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20世紀の名著名論:E. F. Codd : Cellular Automata

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Academic year: 2021

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(1)20 世紀の名著名論 E.F.Codd : Cellular Automata Academic Press(1968).  von Neumann の自己増殖モデルは,同一な素子を縦.  最終レベルでは記憶制御,プログラム実行,計算,構. 横に配列し,より高度な有機体を実現する技を示唆した. 成制御をマイクロプログラムで設計してみせた.記憶部. といえるが,それなしでもその後の超並列計算機は出現. には D, K, M, P のテープ(0, 1 のセルの列)があり,D. したであろう.一方自己増殖をより単純かつ優美に実現. は Turing マシンをシミュレートする時のテープになる.. できぬかと試みる人が出てくるのもごく自然な成り行き. P はプログラムを記憶する.プログラムの命令は 16 種,. である.IBM サンノゼ研究所の E. F. Codd もその 1 人で,. 制御下にある腕を伸ばす,縮めるなどのほか,センスし. 1965 年頃ミシガン大学に滞在中にこの研究を行った.. たセルが 1 なら k 番目の目印の命令へ飛ぶのがある.k.  von Neumann の場合もそうだが,これらの自己増殖モ. は 1 を k 個並べる.M はその目印用テープ,K は飛ぶ時. デルはほとんど基礎知識なしに取り組める真に新しい分. の作業用である.. 野である.Codd はもちろん von Neumann の 29 状態モ.  マイクロプログラムは各種ゲートの制御の列,マイク. デルを熟知しており,それをより単純で少ない状態数の. ロプログラムの他の場所へ飛ぶなどで,すべての命令の. 素子による実現可能性を追求した.. 解釈実行が記述してある..  これはちょうど一斉射撃の問題に対する途方もない状 態数の後藤英一の解に対し,Robert Balzer の 8 状態の解. 1).  自己増殖モデルで効率を話題にするのは場違いかも知 れぬが,状態数が少ないだけ von Neumann のに比べ,. が現れたのと同様な経過である.. Codd モデルは非効率であるように見える(3 状態の芹沢.  Codd のモデルはまるでクイズを解いているようで楽. モデル. しい.仮 定 するのは 5 近 傍(von Neumann 近 傍 )で. とひどい) .. 8 状態,遷移関数は回転対称(rotation symmetric) ,つ.  ニューロンはこういう性質でこれがたくさん集まると. まり von Neumann モデルでは感光状態が方向性を持つ. 脳ができるという解説が目につく.それは単に Codd の. のに対し,これは自分と時計回りの 4 隣の状態の組合せ. セルをたくさん持ってくると自己増殖ができるといって. のみで次の状態が決まる.. いるのと同じように思う.Codd の自己増殖の如く,いく.  Codd は 0 から 7 の整数で表す 8 状態オートマトンを. つかのレベルにわけ,機能の組合せで説明せぬと,脳の. 考えた.0 ∼ 3 は構造用状態,4 ∼ 7(s で代表)は信号. 説明になるまい.. 用状態だ.von Neumann モデルの素子は方向性があり,.  Codd の素子は Burks の最後の学生,Chris Langton. 信号はその方向へ進むが,Codd の信号線は 2 のセルの. が別の方式(Langton ループ)の自己増殖モデルに利用. 壁で両側を挟まれた 1 のセルの並びである.その中を s. した .E. F. Codd は 1981 年,関係データベースの研究. を先,0 を後にする信号が進む.右左折,T 字路分岐な. で ACM チューリング賞を受賞する.. 2). や 2 状態のライフゲームの自己増殖. 3). はもっ. 4). どが可能なように遷移表を工夫する.壁に直角につき当 たる制御信号は壁の 2 のセルを 3 に変えることで,壁内 を流れる信号を消すことができる.また信号線を延ばす, 横に延ばす,縮める,横から縮めるための信号列などを 考案した.  この遷移は状態数が少なく,シミュレータを書くのは 容易だ.シミュレータを使って本書を読むと巧妙に設計 できていることが分かり面白い.  こういうセルを利用し,ゲート,信号弁別器,交差路,. 参考文献 1)Balzer, R.: An 8-state Minimal Time Solution to the Firing Squad Synchronization Problem, Information and Control 10(1), pp.22-42 (1967). 2)芹沢照生:7 自己増殖機械 7.1 フォン・ノイマンタイプの自己増殖機械, 情報処理,Vol.26, No.2, pp.158-165(Feb. 1985). 3)パウンドストーン , W.(有沢 誠 訳): ライフゲイムの宇宙,日本評 論社(1990). 4)Langton, C.G.: Self-Reproduction in Cellular Automata, Physica 10D. pp.135-144(1984), 和田英一 : 7 自己増殖機械 7.2 最近の自己増殖のモ デル , 情報処理 , Vol.26, No.2, pp.166-170(Feb. 1985). (平成 15 年 1 月 6 日受付). セルの状態の検出法などを設計する.. 和田英一/ IIJ 技術研究所         [email protected]. 422. 44 巻 4 号 情報処理 2003 年 4 月.

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