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稲の分蘗に関する研究 VI 植物生長ホルモンの稲苗の生長及び分蘗に及ぼす影響-香川大学学術情報リポジトリ

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(1)

香川県立戯科大学学術報告

硲の分菜に関す る研究

Ⅶ砥物生長ホルキンの稽苗の生長及び分衆に及ぼす影響

深 城 貞 義

Theinvestigation onthe tillering of rice plants(Oryza saiiva)…VI..Theinfluence Of the plant growthsubstancesonthe growthandthe tilleringof rice plants

SadayoshiFuEAEl(LaboratoチyOfPlantPhysiologyandEcology) (ReceivedMay23,1955.AcceptedJunell,ユ955.)

Ⅰ 緒

(2J 植物ホルそyが稲の生長並に増収に関する研究に・就ては従来可なり∴多くの研究成績がある。就中英主なるものに ついて見るにり申出包(6),近藤板已及五十嵐懇蔵(7)民等ほ屑の幼筒についてヘテロオーキシソ其他の植物牽ルそ ソを処理する事に・よって生長促進的効果を認めた〃侍松尾滑気(8)氏は稲について,大挙契保〈1)(5)氏は小安及び大変 についてホルモソ処理によって夫々増収を確めている.黙れ典侍,幼苗の生長度,分頻期の生長圧及び成熟期妃於 ける収盈等の生長促進的関係が果しで並行的に進むか,叉幼笛期の生長促進的刺戟作用が果して成熟期に迄持続す るか等の点並に植物生長ホルモソが分攻に対し如何なる具合に影響するかに関する点等倍不明の部分が多いので, 該方面の研鎗を進めた.今回夫等の関係を略明白にする事が出来たので,茨に報告する. 本研究は昭和29年度文部省科学研究助成補助金の下附によって実験せるもので矧こ附託して当局の好意忙対し謝 意を襲わす.

凍研究遂行檻当り懇篤なる助言を賜わった九州大学遊学部教授小島均博士に対し,倫英験の遂行に.当り助言を賜

わった本学々長黒上泰治博士に.対し深厚なる謝意を表わす.笑鹸遂行中協力を得た当研究室助手荻原玲二民に対し 謝意を表する.

Ⅱ 実験財料及び方法

a)突験材料 水稲 香川35号 b)契験■方沃 下記の通り,市販の植物生長ホルモソ及び合成植物ホルモyを用いた・ 1)Het−A,Heteraqxin(三共)(3−・indoleaceticacid−K)=(Potassiumsaltofβ−indoleac占ticacid) 2)αNA(αl・Naphthaleneacetic acid−Na) 3)OMH(Maleichydrazide)(大塚化学) 41)Ⅰ.,P…C小(IsopropylN・・phenylcarbamate)(大原生物研究所笠原安夫氏寄贈品) 5)Transpl”(トラyスプラソトy)(石原産業) 6)Tom.t‖(t・マトトーソ)(石原産業) 7)2,4−Dsodiumsalt(石原産業) 8)Root.(ル←トソ)(石原産業) 之等のホルモソを1万陪から2,0〕つ万倍(0..0ユ%→0.0つ∽2%)に稀釈して稲の催芽せる種子を24bI浸囁しベトリ 皿中に閻摩して27∼30〇Cの肇温器中にて生長させたり数日後幼蘭5cm内外に伸長せる時期に筒代に・移植した.其 後適期に本田に挿映し,本田の条聞及び株間25cm(坪当50株)とした‖ 而して各区刀株宛一株十本砥とした収 盈調査は10株を一理位として各区2点宛籾及藁の風乾丑を測窯此駁する事とした 香川県立農科大学植物生理生態学研究室業騎第8号

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籍フ巻 第ユニ昏(ユ.955) Ⅱ 実 験 結 果 1)ホルモyが幼簡の芽及び板の伸長生長に1及ぼす影響 a)各観ホル・モソの比較 各瞳のホル・モソが幼■苗の伸長生長の上に及ぼす影響に就いてほ廃ユ表及び第2表の結果に戯れば次の事が認めら れる.. 第ユ表 ホルモソ各濃度忙於ける稲の幼簡の伸長生長に.及ぼす影響 第2表 稲濁の芽及び択の伸長生長に対する各ホルモyの最適磯度(第ユ.表参照)

ホルモソ名】nan$pll・− αNAiTom、t・

OMH I RootいI Het−A lI.、P…C.,

1 王3呂ヲ倍ilぷヲ倍トぷヲ倍

1,≡3呂ヲ借上 1ぷ3ヲ倍ll,。諾ヲ倍

数回実験の傾向を示す i)ホルモソを10万倍苦くは1,000万倍に稀釈して処理せるものほ大体適当なるものゝ如く,倍芽及び根の伸長 に対する最適淡掛ま多少異なるものゝ如く芽に対しては1G万一1CO万取掛ご対してほ大体ユ,OCO万倍のものが好適 の様である. ii)長さに対する生長促進歩合ほ幼芽の伸長に対しては最高ユ5.6%,棍に対してはユフ%である. b)単一・ホルモソに対する最適濃度の決定 日)Ⅰ‖P‖C.に対する最適濃度 Ⅰ・・PlC・液の10万,50万,100万,300万,00○万,ユ,0∞万,2,○〇0万及び3,000万倍の浪辟のもので24br処理して幼 簡の草丈並びに棍の伸長度に及ぼす影蟄を見るに第3表の通りで,次の事が認められる.芽の伸長に対する最適汲 皮は300万倍区で,生長促進歩合は択に対しては24‖5%,芽に対しては7%である. 第3表Ⅰ・P‖C・の各濃度が苗の生長に及ぼす影響 各区刀粒宛3組の平均

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香川県立顔料大学学術報告 (ロ)Tom.t.(トマトトーソ)

Tomいtりに対する最適濃度は地上部に対Lては(第ユ表)1PO万倍附近,棍に対しては100万倍と‥200万倍区との中

間の濃脚こ於いて最適のものゝ如く共生長促進歩合は地上部に対し28%,掛こ対し2フ%の生長促進であらた小 い)「nanSpl・(トラソ不ブラシトソ) せranspl‖の各濃度に.於いて稲の生長に対する最適波動ま( 第4黎)幼芽に対しては100万倍液(26%促進)棍に対しては 2,000万倍液(3フ.5%促進)である..而して板長に対し■てほ2, 000万倍液区遷膿贋が稀薄になる程生長ほ.促進される様であ る”芽長に.対してほ100万倍液より稀薄となるにつれて大体漸 次生長促進贋が低下の傾向にある. c)第十次1・号分薬の出現の速さ Ⅰ・P…Cい液に対しては50万倍区.及び600万倍乃至ユ,000プチ倍区 に於けるもの第一次1.辱分薬の出現が最も早い(第5表)..而 して其傾向は最初の分頻出現後3日目及び7日目に於ける調 査の結果略類似の傾向を示した. 第4表 TIanSplいの各濃度が稲蘭の生 長に.及ぼす影響

濃 度l草 丈】駅 長

各区皿株宛,2組の平均 第5表 ホルモy処理が第一次ユ・等分薬出現の速さの上に及ぼす影響(調査日5月1フ日) ※ 数字ほ各区20株の内一次ユ.号分燕の出現の株数を示す. d)分英旺盛期に於ける収盈調査 ⅠいPいC,液の各棍濃脚こて処理せるものに就ては(第6表)2,000万倍区に厭ける地上部全乾盈ほ最高となり(23・ 5%増収)分燕軌長さによる分姥皮(t/m.)及び乾盈による分壁庶(T/M)は2,000万倍区が最高な示した・分捷 数の最高は30%の促進である. 第6表ⅠりPいCn処理匿よる稲苗の分薬期に放ける生長促進皮 主粁の分彙の乾 乾盈M盈 T 分魔の 全長t 主群の 芯さ111 Ⅰ.PいC‖ − ■ 5 4 2 2 9 0 3 1 3 6 っ山 【b − ・ 50万倍 75 〝 100 ケ 300 〝 600 〝 1,000 ケ 2,OC−0 〝 買 9.4 11,9 12‖9 8.5 15 ..6 9一.0 9.95 9..5 ユ5.9 12‖9 9い4 11ご 〝l 556l 85.8

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第7巻 弟ユ.扇丘由5一) 10万倍 100万倍 Cont. OMH Het_A 99 つム2 76 91、41 12 1 ﹁⊥ ユ ユ l ⊥93031週血云 59 65 32 1 6 2 ュつん 2ュ 3つん 一斗︵ロ ︵ト■r′一■∩、亡し 9︵∠ 5∩︶ 29 24 43 5︵J ≡書:宣】晶冒】〕−・・64 (100) ∴印(一)内の数字は100分比を示す. 鶴7表OMH液処麗の影響l・OMHの各濃度の処理が稲の乾盈及分頻尿に及ぼす影艶 各区20株宛2組の平均(∴印前表参照) OMH処理に.よる生育促進庶 OMH液処理による生育促進度については(虜7表)乾盈並に分壁度(t/m及T/M)については全乾盈と分重 圧との生長促進度は略平行的の傾向を示している. e)各種ホルモソが分頻度に及ぼす効果の比較 第8表 ホルモy処理が稲の分燕度其他の生長の上に.及ぼす影響 5 :二二 (115..3) エ0万倍 Het−A 工組 ∬〝 100 〃′ 〝 Ⅰ〝 町 ′′ 10 〃′ Rootu I〝 甘〝 10 〝 Ⅰ.P.C. Ⅰ〝 100 〝 〝 Ⅰ〝 ∬〝

10 〝 OMH I〝

Ⅱ〝 100 〝 〝 Ⅰケ Ⅱ〝 ユ0 〝 TIanSplい Ⅰ〝 Ⅱ〃 −10 〝 αNA Iケ 11小56】(88い3) 2“051(ユ16.0) (105け5) (97.5) (十) (ユ16‖5) (ユ14..0) (112.7) (107い8) 80.0) (100) (105.0) (112.0) (109.5) (109..7) (ウ5.7) (100). 各区刀株宛2組の平均 分燕旺盛期に於ける各種ホル・モ∵/処理の影響を雛8表について鬼るに分薬数に対する生長促進歩合は最高10万倍 のHet兢区及び1Cの万倍のOMH区に於けるものにて15クあの促進を示している・全乾急に対しては100万倍のIPいCい区 では16・・5%の促進を示した・・而して分薬度(t′m及びT′M)についてほ全乾畳と略並行的に増淑の傾向にある.

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香川県立選科大学学術報告

1C

f)ホルモy処理に.よる稲の幼■苗期及び分車中期に放ける生育度比較

a ユ・00万倍110方倍 ユ00方針100万倍blO万倍ユC万倍c10万倍 Cont・

型 ⅠP.C.Transpl.(2)Het−A OME 塾 Root.Het−A塾 0.M.H (1) ㈲ (3) 佐) (5) (6) (7) (8) 第1.図 稲笛のホルモソ処理に.よる生育初知及分費期に.於ける影響の比較 (但し芽長及板長は幼■簡期,乾藍は分賂財) 第1図に掲漑せる各ホルモyを以て催芽期に処痩せる結果幼■茂期及び分礫庫期に於ける生育庶を比較しで見る事 は意義深い事である∴で,今幼■苗期及び分掛声期に於ける両者の生育状態を下記の3種類に別け・る事が出来る・ ◎ホルモン処理に.よる生長の影響に於ける3塾 a塾 分東旺盛期に於ける乾盈ほ幼竃期に.於ける芽長及び択長と並行的に逓むか又は芽長及び棍長の中間に偲す る場合 (要するに両者略並行して生長促進せるもの)(封一極) b塾 乾盈は芽長文は根長の何れかの附近に任せる場合 (乾盈は幼簡期の生長よりも多少低位忙.あるもの)(5)劇(6) C塾 乾盈ほ幼層期の芽長及び棍長の何れよりも著しく勝れている場合,即ち分嚢中期の生長は幼箇期のそれに 此して著しく勝れるもの(7)・−(8) 第9表 分薬旺盛期に於けるホルそソ処理の影響. 鉢 確 実 験 乾 塵 平均分 鎮 静 主稗可分酢 100 100 (32.2)(10.5) 98¶0 98u5 11ユ.2 97小0 ユ04。3 ユ58.0 (29‖4) (28.フ) (32.6.) (3ユ.フ) (2フい9) (24い2) (■3フ.3) (32.2) ユ00万倍 Tom,t 100 〝 Ⅰ,P.Cハ エCO q Tr’anSpl. 1CO ノγ αNA lOO 〝 Het−A lOO 〝 Root 1CO ノγ OMH 垂 ︹O u 8 0 ﹁⊥

.‥− ∴ご 一三二

_‥。 二二二 二.− ̄‥;:二

緊()内ほ英数を示す.(ユ.鉢3株植2組の平均) g)鉢植栽堵に於ける分薬旺盛期迄の生育庶 ベトリ皿上にて生育せる幼筒を約%0,00恥反歩のポットに敷培し(名鉄3株宛栽培)て,分壁旺盛期迄育成せる 結卿こついて,各ホルモソ処理の影響を見るに(鶴9表)全乾盈については100万倍のRoot区最大(■27ク6の増収 ),分壁掛こ関してはT/Mにては1CO万倍Transpl.区展高(58%の促進)分蔑数K.就いては100万倍Tomtい区( 23%の促進)に於いて最大を示している.而して分蓮度(T/M,t/m,及び分正数)は略並行的関係にある.

(6)

第7巻首第1尊(.1955) ユ.1 h)ホルモヅ処理が敢粒の収蓋の上に.及ぼす影響 催芽種籾を各ホルモy液に.24h工・処理し,それをベトリ皿上に暦床しで幼蘭期を育成し5∼6cmに生長せる■苗を蘭 代に移植し挿秩適期に東田に移植した.株聞及び条問各25cm宛曹こ一一・本植をなし各区20株宛とした..成熟期迄水田 に育成し粗及び董の風乾盈を測定した.其結果(爵10表)に.よるに次の事が認められる..即ち50万倍のRoot小区及 び10万倍のTom“tv区では枚では約8%内外,某では前者でほ8クあ,後者ではユ.9%の増収が得られたが他の多くの 区では標準区と大差を認められない. 鶴∽表 ホルモy処理が稲の収監の上に.及ぼす影響 ホルモソ区名 l相 恩l藁 盈 ホルモン区名 l瓢 盈l藁‥ 盈 標 準 区 50万倍 Root. m ケ Tomいt. 100 〝 Het−A ユ0 〝 αNA ユ0 〝 打et−A lOO 〝 Root 300 〝 500 〝 OMH lO 〝 T工anSpl小 50 〝 Het−A ユ.00 〝 Ⅰ¶P..C. ユCO 〝 TI・anSpl 300 ′γ Ⅰ.PいC. 100 〝 αNA 皐C0 101..4 101.4 100 97い7 95.0 9フ.プ ユ00 99.フ 99“5 98.7 95.8 95.フ 95.7 ※ 数字は1CO分比.、20株宛2組の平均 考 轟 植物ホルモyの稲常に対する生長促進的効果は上記欝英鹸結果について屠るに.大体下記の様に別けて考察の必要 がある. a.幼貰期に於ける影響 b“分頻期に. 〝 C.成熟期に. 〝 al.幼筒期に於ける影響 幼■苗期隼於ける幼芽及び幼限の伸長生長の上に及ぼす影響(11教)を見るに幼芽の伸長に対するホルモンの生鼻 促進的効果は10∼25クる程度に可騒の如く,幼棍に対しては20∼30%の程度匿可能の様である. 第ユ1表 幼■雷期に磨ける生長促進摩 幼 芽 の 伸 長 幼 棍 の 伸 長 ホルモソ処理区 l促 進 庶 ホルそy処理区 I促 進 度 1万倍 HetA lOO 〝 Ⅰ‖PいC 100 〝 Tom.t. 100 〝 TranSpl. 平 均 1,COO万倍 Het−A 1,000 〝 Ⅰ.P..C. 300 〝 〝 10 〝 Tom.t 2,000 〝 T工■anspl. 平 均 エ6% 10〝 28〝 26〝 (20〝) 17% 13〝 25ゲ 27〝 37〝 (23.3〝) b,分塵期に放ける影響 分数期に於けるホルモソ刺戟に・よる生長促進匿は第12表に優るに次の事が認められる・地上部乾畳に対しでは刀 ∼25%の範囲,分蘭度に関してほ分東数についてユ.5■−30%程度,分靡梓の全長に就いては10−ユ9%の程度,倍乾盈 に・よる分燕度(T/M)及び長さによる分頻度(t/m)は1C%内外,要するに分燕度に・対する促進度は大体10∼刀% 前後と認められ乾監に対する生長促進度よりも精々低位にあるものゝ様である.

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香川県立顔料大学学術報告 第12表 分壁期に於ける生長促進度(各奨験に・於ける促進皮の最大なるもPゝ内よ・り) 乾 ii分染稗の会費∴t 12

‥iこ、・ご j二・=

ホルモソ処理区 l促 進 皮 ホルキy●処理区 10万倍 丁工anSpl 10 ケ Het・A lOO 〝 Ⅰ小p=C. ユ0万倍 OMH ユ00〝 Tエーanspi 100 〝 Root 平 均 300万倍 Ⅰ.P.C. 2,000 〝 Ⅰ.PりC ユ0万倍 OMH lOO万倍 〝 100 〝 Root. 平 均 19鱒 エ8い5ケ 13〃・ ユ4ノア ユ9ケ ユ0〝 (ユ.5..5%) iii乾盈に.よる分塵度(’T/M) ユ.0万倍 OMtI ユ00 ノγ 〝 ユ○ 〃′ Het・A l00 〝 TTanspl ユ00 〝 Root. 平 均 −●−−●− ユ0〝 フ〝 58ケ 1フ〝 (20い4%) 分 顛卜小 二匪 i分 塊 数 2,OCOフラ偲 ⅠりP.C 10万倍 OMH ICO ケ OMH ユ0 〝 Het−A lOO 〝 Tom.t 100 〝 T工anSpl. 平 均 0% 3117 15〝 15ケ 23〝 18ケ (23け0%.) iv 長さによる分費度(t/m) ユ.00万倍 丁工・anSpl ユ00 〝 Ⅰ..P.C 10 〝 一Het−A 平 均 8.5% 13ケ ユ6ケ (ユ.2.5%) c.成熟期に於ける影響 成熟期に於けるホル・モソ処理の影響は籾については50万倍のRootl屡及び1C万倍のTom・t・・区では8%内外の増 収,琴については10万倍のTomt‖区で1・9%の増収を示せるも他区の大部分は殆んど増収が認められない・・要するに 麻英験法に於てほ催芽種子を2如のホルモソ処野によって幼層期及び分産期に於てほ生長促進度はユ・0∼20%以上 であるが成熟期陀ほ兵刺戟乃至は其後作用も大部分消失し, d.ホルモソ処理に.よる増収模様 今稽の生育の≡期について増収率の横様(第l・3表)を見 るに幼詔期に於いては其増収率は25%,分葎期に於いては 2フ%前後にて寧ろ上昇の傍向さえ認められるに拘らず成熟 期(生育後期)にほ薦に低下して僅かに増収の傾向を示す に過ぎない..即ち生育後期に・はホルそyの増収的効果は殆 んど消波して認め難い様である. e巾 最適濃度 栢の生長に対する各ホルモソの最適汲度の決熟ま仲々困 難ではあるがヤ本実験の範囲内(催芽暁子に24Ilrホルモ■y 殆んど英効果が認められない. 第13衆 生育各期に於けるホルモソ処理 が摺の増収率の上に及ぼす影響

生 育 期J増 収 率

幼 周 期 分 室短 期 成 熟 期 25%±3‖85緊 26.8%±2.66 8.6 ±2“74 ※印 平均偏差を示す 各期に於ける最大増収5回の平均 処渥酎こ限定)についで見るにホルモソ処理の影響は調査の筒齢乃至は時期によって結果は異なるに因り一‖応次記の 通り3期に別けて吟味の必要がある・ イ)幼簡期の生長度(穿及び限の伸展生長) ロ)生育中期(分燕期)に於ける生長度 ハ)生育後期即ち成熟期に於ける収最 上記の綜台紙果を第14表によって見るに イ)幼竃の伸展生長に対する最適遭度は幼芽の伸長に・対してはユ・CO方倍附近,幼掛こ対しては1,000方倍若くは其

(8)

13 附近の濃度にあるらしい.而して芽の伸牽 に倒する最適濃度は掛こ対してより棺々濃 厚なる ロ)生育中期(分費期)の結果 分葎期中に.於ける生長度の調査結果によ るに.(第1.4表口参照)分確度〔分薙数,長 さにこよる分運慶(t/m),乾虞笹よノる分頻 度(T/血)二〕に因うて見るに10万倍驚くほ ユ00万倍附近の淡度笹於けるもの結束良好 にして概しセ100方倍虹於けるよりもユ.0万 倍程度に.於けるものほ生長がより促進せら れる様である。但しⅠ“PC・に・於ける高濃度 にて生長抑圧的なる事は笠原氏の契験とよ く■一致する所で(8)之は例外と∵して取扱う必 要がある. ハ)増収に対する最適濃度 収監の増大に.対する最適濃度は(第1J襲 )ユ.0万倍濃度のものほ最適の如く,概して ユ00万碍区のそれに勝るものゝ棟である 要するに著者の使用・法るホルモyの範囲 内では,幼蘭期の生長笹対サる最適濃度ほ ユ.,000万倍前後,生育中期一(分費期)に対 しては100万倍乃至はユ0万倍前後,成熟期 の増収に対しては10フヲ倍前後は最適の棟で ある.幼常に対して(短期間の刺戟)・、柊稀 薄の濃度のものは良好なるものゝ如く,ノ、分 第フ巻 第1号・(1955) 第1∠表 イー)幼蘭期の伸展生長に対するホルモソの最適濃 度 (第].及2表参照) ロ)生育中期(分薬期)の生長促進に対する最適濃度 ハ)朽の増収に対する最適濃度 忠 通 濃 度 傾 向 ホルモン名

籾′1 菜

50 〝 >ユ00万倍 ユ0 >1C〔)〝 10 >100 〝 ユ.C >1〔)0 〝 ユC くユCO 〝 10 <ユ00〝 50万倍 ユ0 〝 ユ.0 〝 10 〝 100 〃′ ユ00 ノ7 Root Tomいt αNA T工anSpl Het−A I‖ P..C 糞期迄其刺戟を継続させん鄭こは更により濃厚なるを要し,成熟期迄持続させん為には一層濃厚にする必要あるも のの如く,而も簡成熟期にほ大部分其刺戟は消失するものゝ棟である.従ってホルモソ処理により増収を狙わんと するに.ほより一周汲啓なるホルモンに.て処理するか又は生育の途榊こ於いて再度のホルそソに皐る瑚戟を与うる事 が必要となるものの放である. 摘 要 ユ)市販の樋物生長ホルモソ及び合成植物ホルモソ8種を用い,1万倍から2,CCOプチ倍の法度に・稀釈して催芽種 子を24h浸漬して其後の生長に及ぼす影響を調査した. 2)幼蘭期に対して利私的影響を表わすに足るホルモソの濃度は分薬期のそれに対してより梢々稀滑であるらし い. 3)幼筒の芽及び棍の伸長に対する生長促進の程度はユ.0∼25%である巾 4■)分燕期中に於ける最大促進度は地上部乾盈に・就いてほ2C′・・■30%前後である 5)分濃度〔分基数,長さによる分頻度(t/m),及び乾蕊による分頻度(−T/M)〕に於ける最大促進度は10∼2C% 内外である 6)粗放び藁の増収については,掛こ対し最大8%内外掛こ対してはより高き増収が得られた・ フ)相の生長に対する最適濃度は幼■附こ対しては100万倍乃至1,000万倍肘近,分捷期(生育中期)の御こ・対して は10万倍乃至1CO万倍附近,生育後期(成熟期)即ち籾及藁の増収に対してはユ0万倍の濃度附近にあるものゝ棟で ある 8)幼苗期並に分薬期に於ける生長促進度は其後の生育期小に於いて大部分消失して,成熱期に成殆んど英影響

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香川県立農科大学学術報賃 14 が現われない. 9)偽てホルモソ処痙により増収を得んとするには・一層強き刺戟を与うるか,又は生育の途中に於いて再度のホ ルモン的刺戟を与うる事が必要の株である. 参 考 文 献 1)大鏡黄保:農業及園芸,1】ぐ⊥931) 5)大後天晩沢崎堅蔵:農業及園芸,17(1白42) 2)三ネ泰、治、;今上託,1年(1939) 6:)中山 包:植物及動軌9(⊥941) 3)放 琴 特 売:全上蕊15(1940) 7)近藤娩已,五十嵐窓蔵:盛業及園芸,16(1941) 4)peil・SungTANG,、 8)笠原安夫:虔学研忽40(1951) β?′り27(I9季0) Re$ume l)Inthisexperiment,WeuSed,8kindsofplantgrowthsubstancesandcomposbdplanthormones WhichwereinmarketいTheywere dilutedfromO…01%to o.occo2%andgeTminated(1∼2mm)rice

Seedswere、墓0姦ked24hohrsintheserespectivedilutedplantgrowthsubstances.

2)Thも′Cbn占ehtratiohwhichpromotesthegrowthofrice$eedlingseemstobelower than that

for tiller・1ng$period.

3)The1endth6fsproutpaIt・and rdot of rIice seedling$WS meaSuredandthe degreeof かbmotionofら1dn由tibnoflengtbg工・OWtbwasover・ユ0∼25%.

4)●‡ntheti11er・ingsperiod,thedry weightof the paIt On theuphgrOundand the degree of tilleringwereineasu;ed,つ血eprこomotionofg工OWthindryweightwasabout20∼30%.

5)奮hebroTlOtionよ・th占c士Opingrainwasabout8%,andforstrawitwasmorethanエ0%.

6)>Astム

Seemedthatfortheyoung畠占edlingitwas、fromO.OCOl%too.ocool%,for the tilleringsl・age■from 〇・001%tc.0.0001%andlortheripenings−ageaboutO..00ユ%u

フ)加epr6motionofgrowthinthe seedling$andtillerings−ageWaSlargeb。tafter theage。f tillerlng,italmost disappeared.

8)Therefムre,itseems thatforthe p士OmOtionofcropofriceplantiti$indispensable.t。Stim. ulateagainbyplantgrowthsubstances beforeandafterthetillerings−age.

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