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3. 肺腺癌におけるMDM2 遺伝子多型と喫煙,EGFR 遺伝子変異との関連についての検討(第17回群馬遺伝子診療研究会)

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Academic year: 2021

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3.肺腺癌における MDM2 遺伝子多型と喫煙,EGFR 遺 伝子変異との関連についての検討 懸川 誠一,清水 裕,中野 哲宏 菅野 雅之,渥實 潤,竹吉 泉 (群馬大院・医・臓器病態外科学) 荒木 拓也,山本康次郎(同・臨床薬理学) 【背景と目的】 MDM2遺伝子は, 癌抑制遺伝子 p53の 負の制御因子である.MDM2のイントロンに存在するプ ロモーターには遺伝子多型 (SNP309, T>G) が存在し, T/T に比べ G/G typeの人では MDM2が高発現してお り, p53の機能が抑制状態にあると報告されている. MDM2の SNPと発癌の関連が以前より示唆されてお り, 肺癌では腺癌のリスクや喫煙による発癌感受性に関 与しているという報告がある. 今回我々は, 非小細胞肺 癌,特に腺癌おける MDM2遺伝子多型と喫煙,EGFR 遺 伝子との関連を明らかにするために本研究を行った. 【対象と方法】 2003年 6月から 2008年 5月に切除した 原発性肺癌 193例を対象とした. MDM 2遺伝子多型は 血清もしくは正常肺から抽出した DNA を用いて RFLP 法で解析した. 腫瘍 DNA の EGFR, K-RAS変異は SMAP法等を用いて検討した. 【結 果】 対象は男性 116名,女性 77例,平 年齢 67歳で,腺癌 129 例,扁平上 皮癌 64例であった.MDM2遺伝子多型は,T/T type: 37 例, G/T type: 97例, G/G type: 59 例であった. 組織型 別では SNPの頻度に差を認めなかった. しかし, EGFR 変異陰性の腺癌においては T/T に比べ G/G または G/ T typeを有意に (p=.041) 高頻度に認め,さらに,喫煙指 数も有意 (p=.003) に低いという結果を得た. EGFR 変 異陽性の腺癌や, 扁平上皮癌では SNPと喫煙指数の間 に関連を認めず,K-RASと SNP・喫煙指数との間にも関 連性は認めなかった. 【 察】 EGFR 陰性の腺癌で は, T/T に比べ G/G もしくは G/T typeが有意に多く, 喫煙指数も有意に低かったことから, EGFR 陰性の腺癌 においては MDM2の SNPが喫煙による発癌感受性に 関与している可能性が高いと えた. 第 17回群馬遺伝子診療研究会 208

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