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寒天混合カラギーナンゲルの特性と嗜好性

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(1)Title. 寒天混合カラギーナンゲルの特性と嗜好性. Author(s). 中村, 秀子; 佐々木, 恵美 . Citation. 北海道教育大学紀要. 第二部. C, 家庭・養護・体育編, 43(2): 45-53. Issue Date. 1993-03. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/6719. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . 3巻 第2号 北海道教育大学紀要 (第2部C) 第4. 平成5年3月 Ma h r c ,1993. IC)VO Sec恒onl I fHo感圏doU誠ve i fEdwa鐘on( t jowm組o r s yo .2 .43 ,No. 寒天混合カラギーナンゲルの特性と暗好性 中. 村. 秀. 子・佐々木. 恵. 美. 北海道教育大学岩見沢分校家庭科教室. The PhysicaI Properties and Texture Preference of Carrageenan Ge I Mixed wi th A gar‐agar. Hi deko NA&配4 d 励磁 SASA t順治 ar i J紅 HomeEco lmc bo t 7 2m艶a 1 0 sLa 1 r a o w v噌 Ca m o s l y pu ,l , Ho熱戦doU匝ve iけo fEdu錠don r s ,lwa噸瞬wa068. Abst 『aCt Thephys i C IPrope l t i 【 f l ▼3 ・dteズヒ l re pre於rence o a esal l n版geenan g ・d c e 1 2 1 r ‐ .5% cz ‐6% ag嶺 gel ,a ,0 Xedwi故 ag証 ge li fA = 34:0 dD =3 r ageen z l n 血i n 焔百oso l l .35:0 .15 ‐1 .3:0 .2 ‐25: ,B = 3 ,C = 3 ,a d 肌 i 0 2 i 5 d d せ l t d f l l m w e r e a l l r n e s s 組 r es t 証 mm 1 a z s e e e a s o ow s : ‐ 1 l l )Sensoly eva lc a町砲geen u血on ofte増加広e pre髭rence ol A ~ D) z l nln盤ed 縦 位 ag s( ; i l ge ,lower i temsofaPpemc g図面candy more pre定貫edi ag ni amce mdte虻 me i i 1contents weres ‐. 2 fad電萱onofo )Thee鈷ecto do 1国0 i dso l z 虹 紅・ cac u ‐ ‐75 M d口i ,10 ,15 ,or20% sug ,10 ,20 ,or30 ロon to 3 l d 5 % l 0 6 % 盤 G a l 工 n d l A C a e e z m d m h i e C I e l t i 嶺 l l ) a g n e e s( 紅l on e P ys a Prope es g, . 郷土 g , g . 逓面ess mdbrea k漁gs th fせ l l l 立en慰む o d showed 故a z e ge sincreased 晒 出 血creased sug陸士 content , 組l i法erences wereob橡 i H i h i d d d m di l h a r 電 l b m t t s g p面c t d 山 t amtd e ra ne. con ensres e n ower esses g ea - , u dono fac i dsoluhond i dno t証i l k ings tせ l 匡en鎮め. ec ebrea l 3 tween senso ゴ にrence 組ld mesmご ) The rel l a憧on be ua萱on oftext ure pre ed va ly eva ues by a ne { } 4d e 2 lessva l curdPoet 0 t角r せle pre定立ed gel ershowed ma ~ s せl 3 0 × e hardI 1 0 / ues were 2 ( ) c , ゴ ロ ‐ ~m . , 5 2 d 位ebr i / 1 αen仲 1 ) 紅l eak ngs e c I : n ~ た ・ ‐0 ~ 2 ‐2(× 10 d .. 緒. 言. カラギーナンは, 紅藻類のスギノリ, ツノマタ, イリデア, キリンサイ属の海藻から抽出精製さ 45) (.

(3) . 子・ 々 ,m 中村 秀子・佐々木恵美. 180. ) 化 学 的 に は D‐ガラ ク トー ス 3 6-ア ン ヒ ドローD-ガラ ク トー ス れ た 細 胞 間粘 質 物 で あ る1 . , , ,. 及び硫酸基を構成要素の主体としている. 非常に不均一な混合物であるが, カリウムイオンの存在 下でゲルを形成するカッパ一型, ゲルを形成しないラム ダ型, カルシウムイオンで ゲルを形成する )に応じて 増粘剤 安定剤 ゲル化剤 懸濁剤等加工食 イオタ型に大別されている. 各々の特性2 , , , , 品の物性改良材として広範囲に利用されている‐ 4 )か ら グア ー ガム タ ラ ガ ン ト ガム と 同 様 に 「わ ず か ・ カ ラ ギー ナ ン は, そ の 流 動 曲 線 の 特 徴3 , , にぬ らぬ ら した. や や 粘 ばつ く」グル ー プ に 分 類さ れる.カ ラ ギー ナ ン ゲル は,PH 6 以 上 で は130℃. ) カラ で加熱しても ゼリー強度は損なわれないが, PH が低くなるとゼリー強度の低下がおこる2 ‐ ギーナンゲルの安定性は, PH, 温度, 時間に影響をうけ, 特に酸性条件下で高温に長時間保つと 加水分解をおこし, ゼリー強度の急激な低下が認められる. しかし, ゲル化剤としてのカラギーナンは従来の寒天やゼラチンゼリーにくらべ, 冷凍・解凍時 の復元性がよく, ゼラチンゼリーに近い弾か性と透明感があるため, 各種のデザートゼリー製品や ゼリー用菓子類に利用されている‐ ) 力 ラ ギー ナ ン ゼ リ ー の 物 ) ゼ ラ チ ン と の 混 合 時 の 反 応 性6 カ ラ ギーナ ンの レオ ロ ジー 的 性 質5 , ,. )等が報告されており その特性や調理性について解明が進められている 性と食味の比較7 ‐ ,. 本実験では, カラギーナンゲルの粘性が寒天を混合することによりかなり改善され食感も向上す ることから, 寒天混合カラギーナン ゲルの物性を調べると共に, 官能評価を行い両者の関連につい て検討を試みた‐. 実験方法 1. 試. 料. カラギーナン (デザートゼリー用市販品, 発売元. 富士商事 国K, 商品名 パールアガー8, カッ. パ一型カラギーナンを含む) 1 (, S ‐P強力・高純度伊那寒天) , 粉末 , 粉末寒天 (伊那食品工業 K 凝り, 試薬特級クエン酸-水和物 ( 関東化学 I 《, ゼラチンA -U) ゼラチン (宮城化学工業 K , 蕨糖 (日本甜菜製糖 K I K, ス ズラン印上白糖) , 市販デザー トゼリー製品7種は, 岩見沢市内の食 料品店で購入した‐ 2. 試料ゲルの調製 試料ゲルの調製濃度は, 測定条件の予備実験及び調理上実用とされる濃度をもとに, カラギーナ ン, 寒 天, ゼ ラ チ ン 各 々3 ‐5%, 0 ‐6%, 2 ‐7% と し た. 寒 天 混 合 カ ラ ギー ナ ン ゲ ル の 混 合 比 は, A (カ ラ ギーナ ン : 寒 天 =3 .2) 及 び D (3 ‐25:0 ‐25) と .3:0 .15) ‐4:QI) ‐35:0 , C (3 , B (3 した. 蕉 糖 濃 度 は, 0, 10 gの 各々 4 .75M ク エ ン 酸 液 を 0, 10 , 20及 び30m , 15及 び20%, 酸 添加 は0. 段階とした‐ 総 量15009として, 各々の試料ゲルを以下の方法で調製した. 1) カ ラ ギーナ ン ゲル の 調 製. 0℃に 0℃まで撹拝しな がら加熱して溶解させた. 液温が5 カラギーナン粉末に蒸留水を加え, 約8 i o‐A NO な っ た ら1 .2) に あ げ, 放 冷後 冷蔵 庫 に20時間 お い .5g 容 量 の シ ー ル 容 器 (S地面 Gose. 0℃ た. なお, 薦糖を添加する場合はあらかじめカラギーナン粉末に混合した. クエン酸液は液温5 ) (46.

(4) . . 寒天混合カ ラ ギーナン ゲルの特性と 暗 好性. 181. にな っ た時 に加 え た.. 2) 寒天ゲルの調製 寒天粉末に蒸留水を加え, 約10分間膨潤させた後, 約95℃まで撹枠しながら加熱して溶解させた‐ 以下は1) と同様にした‐ なお, 蕨糖は寒天溶解後, クエン酸液は液温5 0℃になっ た時に加えた. 3) ゼラ チ ン ゲル の調 製. ゼラチン粉末に蒸留水を加え, 約10分間膨潤させた後, 約70℃まで撹梓しながら加熱して溶解さ せ た‐. 4) 寒天混合カラギーナンゲルの調製 A ~ D の混合比各々の寒天とカラギーナン粉末を合わせて蒸留水を加え, 約10分間膨潤させた 後, 約9 5℃まで撹拝しながら加熱して溶解させた. 薦糖及び酸液の添加は, 2) と同様にした. 調製した1) ~4) の試料ゲルは, 冷蔵庫中に20時間おいた後取り出して室温におき, ゲル温度 が10℃ にな っ た ら6cm立 方 に切 り, 測 定 に用 い た.. . f r .・ ′ ′ . ・. 3. ゲル特性の測定 ゲル特性として, 硬さと破断力をネオカー ドメーター (飯尾電機 KI 《, M -10 2) を用い, 精密 ス プリ ン グ バ ラ ン ス1009, 感 圧 軸 直 径0 .56cm, 重 錘1009, 感 圧軸 の 下 降速 度0 ‐36cm/sec で 測 定 した‐ 得 られ た侵 入 度 曲 線 か ら, A, 十 A2 =40で A, と A2 を 読 み と っ た. 各々 の 測 定 は4 回 行 い,. 平均値を求めた. 4. 官 能 検 査 1)3 ‐5%カラギーナン, 0 ‐6%寒天及び寒天混合カラギーナン (混合比C) ゲルの官能検査 カラギーナンに寒天を混合する効果を官能評価で明らかにするため, 寒天とカラギーナンの中間 的な物性を示す混合比Cのゲルと,カラギーナン,寒天各々単独のゲルについて官能検査を行っ た‐ 3種の供試用ゲルは, 標準的なフルーツゼリーの甘味と酸味として薦糖1 5%, クエン酸液2 0m g及び 着色と風味付けに赤ワイン15m eを加えて調製した‐ 冷蔵庫内に20時間おいた後, 取り出して室温に おき, ゲル温 度 が10℃ にな っ た も の を 3cm立 方 に切 り, ア ル ミ ケ ー ス に 入 れ て 供 した. )で判 定 し た 3種の試料各々について, 表 ”こ示した評価項目毎に十 3 ~ ー 3 の 7 段 階 評点 法8 .. 2) 寒天混合カラギーナンゲルの官能検査 寒天混合カラギーナンゲルの混合比A ~ D 間の官能評価と暗好性について, 4種の混合ゲルを 1) と同様に調製し, 供試用 ゲルとした. 評価はC を普通 (評価0) とし, 表1と. 同じ評価項目 について判定を行い, 合わせて4種のうちで最も好ましいと思うものを回答してもらった. 判定者は, 北教大岩見沢分校家庭科教室に所属する1~4年生の女子学生3 1~36名で, 1 99 0年1 0 月中旬から下旬にかけて行った.. (47).

(5) . 182. 中村 秀子・佐々木恵美 表1. 官能検査表 (評点法). あなたの持っている ごく一般的なゼリーのイメージを思い出しながら, 次のA・B・Cの3種類のゼリ ーについて, 注) にしたがってそれぞれよく味わい, 以下の項目ごとに, 最もあてはまると思われるとこ ろに○をつけて下さい。 注) 複数を同時に行わず, まずAを試食してAについて全て記入し, 次にBに移る, という順序を守り, 必ずA・B・Cの順で行って下さい。 と て も. 評価 項目. わ り あ し、 に. 少. 普. 少. し. 通. し. わ り あ し) に. と て も. 圭. 誓. 1. ニ. ニ. キ. 量. 十3. +2. 十1. 0. 一1. -2. -3. 巨 E. 圭 モ. 1 E. ‐ .. /. I. 透明感がある. 巨 事. - E. 三 ヨ. 2. 広がってゆがんだ 感じである. 1 E. 1 E. 1 E. 1 E. 1 ■. 1 ■. 1 ヨ. 3. スプーンをさす時 抵抗がない. i. ;. i. i. =. 1. 1. スプーンをさす時 抵抗がある. 4. ロあたりがなめら かである. 1. キ. ニ. 書. 1. 書. 室. 口あたりがなめら かでない. 5. 弾力がある. 昌. 幸. 1. 署. ;. ;. ≦. 弾力がない. 透明感がない. 形がしっかり保た れて いる. 結果及び考察 1. 官 能 検 査 1)3 ‐6%寒天及び寒天混合カラ ギーナン (混合比C) ゲルの官能検査 .5%カラギーナン, 0 結果を図1に示した‐ 評価項目3以外の項目に1%危険率で有意差が認められた‐ 評価項目の「ス プーンをさす時抵抗 がある, ない」 については, カラギーナンと寒天各々の持つ質的には違う抵抗 感を明確に区別することができなかっ たためと思われる‐ その他の項目で比較すると, 混合ゲルの透明感はプラスに評価されており, カラギーナン単独ゼ リ ー特有 の 広 が っ て ゆ が ん だ 感 じがなく な っ て いる‐ ま た, 口 あ た り もカ ラ ギー ナ ン に 近 い な め ら. かさをもち, 弾力についてはカラギーナン単独ゲルと同様に評価された. 全体的に, カラギーナン に寒天を混合することは, カラギーナンのぬるぬる感や形状を保ちにくい等の欠点の改善に効果 が ある こと が確 か め られ た‐. 2) 寒天混合カラギーナンゲルの官能検査 結果を図2 に 示 し た. A は 図 1 の3‐5% カ ラ ギー ナ ン ゲ ル の 評 価 パ タ ー ン に 近 く, B はA と C の 中 間 的 な パ タ ー ン で あ る が, ま だ カ ラ ギー ナ ン に 近 い‐ そ れ に対 し D は全ての評価項目がマイ ナスとなっており, かなり寒天の影響が明確にあらわれている. 評価項目1~5全てにA ~D 間に0 ‐5%危険率で有意差 が認められたが, これはA とD 間の評 価の 差 が大き いこ と に よる も の で あ る‐. ) 4種の中から最も好ましいものを選択した結果を, 表2に示した9 . Aを最も好ましいとした人数が一番多かった. C が0人というのは, 前段の官能評価時にCを 普通(評価0)として固定したため,その意識が影響したものと考えられる.X2検定で4種間に0 .1% ( 48).

(6) . 寒天混合カラギーナンゲルの特性と噌好性 1* 十 3 /、 / \、 ′ 、 、 ′ ・ / 、 ′ 、 、 / 、. *5. 183 1**. 2*. / /. !. *4. 3**. **4. 3. 図2 寒天混合カラギーナンゲルの官能 評価 (評点法). 図1 カラギーナン、 寒天及び混合ゲル の官能評価 (評点法). 1~5の評価項目及 び評点は表1参照. --‐:3 .5%カラギーナンゲル. 試科A~Dは表2 参照. * *05%危険率で差あり. ‐. 6%寒天ゲル … … :0 . ー一一:寒天混合カラギーナン(混合比C)ゲル 1~5の評価項目及び評点は表1 参照. *10%危険率で有意差あり. .. ) ) 表2 寒天(A)混合カラギーラン(C)ゲルの暗好 (選択法9 試. 料. 混合比(C:A) 判. 定 (人). A ‐. B. C. D. 3‐4:0.1. 3‐35:0.15. 3.3:0‐2. 3.25:0‐25. 23. lo. 0. 3. * **. 9,0・001)ニ ニ16・27 * ** ズo』34・89〉Z2( A -C, B -C, A-D 間に0 5%危険率で差あり‐ -. 危険率で有意差が認められたが, A -B 間に差は認められなかっ たことから, 寒天風よりもカラ ギー ナ ン風 の テクス チ ャ ー を 持つ も の が 好 ま れる こ と が確 か め ら れ た.. 官能評価の結果から, 寒天混合カラギーナンゲルの物性について, 混合比Aと C 及び対照とし て3 ‐5%カ ラ ギー ナ ン と0 ‐6% 寒 天 ゲ ル の 比 較 を 中 心 に 検 討 す る こと に し た‐. 2. ゲルの物性 1)3 .5%カラギーナン, 0 .6%寒天及び2 ‐7%ゼラチンの侵入度曲線 3 .5% カ ラ ギー ナ ン, 0 ‐6% 寒 天 及 び2 .7% ゼラ チ ンの 侵 入 度 曲 線 を 図 3 に 示 し た.. )がカー ドメーターの破断曲線で指摘したように 寒天とカラギーナンは脆性破壊 大出.乙坂5 , , ゼラチンは粘性流動的変形が確認された. カラギーナンは寒天にくらべて, 破断に至るまでの変形 が大きく, ゼラチン様の弾か性と対応しているが, 破断は寒天よりも一気に破壊され, 寒天やゼラ チンとも異なる特徴が認められた‐ 寒天混合カラギーナン (混合比A~D) ゲルの侵入度曲線を, 図4に示した‐ A は明らかにカラギーナン風, D は寒天風, B とC はその中間的な傾向が明らか であり, 官能 検査の結果と同様の傾向が確認された‐ (49).

(7) . 中村 秀子・佐々木恵美. 184. ) A 0. 6%寒天( DC B A. ) A.(A,十A2=40. Aク ◆ ・ \. 3. 5%カラギーナン{ C ) F. 図4 寒天混合カラギーナンゲルの侵入 度曲線. 2. 7%ゼラチン. A~Dの混合比は表2参照 図3. ネオカー ドメ ー タ ー による. 侵入度曲線 (単独ゲル). 2)3 .6%寒天単独ゲルヘの薦糖とクエン酸液の添加 ‐5%カラギーナンと0 0m 5%薦糖, クエン酸2 g 3 ‐6%寒天各々に, 1 ‐5%カラギーナンと0 , 及び薦糖と酸液の両方を添加 して調製したゲルの物性値 (硬さと破断力) を表3に示した. 3 ‐5%カラギーナンでは, 酸の添加によっ て硬さの減少 が認められるが, 破断力は上昇し, 薦糖 の添加も破断力を上昇させている. 0 ‐6%寒天では, 薦糖の添加は硬さを増しているが, 酸添加で は減少を示している. 破断力は, 薦糖, 酸とも上昇させ, 両方が加わると個々の場合よりも破断力 の上昇が認められた. 一般にフルーツゼリー調製時には薦糖と酸の両方が加わるが, 使用濃度の低 いこともあって, 寒天の方がその物性に薦糖や酸の影響を大きくうけることが認められた‐ 3) 寒天混合カラギーナンゲルヘの薦糖とクエン酸液の添加 寒天混合カラギーナン (混合比Aと C) ‐6%寒天の4組に, 薦糖0, ‐5%カラギーナン及び0 ,3 B添加 の16通 り の ゲル を 調 製 し, そ の 物 性 を 測 定 し, 10 , 20 , 30m , 15 , 20% 添加 と ク エ ン 酸 0, 10. 薦糖と酸の添加効果について二元配置分散分析を行った. 硬さと破断力について, 薦糖間と酸液量間の有意差の検定の結果, 硬さと破断力の蕪糖添加量間 に3 .5%, 破 断力 で .6% 寒 天 で は, 硬 さ は0 .5% カ ラ ギー ナ ン は2 .5% 危 険率 で差 があ る と さ れ た. 0. は1 .5%危険率で有意差が認められた‐ ‐0%危険率, 混合ゲルはA, Cとも0 表3 カラギーナン及び寒天単独ゲルの薦糖, 酸添加による物性値 0 .6%寒天. 3.5%カ ラ ギー ナ ン. 硬 さ. 被断力. 硬 さ. 破断力. 4d / 話 (×10 ynec). 5 (×10 dyne/cボ ). 4d / 甫 (×10 ynec ). (×105 ) dyne /cボ. 加. 2.0. 1.8. 5.2. 1.9. 糖. 2.0. 2‐4. 6.3. 2‐2. 20皿クエン酸液. 1.6. 2.2. 4.9. 2.3. 2.0. 2.3. 5‐7. 2.9. 無 15%. 添 薦. 15%薦糖+ 20mlク エ ン 酸液. (50 ).

(8) . 寒天混合カラギーナンゲルの特性と暗好性. 185. 酸液量間では, 3 ‐5%カラギーナンは硬さと破断力, 混合ゲルでは硬さに有意差が認められたが, 0 .6%寒天では有意差は認められなかった. 有意差の認められた硬さと破断力について, 酸添加量を同一条件として薦糖濃度別に求めた平均 値を図5と6, 酸添加量別に求めた硬さの平均値を図7に示した‐. 益にき も-×) 沌懲 令ひ. 寸 4. 9 × ’・ ▼・ ・ . . . . 》 一 ; .. 選 2.o. , o, . ‐ ▼ ・ ・ ・ ・ ・・. o ・.. o . ・ .. lo 蕉糖濃度 (%). lo. 20. 薦糖濃度 (%). 図5 蕪糖濃度による硬さの変化. 図6 薦糖濃度による破断力の変化. 一◎-:3. 5%カラギーナンゲル ー○-:0. 6%寒天ゲル. 図中のマークは図5参照.. …◎…:寒天混合カラギーナン(混合比A)ゲル …0…:寒天混合カラギーナン(混合比C)ゲル 6.O. . 0 き4 , × 粒. . - , . ・ o ・ . . . . ・ ・ . . . ・ ・ ‐ o ・ ・ ・ ・, .・′ , . ・ ≠ o 2. O. , . ・ ・ , . 今 ・ ・ ・. ・・・ ・ ・ ・ ・ 0 ・ . . . , . . . . , . . 。 10. 20. クエン酸液 (ml ). 図7 酸添加量による硬さの変化 図中のマークは図5参照.. ( 51). 30.

(9) . . 中村 秀子・佐々木恵美. 186. 図5の硬さの変化をみる と, 0 ‐5%カ .6%寒天が蕉糖濃度と共に硬さを増しているのに対して, 3 ラギーナンの上昇はわずかであった. 混合比 Aの ゲルはカラ ギーナンと同様にその変化はわずか である が,混合比Cのゲルでは寒天様の上昇を示し,寒天の影響がかなり大きいことが認められた. 図6の破断力の変化は, 硬さに見られた傾向とは異なり, 混合比 Aと Cの方が各々の単独ゲル よりも大きな値を示した. カラギーナンに寒天を混合することは, 単独の場合よりも破断力を大き くする効果が認められたが, 薦糖の添加により破断力がより大きくなること が示された‐ 図7では, 図5とは反対に酸添加量が増すと硬さが減少することが示された. 減少の傾向は混合 ▼比Aのゲルはカラギーナン風 混合比Cのゲルは寒天の影響がかなり大きい傾向が認められた . , 混合比 Aのゲルは, カラギーナン単独のゲルよりも硬さ, 破断力とも上昇し, 特に薦糖濃度と 共に破断力も大きくなることは, 官能検査で最も好ましいとされた ゲルとしてのテクスチャー特性 と対応しているものと思われる‐ 4) 市販デザートゼリー類の物性 混合比A の寒天混合カラギーナンゲルの特性と比較するため, 市販デザートゼリー7種の物性 を測定し, 結果を表4に示した. 表4 市販デザートゼリー類の物性値 硬. 試料. さ. 破 断 力. H. .ふ っレ QU A丁 r o ハ h U“ ′. T, ) ( s e c. T2 ( ) se c. ( ) c m. 1.4 1.6. 17.0 19‐I. 7.5 0.3. 3.1 3.2. 4.2 2.1. 1.9 0‐6. 21‐5 7 ‐5. 0.6 5.O. 3.2 2.6. 2.O 1.7. 1.0 0‐7. 12.6. 2.5 5.I. 2.9 2.8. 3‐I. 1.9. 11.4. 4.9. 4d / ボ) (×10 ynec. 5d / ポ (XI0 ynec). 2‐8 2.5. 9.3 22.9. ゲル化剤表示 なし. ; 増粘多糖類 安定剤(カラギナン). 増粘多糖類 海藻抽出物. 試料番号1~3には, ゲル化剤について表示されていなかったが, その他のものには増粘多糖類, 安定剤 (カラギナン) , 海藻抽出物と表示されていた. いずれもフルーツゼリーに類するもので, 蕉糖と酸味料 (クエン酸) が使用されているものである. 試料3は, 侵入度曲線は寒天と同様で硬さの値も寒天に近いが, 透明なゼリーで寒天とは明らか に違う食感をもつことから, 全く別のゲル化剤を使用したものと思われる. その他のゼリーの侵入 度曲線は, カラギーナンに近いもの:2と5, 2段階の侵入度曲線を示すもの:1と7, ゼラチン 風の粘性流動変形を示すもの:4と6に分けられた. 4と6については, ゲル化剤としていずれも 増粘多糖類と表示されている が, カラギーナンや寒天とは異なる種類のものを使用していると思わ れる. 寒天様の硬さを示した3とゼラチン風 の侵入度曲線を示した4と6以外の物性は, 硬さは. 5 4 2 .0~1 ‐9 (×10 dyne/cボ) の 範 囲 で あ っ た. ‐0~3 .1 (×lo dyne/c遊) , 破 断力 は1. 寒天混合カラギーナンゲルの官能検査の結果で は, 硬さが3 .5以上になると ‐0以上, 破断力が2 明確 にか た す ぎる と 評価 さ れ た こ と 等 か ら, 好 ま しい と さ れ る ゼリ ー の 物 性 は, 硬さ は2 .0~3 .0 , 破 断力 は1 .2の 範 囲 に ある と 考 え ら れ る. .0~2. カラギーナンは, ゲル安定性が高く, ゼラチン様の透明感となめらかな口あたりを持ち, 凝固温 度が高いという調理操作上実用的な利点がある点で, これからは一般家庭でも手軽に利用されると 思われる‐ その調製時に寒天を0 ‐1~0 ‐15%混合することで, カラギーナン単独ゼリーの物性が改 ( 52).

(10) . ルの 、i 寒天混合カラギーナン 圏 i 、 天混合カラ ー ンゲルの特性と暗好性. 187. 善され, 薦糖や酸の添加も好ましいとされる物性に近づける効果のあることが明らかにされた‐. 要. 約. カラギーナンに寒天を混合して調製したゲルについて, ネオカー ドメーターで物性 (硬さと破断 力) の測定を行うと共に, 官能評価を行い, その関連性について検討した‐ 1. 官能検査の結果, 寒天混合カラギーナンゲルの方が, カラギーナ ン, 寒天各々単独で調製し た も の よ り も 高 い 評 価 を え た. 混 合 比 A (カ ラ ギー ナ ン : 寒 天 =3 .4:0 .1) で 調 製 した ゲル が 最. も好ましいとされた‐ 2. 寒天混合カラギーナンゲルの薦糖とクエン酸液添加による物性の変化をみた結果, 薦糖濃度 が増すと共に硬さ, 破断力の上昇が見られ, 蕨糖濃度間に有意差が認められた. 酸液添加量間には, 硬さに有意差が認められ, 添加量を増すと共に硬さの低下が見られた. 3‐ 官能検査で好ましいとされた調製ゲルと市販デザートゼリー類の物性値から, ゼリーとして. 4 5 好ま れる 「硬 さ」 は2 ‐0~3 .0 (×10 d顕e/cの, 「破 断力」 は1 ‐o~2 ‐2 (×lo dyne/c‘) の 範 囲 に ある も の であ っ た. 4‐ カ ラ ギー ナ ン に 寒 天 を0 ‐15% 混 合 す る こ と に よ っ て, カ ラ ギー ナ ン の 物 性 や テ ク ス ‐1~0 チ ャ ー が 改善 さ れ, よ り 好 ま しい と さ れ る ゼリ ー を調 製 す る こ と が でき た‐. 参. 考. 文. 献. 1) 西出英一,( 1 9 8 8 ) 海藻多糖類, 調理科学,2 1 5 4~1 58 ,1 2) 佐野征男,( 1 9 8 2 ) 調理と糊料 (その2) 3 9~14 7 , 調理科学,15 ,1 3) 佐野征男, ( 1 9 8 2 ) 調理と糊料 (その1) 0~9 1 , 調理科学,15 ,8 1 9 8 9 4) 赤羽ひる.中涜信子,( ) 調理におけるレオロジー測定 (その4) 2 7~2 9 4 5 , 調理科学,2 ,2 5) 村山篤子・小倉久美子,( 19 8 1 ) カラギーナンのレオロジー的性質について, 川村短大紀要,16 5~2 2 ,1 6) 河村フジ子・高柳茂代, ( 9 19 1) カラギーナン混合ゼラチンゾルとゲルの特性 (第3報) 8 6~ 4 , 調理科学, 2 ,2 290. 7) 大出京子・乙坂ひで,( 19 8 6 ) カラギーナンゲルの物性と食昧について, 尚綱女学院短期大学研究報告,3 3 9~ ,9 107. 8) 日科技連官能検査委員会, 新版 官能検査ハン ドブック, 日科技連, 東京 ( 19 8 7 )p 8 0 .6 9) 佐藤 信, 統計的官能検査法, 日科技連, 東京 ( 1 9 8 5 2 1~12 9 )p p ‐1. (53).

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び3の光学活`性体を合成したところ,2は光学異`性体間でほとんど活'性差が認め

地盤の破壊の進行性を無視することによる解析結果の誤差は、すべり面の総回転角度が大きいほ

特に、耐熱性に優れた二次可塑剤です(DOSより良好)。ゴム軟化剤と

藤野/赤沢訳・前掲注(5)93頁。ヘーゲルは、次

なお、 PRA では LOCA 時の注水機能喪失シーケンスを、破断口の大きさに 応じて AE( 大破断 LOCA) 、 S1E( 中破断 LOCA) 及び S2E( 小破断 LOCA)

ピンクシャツの男性も、 「一人暮らしがしたい」 「海 外旅行に行きたい」という話が出てきたときに、