《修論報告》中学校国語科単元学習における「学習のてびき」に関する研究
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(2) 横浜国立大学国語教育研究 No.44(2019) 〈資料編〉. 〈甲斐が作成した「学習のてびき」の内容〉. 資料 1. カンファレンス・リポート. 「A. 資料 2. 国語単元学習における甲斐利恵子実践の位. や作業の指示」 「C. 置づけ. 語句・語彙や着眼点、観点、内容」「D. 資料 3 資料 4. ―ライフヒストリー・アプローチ. 学習活動. 言語活動を行う上で用いたい 言語活動. を通して―. の成果物(書き方や話し方など)のモデル」 「E. 甲斐利恵子国語学習のカリキュラム(平成. 語活動的知識を含む主として国語に関係する知. 27 年度~平成 29 年度). 識」「F. 甲斐利恵子国語教室における「学習のてび. 学習者の記述物や成果物、教室談話の文字化資. き」(平成 27 年度~平成 29 年度). 料」. 資料 5. 単元「フクシマを持ち寄ろう」/配付資料. 資料 6. 単元「フクシマを持ち寄ろう」/発話プロ. 資料 7. 単元全体等の学習の進め方」「B. 言. 単元全体等の活動を振り返る資料」「G. 第 6 章では、甲斐利恵子国語教室から単元「フク. トコル. シマを持ち寄ろう」を取りあげ、大村の読書生活指. 単元「フクシマを持ち寄ろう」/学習者 R. 導の単元「外国の人は日本(日本人)をこのように見. と学習者 S の授業記録. ている」と比較して、「学習のてびき」の内容の特徴 を考察した。その結果、大村は「学習のてびき」で. 4、結果と考察. 「言語活動の成果物の型」を提示しているのに対し. 第 2 章では、「学習のてびき」の先行研究を概観. て、甲斐は「言語活動の成果物のモデル」を提示し. し、その定義を形態によって 3 つに分類した。また、. ている点などが相違していることを指摘した。. タグの「教授学習パラダイム」とヴィゴツキーの「発. 第 7 章では、本単元で「学習のてびき」がどのよ. 達の最近接領域」理論を手がかりとして、国語科単. うに機能したかについて、第 3 章で導き出した「学. 元学習における「学習のてびき」の意義を考察した。. 習のてびき」の機能を枠組みとして考察した。その. 第 3 章では、ウィギンズ&マクタイが提唱する「逆. 結果、本単元ではすべての機能を満たすように「学. 向き設計」論を国語科単元学習の単元構想と重ね、. 習のてびき」が用いられていたことを指摘した。. 学習活動をデザインする要素が「学習のてびき」に. 5、本研究の成果と課題. も適応できることを指摘した。その上で、先行研究 が明らかにした「学習のてびき」の機能を再考する. 国語科単元学習における「学習のてびき」の意義. ことで、「学習のてびき」の求められる 8 つの機能. を改めて考察できた。これまで研究対象となること. (WHERETO と I)を導き出した。. が少なかった甲斐利恵子の実践について、「学習の. 第 4 章では、国語科教科書に「学習のてびき」が. てびき」を観点に検討することができたことは成果. 導入されたのは、『昭和 22 年度版学習指導要領(試. である。また、甲斐実践を継続的に観察することで、. 案)』と CIE の示唆に影響を受けたことを指摘した。. 平成 27 年度入学の学習者が卒業するまでのカリキ. その上で、「学習のてびき」は教師に新たな学習指. ュラムを通観して分析することもできた。. 導の手がかりを示した一方で、教室の自由な学びを. 戦後国語科教科書の「学習のてびき」の検討では、. 制限することもあったと述べた。さらに、教師が「学. その内容の課題については指摘できなかった。また、. 習のてびき」を作成することは、国語科教科書の「学. 甲斐実践は更なる検討の余地が残されている。. 習のてびき」が果たせない機能を補完するためのも. 6、主な引用・参考文献. のであると考察した。 第 5 章では、甲斐利恵子国語教室において平成 27. 福島卓子(2003)『大村はま国語科単元学習の研究. 年度入学の学習者が卒業するまでに使用した「学習. ―「学習の手びき」を中心に―』鳴門教育大学大. のてびき」を収集し、その内容を分析した。その結. 学院. 果、その内容は以下の 7 つに分類することができ、. 教科・領域教育専攻. 修士論文.. 若木常佳(2016)『大村はまの「学習の手びき」につ. またその特徴を 7 つに分けて考察した。. いての研究―授業における個性化と個別化の実 現―』風間書房.. 96.
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