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Annual Report プロフィール 人間尊重 と 三つの喜び 買う喜び 売る喜び 創る喜び を基本理念としております 人間尊重 とは 自立した個性を尊重 Honda は し合い 平等な関係に立ち 信頼を築き 持てる力を尽くすことで ともに喜びを分かち合うという理念であり 三つの喜び とは この

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Academic year: 2021

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(1)

2017

3

月期

本田技研工業株式会社

(2)

プロフィール

Ridgeline 表紙 CR−V(北米) 米国で1997年にデビューして以来、人気のSUVセグメントの中でも20年近くベストセラーの地位を守り続けるHondaを代表するグローバルモデル。5代目となる新型「CR−V」は、従来の2.4L直噴DOHC i−VTECエンジ ンに加え、今回初めて1.5L直噴ターボエンジンを搭載し、これまで以上に力強い走りと優れた燃費性能の両立を達成しています。また、先進の安全運転支援システムである「Honda SENSING(ホンダ センシング)」を搭載す るなど、あらゆる面において新たな価値を提供する、コンパクトSUVのベンチマークとなることを目指して開発されました。

プロフィール

Honda

は、「人間尊重」と「三つの喜び」(買う喜び、売る喜び、創る喜び)を基本理念としております。「人間尊重」とは、自立した個性を尊重 し合い、平等な関係に立ち、信頼を築き、持てる力を尽くすことで、ともに喜びを分かち合うという理念であり、「三つの喜び」とは、この「人 間尊重」に基づき、お客様の喜びを源として、企業活動に関わりを持つすべての人々と、ともに喜びを実現していくという信念であります。  このような基本理念に基づいて、

Honda

は、

1948

年の創立以来、今日に至るまで常に時代の要請に先駆けた新しい価値を持った高品質 な商品を、世界中のお客様に適正な価格で提供するとともに、地球環境の保全や、より安全なモビリティー社会の実現を目指し、企業活動を 行ってまいりました。  現在では、世界最大の二輪車メーカー、また世界有数の四輪車メーカーへと成長し、

367

*

の連結子会社と

75

*

の持分法適用会社から なるグローバルネットワークのもと、広範な商品の開発、生産、販売を行い、世界中のお客様より高い評価をいただいております。 * 2017年3月31日現在

User Guide

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5

CFOインタビュー

4

財務ハイライト

2

3

株主の皆様へ

The Power of Dreams

1

目次

その他のアイコン The Power of Dreams

(3)

目次

このアニュアルレポートには、国際会計基準審議会が公表した国際会計基準(IFRS)に基づいた連結財務諸表を収録しています。 投資判断などに際して、さらに詳細情報が必要な場合には、当社の有価証券報告書または米国証券取引委員会に提出された年次報告書(Form 20-F)をご参照ください。 将来の予測に関する記述についての注意事項 このアニュアルレポートには、1933年証券法改正法セクション27Aおよび1934年証券取引所法改正法セクション21Eに定める意味における「将来の予測に関する記述」が含まれています。この予測は、現時点で入手可能な情報に基づき当社の経営者が判断した見通しであり、リスクや不 確実性を含んでいます。したがいまして、これらの業績見通しのみに全面的に依拠して投資判断を下すことは控えるようお願いいたします。実際の業績は、さまざまな重要な要素により、これら業績見通しとは大きく異なる結果となり得ることを、ご承知おきください。実際の業績に影 響を与え得る重要な要素には、Hondaの事業領域をとりまく経済情勢、市場の動向、対米ドルをはじめとする円の為替レートなどが含まれます。 * 汎用パワープロダクツ事業は、2017年4月1日より、パワープロダクツ事 業に名称変更しています。

The Power of Dreams

1

2

財務ハイライト

3

株主の皆様へ

4

CFOインタビュー

5

事業活動の概況

6

ESG情報

7

財務セクション

8

投資関連情報

The Power of Dreams

1

page

03

財務ハイライト

2

page

04

株主の皆様へ

3

page

05

CFO

インタビュー

4

page

10

13

二輪事業

16

四輪事業

19

汎用パワー プロダクツ事業* 及び その他の事業

21

金融サービス 事業

22

環境/社会活動/安全

23

コーポレート・ガバナンス

事業活動の概況

5

page

12

6

ESG

情報

page

22

財務セクション

7

page

29

投資関連情報

8

page

40

29

財務レビュー

31

連結財政状態計算書

32

連結損益計算書

33

連結包括利益計算書

34

連結キャッシュ・フロー計算書

35

セグメント情報

36

事業会社と金融子会社を区分した 連結財政状態計算書

37

事業会社と金融子会社を区分した 連結キャッシュ・フロー計算書

38

主要財務データ

24

事業等のリスク

26

取締役・執行役員

(4)

The Power of Dreams

Honda

は「夢」を原動力として、個人・社会への新たなモビリティーを提供すべく、事業活動を行っ

てきました。現在では幅広いカテゴリーで独創的な技術・商品を開発・生産する企業へと成長、世

界各地のお客様が望む商品・サービスの提供のために、販売はもちろん、商品の生産や開発まで

も現地で行う体制を整えました。同時に、企業市民としての社会的な責任を果たすべく、

Honda

環境や安全への取り組みを積極的に行っています。

2017年夏より欧州と日本・北米を含む世界各国で販売される新型 「Civic Type R」は先代モデルに対して「2.0L VTEC TURBOエンジン」

の進化や6速マニュアルトランスミッションのローレシオ化によって加 速性能を向上。加えて、新プラットフォームの採用によるねじり剛性の 大幅向上やボディーの軽量化、マルチリンク式リアサスペンションの 採用によるステアリングの応答性やコーナリング性能がさらに向上を 遂げており、これらにより運動性が大幅に上がっています。ドイツの ニュルブルクリンク北コースでの最終的な性能評価のための走行テス トにおいては、FFモデルで最速※1となる、74380※2のラップタ イムを記録しました。サーキットでの走行性能だけではなく、一般公 道でのグランドツアラー性能も大幅に進化しており、より幅広い走行 シーンにマッチしたダイナミック性能を提供します。 ※1 Honda調べ(2017年4月現在) ※2 Honda測定値 Civic Type R

The Power of Dreams

(5)

売上収益 ※ 2013は、米国会計基準に基づいた「売上高及びその他の営業収入」を記載しています。 (十億円) 5,000 10,000 15,000 0 13 14 15 16 17 親会社の所有者に帰属する当期利益/ 基本的1株当たり当期利益(親会社の所有者に帰属) ※ 2013の「親会社の所有者に帰属する当期利益」は米国会計基準に基づいた「当社株主に帰属する当期純利 益」を、「基本的1株当たり当期利益(親会社の所有者に帰属)」は米国会計基準に基づいた「基本的1株当た り当社株主に帰属する当期純利益」を記載しています。 (十億円) (円) 200 400 600 800 0 100 200 300 400 0 13 14 15 16 17 営業利益/営業利益率 (十億円) (%) 500 250 750 1,000 0 4.0 2.0 6.0 8.0 0.0 13 14 15 16 17 総資産額/親会社の所有者に帰属する持分/ 1株当たり親会社の所有者に帰属する持分 ※ 2013の「親会社の所有者に帰属する持分」は米国会計基準に基づいた「当社株主に帰属する株主資本」を、 「1株当たり親会社の所有者に帰属する持分」は米国会計基準に基づいた「1株当たり当社株主に帰属する株 主資本」を記載しています。 (十億円) (円) 10,000 5,000 15,000 20,000 0 3,000 1,500 4,500 6,000 0 13 14 15 16 17 持分法による投資利益 ※ 2013は、米国会計基準に基づいた「関連会社持分利益」を記載しています。 (十億円) 60 120 180 0 13 14 15 16 17 有形固定資産の取得/減価償却費 ※ 2013の「有形固定資産の取得」および「減価償却費」は、それぞれ米国会計基準に基づいた「資本的支出 (オペレーティング・リース除く)」、「減価償却費(オペレーティング・リース除く)」を記載しています。 (十億円) 400 600 200 800 0 13 14 15 16 17 2017年 営業利益

8,407

億円 営業利益率

6.0

% 2017年 有形固定資産の取得

5,883

億円 減価償却費

4,841

億円 2017年 総資産額

18

9,581

億円 親会社の所有者に帰属する持分

7

2,952

億円 1株当たり親会社の所有者に帰属する持分

4,047.81

円 2017年 親会社の所有者に帰属する当期利益

6,165

億円 基本的1株当たり当期利益(親会社の所有者に帰属)

342.10

円 2017年 売上収益

13

9,992

億円 2017年 持分法による投資利益

1,647

億円 営業利益(左軸)   営業利益率(右軸) 有形固定資産の取得   減価償却費 総資産額(左軸)   親会社の所有者に帰属する持分(左軸) 1株当たり親会社の所有者に帰属する持分(右軸) 親会社の所有者に帰属する当期利益(左軸)   基本的1株当たり当期利益(親会社の所有者に帰属)(右軸)

財務ハイライト

(3月31日に終了した各年度)   IFRS 米国会計基準 米国会計基準 IFRS 米国会計基準 IFRS IFRS 米国会計基準 米国会計基準 IFRS 米国会計基準 IFRS 財務ハイライト

2

The Power of Dreams

(6)

株主、投資家の皆様には、日頃からのご理解と

ご支援を賜り、厚くお礼を申し上げます。

また、お客様はもとより、当社の成長、

発展を支えてくださっている、お取引先様をはじめ、

地域社会の皆様にも、

心より厚く感謝を申し上げたいと思います。

【就任以後

2

年間の取り組み成果と

今後の方向性】

私は社長就任時に「

Honda

らしいチャレンジングな商品づ くり」と「グローバル

6

極体制の進化」をテーマとして掲げ、推 進してきました。 グローバルモデルと 地域専用モデルの強化 四輪車の「デザイン」と「走り」 四輪商品の強化については、

Honda

の強みである「グロー バルモデル」と「地域専用モデル」の商品力を強化する事に取 り組んで来ました。四輪商品の柱となるグローバルモデルで

株主

皆様へ

は、コンパクト

SUV

の「

Vezel

」「

HR

V

」がグローバルモデル に成 長しました。また 、デ ザインと走りに磨きをかけた 「

Civic

」が各国で販売が好調です。新型「

CR

V

」も米国を皮 切りに好調なスタートを切っており、今後はハイブリッドを追 加するなど、更に「強いグローバルモデル」にしていきます。 そして、「デザインと走り」を更に進化させた次期「

Accord

」は 今年、米国からフルモデルチェンジを開始します。 一方、

Honda

の強みである「地域専用モデル」も各地域で成 長して来ました。アジアでの「

Mobilio

」や「

BR

V

」、北米での 「

Ridgeline

」や「

Odyssey

」、中国での「

Crider

」や「

Avancier

と「

UR

V

」、また、日本での「

N

BOX

」などが、各地域で高 い評価を頂いています。 グローバル相互補完

6

極体制の進化では、地域開発モデルの可能性を更に拡げ る為にブラジルの研究所が中心となって開発した地域専用モ デル「

WR

V

」をインドでも生産・販売するなど、効率の良い モデル展開を地域間で行っていきます。また、グローバルで の生産と販売の需給バランスに関しても、フレキシブルな生産 体制と地域間での生産補完に取り組んでおり、成果も現れ始 めています。例えば、北米では

SUV

需要の高まりに対応出来 る様に「

CR

V

」や「

Pilot

」、「

Acura MDX

」などのライトトラッ ク生産にフレキシブルに対応する生産体制づくりを進めてい ます。また、イギリスから「

Civic Hatchback

」の北米への供 給も始まり、日本への供給も行っていきます。この様に、

6

極 体制を「地域の協調と連携」へと進化させ、グローバルでの競 争力を強めていきます。 八郷 隆弘 代表取締役社長 最高経営責任者 株主の皆様へ

3

The Power of Dreams

(7)

カーボンフリー社会と交通事故ゼロ社会の実現 一方、

Honda

はモビリティメーカー の重要な取り組みとし て、カーボンフリー社会と事故ゼロ社会の実現に取り組んで きました。近年、これらの領域での進化のスピードは急激に 速まっていることから、取り組みを強化し「電動化技術の導入」 と「先進安全技術の導入」を最重要項目として積極的に取り組 んでいきます。 電動化技術の導入強化 環境対応においては、四輪車で

2030

年にグローバル販売 の

3

分の

2

を電動化することを目指しています。ハイブリッド モデルの拡大はもとより、ハイブリッドをベースとする

Honda

独自の高効率なプラグイン・ハイブリッドシステムを活かした モデルを、今後の開発の中心として取り組みます。また、排出 ガスを出さないゼロ・エミッション・ビークルについても、グ ローバルで急速に拡大する事から、燃料電池自動車に加え電 気自動車の開発を強化して行きます。先日、米国で発表した 「

Clarity

」シリーズは同一プラットフォームでプラグイン・ハイ ブリッド、電気自動車、そして燃料電池自動車をラインナップ に持つ初のモデルです。また、電気自動車については、来年 発売予定の中国専用モデルに加え、他の地域に向けても専用 モデルを現在開発しております。 こうした展開に向け、電動車両の開発体制も強化していま す。開発スピードを更に速める為に、パワートレインから車体 まで

1

台を一貫して開発する専門組織「

EV

開発室」を昨年

10

月に研究所にて立上げました。今後、この部門を中心に電動 車両の開発を積極的に進めていきます。 また、二輪車の電動化についてはコミューターでの電動化 を目指しており、

2018

年に電動スクーターなどの投入を予定 しています。二輪車の電動化においては、着脱式で簡単に交 換・充電が出来る「モバイルバッテリー」を用いた利便性の高 い電動コミューターシステムを研究・開発しています。これ は、日本にて先日発表した日本郵便との協業において実証実 験を検討しています。そして、このモバイルバッテリーは将 来、四輪車やパワープロダクツと共有する事も視野に入れて 研究を進めます。 先進安全技術の導入への取り組み 次に、安全においては現在、四輪車で進めている先進の 安全運転支援システム「

Honda SENSING

」の更なる普及 に取り組んで行きます。日本では、この秋に発売予定の新型 「

N

BOX

」から軽自動車への標準装備化を開始します。そ して今後、日本においては全ての新型モデルで標準装備化 し、交通事故ゼロ社会の実現に向けた取り組みを加速させ ます。また、北米や中国、欧州など他の地域でも新型モデル から適用を拡大します。 株主の皆様へ

3

The Power of Dreams

(8)

2030

年ビジョン】

Honda

が、創業

100

年を超える

2050

年に存在を期待され る企業であり続ける為に、その将来の姿を踏まえ、

2030

年に ありたき姿を「

2030

年ビジョン」としてまとめました。

Honda

の普遍の想いと強み】

まず、

2030

年ビジョンのステートメントを定めるにあたり、 「

Honda

の普遍の想い」と「

Honda

の強み」を明確にしました。 「

Honda

の普遍の想い」は、

Honda

が提供すべき価値とそ れを実現する企業姿勢の

2

つです。提供価値は「人々の夢と 自動運転技術も研究開発を進めています。

Honda

は自動 運転技術を通じて『すべての人に、交通事故ゼロと自由な移 動の喜びを提供する』ことを目指しており、実現したい価値は

3

つあります。

1

つめは『事故に遭わない社会の実現』、

2

つめ は『誰もが、いつまでも、自由に移動できるモビリティの提 供』、そして

3

つめは『移動が楽しくなる自由な時間と空間の 創出』です。

Honda

の自動運転のコンセプトは、危険に近づかず、周囲 にも不安を与えない走行で、使う人への「任せられる信頼感」 の提供を目指します。そして、滑らかで自然な運転特性を持 たせる事で「心地よい乗車フィーリング」を実現し、ドライバー が心から信頼でき、思わず出かけたくなる様な移動の楽しさ を提供していきます。 まず、

2020

年に高速道路における自動運転技術を実現し、 その後、一般道に拡大し、より広いエリアで使える様にしてい きます。高速道路における自動運転については、複数車線で の自動走行を可能とするドライバー の指示が不要な「自動車 線変更機能」や、渋滞時にドライバーが周辺監視を行う必要が ない自動運転の実用化を目指しています。更に、パーソナル カーユースに向けたレベル

4

自動運転について、

2025

年頃を めどに技術的な確立を目指します。 二輪・四輪・パワープロダクツでの 多岐にわたる技術力・モノづくりの力

人々の夢と可能性を拡げる

熱き想いで新しいことに挑戦

モノだけでなくコトづくりを含む ソリューション創出力 世界

2,800

万人の顧客・ 市場基盤 可能性を拡げる」商品やサービスを提供する事。そして企業 姿勢は、その実現に向けて「熱き想いで新しいことに挑戦す る」という、我々の取り組みの姿勢です。 そして、「

Honda

の強み」についてですが、既存の強みとし ては

2

つあり、

1

つめは、二輪車・四輪車・パワープロダクツと いう多岐に渡るモノづくりの力、

2

つめは、それらの商品を通 じて繋がっている全世界

2,800

万人のお客様と市場です。こ れらに新たな強みとしてモノづくりだけでなく、コトづくりを 含む、ソリューション創出力を加えて、「モノづくりの進化」と 「コトづくり」を統合し、

Honda

の強みを創りだしていきます。

モノづくりの進化とコトづくりの統合

+

既存の強み 提供価値 企業姿勢 新たな強み

Honda

の強み

Honda

「普遍の想い」

株主の皆様へ

3

The Power of Dreams

(9)

2030

年ビジョンは「ビジョンステートメント」と、それに取り 組む「企業姿勢」、「実現に向けた取り組みの方向性」、そして 実現のために必要な「成長の為の事業基盤強化」という

4

つの 内容で構成しました。

【ビジョンステートメント】

「移動の進化」と「暮らしの価値創造」の

2

つの領域に

Honda

の普遍の想いを込め、「すべての人に生活の可能性が拡がる 喜びを提供する」、そのために「移動と暮らしの進化をリード する」というステートメントを定めました。

【ビジョン実現に向けた取り組みの方向性】

このステートメントを実現するために具体的に取り組む方 向性として、「喜びの創造」「喜びの拡大」「喜びを次世代へ」と いう

3

つの視点で取り組み領域を定義しました。

1

つめの「喜びの創造」とは「移動と暮らしの価値創造」です。 これは、自由で楽しい移動の喜びと、生活が変わったり豊かに なる様な喜びを提供する為に「モビリティ」「ロボティクス」「エ ネルギー」の

3

つの分野に注力していきます。

2

つめの「喜びの拡大」とは「多様な社会・個人への対応」で す。これは「常に人間中心に、技術で人々の生活に役立ちた い」という考えに基づき、最適な商品・サービスを提供するこ とで、人々の喜びをさらに拡げていくことを目指します。 そして、

3

つめの「喜びを次世代へ」とは「クリーンで安全・安 心な社会へ」進むことです。環境と安全の領域で

No.1

を目指 してさらに資源を投入し、カーボンフリー社会と交通事故ゼロ 社会の実現をリードする存在となることを目指していきます。

【成長の為の事業基盤強化】

このビジョンの実現にむけて一番重要なことは、限られた 経営資源の中で既存ビジネスの転換や進化、新価値創造をど う行っていくかです。その為に、

3

つの注力すべき領域を定 め、経営資源を有効活用し、事業基盤を強化していきます。

ビジョンステートメント

企業姿勢

成長の為の事業基盤強化

ビジョン実現に向けた

取り組みの方向性

2030

ビジョン

すべての人に

“ 生活の可能性が拡が る喜び ”

を提供する

世界中の一人ひとりの「移動」と「暮らし」の進化をリードする

「移動」と「暮らし」の価値創造

多様な社会・個人への対応

クリーンで安全・安心な社会へ

喜びの

創造

喜びの

拡大

喜びを

次世代へ

注力すべき 事業視点 社会特性や個人の状況に合わせた、最適な商品・サービスの提供 生活が変わる・豊かになる喜びの提供 自由で楽しい移動の喜びの提供 カーボンフリー社会の実現をリード 交通事故ゼロ社会の実現をリード

質の追求による成長

経営資源の有効活用

株主の皆様へ

3

The Power of Dreams

(10)

1

つめとして「地域の協調と連携」をさらに進め、グローバ ルな視点で効率的な事業運営を進める事です。その為に、グ ローバルモデルは、どの地域でも通用する強いモデルに育て ること。地域専用モデルは、各地域のニーズを捉えた上でお 客様ニーズの近い地域同士が連携し、共通モデルをより高い 商品力で実現し、高効率な地域事業を目指していきます。

2

つめは、自分たちの手でやるべき事を明確にし、そこに集 中すると同時に外部とのオープン・イノベーションに積極的に 取り組む事です。創業以来の

Honda

の強みは、内燃機関から 近年の電動車両まで「パワートレイン」と「パッケージング」を 中心とした技術と商品力、そして、世界に広がる事業基盤で す。その「パワートレイン」と「パッケージング」を

Honda

のコ ア技術と定め、モノづくりとお客様とのコトづくりの

2

つの観 点でパートナーシップを強めていきたいと考えています。 モノづくりにおいてはゼネラルモーターズ(

GM

)や、日立 オートモティブ・システムズ社、ヤマハ発動機と、そして、コト づくりの領域では日本郵便やグラブ社の二輪に関する協業、 米国の

Waymo

(ウェイモ社)との自動運転に関する取組みな ど、様々なパートナーシップの展開を始めています。この取 り組みは今後も更に加速させていきます。 そして

3

つめは、既存ビジネスを磐石なものとする為に、特 に四輪事業を中心に基盤強化と確実な事業運営を行う事で す。現在、

Honda

の開発体制を大きく進化させるプロジェク トを進めています。

Honda

のクルマづくりの特長は開発・生 産・営業が一体となってプロジェクトを組み、商品開発を進め る「

SED*

開発システム」にあります。この開発体制をさらに発 展させ、お客様の感性に響く商品・サービスを高効率に生み 出す、新たな「

Honda

のクルマづくりの開発プロセス」を導入 します。こうした新たな取り組みを通じて、魅力あるクルマ造 りはもちろんのこと、開発・生産の効率向上、そして総合的な コストの低減を目指していきます。

* Sales, Engineering and Development

【企業姿勢】

そして、この

2030

年ビジョンの実現に向けて、取り組む企 業姿勢を「質の追求による成長」と定め、

Honda

が提供する商 品・サービスの質を高めると共に、「お客様に喜んで頂きたい」 という強い信念を持って、企業活動の取り組みの質を高めて いきます。

【おわりに】

2030

年ビジョンを実現し、新たな

Honda

を創造していく為に は継続的な研究・開発への投資はもちろん、株主・投資家の 皆様への還元、お取引先企業の皆様を含めた生産への投資、 そして、それらに応えられる収益がどれも大切です。この意 味でも、株主・投資家の皆様を初め、

Honda

を支えて頂いて いる多くの方々のご期待に応えられますよう、企業基盤の強 化に努めてまいります。 株主の皆様には、引き続きこうした新たな

Honda

を創造す る取り組みをご支援頂ければ幸いです。

2017

6

15

日 代表取締役社長 最高経営責任者 八郷 隆弘 株主の皆様へ

3

The Power of Dreams

(11)

CFO

インタビュー

り初の

130

万台超えとなりました。二輪車においては、インド の二輪連結子会社の生産台数が初めて

500

万台に達しました。 営業利益は前年度比

67.0%

増益の

8,407

億円となりまし た。内訳としては、品質関連費用の減少や年金制度改定影響 による一過性影響や、円高による為替影響はあったものの、 販売台数増加やコストダウン努力などの実質改善が

1,050

億 円のプラスに作用するなど、厳しい事業環境の中でもファン ダメンタルズが引き続き改善しました。 また、

2017

3

月期は、オープンイノベーションや協業の 分野でも特筆すべき取り組みがありました。

2016

12

月に は、

Google Inc.

(グーグル社)を傘下に持つ

Alphabet Inc.

(アルファベット社)の自動運転研究開発子会社である

Waymo

(ウェイモ社)と、米国において自動運転技術領域の共同研究 に向けた検討を開始しました。また

2017

1

月には、業界初 となる先進の燃料電池システムの量産を行う合弁子会社をゼ ネラルモーターズ(

GM

)とともに設立することを発表しまし た。さらに同年

3

月、日立オートモティブ・システムズ社と、電 動車両用モーターの開発、製造および販売を事業として行う 合弁会社設立に関する契約を締結しました。 また同年

2

月には、「ロボット技術」「モビリティシステム」「エ ネルギーマネジメント」といった新価値領域における研究開発 の更なる強化のため、当社の研究開発子会社である本田技術 研究所が「

R

D

センター

X

」の新設を発表し、

4

月より稼働開 始いたしました。

Q.

中期的な取り組みについて

お聞かせください

2018

3

月 期 は、売 上 収 益

14

2,000

億 円(前 年 度 比

1.4%

増)、営業利益

7,050

億円(同

16.1%

減)を計画していま す

*

。円対米ドルの為替レート前提は、

2017

3

月期実績

108

円/米ドルに対し、

2018

3

月期は

105

円/米ドルとしてい ます

*

。営業利益については、為替影響および、

2017

3

月 期に発生した年金制度改定影響がなくなったことによるマイ ナス要因を除くと、前年度比

433

億円の増益となる見通しで す。これは、原材料価格の上昇による減益影響を受けながら も、機種構成の改善、二輪事業の台数増加、コストダウン努力 などが、それらの減益要因を上回って利益に寄与することを 見込んでいます。 中期的には、電動化技術や自動運転技術などの導入に向け た先行費用負担を見込むものの、厳しい競争環境のなかで も、持続的な成長と株主還元を共に実現できる企業体質の構 築を実現します。具体的には、地域の協調と連携を更に進め た効率的な事業運営や、部品やプラットフォームの更なる共

Q. 2017

3

月期決算の概要について

お聞かせください

2017

3

月期の売上収益は、二輪・四輪・汎用パワープロ ダクツ事業における連結売上台数の増加や金融サービス事業 の売上収益の増加などがあったものの、為替換算影響などに より、前年度比

4.1%

減収の

13

9,992

億円となりました。為 替換算影響を除くと

7,226

億円の増収となります。 台数面では、四輪車の世界販売台数が

500

万台を超え、 過 去 最 高となりました。市 場 別 には、

2016

6

月に 新 型 「

Ridgeline

」、同

12

月に新型「

CR

V

」を投入した米国では販売 台数が

160

万台を超え、過去最高を更新するとともに、中国で も「

CR

V

「」

Vezel

「」

XR

V

「」

Accord

「」

Civic

」などの好調によ

竹内  弘平

専務取締役 財務・管理担当

CFOインタビュー

4

The Power of Dreams

(12)

有化によるコスト削減などにより、既存ビジネスのファンダメ ンタルズをさらに改善するほか、前述のようなオープンイノ ベーションや協業を進めます。 * 2017年4月28日現在

Q.

設備投資、研究開発費の今後の

方向性を教えてください

設備投資について

2017

3

月期は、新機種の投入に伴う投資や、生産設備・ 販売設備・研究開発施設の拡充、合理化および更新などによ り、設備投資額は前年度比

16.4%

減の

5,410

億円となりまし た。

2018

3

月期は、同

2.0%

減の

5,300

億円を計画してい ます

*

。中国では生産能力が不足しているため、中国の東風本 田汽車有限公司の第三工場を

2019

年稼働開始にむけ建設を 進めております

**

。今後の拡大が想定される電動化対応など については、電動車両用モーター領域や燃料電池システムの 共同開発・量産などのアライアンスも検討するとともに経営 資源を有効活用し、設備投資額の増加を抑制していきます。 (十億円) 設備投資/減価償却費 3月31日に終了した各年度 設備投資   減価償却費 250 500 750 0 13 14 15 16 17 (注) 上記のグラフには、オペレーティング・リース資産、ファイナンス・リース資産および 無形固定資産に係る設備投資および減価償却費は含まれておりません。 (注) 連結損益計算書上の研究開発費とは異なります。 米国会計基準 IFRS (十億円) (%) 研究開発支出/研究開発支出率(注) 3月31日に終了した各年度 研究開発支出(左軸)  研究開発支出率(右軸) 200 600 400 800 0 2.0 6.0 4.0 8.0 0.0 13 14 15 16 17 米国会計基準 IFRS

研究開発について

Honda

では、技術者が自由闊達に研究開発活動を行い、先 進の技術によって個性的で競争力のある商品を生み出すこと を目的に、主要な研究開発部門を子会社として独立させてい ます。

2017

3

月期の研究開発支出は前年度比

4.8%

減の

6,853

億円となりました。

2018

3

月期は前年度比

9.4%

増 の

7,500

億円を計画しています

*

。 今後の電動化技術や先進安全技術などの導入に向けて研 究開発費用の増加が見込まれていますが、既存分野の開発効 率を更に高めることや、オープンイノベーションの積極活用に よる研究開発領域の選択と集中を進めていくことで、今後の 費用増加を抑制しつつ、効率的な研究開発活動を推進してい きます。 * 2017年4月28日現在 ** 持分法適用会社における設備投資のため、前述の設備投資額には含まれません。

Q.

株主還元の考え方を教えてください

Honda

は、グローバルな視野に立って世界各国で事業を展 開し、企業価値の向上に努めています。成果の配分について (円) 1株当たり配当金の推移 3月31日に終了した各年度 25 75 50 100 0 13 14 15 16 17 は、株主の皆様に対する利益還元を経営の最重要課題の一つ と位置付けていますが、一方で、環境技術や先進安全技術と いった、将来の成長に不可欠な研究開発や事業拡大に向けた 投資および出資に充てるための内部留保も必要であり、これ らを総合的に勘案すると、株主還元性向は、長期的な視点で

30%

程度とすることが適切であると考えています。また、自 己株式の取得については、資本効率の向上や株主還元を目的 とした機動的な資本政策の一環として検討していきます。 配当金については、株主の皆様に対して少しでも早く還元 したいとの思いから、支払いを年

4

回としています。

2017

3

月期の配当金は、第

1

・第

2

四半期末が各

22

円、第

3

・第

4

四 半期末が各

24

円、年間の配当金としては前年度比

4

円増配と なる

92

円となりました。

2018

3

月期の配当金の予想につ きましては、年間でさらに

4

円増配となる

96

円としています

*

。 今後とも株主の皆様のご期待に沿うべく企業価値向上にむけ て努力してまいります。 * 2017年4月28日現在 ※ 2013は米国会計基準に基づいた 「研究開発費」を記載しています。 CFOインタビュー

4

The Power of Dreams

(13)

事業活動の概況

汎用パワープロダクツ事業 及びその他の事業

2.3

% 欧州

4.6

% 金融サービス事業

13.4

% その他の地域

6.1

% アジア

22.0

% 二輪事業

12.3

% 日本

12.9

% 四輪事業

72.0

% 北米

54.4

% 事業別売上収益構成比 地域別売上収益構成比 売上収益(百万円) 外部顧客 ¥1,716,165 ¥10,086,816 ¥318,125 ¥1,878,094 セグメント間 169,850 31,567 13,188 合計

¥1,716,165

¥10,256,666

¥349,692

¥1,891,282

営業利益(損失)(百万円)

¥170,740

¥501,181

¥(9,659)

¥178,449

事業活動の概況

5

The Power of Dreams

1

2

財務ハイライト

3

株主の皆様へ

4

CFOインタビュー

6

ESG情報

7

財務セクション

8

投資関連情報

page

13

二輪事業

page

16

四輪事業

page

19

汎用パワープロダクツ事業

及びその他の事業

page

21

金融サービス事業

(14)

日本 北米 欧州 アジア その他 156 294 217 1,057 15,937 日本 北米 欧州 アジア その他 156 294 217 1,057 9,513 500 1,500 1,000 2,000 0 13 14 15 16 17

事業活動の概況

二輪事業

当年度の連結売上台数は、ブラジルなどで販売が減少したものの、インドやベトナムなどで販売が増加したことにより、

1,123

7

千台と前 年度にくらべ

6.3%

の増加となりました。 二輪事業の外部顧客への売上収益は、連結売上台数の増加などはあったものの、為替換算による売上収益の減少影響などにより、

1

7,161

億円と前年度にくらべ

4.9%

の減収となりました。営業利益は、コストダウン効果や年金制度改定影響などはあったものの、為替影響など により、

1,707

億円と前年度にくらべ

6.1%

の減益となりました。 日本 北米 欧州 アジア その他 2016 2017 増減% 日本 ¥ 66,877 ¥ 62,769 (6.1)% 北米 186,065 168,015 (9.7) 欧州 125,021 118,295 (5.4) アジア 1,107,669 1,088,138 (1.8) その他 319,797 278,948 (12.8) 合計 ¥1,805,429 ¥1,716,165 (4.9)% (注1) 当社および連結子会社、ならびに持分法適用会社の完成車販売台数 (注2) 当社および連結子会社の完成車販売台数 Hondaグループ 販売台数(注1) 連結売上台数(注2) (千台) 地域別売上収益 (百万円) (3月31日に終了した各年度) IFRS 米国会計基準 IFRS 米国会計基準 (十億円) 2016 2017 2016 2017 50 150 200 0 13 14 15 16 17 3.0 9.0 100 6.0 12.0 0.0 営業利益/売上収益営業利益率 (十億円) (%) 営業利益(左軸)   売上収益営業利益率(右軸) Pioneer 1000 (北米) 事業活動の概況

5

The Power of Dreams

(15)

日本

日本の

2016

年度二輪車総需要(注)は、約

37

万台と前年度 にくらべ約

6%

の減少となりました。 当年度の連結売上台数は、

50cc

原付スクーターモデル の減少などにより、

15

6

千台と前年度にくらべ

13.3%

の 減少となりました。 (注)出典:JAMA(日本自動車工業会)

北米

主要市場である米国の

2016

年(暦年)二輪車・

ATV

総 需要(注)は、約

70

万台と前年にくらべ約

3%

の減少となり ました。 当年度の北米地域の連結売上台数は、主に米国において、 「

Pioneer 1000

」を中心に

Side

by

Side

S

×

S

)が増加

したものの、

ATV

が減少したことなどにより、

29

4

千台と 前年度にくらべ

4.5%

の減少となりました。

(注)出典:MIC(米国二輪車工業会)

二輪車・ATVの合計であり、Side−by−Side(S×S)は含まない。

欧州

欧州地域の

2016

年(暦年)二輪車総需要(注)は、約

91

台と前年にくらべ約

12%

の増加となりました。 当年度の連結売上台数は、「

CRF1000L Africa Twin

」の 好調な販売などにより、

21

7

千台と前年度にくらべ

6.4%

の増加となりました。 (注)英国、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、スイス、ポルトガル、オランダ、 ベルギー、オーストリアの10カ国の合計、当社調べ CRF1000L Africa Twin (欧州) Pioneer 1000 (北米) 事業活動の概況

5

The Power of Dreams

(16)

アジア

アジア地域主要国の

2016

年(暦年)二輪車総需要(注)は、

3,976

万台と前年にくらべ約

2%

の増加となりました。 国別の市場状況は、インドでは約

1,767

万台と前年にくら べ約

10%

の増加、中国では約

804

万台と前年にくらべ約

13%

の減少、インドネシアでは約

593

万台と前年にくらべ 約

8%

の減少、ベトナムでは約

312

万台と前年にくらべ約

10%

の増加、タイでは約

174

万台と前年にくらべ約

4%

の 増加、パキスタンでは約

166

万台と前年にくらべ約

9%

の 増加となりました。 当年度の連結売上台数は、インドにおける「

Activa

」や、ベ トナムにおける「

Vision

」などのスクーターモデルの増加な どにより、

951

3

千台と前年度にくらべ

10.0%

の増加とな りました。なお、持分法適用会社であるインドネシアのピー・ ティ・アストラホンダモーターの販売台数は連結売上台数に 含まれませんが、当年度の販売台数は、「

CBR150R

」や 「

CB150R

」などのモーターサイクルモデルなどの増加は あったものの、全体市場の低迷などにより、約

437

万台と 前年度にくらべ約

2%

の減少となりました。 (注)タイ、インドネシア、マレーシア、フィリピン、ベトナム、インド、パキスタン、 中国の8カ国の合計、当社調べ

その他の地域

主要市場であるブラジルの

2016

年(暦年)二輪車総需 要(注)は、引き続き低迷する経済環境を背景に、約

85

万台 と前年にくらべ約

28%

の大幅な減少となりました。 その他の地域(南米・中東・アフリカ・大洋州など)におけ る当年度の連結売上台数は、ブラジルにおける全体市場の 低迷などにより、

105

7

千台と前年度にくらべ

14.1%

の 減少となりました。 (注)出典:ABRACICLO(ブラジル二輪車製造者協会) Activa (インド) Vision (ベトナム) 事業活動の概況

5

The Power of Dreams

(17)

日本 北米 欧州 アジア その他 668 1,970 184 242 1,964 日本 北米 欧州 アジア その他 603 1,970 184 242 684 3,000 6,000 12,000 13 14 15 16 17 0 9,000

事業活動の概況

四輪事業

当年度の連結売上台数は、新型車投入効果などにより北米地域やアジア地域などで増加したことにより、

368

3

千台と前年度にくらべ

1.3%

の増加となりました。 四輪事業の外部顧客への売上収益は、連結売上台数の増加などはあったものの、為替換算による売上収益の減少影響などにより、

10

868

億円と前年度にくらべ

5.1%

の減収となりました。営業利益は、研究開発費の増加や為替影響などはあったものの、品質関連費用を含 む販売費及び一般管理費の減少、コストダウン効果、台数変動及び構成差に伴う利益増、年金制度改定影響などにより、

5,011

億円と前年度 にくらべ

226.8%

の増益となりました。 (注1) 当社および連結子会社、ならびに持分法適用会社の完成車販売台数 (注2) 当社および連結子会社の完成車販売台数 Hondaグループ 販売台数(注1) 連結売上台数(注2) (千台) ※ 当社の日本の金融子会社が提 供する残価設定型クレジット が、IFRSにおいてオ ペ レー ティング・リースに該当する場 合、当該金融サービスを活用 して連結子会社を通して販売 された四輪車は、四輪事業の 外部顧客への売上収益に計上 されないため、連結売上台数 には含めていません。 日本 北米 欧州 アジア その他 2016 2017 増減% 日本 ¥ 1,439,959 ¥ 1,453,460 0.9 % 北米 6,186,765 5,704,213 (7.8) 欧州 491,204 450,757 (8.2) アジア 1,962,501 1,948,102 (0.7) その他 544,976 530,284 (2.7) 合計 ¥10,625,405 ¥10,086,816 (5.1)% 地域別売上収益 (百万円) (3月31日に終了した各年度) IFRS 米国会計基準 IFRS 米国会計基準 2016 2017 2016 2017 (十億円) 0 450 600 13 14 15 16 17 300 150 2.5 5.0 7.5 10.0 0.0 営業利益/売上収益営業利益率 (十億円) (%) 営業利益(左軸)   売上収益営業利益率(右軸) CR-V(北米) 事業活動の概況

5

The Power of Dreams

(18)

日本

日本の

2016

年度四輪車総需要(注1)は、約

507

万台と前年 度にくらべ、約

3%

の増加となりました。 当年度の連結売上台数(注2)は、新型「

Freed

」の投入効果 などはあったものの、「

Step WGN

」の減少などにより、

60

3

千台と前年度にくらべ

1.8%

の減少となりました。 当年度の日本での生産台数は、輸出台数の増加などによ り、

81

万台と前年度にくらべ

6.5%

の増加となりました。 (注1)出典:JAMA(日本自動車工業会:登録車+軽自動車) (注2)当社の日本の金融子会社が提供する残価設定型クレジットが、IFRSにおい てオペレーティング・リースに該当する場合、当該金融サービスを活用して 連結子会社を通して販売された四輪車は、四輪事業の外部顧客への売上収 益に計上されないため、連結売上台数には含めていません。

北米

主要市場である米国の

2016

年(暦年)四輪車総需要(注) は、競争環境の厳しい乗用車セグメントにおいては減少し たものの、ライトトラックセグメントの引き続き強い需要な どにより、約

1,755

万台と前年にくらべおおむね横ばいと なりました。 当年度の北米地域での連結売上台数は、「

Accord

」の減 少などはあったものの、新型車「

Civic Hatchback

」や新型 「

Ridgeline

」の投入効果などにより、

197

万台と前年度にく らべ

2.1%

の増加となりました。 当年度の北米地域での生産台数は、メキシコ工場で 「

HR

V

」が増加したことなどにより、

193

7

千台と前年度 にくらべ

0.9%

の増加となりました。 (注)出典:Autodata

欧州

欧州地域の

2016

年(暦年)四輪車総需要(注)は、景気が緩 やかに回復したことなどにより約

1,513

万台と前年にくら べ約

7%

の増加となりました。 当年度の連結売上台数は、「

HR

V

」の好調な販売など により、

18

4

千台と前年度にくらべ

7.0%

の増加となり ました。 当 年 度 の 英 国 工 場 での 生 産 台 数 は北 米 向 け「

Civic

Hatchback

」の輸出開始による増加などにより、

14

9

千 台と前年度にくらべ、

30.1%

の大幅な増加となりました。

(注)出典:ACEA(欧州自動車工業会)乗用車部門(EU28カ国+EFTA3カ国)

Civic Hatchback (北米) Freed (日本)

事業活動の概況

5

The Power of Dreams

(19)

アジア

アジア地域主要国の

2016

年(暦年)四輪車総需要は、マ レーシアなどで減少したものの、インドなどで増加したこと により、約

739

万台(注1)と前年にくらべ約

4%

の増加となり ました。中国の

2016

年(暦年)四輪車総需要は、約

2,802

万台(注2)と前年にくらべ約

14%

の増加となりました。 当年度の連結売上台数の合計は、インドにおいて減少し たものの、インドネシアにおける新型車「

BR

V

」の好調 な販売やパキスタンにおける新型「

Civic

」の投入効果など により、

68

4

千台と前年度にくらべ

2.1%

の増加となり ました。なお、持分法適用会社である中国の東風本田汽 車有限公司および広汽本田汽車有限公司の販売台数は連 結売上台数に含まれませんが、当年度の販売台数は、新型

Civic

」および新型車「

Avancier

」や「

Gienia

」の投入効果、 「

XR

V

」や「

Vezel

」の好調な販売などにより、

128

万台と 前年度にくらべ

21.5%

の増加となりました。 アジア地域の連結子会社の当年度の生産台数は、

75

2

千台(注3)と前年度にくらべ

4.7%

の増加となりました。 なお、中国の持分法適用会社である東風本田汽車有限公 司および広汽本田汽車有限公司の当年度の生産台数は

125

9

千台と前年度にくらべ

20.0%

の増加となりました。 (注1)タイ、インドネシア、マレーシア、フィリピン、ベトナム、台湾、インド、パキ スタンの8カ国の合計、当社調べ (注2)出典:中国汽車工業協会 (注3)中国、タイ、インドネシア、マレーシア、フィリピン、ベトナム、台湾、インド、 パキスタンの9カ国の合計

その他の地域

主要市場であるブラジルの

2016

年(暦年)の四輪車総需 要は、引き続き厳しい経済環境のなか、約

198

万台(注)と前 年にくらべ約

20%

の減少となりました。 当年度の連結売上台数は、ブラジルで減少したことなど により、

24

2

千台と前年度にくらべ

3.6%

の減少となりま した。 当年度のブラジル工場での生産台数は、

12

万台と前年度 にくらべ

16.5%

の減少となりました。 (注)出典:ANFAVEA(ブラジル自動車製造業者協会:乗用車+軽商用車) BR-V (アジア) Civic(中国) 事業活動の概況

5

The Power of Dreams

(20)

100 200 400 13 14 15 16 17 0 300

事業活動の概況

汎用パワープロダクツ事業及びその他の事業

当年度の汎用パワープロダクツ事業の連結売上台数は、日本などで販売が減少したものの、北米地域やアジア地域などで増加したことに より、

612

1

千台と前年度にくらべ

2.6%

の増加となりました。 汎用パワープロダクツ事業及びその他の事業の外部顧客への売上収益は、その他の事業の売上収益の増加などはあったものの、為替換算によ る売上収益の減少影響などにより、

3,181

億円と前年度にくらべ

5.0%

の減収となりました。営業損失は、為替影響などはあったものの、その 他の事業に関する費用の減少や年金制度改定影響などにより、

96

億円と前年度にくらべ

214

億円の改善となりました。なお、汎用パワープロ ダクツ事業及びその他の事業に含まれる航空機および航空機エンジンの営業損失は、

438

億円と前年度にくらべ

272

億円の改善となりました。 ※ Hondaグループ販売台数と連結売上台数に差異はありません。 Hondaグループ 販売台数/ 連結売上台数 (千台) 日本 北米 欧州 アジア その他 301 2,977 1,035 378 1,430 日本 北米 欧州 アジア その他 2016 2017 増減% 日本 ¥ 85,275 ¥ 72,629 (14.8)% 北米 122,079 129,563 6.1 欧州 62,883 58,096 (7.6) アジア 41,282 38,903 (5.8) その他 23,193 18,934 (18.4) 合計 ¥334,712 ¥318,125 (5.0)% 地域別売上収益 (百万円) (3月31日に終了した各年度) IFRS 米国会計基準 IFRS 米国会計基準 2016 2017 (十億円) 0 –20 –40 40 13 14 15 16 17 20 0.0 –10.0 10.0 20.0 –20.0 営業利益(損失)/売上収益営業利益率 (十億円) (%) 営業利益(損失)(左軸)   売上収益営業利益率(右軸) Miimo(ロボット芝刈機) 事業活動の概況

5

The Power of Dreams

(21)

日本

当年度の連結売上台数は、

OEM

向けエンジン(注)や除雪

機が減少したことなどにより、

30

1

千台と前年度にくら べ

17.1%

の減少となりました。

(注)相手先ブランドで販売される商品に搭載されるエンジン OEM:Original Equipment Manufacturer

北米

当年度の連結売上台数は、

OEM

向けエンジンや発電機 が増加したことなどにより、

297

7

千台と前年度にくらべ

5.9%

の増加となりました。

欧州

当年度の連結売上台数は、

OEM

向けエンジンや電動刈 払機が増加したことなどにより、

103

5

千台と前年度にく らべ

2.7%

の増加となりました。

アジア

当年度の連結売上台数は、水ポンプの減少などはあった ものの、

OEM

向けエンジンの増加などにより、

143

万台と 前年度にくらべ

6.0%

の増加となりました。

その他の地域

当年度の連結売上台数は、

OEM

向けエンジンの減少な どにより、

37

8

千台と前年度にくらべ

12.9%

の減少とな りました。 BF5 (4ストローク船外機) EU2000i(インバーター発電機) 事業活動の概況

5

The Power of Dreams

(22)

13 14 15 16 17 500 1,000 2,000 1,500 0

事業活動の概況

金融サービス事業

当社グループは、製品販売のサポートを主な目的として、日本・米国・カナダ・英国・ドイツ・ブラジル・タイにある金融子会社を通じて、顧 客に対する金融サービス(小売金融、オペレーティング・リースおよびファイナンス・リース)および販売店に対する金融サービス(卸売金融) を提供しています。 日本 北米 欧州 アジア その他 2016 2017 増減% 日本 ¥ 162,056 ¥ 210,914 30.1 % 北米 1,619,201 1,616,234 (0.2) 欧州 14,490 12,100 (16.5) アジア 12,615 10,556 (16.3) その他 27,243 28,290 3.8 合計 ¥1,835,605 ¥1,878,094 2.3 % 地域別売上収益 (百万円) (十億円) 2013 2014 2015 2016 2017 金融サービスに 係る債権 ¥4,031.1 ¥5,351.2 ¥5,683.6 ¥5,008.0 ¥4,949.5 オペレーティング・ リース資産 1,843.1 2,427.4 3,335.3 3,678.1 4,104.6 合計 ¥5,874.2 ¥7,778.6 ¥9,018.9 ¥8,686.1 ¥9,054.2 金融サービスに係る債権/オペレーティング・リース資産 ※ 2013の「金融サービスに係る債権」は米国会計基準に基づいた「金融債権」を記載しています。 金融サービスに係る債権およびオペレーティング・リース資産残高の合計は、

9

542

億円と前年度 末にくらべ

3,680

億円、

4.2%

の増加となりました。また、前年度の為替レートで換算した場合、前年度 末にくらべ約

4,348

億円、約

5.0%

の増加と試算されます。 金融サービス事業の外部顧客への売上収益は、為替換算による売上収益の減少影響などはあったも のの、オペレーティング・リース売上やリース車両売却売上の増加などにより、

1

8,780

億円と前年 度にくらべ

424

億円、

2.3%

の増収となりました。また、前年度の為替レートで換算した場合、前年度に くらべ約

2,109

億円、約

11.5%

の増収と試算されます。セグメント間取引を含む金融サービス事業の売 上収益は、

1

8,912

億円と前年度にくらべ

415

億円、

2.2%

の増収となりました。 営業費用は、

1

7,128

億円と前年度にくらべ

624

億円、

3.8%

の増加となりました。売上原価は、オ ペレーティング・リース売上やリース車両売却売上の増加に伴う費用の増加などにより、

1

6,087

億 円と前年度にくらべ

615

億円、

4.0%

の増加となりました。販売費及び一般管理費は、

1,041

億円と前 年度にくらべ

9

億円、

0.9%

の増加となりました。 営業利益は、増収に伴う利益の増加などはあっ たものの、販売費及び一般管理費の増加や為替 影響などにより、

1,784

億円と前年度にくらべ

209

億円、

10.5%

の減益となりました。 (3月31日に終了した各年度) IFRS 米国会計基準 IFRS 米国会計基準 50 150 200 0 13 14 15 16 17 100 10.0 20.0 40.0 30.0 0.0 営業利益/売上収益営業利益率 (十億円) (%) 営業利益(左軸)   売上収益営業利益率(右軸) (十億円) 事業活動の概況

5

The Power of Dreams

(23)

Honda

環境宣言/

Honda

環境・安全ビジョン

Hondaは、1960年代から積極的に環境課題の解 決に取り組んできました。1970年代には一酸化炭 素、炭化水素、窒素酸化物(NOx)の排出を減らした 低公害の「CVCCエンジン」を開発し、当時世界で 最も厳しい自動車の排出ガス規制といわれた米国 マスキー法に世界で初めて適合しました。 1992年には、資材調達から設計、開発、生産、輸 送、販売、使用、廃棄段階に至る製品ライフサイク ルの各段階で環境負荷を低減するという基本姿勢 を整理、明文化し、すべての環境取り組みの指針と なる「Honda環境宣言」を制定しました。 また、こうした環境取り組みをさらに進め、「存在 を期待される企業」であり続けるために、2011年、 「Honda環境・安全ビジョン」を定めました。このビ ジョンに掲げた「自由な移動の喜び」と「豊かで持続可 能な社会」の実現に向けて、グローバルに展開する Hondaの各事業所では、気候変動の原因とされてい るGHG排出量やエネルギー使用量の低減をはじめ、 水資源や鉱物資源など資源の効率利用、廃棄物の適 切な処理と低減など、あらゆる環境負荷の低減に「製 品」と「企業活動」の両面から取り組んでいます。 Hondaはこの環境宣言を自社やグループ企業だ けでなく、お取引先や販売会社などHondaに関わ るすべての皆様と共有してともに活動していくこと で、このビジョンを実現していきます。

環境経営推進体制と

マネジメントサイクル

気候変動問題、エネルギー問題、資源問題など グローバルに対応すべき環境問題は、Hondaの事 業運営に影響を与える重要課題であるとの認識の

Honda

の社会活動

Hondaは創業以来、商品や技術を通じて社会や お客様にさまざまな喜びを提供してきました。また、 「企業は地域に根付き、地域と融合した存在でなけ ればならない」という考えのもと、まだ創業期だっ た1960年代に地域とのつながりを大切にした社会 活動を開始しました。 そして現在も、「世界中の人々と喜びを分かちあ い、存在を期待される企業」をめざし、世界6地域で さまざまな社会活動に取り組んでいます。また、そ の地域の実情に応じた取り組みのサポートも進め ています。これからもHondaは、喜びを分かち合 えるよう、お客様や地域の人々とコミュニケーショ ンを図りながら社会活動を展開していきます。

社会活動の基本的な考え方

Hondaは、社会活動に対する基本的な考えを、 Honda社会活動の活動理念・活動方針として定め ています。これは「地域に根ざした活動」を基盤に、 「子ども達の育成支援」「地球環境保全」「交通安全の 教育・普及」の分野で、より積極的に、夢のある明日 の社会づくりに向けた活動を展開していくという考 えを明文化したものです。 世 界6地 域 では、この 理 念・方 針 に 沿って、 Hondaならではの経営資源を活かした多様な取り 組みを進めています。

事故に遭わない社会へ

創業者・本田宗一郎の「交通機関というものは人 命を尊ぶものである」という言葉にあるように、 Hondaは共存安全思想のもと、クルマやバイクに 乗っている人だけでなく、道を使う誰もが安全で いられる「事故に遭わない社会」の実現をめざして います。 その為に、「ヒト(安全運転教育)」「テクノロジー (安全技術)」「コミュニケーション(安全情報の提 供)」という3つの領域において、安全推進活動を 行っています。 しかしながら交通環境の問題点は、「交通が集中 し過ぎている」「インフラが整備されていない」と いったように、地域によってさまざまです。そこで Hondaは、各地の実情に応じて、「ヒト」「テクノロ ジー」「コミュニケーション」それぞれの領域を組み 合わせて、取り組みを展開しています。 例えばタイでは、アジアのなかでもとくに交通 事故死亡者数が多く、安全対策が喫緊の課題と なっています。Hondaは2016~2020年、タイに おける約1,000件の交通事故情報を収集・分析す る詳細調査を実施することにしました。この調査で は、まず交通事故を引き起こす根本的な原因を突 き止めます。そうして蓄積した知見をもとに、「ヒ ト」分野においてより適切な安全運転普及活動を展 開し、「テクノロジー」分野においてさらに効果的な 安全技術の開発へとつなげていく予定です。この 取り組みは、アジア・大洋州の各地域にも順次拡大 していきます。

環境

社会活動

安全

もと、1991年に社長が議長を務め経営層が出席す る「環境会議」を設置、1995年に世界レベルでの環 境保全活動の計画を審議決定する「世界環境会議」 とし、その後「世界環境安全戦略会議」として毎年継 続的に開催しています。 同会議では、全社方針や中長期経営計画に基づ いたグローバルの中長期環境方針、計画を策定し ており、同会議での決定事項には、すべての役員が 関与しています。 また、Hondaでは同会議での決定事項を受け、 各地域本部の環境関連部門を集めた「世界6極環境 会議」を毎年開催。ここでの情報共有を経て、各地 域本部の環境関連部門はそれぞれ具体的な行動計 画を策定し、施策を展開しています。 Hondaの環境取り組みの進捗や全世界にまたが るテーマについては、各地域本部から経営企画統 括部へ集約され、「世界環境安全戦略会議」で報告 されます。それらを次期中期経営計画や方針に反 映し、各地域本部や環境関連部門でPDCAを回す ことで、継続的に環境マネジメントの強化を図って います。 なお2017年度からは、サステナビリティ戦略会 議に環境の課題を取り込み、統合的に一つの会議体 で議論することとしました。

環境マネジメントシステム

Hondaは、2017年3月現在、グローバルの既存 の完成車工場と完成機工場において、環境マネジ メントシステムの国際規格ISO14001の認証を取得 しています。また、複数の新工場においても取得 活動を進めています。その結果、環境マネジメント システムのカバー率はほぼ100%です。

ESG

情報

ESG情報

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The Power of Dreams

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企業倫理 改善提案 窓口

基本的な考え方

 

Honda

は、基本理念に立脚し、株主・投資家の皆様をはじめ、お客様、 社会からの信頼をより高めるとともに、会社の迅速・果断かつリスクを 勘案した意思決定を促し、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を 図ることで、「存在を期待される企業」となるために、経営の最重要課題 の一つとして、コーポレート・ガバナンスの充実に取り組んでいます。  

Honda

は、取締役会の監督機能の強化と意思決定の迅速化のため、 取締役で構成される「監査等委員会」を有し、取締役会から取締役への 業務執行権限の委譲により監督と業務執行の分離を進めることのでき る監査等委員会設置会社に、

2017

6

15

日開催の定時株主総会の決 議により、移行しました。  株主・投資家の皆様やお客様、社会からの信頼と共感をよりいっそう 高めるため、四半期ごとの決算や経営政策の迅速かつ正確な公表など、 企業情報の適切な開示を行っており、今後も透明性の確保に努めてい きます。 コーポレート・ガバナンスの概要(2017年6月15日時点) 組織形態 監査等委員会設置会社 ●取締役(監査等委員である取締役を除く)の人数 . . . . 9名   うち社外取締役の人数 . . . . 2名   うち独立役員の人数 . . . . 2名   うち女性取締役の人数 . . . . 1名 ●取締役(監査等委員である取締役を除く)の任期 . . . . 1年 ●監査等委員である取締役の人数 . . . . 5名   うち社外取締役の人数 . . . . 3名   うち独立役員の人数 . . . . 3名   うち女性取締役の人数 . . . . 1名 ●監査等委員である取締役の任期 . . . . 2年 コーポレート・ガバナンス体制(2017年6月15日時点)

コーポレート・ガバナンス

株主総会 取締役会 取締役14名(うち社外取締役5名) 取締役5監査等委員会名(うち社外取締役3名) 会計監査人 リスクマネジメント オフィサー コンプライアンス オフィサー グローバル 危機対策本部会議 コンプライアンス 委員会 監査等委員会部 業務監査部 各本部(地域・事業・機能別)/各子会社 経営会議 (代表取締役および業務執行取締役) リスクマネジメント コンプライアンス 選任・解任 選定・解職・監督・ 権限委譲 報告 報告 報告 報告 提案・報告 報告 内部監査 報告 監査 提案 監督・ 権限 委譲 提案・ 報告 連携 監査 補助 報告 選任・解任 選任・解任 ESG情報についての詳細はサステナビリティレポートをご参照ください。 http://www.honda.co.jp/sustainability/ ESG情報

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参照

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