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沖縄における婚姻の動向とその特性: 沖縄地域学リポジトリ

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(1)

Author(s)

金城, 一雄

Citation

沖縄大学紀要 = OKINAWA DAIGAKU KIYO(9): 243-263

Issue Date

1992-03-25

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12001/5769

(2)

沖縄における婚姻の動向とその特性

金城一雄

目次 1.はじめに 2.婚姻件数、婚姻率等の推移 (1)戦前期 (2)戦後期 3.初婚年齢、夫妻年齢差の推移 4.年齢階級別初婚の動向 5.初婚・再婚別婚姻の動向 6.まとめ 1.はじめに 婚姻、広義に解釈すればいわゆる結婚はどのような社会においても存立する。 そして、そのあり方は、それぞれの地域や国民、民族において必ずしも同一で はなく、当該地域の人々の文化、宗教対歴史、社会性等さまざまな要因によっ て異なる。本小稿では、沖縄の婚姻のあり方を、関連する統計資料を分析する

中で、とくに全国の平均的動向と比較しながら考察してみたい。とはいえ、婚

姻のあり方は人間や社会の諸相の反映であって、表に現われた統計資料のみか

らその全てを解明することは難しい。しかし沖縄の婚姻に関する論究は、民俗

学・文化人類学的手法からのアプローチが主であり、統計的手法による接近は

僅少である。本小稿は乏しい統計的手法を用いながらも上述の研究上の間隙を

多少なりとも埋めたいと願うものでもある。 -243-

(3)

2.婚姻件数、婚姻率等の推移

(1)戦前期(1920年~1943年)

去る第2次大戦終了(1945年)前のいわゆる「戦前期」(歴史区分としては

やや粗雑な区分であるが、小稿では資料の都合上1920~1943年間に限定して、

この区分を使用する)の沖縄県の婚姻件数の動向をみろと、表lのように、

1920年(大正9)から1932年(昭和7)までの13年間は各年おおよそ4,000件

台(但し、1922,1928,1929年を除く)、1933年(昭和8)から1936年(昭和

11)までの4年間は各年5,000件台、1937年(昭和12)から1940年(昭和15)

までの4年間は各年6,000件台、1941年(昭和16)から1943年(昭和18)まで

の3年間は各年7,000件台で推移していろ。1920年以降1943年までの24年間の

年次別の婚姻件数の動向をまとめると、年次別に多少の増減はあるが、1933年

(昭和8)頃まではやや横ばい的に、1934年以降は上昇し、とりわけ1941年以

降は高数値で推移したといえよう。

表1戦前期の婚姻件数、婚姻卒等の推移(1920~1943年) 増滋指数(1930年■100)前年比増洩牢熔姻卒(人ロチ対) 沖團沖国沖 資料:沖縄県現境保健部「衛生統計年報」、厚生省大臣官房統計竹岡R部「人ロ動態統計」より作成○ -244- (、凹立・仏卜9K〕 年次 婚姻件数 増滋指数; l930fF■100) 前年比増泓率 h閉因卒(人ロチ対) 西暦

うじ 号 沖縄 全国 沖縄 全国 沖縄 全国 沖但 全国 別勿

濁泌魑配幻切羽蜘別犯調弘螂鍋訂銘調蜘仙蛇佃

l l l l l 大正9年 lO Il l2 13 14 昭志1年 2 3 4 5 6 7 8 9 IO ll l2 13 14 15 16 17 l8

脳顕卿翠畑噸噸蛸加趣”卿師蠅加棚棚姻迩醜測、姻噸

、、0,000●、0●》00、000ワニ■、0●。DP▽ 445444445544455556666777

醐叩朏剛、、町卸銃畑剛躯加唖蝿伽叩汕団麺師鰯叫迦

、00DPCQFD0600、0、●D00,、▽0

顯叩躯躯顕廼池畑棚Ⅲ躯獅躯噸叩銃瓢醜趨認蹄油、鯛

駈皿乢叫駆兜⑪皿呪迅皿躯駆叫凪Ⅲ旧郎鍋躯躯飢砠砠 37283l9l60054207639l04ll 1 11111 11111111111 858239236200792941346208 皿皿Ⅲ肌皿皿鍋馳駆肌、肥Ⅲ鴎Ⅲ岨皿孤脆胆飢躯弘組 I11111 11111111111I 89064914175223381180520 5麹Ⅲ辺ⅥLL54n品48m、弧Ⅲ9丑3飢遍4 乱nnLL5a2nLZ3恩a8孔醒、2,凪M9 96606604490875648193825 一一 258086783748177653361698 8Ⅵ98Ⅵ888998Ⅵ889990L0L323 l111111 820877390896825085683042 9998888ⅡaRHⅥⅥⅥⅥ8Ⅲ9II9l90 lI

(4)

戦前期・沖縄の年次別の婚姻数の増減および前年比増減率等の推移をみると、 増加数の最も大きい年次は1M年(昭和16)で最年比増1,376件、次いで大き いのは1922年(大正11)で最年比増1,137件であり、減少数の最も大きい年次 は1923(大正12)で前年比減942件、次いで大きいのは1930年(昭和5)で前 年比減579件である。前年比増加率の最も大きい年次は、増加数の1,2位の 順位年が入れ変わり、最も高い年次は1922年で26.1%の増、2位は1941年で 215%の増であり、前年比減少率の最も高い年次は先述の減少数の最も大き い年次と変わらず1923年で170%の減、2位も先述と同年1930年の10.7%の減 である。前年比増減率の動向を全国のそれと比べろと、全国の場合は大正期以 降昭和10年頃まで増減の年次はあるものの前年比増減比率の幅は著しく大きく はなく、0.09~8.60%の間であるのに対し、沖縄はやや増減の幅が大きく、 0.02~13.30の間である。昭和10年代に入ると、全国は昭和12年(1937)に前 年比228%と大幅に増加するが、翌13年にはマイナス20.1と大きく低下する。さ らに翌々年の15年には20.0%の増、翌16年には18.8%の増、翌17年には142 %の減と激しく昇降をくりかえす。それに対し沖縄は、全国より遅く昭和16年 (1941)に前年比215%に達するが、その前後年の増減率は全国よりかなり小 さく、3.3~10.1%の間のプラス・マイナスである。 婚姻率(人口1,000対)の動向をみろと、沖縄の婚姻率は大正期以降昭和11 年頃まで、7.5~9.8の間で昇降しながら推移し、昭和12年(1937)には10% 台となり、昭和18年(1943)には13.8%上昇していろ。全国の婚姻率は大正 期以降1940年(昭和15)まで、7.2~95の間を昇降しながら推移し、1941年 に戦前期の婚姻率で最も高いlLOを記録していろ。沖縄の婚姻率は大正期には 全国平均よりも低かったが、昭和期に入ると各年次全国を上回るようになり、 1935年(昭和10)には富山、石川、福井に次いで上位より4番目の高さであっ た。また、1938,42,43年には全国平均の婚姻率を3.5~3.6ポイント上回 っていろ。これらの「戦前」後半期での沖縄の婚姻率の高さは、沖縄の婚姻件 数の増加率の相対的な高さと同期の人口増加率の低さ等に起因するものと思わ れろ(ちなみに、1935~43年の間の沖縄の人口動態はマイナス6.2%、全国は プラス5.2%である)。 -245-

(5)

(2)戦後期(1947年~1989年) 次に、第2次世界大戦終了(1945年)後のいわゆる「戦後期」における婚姻 件数、婚姻率等の動向をみよう(表2および図1)。 戦後間もない1946年の沖縄の婚姻件数は5,939件、翌47年は6,210件であり、 これは先述の戦前後期の件数よりも少ない(ちなみに、1947,48年の全国の婚 姻総数は93~95万件であり、これは戦前後期の件数を約25万超えており、後述 の1970年代前半に次ぐ件数である)。1948,49両年の沖縄における婚姻件数は

資料不備のため現在まで確認できない。1950年から56年までの7年間は3,250

~4,565の間の婚姻件数が続いており、これは昭和初期以降のいずれの年次の 件数よりも少なく、また、大正期以降の最底(ボトム)値期間でもある。全国 も1951年から54年までの5年間は70万以下の婚姻件数であり、戦後においては

最底(ボトム)の期間として位置づけられるが、それでも最低値を記録した

1952年の件数は67万であり、これは戦前期1940年(昭和15)以前のいずれの年 次の婚姻件数よりも多い(但し、1937年のみを除く)。 ここで、婚姻件数と出生件数の関係をみておきたい。 図1婚姻率の年次推移 15 >台、、 bb bI

10. 人口千対) 湘麺 5 191年25303540㈹505560657075808590 注)1944年、1945年、1948年、1949年の婚鋼率は不詳。 pH料:沖■県■境保健部「衛生餡f年報(人口動触■)」 :厚生省大臣官房鑓卜H1報部「人pH別、醗叶」 -246-

(6)

表2戦後の婚姻件数、婚姻率等の推移(1946~1990年) 次始姻件数泊五指欲(1930年■1m)前年比珀五卒艦廻率(人ロ千対) 元号沖園沖国沖国沖 注:沖縄の1948年.1949年,全国の1946年は戟災などにより資料不備のため省略。 資料:沖HMIヨロ境保健部「衛生統計年報」、厚生省大臣官膠統計イ1I報部「人ロ動態統計」より作成。 -247- (単位;件.%) 年次 鯖姻件数 漕洩指数(1930年-100) 前年比端洩率 A昏姻率(人ロ千対) 西暦

蜥柳組組卿別記田別離髄印朋閲蜘刷駆岡飢騒髄町囲閃Ⅷ、氾乃測而而而沼ね蜘別駆関別脇師馴朗閲卿

うじ 号 沖縄 全国 沖縄 全国 沖縄 全国 沖縄 全国 9 1 1 1 昭*21年配囲別路妬町湖溺釦別犯羽鋼弱鉛馴羽羽側刎他佃楓網仙柳岨組印刷砠記弘弱琉訂詔閲釦刷田岡12 戒 平

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麺鍼掴捌噸漉幽厩洲鋤㈹Ⅷ躯翻晒噸銃、知俶卿胴唖棚醐却噸那収麺卿噸捌噸圃剛函卿蝿麺噸

56 3443334555650661I888888999998888888888IZI

加剛加醐噸懸Ⅲ剛醐馴卿卯随順剛卸那、醜、噸、噸噸翅甥脇緬翅躯噸酎躯、釦麺醜馴剛醐加、那卿

馴蝿腿川肌剛胆慨川畑佃肌肌臘測遡剛蝋馳剛蝿蝿蝋咽側側肌伽肌肌肌伽伽川加川剛剛燗川脱川棚伽

、、00、 -1-1I 16 23540386917857506933358538772587470983711 而肌 ⑫砠砥姐姐姐凪闘凪閲氾祗皿肌皿皿鍋偲皿側肌Ⅱ咀返麗凪Ⅲ皿偲凪偲皿Mn皿ⅢいいⅢ兇、 I1111111111111111111111I 892949419006772229058218323863016.13895159127 卯肌飽汎、、Ⅷ厩汎祗肌駆凪肌肥肌駆皿皿躯盟⑩凪皿乢咀皿叫脇飢距凪皿肌泓肌畑而汀汎湛汎汎祗 11 1111111 6 5739330048492694824681834846128827074550 4 仙母凪丑Ⅵ几皿5032454皿乱n4nn4La24L333LLnLnf322且2 1一 一-1 一一 ’710883420942830795439608678484682640641710 2乢凪n00220862224l2nJl02460過ふるイふふ紅乱00丑an32102 一一 76 73564611219681428699943659695777665397523 4654445666666II8Ⅵ8888999988Ⅵ爪ⅡⅥⅥⅥⅡⅥⅡ66666 ●● 11 11 09369989095013487975656054915829876642197889 2108ⅥⅡⅥⅡ&Ⅵ8999999999998000998ⅡⅥ6666666655555 111 111

(7)

周知のように、全国は戦後間もない1947~49年の3年間に、出生数が有史以 来最高の約270万(1947年267.9万、48年2682万、49年269.7万)に激増し、 いわゆる「ベピーブーム」を招来する。このベピーブームの形成には、先述の 1947,48年(46年は未発表)の婚姻件数の急増(いわゆる「結婚ブーム」)が

大きく関与したとみられていろ:)一方沖縄では、全国のベピーブーム期の出生

数は18,862~21,425と増大し戦前後期の出生数を上回るが、これは必ずしも

出生数の最頂値ではない。出生数の最高値は1951年の27,238である。同年を

挟み1950年から1954年の5年間の出生数は23,315~24,740の間を推移してお

り、この期間が出生数の最頂期間である。したがって、沖縄でのベピーブーム

は、旧来安易に言われているように全国と同一の期間では必ずしもなく、全国

より2,3年遅れて形成され、期間も2~3年長いとみるのが妥当であろう。 ところで、ここでの問題は、このベピーブーム期の沖縄の婚姻件数は、全国の

ように最頂値を記録するのではなく、先述のようにむしろ昭和初期以降の最底

値であるということである。すなわち、1950年代初頭に形成された沖縄でのベ

ピーブームは、全国のように主に「結婚ブーム」に起因するものでは必ずしも

ないと推察されうる。別言すれば、当期の沖縄では、新たな婚姻によって生じ

た第1子の出生が出生数の増大に及ぼす影響は全国より弱く、既婚姻関係より

生じた第2子以上の出生の影響が大であったと考えられろ。したがって、沖縄

でのベピーブームの形成には、全国のように新たな婚姻の増加(結婚ブーム)

が大きく起因したとは考えにくく、既婚者よりの出生児の増加が大きく起因し

たのではないかと推察されろ。

さて、1957年以降の沖縄の婚姻件数の動向をみると、1957年には先述の最底

値期間の件数を超え、58,59年と5,000台前半の件数になる。1960年代に入る

と6,000台の件数が続き(但し、61年は5,916件)、65,66年には7,000件台

になり、戦前後期並みの婚姻件数に回復する。1967年以降1972年までの6年間

は8,111~8,922の間の件数が続き、戦前期のいずれの年次の婚姻件数も上回

るようになる。日本復帰年の翌1973年から77年までの5年間は9,000台の件数

が続き、1974年には戦前・戦後を通じて最高の9,651件を記録する。この5年

間は戦後沖縄での初めての「婚姻ブーム」期と位置づけることができよう(沖

-248-

(8)

縄では、全国のように第1次「結婚ブーム」が成立しないことは先に指摘した とおりである)。同期間での出生数は23,077~21,493の間で推移しており、 これは先述の1950~54年の5年間の出生数に次ぐ数値である。したがって'973 ~77年の5年間は沖縄における第2次ベピープーム期と置づけることができる。 なお、1970年、75年の沖縄での第4子以上の出生割合は206~148%に減じて おり、逆に第1子と第2子を合わせた割合は53.4~66.7%に高まっている。 したがって、沖縄での第2期ベピーブームの形成には、第1期のブーム時とは 異なり、婚姻件数の増加が大きく関与しているとみなすことができる。全国の 第2次婚姻ブームは先述の沖縄より3年早く1970年から始まり、同年から74年 までの5年間は有史以来最高の100万台の件数が続いた。これは第1次ベピー ブーム時の出生児がいわゆる結婚適齢期にさしかかったためである。また同期 間中1971年から74年までの4年間の出生数は200万台に乗り、これは先述の第 1次ベピーブームとその後の1950~52年の3年間に次ぐ3番目の多さである。 婚姻ブーム後の沖縄での婚姻件数は8,000台に降下し、1978年から87年まで の10年間は8,685~8,031の間の件数で推移し、1988年以降はさらに7,000件 台に降下し、1990年の婚姻件数は7,708件で1965年頃の数値に戻っている。全 国もブーム終了後は降下を続け、最近2,3年の件数は戦後の最底値期間であ った1951~54年間の数値まで降下しつつあり、1990年の婚姻件数は708,316件 である。 次に、戦後の婚姻率の動向をみよう(表2および図l)。 戦後の沖縄の婚姻率(人口1,000対)は、1946,47両年は117,116と戦 前後期の数値に近いが、資料不明の1948,49年を挟んで1950年には47に急降 し、それ以降1964年までの15年間は戦前期(大正期以降)のいずれの年次より も低い44~7.4の間の数値が続くbこれは戦後の人口は1947年以降急増し、 1950年には約70万人と戦前期の最高年次数を突破し、1964年には約93万人と47 年比で726%、50年比で327%も増加しているにもかかわらず、婚姻件数は 先述のように最底値を記録するなど低数値が続いていたことに起因するであろ う。1965年以降は婚姻率も上昇の途に向い、1974年には戦後最高の95になる

(婚姻件数も先述のように最高値である)。これは年次的には1950年以降で全

-249-

(9)

国が最高値(105)を記録した1971年より3年遅れである。1975年以降沖縄の

婚姻率は再び降下し、1986年には7.0を下回るようになり、1988,89年には、

6.2,63と1950年代後半の数値に戻りつつある。

1950年以降の沖縄の婚姻率の動向を全国のそれと比較すると、1973年までの

24年間は一貫して沖縄の婚姻率が低い。1964年までは24~3.9ポイントの差

(但し1951年のみを除く)があり、全国順位もほとんど最下位であったが、65

年以降72年までに15~0.3に縮まった。1973年の婚姻率は96でこれは1950

年以降の最高値であるが、それでも全国平均より0.3ポイント低い。翌74年に

は50年以降初めて全国平均を上回るようになり婚姻率も95と高い。1975年に

は8.9に降下するが全国順位は6位に上昇する。75年以降の沖縄の婚姻率は漸

減し、1985年には7%(人口1,000対)を割り、89,90年には6.2,63に降

下していろ。しかし全国順位は上昇し、1980年以降87年までは1位、88,89,

90年は東京、神奈川、大阪に次いで4位の婚姻率である。

3.初婚年齢、夫妻年齢差の推移

次に、初婚年齢および夫妻の年齢差の推移をみよう(表3)。

表a平均初婚年齢・夫婦年齢差の推移 資料:琉球政府厚生局「衛生銃計年報」、 沖縄県項塊保使部「衛生統計年報」、 厚生省大臣官房佼叶情報部「ハロ動態統計」。 -250- (封止イカ[2.釜) 年次 沖$電全国 宴 沖縄 全国 沖劇B夫婦の年齢差全国 】960年 62 65 67 70 72 75 77 80 82 85 87 88 1989 71987368369365 ●●●●●●●●●●●●●● 56666666777888 22222222222222 23229704802445 ●●●●●●●●●●C●●● 77776677788888 22222222222222 72985858258132 ●●●●●●●●●●●●●● 34444344555666 22222222222222 45552270235788 ●●●●●●●●●●●●●● 44444445555555 22222222222222 09002510111233 ●●●●●●●●●●●●●● 21222222222222 88777534677766 ●●●●●●●●●●●●●● 22222222222222

(10)

沖縄の初婚年齢も全国同様に年々高くなる傾向にある。沖縄での初婚年齢は

1960年夫25.7歳、妻23.7歳、1975年夫267歳、妻245歳、1989年には夫28.5

歳、妻26.2歳となり、30年間で夫は28歳、妻は25歳高くなっている。夫妻 の年齢差は1960年には20歳、1975年21歳、1987年22歳、1989年23歳と 若干ひらきつつあるかにみえるが、60年と89年を比較すると0.3歳差であり、 それは必ずしも大きな差異とはいえないであろう。 初婚年齢の推移を全国の動向と比べろと、夫は1960年以降1987年までは沖縄 が低かったが、1988年には逆転し、沖縄が02歳高くなり、89年には全国平均 と同年齢である。妻は1960年には沖縄が07歳低いが、それ以降は沖縄の方が 高い年次が多く、1988年05歳、89年には04歳高い。全国順位をみろと、沖 縄の妻の初婚年齢は上位にあり、1986,87年3位、88年は東京に次いで2位、

89年は東京、長野、鹿児島に次いで4位である(図2)。

図2都道府県別にみた平均初回香年二齢(1989f平) 麺 29.5 29.0 尹苣 28.5 缶P函 庚亟・■エ⑪ 28.0 j広砠 27.5 27.0白拉 25.025.526.026.5 安 置料:厚牛省大臣`ロ1万続けr情報部「人口ロ肋態統目十| 出所:厚生銃圃卜濫U会「厚ヨニの指標’第38巻1号、ユ991年1月、2頁。 -251-

(11)

これまで、沖縄は全国に比べて早婚ではないか?、とりわけ女性においてそ

うではないか?と思われるふしがあった。それは、沖縄での未婚の母の出現率

の高さや後述の10代での婚姻割合の高さ、あるいは日常生活の一部分から想起

されたものであろうが、先に検討したようにそれは必ずしも当を得ていないと

思われる。初婚年齢の動向をみる限り、沖縄の男性には最近までやや早婚の傾

向がうかがえたが、女性はむしろ全国より遅い傾向にある。

一般に、女性の初婚年齢の高まりは女性の高学歴化や就業機会の拡大に起因

するといわれており、それは多く首肯されうるところである。沖縄はどうであ

ろうか。

高校卒業者の短期大学、大学学部等のいわゆる上級学校への進学率の推移を

みろと、沖縄のそれは大学の大衆化時代を迎えた1960年代後半以降1990年まで

のいずれの年次においても全国平均を下回っていろ。表4のように1990(平成

2)年でも現役進学率、過年度卒業者を含む進学率双方ともに全国平均を下回

っていろ。性別にみても男女ともに全国平均を下回っており、1990年の過年度

卒業者を含む進学率は、男子284%、女子342%で全国平均を男子が12.6ポ

イント、、女子が7.1ポイント下回っていろ。

年齢階層別に女性の労働力率の推移をみろ(表5)と、1965年以降、15~19

歳、20~24歳では沖縄がそれぞれ90~47,7.7~31ポイント低く推移し、

25~29歳、30~34歳では沖縄がそれぞれ89~23,36~03ポイント高く

(但し、1975年の30~34歳のみ沖縄が0.3ポイント低い)推移している。

以上のように、沖縄の女子の上級学校進学率は全国より低く、高学歴化が沖

縄の妻の初婚年齢を高める主要因になっていろとは必ずしも認めがたい。しか

し、就業機会の拡大については、俗にいわれる結婚適齢期の25~29歳において

沖縄の女子労働力率は全国より高く、沖縄の妻の初婚年齢を高める要因として

作用していろと思われろ。

なお、世界の初婚年齢の動向をみろと、日本の初婚年齢は男女ともに高い。

日本の女性の初婚年齢は1987年段階でスウェーデン?)デンマーク、西ドイツ、

スイス、アイスランド等に次いで高〈(表6)、日本は世界でも有数の晩婚国

といえる:)また、1987年の女性の初婚年齢は261歳であり、これは同年世界第

-252-

(12)

5位の高さである。したがって、沖縄の女性は世界でもかなりのHii婚といえよう。

表4高等学校卒業者の都道府県別進学率 (平仏座:先) (茜主)

(人)型学卒(%)-講態29イ:LjiF裏菱×10。

〔B〕塾挙手(,。)-騨綴翠蕊孝蕊菱〆,。。

資衿ニエ3Wb省「学お国Lキー趨査秘書.右」 -253- 巨エ分一図工等子戦国懇島窪本局玉兼末川濁山川汁難巧午肉全亡賛葬曄泙叺ムヱ枢山妬口妬川延年肉宜骨牟奇骨鉛民 〔A〕1990 (B)1990 刀士奉 奈 軟 兇刃玄

全土行宕哲毯山祇鐘極秤奇千永井斬右石語凸灸域併愛一一一漣末末会奈季恥必周広山鋒審愛拓謁佐丑鱗大宮丘汁

6831757276489281322 137773965854329632776639572357636 ■●●の■■●●●●●■●●●■●●■●●●■●●●●●。●●●●●■●C■P●●●●●c●●●●●●● 0375023223495353705681633725319090079288871707382935 3232222222222223223333233333333423333333323232323112 32486436169140 53274671510335545964435270146550017442 DC■』●●●●●●●■●の●●●●DC●●●●●●●●●●●■■●C●●ロ●C。●■●●●●●■。●● 6577248566941835769888466048393120313893997022793184 3332222222233234323333333433434433344334323333323323

(13)

鮖輔閥H1棚力率の鰯 (鮒:%)

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H別Ⅲ別Ⅲ 6533I W胆別凪Ⅲ 52076

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閲閲閲Ⅲ7 28151 N化測別別 00-02

資料:総務庁統計局「国勢調査報告」.同「沖縄県の人ロ」.同「我が国人ロの概観」

讃6主要諸国の女子の平均初婚年齢 1987年1988年 注*1971年 資料CouncilofEuropeRecentDemographicDevelop■entsintheMember StatesofCouncilo『Europe,1990 出所:阿藤識「最近の結婚の動向」(厚生統計協会「厚生の指標」第38巻1号, 1991年1月’11頁) -254- 注:労働力卒=15歳以上人ロに占める労働力人ロの割合 (』社价・壷) \Ⅸ ga 沖日 全国 15~19A 汁日 全国 20~2I 沖日 全国 25~29 沖ロ 全国 30~別 jヤロ 全国 閲~39 汁ロ 全国 イ0~Ⅱ 沖ロ 全国 45~49 片日 全国 50~5イ 沖日 全国 閲~59 汁日 畑 60~Ⅲ 相 全国 雌以上 jウロ 鋼 ム 年 鰯 Ⅱ冊別閥 IIL1 u、2 iql MLl イ9.8 5q9 m1 l6L9 47、6 1818! Ⅲ、肌ⅢⅢ 別蘭 01 6 皿 86 ●● 81 11 6 随 94 日刑 41 凪腿 1 日 881 ,脳肌 9 Ⅲ 8 皿 00 別Ⅱ 13 風.凪 Id5 1al I3b5 19、4 凪5 160 Ⅲ収似 90 岨皿 0325 1Ⅲ10 4444 3 ● 9 4 Ⅳ 3146 腿岨Ⅲ腿 班3 5.3 528 55.5 5m6 腿0 57.3 Ⅲ0 5M 凧6 620 57.3 18L0 50.9 5M 16 皿風 10 01 56 5 閲 626 5IL5 l87 50.9 M.8 57.9 N.5 f1 Ⅱ.2 508 3 ● 1 5 96 肌Ⅲ 14 冊閲 51.6 イ&9 39.| イ1.0 43L3 11 肌凪 jj Ⅱ剛 Ⅲ イl5 3q8 川 、9 31.7 4308 劃倣測班 5 J 22560 ⅢⅢ091 1 11.6 196 15.8 161 15.1 II 年 鰯 Ⅶ冊川田 6 1 1 1 0 0 7 10 側Ⅶ 83L3 81.3 8M 腿I 8uイ 別 0 皿 119 町ⅢⅢ 386 36.5 m3 203 19.I 52 肌腿 076 肌凪別 W、1 835 m」 7イ.1 746 0 凪 ⅧⅧ叩馴 9 Ⅱ 2 凪 86- 肌肌肌 6188 脳肌肌肌 8 蝋 5686 駈皿肌脇 0 冊 6 脳 4541 り即Ⅱ帥 45714 鰍阻肌脇皿 脳 3 ⅢⅡ帥 1 蝋 33113 風皿皿皿駐 95.6 96L5 鮒1 96L2 96.1 M0 981 98.1 脇0 9M 01083 ●■●●■ 別開聞ⅡⅡ 2353- ●■●■0■ 帥町〃WW 肌 8 8313 肌Ⅱ皿肌 8 凪 210 0●● ⅢⅡⅡ 0 Ⅲ 816 828 ,3 75.6 mL6 28457 ●■●●● 閲閥閥Ⅱ〃 M、9 l09 301 37.0 m2 5M 5M イ9.7 イM II、5 1970年 1975年 1980年 1985年 1986年 1987年 1988年 日 オーストリア ペルギ_  ̄ プ フ ンマーク フ ンス 西ドイ・’ ギリ :/ャ アイスランド. アイルラント・ イクリア ルクセンプルク オランダ ノルウェー ポルトガル スベィ " スウェーデン スイス イギリス * 2140409281873024 ● ● 4323232344”224》442 2222222222222222 7807578740697158 ● ● 4223222244や223矩且42 2222222222222222 219804321101664420 ●●●●●●●●、●●□●o●●●● 531433234433323653 222222222222222222 507336890514462518 ●●●●●●●●●●●●●□●●●● 542644245444434763 222222222222222222 6285690430347733 ● ● 54264435且》4443”爪64 2222222222222222 74089520 ●●●●●●●● 54364636 22222222 ●●● ●●● ■●● 088754 C 543mⅥ64 222222 871 7 7 ● ●●●●●● ●●●●● 54mⅥ叩mmm坤如4函》恋函如6 222 2 2 ● ● ●

(14)

4.年齢階層別初婚の動向 先に日本・沖縄等の初婚年齢の全般的動向と初婚年齢高進の要因について考 察したが、ここではさらに夫.および妻の5歳階級別の初婚動向を分析し、同

時に沖縄的特質の有無についても検討したい。

表7は各年齢階層別の人口千人当たりの初婚件数の割合=初婚率の推移を示 したものである。夫の初婚率の動向をみろと、15~19歳、20~24歳での沖縄の 初婚率は、1960年以降の表記の各年においていずれも全国より高い。20~24歳 での初婚率は1960年61.3,70年519,80年47.2,89年340と漸次低下の 傾向を示していろ。全国と比べろと1960年315,80年14,1,80年141,89年 120ポイント沖縄が高い。また25~29歳では表記各年において沖縄の初婚率 が低く、全国との差は1960年12.9,80年193,89年166ポイントである。 さらに30~34歳では1975年までは沖縄の初婚率が全国に比べて01~52ポイ ント高かったが、80年以降は沖縄が08~16.9ポイント低くなっていろ。こ れらの各年齢階層における初婚率の動向は先述の沖縄の夫の初婚年齢の推移に も反映されるものである。 次に妻の年齢階層別人口千人当たりの初婚率の動向をみろと、15~19歳では 1960年213,70年100,80年112,89年78と推移していろ。全国は1960年 以降89年まで75~44の間で推移しており、沖縄との差は60年149,80年 60,89年2.9ポイントと漸次縮まりつつある。20~24歳では1965年までは沖 縄の初婚率が若干(O~03ポイント)高かったが、1970年以降は表記各年沖 縄が低く、70年69.3,80年75.1,89年52.1と推移していろ。全国との差は 70年309,75年22.6ポイントであったが、これは全国の第1次ベピーブーム 時出生者の婚姻によるものと思われる。その後沖縄・全国の差は縮まり80年 103,89年3.5ポイントである。25~29歳でも75年以降の表記各年において 沖縄の初婚率は全国より低く、75年47.5,85年503,89年487と推移し ていろ。30~34歳での初婚率も1965年以降の表記各年沖縄の初婚率は全国より 高く、35~39歳においても同様である。これらの年齢各層における初婚率の動 向は先述の沖縄の妻の初婚年齢の高さを証左するものとして理解されうる。 なお、日本、沖縄において初婚年齢が高まり、晩婚化が進行していることは -255-

(15)

讃7年齢別,初鯖皐(人ロチ対)の推移 (単位;%) 15~19段20~2425~2930~3435~3940~4445~49 柵:綱珊厚生局「衛生鮒年報」1湘鯛塊鮒部「雛腕叶報」‘厚蝿大臣官賊計ⅡNil部「人ロ蝿鮒」より作成。

既述のとおりである。それは、総初婚件数のなかで20~24歳の占める割合が80

年代に入り50%を割り、89年には409%へ降下し、変って25~29歳のウエイト

が37.1%(80年)から44%(89年)へ高まり第1位の割合を占めているこ

と、さらには'0代での割合の低下、30~34歳での初婚割合の高まり等によって

も理解しうる(日本の妻の場合)。しかし注目しておくべきは、20~29歳で結

婚する女性は圧倒的に多く、初婚総数に占める同年齢の割合は1975年914%、

85年868%、89年851%と依然として高いことである。これらの同年齢期に

おける婚姻の集中は、20歳代半ばから30歳代はじめにかけてl~2子を集中的

に出産するという、国際的にも特異ないわゆる「一括出生」4)の傾向を生み出

していろ。

沖縄はどうであろうか。沖縄の妻の初婚の動向も基本的には全国と同様の傾

向を示していろ。先述の当該階層人口千人当たりの初婚率も20~24歳、25~29

歳で高く、また初婚総数に占める割合も同年齢で高く20~24歳で33.2%、25

-256- 年次 15~19厳 沖縄 全国 20~24 沖縄 全国 25~29 沖円 全国 30~34 沖縄 全国 35~39 沖側 全国 40~44 沖縄 全国 45~49 沖縄 全国 犬

鵬筋川冊別朋Ⅳ朋朋

9 300220369 □□■●□●●●■ 423433322 553334433 ●●■■●0■●CO 001111-1- 389512230 0●●●●●●●● 191697954 665544333 別別他化弧飢肌朋沁 870407360 198188246 □●●0■CO●、 749923430 686555555 肌皿肌阻Ⅶ閲肌・肌Ⅱ 056916652 ! 118063808 9388h4352 122222222 Ⅲ凪肌胆加飢孤泌皿 013845957 4404八unLo00u0吟nu0山 874556716 2333406Ⅱ8 9454-5860 2 0 53930717 11122233 699880479 000001111 000001111 998271431 233223445 ●OG□●●●●● 000000000 裳 側聞、閥別冊別別別 6 9 1 1 320024223 ●●●●●o●●● 120519987 2111- 405320544 □●●●●●P●● 657655444 44311409- ●●●aO□●●● 969059942 796876555 川船Ⅱ肌閲ⅦⅢ別冊 414740256 I1 987F043007 ●●、D●●●●■ 739760018 354445554 弧胆組仙田関脇駈随 739050483 268984528 q●●●●●●OG 612-35554 11111-1I 443213241 0●●●●0●●● 676679012 111 079429783 212434444 122112222 753982245 353290416 ●DBCD●●●0 000101111 501977778 ●□●q●■●●● 001000000 0000000 1317747 93 00 245543333 0●●■①00●● 000000000

(16)

~29歳で33.3%である。しかし、看過されてならないことは、沌縄の場合は

全国に比べて20~29歳への初婚割合の集中度が相対的に低いことである。初婚

総数に占める同年齢の割合は1975年638%、85年67.8%、89年66.5%で

あり、全国と比べろとそれぞれ27.6%、19.0,18.6ポイント低い。また、19歳

以下での割合は19,30~34歳では2.7ポイント沖縄が高い。以上のように、

沖縄の妻の初婚動向を年齢階層的にみると、沖縄の場合も全国同様に20~29歳

に結婚する者が多いが、しかし沖縄は全国ほど同年齢期に集中せず、やや年齢

分散型の初婚傾向を示していろ。そのことはまた、全国とは異なりやや年齢分

散型の出生動向をも導き出していろ。なお、19歳以下での初婚率および初婚割

合の高さは、俗にいわれている沖縄の早婚傾向を証明する数値として理解され

なくもないが、19歳以下での婚姻件数の少なさ(1989年夫145件、妻360件)、

また初婚総数に占める割合(1989年夫23%、妻5.6%)の低さ等からみて先

に検討した初婚年齢の高さを大きく降下させるほどの数値ではないと理解され

うる。 5.初婚、再婚別婚姻の動向 最後に、再婚件数と初婚・再婚別の婚姻の動向をみておこう。 まず再婚の動向をみろと、表8のように沖縄、全国ともに近年再婚が増えて いろ。沖縄の夫の場合、1965年の再婚件数769を基準(100)としてその後の 動向をみろと、75年112.4,85年152.5,89年1516と推移し、最近2~3年 は横ばい的数値ではあるが基本的には漸次増加の傾向を示していろ。沖縄の妻 の再婚件数は、1965年の431件を100とすると75年148.5,85年2515,89年 26LOと夫の再婚件数の増加の勢いを上回っていろ。1965年以降89年までの25 年間に、沖縄での再婚件数は夫が15倍に、妻が26倍に増えていろ。全国の 動向をみろと同25年間に夫の再婚件数は12倍、妻の件数は16倍に増えてい ろ。このように全国、沖縄ともに、かつ夫妻ともに再婚が増えているが、沖縄 の方が夫妻ともに再婚件数の増加の傾向が大であり、とりわけ妻にその傾向が 強い(但し、沖縄と全国の婚姻総件数の減少度合に注意しなければならない。 -257-

(17)

震8再婚件数・割合の推移 、 再婚件数 再婚件数HBR(l960f=IOO)再婚割合(躯)mMFII(畑)再婚割合

鯛:鰄珊厚生鳥「雛鮒鞠」,>禍鯛柵側部「雛鮒輔1,厚蛸大臣鮒鮒繍部「人ロ雌鮒」よ')イ城。

婚姻件数の推移は、1965年を100とすると、89年は沖縄981、全国741であ

り、沖縄の方が目減り幅が小さい)。

これを、年次別の婚姻総数に占める夫妻別の再婚割合の動向でみろと(表8)、

沖縄の夫の再婚割合は1965年100%、75年94帖、85年138%、89年15.4%

と推移し、25年間で5.4ポイント高くなっていろ。妻の再婚割合は1965年56

%、75年6.9%、85年127%、89年149%と25年間で93ポイントも高くなっ

ていろ。これは先の指数の変化でもみたように、妻の再婚件数の増加に伴い、

全婚姻件数で妻の再婚割合のウエイトが高まっていることを意味していろ。

全国の動向と比較すると、沖縄の夫の再婚割合は1965年以降89年まで0.3~

3.2ポイント高く推移している。妻の場合は1960年代以降70年代中半までは沖

縄の再婚割合が低かった(0~L0ポイント)が1978年以降は逆転し沖縄が0.

5~29ポイント高くなっている。また、夫と妻の再婚割合の差異の推移をみ

ろと、1970年代前半までは沖縄の差異が大きいが、これは前述の同期における

沖縄の夫の再婚割合の相対的高さ(対全国比)と沖縄の妻の割合の低さに依るも

のである。1970年代中半以降は、沖縄、全国共に夫と妻の再婚割合は縮まりつ

つあり、その差は1989年段階で沖縄05、全国16ポイントである。

-258- (単位?件-9K) 年次 婚姻 件数 再婚件数 夫 曇 柵H6H(】960ギニlOO)夫 塁 再婚割合夫 婆 (鋼)i9IlI樹11夫 嚢 (鋼)再! 夫 §割合 婁 年 細筋団n羽而而別駆閖別別朋朗 9 1 1

捌畑、伽螂別川棚Ⅷ棚剛側醐剛

67888988888877 9?ロ9勺0J000?▽0▽ 89656461231876 別冊別師鯛別別佃朋Ⅳ泌Ⅳ別冊 1111111 9 1 3 1187 3224 4455 Ⅲ茄加兜別卯筋幻閉 668800011 1111I 50757481750266 90090009?09007 泥Ⅱ朋閉別皿Ⅳ別Ⅲ皿則弱輪引 I1111-111-111 00759565259-50 ?▽9P00■9001109 40726879712711 70922449055466 111111222222 00355482683784 ▽分り0090DP0699■ 90010902235455 111111111111 9623-962472339 P007009990,9P0 45566670023344 1111-11 50822460205119 700P59▽0070,00 期N卵似朋川Ⅱ肥船側佃川MW l1111111111I 70619784338505 00099,0P09、079 60232884257845 90012223444455 1111111111-11 76531118227036 907900P9、0‐P□9、 88888900-22333 1111111I 67901565883690 ■00000日9P09990 55566789901112 111-1

(18)

先述の再婚件数の推移の検討のなかでもふれたことではあるが、全婚姻件数

の中に占める再婚の割合の推移をみても、沖縄、全国双方とも夫妻ともに再婚

の割合が増え、とりわけ妻の再婚割合の高まりが顕著であるcとがわかる。ま

た、再婚の割合を年齢階層別にみると、夫は30歳未満では沖縄の割合が高く、

30歳以上では沖縄の割合が低い。妻は30歳未満では沖縄が高いが35歳以上では

沖縄の離婚割合が低い。

次に、夫妻の婚姻関係を初婚・再婚に分けてその組合せ別の婚姻件数と婚姻

総数に占めるそれぞれの割合の動向をみよう(表9)。

沖縄での「夫妻ともに初婚」の婚姻件数は、1965年の6,703件を100とする

と、75年119.9,85年1020,86年96.7,87年90.8,89年87.8(件数5,879)

と推移し、1985年までは基本的には増加の傾向を示していたが86年以降は減少 しつつある。婚姻総数に占めろ「夫妻ともに初婚」の件数の割合の推移をみろ と、1965年87.0%、75年87.1%、79年86.5%と65年以降15年間の数値に大き な変動はないが、1980年からやや降下しはじめ、80年82.4%、85年800%、 89年には77.8%となり、65年以降89年までの25年間で92ポイント低下して いろ。全国の動向と比べると、全国も「夫妻ともに初婚」の割合は基本的には 沖縄と同様に低-Fの傾向にあるが、89年段階でまだ婚姻総数の80%を割っては いない。1963年以降表記のいずれの年次においても「夫妻ともに初婚」の割合 は沖縄が全国より低く、1980年代に入って両者のポイント差はやや拡大し、83 年3.2,88年46,89年3.6ポイント沖縄が低い。 「夫初婚・妻再婚」の婚姻件数は1963年以降1988年まで基本的に増加の傾向 にあり、1965年の233件を100とすると75年1421,80年194.8,85年2262, 88年236.5(551件)と推移していろ。婚姻総数に占める割合も漸次高くなり、 1965年2.6%、75年3.6%、85年62%、88年7.0%、89年68%と推移して いろ。全国の動向と比べろと沖縄の割合が大方高く推移していろ。両者の差は 1970年代までは0~0.4ポイントであったが、80年代に入り若干拡大し、83年 14,88年2.1,89年19ポイント沖縄が高い。 「夫再婚・妻初婚」の婚姻件数は、他の組合せの婚姻件数の増減動向に比べ るとあまり大きな変化はなく、1965年の569件を100とすると75年97.5,85 -259-

(19)

賎9繍の初鯖・再婿の組合せワリにみた婚姻件数・割合の推移

糊:鰍珊厚生馴雛鮒報」伽離鰄鮒部[雛鮒報」,厚蛸大臣箙鮒糊部「人ロ雌鮒」よりl乍成。

年1135,88年117.9,89年97.5(555件)と推稜していろ。全国の同婚姻件

数の動向は1965年を100とすると、1978年以降89年まで80台が続いていろ。婚

姻総数に占める割合は1963年以降1989年まで、沖縄が6.0~8.5%、全国が5.1 ~66%の間で推移しており、「夫再婚6妻初婚」の割合も沖縄が12~32 ポイント高い。 「夫妻ともに再婚」の婚姻件数は1965年の198件を100とすると75年156.1,

85年281.3,88年290.9,89年3086(611件)と推移し、他のどの組合せの

婚姻件数の動向よりも変動が大きく、しかも増加していろ。全国も同件数は増

加の途をたどっているが、1965年を100とすると1989年は168.9であり、増加

率は沖縄よりかなり低い。婚姻総数に占める割合は沖縄、全国とともに高くな

る傾向にあり、沖縄が1965年2.6%、85年6.5%、89年81%、全国が65年3.1

%、85年63%、89年7.0%である。同割合は1970年代末までは全国の割合が

高かったが、80年代に入り沖縄の割合が高くなっている。

以上、「夫妻ともに初婚」「夫初婚・妻再婚」「夫再婚・妻初婚]「夫妻と

もに再婚」の4つの組合せの婚姻件数、それぞれの婚姻総数に占める割合の動

-260- 【n位?件Ⅸ) 年次 好個 侭風 佳紋 1M合 犬初句・心材好 扮沮 件位 紺1k 汁■ 全図 、合 汁日 全国 夫物好・巳R好 俗砠 件8k 楢、 汁■ 合田 引合 汁日 合田 ★再好・旦材好 働困 件仮 竹ik 沖■ 全国 、合 汁■ 全国 j(、旬・心耳Bi 好個 件風 揃1k 汁日 合田 射合 jP■ 企図

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(20)

向をみたが、先の再婚の動向でもふれたとおり、夫妻の再婚の増加とりわけ妻 の再婚の増加がそれぞれの婚姻組合せの動向に影響していることがわかる。特 に沖縄の場合それが顕著であるといえよう。別言すれば、沖縄においては「夫 初婚・妻再婚」の割合の相対的(全国と比べて)な高さにみられるように、全 国と比べると沖縄の女性が既存の価値感にとらわれない、より自由な婚姻を選 択していると言えるかもしれない。なお、それぞれの婚姻組合せの動向には、 沖縄の離婚率の高さが反映していろとみることもできろ。 6.まとめ 既述のように、戦前期の沖縄の婚姻率は大正期には全国より低い傾向にあっ たが、昭和期に入ると全国平均を上回り、昭和10年以降は全国でも上位に位置 するようになる。これは沖縄の婚姻件数が全国に比べて急増したことを意味する ものでは必ずしもなく、人口減少とのインバランスの中で生じたものと考えら

れる。戦前後半期の全国的な婚姻件数の増加傾向の原因は、一般には当時の戦

争遂行のための国家的人口政策に求められているが、沖縄についてもその影響 が認められるか否かという点には本小稿では言及できなかった。別の機会での 論究に努めたい。 戦後の沖縄での婚姻件数の動向をみると、沖縄は全国と異なり婚姻数の回復 が遅い。全国は終戦間もない1947,48年には90万件を超え戦前値をはるかに上

回るが、沖縄は1946,47年両年は6,000件前後であり戦前後期昭和13年以降の

数値より低い。1948,49年両年は公的資料不備のためコメントできなかったが、

1950年以降56年までは3,250~4,565件の間で推移し、大正期以降の最底値期

間を形成した。これらの戦後沖縄での婚姻件数の低迷状況の原因については、 本小稿では解明できなかったが、戦時中および終戦直後の10代、20代前半の人 口動態解析も含めて、今後の検討課題としておきたい。 戦後の婚姻率は1950年以降全国より低く推移し、全国平均を上回るようにな るのは1974年以降である。長期に亘ろ婚姻率の相対的な低さは、先述の婚姻数 の少なさと人口の自然増の大きさに起因すると考えてよいだろう。 -261-

(21)

なお、戦後沖縄の出生数は多く、出生率も高いが、これは全国のように主要

に婚姻件数の増加に起因するものでは必ずしもなく、沖縄の既婚者の多産化傾

向にも大きく依拠していたと考えられろ。それらは既述のベピープームの形成

と出生の動向における全国と沖縄の差異からも看取することができる。

旧来沖縄の初婚年齢は高いのではないか?と思われるふしがあったが、本小

稿では男性には過日そのような傾向が見い出せたが、女性の初婚年齢は全国的、

世界的にもむしろ高いことを指摘することができた。また、女性の初婚年齢の

高進化の要因として一般に指摘されていろ①高学歴化と②就業機会の拡大の2

つの要因について検討し、沖縄での女性の初婚年齢の高さは①の要因に依ると

は必ずしも認めがたく、②の要因作用が大であることも指摘しえた。

さらに、初婚の年齢階級的動向の分析においては、沖縄の妻の初婚も全国の

ようにいわゆる「結婚適齢期」の25~29歳に集中する傾向はあるが、しかしそ

れは全国の傾向性より相対的に弱く、沖縄の場合は10代や30~34歳の者をも含

むやや年齢分散型の初婚動向であることがわかった。これらの事実はまた、沖

縄の出生が全国のような「一括出生」型ではなく、やや年齢分散型であること

にも関連していることを指摘しておきたい。

再婚の動向をみると全国、沖縄ともにかつ夫妻ともに再婚件数が増え、また

婚姻総数に占める再婚の割合が高まっているが、沖縄の方が夫妻ともに再婚割

合が高く、とりわけ妻にその傾向が強い。これらの再婚の増加傾向は婚姻組み

合わせにも影響を及ぼし、婚姻総数に占めろ「夫妻ともに再婚」の割合は高ま

る傾向にあり、沖縄は全国より割合が高い。これは沖縄の高離婚率の反映とみ

ることもできろ。

すでに検討したように、沖縄での婚姻組み合わせは、「夫初婚・妻再婚」「夫

再婚・妻初婚」のそれぞれの割合の相対的(全国と比べて)高さにみられるよ

うにバリエーションに富んでいろ。これらの事実と既述の初婚時期(年齢)の

分散的傾向および「一括出生」の相対的弱さ(さらには本文では考察の対象外

とした周知の離婚率の高さ)等を合せて考えろと、沖縄の婚姻は全国に比べる

と、特定規範による拘束性が相対的に弱く、ある意味では自由性に富んでいろ

ともいえよう。 -262-

(22)

注) 1)山口喜一『人口と社劃、東洋経済新報社、1990年、23頁。 2)スウェーデンの場合は、事実上結婚していても婚姻届出を出さない若者が多く、 20~29歳の同棲率は30~44%であり、実質的な初婚年齢は統計値よりも低い とみられろ(アルトマン研究所『アルトマン結婚白劃1991年版13頁)。 3)阿藤誠「最近の結婚の動向」(厚生統計協会「厚生の指標」第38巻1号、1991 3)阿藤誠「最近の結婚の動向」 年1月、11頁) 4)山口『前掲書』、124頁。 -263-

参照

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