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<教授就任講演>看護実践能力を育成するための基礎看護技術に関する研究と教育の課題(第170回山梨大学医学会例会) 利用統計を見る

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vi 第 170 回山梨大学医学会例会 日時:平成 22 年 7 月 21 日(水)午後 4 時∼ 5 時 会場:新臨床研究棟 2 階会議室

教授就任講演

看護実践能力を育成するための基礎看護技術に関する

研究と教育の課題

浅川 和美

山梨大学大学院医学工学総合研究部 基礎・臨床看護学講座

司会 有田  順教授

【要旨】看護教育の高等化と専門化がすすみ,看護の現場においては,evidence に基づく看護実践 が求められ,看護実践能力の育成が課題である。臨床において,さまざまな情報と知識を統合さ せ,対象にとって最もよい援助方法を判断し,実施するためには,基礎看護教育において,基本 的な看護技術と科学的根拠を学び,事実をもとに思考する力と主体的に学習する姿勢を養うこと が重要である。 温湯清拭は,臨床で最も多く使われている基礎的な技術であり,看護のエッセンスが凝縮され ている代表的な看護技術の一つである。しかし,その方法に関して,原著レベルの文献的根拠 (evidence)が少ない看護技術である。清拭時の皮膚血流や皮膚温の観察を通して,清拭により皮 膚血管の応答性が高まることを確認し,清拭の循環促進効果を検証し,清拭の方法の根拠を明ら かにした。 また,近年,受験勉強の弊害により,日常生活における様々な実体験が少なく,物事や事象を 自分の実感として納得したり,経験を通して理解するという学習経験が少ない学生が増えている。 そうした学生に対して清拭の技術習得後に,実験的な演習を行った。清拭時の湯温や皮膚温の測 定,個人の主観を観察し記録する過程を通して,学生たちが清拭技術の evidence を学んだ経過を 報告する。 最後に,前任校において,看護学科全体で 5 年間 OSCE に取り組み,学生の反応を通して得ら れた結果から,今後の基礎看護技術教育の方向性について考察した。

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