度から 2010 年度にかけて, 1.33 から 4.41 へと約 3 倍に増 加していることが明らかになった. 0.74 0.85 0.89 0.93 1.19 1.26 1.11 1.33 1.63 0.48 0.56 0.81 0.93 0.56 0.74 0.93 1.11 0.89 1.33 1.07 1.33 1.41 2.04 2.33 1.85 2.85 4.11 2.56 2.48 3.04 3.26 3.78 4.33 3.89 5.30 6.63 0.00 2.00 4.00 6.00 8.00 10.00 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 レギュラークラス サブメンバークラス その他

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第4章

考察

本研究により, 2002 年度から 2010 年度にかけて, J クラブのユース出身選手数 が増加していること, ユース出身選手を輩出していないクラブ数が減少している ことが明らかになった. また, 2002 年度と 2010 年度における YDI(レギュラーク ラスとサブメンバークラスの合計)を比較すると, J クラブ全体で約 2 倍に増加し ていること, YDI が 0 であるクラブが半減していることが明らかになった. 以上の ことから, J クラブ全体として, ユース出身選手の「数(量)」も, 選手の「質」も 高まっており, ユース育成のレベルが向上していると考えられる. これらを J リ ーグにおけるユース育成の実績として評価することができよう. ただし, ユース出身選手数の内訳を分析したところ, その他のユース出身選手 数が増加傾向にあることが示された. 本研究においては, YDI に含まれるレギュラ ークラスとサブメンバークラスを戦力要因と見なし, 分析を行った. つまり, その 他のユース出身選手数の増加は, 戦力要因として活躍できているとは言えないユ ース出身選手数の増加を示唆する. また, 2002 年度と 2010 年度のユース出身選手の内訳を比較すると, YDI(レギ ュラークラスやサブメンバークラス)が約 2 倍の増加であったのに対し, その他の ユース出身選手が約3 倍に増加していた. このことから, J クラブにおけるユース 出身選手数は増加しているものの, 戦力要因としての活躍ができないユース出身 選手が相対的に多いことが考えられる. これは, J クラブにおけるユース育成の課 題と見なすことができよう.

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第5章

結論

本研究では, J クラブを分析対象とし, ユース出身選手がどれほど活躍している のかを明らかにすることを目的とした. J リーグのホームページより選手の出場記 録を参考にし, ユース育成指数「YDI(Youth Development Index)」を用いて分析

を行った. 本研究によって, 2002 年度から 2010 年度にかけて, J クラブにおけるユース出 身選手数が増加していること, YDI(レギュラークラスやサブメンバークラスとし て活躍するユース出身選手数)が増加していることが明らかになった. 一方で, ユ ース出身選手数の内訳を見ると, レギュラークラスやサブメンバークラスのユー ス出身選手の増加以上に, その他のユース出身選手が増加していることが示され た. 今後のJ クラブのユース育成における課題としては, ユース出身選手に占める YDI(レギュラークラスやサブメンバークラス)を増加させること, すなわち, ト ップチームにおいて戦力要因となり得る選手を育成・輩出していくことであろう.

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謝辞

本研究を執筆するにあたっては, 2 年間にわたって平田竹男教授にさまざまな ご指導をいただきました. また, 本研究をまとめる機会をいただきましたことを 心より感謝いたします. そして, 副査を務めていただいた中村好男教授, 間野義之 教授にこの場を借りてお礼を申し上げます. 共に勉学を勤しんだ平田研究室の社会人 1 年制コースの皆様, 2 年制コースの 先輩・後輩の皆様, そして, 同期生として 2 年間苦楽を共にした畔蒜洋平君, 佐 藤佑樹君, 鈴木直樹君, 間仁田康祐君には大変お世話になりました. 心より感謝 の意を申し上げます. 最後に, 大学院生活に理解を示し, あらゆる面で生活を支援してくださった家 族に, 心から感謝申し上げます.

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参考文献

1) J リーグ, http://www.j-league.or.jp/aboutj/activity/index_06.html, 2010 年 12 月 13 日閲覧. 2) 日本サッカー協会, http://www.jfa.or.jp/training/players_first/index.html, 2010 年 12 月 13 日閲覧.

3) Stratton, G., Reilly T., Williams A. M., and Richardson D ; Youth Soccer,

Routeledge, 2004 4) 永冨慎也, 藤本淳也, 古谷孝生 ; J リーグチームのマネジメントに関す る研究-プレスリリースを用いた事業分析-, 大阪体育大学紀要, 第 35 巻, pp149-155,2004. 5) J リーグニュース http://www.j-league.or.jp/document/jnews/124/vol0124.pdf, 2010 年 12 月 13 日閲覧.

6) Franks, A., Williams, A.M., Reilly, T. and Nevill, A. ; Talent identification in elite youth soccer players: physical and physiological characteristics.

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7) Reilly, T., Williams, A.M., Nevill, A. and Franks, A. ; A multidisciplinary approach to talent identification in soccer. Journal of Sports Sciences, 18,

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8) Maguire, J. and Pearton, R. ; The impact of elite labour migration on the

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9) Relvas, H., Richardson, D., Gilbourne, D and Littlewood, M. ; Youth development structures, philosophy and working mechanisms of top-level

(19)

16

Proceedings of the Sixth World Congress on Science and Football (Eds T. Reilly and F. Korkusuz), pp 476-481, 2008.

10) J リーグ, http://www.j-league.or.jp/data/, 2011 年 10 月 17 日閲覧.

11) J リーグプレーヤーズ名鑑, 2002-2010, 日刊スポーツ出版社.

参照

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