嚢
のう
胞 ほう
性 せい
線 せん
維 い
症 しょう
(
C
y s
t i
c
F i
b r
o
s i
s :
C
F )
は
白
人
の
間
で
頻
度
が
高
い
遺
伝
病
で
あ
り
、世
界
に
約
7万
人
の
患
者
が
存
在
す
る
。主
に
肺
の
慢
性
感
染
症
を
患
い
対
症
療
法
が
行
わ
れ
て
い
る
が
、現
在
、治
療
法
は
見
つ
か
っ
て
お
らず
、そ
の
多
く
の
患
者
が
40歳ま
で
に
死
に
至
っ
て
い
る
。日
本
で
は
難
病
に
指
定
さ
れ
て
い
る
も
の
の
、日
本
人
が
こ
の
遺
伝
病
を
発
症
す
る
の
は
ま
れ
だ
。
沖
米
田
准
教
授
が
日
本
で
は
あ
ま
り
知
ら
れ
て
い
な
い
嚢
胞
性
線
維
症
を
研
究
す
る
よ
う
に
な
っ
た
の
は
大
学
4年
生
の
時
。
呼
吸
器
系
薬
理
学
の
研
究
室
で
師
事
した
指
導
教
員
が
遺
伝
子
を
扱
う
分
子
生
物
学
を
ス
タ
ー
ト
さ
せ
た
た
め
、呼
吸
器
系
の
遺
伝
病
で
あ
る
嚢
胞
性
線
維
症
の
研
究
を
始
め
る
よ
う
に
な
っ
た
。
博
士
の
学
位
取
得
後
、海
外
の
研
究
機
関
で
詳
細
な
研
究
や
実
験
技
能
を
学
び
、帰
国
後
2
0
1
3
年
4月
か
ら
現
職
に
就
き
、研
究
室
を
開
い
た
。
沖
米
田
准
教
授
の
C
F
に
関
す
る
研
究
は
国
際
的
に
も
高
く
評
価
さ
れ
、2
0
1
0
年
に
世
界
で
最
も
権
威
あ
る
学
術
誌
の
一
つ
で
あ
る
「
S
c i
e n
c e
」に
、2
0
1
3
年
5月
に
は
米
国
科
学
誌「
N
a t
u r
e
C
h e
m i
c a
l
B i
o l
o g
y 」
に
論
文
が
掲
載
さ
れ
た
。
最
近
は
C
F
の
ほ
か
、さ
ま
ざ
ま
な
病
気
に
関
わ
る
膜
タ
ン
パ
ク
質(
注
)の
研
究
も
始
め
て
い
る
。
「
病
気
の
時
に
膜
タ
ン
パ
ク
質
が
ど
の
よ
う
に
し
て
細
胞
表
面
か
ら
除
か
れ
る
の
か
、そ
の
メ
カ
ニ
ズ
ム
を
解
析
し
て
い
ま
す
。将
来
的
に
、そ
の
メ
カ
ニ
ズ
ム
を
制
御
す
る
化
合
物
を
発
見
し
、治
療
薬
開
発
に
応
用
で
き
れ
ば
と
考
え
て
い
ま
す
」と
話
す
。
准教授
注)細胞などの生体膜に付着しているタンパク質分子。
嚢胞性線維症の研究で国際的に高評価
形質膜タンパク質はストレスによって、異常なタンパク質となります。
この異常なタンパク質はさまざまな疾患を引き起こす原因となっていま
す。私は形質膜タンパク質が体の中でどんなふうに品質管理されてい
るかというメカニズムを解明する実験を行っています。これによって嚢胞
性線維症などのさまざまな疾患の予防・治療法の開発を目指しています。
沖米田先生は海外での研究経験もあるので、日本の研究環境と異
なっている点など貴重な話を聞けてとても勉強になります。大学院に進
学予定なので、今研究していることをより深めたいと思っています。
膜タンパク質の
分解メカニズムを研究
酒井 了平
さん(理工学部4年生)
細胞表面のGタンパク質共役受容体(GPCR)を簡便に検出する方法を
開発しています。GPCRは約1,000種類存在するタンパク質で、体内でさまざ
まな働きをしています。例えば、GPCRの一つであるアドレナリン受容体は血
圧の調節に関わっており、その標的薬は高血圧の薬として臨床で使用されて
います。このようにGPCRは創薬開発に役立つ重要な膜タンパク質です。
今年4月からスタートした研究室なので、先輩がいない分、大変なこともあり
ますが、お互い助け合う横のつながりが強いラボです。沖米田先生は初歩的
なことから技術的なことまで丁寧に指導してくれる、優しく頼もしい先生です。
膜タンパク質の
検出方法を研究
高井 祥大
さん(理工学部4年生)
理工学部
KG JOURNAL
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