ル `α ttαtioれα′力 “用物ゴθ′ノン pamθ `θ
″ursiat care praο ιゴOθ "ど sιυdちVol.4,No。1/2015
1JJNS Print cdition Publishcd DVD,Original articlc,ISSN 2187‐ 6142
終末期がん患者 に対す る看護師によるス ピリチュアルケア
山本美輪
1)江
原 千晴2)月
、椋絵里 ⇒Ⅳ
Iiwa YAMAVIOT0 1),Eri OGURA",Chiharu EHARA2)
1.Dcpartmcnt ofAdult&Eldcrly Nursing,Tottori Univcrsiサ ,TOttOri,Japan 2. Chiba Univcrsity Hospital,Chiba・ Japall
3 To■
ori Universiサ HOSpital,To慣ori,JapanEmal:m¨ [email protected]¨u.acjp:Miwa YmvLttloTo
Rcccivcd Jan 14th,2015;rcviscd Feb,1 5th,2015:acceptcd Augst,23th 2015
ABSTRACT
本研 究の 目的は,2008年
∼2013年の5年
間の終末期 がん患者 に対す るス ピリチ ュアル ケアに関す る資料・論 文か ら,スピ リチ ュアル ケアの実践が,どの よ うな 目的・介入方法 で行 われてい るのか を分析・検討 を行 い, 看護 師 によるス ピ リチュアル ケアの方 向性 を検討す ることで ある.ス
ピ リチ ュアル ケアの 目的は8個,ケ
ア の方法 は9個抽 出 された。ス ピ リチ ュアル ケアの 目的 として,患
者 に死 の受容 を強制す ることではな く,患
者 に現在 を生 きる意 味の回復 を促す ことが重要 であ り,ス
ピ リチ ュアル ケアを行 う際は,ま
ず は患者 を身体 的な苦痛 か ら解放 し,患
者 が 自分 自身 と向き合 えるよ うな環境 を整 えることが重要 である と示唆 され た。 キニ ワー ド:ス ピ リチ ュアルペイ ン,ス
ピ リチ ュアル ケア,終
末期 がん患者 は じ め に1981年
に我 が国 にお いて がん に よる死 亡が死 因の第一位 とな り,現
在 ではお よそ2人
に1人
が がん に罹患す る と言 われ てお り,が
ん患者 は増加 の一途 をた どつてい る.が
ん患者 に とつて,
がん の進行 は多様 な苦痛 を生み 出す 。終末期 において は,急激 な身体状態 の悪化 に伴い,疼 痛の増強や, 身 の置 き所 のない苦痛 が現れ るこ とが多い.特
に 患者 は死が迫 つてい るこ とに よ り,霊
的 な苦痛, す なわ ちス ピ リチ ュアルベイ ンを抱 えやすい とい われ てお り,ス
ピ リチ ュアル ケアの重要性 が強調 されてい る. ス ピ リチ ュアル ケアの歴 史的背景 として欧米 で は,1960年
代 にシシ リー・ ソンダー スが,イギ リ スに近代 ホス ピスの祖 であるセ ン ト・ ク リス トフ ァー・ ホス ピスを設 立 し,ス
ピ リチ ュアル ケア を 世界で初 めて具体的 に行 つた.1998年
には世界保 健機構 (以下,WHOと
す る)か
ら 「がんの痛 み か らの解放 とパ リアテ ィブケア」が出版 され,2002 年 にはWHOが
緩和ケアの定義 として 「緩和 ケア は,生
命 を脅 かす疾患 に よる問題 に直面す る患者 とその家族 に対 して,痛
みや そのほかの身体的, 心理的,社
会的な問題 ,さ らにス ピ リチ ュアル (宗 教的,哲
学的 な こころや精神,魂 )な
問題 を早期 に発見 し,的確 な評価 と処置 を行 うことによつて, 苦痛 を予防 した り和 らげた りす るこ とで,QOL(人
生 の質,生 活の質)を改善す る行為である。」とし, 身体的ケア,精
神 的ケア,社
会的ケアに加 えて, ス ピ リチ ュアル ケアの重要性 を述べ,が
ん患者 の 持つ全人的苦痛 の緩和 の必要性 について言及 した。1990年 ,緩
和ケアが健康保険 に適応 され るよ うに なつて以降,わ
が国で も緩和 ケア病棟や ホス ピス が徐 々に増 え始 め,今
日では医療者 の間で もス ピ リチ ュアル ケアの重要性 の認識 が定着 しは じめて い る. 終末期 がん患者 のス ピ リチ ュアルペイ ンに関 し て,村
田 (2002)[1,2]は 「自己の存在 と意味の消 滅 か ら生 じる苦痛 」 と定義 し,ス
ピ リチ ュアル ケ アに関 して橋 口 (2010)[3]らは 「基盤 となる 日常 の身体的 ケアや会話 の 中で行 われてい る一つ一つ のケアを大切 に し,信
頼 関係 を築 き,最
後 までそ Copyright◎ 2015.ル′ι′″α `′ ο “α′ Jθ ““α′″ rJapα″ωι″ “ FS′″g`α″′ “cttCa″t″s″″終末期 がん患者 に対す る看護 師 によるス ピ リチ ュアルケア の人 らしく生 き られ るよ うに援助す るこ と」 と述 べ てい る
.終
末期 がん患者 の身体的,心
理的,社
会的ケア と比較 し,ス
ピ リチ ュアル ケアに関 して は患者 自身 のス ピ リチ ュアル な対処方策 が最 も重 要 なケアの指針 にな る とい うこ と示 されてい るが (染谷,2007)[4],看
護 師の多 くは,患
者 のス ピ リチ ュアルペ イ ンに対 して どの よ うに介入 してい いかわか らない と考 え,中
には患者 のス ピ リチ ュ アルペイ ンに気づ くことがで きない,ど
の よ うに 援助 した らよいのかわか らない と考 える看護 師が い ることも明 らかになつてい る (大浴,2007)[5]
羽毛 田 ら (2008)[6]は2003年
か ら2008年
ま でのがん患者 のス ピ リチ ュアル ケアに関す る論文 よ リス ピ リチ ュアル ケアの実践 の検討 を行 ってお り,ス
ピ リチ ュアル ケアは特別 なケアではな く, 日常生活援助 を通 して,生
理的ニー ズの充足 を行 うなかで も実現可能 な こ とで あ る と報告 してい る.2006年 ,我
が国においてがん対策基本法が成立 し, そ の中で全 ての医療従事者 に緩 和ケアの知識や技 術 の習得 の推 奨,緩
和 ケアの研 究 の推奨が述べ ら れ てい る。 よつて,緩
和ケア に関す る研 究や取 り 組 み は 日々進歩 してい る と推浪1でき,羽
毛 田の研 究以降の過去5年
間の文献 を概観す るこ とは意義 が ある と考 える。 Ⅱ.研
究 の 目的 本研究は,2008年
か ら2013年
にかけての最新5年
間の終末期がん患者 に対す るスピリチュアル ケアに関す る資料・論文か ら,ス
ピリチュアルケ アの実践が, どのような 目的・介入方法で行われ ているのかを分析 。検討を行い,看
護師によるス ピリチュアルケアの方向性 を検討す ることを 目的 とした。 Ⅲ 。用 語 の 定 義 1.ス ピ リチ ュアルペイ ン:人生 を支 えていた生 き る意味, 目的,あ
るいは価値観,関
係性 が脅 か さ れ て経験す る虚 無感,無
力感,疎
外感,喪
失感, 怒 り,苛
立 ち といった苦痛2)ス
ピ リチ ュアル ケア :生 きる意味や 目的,希
望 を見出す よ うに支援 を してい くこと2.対
象文献 の選 定 医学 中央雑誌 よ り,2008年か ら2013年 8月 迄 の5年
間の文献 を検索 した。 キー ワー ド「ス ピ リチ ュアルペイ ン」and「ス ピ リ チ ュアル ケア」and「がん/癌看護」で28件,「ス ピ リ チ ュアルペ イ ン」and「ス ピ リチ ュアル ケア」and「終 末期/ター ミナル」and「がん/癌看護」で24件の文献 が検索 された.検
索で 得た あわせ て52件の文献 を精読 し,ハ
ン ドサーチ を行 い,看
護 実践 が述ベ られ ていて,本
研 究の 目的 と合致 してい る内容 の ものを選抜 した。 尚,英
米 では終末期 がん患者へ のス ピ リチ ュア ル ケアは宗教的ケアの一環 として行 われてい る. その一方 で,我
が国で は,大
多数 の人 々が明確 な 信仰や宗教 を意識せず に生活 を してお り,ス
ピ リ チ ュアル ケア を行 う以前 に,患
者 自身 に も自党 さ れ ないス ピ リチ ュアルペイ ンの存在 を認 知す る困 難 が大 きい (村田,2002)[1,2].よ
つて英米 とは 文化 的 。宗教 的背景 が異 なるた め,今
回 は和文献 に限定 した.従って最終的に16件を検討 の対象 と した。 文献対象 の除外基準は、学会抄録 (会議録)、 母性 領域 に関す るもの、小児領域 に関す るもの、海外 文献 とした。Ⅳ
.研
究方法
1.データの収集整理
1)ス ピ リチ ュアル ケアの 目的は,スピ リチ ュアル ペイ ンの緩和 あるいは解決であると考え,16件
全 ての文献 か らス ピ リチ ュアルペイ ンを抽 出 し,ラ
ベル とした.2)16件
の全ての文献 よ リス ピ リチ ュアル ケアの 看護 実践 が記載 してあ る部分 を抽 出 し,ラ
ベル と した.3)抽
出 したデー タか らケアの 目的 。ケアの方法 に 分類 した.2.分
析方 法
本研 究で はス ピ リチ ュアル ケアの 目的,ケ
アの 方法の2つ
の視点か ら分析 を行 つた。1)ス
ピ リチ ュアルケアの 目的 について ① ス ピ リチ ュアル ケアの 目的 はス ピ リチ ュアルペ イ ンの緩和や解決 である と考 えた。 ②抽 出 された ラベル を,メ
タ統合 を援用 し類似性 のあるもので整理 し,小
カテ ゴ リー とした。 ③小 カテ ゴ リーの名称 は,小
カテ ゴ リー を構成す るス ピ リチ ュアルペイ ンの項 目の意 味内容 を表現 す る言語 を適用 した。 ④小カテ ゴ リー に分類 され たス ピ リチ ュアルペイ ンを類似性 の あるもので整理 し,大
カテ ゴ リー を 作成 した。 ⑤ 大カテ ゴ リーの名称 は,大
カテ ゴ リー を構成す る小 カテ ゴ リーの意味内容 を表現す る言語 を適用 した。 ⑥各大カテ ゴ リー に示 されたス ピ リチ ュアルペイ ンに対す る緩 和や解決 され た状態 を示す もの をス COpright◎ 2015.ル′ι′ “α″θ″″Jο““aJグJapα κωι ““おれg`″ι′“`′ たια “″srzク終末期 がん患者 に対す る看護 師によるス ピ リチ ュアル ケア ピ リチ ュアル ケ アの 目的 と した.
2)ス
ピ リチ ュアル ケ アの方 法 につ い て ① メタ統合 を援用 しケア内容の項 目を,類
似性の あるもので分類・整理 し,小
カテ ゴ リーを作成 し た。 ②小カテ ゴリーの名称は,ケ
アの内容の項 目にあ る意味内容で表現 した。 ③小カテ ゴ リーに したケアの内容 を類似性 のある もので整理 し大カテ ゴリーを作成 した。 ④大カテ ゴ リーの名称は,大
カテ ゴ リーを構成す る小カテ ゴリーに分類 されたケアの意味内容で表 現 した。尚、メタ統合 とは、一次研究者が行 つた 複数の質的研究におけるデー タ解釈や方法論,理
論的枠組みの考え方を,あ
る 目的についてま とめ あげることによ り,研
究対象 となっている現象の 新たな解釈 を形成す ることである.3.倫
理 的 配 慮 カテ ゴリー化を行 う対象文献は、匿名 としID化
し整理、分類を行った。 V。 結 果 文献検索の結果得 られた 16文 献を表 1に 整理 し た。 1.ス ピリチュアルケアの 目的 (表 2) ス ピリチュアルケアの 目的は,ス
ピリチュアル ペインを緩和,あ
るいは解決す ることであると考 え,ス
ピ リチュアルペインの項 目を基に分類・整 理 をした。結果,99項
目を抽出 し,8個
の大カテ ゴリー と31個
の小カテ ゴリーに分類 された。スピ リチュアルケアの 目的 として,1)『
自己の死や疾 患の受容 に向けて準備 を してい くことを 目的 とし たケア』 2)『今,生
きてい るとい うことに意味を 見出 してい くことを目的 としたケア』 3)『人間 と しての尊厳が保たれ,役
割 を再獲得 してい くこと を目的 としたケア』4)『超越的なものに救いを求 めたい とい う欲求 を満 たす ことを 目的 としたケ ア』 5)『希望・夢を叶え,人
生における意味を見 出す ことを 目的 としたケア』 6)『自立を喪失 しな が らも自分 らしさの再構築を促す ことを目的 とし たケア』 7)『他者 との関係性 を再構築す ることを 目的 としたケア』 8)『症状が緩和 され,適
切な情 報 を得 ることか ら不安の軽減 を 目的 としたケア』 があげ られた. 1)『 自己の死や疾患の受容 に向けて準備 をして い くことを目的 としたケア』 このカテ ゴ リーは,大
カテ ゴ リーに<生
きたい とい う思いか ら,自
己の死や疾患を受容す ること ができない苦痛>が
あげ られ,「なぜ私が,と い う 問い」「死 を認 め られ ない思い」「疾患 を認 め られ ない思い」「生への思い」とい う小カテ ゴ リーで構 成 されてい る. ケアの 目的 は,大
カテ ゴ リーであげたス ピ リチ ュアル ペイ ンの緩和・解決 をケアの 目的 とす る, 『 自己の死や疾患の受容 に向 けて準備 を してい く こ とを 目的 としたケア』である と考 え,適 用 した。 2)『 今,生
きてい る とい うこ とに意味 を見出 し てい くことを 目的 としたケア』 このカテ ゴ リー は,大
カテ ゴ リー に<死
へ の思 い,生
へ のあき らめ,敗
北感,将
来性 を失 う喪失 感 か らくる苦痛>が
あげ られ,「死への思い」「生 へ のあき らめ」「敗北感」「将来性 を失 う苦痛」「残 され た時間が分 か らない苦痛」 とい う小 カテ ゴ リ ーで構成 されている。 ケアの 目的 は,大
カテ ゴ リーであげ られ たス ピ リチ ュアルペイ ンの緩和 。解決 をケアの 目的 とす る『 今,生
きてい る とい うこ とに意 味 を見出 して い くこ とを 目的 と した ケ ア』 と考 え適 用 した 。 3)『人間 としての尊厳 が保 たれ,役
割 を再獲得 し てい くことを 目的 としたケア』 このカテ ゴ リー は,大
カテ ゴ リー に<人
間 とし て の尊厳 や役割 の喪失 に よる苦痛>が
あげ られ, 「人間 としての尊厳 の喪失」「役割の喪失」とい う 小カテ ゴ リーで構成 されてい る. ケアの 目的 は,大
カテ ゴ リーであげたス ピ リチ ュアル ペイ ンの緩 和・解 決 をケアの 目的 とす る, 『 人間 としての尊厳 が保 たれ,役
割 を再獲得 して い くことを 目的 としたケア』 で ある と考 え,適
用 した. 4)『 超越的 な ものに救い を求 めたい とい う欲 求 を満 たす ことを 目的 としたケア』 このカテ ゴ リー は,大
カテ ゴ リー に<超
越 的 な 何 か に救 い を求 めたい とい う思 い>が
あげ られ, 「超越的な何 かに救い を求 めたい とい う思い」 と い う小カテ ゴ リーで構成 されてい る. ケアの 目的 は,大
カテ ゴ リーであげたス ピ リチ ュアル ペイ ンの緩 和・解 決 をケアの 目的 とす る, 『 超越的 な何 かに救 い を求 めたい とい う欲求 を満 たす こ とを 目的 と したケア』 で ある と考 え,適
用 した。 5)『希望 。夢 を叶 え,人
生 にお ける意味 を見出す こ とを 目的 としたケア』 このカテ ゴ リー は,大カテ ゴ リー に<希
望・夢 。 人生 にお ける意味 の喪失 と叶 えたい希望 があ るこ とに伴 う苦痛>が
あげ られ,「希望や夢 の喪失」「人 生 にお ける意味の喪失」「口十えたい希望」とい う小 カテ ゴ リーで構成 されてい る. ケアの 目的 は,大
カテ ゴ リーで あげたス ピ リチ Copyright◎ 2015.勲′ιr″α力 “α′Jθ““αJグJψα ″ωικ “お′暉`″ι′″crたιακ″s″″終末期 がん患者 に対す る看護 師 によるス ピ リチ ュアル ケア ュアルペイ ンの緩和 。解決 をケアの 目的 とす る, 『 希望・夢 を叶え
,人
生における意味を見出す こ とを目的 としたケア』であると考え,適
用 した. 6)『自立を喪失 しなが らも自分 らしさの再構築を 促す ことを目的 としたケア』 このカテ ゴ リーは,大
カテ ゴ リーに<自 立の喪 失 に伴 う自分 らしさの喪失による苦痛>が
あげ ら れ,「他者 に迷惑をかけているとい う申し訳なさ」 「自立の喪失」「自立への希望」とい う小カテゴリ ーで構成 されている。 ケアの 目的は,大
カテ ゴ リーであげたスピリチ ュアルペイ ンの緩和 。解決 をケアの 目的 とす る, 『 自立を喪失 しなが らも自分 らしさの再構築 を促 す ことを 目的 としたケア』であると考え,適
用 し た。 7)『 他者 との関係性 を再構築す ることを 目的 と したケア』 このカテ ゴ リー は,大
カテ ゴ リー に<他
者 との 関係 が喪失す る中で生まれ て くる喪失感や気 がか りとい った苦痛>が
あげ られ,「愛 の喪失」「友人 との関係性 の喪失」「家族 との関係性 の喪失」「孤 独感 」「医療者 へ の不満・ 不信感 」「他人へ の不信 感 」「他 人 か ら寄せ られ る憐 れ みや 同情へ の苛 立 ち」「残 され る家族への気がか り」とい う小 カテ ゴ リーで構成 され てい る。 ケアの 目的は,大
カテ ゴ リー で あげたス ピ リチ ュアルペ イ ンの緩和・解決 をケアの 目的 とす る, 『 他者 との関係性 を再構築す るこ とを 目的 とした ケア』 である と考 え,適
用 した。 8)『 症状 が緩 和 され,適
切 な情報 を得 るこ とか ら不安の軽減 を 目的 としたケア』 このカテ ゴ リー は,大
カテ ゴ リー に<身
体 的な 苦痛,情
報提供,情
報不足,余
裕 のな さな どか ら くる不安>が
あげ られ,「漠然 とした不安 」「身体 的苦痛 に よる不安」「情報提供 に よる不安」「情報 不足 による不安」「精神 的な余裕 のな さ」とい う小 カテ ゴ リーで構成 されてい る。 ケアの 目的は,大
カテ ゴ リー で あげたス ピ リチ ュアル ペイ ンの緩和・解決 をケアの 目的 とす る, 『 症状 が緩和 され,適
切 な情報 を得 るこ とか ら精 神 的安寧 を得 るこ とを 目的 としたケア』 であ る と 考 え,適
用 した.2.ス
ピ リチ ュアル ケアの方法 の分類 (表 3) 類似性 の あるもので分類整理 したケア内容 の項 目で,ケ
アの方法・ カテ ゴ リー を作成 した。結果281項
目を抽 出 し9個のケアの方法 と33個のカテ ゴ リーに分類 された.ケアの方法 として,1)『 日々 の関わ りの中で,一
つ一つ のケアを大切 に し,患
者 に肯定的 に寄 り添い,関
心 をそそ ぐケア』 2) 『 人生の統合・死の受容 を促すケア』 3)『患者主 体のケア』 4)『希望 。喜びの再発見/希
望・喜び を支えるケア』 5)『家族 。他者 との関係性 を大切 にするケア』 6)『自律 。役割 。その人 らしさを支 えるケア』7)『患者の 日常生活 を支えるケア』8) 『身体的な苦痛緩和』9)『多職種連携によるケア』 があげられた. 1)『 日々の関わ りの中で,一
つ一つのケアを大切 に し,患
者 に肯定的に寄 り添い,関
心を注 ぐケア』 このスピリチュアルケアの方法は,「傾聴す る」 「患者―看護師間の信頼関係の構築 を意識す る」 「ともに寄 り添 う」「患者の思いに共感をす る」「関 心を向ける」「意図的にコミュニケーション技法を 用いる」「患者への配慮 し工夫す る」「患者 を丸 ご と受け入れ る」「ケアに思いを込める」「患者 を全 体的にとらえる」のカテゴリーで構成 されている。 2)『人生の統合・死の受容を促すケア』 このスピリチュアルケアの方法は,「ライフレビ ューを行 う」「思いの表出を促す」「残 された時間 を意識す る」「患者が自分 自身 と向き合えるように 促す」「生 と死について語 り合 う」「現実や感情 を 受 け入れ ることへの援助 を行 う」のカテ ゴ リーで 構成 されている。 3)『患者主体のケア』 このスピリチュアルケアの方法は,「患者主体の 看護 を行 う」「患者 を見守 る」「人間 としての尊厳 を保持す る」「情報提供 を行 う」「看護師 自身の死 生観を見直す」のカテゴリーで構成 されている。 4)『希望・喜びの再発見/希
望 。喜びを支 えるケ ア』 このスピリチュアルケアの方法は,「希望を見つ ける」「希望を支える」「趣味や喜びを大切 にす る」 のカテゴリーで構成 されている. 5)『家族・他者 との関係性 を大切にす るケア』 このスピリチュアルケアの方法は,「患者 と家族 との架 け橋 になる」「他者 との関係性 を大切 にす る」「家族へのサポー ト」のカテゴリーで構成 され ている。 6)『 自律・役割 。その人 らしさを支 えるケア』 このス ピ リチ ュアルケアの方法は,「役害1。 その 人 らしさを支 える」「自律 を支 えるよ う支援す る」 のカテ ゴ リーで構成 されてい る. 7)『 患者 の 日常生活 を支 えるケア』 このス ピ リチ ュアル ケアの方法は,「患者 の 日常 性 を大切す る」「環境 を整 える」のカテ ゴ リーで構 成 されてい る. 8)『 身体的 な苦痛緩和』 このス ピ リチ ュアル ケアの方法 は,カ
テ ゴ リー の 「身体的な苦痛緩和」で構成 されてい る。 COpyright◎ 2015.ル′ `′ ″αr′ο″α′ヵ″ “α′グJapα“♂ι“″お′“g“″′“CtiCe ακ″s″″終末期 がん患者 に対す る看護 師 によるス ピ リチ ュアル ケア 9)『 多職種連携 に よるケア』 このス ピ リチ ュアル ケアの方法 は
,カ
テ ゴ リー の 「宗教家・音楽療法士・医師な どと連携 を行 う」 で構成 されてい る.Ⅳ 考察
1.ス
ピ リチ ュアル ケアの 目的 ス ピリチ ュアル ケアの 目的 として,『自己の死や 疾 患の受容 に向けて準備 を してい くこ とを 目的 と したケア』があげ られた。我 々医療者 は,死
の受 容 をす るこ とが よ りよい死 を迎 える条件 であ る と 考 える風潮 があるが,村
田 (2003)[4‐6]は,死
の 受容 は必ず しも全 ての患者 に求 め られ るべ き もの ではな く,死
を認 めない患者 がホス ピスにおいて よ りよく生 きるこ とを支 えるこ とがス ピ リチ ュア ル ケアには必要だ と述べてい る。そのため,患
者 に死 の受容 を強制 させ るのではな く,あ
りのまま の患者 の受容過程 を受 け止 めることが必要である. 更 に,「死への思い,生
へ のあき らめ,敗
北感,将
来性 を失 う苦痛,残
された時間が分か らない苦痛」 のス ピ リチ ュアルペイ ンの緩和 として『 今 を生 き ることを 目的 としたケア』 が あげ られた。人 は将 来へ の展望 を開 きだす こ とがで きな くなつた とき に,現
在 を生 きる意 味 を失 う (村田,2004)[7].
だが,長
い先の将来 に 目標 をす えて,そ
の 目標 の 準備 として あ る現在 を生 きる意味 を失 っていた患 者 が, 日標 を明 日とい う近い将来 に変 えてい くこ とに よって,現
在 を生 きる意 味 を回復 してい くこ とを 目的 としたケアは有用である と考 える.2.ス
ピ リチ ュアル ケアの方法 1)『 日々の関わ りの 中で,一
つ一つ のケアを大切 に し,患
者 に肯定的 に寄 り添い,関
心 を注 ぐケア』 これ らは,コ
ミュニケー シ ョン技法 に関す る内 容 であ る.「傾聴す る」「ともに寄 り添 う」「意図的 に コ ミュニケー シ ョン技法 を用 い る」「あ りのまま を受 け入れ る」な どは援 助 的 コ ミュニケー シ ョン に含 まれ,村
田はス ピ リチ ュアルペイ ンを持 って い る患者への援助 的 コミュニケーシ ョンの有用性 を述べてい る (2004)[7]。 また,原
は援助者 が援 助 的 コ ミュニケー シ ョンに よつて患者 と関わ り, その関わ りの中か ら,患
者 自身 が苦 しみ に巻 き込 まれ ていた 自分 を振 り返 り,気
付 き,価
値観 を変 え,苦
しみ を乗 り越 え よ うとす るこ とを支 える援助 の重要性 を 述べてい る (2004)[8]。 また,日々の関わ りの中 で,援助 的 コ ミュニケー シ ョンを意識す ることで, 患者 と看護 師 の信頼 関係 の構築 につ なが り,よ
り 患者 のス ピ リチ ュアル な次元 を理解す るこ とがで きると考 え られ る. 2)『 人生の統合・死の受容 を促すケア』 ス ピ リチ ュアル ケアは患者 のス ピリチュアルペ イ ンの表 出か ら始 ま る.さ
らに,患
者 の内在 して い るス ピ リチ ュアルペイ ンを言語化す るこ とは, 患者 自身 がそれ を乗 り越 え るた めの基 本 とな る (羽毛 田,2008)[6].よ
つて,「思いの表 出 を促 す」「生 と死 について語 り合 う」「ライ フ レビュー を行 う」 こ とは患者 が 自身 の死生観,思
い,過
去 を振 り返 るこ とを促 し,患
者 が人生 の統合,死
の 受容 に向けて動 き出す こ とを支 えるこ とがで きる と考 え られ る。 3)『 患者主体のケア』 ス ピ リチ ュアル ケアは本質的に患者 自らが答 え を見出す ものであ り(田村,2002)[9],医
療従事 者 は常 に患者 主体でス ピ リチ ュアル ケアを行 うこ とが基本 となる. また,患
者 にはそれ ぞれ にス ピ リチ ュアル な対 処方策 が あ り,我
々はこれ を促 し,支
えるこ とが 重要であ る (村田,2003)[4‐ 6].よつて,患
者 自 身 の対処方策 を信頼 し,時
に患者 を見守 るこ とも ス ピ リチ ュアル ケアの方法 の一つ として あげ られ る. それ らに加 えて,患
者 の価値観・ 死生観 を理解 す るために看護師 自身 の死生観 を見直す こ ともま た重要で ある.効
果的 なス ピ リチ ュアル ケアの実 践 には看護 師 の高いス ピ リチ ュア リテ ィがすつの 要素 とな ることが分 かってお り(田内,2009)[10], 看護 師 は 自身 のス ピ リチ ュア リテ ィに磨 きをか け, 患者 の価値観 をあ りのまま受 け止 めなが らケアに 携 わるこ とが大切 である。 4)『希望・喜びの再発見/希望・喜び を支 えるケア』 終末期 において患者 は さま ざまな喪失 を経験す る.そ の よ うな状況 において も患者 が<状況付 け ら れ た可能性>を 生 き抜 くことを支 えるためには,患 者 の関心や,患
者 が意 味 を見 出 してい る ものに配 慮 し,そ
の固有の意味 にお ける可能性 を維持でき るよ うに患者 を支 えきることが大切 である (田村,2005)[11].状
況付 け られ た可能性 の 中で患者 と ともに希望・ 喜び を育み,支
えるこ とは重要 なケ アである。 5)『 家族 。他者 との関係性 を大切 にす るケア』 人 (自分)の
存在 は他者 (相手)か
ら与 え られ るもので あ り,人
は苦 しい状況 の中にあつた とし て も,大
切 な人 との関係性 に よつて支 え られ る可 能性 を持 つてい る (小澤,2004)[12].ま
た,村
田は患者 と家族,ま
たは家族以外の他者 との関係 性 を支 え,関
係 の力 を使 つて患者 の主観 的な苦 し みが和 らぐこ とを支 える とい う援助 の存在 を示 し てお り (2004)[7],看護師 は客観 的に患者 と他者 Copyright◎ 2015.L″ "α″ο″αJ Jο″“α′げJapα″ωι“″お″ g cα祀′ “ diCe α″″s滋″終末期 がん患者 に対す る看護 師に よるス ピ リチ ュアル ケア の関係性 を見つ め
,架
け橋 とな るこ とがス ピ リチ ュアル ケア として求め られてい ると分かつた。 更 に,鈴
木 らの研 究 (2010)[13]から患者 は家 族や友人 との関係性 だ けでな く医療者 との関係性 に対 して も苦痛 を抱 くこ とが ある と分か ってい る. よって,患
者 と家族や友人 の良好 な関係性 を再構 築 してい くだ けで な く,医
療者 が患者 とよ りよい 関係 を築いてい くこ とも重要 なケア となる. 6)『 自律 。役割 。その人 らしさを支 えるケア』 終末期 において身体 が衰 え,自
立が失 われ てい く中で,人は 自律 を も失 いやすい。原 は我 々が “で きる (自立)"とい う生産性 に基づいた価値 (使用 価値)か
ら,他
者 に頼 るこ とも自分 で決 めるこ と がで きる (自律)と
い う,生
きてそ こにい ること に与 え られ た価値 (存在価値)へ
の価値観 の転換 が終末期 において重要で ある と示 してお り,患
者 が 自己の価値観 を見直 し,再
構 築で きるよ うに支 えることが大切 である. 7)『 患者 の 日常生活 を支 えるケア』 患 者 の 日常 生 活 を支 え る こ とに つ い て 田村 (2002)[1,2]は,患
者 とともにその 日の過 ご し方 を考 えるこ とで,一
日の生活 に リズムをつ くるこ とがで き,メ
リハ リのあ る生活 を送 るこ とがで き る と述べ てい る.ま
た,環
境 を整 えるこ とは森 田 (2010)[14]が ス ピ リチ ュアル ケアにおいて基盤 とな るケアの うちの一つ として あげてお り,患
者 の生活 に 目を向け,患
者 の好み に配慮 しなが ら日 常の生活 を支 えてい くこ とも看護師 の役割 で あ る と考 え られ る. 8)『 身体的な苦痛緩和』 身体的 な苦痛 は患者 の精神 的側 面 にネ ガテ ィブ に働 きか けるだ けでな く,社
会的活動 に も影響 を 及 ぼ し, さらに 自らの存在意義 を問 う苦痛へ とつ なが る (白野,2009)[15]。 また,藤
田 (2008) [16]は,理不尽 さを 自分で乗 り越 えてい くことは終 末期患者 の 自己実現 につ なが り,そ
のために,患
者 が 自分 の理不尽 さと向き合 うよ うにす る働 きか けがス ピ リチ ュアル ケア とな るこ とを示 してい る. 一方 で,身
体的苦痛 の存在 は,患
者 が 自分 自身 と 向き合 う余裕 を失 わせ るた め,最
優 先 として患者 を症状 の苦痛 か ら解放す るこ とがス ピ リチ ュアル ケアの出発点である と考 え られ る. 9)『 多職種連携 に よるケア』 がん終末期 とい う限 られ た時間内で,予
後 を 自 覚 した際や告知 を受 けた際 に生 じるシ ョックや死 へ の恐怖 とい った苦悩 を,患
者 自らの手で克服す るこ とは非 常 に困難 で ある。黒 田 ら (2009)[17] はがん患者 と我 々医療者 が対峙す る ときに,我
々 に苦悩す る患者 を援助す る役割 があ るこ とを述ベ てお り,更に “限 りある命"に向き合 うか らこそ, チー ムケアが必要 であ り,チ
ー ム内の医療者 間の 意思の統一が必要 であ る と述べてい る.ス
ピ リチ ュアル ケアには音楽療法や心理カ ウンセ リングな ど専 門的な領域 のケアを提供 してい くこ とが必要 になる場合 も多 く (大浴,2007)[5],自
らの限 り ある命 と向き合 つてい る患者 を我 々は多職種 を交 えたチー ムで支 えてい くこ とが重要で あ る と考 え る。V
結論
1.ス
ピ リチ ュアル ケアの 目的 は患者 に死 の受容 を強制す るこ とで はな く,患
者 に現在 を生 き る意味の回復 を促す こ とである。2.ス
ピ リチ ュアル ケアの方法 として以下の2点
が示唆 された.1)ス
ピ リチ ュアル ケアを行 う際は,まず は患者 を身体的 な苦痛か ら解 放 し,患
者 が 自分 自身 と向 き合 えるよ うな環境 を整 えることが重要である.2)ス
ピリチ ュアル ケアの主体 は患者 であ り,患
者 自身が答 えを見つ け られ るよ うに医療職者 は援 助 を してい くこ とが重要である。 患者 自身 の価値観 を理解す るために,看
護師 自身 の価値観 を見直 し,ス
ピ リチ ュア リテ ィを高 めて い くことが,よ
りよい ス ピ リチ ュアル ケアの実践 につ なが る。 Copyright◎2015.ル″ “α′′ο″αJ力““αJグJap“ωι“″お′暉“″′“`″ た′α″″s滋″終末期 がん患者 に対す る看護 師に よるス ピ リチ ュアル ケア 表 1 対象文献=覧 番号 著者 論文名(出版年) 掲載雑誌 調査対象 調査方法 調査時期 1 甲斐祥子他1名 緩和ケア病棟看護師がスピリチュアルペインと察知したとき 第39回成人看護Ⅱ 看護師6名 半構成的面接 2007年 6月∼ の感情とケアの実態 2008年2月 2 河正子他1名
研究プロジェクト③ スピリチュアルケア(2008) 緩和医療学vol10 No 3 3 藤田和寿他1名 Spiritllal Careに対するホスビス看護師の考えと 新潟大大学医学部 看護師4名 参与観察 2006年 ケアの実際(2008) 保健学科紀要 半構造化面接 8∼6月 4 高橋正子 終末期がん患者のスピリチュアルペインが緩和される過程― 金沢つるま大学保健学科紀 看護により癒される体験から一(2008) 要 2006年10月∼ 2007年11月 5 矢野裕美子 一般病棟における「その人らしい最期Jに寄り添うケアー 第39回成人看護Ⅱ 40代女性 Margaret Newman看護論を用いての振り返リー (2008) 6 黒田美智子 他9名 終末期がん患者の自己の存在と生の意味の復元への 財団法人三友堂病院医学雑 80代 女性 スピリチュアルケアマニュアルを 理論的アプローチ 誌 用いた介入 ―スピリチュアルケアマニュアノイヒヘの試み―(2009 7 竹下美恵子 他4名 闘病記に見るスピリチュアルペインの分析 愛知きわみ看護短期大学紀 闘病記5冊 SP CSS ―肺がん患者に焦点を当てて―(2009) 要 8 矢野高 他3名 「そつとしておくJこ と 一患者の自己エンパワーメントー(2009) 緩和ケアvo119 No 5 50代男性 2008年1月 9 藤井美和 スピリチュアルケアの本質 老年社会科学vo131 N0 4 -死生学の視点から―(2010) 10 橋口玲子他4名 終末期がん患者のスピリチュアルペインヘの看護の意味―村 第41回成人看護Ⅱ 60代女性 SP CSSを用いた介入 2009年4月∼11 田理論"スピリチュアルペインの存在論を用いた分析から- 70代 男性 月
11 比嘉勇人 看護におけるSpiriual・Care Mode10010) 富山大医学会誌
12 小藪智子 他3名 看護師のスピリチュアルケアのイメージと実践内容(20101 川崎医療福祉学会誌 看護師345名 自由回答方式 2006年 7月∼7 日8月 31日 13 森田達也他12名 がん患者が望む「スピリチュアルケア」89名のインタビュー調 精神医学 患者89名 半構造化面接 査(20101 14 鈴木啓子他6名 A病院におけるスピリチュアルケアに関わる看護実践-16事 二育学院大学紀要 看護師による看護実践 事例提出 2009年 5∼ 10月 例が示唆するもの一(2010) rl Q01111 15 植村敏子 尿膜がん患者の終末期への看護―スピリチュアルペインヘの 泌尿器ケア 30代男性 ケアに焦点を当てて一 16 三橋日記 他1名 緩和ケア病棟看護師が捉える終末期がん患者の非言語的なス 高知大学看護学会誌 熟練看護師 半構成的面接 2008年6∼ 7月 ピリチェアルペインのシグナル COpright◎ 2015.ルr`′ “α″θ“α′ Jθ″ “α′り rJap“ωι ““認″gC″ep“ c′た′α “″s滋″
終末期 がん患者 に対す る看護 師 によるス ピ リチ ュアル ケア 表2 ス ピ リチ ュアルペイ ンの分析 とス ピ リチ ュアルケアの 目的 ス ピ リチ ュ ア ル ペ イ ン の 分 析 ス ピ リチ ュアル ケア の 目的 カテ ゴ リー きたい とい う思 なぜ 私 が, とい う問い 。「ま さ か こ ん な 病 気 に な る な ん て うそ み た い(1判 1 自 己 の 死 や 疾 魚 の 受 容 に 向 け て 準 備 を い か ら, 自己の 死 して い く こ と を 目的 や疾 患 を 受容 す る と した ケア こ とがで きない 苦 痛 。「少 し前 まではあんなに元気だつたのに(1句 死 を認 め られ ない思い 。「両親 がわ ざわ ざ上京 してホス ピス 入院 を進言 して くれたのに とても不 愉快 にな つた(■ ・「再発 が確認 され,今後 ど うす るか 考 えな けれ ばな らない の にそれを 話 題 に もで きない。」 疾 患 を認 め られ ない思 い 。「そ もそ も自分が肺がん を患ってい ることを認 めた くない。J 生への思い 。「人生をあきらめたことをいいながら『 死にたくない』そんな思いを捨 てなかった。」 ・「死ぬのを待つだけですか61 2今 ,生き てい る と 死 へ の 思 い,生へ の あ き ら め,敗北 感,将来 性 を 失 う 喪 失 感 か ら く る 苦 痛 ・「あのまま死んだほ うが よかったか 知 れ ん な( い う こ と に 意 味 を 見 出 し て い く こ と を 目 的 と した ケ ア 生へ のあ き らめ これ 以 上 身 体 は よ く な らな い く “J ・ 再発 は避 け られ ない もの とあき らめの世界 に閉 じこもる。 敗北感 ・「先生の指示 を守 って病気 をや つつ ける と約束 したのに。」 将 来性 を失 う苦痛 ・「あつちに渡 る橋が見 えてきた 明 日死 ぬか ら医者 を呼べ・ J ・「残 され た 時 間 が 減 っ て い く〈] 残 され た 時 間 が 分 か らな ・「実際 どれ くらいの砂時計が残 つてい るのだろ うか。J ・「 自分 は い よ い よ も うだ め だ(1句 。「あ と, どれ くらい生 き られ るのか知 りたい・・ l 3 人 間 と し ての 尊厳 人FHEと しての尊 厳 が保 たれ,役割 を再獲 や役 割 の 喪失 に よ 得 して い く こ と を 目 る苦痛 的 と したケア 人間 と しての尊厳 の喪 失 ・ オムツす ること,失禁 す るこ との嫌悪感 が強 い患 者〈あ 役割 の喪失 ・ 役 割 を 果 た せ な い 辛 さ。 ・ (以 前 は お 茶 を 立 て,振舞 う こ と が 楽 しみ だ つ た 患 者 は,最近 で き な く な っ た こ と に 関 し て)「だ ん だ ん 何 も で き な く な つ て い く よ うだq 4 超 越 的 な もの に救 超 越 的 な 何 か に 救 超越 的 な 何 か に 救 い を求 ・「あなたは神様 を信 じていますか(14」 い を求 め た い とい う い を 求 め た い と い めたい とい う思い 欲 求 を満 た す こ と を う思い 目的 としたケア ・ 実在的な ものを超 えた何 かに救 いを求め る患者(14 。「術後 フォローのための外来受診 は,ロシ アンル ー レッ トの引 き金 を 引 くの と似 てい ます(句 5 希 望・ 夢 を叶 え, 希 望 ・ 夢 。人 生 に 希 望や夢 の喪失 ・「何 の 希 望 も な い 。J 人 生 に お け る 意 味 を 見 出 す こ と を 目 的 と した ケア お け る 意 味 の 喪 失 と 叶 え た い 希 望 が あ る こ と に 伴 う 苦 痛 ・「や りたい ことは何 もない(15 人生 にお ける意味 の喪 の 人 生 に は 意 味 が あ る の 叶 え た い 希 望 。「お世話 になつた姪や甥 にお礼が したい “」 ・「死ぬ前 にテーマパー クヘ行 きたい(1■ 。「何 の た め に 生 き る の かq 6 目立 を喪 失 しなが 自立 の喪 失 に伴 う ら も 自分 ら し さ の 再 自分 ら し さの喪 失 構 築 を促 す こ と を 目 に よる苦痛 的 と したケア 他者 に 迷 惑 を か け て い る とい う申 し訳 な さ ・「両親 に迷惑 をかけた くないく匂 。「皆 さんに迷惑 をかけている均 。「食事 も満足に とれない,声も出せ ない そんな 状態で 職場へ 出て も 仕 事 にな らない み んなに迷惑 をか けてい るだ けだけ 自立の喪失 。「自分 で横 を向 けないのがつ らい(1% ・「 自分 で 食 べ よ う と して も 手 が か な わ な い か ら無 理(10」 自立 へ の 希 望 ・「自分 でできる うちは何 で も自分 でや りたい匈 7 他 者 と 関 係 性 を 再 他 者 と の 関 係 性 の 愛 の 喪 失 構 築 す る こ と を 目的 中で 生 ま れ て く る と したケア 喪 失 感 や 気 がか り といった 苦痛 ・ 私 は 誰 か ら も 愛 され な い の で は な い か 。」 ・「死 んだ後,誰か時 々供養 に来 て くれ るかなく可 友人 との関係性 の喪失 ・「突 き放 され親 友 と思つていた仲 間にも背 を向け られた(1 .「何 人 もの友 人 を失 つた。 家族 との関係性 の喪失 ・「弟 と は 子 供 の こ ろ か ら仲 が 悪 く て 喧 嘩 ば か り 今 も話 を しな い 。」 孤独感 ・「そばにいて(14」 ・「とにか く誰 か と話 したい(16J 。「このまま の は 寂 し い(6 医療者 へ の不満・ 不信感 他人へ の不信感 ・「友人 には病気 の ことはほんの数人 に しか言 つてないく1% ・「友達 といつて も結局他人で しよ う 本 当 に私 の ことを 心配 してくれ る わけで はないか ら距離 をお きたい(B」 他 人 か ら寄せ られ る 憐れ 。「職場 では重病人扱 いでみんな気 を遣 って くれた 善意 の気遣 いと分 か みや 同情へ の苛立 ち っていて も,憐憫,憐れ み,同情 と受取 つていたく■ 残 され る 家族 へ の 気 がか ・「自分 の死 よ りも,生まれ て くる子供 と妻 が気 がか り。」 り ・「両親 と喧嘩 にな ることが多 くほ とん ど話 も しなかつた(1■ 8 症 状 が緩 和 され, 身 体 的 な 苦痛,情 適 切 な 情 報 を 得 る こ 報提供,情報不足, とか ら不 安 の 軽 減 を 余裕 の な さな どか 目的 とした ケア ら くる不安 漠 然 と した 不 安 「最近いろんな こと考 えて しまつて怖 い(15」 「すべ てが不安(1匂 身体的苦痛 に よる不安 。「昨 日は息が苦 しくなつて不安だ ったく電 ・「少 し痛 くなる とひ どく痛 くなるのではないか と が ん 闘 病 の 本 を 買 つ た が,励ま し に な らず 情 報 不 足 に よ る 不 ・「痛み に耐 えなが ら死ぬのではないか6泊 ・「献体 について分か らないので 自分が死 んだ ときの ことが′き配 でr6J 精神 的 な余裕 のな さ ・「きつ くて精一杯 で周 りが見 えない(電 ・「きつ くて どうしていいかわか らない(1% Copyright◎ 2015昴″ “α′′θ“α′Лθ““α′ぽJψα″ωι″″お″g ttCP“α'cc α “″s″の
終末期 がん患者 に対す る看護 師に よるス ピリチ ュアルケア 表3 ス ピ リ チ ュ ア ル ケ ア の 方 法 1 日 々 の 関 わ り の 中 で, 傾 聴 す る す る(161013 一 つ 一 つ の ケ ア を 大 切 に し,患者 に 肯 定 的 に 寄 り 添 い,関心 を そ そ ぐ ケ ア ・ 患 者 さん の 話 を 共 感 的 に 傾 聴 す る 。4 ・ 訴 え の 傾 聴 を行 う 。2 時 間 の 許 す 限 り 患 者 の 話 と も に 寄 り 添 う 係 の 構 築 を 意 識 す る ・ 多 く の 時 間 を 患 者 の 傍 で 過 ご す 。 患 者 の 思 い に 共 感 を す る 。気 持 ち を 理 解 し 一 緒 に 考 え る(13 ・ 患 者 の 痛 み を 自 分 の 痛 み とす る 。 ・ 気 持 ち を 読 み 取 る 。 関 心 を 向 け る ・ 黒 者 に 関 ′ '、 を 示 す0456 ・ 患 者 に関 心 を示 す 。456 ・『 あな た を大 事 に し て い る 』とい う メ ッセ ー ジを 送 る6 を伝 え る 。3 な ん で も 質 問 し や す い 関 係 を 構 築 す る ● 意 図 的 に こ関 心 を持 っ て い る こ と 黙 を 用 い る 。 ・ 非 言 語 的 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン を 駆 使 し な が ら 積 極 的 に 寄 り 添 デ5 ・ 日 線 を 合 わ せ る(12 タ ッ チ ン グ ●12 患 者 へ 配 慮 し 工 夫 す る 死 が 近 い 人 だか ら こそ, ち ょ っ と した こ と も 細 心 の 配 慮 と 工 夫 を(3 して あ げ る 態 度 を と ら な い 。3 患 者 を あ り の ま ま 受 け 入 れ 不 安 が あ つ て も 当 然 だ 」 と 医 療 者 が け入 れ る。3 2 人 生 の 統 合 ・ 死 のの 受 容 ラ イ フ レ ビ ュ ー を 行 う ・ 患 者 の 状 況 に 合 わ せ て 人 生 の 振 り 返 り や 再 評 価 を 行 う6 を促 す ク ア 患 者 を 丸 ご と, あ りの ま ま 大 切 に す る 。 ・ 訴 え か ら 逃 げ ず に 受 け 止 め る 。 ケ ア に 思 い を こ め る ヶ ア に『 あ なた が 大事 』 の思 い を こ め る ● ・ 一 つ 一つ の ケア に 思 い を こめ る 。 患 者 を 全 体 的 に と ら え る ― ――丁瑾輌霧 と異 な る顔 の 表 情 か ら捉 え る16 ・ 普 段 と異 な る 日 調 か ら捉 え る(16 ・ 全 身 を見 て 内面 か ら出 る サイ ン を キ ャ ッチ す る 。2 ・ 背 景 に 目 を む け, 全 体 で 提 え る 。2 ・ 患 者 の 体 験 か ら 生 き る 意 味 心 の 穏 や か さ ・ 尊 厳 を 強 め る ケ ア を 行 う(2 思 い の 表 出 を 促 す ・ 思 い を 表 出 で き る 場 の 提 供 を 考 え る(10 ・ 語 れ る雰 囲 気 を 作 る 。2 残 さ れ た 時 間 を 意 識 す る ・ 残 さ れ た 時 間 を 意 識 し た ケ ア “ ・ 意 図 的 な 時 間 の 使 い 方 を 行 う(4 患 者 が 自 分 自 身 と 向 き 合 え る よ うに 促 す ・ 気 持 ち の 整 理 を 促 す 。2 ・ 患 者 が 自 分 の 理 不 尽 さ と 向 き 合 え る よ うに す る 。 生 と 死 つ い て 語 り 合 う 。生 や 死 に つ い て 語 り合 う 時 間 を 大 切 に す る ● 現 実 や 感 情 を 受 け 入 れ る こ と へ の 援 助 を 行 う ・ 現 実 や 感 情 を 受 け 入 れ る こ と へ の 援 助 。 ・ 気 持 ち の 安 寧 を は か る(12 3 患 者 主 体 の ケ ア 患 者 主 体 の 看 護 を 行 う ・ 患 者 の ス ピ リチ ュ ア ル な 対 処 法 を 支 援 す る ● ・ 宗 教 観 を 尊 重 す る 。 ・ 患 者 の 人 生 観 死 生 観 の 理 解(5 ・ 患 者 に と っ て 大 切 な こ と は 何 か と い つ た 視 点 で み る ● ・ 患 者 の 思 い 。価 値 観 を 尊 重 す る 。5 ・ 患 者 を 最 期 ま で 支 え続 け て い く と い う 看 護 師 の 思 い を 積 極 的 に 伝 え る(5 者 を 患 者 自身 の 対 処 方 策 を 信 頼 し,見守 る 姿 勢 を と る(3 情 報 提 供 を 行 う 患 者 の 意 思 を 尊 重 して 予 後 告 知 を 行 う6 ・ 正 直 に 質 問 に 答 え る 。 看 護 師 自 身 の 死 生 観 を 見 直 す 。寄 り 添 う も の 自 身 の 死 生 観 を 見 直 す ● 4 希 望 喜 び の 再 発 見/ 希 望 を 見 つ け る 。実 現 可 能 な こ と を 考 え る 。 希 望 ・ 喜 び を 支 え る ケ ア 死 後 に も 続 く希 望 の 探 索 の 支 援 ω 希 望 を 常 に 確 認 す る 。5 希 望 を 支 え る の 希 望 を支 持 す る(2 ・ 予 後 を伝 え る こ と と,希望 を 維 持 す る こ と の バ ラ ン ス を と る 。3 ・ 患 者 の 挑 戦 を 支 え る態 度 を 示 す 。3 趣 味 や 喜 び を 大 切 に す る ・ 喜 び に つ な が る イ ベ ン ト を行 う 。 死 後 に も 続 く希 望 の 探 索 の 支 援 ω ・ 酸 素 持 参 で の 外 出 を増 や す 。。 を 大 切 に す る ケ ア 患 者 と 家 族 と の 架 け 家 族 と の 架 け 橋 に な る(1 ・ 患 者 の 孤 独 感 の 代 弁 者 と して 家 族 関 係 を 調 節 す る(7 ・ 情 報 を 家 族 と も 共 有 す る 。4 他 者 と の 関 係 性 を 大 切 に す る 。大 切 な 人 と 大 事 な 時 間 を 過 ご せ る よ う に援 助 をす る ● ・ 会 い た い 人 が い れ ば, こ ち ら か ら で も 連 絡 で き る こ と を 伝 え る ● 家 族 へ の サ ポ ー ト を 行 う ・ 家 族 を ね ぎ ら う(: ・ 患 者 の 苦 痛 緩 和 は 家 族 に 家 族 だ け で も頑 張 らな く と つ て も 苦 痛 の 緩 和 で あ る と 捉 え るG て も い い と 伝 え る(15 6 日 律 ・ 役 割 。 そ の 人 ら 役 割 。 そ の 人 ら し さ を 又 え る ・ 役 割 の サ ポ ー トu しさを支 え るケア ・ そ の 人 ら し さ を 支 え る(14 自 律 を 支 え る よ う 支 援 す る ・ 患 者 自身 が で き る よ う 支 援 す る 。3 ・ 自 分 で で き る と こ ろ は 促 すll・ ・ 身 体 的 依 存 度 が 増 え て も,患者 の 価 値 は わ らない ことを伝 え る(13 7 患 者 の 日常 生 活 を 支 え る ケ ア 患 者 の 日 常 性 を 大 切 に す る ・ 日 常 性 を 大 切 に す る 。2 ・ 何 気 な い 日 常 生 活 の 工 夫 をす る°3 環 境 を 整 え る 。 く つ ろ げ る 環 境 を 提 供 す る 。4 者 の 生 活 環 境 を 整 え る に 力 の 消 耗 を 抑 え る 。 苦 痛 に 配 慮 した ケ 携 を 行 う 。多 職 種 で 話 し合 う 。 ・ 患 者 の 好 む 環 境 の 強 化(2 症 状 緩 和 を 行 う(126 ソ ー シ ャ ル サ ポ ー トの 強 化 を 行 う 。 Copynght◎ 2015.ル′ι′ “α″0″α′Jθ““″グJψ“ωι““rSing“″′″`′ たια “グs″″
終末期 がん患者 に対す る看護 師 によるス ピ リチ ュアル ケア 引用文献 [1]村田久之 (2002).ス ピ リチ ュアルペイ ンをキ ャ ッチす る。ター ミナル ケア,12(5),420‐424. [2]村田久之 (2002).ス ピ リチ ュアルペイ ンの構 造 とケ ア の指針
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“α′グJηα“ωι″″rS′“gc"cP″αtcc α″″